JP5505232B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5505232B2
JP5505232B2 JP2010218348A JP2010218348A JP5505232B2 JP 5505232 B2 JP5505232 B2 JP 5505232B2 JP 2010218348 A JP2010218348 A JP 2010218348A JP 2010218348 A JP2010218348 A JP 2010218348A JP 5505232 B2 JP5505232 B2 JP 5505232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance heating
fixing device
power supply
resistance
abnormality determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010218348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012073439A (ja
Inventor
康弘 石原
博之 吉川
孝輔 佐々木
功 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2010218348A priority Critical patent/JP5505232B2/ja
Priority to US13/236,692 priority patent/US9002220B2/en
Publication of JP2012073439A publication Critical patent/JP2012073439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5505232B2 publication Critical patent/JP5505232B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • G03G15/553Monitoring or warning means for exhaustion or lifetime end of consumables, e.g. indication of insufficient copy sheet quantity for a job

Description

本発明は、記録シート上に形成された未定着画像を加熱して記録シートに定着させる定着装置、当該定着装置を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、通常、画像データに対応したトナー画像を記録紙、OHPシート等の記録シートに転写した後に、記録シートに転写されたトナー画像を、定着装置によって定着するようになっている。定着装置では、記録シート上のトナー画像を加熱して記録シートに対して加圧することにより記録シートに定着する。
特許文献1には、絶縁基板上に正の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体が設けられた加熱ヒータ(面状発熱体)を備えた定着装置が開示されている。この定着装置では、加熱ヒータに対向して加熱ローラが配置されて、ベルト状の定着フィルムが、加熱ヒータと加熱ローラとの間を移動可能に設けられており、記録シートは、定着フィルムと加熱ローラとの間の定着ニップを通過するようになっている。
抵抗発熱体は、正の抵抗温度係数を有しており、通常、一定の温度まで抵抗値が緩やかに減少し、キュリー温度(キュリーポイント)近傍にまで温度が達すると、電気抵抗値が急激に上昇する。これにより、抵抗発熱体に供給される電流が低減される。
特許文献2には、面状発熱体(加熱ヒータ)における絶縁基板上の抵抗発熱体を、長手方向に沿って複数に分割し、分割されたそれぞれの抵抗発熱体を並列に接続するとともに、それぞれの抵抗発熱体に、所定温度(キュリー温度)以上になると抵抗が増加するPTC素子を直列に接続する構成が開示されている。直列接続されたそれぞれの抵抗発熱体およびPTC素子には個別に電流が供給される。
特許文献1および2の構成では、抵抗発熱体を備えた定着装置は、ハロゲンランプ等のヒータを用いた従来の定着装置のように、温度検知素子を用いて定着温度に制御する必要がないために、ハロゲンランプ等のヒータを制御するための制御部を必要としない。従って、サーモパイル等のような高価な温度検知素子を使用する必要がなく経済的である。また、ソフトバグ、電気ノイズの影響等によって制御部が暴走して、ヒータが短時間で危険温度に達するというおそれがない。
特開2008−40097号公報 特開2009−244595号公報
しかしながら、特許文献1および2において使用される加熱ヒータ(面状発熱体)は、絶縁基板上に厚膜状の抵抗発熱体が設けられた帯板状に構成されており、加熱ヒータ(面状発熱体)に物理的な振動が加わることによって、あるいは、150℃以上の温度によって加わる熱応力により、絶縁基板にクラック(破損)が生じるおそれがある。絶縁基板にクラックが生じると、絶縁基板上の抵抗発熱体に破断等が生じることにより、抵抗発熱体に給電することができなくなる。
抵抗発熱体に対する給電ができなくなると、抵抗発熱体を発熱させることができず、記録シート上のトナー画像を記録シートに確実に定着することができない定着不良等が生じることになる。
また、特許文献1および2の構成では、サーミスタ、サーモパイル等の温度検知素子を用いていないために、抵抗発熱体に対して給電できずに抵抗発熱体が発熱しなくなるという異常状態を検出することができない。抵抗発熱体の異常状態を検出するために、サーミスタ、サーモパイル等の温度検知素子を用いて加熱ヒータ(面状発熱体)の温度を監視する構成とすれば、経済性が損なわれることになる。
特に、特許文献2に記載されているように、複数に分割されたそれぞれの抵抗発熱体に対して給電する構成の場合には、分割されたそれぞれの抵抗発熱体の温度を監視しなければ、各抵抗発熱体に異常が発生したことを検出することができない。抵抗発熱体の温度をそれぞれ監視するために、多くの温度検知素子を用いる構成とすれば、経済性が著しく損なわれることになる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、PTC特性を有する抵抗発熱部を使用することによって、温度検知素子を用いることなく、所定温度を越えて温度上昇することを防止することができ、しかも、抵抗発熱部に給電されない異常状態が発生したことを、経済性を損なうことなく検出することができる定着装置を提供することにある。本発明の他の目的は、そのような定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、未定着のトナー画像が転写された記録シートが定着ニップを通過する間に、当該記録シートを加熱および加圧することにより、トナー画像を記録シートに定着する定着装置であって、所定温度以上の温度域で正の温度抵抗特性を有する抵抗発熱部と、前記定着ニップを通過する記録シートが加熱されるように前記抵抗発熱部を支持する絶縁性の支持体とを有する加熱ヒータと、前記抵抗発熱部へ供給される電流を検出する電流検出手段と、前記抵抗発熱部に対する給電開始時に前記電流検出手段によって検出される初期電流値に基づいて、当該抵抗発熱部が異常であることを判定する異常判定手段と、を有し、前記異常判定手段は、前記抵抗発熱部が室温状態になっていると判定される場合に、当該抵抗発熱部の異常の判定を行うことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記定着装置を有することを特徴とする。
本発明の定着装置では、異常判定手段が、抵抗発熱部に対する給電開始時の初期電流値を電流検出手段によって検出して、検出された初期電流値に基づいて抵抗発熱部が異常であることを判定しているために、サーミスタ、サーモパイル等の温度検知素子を用いる必要がなく経済的である。また、異常判定を抵抗発熱部に対する供給開始時の電流値に基づいて判定することから、電流が流れることによる抵抗発熱部の温度上昇がほとんど生じていない状態(抵抗値がほとんど変化していない状態)で異常判定することができ、抵抗発熱部の異常を正確に検出することができる。
好ましくは、前記異常判定手段は、前記電流検出手段によって検出される初期電流値が、予め設定された所定の閾値電流値よりも低い場合に当該抵抗発熱部を異常と判定することを特徴とする。
好ましくは、前記閾値電流は、前記抵抗発熱部が正常である場合における給電開始時の初期電流値であることを特徴とする。
好ましくは、前記初期電流値は、給電開始から前記抵抗発熱部に対する給電を開始してから立ち上がり時間が経過した後に検出される電流値であることを特徴とする。
ましくは、前記異常判定手段は、前記抵抗発熱部が室温状態になっていることを、前記抵抗発熱部に対する給電停止時間に基づいて判定することを特徴とする。
好ましくは、前記加熱ヒータの支持体は、前記定着ニップにおける記録シートの搬送方向とは直交する方向に沿って配置された帯板状であり、前記定着ニップは、前記抵抗発熱部に対向して回転可能に配置された加圧ローラと、当該加圧ローラと前記加熱ヒータとの間を通過して周回移動する無端状のベルト体との間に形成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記ベルト体は、耐熱性フィルムによって構成されていることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置において、前記定着装置は、加熱ヒータの抵抗発熱部に対する電力供給を低減する省電力モードにされる構成であり、前記異常判定手段は、省電力モードとされた後の最初の給電指示によって当該抵抗発熱部の異常の判定を実行し、省電力モードとされた後の最初の給電指示でない場合には、当該抵抗発熱部の異常の判定を行わないことを特徴とすることが好ましい。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記定着装置は交換可能であり、前記異常判定手段は、定着装置が交換された後における最初の給電指示によって当該抵抗発熱部の異常の判定を実行し、定着装置が交換された後における最初の給電指示でない場合には、当該抵抗発熱部の異常の判定を行わないことを特徴とすることが好ましい。
本発明の実施の形態に係る定着装置が備えられた画像形成装置の一例であるプリンタの構成を示す模式図である。 そのプリンタに設けられた定着装置における主要部の構成を説明するための模式的な横断面図である。 その定着装置に設けられた加熱ヒータの側面を示す概略図である。 その加熱ヒータにおける加圧ローラに対向する面を、加熱ヒータに設けられた抵抗発熱体に対する給電回路とともに示した模式図である。 加熱ヒータに設けられた抵抗発熱部の温度と電流との関係を示すグラフである。 加熱ヒータの抵抗発熱部に給電した場合における電流値(実効値)の変化を示すグラフである。 定着装置における加熱ヒータの抵抗発熱部に異常が発生しているかを判定する異常判定制御を実行するための制御系のブロック図である。 制御部によって実行される異常判定制御の処理手順を示すフローチャートである。 図8のフローチャートにおいて実行される異常判定要否決定制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施の形態について説明する。
<画像形成装置の概略構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の一例であるタンデム型カラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の構成を説明するための模式図である。このカラープリンタは、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置等から入力される画像データ等に基づいて、周知の電子写真方式により、フルカラーあるいはモノクロの画像を記録用紙、OHPシート等の記録シートに形成する。
プリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるトナー画像を記録シート上に形成する画像形成部Aと、画像形成部Aの下側に配置された給紙部Bとを備えている。給紙部Bは、記録シートSが内部に収容された給紙カセット22を備えており、給紙カセット22内の記録シートSが画像形成部Aに供給される
画像形成部Aは、プリンタのほぼ中央部において一対のベルト周回ローラ23および24に水平状態で巻き掛けられて周回移動可能になった中間転写ベルト18を備えている。中間転写ベルト18は、図示しないモータによって、矢印Xで示す方向に周回移動するようになっている。
中間転写ベルト18の下側には、プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kが設けられている。プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、中間転写ベルト18の周回移動方向に沿ってその順番で配置されており、それぞれが、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによって中間転写ベルト18上にトナー画像を形成する。各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれは、画像形成部Aに対して着脱可能になっている。
中間転写ベルト18の上側には、中間転写ベルト18を介して、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれの上方に位置するように、トナー収容部17Y、17M、17C、17Kが配置されている。各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kには、トナー収容部17Y、17M、17C、17Kのそれぞれに収容されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナーが供給される。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、トナー収容部17Y、17M、17C、17Kから供給されるトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は、概略同様の構成になっている。このために、以下においては、主としてプロセスユニット10Yの構成のみを説明して、他のプロセスユニット10M、10C、10Kの構成の説明は省略する。
プロセスユニット10Yは、中間転写ベルト18の下方において中間転写ベルト18に対向した状態で回転可能に配置された感光体ドラム11Yを有している。感光体ドラム11Yは、矢印Zで示す方向に回転されるようになっている。また、プロセスユニット10Yには、感光体ドラム11Yの下側において、感光体ドラム11Yの表面を一様に帯電する帯電器12Yが設けられている。帯電器12Yは、感光体ドラム11Yに対向して配置されている。
プロセスユニット10Yには、さらに、帯電器12Yに対して感光体ドラム11Yの回転方向下流側であって、感光体ドラム11Yに対して垂直方向の下方に配置された露光装置13Yと、露光装置13Yによる感光体ドラム11Yの表面の露光位置よりも、感光体ドラム11Yの回転方向下流側に配置された現像器14Yとが設けられている。
露光装置13Yは、帯電器12Yによって一様に帯電された感光体ドラム11Yの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。現像器14Yは、感光体ドラム11Yの表面に形成された静電潜像を、Y色のトナーによって現像する。
プロセスユニット10Yの上方には、中間転写ベルト18を挟んで感光体ドラム11Yに対向する1次転写ローラ15Yが設けられている。1次転写ローラ15Yは、画像形成部Aに取り付けられており、転写バイアス電圧が印加されることによって、感光体ドラム11Yとの間に電界を形成するようになっている。
なお、他のプロセスユニット10M、10C、10Kの上方にも、中間転写ベルト18を挟んで各感光体ドラム11M、11C、11Kに対向する1次転写ローラ15M、15C、15Kがそれぞれ設けられている。
感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像は、1次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kと、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kとの間にそれぞれ形成される電界の作用によって、中間転写ベルト18上に1次転写される。
なお、フルカラー画像を形成する場合には、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像が中間転写ベルト18上の同じ領域に多重転写されるように、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれの画像形成動作タイミングがずらされる。
これに対して、モノクロ画像を形成する場合には、選択された1つのプロセスユニット(例えばKトナー用のプロセスユニット10K)のみが動作されることにより、当該プロセスユニットの感光体ドラム(例えば感光体ドラム11K)上にトナー画像が形成されて、形成されたトナー画像が、当該プロセスユニットに対向して配置された1次転写ローラ15Kによって、中間転写ベルト18における所定領域上に転写される。
なお、プロセスユニット10Yには、トナー画像が転写された感光体ドラム11Yをクリーニングするクリーニング部材16Yが設けられている。
トナー画像が形成された中間転写ベルト18の搬送方向下流側の端部(図1において右側の端部)には、シート搬送経路21を挟んで中間転写ベルト18に対向する2次転写ローラ19が配置されている。2次転写ローラ19は、中間転写ベルト18に圧接されており、両者の間に転写ニップが形成されている。2次転写ローラ19には転写バイアス電圧が印加されるようになっており、これにより、中間転写ベルト18との間に電界が形成される。
2次転写ローラ19と中間転写ベルト18とによって形成される転写ニップには、給紙部Bの給紙カセット22からシート搬送経路21に繰り出された記録シートSが供給される。中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像は、2次転写ローラ19と中間転写ベルト18との間の電界の作用により、シート搬送経路21を搬送される記録シートSに2次転写される。
転写ニップを通過した記録シートSは、2次転写ローラ19の上側に配置された定着装置30に搬送される。定着装置30では、記録シートS上の未定着のトナー画像が加熱および加圧されることによって定着される。トナー画像が定着された記録シートSは、排紙ローラ25によって、トナー収容部17Y、17M、17C、17Kの上側に配置された排紙トレイ26上に排出される。
<定着装置の構成>
図2は、定着装置30における主要部の構成を説明するための横断面図である。なお、定着装置30において記録シートは、図1に示すように、下方から上方に向って通過するが、図2では、定着装置30を、記録シートが紙面上を右側から左側に向って搬送されるように示している。
図2に示すように、定着装置30は、加圧部材としての加圧ローラ32と、加圧ローラ32に圧接された状態で回転(周回移動)可能に配置された円筒形状のベルト体31と、ベルト体31の内周面に圧接されるようにベルト体31の回転域(周回移動域)の内部に配置された帯板状の加熱ヒータ33とを備えている。
ベルト体31は、帯状の耐熱フィルムを円筒形状に巻いて無端状にすることによって形成されており、ベルト体31の回転域内に配置された加熱ヒータ33がベルト体31の内周面に圧接されている。
加熱ヒータ33は、長手方向が記録シートSの搬送方向とは直交する方向に沿うように配置されており、ベルト体31を挟んで加圧ローラ32に対向している。ベルト体31外周面は、加熱ヒータ33により内周面が押圧されることによって加圧ローラ32に圧接されており、相互に圧接されたベルト体31の外周面と加圧ローラ32の外周面との間に定着ニップNが形成されている。
加圧ローラ32は、パイプ形状の芯金の外周面に、弾性層および離型性を有する離型層が順番に積層されて、外径が20〜100mm程度の円筒形状に形成されている。加圧ローラ32の芯金は、厚さが1.0〜10mm程度のアルミニウム、鉄等の金属パイプによって形成されている。加圧ローラ32の弾性層は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の高耐熱性の弾性体によって、1〜20mm程度の厚さに形成されている。
加圧ローラ32の離型層は、PFA(ポリテトラフルオロエチレン)、PTFE(ポリテトラフルオロチレン(4フッ化)樹脂)、ETFE(4フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂)等のフッ素系チューブ、フッ素系コーティング等によって、例えば、5〜100μm程度の厚さに構成されている。なお、離型層は導電性であってもよい。
本実施形態では、加圧ローラ32は、アルミニウムの芯金に、厚さ3mmのシリコーンゴムの弾性層が積層されて、弾性層の外周面上に、厚さ30μmのPFAチューブが嵌合されることによって、20mmの外径に形成されている。
加圧ローラ32は、図示しないモータによって、図2に矢印Dで示す方向に回転駆動されるようになっており、加圧ローラ32に圧接されたベルト体31には、加圧ローラ32との摩擦力によって回転力が作用し、ベルト体31は、加圧ローラ32の回転に追従して、図2に矢印Eで示す方向に回転する。ベルト体31の内周面には、加熱ヒータ33が圧接しており、ベルト体31の回転により、ベルト体31の内周面は、加熱ヒータ33に摺動する。
ベルト体31は、加圧ローラ32の回転に追従して、加圧ローラ32の回転速度にほぼ等しい速度で回転する。定着ニップNに搬送された記録シートSは、記録シートSの幅方向の中央部が、定着ニップNにおける記録シートSの通過方向に直交する幅方向の中央部に一致した状態で、定着ニップNを通過する。
記録シートSは、相互に圧接されたベルト体31と、加圧ローラ32との間の定着ニップNを通過する間に、当該記録シートS上の未定着のトナー画像が加熱および加圧されて、記録シートS上の未定着のトナー画像が記録シートSに定着される。定着ニップNを通過した記録シートSは、ベルト体31から剥離されて、図1に示すように、プリンタの上部に設けられた排紙ローラ25へ搬送される。
定着装置30は、プリンタにおける本体部分に対して着脱可能になっており、ベルト体31、加熱ヒータ33等が寿命に達することによって、あるいは、加熱ヒータ33等が破損することによって、新たな定着装置30に交換される。
ベルト体31を構成する耐熱フィルムは、耐熱性を有するPTFE、PFE、FEP等の単層フィルム、あるいは、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等のフィルムの外周面に、PTFE、PFE、FEP等をコーティングした複合層フィルム等によって形成されている。耐熱フィルムの膜厚は、ベルト体31の熱容量を小さくして昇温速度を高速化するために、100μm以下に形成されている。ベルト体31は、例えば、外径が18mmの円筒形状になっている。
図3は、ベルト体31の回転域内に配置された帯板状の加熱ヒータ33の側面を示す概略図、図4は、加熱ヒータ33における加圧ローラ32に対向する面を、加熱ヒータ33に対して給電するための回路とともに示した模式図である。なお、図4においては、図3における加熱ヒータ33を縮小して示している。
図3に示すように、加熱ヒータ33は、記録シートSの搬送方向とは直交する方向に沿って配置された帯板状の絶縁性の支持基板33Aと、支持基板33Aにおける加圧ローラ32に対向する面上に設けられた抵抗発熱部33Bと、抵抗発熱部33Bを覆うように支持基板33A上に設けられたオーバーコート層33Eとを有している。なお、図4においては、オーバーコート層33Eを省略している。
加熱ヒータ33の支持基板33Aは、図示しない保持部材によって、長手方向が加圧ローラ32の軸心に平行になるように保持されている。保持部材は、耐熱性および剛性を有しており、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、液晶ポリマー等によって構成されている。保持部材は、ベルト体31のガイドとしての機能も有している。
支持基板33Aは、耐熱性、絶縁性、良熱伝導性のセラミック材料によって形成されている。具体的には、アルミナ、窒化アルミニウム等のセラミック材料によって構成されている。本実施形態では、支持基板33Aは、アルミナによって、長さ260mm、幅7mm、厚さ1.5mmに形成されている。
抵抗発熱部33Bは、電流が流れることによってジュール熱を発熱する抵抗発熱材料によって構成されており、図4に示すように、支持基板33Aにおける長手方向の両側の端部を除く基板中央部33aに設けられた中央発熱領域33dと、支持基板33Aにおける長手方向の両側の基板第1端部33bおよび基板第2端部33cにそれぞれ設けられた第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとを有している。
抵抗発熱部33Bは、支持基板33A上に、正抵抗温度特性(PTC特性)を有する抵抗発熱材料によってそれぞれ厚膜状に形成されている。この場合、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fは、それぞれ、同一のPTC特性および電気抵抗値になるように、同一の形状にパターニングされている。
なお、図4においては、中央発熱領域33dと、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fのそれぞれにおける具体的なパターン形状については省略している。各発熱領域33d、33e、33fのパターン形状は特に限定されるものではなく、それぞれ、面積抵抗率が全体にわたって均一であって、全体にわたって所定の電気抵抗値になっていればよい。
中央発熱領域33dは、基板中央部33aにおける長手方向に沿った一方の側縁部に沿って設けられた給電配線33gと、支持基板33Aにおける長手方向に沿った他方の側縁部のほぼ全域に沿って設けられた共通配線33hとの間に、通電可能な状態で形成されている。給電配線33gは、基板第1端部33bにおける長手方向に沿った一方の側縁部に沿って設けられた接続配線33kに接続されている。接続配線33kの端部は、基板第1端部33bにおける長手方向の外側の端部に配置された第1電極部33xに接続されている。
基板第1端部33bに設けられた第1端部発熱領域33eは、基板第1端部33bにおいて長手方向に沿った一方の側縁部に沿って設けられた第1端部給電配線33mと、前述した共通配線33hとの間にわたって、通電可能な状態に設けられている。第1端部給電配線33mの端部は、基板第1端部33bにおける軸方向の外側の端部において第1電極部33xの内側に配置された第2電極部33yに接続されている。
なお、共通配線33hにおける基板第1端部33b上に位置する端部は、第2電極部33yの内側に配置された共通電極部33zに接続されている。
基板第2端部33cに設けられた第2端部発熱領域33fは、基板第2端部33cにおいて長手方向に沿った一方の側縁部に沿って設けられた第2端部給電配線33nと、前述した共通配線33hとの間にわたって、通電可能な状態で設けられている。第2端部給電配線33nの端部は、基板第2端部33cにおける長手方向の外側の端部に配置された第3電極部33wに接続されている。
中央発熱領域33dと、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとのそれぞれは、例えば、チタン酸バリウム等のセラミック材料、カーボンが分散された導電性ポリマー等によって、所定のPTC特性を有するように形成されている。
図5は、抵抗発熱部33Bの全体のPTC特性を示すグラフである。中央発熱領域33dと、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとのそれぞれは、同様のPTC特性を有しており、キュリーポイント(CP)を越えると、急激に抵抗値が上昇して、低電流しか流れなくなる。本実施形態では、抵抗発熱部33Bは、キュリーポイント(CP)が、定着温度(180℃)よりも高い200℃(上限値)に設定されるとともに、定着温度(180℃)付近で最小の抵抗値になるように、正特性サーミスタの動作域が設定されている。
基板中央部33aに設けられた中央発熱領域33dは、支持基板33Aの長手方向に沿った長さ(記録シートSの搬送方向とは直交する方向の長さ)L1が、定着ニップNを通過する最小サイズの記録シートSにおける支持基板33Aの長手方向に沿った長さに対応している。本実施形態では、この長さL1は、一般的な封筒のサイズの長手方向長さ(118mm)になっている。
また、基板第1端部33bに設けられた第1端部発熱領域33eにおける長手方向の外側の端部から、基板第2端部33cに設けられた第2端部発熱領域33fにおける長手方向の外側の端部までの支持基板33Aの長手方向に沿った長さL2は、定着ニップNを通過する最大サイズの記録シートSにおける支持基板33Aの長手方向に沿った長さに対応している。本実施形態では、この長さL2は、LTRサイズ(レターサイズ)の長手方向長さ(216mm)になっている。
支持基板33A上に設けられたオーバーコート層33Eは、耐熱性を有する樹脂、ガラス等によって、抵抗発熱部33Bの全体を覆うように構成されている。本実施形態では、電気的絶縁性と、ベルト体31に対する摺動性とを確保するために、オーバーコート層33Eは、厚さが約60μmの耐熱性ガラス層によって構成されている。
図4に示すように、第1電極部33x、第2電極部33y、第3電極部33wのそれぞれと、共通電極部33zとには、商用の交流電源34からの交流電流が供給されるようになっている。第1電極部33x、第2電極部33y、第3電極部33wのそれぞれは、並列に接続されており、交流電源34からの交流電流が、電流検出器37およびスイッチング素子38を介して、第1電極部33x、第2電極部33y、第3電極部33wのそれぞれに並列に供給される。
電流検出器37は、例えば、カレントトランスによって構成されている。スイッチング素子38は常閉接点であり、オフ(開)状態とされることによって、抵抗発熱部33Bにおける中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの全てに対する電流供給を遮断する。
並列に接続された各発熱領域33d、33eおよび33fの電気抵抗は、例えば、交流(AC)100Vが印加されることによって、各発熱領域33d、33eおよび33fの全体で1000W程度の熱エネルギーが発生するように、室温(25℃)において全体で10Ω程度になっている。
各発熱領域33d、33eおよび33fに電流を供給する給電配線33g、接続配線33k、第1電極部33x、第1端部給電配線33m、第2電極部33y、共通配線33h、共通電極部33z、第2端部給電配線33n、第3電極部33wのそれぞれは、各発熱領域33d、33eおよび33fよりも十分に低い抵抗値を有する材料(Ag、Cu等)によって形成される。本実施形態では、銀(Ag)のスクリーン印刷によって形成されている。
このような構成の加熱ヒータ30では、PTC特性を有する各発熱領域33d、33e、33fは、図5に示すように、定着温度(180℃)よりも低くなっている場合には、それぞれの電気抵抗値は、温度が上昇することによって緩やかに下降し、それぞれの発熱領域33d、33e、33fを流れる電流量が増加して、それぞれの温度が上昇する。
図6は、加熱ヒータ33における抵抗発熱部33Bの中央発熱領域33dと、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとの全体に対して、室温(25℃)で給電を開始した場合における電流値(実効値)の変化を示すグラフである。なお、図6においては、定着ニップNに対して記録シートSが搬送されていない状態における抵抗発熱部33Bの電流値(実効値)の経時変化を示している。
図6に示すように、抵抗発熱部33Bに対して交流電源34から交流電流の供給が開始されると、抵抗発熱部33Bには、抵抗発熱部33Bに対して安定的に電流が供給される状態(安定給電状態)にまで、瞬時(10msec以下の短時間)に立ち上がる。なお、この安定給電状態の開始当初における電流値を初期電流値Ioとする。
抵抗発熱部33Bの各発熱領域33d、33eおよび33fは、安定給電状態になった後は、給電による発熱によって温度が徐々に上昇する。これにより、各発熱領域33d、33eおよび33fの抵抗値が低下し(図5参照)、抵抗発熱部33Bに供給される電流量が徐々に増加する。
その後、図6に示すように、定着温度(180℃)に達する時間(ウォーミングアップ時間)が予め設定されており、設定されたウォーミングアップ時間の経過により、記録シートS上のトナー画像を定着可能になる。なお、プリンタは、ウォーミングアップ時間が経過することによって、画像形成動作を開始し、定着装置30は、定着ニップNに搬送される記録シートSに対する定着動作を実行する。
抵抗発熱部33Bは、定着ニップNに記録シートSが搬送されない状態では、全体の温度が上昇し、図5に示すように、定着温度(180℃)に達すると抵抗発熱部33B全体の抵抗値が最小になり、図6に示すように、抵抗発熱部33B全体を流れる電流値が最大になる。その後、さらに温度が上昇してキュリーポイント(CP)に達すると、図5に示すように、PTC特性の抵抗発熱部33Bは抵抗値が急激に増加する。キュリーポイント(CP)以上の温度域では、図6に示すように、抵抗発熱部33Bには低電流が流れる。これにより、抵抗発熱部33Bは、キュリー温度(CP)を越えて温度上昇するおそれがない。
定着ニップNを記録シートSが通過すると抵抗発熱部33Bの温度が低下し、抵抗発熱部33Bの温度が定着温度近傍にまで低下すると、その後は、抵抗発熱部33Bの抵抗値が減少して電流量が増加し、温度が上昇する。この場合も、温度上昇によって、抵抗発熱部33Bの温度がキュリーポイント(CP)を越えるおそれがない。
従って、PTC特性を有する抵抗発熱部33Bは、定着ニップNを記録シートSが通過する場合に、各発熱領域33d、33e、33fの温度を検出するためのサーミスタ等の温度検知素子を用いることなく、定着温度近傍からキュリー温度(CP)までの温度範囲に調整される。
このようなPTC特性を有する抵抗発熱部33Bでは、定着ニップNを、例えば最小サイズ(封筒サイズ)の記録シートが通過する場合には、記録シートSは、支持基板33Aにおける基板第1端部33bおよび基板第2端部33cを通過しないために、それぞれに設けられた第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fにおいて発生する熱は、記録シートSによっては奪われない。これにより、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの温度が上昇する。
また、最小サイズの記録シートSが連続して定着ニップを通過する場合には、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの温度が上昇し続けることになる。この場合にも、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの温度がそれぞれキュリーポイント(CP)を越えると、それぞれの領域33eおよび領域33fに供給される電流が急激に低下し、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの温度上昇が抑制される。従って、抵抗発熱部33Bにおいて端部過昇温の発生が防止される。
中央発熱領域33dと、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとのそれぞれのキュリーポイント(CP)は、特に限定されるものではなく、トナーの物性等によって決まる定着温度に基づいて設定される。
なお、プリンタにおいて所定時間にわたってプリント動作が指示されない場合には、定着装置30における加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する交流電源34からの電力供給を低減する省電力モード(スリープモード)とされるように構成されている。定着装置30は、スリープモードになると、抵抗発熱部33Bに対する電力の供給が低減されることによって、抵抗発熱部33Bの温度は室温にまで低下する。
このような構成の加熱ヒータ33では、支持基板33Aに「割れ」等の発生により、抵抗発熱部33Bにおける中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fのいずれかが破断あるいは一部欠損した損傷が生じた異常状態になるおそれがある。このような異常状態になると、抵抗発熱部33Bを定着温度に制御することができずに、記録シートS上のトナー画像に定着不良等が生じるおそれがある。
このために、本実施形態では、加熱ヒータ33における抵抗発熱部33Bに異常が生じたことを判定する異常判定制御を実行する構成になっている。異常判定制御では、抵抗発熱部33Bに対する初期電流値に基づいて、抵抗発熱部33Bに異常が発生しているかを判定する。
図7は、異常判定制御を実行するための制御系のブロック図である。異常判定制御は、CPU、RAM、ROM等を有する制御部51によって実行される。なお、図7においては、制御部51における定着装置30を制御する主要部の構成のみを示している。
制御部51には、抵抗発熱部33Bにおける並列接続された中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fの全体に供給される電流量を測定する電流検出器37の出力が与えられている。制御部51は、電流検出器37の出力に基づいて異常状態と判定されると、交流電源34と、中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fとの間に設けられたスイッチング素子38をオフ(開)状態に制御するようになっている。
制御部51において実行される異常判定制御の原理について、以下に説明する。
PTC特性を有する抵抗発熱部33Bが正常状態の場合には、交流電源34からの電流供給が開始されると、瞬時に立ち上がって、初期電流値Ioになる。その後は、安定的に電流が供給されることになる(図6参照)。
これに対して、加熱ヒータ33の支持基板33Aに「割れ」等が発生して、抵抗発熱部33Bにおける中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fのいずれかが、破断あるいは一部欠損した損傷が生じた異常状態になると、相互に並列に配置された各発熱領域33d、33e、33fのいずれかの抵抗値が増加し、抵抗発熱部33Bの全体に供給される電流値が低下する。従って、安定給電状態における電流値は、正常状態における初期電流値Ioよりも低下することになる。
このことから、正常状態の抵抗発熱部33Bに供給される初期電流値Ioを、閾値電流値Ithとして予め設定しておいて、抵抗発熱部33Bに対する給電開始後の安定給電状態において、抵抗発熱部33Bに供給される電流値を所定時間内にわたって測定し、測定された電流値の最小値Isが、初期電流値Ioよりも小さくなっている場合(Is<Io)に、抵抗発熱部33Bが異常状態であると判定することができる。
なお、抵抗発熱部33Bは、給電が開始されると、瞬時(10ms程度)に立ち上がって安定給電状態になるが、安定給電状態になることによって抵抗発熱部33Bの温度上昇が開始するために、図5に示すように、抵抗発熱部33Bの抵抗値が低下し、図6に示すように、抵抗発熱部33Bに供給される電流量が徐々に増加する。このために、本実施形態では、抵抗発熱部33Bに供給される電流値が測定される所定時間を、給電開始から20msec〜300msecに設定している。
給電開始から20msecが経過することによって、抵抗発熱部33Bは確実に安定給電状態になっていることから、抵抗発熱部33Bに対する給電の立ち上がりタイミングで電流を測定するおそれがない。また、給電開始から300msecが経過する前であれば、抵抗発熱部33Bは温度上昇もほとんどなく、これによる電流変化を無視できるために、抵抗発熱部33Bの異常判定に対する影響はほとんどない。また、給電開始から20msec〜300msecの範囲における最小電流値とすれば、温度上昇の影響をさらに回避することができるために、異常判定の精度を向上させることができる。
なお、正常状態の抵抗発熱部33Bにおける初期電流値Ioについても、抵抗発熱部33Bに対する給電開始から20msec〜300msecの時間内において正常状態の抵抗発熱部33Bに供給される電流を計測して、計測される電流値の最小値が初期電流値Ioとされる。
図8は、制御部51によって実行される異常判定制御の処理手順を示すフローチャートである。異常判定制御は、例えば、プリンタに対してプリントジョブの実行が指示されることによって抵抗発熱部33Bに対して給電が指示されることにより開始される。
異常判定制御が開始されると、制御部51は、まず、異常判定に使用される閾値電流Ithを設定し、また、異常が生じていることを示す異常フラグF1をリセット状態(F1=0)とする(図8のステップS11参照、以下同様)。閾値電流Ithは、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bが正常である場合における給電開始当初の初期電流値Ioが設定される(Ith=Io)。
なお、初期電流値Ioは、抵抗発熱部33Bにおける中央発熱領域33d、第1端部発熱領域33eおよび第2端部発熱領域33fを構成する材料の組成、寸法等が異なることによって変化するために、工場等において製造された定着装置30毎に、25℃(室温)における加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する初期電流Ioが計測され、工場出荷時、あるいは定着装置30の交換時に、作業員によって、その定着装置30における計測された初期電流Ioが、閾値電流Ithとして、制御部51のRAMに記憶される。なお、室温については25℃に限らず、20〜30℃程度から選択される任意の温度とすればよい。
ステップS11において、閾値電流Ithが定着装置30固有の初期電流値Ioに設定され、また、異常フラグF1がリセットされると、異常判定制御の実行が必要であるかを判定する異常判定要否決定制御が実行される(ステップS12)。この異常判定要否決定制御では、定着装置30が、異常判定制御による異常の判定を正確に行える状態になっているかを判定するものである。
すなわち、異常判定制御では、定着装置30における加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに供給される初期電流値Ioに基づいて異常を判定するが、初期電流値Ioが室温(25℃)において設定されており、抵抗発熱部33BがPTC特性を有していることから、抵抗発熱部33Bの温度が室温(25℃)でない場合には、初期電流値Ioに基づく異常判定制御によって正確な判定結果を得ることができなくなるおそれがある。
このことから、異常判定要否決定制御においては、抵抗発熱部33Bの温度が室温(25℃)でない状況の場合には、異常判定制御を実行しないように、異常判定が不要であることを示す判定制御不要フラグF2をセット状態(F2=1)とする。この異常判定要否決定制御については後述する。
ステップS12において異常判定要否決定制御が実行されると、ステップS13に進んで、異常判定が不要であることを示す判定制御不要フラグF2がセット状態(F2=1)になっているかを判定する。
ステップS13において、判定制御不要フラグF2がセット状態(F2=1)になっている場合(ステップS13において「YES」)には、異常判定制御を実行することなく、終了する。判定制御不要フラグF2がセット状態(F2=1)でなく、リセット状態(F2=0)の場合(ステップS13において「NO」)には、ステップS14に進み、抵抗発熱部33Bに対して給電が開始されるまで待機状態になる。
その後、抵抗発熱部33Bに対して交流電源34から交流電流の供給が開始されると(ステップS14において「YES」)、電流検出器37の出力に基づいて、給電開始後における初期電流値Isを取得する(ステップS15)。この初期電流値Isも、前述したように、抵抗発熱部33Bに対する給電開始から20msec〜300msecの時間内において計測される最小電流値である。このような最小電流値とすることにより、抵抗発熱部33Bにおける誤差を小さくすることができる。
次いで、取得された初期電流値Isと、閾値電流値Ith(正常な抵抗発熱部33Bにおける初期電流値Io)とを比較する(ステップS16)。そして、取得された最小値を初期電流Isが、閾値電流値Ith(=Io)よりも低下している場合(Is<Ith、ステップS16において「YES」)には、抵抗発熱部33Bに異常が生じているものと判定し、スイッチング素子38をオフ(開)状態として抵抗発熱部33Bに対する給電を遮断するとともに、異常フラグF1をセット状態(F1=1)とする(ステップS17)。その後、異常判定制御を終了する。
なお、制御部51は、異常フラグF1がセット状態(F1=1)になると、プリントジョブの実行を停止するために、画像形成部A等の全ての動作を停止させて、プリント動作が実行されない状態する。また、定着装置30における加熱ヒータ33が異常であることを、操作パネルに設けられた表示パネル52に表示する。これにより、異常状態になった加熱ヒータ33によって定着動作が実行されるおそれがなく、定着不良等の画像がプリントされることを防止することができる。
なお、ステップS11において、異常フラグF1がリセット状態(F1=0)になると、スイッチング素子38のオフ、プリント動作の禁止、表示パネル52における加熱ヒータ33の異常の表示の全てが解除される。
また、作業員が正常な加熱ヒータ33を有する定着装置30に交換する際には、作業員は、交換された定着装置30における加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する予め計測された初期電流Ioを、閾値電流Ithとして設定することになる。
ステップS16において、取得された初期電流値Isが、閾値電流値Ith(=Io)よりも低下していない場合(Io≦Is、ステップS16において「NO」)には、抵抗発熱部33Bに異常が生じていないものと判定して異常判定制御を終了する。
図9は、図8のフローチャートのステップS12において実行される異常判定要否決定制御の処理手順を示すフローチャートである。異常判定要否決定制御において、制御部51は、まず、異常判定制御の実行が不要であることを示す異常判定制御不要フラグF2をリセット状態(F2=0)とする(図9のステップS21参照、以下同様)。
次いで、異常判定制御が、スリープモード(省エネルギーモード)の解除後における最初の給電指示(スリープモードが解除された後の最初のプリント指示による給電指示)によるものであるかを判定する(ステップS22)。異常判定制御が、スリープモードの解除後における最初の給電指示によるものである場合(ステップS22において「YES」)には、スリープモードの間に抵抗発熱部33Bは室温状態になっていて異常判定制御の実行が可能であるとして、異常判定制御不要フラグF2をリセット状態(F2=0)のまま、異常判定要否決定制御を終了し、図8のステップS13に進む。
異常判定制御が、スリープモードの解除後における最初の給電指示によるものでない場合(ステップS22において「NO」)には、すでに、プリント動作が実行されているものとして、ステップS23に進み、異常判定制御が、定着装置30の交換後において最初の給電指示によるものであるかを確認する(ステップS23)。
定着装置30が交換された後における最初の給電指示によるものである場合(ステップS23において「YES」)には、新たに装着された定着装置30における抵抗発熱部33Bは室温に等しい温度になっているために異常判定制御の実行が可能であるとして、異常判定制御不要フラグF2をリセット状態(F2=0)のまま、異常判定要否決定制御を終了し、図8のステップS13に進む。
異常判定制御が、定着装置30の交換後における最初の給電指示によるものでない場合(ステップS23において「NO」)には、ステップS24に進んで、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電の停止時間が、予め設定された所定時間T2であるかを判定する。この場合の所定時間T2は、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電によって、抵抗発熱部33Bが定着温度になった後に室温(25℃)にまで低下するために要する時間に設定されている。
加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電の停止時間が、予め設定された所定時間T2(sec)よりも短い場合(ステップS24において「NO」)には、異常判定制御不要フラグF2をセット状態(F2=1)として(ステップS25)、異常判定要否決定制御を終了し、図7のステップS13に進む。
これに対して、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電停止時間が、予め設定された所定時間T2(sec)を経過している場合(ステップS24において「YES」)には、異常判定制御不要フラグF2をリセット状態(F2=0)のまま、異常判定要否決定制御を終了し、図7のステップS13に進む。
ステップS24において、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電停止時間が所定時間T2を経過していない場合(ステップS24において「NO」)には、異常判定制御不要フラグF2をセット状態(F2=1)とし(ステップS25)、その後に、異常判定要否決定制御を終了する。これに対して、所定時間T2(sec)が経過している場合(ステップS24において「YES」)には、異常判定制御不要フラグF2をセット状態とすることなく、異常判定要否決定制御を終了する。
このように、スリープモードが解除されてから最初の給電指示による異常判定制御の実行ではなく、しかも、定着装置30が交換されてから最初の給電指示による異常判定制御の実行でもない場合には、すでにプリント動作が実行されていることから、定着装置30の抵抗発熱部33Bが定着温度にまで加熱された状態になっていることになる。従って、その後に、抵抗発熱部33Bの温度が室温にまで低下していなければ、抵抗発熱部33Bの抵抗値は、室温時における抵抗値とは異なるために、このような状態で初期電流値Ioを計測して、室温時において計測された正常時の初期電流値Ioと比較すると、抵抗発熱部33Bの異常状態を正確に検出することができないおそれがある。
このことから、異常判定制御が、スリープモードの解除後の最初の給電指示によるものでなく、しかも、定着装置30が交換後の最初の給電指示によるものでもない場合には、抵抗発熱部33Bに対する給電停止時間が所定時間T2になっていないと、抵抗発熱部33Bの異常判定を正確に行うことができないものとして、異常判定制御不要フラグF2をセット状態(F2=1)とし、異常判定制御を実行しない。
以上のように、図8のステップS12において異常判定要否決定制御が実行されることにより、抵抗発熱部33Bが室温になっていない状態で、給電開始当初に計測される初期電流値Isに基づく異常判定制御が実行されるおそれがない。従って、抵抗発熱部33Bが室温になっていないことにより、異常判定制御抵抗発熱部33Bが誤って異常であると判定されることを防止でき、異常判定制御の精度を向上させることができる。
なお、図9のフローチャートで示される異常判定要否決定制御においては、異常判定制御が、スリープ解除後における最初の給電指示によるものであるかの判定(ステップS22)と、定着装置30の交換後の最初の給電指示によるものであるかの判定(ステップS23)との後に、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電停止時間がT2になっているかを判定(ステップS24)する構成であったが、ステップS22およびS23のいずれか一方または両方を実行することなくステップS24に進んで、加熱ヒータ33の抵抗発熱部33Bに対する給電停止時間がT2になっていることを判定して、異常判定制御の要否を決定するようにしてもよい。なお、給電停止時間T2は、室温として25℃以外の温度が設定される場合には、その温度に対応した時間に設定される。
<変形例>
上記の実施形態では、異常判定制御において、給電開始直後における抵抗発熱部33Bに流れる初期電流Isとして、給電開始後に抵抗発熱部33Bに流れる電流が安定給電状態になってから所定期間における最小電流を取得する構成であったが、このような構成に限らず、例えば、抵抗発熱部33Bに供給される電流が安定給電状態であって、抵抗発熱部33Bにおける抵抗の変化が小さいことが明らかな時間を指定して、その指定時間に取得された電流値を、そのまま、初期電流Isとするようにしてもよい。
また、定着装置30は、耐熱フィルムによって構成されたベルト体31を、抵抗発熱部33Bを有する加熱ヒータ33によって加圧ローラ32に押し付けて、ベルト体31と加圧ローラ32との間に定着ニップNを形成する構成であったが、このような構成に限らず、ベルト体31に対して加圧ベルトを圧接させることによって定着ニップNを形成する構成としてもよい。
さらに、ヒータ33を、ベルト状に構成された支持体上33A上に抵抗発熱部33Bを支持して、抵抗発熱部33Bを耐熱フィルムによって覆う構成とし、抵抗発熱部33Bを、耐熱フィルムを介して加圧ローラ32に押し付けることによって、定着ニップNを形成するようにしてもよい。
また、上記の説明では、定着装置30の電源として、商用の交流電源を用いる構成であったが、直流電源を用いる構成であってもよい。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、タンデム型カラーデジタルプリンタに限るものではなく、モノクロ画像を形成するプリンタであってもよい。さらには、プリンタに限らず、複写機、MFP(Multiple Function Peripheral)、FAX等(いずれの場合にも、カラー画像用、モノクロ画像用のいずれであってもよい)にも適用できる。
本発明は、電流が流れることによって発熱する抵抗発熱部を有する加熱ヒータに異常が生じたことを、温度検知素子を用いることなく検出する技術として有用である。
30 定着装置
31 ベルト体
32 加圧ローラ
33 加熱ヒータ
33A 支持基板
33B 抵抗発熱部
33E オーバーコート層
33a 基板中央部
33b 基板第1端部
33c 基板第2端部
33d 中央発熱領域
33e 第1端部発熱領域
33f 第2端部発熱領域
33g 給電配線
33h 共通配線
33k 接続配線
33x 第1電極部
33y 第2電極部
33z 共通電極部
33w 第3電極部
34 交流電源
37 電流検出器
38 スイッチング素子

Claims (10)

  1. 未定着のトナー画像が転写された記録シートが定着ニップを通過する間に、当該記録シートを加熱および加圧することにより、トナー画像を記録シートに定着する定着装置であって、
    所定温度以上の温度域で正の温度抵抗特性を有する抵抗発熱部と、前記定着ニップを通過する記録シートが加熱されるように前記抵抗発熱部を支持する絶縁性の支持体とを有する加熱ヒータと、
    前記抵抗発熱部へ供給される電流を検出する電流検出手段と、
    前記抵抗発熱部に対する給電開始時に前記電流検出手段によって検出される初期電流値に基づいて、当該抵抗発熱部が異常であることを判定する異常判定手段と、
    を有し、
    前記異常判定手段は、前記抵抗発熱部が室温状態になっていると判定される場合に、当該抵抗発熱部の異常の判定を行うことを特徴とする定着装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記電流検出手段によって検出される初期電流値が、予め設定された所定の閾値電流値よりも低い場合に当該抵抗発熱部を異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記閾値電流は、前記抵抗発熱部が正常である場合における給電開始時の初期電流値であることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. 前記初期電流値は、給電開始から前記抵抗発熱部に対する給電を開始してから立ち上がり時間が経過した後に検出される電流値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記抵抗発熱部が室温状態になっていることを、前記抵抗発熱部に対する給電停止時間に基づいて判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記加熱ヒータの支持体は、前記定着ニップにおける記録シートの搬送方向とは直交する方向に沿って配置された帯板状であり、
    前記定着ニップは、前記抵抗発熱部に対向して回転可能に配置された加圧ローラと、当該加圧ローラと前記加熱ヒータとの間を通過して周回移動する無端状のベルト体との間に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記ベルト体は、耐熱性フィルムによって構成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記定着装置は、加熱ヒータの抵抗発熱部に対する電力供給を低減する省電力モードにされる構成であり、
    前記異常判定手段は、省電力モードとされた後の最初の給電指示によって当該抵抗発熱部の異常の判定を実行し、省電力モードとされた後の最初の給電指示でない場合には、当該抵抗発熱部の異常の判定を行わないことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着装置は交換可能であり、
    前記異常判定手段は、定着装置が交換された後における最初の給電指示によって当該抵抗発熱部の異常の判定を実行し、定着装置が交換された後における最初の給電指示でない場合には、当該抵抗発熱部の異常の判定を行わないことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
JP2010218348A 2010-09-29 2010-09-29 定着装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP5505232B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010218348A JP5505232B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 定着装置および画像形成装置
US13/236,692 US9002220B2 (en) 2010-09-29 2011-09-20 Fixing device and image formation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010218348A JP5505232B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012073439A JP2012073439A (ja) 2012-04-12
JP5505232B2 true JP5505232B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=45870790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010218348A Expired - Fee Related JP5505232B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 定着装置および画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9002220B2 (ja)
JP (1) JP5505232B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5875460B2 (ja) * 2012-05-14 2016-03-02 キヤノン株式会社 加熱体、及びその加熱体を備える画像加熱装置
JP6071366B2 (ja) * 2012-09-19 2017-02-01 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを搭載する像加熱装置
JP2014224998A (ja) * 2013-04-19 2014-12-04 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2014224999A (ja) * 2013-04-19 2014-12-04 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6686192B2 (ja) * 2014-03-10 2020-04-22 キヤノン株式会社 画像形成装置及びこの装置に搭載される安全回路
EP3120195B1 (en) * 2014-03-19 2020-10-28 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater for use therein
JP2015219417A (ja) 2014-05-19 2015-12-07 株式会社東芝 定着装置および定着装置の定着温度制御プログラム
JP6594038B2 (ja) 2014-05-26 2019-10-23 キヤノン株式会社 ヒータ、及びこれを備えた画像加熱装置
EP2953422B1 (en) * 2014-05-26 2018-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
JP2016018181A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 富士ゼロックス株式会社 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
EP2977823B1 (en) * 2014-07-24 2019-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
EP2977824A1 (en) * 2014-07-24 2016-01-27 Canon Kabushiki Kaisha Heater and image heating apparatus including the same
JP6594131B2 (ja) * 2015-09-14 2019-10-23 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6336026B2 (ja) * 2016-12-28 2018-06-06 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを搭載する像加熱装置
JP7157910B2 (ja) * 2018-03-12 2022-10-21 株式会社リコー 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP6599519B2 (ja) * 2018-06-26 2019-10-30 株式会社東芝 定着装置および定着装置の定着温度制御プログラム
JP7330442B2 (ja) 2018-07-25 2023-08-22 株式会社リコー 画像形成装置
WO2020096586A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Adaptive connection of resistive elements
JP6808800B2 (ja) * 2019-10-02 2021-01-06 株式会社東芝 画像形成装置および画像形成装置の画像形成制御プログラム
JP2022030133A (ja) 2020-08-06 2022-02-18 東芝テック株式会社 画像処理装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06202512A (ja) * 1992-12-29 1994-07-22 Canon Inc 加熱装置及び画像記録装置
JPH08185070A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Canon Inc 定着装置
US6006051A (en) * 1995-10-19 1999-12-21 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic apparatus and image forming apparatus employed therein with controlled timing of a power supply
JP2005049641A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Sharp Corp 定着装置の通電制御方法
JP2007187973A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電磁誘導加熱方式の定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2008040097A (ja) 2006-08-04 2008-02-21 Harison Toshiba Lighting Corp 加熱ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2009192993A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Canon Inc 加熱装置及び画像形成装置
JP4610629B2 (ja) 2008-03-31 2011-01-12 シャープ株式会社 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120076521A1 (en) 2012-03-29
JP2012073439A (ja) 2012-04-12
US9002220B2 (en) 2015-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5505232B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4610629B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP7125012B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
US10915046B2 (en) Image heating apparatus and image forming apparatus
JP2023099624A (ja) 画像形成装置
US10429776B2 (en) Image heating device including a controller that executes first and second heat controls based on temperatures detected by first and second detecting elements
US10802431B2 (en) Heating device, fixing device, and image forming apparatus
JP2009259714A (ja) 面状発熱体およびそれを備えた定着装置ならびに画像形成装置
JP5282311B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US10649376B2 (en) Image heating apparatus and image forming apparatus
JP2011253140A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7302167B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
US11537070B2 (en) Heater, heating device, fixing device, and image forming apparatus
WO2006095782A1 (ja) 定着装置およびこれを用いた画像形成装置
JP2012073441A (ja) 定着装置および画像形成装置
US11493865B2 (en) Image heating device and image forming apparatus
JP7277230B2 (ja) 像加熱装置
JP6305125B2 (ja) 画像加熱装置
US11609518B2 (en) Image heating apparatus
JP2007010841A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2019164343A (ja) 画像形成装置
JP7330442B2 (ja) 画像形成装置
JP7157910B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP2018097273A (ja) 画像形成装置
JP2015099269A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5505232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees