JP5848640B2 - 研磨定盤およびラッピング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハ、磁気ヘッド、電子部品、光学部品等の各種被加工物の研磨に使用される研磨定盤およびそれを具備するラッピング装置に関する。
半導体デバイス、電子部品、光学部品等の製造工程においては、被加工物の表面をラッピング装置によって研磨し、研磨された被加工物の表面にLSI等のデバイスが形成されたり、当該表面が光学面として使用されたりする。ラッピング装置においては、一般的には、回転する研磨定盤上に砥液を供給しながら、当該研磨定盤に被加工物を接触させて研磨加工を実施している。
このような研磨加工においては、研磨効率がより高い方が、加工時間が短縮され製造コストの低減のためには望ましい。研磨効率を上げるためには、研磨圧力や研磨速度を増加させるといった手法が考えられるが、研磨圧力や研磨速度を増加させると砥液中の砥粒が被加工物と研磨定盤の間に十分に供給されにくくなることから、研磨が不均一になり、研磨効率を増加させることができないという問題がある。このような問題を解消するために、研磨定盤またはCMPパッドに振動を付加する研磨装置が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開平10−156706号公報 特開平11−129155号公報
一般的に被加工物を研磨するための研磨定盤は、研磨効率を上げるためと、一度に加工できる枚数を増加させるためにその外径が大きくなる傾向にあり、研磨定盤全体を振動させることは難しい。また、研磨定盤全体を振動させようとすると振動を付加する電源を含む装置が大規模になり、高価なものになってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、装置を大規模な構成にすることなく、研磨定盤の研磨面を振動させることによって、研磨面と被加工物の間に砥粒が侵入しやすくして研磨効率を向上させることが可能な研磨定盤およびラッピング装置を提供することにある。
本発明の研磨定盤は、被加工物を研磨する研磨面を有し、被加工物を該研磨面に当接させて研磨する研磨定盤であって、該研磨定盤の前記研磨面には該研磨定盤を貫通する複数の貫通孔が形成され、該複数の貫通孔には超音波振動子を備えた振動体が挿入されており、該振動体の上部には、該振動体が前記貫通孔に挿入された状態で、該貫通孔を該研磨定盤の前記研磨面との段差が生じない状態で塞ぐ研磨作用部材が配設され、前記超音波振動子に電力を供給する電力供給手段を備え、該電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨作用部材が振動することを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の研磨定盤は、前記貫通孔は、前記研磨面に形成された所定の深さを有する第1の円形孔と、該第1の円形孔の底部に該第1の円形孔と同心円状に形成され、該第1の円形孔よりも小さい直径を有するとともに前記研磨定盤を貫通する第2の円形孔と、から構成され、前記振動体は、前記第1の円形孔と同じ直径を有する円板状に形成された前記研磨作用部材と、上面に該研磨作用部材が同心状に装着され該研磨作用部材と同じ直径を有し、その下面の外周縁部に、前記第1の円形孔の底部に載置されるリング状の弾性部材が装着された研磨作用部材装着部と、該研磨作用部材装着部の下面に前記第2の円形孔より小さい直径を有する円柱状に形成されているとともに前記超音波振動子が装着されており、前記第2の円形孔に挿入された振動部と、から少なくとも構成されていることを特徴とする(請求項2)。
次に、本発明のラッピング装置は、被加工物を研磨する研磨面を有し回転可能に支持された研磨定盤と、該研磨定盤を回転させる回転駆動手段と、被加工物を保持する保持面を有し被加工物を該研磨定盤に当接させた状態に保持する被加工物保持手段と、該研磨定盤の表面に砥液を供給する砥液供給手段と、を備え、該被加工物保持手段と該研磨定盤とを摺動させて被加工物保持手段に保持された被加工物を研磨するラッピング装置であって、前記研磨定盤は請求項1または2に記載の研磨定盤であり、被加工物を研磨する際には前記電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨作用部材が振動した状態で研磨が行われることを特徴とする(請求項3)。
上記の請求項1〜3に係る発明によれば、研磨定盤全体を振動させるのではなく、研磨定盤に配設した複数の研磨作用部材を振動体によって振動状態として研磨が行われる。被加工物は研磨定盤の研磨面および研磨作用部材の上面で研磨される。研磨定盤全体を振動させず複数の研磨作用部材を振動させるため、装置を大規模な構成にすることなく研磨定盤の研磨面を振動させることができる。また、研磨作用部材を振動させることで研磨面と被加工物の間に砥粒が侵入しやすくして研磨効率を向上させることができる。
また、本発明の研磨定盤は、被加工物を研磨する研磨面を有し、被加工物を該研磨面に当接させて研磨する研磨定盤であって、被加工物を研磨する研磨面を有する板状の研磨材部と、該研磨材部を支持する支持部と、該支持部を貫通する複数の貫通孔と、該複数の貫通孔の開口の外周縁に該開口を囲繞する状態に配設され、かつ、その上面が前記支持部の上面より所定量上方に位置し、該上面に前記研磨材部が載置されるリング状の弾性部材と、前記研磨材部の前記研磨面の裏面側の前記複数の貫通孔に対応する位置に配設され、その一端が該位置に接着されるとともに他端が該貫通孔に挿入された超音波振動子を有する円柱状の振動体と、該超音波振動子に電力を供給する電力供給手段と、を備え、該電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨材部が振動した状態で研磨が行われることを特徴とする(請求項4)。
また、本発明のラッピング装置は、被加工物を研磨する研磨面を有し回転可能に支持された研磨定盤と、該研磨定盤を回転させる回転駆動手段と、被加工物を保持する保持面を有し被加工物を該研磨定盤に当接させた状態に保持する被加工物保持手段と、該研磨定盤の表面に砥液を供給する砥液供給手段と、を備え、該被加工物保持手段と該研磨定盤とを摺動させて被加工物保持手段に保持された被加工物を研磨するラッピング装置であって、前記研磨定盤は請求項4に記載の研磨定盤であり、被加工物を研磨する際には前記電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨材部が振動した状態で研磨が行われることを特徴とするラッピング装置(請求項5)。
上記の請求項4,5に係る発明によれば、研磨定盤全体を振動させるのではなく、研磨定盤の一部を構成する研磨材部を複数の振動体を介して振動させて研磨が行われる。被加工物は研磨材部の研磨面で研磨される。研磨定盤全体を振動させず複数の振動体を介して研磨材部を振動させるため、装置を大規模な構成にすることなく研磨定盤の研磨面を振動させることができる。また、研磨材部を振動させることで研磨面と被加工物の間に砥粒が侵入しやすくして研磨効率を向上させることができる。
本発明によれば、装置を大規模な構成にすることなく、研磨定盤の研磨面を振動させるとともに、研磨面と被加工物の間に砥粒が侵入しやすくして研磨効率を向上させることが可能な研磨定盤およびラッピング装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るラッピング装置の斜視図である。 一実施形態のラッピング装置の平面図である。 一実施形態のラッピング装置の被加工物保持手段を支持する部分を示す斜視図である。 同被加工物保持手段で被加工物を保持した状態を示す側面図である。 一実施形態のラッピング装置の研磨定盤を示す斜視図である。 一実施形態の研磨定盤の貫通孔に対応する部分の断面図である。 同振動体の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る研磨定盤の斜視図である。 他の実施形態の研磨定盤の貫通孔に対応する部分の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1および図2は、一実施形態に係る研磨定盤を具備したラッピング装置1のそれぞれ斜視図、平面図である。このラッピング装置1は、被加工物保持手段40で保持した被加工物Wを研磨定盤20で研磨するものである。被加工物Wは、この場合、円板状のものであって、例えば半導体ウェーハ等であるが、この他には、シリコンカーバイドやサファイア等からなる硬質の円板状部材が適用可能である。
図1および図2で符号10は、加工台11を備えた装置基台である。加工台11は水平な上面を有し、その上面に、円板状の研磨定盤20が回転軸21を介して、水平、かつ回転可能に支持されている。研磨定盤20の回転軸21は、装置基台10内に配設されたモータ等の回転駆動手段22によって、矢印A方向に回転駆動される。研磨定盤20は、直径が例えば13〜20インチ程度の寸法を有している。
加工台11の上面には、研磨定盤20の表面の研磨面に砥液を供給する砥液供給手段30が配設されている。砥液供給手段30は、砥液を貯留する円筒状のタンク31と、タンク31に接続されたノズル32と、タンク31内の砥液をノズル32に圧送するポンプ33とを備えており、ポンプ33の駆動によってタンク31内の砥液がノズル32から研磨定盤20の研磨面210上に吐出される。砥液は、被加工物Wに応じて、あるいは研磨工程の状況に応じて、砥粒を含むもの、または含まないものが用いられる。
装置基台10の、図1において加工台11の奥側(図2で上側)には、被加工物保持手段40を支持し、かつ矢印X方向に往復移動させる駆動部50が設けられている。駆動部50には、矢印X方向に直交して加工台11上に水平に延びるアーム51が設けられている。アーム51は、駆動部50内に収容されている図示せぬ駆動手段によって矢印X方向に往復移動する。
図2および図3に示すように、アーム51の先端は横方向に二股に分岐しており、それら分岐部511,512の先端に、鉛直方向を回転軸としてローラ52,53がそれぞれ回転自在に支持されている。図3に示すように、アーム51の下面には、駆動プーリ54が回転自在に支持されており、この駆動プーリ54は、アーム51の上面に固定されたモータ55で回転駆動される。駆動プーリ54と一方のローラ(駆動ローラ)53にはベルト56が巻回されており、モータ55が作動することにより、駆動プーリ54の回転がベルト56を介して駆動ローラ53に伝わるようになっている。この場合、駆動ローラ53は図1および図2に示すように矢印C方向に回転駆動され、ベルト56が巻回されないローラ52は従動ローラとされる。
被加工物保持手段40は、被加工物Wよりもやや大径の円筒状部材であって所定の重量を有しており、図2に示すように、上記一対のローラ52,53に周壁42を接触させて、研磨定盤20上に載置される。図4に示すように、被加工物Wは、被加工物保持手段40の下面である保持面41に、ワックス等の保持材を介して貼着され保持される。
本装置によれば、図1および図2に示すように、研磨定盤20が矢印A方向に回転し、駆動ローラ53が矢印C方向に回転した状態で、保持面41に被加工物Wを保持した被加工物保持手段40が研磨定盤20上に載置され、かつ周壁42がローラ52,53に接触した状態にセットされる。この状態で、被加工物Wは研磨定盤20に当接させられる。研磨定盤20は、例えば10〜100rpm程度で回転する。
このようにセットされた被加工物保持手段40は、回転する研磨定盤20によってローラ52,53に押し付けられて加工位置に保持され、駆動ローラ53によって矢印B方向に回転させられて研磨定盤20と摺動する。被加工物保持手段40の保持面41に保持された被加工物Wは自転し、その下面が、回転する研磨定盤20によって研磨される。研磨の際には砥液供給手段30から適宜に砥液が研磨定盤20の表面に供給され、供給された砥液は、被加工物Wと研磨定盤20の間に供給される。研磨中においては、アーム51を介して被加工物保持手段40を矢印方向Xに移動させて研磨定盤20に対する被加工物の当接部分を変え、研磨定盤20の磨耗の偏りを防ぐといった動作が適宜に行われる。
さて、本実施形態の研磨定盤20は、図5および図6に示すように、上面の研磨面210に研磨定盤20を貫通する複数の円形状の貫通孔220が形成されている。研磨定盤20は、図6に示すように主体をなす支持部201の上面に、支持部201よりも薄い板状の研磨材部202が接着により固着されて構成されたもので、研磨材部202の上面が研磨面210となっている。研磨材部202の中心には円形孔203が形成されており、したがって研磨定盤20の上面の中心は凹部となっている。
支持部201は、例えばアルミニウムやステンレス等から構成され、研磨材部202は、被加工物Wに応じた材料(例えば、銅または銅合金、錫または錫合金、鋳鉄等)で構成されている。貫通孔220は、研磨材部202の表面から支持部201の下面にわたって貫通している。
図6に示すように、貫通孔220には、超音波振動子333を備えた振動体300が挿入されている。貫通孔220は、研磨定盤20の研磨面210に形成された所定の深さを有する表面側の第1の円形孔221と、第1の円形孔221の底部225に第1の円形孔221と同心円状に形成され、第1の円形孔221よりも小さい直径を有するとともに研磨定盤20を貫通する第2の円形孔222とを備えている。
振動体300は、第1の円形孔221と同じ直径を有する円板状に形成された研磨作用部材310と、上面に研磨作用部材310が同心状に装着され研磨作用部材310と同じ直径を有する円板状の研磨作用部材装着部320と、研磨作用部材装着部320の下面に第2の円形孔222より小さい直径を有する円柱状に形成されているとともに超音波振動子333が装着された振動部330とから構成されるものである。研磨作用部材装着部320は、その上面が研磨作用部材310の下面に接着されることにより装着されている。
振動部330は三層構造となっていて、上側の第1の振動部材331と、下側の第2の振動部材332の間に、超音波振動子333が挟まれて構成されている。図7に示すように、第1の振動部材331の下面の中心には、軸方向に沿って下方に延びるねじ部335が設けられている。超音波振動子333と第2の振動部材332の軸心には挿通孔333a,332aがそれぞれ形成されており、これら挿通孔333a,332aにねじ部335を挿通し、下方の突出するねじ部335の先端にナット336をねじ込んで締結することで、第1の振動部材331と第2の振動部材332との間に超音波振動子333を挟んだ振動部330が構成される。
研磨作用部材310の下面に接着されて装着された研磨作用部材装着部320は、振動部330からフランジ状に拡幅しており、その下面の外周縁部には、リング状のゴム等からなる弾性部材340が装着されている。研磨作用部材310および研磨作用部材装着部320の下面に振動部330が装着された振動体300は、振動部330側から貫通孔220に挿入され、挿入した際に、研磨作用部材装着部320の下面の外周縁部に装着された弾性部材340は、第1の円形孔221の底部225に載置されるとともに、振動部330が第2の円形孔222に挿入される。振動体300の研磨作用部材310は、直径が例えば20〜80mm程度の寸法に設定される。
弾性部材340は外径が第1の貫通孔220の内径と同程度で、内径が第2の円形孔222の内径と同程度の断面矩形状のリング状のものであり、研磨作用部材装着部320の下面に接着により装着されている。また、弾性部材340は、第1の円形孔221の底部225に載置されたままの状態でもよく、また、底部225に接着されてもよい。このように貫通孔220に挿入された振動体300においては、研磨作用部材310が第1の貫通孔220を研磨定盤20の研磨面210との間に段差が生じない状態で嵌合され、貫通孔220を塞いでいる。
振動部330の超音波振動子333には、装置基台10内に収容されている図示せぬ電力供給源に接続され、その電力供給源から超音波振動子333に電力を供給する電線からなる電力供給手段350が接続されている。超音波振動子333には、例えば20〜200V程度の電圧が印可され、これにより振動体300は例えば10〜100kHz程度の振動数で振動するものとなっている。電力供給手段350は各貫通孔220に挿入された各振動体300に対して配線されているが、研磨定盤20が一方向に回転するため、上記電力供給源と各電力供給手段350とは、研磨定盤20を回転可能とする接点としてスリップリング等が適宜に用いられる。
本実施形態の研磨定盤20は上記の構成になっており、上記のようにして研磨定盤20を回転させながら、かつ、被加工物保持手段40を回転させながら被加工物Wを研磨する際には、電力供給手段350から超音波振動子333に電力を供給して超音波振動子333を駆動する。超音波振動子333の駆動に伴い振動部330は振動し、振動部330の振動が振動体300全体に伝わって研磨作用部材310も振動する。すなわち、被加工物の研磨中は、研磨定盤20の表面に点在する複数の研磨作用部材310が振動し、被加工物Wは、研磨定盤20の研磨面210と、振動する研磨作用部材310の上面とによって研磨される。
本実施形態によれば、研磨定盤20全体を振動させるのではなく、研磨定盤20に配設した複数の研磨作用部材310を振動状態として研磨が行われる。被加工物Wは研磨定盤20の研磨面210と、研磨作用部材310の上面とによって研磨される。研磨定盤20全体を振動させずに、研磨定盤20よりもかなり小型の複数の研磨作用部材310を振動させるため、装置を大規模な構成にすることなく、研磨定盤20の研磨面を振動状態とすることができる。また、研磨作用部材310を振動させることで研磨面と被加工物Wの間に砥粒が侵入しやすくなり、研磨効率を向上させることができる。
本発明は、上記一実施形態の研磨定盤20に代えて、図8に示す研磨定盤20を備えたラッピング装置も含む。すなわち他の実施形態であるこの研磨定盤20は、図9に示すように、上面が被加工物Wを研磨する研磨面202aである板状の研磨材部202と、この研磨材部202の下側に配設された支持部201とを有している。研磨材部202は支持部201よりも薄く形成されており、両者は隙間を空けて同心状に配設された状態となって研磨定盤20を構成している。
支持部201には、支持部201を貫通する複数の貫通孔220が形成されており、これら貫通孔220は、研磨材部202で覆われている。各貫通孔220には、図9に示すように、振動体400が挿入されている。
この実施形態では、貫通孔220の開口の外周縁には環状の凹部229が形成され、この凹部229に、開口を囲繞するリング状の弾性部材340が配設されている。弾性部材340の厚さは凹部229の深さよりも厚く、したがって弾性部材340の上面は支持部201の上面より所定量上方に位置しており、弾性部材340の上面に研磨材部202が載置されている。すなわち研磨材部202は弾性部材340を介して支持部201に支持されており、弾性部材340の上面が支持部201の上面より所定量上方に位置していることにより、研磨材部202の下面と支持部201の上面との間に隙間が空いている。この場合、弾性部材340は、研磨材部202の裏面および支持部201の凹部229の底面に接着されている。
研磨材部202の裏面側における貫通孔220に対応する位置に、振動体400の一端が接着されている。ここでの振動体400は、上記一実施形態での振動部330と同じ構成、すなわち、第1の振動部材331と第2の振動部材332によって超音波振動子333が挟まれ、超音波振動子333に電力供給手段350が接続された構成のものとされる。そして、第1の振動部材331の端部が弾性部材340を貫通し、第1の振動部材331の上端面が研磨材部202の裏面に接着されている。第1の振動部材331と弾性部材340とは、特に接着されてはおらず、また、互いに離間する寸法設定であってもよい。
この実施形態では、被加工物Wを研磨する際には電力供給手段350から振動体400の超音波振動子333に電力が供給され、超音波振動子333の駆動に伴い、振動体400の振動が研磨材部202に伝わり、研磨材部202が振動した状態で研磨が行われる。
この実施形態では、研磨定盤20全体を振動させるのではなく、研磨定盤20の一部である上面の部分を構成する研磨材部202を複数の振動体400を介して振動させて研磨が行われ、被加工物Wは、研磨材部202の研磨面202aで研磨される。この実施形態によれば、研磨定盤20全体を振動させず複数の振動体400を介して研磨定盤20の上面を構成する研磨材部202を振動させるために、装置を大規模な構成にすることなく研磨定盤20の研磨面を振動させることができる。また、研磨材部202を振動させることで研磨面202aと被加工物Wの間に砥粒が侵入しやすくなり、研磨効率を向上させることができる。
上記のラッピング装置1および該装置1に具備された各研磨定盤20は、本発明の実施形態であるが、本発明は上記研磨定盤20のようにして振動可能な研磨定盤のみを発明品とするものでもある。すなわちこのような本発明の研磨定盤を汎用性のあるものとし、他のラッピング装置に組み込んでも使用することが可能である。
1…ラッピング装置
20…研磨定盤
22…回転駆動手段
30…砥液供給手段
40…被加工物保持手段
41…保持面
201…支持部
202…研磨材部
210,202a…研磨面
220…貫通孔
221…第1の円形孔
222…第2の円形孔
225…第1の円形孔の底部
300,400…振動体
310…研磨作用部材
320…研磨作用部材装着部
330…振動部
333…超音波振動子
340…弾性部材
350…電力供給手段
W…被加工物

Claims (5)

  1. 被加工物を研磨する研磨面を有し、被加工物を該研磨面に当接させて研磨する研磨定盤であって、
    該研磨定盤の前記研磨面には該研磨定盤を貫通する複数の貫通孔が形成され、
    該複数の貫通孔には超音波振動子を備えた振動体が挿入されており、
    該振動体の上部には、該振動体が前記貫通孔に挿入された状態で、該貫通孔を該研磨定盤の前記研磨面との段差が生じない状態で塞ぐ研磨作用部材が配設され、
    前記超音波振動子に電力を供給する電力供給手段を備え、
    該電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨作用部材が振動すること
    を特徴とする研磨定盤。
  2. 前記貫通孔は、前記研磨面に形成された所定の深さを有する第1の円形孔と、該第1の円形孔の底部に該第1の円形孔と同心円状に形成され、該第1の円形孔よりも小さい直径を有するとともに前記研磨定盤を貫通する第2の円形孔と、から構成され、
    前記振動体は、前記第1の円形孔と同じ直径を有する円板状に形成された前記研磨作用部材と、上面に該研磨作用部材が同心状に装着され該研磨作用部材と同じ直径を有し、その下面の外周縁部に、前記第1の円形孔の底部に載置されるリング状の弾性部材が装着された研磨作用部材装着部と、該研磨作用部材装着部の下面に前記第2の円形孔より小さい直径を有する円柱状に形成されているとともに前記超音波振動子が装着されており、前記第2の円形孔に挿入された振動部と、から少なくとも構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の研磨定盤。
  3. 被加工物を研磨する研磨面を有し回転可能に支持された研磨定盤と、該研磨定盤を回転させる回転駆動手段と、被加工物を保持する保持面を有し被加工物を該研磨定盤に当接させた状態に保持する被加工物保持手段と、該研磨定盤の表面に砥液を供給する砥液供給手段と、を備え、該被加工物保持手段と該研磨定盤とを摺動させて被加工物保持手段に保持された被加工物を研磨するラッピング装置であって、
    前記研磨定盤は請求項1または2に記載の研磨定盤であり、
    被加工物を研磨する際には前記電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨作用部材が振動した状態で研磨が行われること
    を特徴とするラッピング装置。
  4. 被加工物を研磨する研磨面を有し、被加工物を該研磨面に当接させて研磨する研磨定盤であって、
    被加工物を研磨する研磨面を有する板状の研磨材部と、
    該研磨材部を支持する支持部と、
    該支持部を貫通する複数の貫通孔と、
    該複数の貫通孔の開口の外周縁に該開口を囲繞する状態に配設され、かつ、その上面が前記支持部の上面より所定量上方に位置し、該上面に前記研磨材部が載置されるリング状の弾性部材と、
    前記研磨材部の前記研磨面の裏面側の前記複数の貫通孔に対応する位置に配設され、その一端が該位置に接着されるとともに他端が該貫通孔に挿入された超音波振動子を有する円柱状の振動体と、
    該超音波振動子に電力を供給する電力供給手段と、
    を備え、
    該電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨材部が振動した状態で研磨が行われること
    を特徴とする研磨定盤。
  5. 被加工物を研磨する研磨面を有し回転可能に支持された研磨定盤と、該研磨定盤を回転させる回転駆動手段と、被加工物を保持する保持面を有し被加工物を該研磨定盤に当接させた状態に保持する被加工物保持手段と、該研磨定盤の表面に砥液を供給する砥液供給手段と、を備え、該被加工物保持手段と該研磨定盤とを摺動させて被加工物保持手段に保持された被加工物を研磨するラッピング装置であって、
    前記研磨定盤は請求項4に記載の研磨定盤であり、
    被加工物を研磨する際には前記電力供給手段から前記超音波振動子に電力が供給され、該超音波振動子の駆動に伴って前記研磨材部が振動した状態で研磨が行われること
    を特徴とするラッピング装置。
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