JP2011027771A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、定着ベルトの両端部が過熱しても、定着ベルトの劣化が生じにくい定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ローラ軸151の両端部を除いた部分が弾性層152で覆われてなる定着ローラ150を、定着ベルト154を介して加圧ローラ160で押圧して定着ニップNを確保すると共に、定着ベルト154を周回させつつ電磁誘導により加熱して、未定着画像の形成されたシートを定着ニップNに通して、未定着画像の熱定着を行う定着部5であって、定着ローラ150の両端部には、それぞれ略有底筒状であって、内周面157dに定着ベルト154の外周面の一部が接触すると共に、底面157cに定着ベルト154の縁部が接触して、定着ベルト154の蛇行を規制する1対の蛇行規制部材158が、ローラ軸151と接触する状態で配設されており、蛇行規制部材158は、少なくとも弾性層152よりも熱伝導性が高い。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置および当該定着装置を用いた画像形成装置に関し、特に、定着ベルトの非通紙部における過昇温を防止する技術に関する。
複写機などの画像形成装置は、定着ローラに加圧ローラを押し付けて定着ニップを形成し、この定着ニップを記録シートが通過することにより記録シート上に形成されたトナーなどの未定着画像を定着させる定着装置を備えている。
上記定着ローラは、未定着画像を記録シートに溶融定着させるために加熱されており、近年、短い時間で昇温可能な電磁誘導加熱方式の定着装置が主流となりつつある。
図6は、このような方式の定着装置の概略構成を示す部分切り欠き斜視図である。
同図に示すように、定着装置1000は、磁束発生部1170と、定着ローラ1150と、定着ベルト1154と、加圧ローラ1160などを備えている。
定着ベルト1154は、誘導発熱層を含む円筒状の無端ベルトである。
定着ローラ1150は、ローラ軸1151の両端部を除く周面が弾性層1152で覆われており、定着ベルト1154に内挿されている従動ローラである。
また、定着ローラ1150の両端部では、定着ベルト1154の両縁に接触して、これのローラ軸1151が延びている方向(以下、「ローラ軸方向」という。)の移動を規制する鍔状の蛇行規制板1158がローラ軸1151に挿嵌されている。
加圧ローラ1160は、同じくローラ軸1161の両端部を除く周面が弾性層1162で覆われてなり、矢印方向に回転駆動されると共に、定着ベルト1154を介して定着ローラ1150を押圧して、定着ニップNを確保する。
磁束発生部1170は、定着ベルト1154を挟んで加圧ローラ1160に相対する位置に配され、定着ベルト1154の誘導発熱層を発熱させるための磁束を発生させる。
以上の構成において、定着ベルト1154が周回駆動されつつ磁束発生部1170から磁束が発せられると、定着ベルト1154の誘導発熱層における磁束発生部1170に対向する部分が主に発熱し、この発熱部分が定着ニップNに至り、定着ニップNの領域が定着に適した温度まで昇温され、記録シートS上に形成されたトナー像が定着ニップNを通過する際に、加熱、加圧されて当該記録シートSに熱定着される。
特開2004−198969号公報
しかしながら、上記熱定着が実行される際、定着ベルト1154は、記録シートSと接する中央部分においては、記録シートSに熱を奪われて温度が低下するが、記録シートSが通過しない両端側の部分(以下、「非通紙部P」という。)では、熱が奪われずに温度が高いままとなっているため、定着ベルト1154の中央部分を目標温度に合わせようとして、磁束発生部1170に電力を供給すると、非通紙部Pの温度がさらに上昇する。
その結果、定着ベルト1154の両端部では、当該定着ベルト1154に含まれる弾性層が、耐熱温度以上に加熱されて特性が急速に劣化し、亀裂などが生じて、定着品質を悪化させるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、定着ベルト1154の両端部が中央部分よりも温度が上昇する傾向にあっても、定着ベルト1154の劣化が生じにくい定着装置及び当該定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本実施の形態の定着装置は、無端状のベルトの周回経路内側に配されており、金属性のローラ軸の両端部を除いた部分が弾性部材で覆われてなる第1ローラを、前記ベルトの周回経路外側から当該ベルトを介して第2ローラで押圧して、当該ベルト表面と当該第2ローラの間に定着ニップを確保すると共に、前記ベルトを周回させつつ電磁誘導により加熱して、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して、前記未定着画像の熱定着を行う定着装置であって、第1ローラの軸方向両端部には、それぞれ略有底筒状であって、当該筒部の内面に前記ベルトの外周面の一部が接触すると共に、前記筒部の底部に前記ベルトの縁部が接触することにより前記ベルトの蛇行を規制する1対のベルト規制部材が、前記ローラ軸と接触する状態で配設されており、前記ベルト規制部材は、少なくとも前記弾性部材よりも熱伝導性が高いことを特徴とする。
上記構成では、定着ベルトの両端部が誘導加熱されても、熱伝導性が高いベルト規制部材を介して、定着ベルトの両端部の熱をローラ軸に逃がすことができるので、定着ベルトの両端部の非通紙部における温度上昇が抑制され、定着ベルトの劣化が生じにくい。
また、第1ローラの軸方向からみたとき、前記ベルト規制部材は、前記筒部の内周の3分の2以上に亘り、前記ベルトと接触していることが望ましい。
これにより、多くの熱量を定着ベルトからローラ軸に逃がすことができる。
また、前記ベルト規制部材は、有底円筒状であって、前記円筒部の内径は、前記ベルトの外径よりも大きく、その差が、0.1mm以上、0.3mm以下の範囲内としてもよい。
さらに、前記ベルトは、電磁誘導により加熱される金属層と、その他の層とを含むと共に、両端部において当該金属層の外周面が露出しており、前記側面部の内面は、前記金属層の外周面と接触することが望ましい。
これにより、ベルト規制部材が、発熱元となっている金属層に直接接触することができるので、より効率的に金属層の両端部の熱をローラ軸に逃がすことができる。
また、第1ローラの軸方向と直交する方向からみたとき、前記側面部の内面と前記金属層の外周面との接触が生じている部分の合計の長さは、前記ベルトの幅から有効通紙幅を減じた値以下であるとしてもよい。
さらに、前記ベルト規制部材は、前記ローラ軸に接触する第1部材と前記ベルトに接触する第2部材とが接合されてなるとしてもよい。
その場合、前記第2部材は、常磁性のステンレス材料からなり、また、前記第1部材は、アルミニウム、銅、または銀を含む材料からなることが望ましい。
また、前記ベルト規制部材は、金属コンパウンドが添加された樹脂材料からなるとしてもよい。
なお、本発明は、上記定着装置を備えた画像形成装置としてもよい。
本発明の実施の形態に係るタンデム型カラーデジタルプリンタの断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る定着部の部分断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着ローラ、定着ベルトおよび加圧ローラにおける端部の断面図である。 発明の実施の形態に係る蛇行規制部材の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着部の変形例を示す図である。 従来の定着部を示す斜視図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した場合を例にして説明する。
図1は、当該プリンタ1の全体の構成を示す断面概略図である。
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部60を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
<画像プロセス部>
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y,3M,3C,3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に周回駆動される。
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査させる。
この露光走査により、帯電器32Y〜32Kにより帯電された感光体ドラム31Y〜31K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像器33Y〜33Kにより現像されて感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
一次転写ローラ34Y〜34Kにより作用する静電力により中間転写ベルト11上に各色のトナー像が順次転写されフルカラーのトナー像が形成され、さらに二次転写位置46方向に移動する。
一方、給紙部4は、記録シートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された記録シートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えており、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4から記録シートSを二次転写位置に給送し、二次転写ローラ45の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シートS上に二次転写される。
二次転写位置46を通過した記録シートSは、定着部5に搬送され、記録シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着部5における加熱・加圧により記録シートSに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
<定着部>
図2は、定着部5の部分断面斜視図である。
同図に示すように、定着部5は、定着ローラ150、定着ベルト154、蛇行規制部材158、加圧ローラ160および誘導コイルユニット部170などを備える。
以下、各部の詳細について説明する。
<誘導コイルユニット部>
誘導コイルユニット部170は、定着ローラ150に向けて交番磁界を発生させるものであり、下側ケーシング部171、サイド磁性体コア172、誘導コイル173、メイン磁性体コア174、センター磁性体コア174a及び上側ケーシング部175とからなる。
下側ケーシング部171は、樹脂などの絶縁材料からなり、内部には誘導コイル173を巻回するための環状の溝部が設けられている。
サイド磁性体コア172は、強磁性材からなる長尺状の部材であり、下側ケーシング部171のY方向側及びY’方向側のそれぞれの内壁に沿ってローラ軸に平行に配設されている。
誘導コイル173は、リッツ線であって、不図示の耐熱性の樹脂で被覆されている。
この誘導コイル173は、高周波インバー夕(不図示)に接続されており、10〜100[kHz]、100〜2000[W]の高周波電力が供給されことにより所定周波数の交番磁界を発生し、定着ローラ150を加熱する。
メイン磁性体コア174は、強磁性材からなり、2つのサイド磁性体コア172に跨って設けられた、アーチ状の部材である。
上側ケーシング部175は、樹脂などの絶縁材料からなり、サイド磁性体コア172、誘導コイル173及びメイン磁性体コア174を収容した下側ケーシング部171に蓋をするためのものである。
<加圧ローラ>
加圧ローラ160は、図2に示すように、ローラ軸161および弾性層162を備えている。
ローラ軸161は、例えば、外径30mm、厚みが3mmのアルミニウムなどの中空シャフトであり、不図示の駆動機構により回転駆動される。
弾性層162は、シリコーンスポンジゴムからなる円筒体である。
<定着ローラ>
定着ローラ150は、同図に示すように、ローラ軸151および弾性層152を備えている。
ローラ軸151は、円柱状の金属製のパイプであり、両端部が不図示の軸受けによって支持されている。
より具体的には、ローラ軸151は、例えば、外径D1が16mmのアルミニウムなどの熱伝導性に優れた材料からなる中実シャフトである。
弾性層152は、高弾性及び高断熱性を有するシリコーンゴムのスポンジ体であって、軸受けされるローラ軸151の両端部を除く部分を覆うように設けられている。
<定着ベルト>
定着ベルト154は、誘導発熱層154a、弾性層154bおよび離型層154cがこの順で積層されてなる。
誘導発熱層154aは、例えば、厚みが40μmであって、透磁率が高いニッケルなどの金属からなる。
弾性層154bは、例えば、厚みが200μmのシリコーンゴムなどからなる。
離型層154cは、例えば、厚みが30μmであって、PFAなどの離型性の優れた樹脂材料からなる。
図3は、定着ローラ150、定着ベルト154および加圧ローラ160の端部付近の断面図である。
同図では、定着ローラ150の両端部のうち、一方の端部の構成のみを示しているが、図示されていない他方の端部も、図示されている構成と同一である。
同図に示すように、定着ベルト154は、両端部のそれぞれ先端から長さがL2mm以下となっている範囲において、誘導発熱層154aの外周面が露出する構成となっている。
つまり、誘導発熱層154aのローラ軸方向における長さをL1とすると、弾性層154bおよび離型層154cの幅、即ち、定着ベルト154のうち定着に寄与する部分の幅(有効通紙幅)は、L1−2×L2mmとなっている。
<蛇行規制部材>
図4は、蛇行規制部材158の外観斜視図である。
蛇行規制部材158は、同図に示すように、略有底円筒状の部材であって、第1部材156と、第2部材157とからなる。
第1部材156は、円盤状の部材の中心にバーリング加工などによって、例えば、内径D2が15.8mmの円筒部156aが設けられたものであり、第2部材157よりも熱伝導性に優れた、例えば、アルミニウム、銅、銀などからなる。
円筒部156aには、同図に示すように、当該円筒部の外周を120°ずつ3等分する位置に、それぞれ切欠部156bが設けられている。
円筒部156aには、定着ローラ150のローラ軸151の端部が圧入される。
切欠部156bは、当該圧入に伴い、円筒部156aを変形し易くして、圧入を容易にするためのものである。
第2部材157は、図3に示すように、中心に透孔157aを有する有底円筒状の部材であり、強磁性体以外であって、かつ、機械的強度の高い、例えば、SUS(ステンレス鋼)304などの材料からなる。
このように、第2部材157の強度を高くする理由は、第2部材157と誘導発熱層154aとが接触した際に、第2部材157が摩耗しないようにするためである。
一方、第1部材156は、定着ベルト154と接触することがないので、それほど機械的強度は要求されず、上述のように熱伝導性のより高い金属が用いられる。また、誘導コイルユニット部170から離れているので、磁性の種類は問わない。
なお、第2部材157は、少なくとも弾性層152よりも熱伝導性が高い材料からなる。
また、第2部材157の円筒部分157bは、ローラ軸方向における底面157cからの高さL3が10mmとなっている。
この円筒部分157bの内周面157dが、誘導発熱層154aの外周面の端部に接触する。
上述のように、第2部材157を強磁性体以外とするのは、誘導コイルユニット部170から発せられた磁束が第2部材157に収束しないようにして、第2部材157の発熱を防ぐためである。
また、第1部材156と第2部材157との接合は、両部材の密着面積を大きくとることが可能な摩擦圧接などの接合手法を用いることが望ましい。
以上の構成において、定着ベルト154が周回駆動されつつ磁束発生部170から磁束が発せられると、定着ベルト154の誘導発熱層における磁束発生部170に対向する部分が主に発熱し、この発熱部分が定着ニップNに至り、定着ニップNの領域が定着に適した温度まで昇温され、記録シートS上に形成されたトナー像が定着ニップNを通過する際に、加熱、加圧されて当該記録シートSに熱定着される。
このとき、定着ベルト154は、記録シートSと接する中央部分においては、記録シートSに熱を奪われて温度が低下するが、記録シートSが通過しない両端部、即ち、非通紙部では、熱が奪われずに温度が高いままとなっているため、定着ベルト154の中央部分を目標温度に合わせようとして、磁束発生部170に電力を供給すると、両端部の温度がさらに上昇しようとする。
本実施の形態の定着部5は、蛇行規制部材158の内周面157dが、誘導発熱層154aの端部における外周面に接触する構成であるため、定着ベルト154の両端部の非通紙部で発生した熱を当該蛇行規制部材158を介して、定着ローラ150のローラ軸151に逃がすと共に、蛇行規制部材158の底面157cが、ローラ軸方向に移動しようとする誘導発熱層154aの縁部と接触することにより、定着ベルト154のローラ軸方向の蛇行を抑制することができる。
これにより、定着ベルト154において、両端部の非通紙部における過昇温が防止され、定着ベルト154の劣化を防止することができる。
但し、ニップ部Nおよびその付近では、図3に示すように、定着ローラ150の弾性層152が、加圧ローラ160に押圧されてローラ軸151方向に凹むため、蛇行規制部材158の内周面157dと誘導発熱層154aの外周面とが接触しない部分Qが生じている。
この接触が生じていない部分の範囲は、円筒部分157bをローラ軸方向から眺めたとき、当該円筒部分157bの周の3分の1未満となることが望ましい。
言い換えれば、上記円筒部分157bの周の3分の2以上において、蛇行規制部材158の内周面157dと誘導発熱層154aの外周面とが面接触している。
<その他>
(1)上記実施の形態のプリンタ1では、蛇行規制部材158の第2部材157は、有底円筒状の部材としたが、円状であれば、完全な円筒状に限定されるものではない。
例えば、第2部材157は、円筒部分157bに所々切り欠きが設けられる構成であってもよく、さらに、円筒部分157bが、真の円筒ではなく、ローラ軸方向から見たとき、多角形形状となっていてもよい。
このような形状であっても、円筒部分157bの内面と誘導発熱層154aの端部における外周面とを断続的に面接触させることができるため、面接触していなかった従来よりは熱を逃がすことができる。
(2)また、蛇行規制部材158は、少なくとも弾性層152よりも熱伝導性が高く、強磁性体以外であって強度が高い第2部材157と、これよりも熱伝導性が高い第1部材156とからなる2ピース構成であるとしたが、このような2ピース構成に限るものではない。
例えば、常磁性であって強度が高く、さらに、熱伝導性の高い部材があれば、1つの部材で構成しても構わないことは言うまでもない。
さらに、蛇行規制部材158は、耐摩耗性を高めるために金属で構成されていたが、金属以外の材料を用いることも考えられ、例えば、アルミニウムのコンパウンドが添加された耐熱性樹脂などの熱伝導性および成形性に優れた材料で構成してもよい。
これにより、高い熱伝導性を確保すると共に、蛇行規制部材が誘導加熱されることがない。
その他、蛇行規制部材に使用する材料は、少なくとも弾性層152よりも熱伝導性が高ければ、従来よりは、非通紙部の冷却効果が得られるものである。
(3)また、上記実施の形態では、定着ベルト154の両端部において、誘導発熱層154aの外周面が露出している部分の長さがそれぞれL2mmと同じ長さに設定しているが、これに限るものではない。
例えば、ローラ軸方向における磁束密度のばらつきなどにより、定着ベルト154の両端部のうちどちらか一方の端部が、他方の端部よりも加熱され易い場合、加熱され易い側の誘導発熱層154aの外周面が露出している部分の長さを、他方の端部よりも長くすることによって、放熱をより促進させる構成としてもよい。
(4)上記実施の形態のプリンタ1の定着部5は、定着ベルト154の内径と定着ローラ150の外径とが略同じに構成され、定着ベルト154と定着ローラ150との間に隙間が殆ど生じない構成を例に説明したが、このような構成に限るものではない。
例えば、定着ローラの外径に対して、定着ベルトの内径を十分大きくして、定着ベルトと定着ローラとの接触部分をニップ部とその周辺部のみに縮小し、定着ベルトの誘導発熱層で発生した熱を、できるだけ他の部材に逃げないようにした、いわゆるゆるばめ式の定着部に適用してもよい。
図5(a),(b)は、このようなゆるばめ式の定着部の構成を示す図である。
同図に示すように、定着装置200は、定着ベルト254、定着ローラ250、加圧ローラ260、磁束発生部170および蛇行規制部材258などを備えている。なお、同図では、定着ベルト254が静止状態の様子を示している。
定着ベルト254は、誘導発熱層254a、弾性層254b、離型層254cをからなる円筒状の弾性変形可能なベルトであり、内径以外は、上記実施の形態における定着ベルト154と同じである。
定着ローラ250は、上記実施の形態における定着ローラ150と同様の構成であり、定着ベルト254の周回経路内側に配されている。
加圧ローラ260は、上記実施の形態における加圧ローラ160と同様の構成であり、定着ベルト254の周回経路外側に配され、定着ベルト254を介して定着ローラ250を押圧し、定着ニップNを確保する。加圧ローラ260は、駆動モータ(不図示)からの駆動力を受けて矢印の方向に回転する。この駆動力が定着ローラ250と定着ベルト254に伝わることにより、定着ローラ250と定着ベルト254が従動回転する。
磁束発生部170は、定着ベルト254を挟んで加圧ローラ260に相対する位置に配されている。
蛇行規制部材258は、寸法が異なっている点以外は、上記実施の形態における蛇行規制部材158と同じである。
つまり、第1部材156および第2部材157に対応する部材が、それぞれ第1部材256および第2部材257となっており、これらも、対応関係にあるもの同士で、寸法のみが異なっている。
以上のように構成された蛇行規制部材258は、第2部材257の内周面257dが誘導発熱層154aの端部における外周面に接触することにより、当該誘導発熱層154aの端部で発生した熱を、当該蛇行規制部材258を介して定着ローラ250のローラ軸251に逃がすと共に、底面257cがローラ軸方向に移動しようとする誘導発熱層154aの縁部と接触することにより、定着ベルト154の蛇行を抑制することができる。
これにより、定着ベルト154において、中央部分に比べて両端部(非通紙部)が異常に過熱されることが抑制され、定着ベルト154の劣化を防止することができる。
但し、ニップ部Nおよびその付近では、図3に示すように、定着ローラ150の弾性層152は、加圧ローラ160に押圧されてローラ軸151方向に凹むので、円筒部分157bの内周面157dと誘導発熱層154aの端部における外周面とが接触しない部分が生じている。
(5)上記実施の形態では、定着ベルト154の誘導発熱層154aは、弾性層154bおよび離型層154cよりもローラ軸方向における長さが長く、定着ベルト154の両端部において外周面が露出しているとしたが、このような構成に限るものではない。
例えば、誘導発熱層154a、弾性層154bおよび離型層154cのローラ軸方向における長さが全て等しく、誘導発熱層154aの外周面が定着ベルト154の両端部において露出していなかったとしても、弾性層154bおよび離型層154cは厚みが薄いので、これら両層が誘導発熱層154aと蛇行規制部材258との間に介在しても、誘導発熱層154aから蛇行規制部材258へそれなりに熱を逃がすことができる。
この事は、上記変形例(4)における定着ベルト254についても同様であるため、定着ベルト254の両端部において、誘導発熱層254aの外周を必ずしも露出させる必要はない。
(6)なお、上記実施の形態では、タンデム型のカラープリンタについて説明したが、本発明は、これに限らず、誘導加熱方式の定着装置を備えた全ての画像形成装置に適用されるものである。
また、上記実施の形態および上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、定着装置及びこれを用いる画像形成装置に広く適用することができる。
1 プリンタ
3 画像プロセス部
3Y,3M,3C,3K 作像部
4 給紙部
5 定着部
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
41 給紙カセット
42 ローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
150 定着ローラ
151 ローラ軸
151a 両端部
152 弾性層
154 定着ベルト
154a 当該誘導発熱層
154a 誘導発熱層
154b 弾性層
154c 離型層
156 部材
156a 円筒部
156b 切欠部
157 部材
157a 透孔
157b 円筒部分
157b 当該円筒部分
157c 底面
157d 内周面
158 蛇行規制部材
160 加圧ローラ
161 ローラ軸
162 弾性層
170 磁束発生部
170 誘導コイルユニット部
172 サイド磁性体コア
173 誘導コイル

Claims (10)

  1. 無端状のベルトの周回経路内側に配されており、金属性のローラ軸の両端部を除いた部分が弾性部材で覆われてなる第1ローラを、前記ベルトの周回経路外側から当該ベルトを介して第2ローラで押圧して、当該ベルト表面と当該第2ローラの間に定着ニップを確保すると共に、前記ベルトを周回させつつ電磁誘導により加熱して、未定着画像の形成されたシートを前記定着ニップに通して、前記未定着画像の熱定着を行う定着装置であって、
    第1ローラの軸方向両端部には、それぞれ略有底筒状であって、当該筒部の内面に前記ベルトの外周面の一部が接触すると共に、前記筒部の底部に前記ベルトの縁部が接触することにより前記ベルトの蛇行を規制する1対のベルト規制部材が、前記ローラ軸と接触する状態で配設されており、
    前記ベルト規制部材は、少なくとも前記弾性部材よりも熱伝導性が高いことを特徴とする定着装置。
  2. 第1ローラの軸方向からみたとき、前記ベルト規制部材は、前記筒部の内周の3分の2以上に亘り、前記ベルトと接触していることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ベルト規制部材は、有底円筒状であって、
    前記円筒部の内径は、前記ベルトの外径よりも大きく、その差が、0.1mm以上、0.3mm以下の範囲内となっていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記ベルトは、電磁誘導により加熱される金属層と、その他の層とを含むと共に、両端部において当該金属層の外周面が露出しており、
    前記側面部の内面は、前記金属層の外周面と接触することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 第1ローラの軸方向と直交する方向からみたとき、前記側面部の内面と前記金属層の外周面との接触が生じている部分の合計の長さは、前記ベルトの幅から有効通紙幅を減じた値以下であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記ベルト規制部材は、前記ローラ軸に接触する第1部材と前記ベルトに接触する第2部材とが接合されてなることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記第2部材は、常磁性のステンレス材料からなることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第1部材は、アルミニウム、銅、または銀を含む材料からなることを特徴とする請求項7または6に記載の定着装置。
  9. 前記ベルト規制部材は、金属コンパウンドが添加された樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から5に記載の定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれかの定着装置を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019020612A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
US11982955B2 (en) 2020-01-13 2024-05-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Prevention of fire by absorbing local latent heat of fixing belt

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