JP2013083941A - 定着装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電磁誘導加熱方式の定着装置において、定着ベルト101の周経経路の内側に、発熱制御板105と、発熱制御板105を支持する支持部材106とが配置される。発熱制御板105と支持部材106は、発熱制御板105のベルト周方向の中央部150と支持部材106のベルト周方向の中央部160とが空間90を介して非接触であり、発熱制御板105のベルト周方向の側縁部151,152が支持部材106のベルト周方向の側縁部161,162に接して支持される構成になっている。
【選択図】図3
Description
ところが、定着ベルトの熱容量が小さくなると、投入電力あたりの昇温速度が速くなるので、幅の狭い小サイズのシートを連続使用すると、定着ベルトにおけるシートが通過する領域(以下、「通紙部」という。)よりもベルト幅方向(用紙幅方向に相当)外側の、シートが通過しない領域(以下、「非通紙部」という。)の温度が通紙部の温度よりも上昇し、周辺部材の熱破壊や劣化を招くという問題が生じる。
本発明は、発熱制御板を用いつつベルト昇温性能を向上することができる定着装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
また、装置筐体と、前記ベルトの周回経路の内側に配され、前記ベルトを介して前記加圧部材に押圧されるローラーと、を備え、前記支持部材は、ベルト幅方向長さが前記ベルトよりも長く、長手方向端部が前記ベルトのベルト幅方向外側で前記装置筐体に固定されているとしても良い。
また、前記支持部材にはスリットが設けられており、前記発熱制御板の第2領域の一部分が前記スリットに嵌め込まれているとしても良い。
さらに、前記発熱制御板と前記支持部材とは、前記第2領域での接触部において、締結部材により複数の箇所で締結されているとしても良い。
また、前記締結部材は、ハトメであるとしても良い。
本発明に係る画像形成装置は、シート上に未定着画像を形成し、形成された未定着画像を定着部により定着する画像形成装置であって、前記定着部として、上記の定着装置を備えることを特徴とする。
〔1〕プリンターの全体構成
図1は、プリンター1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンター1は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像形成部10と、ベルト搬送部20と、給送部30と、定着部40を備え、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
給送部30は、給紙カセットから記録用のシートSを搬送路35に1枚ずつ繰り出す。
感光体ドラム11Y〜11K上に作像されたトナー像は、感光体ドラム11Y〜11Kの転写位置において転写ローラー15Y〜15Kと感光体ドラム11Y〜11K間に生じる電界による静電力の作用を受けて、周回走行する中間転写ベルト21上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、中間転写ベルト21上において同じ位置に多重転写されるようにタイミングをずらして実行される。
〔2〕定着部40の構成
図2は、定着部40の構成を示す斜視図であり、図3は、定着部40の構成を示す横断面図である。なお、図2では、説明の都合上、一部を切り欠いて示している。
<定着ベルト101の構成>
定着ベルト101は、円筒状であり、ここでは半径方向にある程度の力を加えると弾性変形し、変形状態から力を離して自由にすると自身の復元力により元の円筒状に戻る自己形状保持可能なものが用いられている。
図2に戻って、定着ベルト101の幅方向(定着ローラー102の軸方向に相当。以下、「ベルト幅方向」という。)長さは、最大サイズのシートの幅方向長さよりも長くなっている。同図では、最大サイズよりもサイズの小さい小サイズ紙が定着ニップNを通過している様子を示している。
定着ローラー102は、長尺状の芯金121の周囲に弾性層122が積層されてなり、定着ベルト101の周回経路(定着ベルト101が周回走行するときの経路:以下、「ベルト周回経路」という。)の内側に配される。
軸部としての芯金121は、例えばステンレスや鉄、アルミニウム等からなる。
シリコンスポンジ材を用いる場合、厚さが1〜10〔mm〕、より望ましくは2〜7〔mm〕の範囲内のものを用いることができる。弾性層122の硬度は、アスカーC硬度で例えば20〜60度、より望ましくは30〜50度の範囲内のものを用いることができる。なお、定着ローラー102全体としての硬度は、アスカーC硬度で30〜90度程度が好ましい。
定着ローラー102の外径は、定着ベルト101の内径よりも小さく、定着ローラー102と定着ベルト101は、定着ニップNで接するので、定着ニップN以外の部分で両者間には隙間(空間)110が設けられるようになっている。
加圧ローラー103は、長尺状の芯金131の周囲に弾性層132を介して離型層133が積層されてなり、ベルト周回経路の外側に配置され、定着ベルト101の外側から定着ベルト101を介して定着ローラー102を押圧して、定着ベルト101表面との間に定着ニップNを確保する。
加圧ローラー103は、芯金131の軸方向両端部が定着部の装置筐体191(図7)に軸受部材(不図示)を介して回転自在に支持されると共に、加圧ローラー103は、駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより、図2の矢印Bで示す方向に回転駆動される。この加圧ローラー103の回転に従動して、定着ベルト101が矢印Aで示す方向に沿って周回駆動されると共に、定着ローラー102が同方向に回転駆動される。なお、定着ローラー102を駆動側、定着ベルト101と加圧ローラー103を従動側としても良い。
磁束発生部104は、コイルボビン140と励磁コイル141などを有し、定着ベルト101の周回経路の外側であり定着ベルト101の近辺の位置に、定着ベルト101にベルト幅方向に沿うように配置される。
コイルボビン140は、定着ベルト101の周方向(以下、「ベルト周方向」という。)に沿って円弧状に湾曲する部分を含む板状の部材であり、ベルト幅方向の両端部が装置筐体191に固定されている。
励磁コイル141は、ベルト幅方向に沿って長く伸びると共に横断面が円弧状の形状になるようにコイルボビン140に導線を巻き回してなる。励磁コイル141の長手方向長さは、定着ベルト101のベルト幅方向長さよりもやや長くなっている。励磁コイル141は、公知の高周波インバータを含む励磁コイル駆動回路(不図示)に接続され、励磁コイル駆動回路からの交流電力の供給により、定着ベルト101の誘導発熱層113を発熱させるための磁束を発生させる。
発熱制御板105は、定着ベルト101と定着ローラー102の間の空間110内に定着ローラー102とは接触しない位置に配設され、ベルト幅方向に沿って長尺であり、その長手方向の長さが定着ベルト101の幅と略同じになっており、発熱制御部材の機能に加えて、周回駆動される定着ベルト101の内周面に接しながら定着ベルト101を周回方向に沿って案内する機能も有する。
発熱制御板105の中央部150は、定着ベルト101を介して磁束発生部104と対向する部分であり、支持部材106とは非接触である。
発熱制御板105は、図4に示すように定着ベルト101に近い側から、整磁合金層115と低抵抗導電層116とがこの順に積層されてなり、例えば鍍金、蒸着などにより形成されるが、機械的に2層を貼り合わせる方法による形成することもできる。
比透磁率としては、例えば50〜2000、好ましくは100〜1000の範囲内のものを用いることができる。キュリー点よりも低い温度範囲での体積抵抗率としては、例えば2〜200×10-8〔Ωm〕、好ましくは5〜100×10-8〔Ωm〕の範囲内とすることができる。整磁合金層115の厚さは、例えば100〜1000〔μm〕、好ましくは200〜600〔μm〕の範囲内とすることができる。キュリー点は、目標とする定着温度が約180〔℃〕の場合には、180〜240〔℃〕、好ましくは190〜220〔℃〕の範囲内のものを用いることができる。本実施の形態では、厚さが400〔μm〕、キュリー点が220〔℃〕のパーマロイが用いられる。
低抵抗導電層116は、整磁合金層115よりも電気抵抗率が低い材料、例えば銅またはアルミニウムなどからなる。
この自己温度制御機能の作用により非通紙部Pに対応する部分の温度がキュリー点を大幅に超えることがなくなり、定着ベルト101にダメージを与えるような過昇温に至ることを防止することができる。なお、低抵抗導電層116は、整磁合金層115との組み合わせにより自己温度制御機能をより有効に機能させるものではあるが、低抵抗導電層116が設けられていなくても必要な程度に自己温度制御機能が機能する場合には、低抵抗導電層116を設けない構成をとるとしても良い。
支持部材106は、図3に示すように定着ベルト101と定着ローラー102の間の空間110内であり、発熱制御板105を支持する機能を有するものであり、定着ベルト101にも定着ローラー102にも接していない。
支持部材106は、例えばステンレスや鉄、アルミニウムなどからなるが、耐熱性を有する部材であれば良く、例えば樹脂を用いることもできる。
支持部材106の中央部160は、発熱制御板105の中央部150と対向する部分であり、発熱制御板105の中央部150よりも磁束発生部104から遠い側であり、発熱制御板105の中央部150とは非接触、すなわち発熱制御板105の中央部150と支持部材106の中央部160との間に空間90が介在されてなる。
図5は、図3の矢印Gで示す方向から発熱制御板105と支持部材106だけを抜き出して見たときの発熱制御板105と支持部材106の構成を示す概略斜視図である。なお、図5では、ベルト幅方向の一方端側だけの構成を示しており、他方端側については省略しているが、基本的に同じ構成になっている。
一方の側縁部151には、ベルト幅方向に沿って所定の間隔をおいた複数の位置にベルト周方向に沿った切り込み153,153・・が入れられており、これらの切り込み153により、側縁部151が第1部分155と第2部分156とに分離され、第1部分155と第2部分156とがベルト幅方向に交互に設けられる構成になっている。
一方、支持部材106は、中央部160が弧状に湾曲しており、側縁部161,162が平板状に形成されてなる。
段差部163には、ベルト幅方向に沿って長いスリット165が穿設されており、段差部164にも、同様にベルト幅方向に沿って長いスリット166が穿設されている。スリット165,166は、それぞれがベルト幅方向に沿って間隔をおいて複数、設けられているが、同図では1つだけが示されている。
同様に、発熱制御板105の第1部分158が支持部材106の側縁部162の下面にオーバーラップされつつ、発熱制御板105の第2部分159が支持部材106のスリット166に嵌め込まれた状態で、発熱制御板105の側縁部152が支持部材106の側縁部162に接着などにより固定支持される構成になっている。
図7は、図3におけるF−F線で定着部40を切断したときの矢視断面図であり、ベルト幅方向の一方端側だけを示している。
この固定支持により支持部材106と装置筐体191との間に、周回駆動される定着ベルト101と発熱制御板105との間に生じる摩擦力が発熱制御板105を介して支持部材106に作用したときに、その摩擦力により支持部材106が変形することのないような強度が確保される。
図8は、実施例における発熱制御板105の構成と2つの比較例における発熱制御板の構成における昇温特性の実験結果を示す図である。同図では、定着ベルト101を周回駆動状態にして励磁コイル141に1400〔W〕の電力を供給したときに、定着ベルト101のベルト幅方向中央部の温度が160〔℃〕に達するまでの昇温時間を測定した結果を示している。
比較例1は、支持部材106を用いず、低抵抗導電層を支持部材と兼用する構成例であり、整磁合金層の厚みを0.4〔mm〕、低抵抗導電層の厚みを、発熱制御板の強度を確保できる厚みである0.8〔mm〕として、発熱制御板のベルト幅方向の両端部を装置筐体191に直接、固定する構成としたものである。
発熱制御板へのモーメントの作用が大きくなると、発熱制御板にベルト周方向に捻れようとする力が大きくかかるようになるので、発熱制御板の変形防止のために、発熱制御板の厚みをより厚く、本比較例1では1.2〔mm〕にして、発熱制御板の強度が高められている。
同図から、実施例と比較例1,2とでは、実施例の方が比較例1,2よりも昇温時間が短くなっていることが判る。
一方、比較例2では、整磁合金層、低抵抗導電層、支持部材の厚みが実施例と同じであるが、発熱制御板と支持部材とが一体構成されており、実施例のように発熱制御板105の中央部150(磁束発生部104と対向する部分)と支持部材106の中央部160との間に空間90が介在しない。
実施例では、発熱制御板105を支持する支持部材106を、発熱制御板105の中央部150では非接触としつつ、発熱制御板105の側縁部151,152で支持し、かつベルト幅方向の両端部が装置筐体191に固定される形状に構成した。
また、発熱制御板105のベルト周方向の側縁部151,152を支持部材106で支持する構成なので、周回駆動される定着ベルト101と発熱制御板105間の摩擦力によるベルト周方向の引っ張り力を受けるが、上記のモーメントよりも少なくて済み、発熱制御板105の厚みを厚くして強度を上げる必要がなくなり、比較例1の構成よりも薄くすることができる。さらに、定着ベルト101がベルト幅方向に長尺であることから、ベルト幅方向の端部を装置筐体191に支持する比較例1の構成に比べて、ベルト幅方向に沿って発熱制御板105の、支持部材106との支持領域を拡長することもできる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
図9は、ハトメ止めを用いる構成例の定着ローラー102の一方の端部側の断面図であり、図10は、発熱制御板105と支持部材106だけを抜き出して示す分解斜視図である。図9と図10に示すように、発熱制御板105と支持部材106には、それぞれハトメ201を通すための貫通孔211、212が設けられている。
同様に、発熱制御板105の側縁部152が支持部材106の側縁部162に重ねられた状態で、ハトメ201の先端が発熱制御板105の貫通孔211、支持部材106の貫通孔212をこの順に通り抜け、支持部材106の裏面側で座金202にかしめられることにより、発熱制御板105の側縁部152と支持部材106の側縁部162とが締結される。
この3か所のうち、中央の締結箇所は、発熱制御板105のベルト幅方向中央に位置しており、残りの2つ(外側)の締結箇所は、それぞれ中央の締結箇所からベルト幅方向に同じ距離だけ離れたところに位置にしている。
外側の締結箇所における貫通孔の形状を長穴にすることにより、この長穴がベルト幅方向の遊びになり、また、発熱制御板105と支持部材106間に隙間(上記例では、0.1〔mm〕)を設けることにより、この隙間が発熱制御板105の厚み方向の遊びになる。これらの遊びを設けることにより、例えば溶接やねじ止めなどの固定方法に比べて、発熱制御板105の整磁合金層115と低抵抗導電層116および支持部材106のそれぞれの熱膨張率差により生じる、各部材のねじれや歪を吸収して、発熱制御板105と支持部材106の変形を抑制することができる。
本変形例では、その突出量が座金202側の方がハトメ201の頭部201a側よりも大きくなるので、突出量の大きい方が定着ローラー102に対向する側になる、換言すれば突出量の小さい方である頭部201aの位置する側が、定着ベルト101に対向する側になるようにしている。
また、貫通孔211、212の形状を、締結箇所によって丸穴と長穴のいずれかにする構成例を説明したが、これに限られない。例えば、上記の隙間を設けることにより、熱膨張率差の影響を抑制できるのであれば、全ての貫通孔を丸穴にするとしても良い。また、所定の大きさの隙間を設けなくても、熱膨張率差の影響を吸収できるのであれば、隙間を設けずに、発熱制御板105と支持部材106を密着させる構成とすることもできる。
また、発熱制御板105と支持部材106を締結する締結部材であれば、ハトメ201に限られることはなく、ハトメ201に代えて、例えば図11に示すように締結部材としてのリベット221によるリベット止めを用いるとしても良い。
(2)上記実施の形態では、支持部材106の中央部160の形状が横断面で曲面状になるようにしたが、発熱制御板105の中央部150に非接触であれば、曲面状に限られず、例えば1以上の角部を有する形状としても良い。
実施の形態のように中央部160と側縁部161,162が一体構成されていれば、側縁部161,162が中央部160を介して接続されるので、支持部材106の強度が増すと共に、定着部40の製造時に、発熱制御板105を支持部材106に支持させた状態で、これを一体として、定着ベルト101に挿入させる作業を行えば良く、組立作業性の向上を図れるが、例えば中央部160を設けずに、側縁部161,162だけの構成をとれば、中央部160を設けなくて済む分、これに使用する材料を節約することができ、コスト的に有利になる。
例えば、ローラーに代えて固定パッドを用いることもできる。固定パッドを用いる場合、支持部材106の取付部171,172が定着ベルト101の外側において装置筐体191に固定支持される構成に代えて、例えば定着ベルト101の周回経路の内側でその固定パッドに固定支持される構成をとることもできる。
(5)上記実施の形態では、発熱制御板105の、定着ベルト101を介して磁束発生部104に対向する領域(第1領域)として、ベルト周方向の中央部150を、コイルボビン140のベルト周方向一方端から他方端までの領域とする構成例を説明したが、これに限られない。コイルボビン140上において励磁コイル141(コイルボビン140に導線を巻き回してなる全体の領域)とコアとを含む部分を磁束発生部と捉えて、これに対向する領域を第1領域とすることもでき、また励磁コイル141だけを磁束発生部と捉えて、これに対向する領域を第1領域とすることもできる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
40 定着部
90、110 空間
101 定着ベルト
102 定着ローラー
103 加圧ローラー
104 磁束発生部
105 発熱制御板
106 支持部材
113 誘導発熱層
115 整磁合金層
116 低抵抗導電層
141 励磁コイル
150 発熱制御板のベルト周方向の中央部
151,152 発熱制御板のベルト周方向の側縁部
160 支持部材のベルト周方向の中央部
161,162 支持部材のベルト周方向の側縁部
171、172 取付部
191 装置筐体
201 ハトメ
221 リベット
N 定着ニップ
P 非通紙部
Claims (10)
- 未定着画像が形成されたシートを定着ニップに通して、加熱、加圧により当該未定着画像を当該シート上に定着する電磁誘導加熱方式の定着装置であって、
周回駆動される、誘導発熱層を有する無端状のベルトと、
前記ベルト表面を押圧して当該ベルトとの間に前記定着ニップを確保する加圧部材と、
前記ベルトの周回経路の外側に配され、前記ベルトの誘導発熱層を発熱させるための磁束を発生させる磁束発生部と、
前記ベルトの周回経路の内側に配され、定着温度よりも高い所定温度を超えると磁性を失う整磁合金層を有する発熱制御板と、
前記発熱制御板を支持する支持部材と、を備え、
前記発熱制御板は、
前記ベルトを介して磁束発生部と対向する第1領域と、第1領域のベルト周方向両側の端部からそれぞれ連続して延在する第2領域とを有し、
前記支持部材は、
前記ベルトの周回経路の内側において、前記発熱制御板の第1領域と非接触であり、前記第2領域で接して当該第2領域を支持することを特徴とする定着装置。 - 前記発熱制御板の第1領域は、
横断面が前記ベルトの内周面に沿う弧状に形成されてなり、
前記支持部材は、
前記発熱制御板の第1領域よりも前記磁束発生部から遠い側であり、第1領域とは空間を挟んで対向配置される第3領域と、
前記第3領域のベルト周方向両側の端部からそれぞれ連続して延在する第4領域と、
を有し、
前記支持部材における一方の第4領域が前記発熱制御板における一方の第2領域と接して当該第2領域を支持すると共に、前記支持部材における他方の第4領域が前記発熱制御板における他方の第2領域と接して当該第2領域を支持することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記支持部材の第3領域は、
横断面が前記発熱制御板の第1領域に沿う弧状に形成されてなることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。 - 装置筐体と、
前記ベルトの周回経路の内側に配され、前記ベルトを介して前記加圧部材に押圧されるローラーと、を備え、
前記支持部材は、
ベルト幅方向長さが前記ベルトよりも長く、
長手方向端部が前記ベルトのベルト幅方向外側で前記装置筐体に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記発熱制御板の第1領域が周回駆動中のベルトの内周面に接触することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記支持部材にはスリットが設けられており、
前記発熱制御板の第2領域の一部分が前記スリットに嵌め込まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記発熱制御板と前記支持部材とは、
前記第2領域での接触部において、締結部材により複数の箇所で締結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記締結部材は、
リベットであることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - 前記締結部材は、
ハトメであることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - シート上に未定着画像を形成し、形成された未定着画像を定着部により定着する画像形成装置であって、
前記定着部として、請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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