JP2009244530A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導加熱方式の画像加熱装置において、異常時の応答性を高めると共に誤動作を抑制できるように構成された装置を提供する。
【解決手段】磁界発生コイル12を備えた磁界発生手段11と、前記コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置と、磁界発生手段から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成され、画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材3と、加熱部材の異常高温時の熱で動作して高周波電源装置から前記コイルに供給される電流を遮断するサーモスイッチ9と、このスイッチの測温部91に結合された集熱板92と、を有し、集熱板の一部が加熱部材に接し、磁界発生手段により発せられた磁界の加熱部材の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に集熱板の一部が配置され、サーモスイッチは磁束密度が最も高い部位よりも低い部位に対応する位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行う複写機・プリンタ・FAX等の画像形成装置に搭載される画像加熱定着装置として用いて好適な、電磁誘導加熱方式の画像加熱装置に関するものである。
画像加熱装置としては、記録材に形成担持させた未定着画像画像を加熱定着させる定着装置や、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢増大装置等を挙げることができる。
画像形成装置には、記録紙(記録材)の上に転写方式或いは直接方式で形成されたトナー像を記録紙に定着させるために定着装置が備えられている。この定着装置としては、近年、トナー像を加熱する加熱ローラなどの加熱部材(加熱媒体、発熱部材)を電磁誘導作用により生じるジュール熱で加熱する電磁誘導加熱方式の装置が省エネルギーの観点から注目されている。
特に、加熱部材として無端帯状の加熱ベルト(無端ベルト状の導電発熱部材)を用いた構成は、加熱ローラよりも熱容量が小さくなるため、温度の立ち上がりが早く、消費電力をより一層削減することができる。具体的には、特許文献1のように、磁界発生手段により加熱ベルトに磁界を作用させて、ベルトの導電発熱層に発生する渦電流による発熱でベルトに密着させた被加熱材を加熱する電磁加熱方式の加熱装置がある。
特許文献2には、磁界発生手段を加熱部材の外周面に沿って配設することで、磁界発生手段としての励起コイル(励磁コイル、磁界発生コイル)が放熱しやすくなるようにしている、電磁加熱方式の加熱装置が開示されている。また、この際、励起コイルと加熱部材のギャップが短いほど発熱効率が上がるため、装置の動作上問題無い範囲で励起コイルと加熱部材を近接させることが良いとされている。
更に、特許文献3には、導電性を有する加熱部材と、発生する磁界を前記加熱部材に作用させて渦電流を発生させることにより発熱させる磁界発生手段と、この磁界発生手段より発生する磁界を遮断する磁界遮断手段とを有する装置が記載されている。磁界発生手段が加熱部材と磁界遮蔽手段との間に挟まれるよう配置することで、発熱効率を効果的に上げることが可能になる。すなわち、磁界発生手段としての励起コイルが加熱部材と磁界遮蔽手段としての磁性コアの間に挟まれている事で、加熱部材に向かう磁束が強化され、発熱効率が上昇すると記載されている。
更に、省エネルギーの観点で、加熱部材としての無端ベルトを低熱容量化をする為には、加熱部材の導電部材の厚みを薄くする必要があるが、一方で磁束が導電部材を貫通してしまい、発熱効率が下がるという弊害があった。この対策として、特許文献4には、導電層を有する薄肉の加熱ベルトと、その加熱ベルトの外部からベルトの導電層を誘導加熱する磁界発生手段と、磁界発生手段に対して加熱ベルトの反対側に加熱ベルトとギャップを介して強磁性体とを有する装置の記載がある。そして、加熱ベルトと相対して設けられる加圧部材とのニップ部で、記録媒体上の未定着トナー像を定着するようにしている。すなわち、加熱部材が、内側に配置された強磁性体(磁性コア)と外側に配置された励起コイルの間に挟まれている事により、励起コイルから加熱部材に向かう磁束が強化され、加熱部材が薄肉の加熱ベルトであっても、磁束密度が低下せずに発熱効率が上昇する。
これらの従来技術の知見から、励起コイルと加熱部材の距離が短いほど発熱効率が良く、励起コイルを加熱部材と磁性コアで挟む事で更に発熱効率を上げられる。また同様に、励起コイルに対向して配置された加熱部材と加熱部材の内部の磁性コアとの距離が短いほど発熱効率が良くなる。すなわち、加熱部材の発熱部位の内、最も高温になる部位は励起コイルからの磁束が最も集中する部位であり、かつ加熱部材と加熱部材内部の磁性コアが接近している位置である、ということが分かる。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置では、加熱部材である加熱ベルトが適切な温度状態に維持されるように、加熱ベルトの適所の温度をサーミスタで検出して励起コイルに印加する交流電圧を制御する。また、このような正常時の温度制御の他に、加熱ベルトの停止などによる異常な高温状態を検知して励起コイルへの給電を停止する構成とすることが安全性を高める上で望ましい。特に、異常動作を想定した場合、最も加熱部材が高温になる部位の温度を検知して、異常高温を検知することが好ましい。
特許文献5には、加熱ベルトにおける電磁誘導昇温部分の温度に基づいて電磁誘導加熱手段への給電を停止する異常時給電停止手段を有している装置が開示されている。そして、測温部を電磁誘導加熱手段に対向させた状態で、加熱ローラの内部のスペースに収容することで異常高温時に装置を停止させている。
特開平08−076620号公報 特開平07−295414号公報 特開2000−181258号公報 特開2004−145368号公報 特開2005−037858号公報
上記のような電磁誘導加熱方式の定着装置の省エネルギー化をよりすすめる為に、励起コイルを加熱部材と磁性コアで挟み込むように構成する。そして、更に加熱部材と磁性コアの距離を短くしようとすると、非常に狭い空間に異常時給電停止手段(安全装置)としてのサーモスイッチを組み込む必要が出てくる。
しかしながら、一般的に定着装置に使用される数百W以上の安全装置として耐えうるサーモスイッチは絶縁等の観点から小さくても3〜4mm以下にすることが困難である。それよりも小さいサーモスイッチを使用しようとすると、非常に高価なスイッチを使用しなければならなくなり、製造コストが高価なものとなり、最終的には装置全体のコストの上昇を伴うことになる。
また、サーモスイッチに使用される金属がバイメタル(鉄とニッケルの合金にマンガン、クロム、銅などを添加したもの)の場合、それ自体が誘導加熱を受けて発熱する可能性がある。そして、加熱部材の温度以上にサーモスイッチが発熱してしまうと、正常動作時でも高温になりすぎてサーモスイッチが誤動作する可能性があり、磁束密度の高い部位に直接サーモスイッチを配置するのは安全上の観点からも望ましくはない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものである。その主な目的は、省エネルギーを目的とした発熱効率を高めた誘導加熱方式の画像加熱装置において、異常時の応答性を高めると共に誤動作を抑制できるように構成された装置を提供することにある。
上記の目的と達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、磁界発生コイルを備えた磁界発生手段と、前記磁界発生コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置と、前記磁界発生手段から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成され、画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材と、前記加熱部材の異常高温時の熱で動作して前記高周波電源装置から前記磁界発生コイルに供給される電流を遮断するサーモスイッチと、前記サーモスイッチの測温部に結合された集熱板と、を有し、前記集熱板の一部が前記加熱部材に接し、前記磁界発生手段により発せられた磁界の前記加熱部材の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に前記集熱板の一部が配置され、前記サーモスイッチは前記磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位よりも低い部位に対応する位置に配置されていることを特徴とする。
また、上記の目的と達成するための本発明に係る画像加熱装置の他の代表的な構成は、磁界発生コイルを備えた磁界発生手段と、前記磁界発生コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置と、前記磁界発生手段から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成され、画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材と、前記磁界発生コイルの周囲に配置され前記加熱部材に向かって磁束が強化されるように磁束を規制する、前記加熱部材の外側にある外部磁界規制部材と、前記加熱部材の内側にあり前記磁界発生手段から前記加熱部材に向かって発生する磁束が強化されるように磁束を規制する内部磁界規制部材と、前記加熱部材の異常高温時の熱で動作して前記高周波電源装置から前記磁界発生コイルに供給される電流を遮断するサーモスイッチと、前記サーモスイッチの測温部に結合された集熱板と、を有し、前記集熱板の一部が前記加熱部材の内側に接し、前記磁界発生手段により発せられた磁界の前記加熱部材の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に前記集熱板の一部が配置され、前記集熱板は前記加熱部材と前記内部磁界規制部材の間に配置され、前記サーモスイッチは前記加熱部材の内部で、かつ前記外部磁界規制部材の対向位置で、かつ前記磁界発生コイルに対向しない位置に配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、異常時の応答性を高めると共に誤動作を抑制できるように構成された装置を提供することができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の態様について説明する。
[実施例]
(1)画像形成装置例
図2は本発明に係る画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例の概略模型図である。
この画像形成装置は転写式電子写真プロセスを用いた画像形成装置であり、パソコン・イメージリーダ・ファクシミリ等のホスト装置200から制御回路(CPU:制御手段)100に入力する画像情報(ビデオ信号)に対応した画像を記録材Pに形成する。制御回路100はホスト装置200との間で各種の電気的な情報の授受をすると共に、画像形成装置の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
31は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動される。32は帯電手段としての接触帯電ローラであり、回転する感光ドラム31の外周面を所定の極性・電位に一様に帯電処理する。33はデジタル露光手段としてのレーザースキャナであり、制御回路100から入力する画像情報の画素信号に対応して変調したレーザー光を出力して、回転する感光ドラム31の一様帯電処理面を走査露光Lする。これにより、感光ドラム面に走査露光パターンに対応した静電潜像が形成される。34は現像装置であり、感光ドラム面の静電潜像をトナー像として反転現像または正規現像する。35は転写手段としての転写ローラであり、感光ドラム31に対して所定の押圧力で接触して転写ニップ部Tを形成している。この転写ニップ部Tに不図示の給紙機構部から記録媒体としての記録材Pが所定の制御タイミングにて給送されて転写ニップ部Tを挟持搬送されていく。また、転写ローラ35には所定の制御タイミングで所定の転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップ部Tを挟持搬送される記録材Pの面に感光ドラム面側のトナー像が順次に静電転写される。
転写ニップ部Tを出た記録材Pは感光ドラム面から分離されて定着装置Fに導入される。定着装置Fは導入された記録材上の未定着トナー像を固着像として加熱・加圧定着する。そして記録材Pは画像形成物(コピー、プリント)として排出搬送される。
36は感光ドラムクリーニング器であり、記録材分離後の感光ドラム上の転写残トナーを除去する。転写残トナーが除去されて清浄面化された感光ドラム面は繰り返して作像に供される。
101は操作部であり、制御回路100との間で各種の電気的な信号の授受をする。102は定着装置Fの励磁コイル(磁界発生コイル)に対して交流電流を印加する励磁回路(磁界発生コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置)である。この励磁回路102は制御回路100との間で信号の授受をする。aは記録材Pの搬送方向である。本実施例の画像形成装置において、記録材Pの給紙・搬送は記録材中心の中央通紙基準でなされる。
(2)定着装置F
1)定着装置Fの全体的な構成
ここで、以下の説明において、定着装置又は定着装置を構成している部材に関して、長手方向とは記録材搬送路面内において記録材搬送方向と直交する方向に並行な方向である。また、短手方向とは記録材搬送路面内において記録材搬送方向に並行な方向である。また、定着装置又は定着装置を構成している部材に関して、正面とは記録材導入側の面、背面とはその反対側の面、左右とは装置を正面から見て左又は右である。
図3は本実施例における定着装置Fの要部の一部切り欠き正面模型図、図4は図3の(4)−(4)線に沿う拡大横断面模型図である。この定着装置Fは、加圧ローラ駆動型の電磁誘導加熱方式の画像加熱装置であり、電磁誘導加熱アセンブリ1と、加圧部材としての弾性加圧ローラ2を有する。そして、この両者1・2の圧接により定着ニップ部Nを形成させ、該定着ニップ部Nにより未定着トナー像tを担持した記録材Pを挟持搬送させて記録材上のトナー像を加熱定着する。
電磁誘導加熱アセンブリ1において、3は画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材(発熱部材、定着部材)としての円筒状の定着ベルト(可撓性を有するスリーブ状の加熱回転体:定着スリーブ)である。本実施例の定着ベルト3は、後述するように、内側から外側に順に、導電層(磁性部材)、弾性層、表面離型層を積層した直径30mmの円筒状ベルトであり、装置に導入する記録材Pの最大通紙幅WPよりも大きい長さを有する。4は定着ベルト3の内側に挿入された横断面下向きU字型の支持ステーであり、定着ベルト3よりも十分に長い長さを有する。この支持ステ―4は高い圧力を掛けられても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施例においてはSUS304を用いている。5はこの支持ステー4の下部に固定して支持させた、定着ベルト内周面と摺動する加圧摺動部材であり、定着ベルト3よりも長く、支持ステー4よりも短かい長さを有する。この加圧摺動部材5は省エネルギーの観点から支持ステ―4への熱伝導の少なく、電磁誘導作用により誘導発熱しない非磁性材料を用いるのが望ましく、例えば、耐熱ガラスや、ポリカーカーボネート等の耐熱性樹脂が用いられる。6は支持ステー4の正面側と背面側の両側に固定して支持させた磁界規制部材である内部磁性コア(内部磁界規制部材)であり、定着ベルト3とほぼ同じ長さを有する。7は定着ベルト3の内面の温度を検知するサーミスタ(温度検知素子、温度センサ)であり、加圧摺動部材5の長手方向のほぼ中央部(中央通紙基準線(仮想線)Sにほぼ対応する位置)において、バネ部材8を介して加圧摺動部材5に支持させて配設されている。このサーミスタ7は、中央通紙基準にて装置に導入される記録材の大小どの紙幅の記録材が通紙されても記録材通紙領域となる最小サイズ記録材の通紙領域内に対応する定着ベルト部分の温度を検知する位置に配設することができる。9は支持ステー4の長手方向のほぼ中央部(中央通紙基準線Sにほぼ対応する位置)において、支持ステー4の上面に支持させて配設したサーモスイッチである。サーモスイッチ9は、後述するように、定着ベルト3の異常高温時の熱で動作して励磁回路101から励磁コイル12に供給される電流を遮断する安全素子である。定着ベルト3は上記の支持ステー4・加圧摺動部材5・内部磁性コア6・サーミスタ7・サーモスイッチ9の組立て体の外側にルーズに外嵌している。この外嵌された定着ベルト3の左右側の端面はそれぞれ支持ステー4に配設した端部規制部材10の内面で受け止められて、端部の位置を規制されている。これにより、定着ベルト3の回転に伴う加圧摺動部材5の長手に沿う寄り移動が規制される。端部規制部材10は磨耗性に優れた耐熱性樹脂であることが望ましく、本実施例においてはフェノール樹脂を用いている。
また、電磁誘導加熱アセンブリ1において、11は磁界発生コイル(以下、励磁コイルと記す)を備えた磁界発生手段であり、定着ベルト3の外面に対向して配置され、定着ベルト外部から定着ベルト3に磁界を作用させて、定着ベルト3を電磁誘導発熱させる。定着ベルト3は磁界発生手段11から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成されている。
磁界発生手段11は、渦巻き状(周状)に巻かれた励磁コイル12と、この励磁コイル12を定着ベルト3と挟む形で配置された磁界規制部材である外部磁性コア13(外部磁界規制部材)を有する。また、渦巻き状に巻かれた励磁コイル12の中央部に配置された磁界規制部材である外部中央磁性コア14(外部磁界規制部材)を有する。そして、上記の励磁コイル12・外部磁性コア13・外部中央磁性コア14は、それぞれ所定の配設位置に位置決めされて共通の支持部材15に保持されている。支持部材15は電磁誘導作用により誘導発熱しない非磁性材料を用いるのが望ましく、例えば、耐熱ガラスや、ポリカーカーボネート等の耐熱性樹脂が用いられる。
上記の磁界発生手段11は、定着ベルト3の長手方向を長手とする横長に形成された部材であり、定着ベルト3とほぼ同じ長さを有する。磁界発生手段11は、定着ベルト3の加圧摺動部材5側とは反対側の定着ベルト上側において、定着ベルト3に並行に、定着ベルト3の外面と0.5〜2mm程度の空隙を保持させて、左右端部をそれぞれ保持部材16を介して支持ステー4に支持されている。また、磁界発生手段11は、定着ベルト3の記録材搬送エリアおよび定着ニップ部Nを除いた定着ベルト外周領域に配置されている。
加圧ローラ2は、芯金2aと、この芯金2aの外周囲に芯金に同心一体にローラ状に形成した弾性層2bと、弾性層2bの外周面を被覆させた表面離型層2cとで構成されている。本実施例の加圧ローラ2は、芯金2aとして直径5mmの鉄製の丸棒材を用いている。また、弾性層2bとして、厚み3mm、ゴム硬度JIS−Aで35°のシリコンゴム弾性層を用いている。また、表面離型層2cとして厚さ50μmのPFAチューブを用いている。加圧ローラ2は芯金2aの左右両端部をそれぞれ軸受け部材17を介して装置フレーム(定着装置筐体)18の左右の側板19間に回転可能に支持させて配設されている。Gは加圧ローラ2の芯金2aの一方側の端部、本実施例では左側の端部に固着させたドライブギアである。このドライブギアGに駆動モータ(駆動装置)Mの駆動力が駆動伝達系(不図示)を介して伝達され、加圧ローラ2が図4において矢印の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。
電磁誘導加熱アセンブリ1は、磁界発生手段11側を上側、加圧摺動部材5側を下側にして上記の加圧ローラの上側にほぼ並行に配列して、装置フレーム18の左右の側板19間に配設されている。電磁誘導加熱アセンブリ1側の支持ステー4の左右端部はそれぞれ外方に延長部4aとして延長されている。そして、各延長部4aに設けられている縦方向ガイド溝部4bが、装置フレーム18の左右の側板19にそれぞれ設けられている縦ガイドスリット19aに係合している。これにより、電磁誘導加熱アセンブリ1は、装置フレーム18左右の側板19間に、上下方向に移動可能に保持される。そして、上記左右の延長部4aの上面と、左右の側板19側のバネ受け座19bの下面との間に、それぞれ、加圧バネ20(加圧手段)が縮設されている。これにより、電磁誘導加熱アセンブリ1の支持ステー4が下方に押されて、加圧摺動部材5の下面が定着ベルト3を挟んで加圧ローラ2の上面に弾性層2bの弾性に抗して所定の押圧力で加圧される。この加圧により、定着ベルト3と加圧ローラ2との間に記録材搬送方向において所定幅の定着ニップ部(ニップ部)Nが形成される。
而して、ドライブギアGに駆動モータMの駆動力が伝達されて加圧ローラ2が図4において反時計方向に所定の速度で回転駆動される。この加圧ローラ2の回転駆動に伴って定着ニップ部Nにおける加圧ローラ2と定着ベルト3との摩擦力で定着ベルト3に回転力が作用する。これにより、定着ベルト3がその内面が加圧摺動部材5の下面に密着して摺動しながら支持ステー4の外回りを図4において矢印の時計方向に加圧ローラ2の回転に従動して回転する(加圧ローラ駆動式)。加圧摺動部材5は定着ベルト3の回転ガイド部材の役目もしている。また、定着ベルト3の回転に伴う加圧摺動部材5の長手に沿う寄り移動は左右の端部規制部材10により規制される。
また、磁界発生手段11の励磁コイル12には励磁回路102から所定の周波数の交流電流が印加される。そうすると、励磁コイル12の周囲には変動磁界が発生し、変動磁界が定着ベルト3の導電層3a(図5)を横切るときに、電磁誘導作用によって、その磁界の変化を妨げる磁界を生じるように導電層3aに渦電量が生じる。励起コイル12に印加する交流電流の周波数は、例えば10〜50kHzに設定される。本実施例では交流電流の周波数が30kHzに設定されている。すると、この渦電流が定着ベルト3の導電層3aを流れることにより、導電層3aの抵抗に比例した電力(W=IR)でジュール熱が発生し、定着ベルト3が加熱される。そして、定着ベルト3の温度上昇がサーミスタ7で検知され、その検知温度情報(検知温度に関する電気的情報)が励磁回路102にフィードバックされる。前記のようにサーミスタ7はバネ部材8を介して加圧摺動部材5に支持されて定着ベルト3の内面に常に弾性的に接触していて、定着ベルト3の内面の温度を検知する。励磁回路102は温度制御装置を兼ねていて、サーミスタ7から入力する定着ベルト3の検知温度情報が所定の定着温度に対応する温度情報値に維持されるように励磁回路102から励磁コイル12への供給電力を制御する。即ち、定着ベルト3の温度を所定の定着温度に温調する。図3において、WHは定着ベルト3が磁界発生手段11で電磁誘導加熱される有効加熱領域幅であり、最大通紙幅WPとほぼ同じか、最大通紙幅WPよりも少し大きい幅に設定されている。
上記のように加圧ローラ2の回転駆動による定着ベルト3の回転がなされ、また励磁コイル12に対する通電がなされて定着ベルト3が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、未定着トナー像tを担持した記録材Pが定着ニップ部Nに導入される。そして、定着ニップ部Nにおいて記録材Pのトナー像担持面が定着ベルト3の外面に密着して定着ベルト3と一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく。この挟持搬送過程において定着ベルト3の熱により記録材Pが加熱され、記録材上の未定着トナー像tが加熱・加圧されて溶融定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材は定着ベルト3の面から分離して排出搬送される。
2)定着ベルト3
図5は定着ベルト3の層構成を示す拡大模型図である。この定着ベルト3は内側から外側に順に、誘導発熱性材料(磁性金属もしくは磁性材料)からなる導電層3a、シリコンゴム等からなる弾性層3b、フッ素樹脂のチューブもしくはコートなどからなる表面離型層3cを積層した直径30mmの円筒状ベルトである。
最下層である導電層3aは、厚みが1〜100μm程度の間の、例えばニッケル、鉄、銅、アルミニウムなどの金属およびその合金である。導電層3aは厚いほど発熱効率が高く、定着ベルト3の端部の耐久性が向上する。一方で、定着ベルト3の硬さも増す為、定着ニップ部Nでの柔軟性が下がり、画像性に影響することが分かっている。そのため、本実施例では厚み35μmのニッケル合金を用いた。
中層である弾性層3bは、本実施例では、厚さが250μm、ゴム硬度がJIS−Aで35°、熱伝導率が0.3kW/m・Kのシリコンゴムを用いた。
最上層である表面離型層3cは記録材上(記録媒体上)の未定着のトナーと接する面であるため、なるべく離型性の高い材料である事が望ましい。例えば、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコン共重合体、またはこれらの複合層等が挙げられる。これらのうちから適宜選ばれた材料を1〜50μmの厚さで設ける。表面離型層3cの厚さは、薄すぎると耐磨耗性の面で耐久性に難があり、定着ベルト3の寿命が短くなってしまう。逆に厚すぎると熱容量が大きくなってしまう。そのために、加熱に時間がかかり定着装置としてのウォームアップタイムが長くなってしまったり、また表面が硬すぎることにより記録媒体やトナーへの密着性が下がる事で画像性が損なわれる等の弊害があるため、望ましくない。本実施例においては、耐磨耗性とウォームアップスピードおよび画像性のバランスから、厚さ30μmのPFAチューブが使用されている。
3)磁界発生手段11
励磁コイル12としては、例えば相互に絶縁された直径φ0.5mmの銅線材を束ねたリッツ線を長手方向に周状に巻く事で定着ベルト3の長手ほぼ全面に渡って磁界を形成できるように配置されている。また、外部磁性コア13と外部中央磁性コア14は共に鉄、コバルト、ニッケル、フェライト等の磁性材料を用いた磁界規制部材であり、励磁コイル12で発生した磁束を集めて磁路を形成するものである。また、これらの磁性コア13・14は定着ベルト3の発熱効率を上げると共に、磁束が定着装置外に漏れて周辺部材が加熱されることを防止するためのものである。ここで、外部中央磁性コア14と定着ベルト3の間の位置は、磁界発生手段11に覆われた領域の中で最も磁束密度の低い部位である。
定着ベルト3の内部に配置された磁束規制部材としての内部磁性コア6は、外部磁性コア13と同様に、定着ベルト3の導電層3aの発熱効率が上がるよう、磁束を集中させる効果がある。ここで、内部磁性コア6と定着ベルト3の内側との空隙は1〜2mm程度に保たれている。
4)サーモスイッチ9
サーモスイッチ9は、定着ベルト3の異常高温時に動作して、励磁回路102から励磁コイル12に供給される電流を遮断する役目をしている。即ち、サーモスイッチ9は、装置温調系統の熱暴走や、何らかの原因による定着ベルト3の回転停止などの異常動作により、定着ベルト3が正常時の温調状態とは異なる異常な高温状態になったときに動作して励磁コイル12に対する給電を遮断するものである。
図6は本実施例におけるサーモスイッチ9の外観斜視図である。サーモスイッチ9はバイメタル部材を備えたスイッチ部が内蔵されている。そして、このサーモスイッチ9の測温部(高温検知部)91に集熱板92を結合させて具備させた構成(延長型サーモスイッチ)にしてある。集熱板92は定着ベルト3の内周面にほぼ沿った円弧形状の板部材に成形されている。サーモスイッチ9は、支持ステー4の長手方向のほぼ中央部(中央通紙基準線Sにほぼ対応する位置)において、支持ステー4の上面に支持させて配設されている。集熱板92は、定着ベルト3の内周面にほぼ沿って定着ベルト内周面に対向していて、集熱板上面の全部或いは少なくとも一部が定着ベルト3の内面に接触していて、定着ベルト3はその内周面が集熱板92に摺動しながら回転する。
集熱板92は、定着ベルト3の誘導発熱性材料よりも誘導加熱による発熱量が小さく、かつ熱伝導性が高いものが好ましい。誘導加熱による発熱量は、比透磁率や体積抵抗率、また厚さなどで決まるが、定着ベルト3の誘導発熱性材料としては、比透磁率は600以上、好ましくは1000以上が良い。また、体積抵抗率は100Ω・m以上、厚さは1μm〜100μmがよい。
本実施例では、ニッケル合金を用い、比透磁率を100、厚さを35um、体積抵抗率を100Ω・mとしており、表皮効果で効率よく発熱する。集熱板92には、定着ベルト3の誘導発熱性材料よりも比透磁率が低く、体積抵抗率も誘導発熱性材料よりも低いアルミニウムを用いた。また、厚さも、定着ベルト3の誘導発熱性材料よりも厚くすることが好ましい。具体的には、比透磁率が1、固有抵抗値が3以下、また厚みは500umとした。この構成によって、ほぼ誘導加熱の影響をつけず、異常加熱時にのみ定着ベルト3からの熱伝導でサーモスイッチ9を動作させる事が可能になっている。
サーモスイッチ9は励磁回路102と励磁コイル12との間の電力ラインの間に直列に配置されており、常時は、スイッチ−オンの状態に保持されている。従って、定着装置の正常動作時は、励磁回路102から励磁コイル12に対してサーモスイッチ9を介して電流が供給されて、定着ベルト3の加熱・温調がなされる。そして、加熱された定着ベルト3の熱が集熱板92から測温部91に到達し、サーモスイッチ9のスイッチ部を昇温させる。しかし、正常動作時においては、その昇温は所定のスイッチ作動温度にまで至ることはなく、サーモスイッチ9はスイッチ−オンの状態が保持される。
一方、装置温調系統の熱暴走や、何らかの原因による定着ベルト3の回転停止などの異常動作により、定着ベルト3が正常時の温調状態とは異なる異常な高温状態になったときには、サーモスイッチ9はそれを検知してスイッチ−オフの状態になる。即ち、異常な高温状態になった定着ベルト3の熱が集熱板92から測温部91に到達し、サーモスイッチ9のスイッチ部が所定のスイッチ作動温度以上に昇温する。そうすると、スイッチ部のバイメタル部材が可動接点を断線状態とする(サーモスイッチ9が動作)。これにより、励磁回路102から励磁コイル12への電力の供給が遮断され、定着ベルト3の異常高温の続行が停止される。温度制御装置を兼ねる励磁回路102は、制御回路100と電気的に接続しており、サーモスイッチ9が動作した場合、励磁回路102から励磁コイル12への電力供給を停止すると共に、その信号が制御回路100に伝達される。制御回路100はその信号に基づいて、画像形成装置の画像形成動作を緊急停止すると共に、操作部101の表示部101aに定着装置Fに高温異常が発生した旨の表示を行う。
前記したように、集熱板92はサーモスイッチ9の測温部91と結合し、またその一部が定着ベルト3の内面と接触している。集熱板92は、磁界発生手段11から発生する磁界のうち、最も磁束密度の高い部位(領域)、すなわち定着ベルト3の発熱量が最も高い部位までその一端が延長している。図1に、磁界発生手段11との対向部(展開図)における定着ベルト3の発熱分布(定着ベルト3の移動方向における磁束密度分布)と、サーモスイッチ9及び集熱板92の対応関係(展開図)を示した。
集熱板92は定着ベルト3の発熱量が最も高い部位までその一端が延長しているため、効率的に定着ベルト3の温度を伝達することが可能となっている。また、同時にサーモスイッチ9は定着ベルト3を介して外部中央磁性コア14の対向位置に配置されている。サーモスイッチ9は、磁界発生手段11の磁界の影響を受け難いように構成する事が望ましい。一般的なサーモスイッチの動作温度が150〜250℃とした場合、サーモスイッチ9の位置における磁束密度は、10mT(テスラ)以下、より好ましくは5mT以下にする事が好ましい。
本実施例においては、定着ベルト3の受ける磁束密度の最も高い領域において約50mT(テスラ)であるのに対し、サーモスイッチ9の位置における磁束密度は約5mTとほぼ1/10以下である。その際のサーモスイッチ9の発熱量も、集熱板92を取り外し、定着ベルト3との間を断熱した場合の実測値で、雰囲気温度の上昇に対して約5℃以下の温度上昇で収まっている。そのため、サーモスイッチ9の動作温度200℃に対して殆ど影響が無い事が確認された。
すなわち、誘導電流によってサーモスイッチ9に使用されているバイメタル部が定着ベルト1の温度と無関係に発熱することが無く、誤動作の心配が非常に少ない構成になっている。
以上説明したように、サーモスイッチ9の測温部91に結合させた集熱板92の一部が定着ベルト3に接している。そして、磁界発生手段11により発せられた磁界の定着ベルト3の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に集熱板92の一部が配置されている。また、サーモスイッチ9は前記磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位よりも低い部位に対応する位置に配置されている構成を特徴とする。また、上記実施例のように、集熱板92の一部が定着ベルト3の内側に接している。そして、磁界発生手段11により発せられた磁界の定着ベルト3の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に集熱板92の一部が配置されている。また、集熱板92は定着ベルト3と内部磁性コア6の間に配置されている。また、サーモスイッチ9は定着ベルト3の内部で、かつ外部磁性コア14の対向位置で、かつ励磁コイル12に対向しない位置に配置されている構成をことを特徴とする。
この構成によれば、磁界発生手段11から発生される磁界が存在する領域の内、最も磁束密度の高い部位に配置された集熱板92に接している定着ベルト3で発生した熱が、磁束密度の低い部位に配置されたサーモスイッチ9に速やかに熱伝達される。これにより、定着ベルト3の異常高温時の応答性を高めると共にサーモスイッチ9のバイメタルが高周波電流により誤動作を抑制することができる。また、集熱板92は非常に薄く作る事が可能であるため、定着ベルト3と磁束を強化する内部の磁性規制部材6との隙間を非常に狭くすることができ、ひいては定着ベルト3の発熱効率をより高める事が可能となる。
[その他]
1)本発明の画像加熱装置は実施例の画像加熱定着装置としての使用に限られず、未定着画像を記録材に仮定着せしめる仮定着装置、定着画像を担持した記録材を再加熱してつや等の画像表面性を改質する表面改質装置等の画像加熱装置としても有効である。
2)実施例では、移動する加熱部材3として円筒状の定着ベルトを用いて説明したが、加熱部材は中空ローラ体、駆動ローラを含む複数の懸架部材間に懸回張設した可撓性を有するエンドレスベルト体当の形態のものにすることもできる。
3)磁界発生手段11を加熱部材3の内側に配設した装置構成にすることもできる。
4)サーモスイッチ9を加熱部材3の内側に配設した装置構成にすることもできる。
5)磁界発生手段11及びサーモスイッチ9を共に加熱部材3の外側又は内側に配設した装置構成にすることもできる。
6)加圧部材2はローラ体に限られず、回動するエンドレスベルト体、ブレード体などにすることもできる。
7)実施例は記録材の通紙基準が中央基準の装置を用いて説明したが、記録材の通紙基準が片側基準の装置に対しても本発明を有効に適用することができる。
磁界発生手段との対向部における定着ベルトの発熱分布と、サーモスイッチ及び集熱板の対応関係を示した展開図。 画像形成装置の一例の概略模型図 定着装置の要部の一部切り欠き正面模型図 図3の(4)−(4)線に沿う拡大横断面模型図 定着ベルトの層構成模型図 集熱板を具備させたサーモスイッチ(延長型サーモスイッチ)の外観斜視図
符号の説明
1…電磁誘導加熱アセンブリ1
2…加圧ローラ(加圧部材)
3…定着ベルト(加熱部材)
4…支持ステー
5…加圧摺動部材
6…内部磁性コア(内部磁界規制部材)
7…サーミスタ
9…サーモスイッチ
91…サーモスイッチの測温部
92…集熱板
10…端部規制部材
11…磁界発生手段
12…磁界発生コイル(励磁コイル)
13・14…外部磁性コア(外部磁界規制部材)
100…制御回路(CPU)
101…操作部
101a…表示部
102…励磁回路(高周波電源装置)

Claims (4)

  1. 磁界発生コイルを備えた磁界発生手段と、
    前記磁界発生コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置と、
    前記磁界発生手段から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成され、画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材と、
    前記加熱部材の異常高温時の熱で動作して前記高周波電源装置から前記磁界発生コイルに供給される電流を遮断するサーモスイッチと、
    前記サーモスイッチの測温部に結合された集熱板と、
    を有し、前記集熱板の一部が前記加熱部材に接し、前記磁界発生手段により発せられた磁界の前記加熱部材の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に前記集熱板の一部が配置され、前記サーモスイッチは前記磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位よりも低い部位に対応する位置に配置されていることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記サーモスイッチの位置における磁束密度が5mT以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 磁界発生コイルを備えた磁界発生手段と、
    前記磁界発生コイルに高周波電流を供給する高周波電源装置と、
    前記磁界発生手段から発生される磁界が存在する領域を通過した時に電磁誘導発熱する磁性部材で構成され、画像を担持した記録材を加熱する移動可能な加熱部材と、
    前記磁界発生コイルの周囲に配置され前記加熱部材に向かって磁束が強化されるように磁束を規制する、前記加熱部材の外側にある外部磁界規制部材と、
    前記加熱部材の内側にあり前記磁界発生手段から前記加熱部材に向かって発生する磁束が強化されるように磁束を規制する内部磁界規制部材と、
    前記加熱部材の異常高温時の熱で動作して前記高周波電源装置から前記磁界発生コイルに供給される電流を遮断するサーモスイッチと、
    前記サーモスイッチの測温部に結合された集熱板と、
    を有し、前記集熱板の一部が前記加熱部材の内側に接し、前記磁界発生手段により発せられた磁界の前記加熱部材の移動方向における磁束密度分布において磁束密度が最も高い部位に対応する位置に前記集熱板の一部が配置され、前記集熱板は前記加熱部材と前記内部磁界規制部材の間に配置され、前記サーモスイッチは前記加熱部材の内部で、かつ前記外部磁界規制部材の対向位置で、かつ前記磁界発生コイルに対向しない位置に配置されていることを特徴とする画像加熱装置。
  4. 前記サーモスイッチの位置における磁束密度が5mT以下であることを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。
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