(第1実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。
第1実施形態は、図1に示すように、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム3と、感光体ドラム3表面を帯電させる帯電器(帯電装置)5と、感光体ドラム3表面に静電潜像を形成する露光ユニット(露光装置)1と、感光体ドラム3表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置2と、現像装置2にトナーを補給するトナー補給装置(図示省略)と、感光体ドラム3表面のトナー像を記録媒体に転写する転写部6と、トナー像を記録媒体に定着させる定着ユニット(定着装置)7とを備え、トナー補給装置には消耗品情報を記憶する記憶手段を備えた消耗品を収容するトナーカートリッジ(消耗品容器)を着脱可能に装着され、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置100であって、この画像形成装置の特徴的な構成として、本発明に係る画像形成装置の構成を採用したものである。
まず、画像形成装置100の全体構成について説明する。
以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
画像形成装置100は、図1に示すように、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙(例えば、記録用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110と、自動原稿処理装置(原稿読取手段)230とにより構成されている。
装置本体110は、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、転写部6、定着ユニット7、給紙カセット(記録媒体収容部)81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
装置本体110の上部に設けられた画像読取り部90の上側には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台(プラテンガラス)92が設けられ、その原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置230が取り付けられている。
自動原稿処理装置230は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。
また、自動原稿処理装置230は、矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。
従って、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
また、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)以外にも、例えばシアン(C)およびマゼンタ(M)と同一の色相で濃度がより薄い特性をもつライトシアン(LC)およびライトマゼンタ(LM)を加えた6色であっても良い。
これら6色とすることで、より鮮明な高画質のフルカラー画像を得ることができる。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。
露光ユニット1は、外部から入力した画像データまたは原稿から読み取って得られた画像データに応じて、帯電された感光体ドラム3を露光することにより、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム3の表面に形成する画像書込み装置である。露光ユニット1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。
現像装置2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,BK)のトナーにより顕像化するものである。
感光体ドラム3は、円筒状を呈し、露光ユニット1の上方に配設され、その表面がクリーナユニット4によりクリーニングされ、クリーニングされた表面が帯電器5により均一に帯電される。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている転写部6は、無端状の中間転写ベルト(無端ベルト)61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、Y,M,C,BKの各色に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動するように構成されている。
中間転写ベルト61は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成され、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61上に順次重ね合わせて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。
中間転写ローラ64は、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラであって、中間転写ベルト61に対して感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与えるようにされている。詳しくは、中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
上述したように、各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化されたトナー像は中間転写ベルト61上に積層される。積層された画像情報としてのトナー像は、中間転写ベルト61とともに搬送されて、搬送される用紙と中間転写ベルト61との接触位置(2次転写位置,所定位置)に移動し、この接触位置に配置されている転写ローラ10によって用紙上に転写される。
中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写が行われずに中間転写ベルト61に残存したトナーは、次工程で形成されるトナー像に対してトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように構成されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。
装置本体110の上方には、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するための排紙トレイ91が設けられている。
また、装置本体110には、給紙カセット81の用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81から排紙トレイ91に到る用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a、複数の搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って設けられている。尚、搬送ローラ12bは、用紙を排紙トレイ91に排出する排紙ローラとして機能するため、排紙ローラと称する。
ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、定着ローラ70として1対のヒートローラ71と加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、用紙を挟んで回転搬送するようになっている。
ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、対向して配置されて、ヒートローラ71と加圧ローラ72との圧接箇所には、定着ニップ部が形成されている。
ヒートローラ71は、所定の定着温度となるように制御部(図示せず)によって温度制御される。この制御部は、ヒートローラ71の周囲に設けられたヒートローラ71の温度と検出する図示しない温度検出器(非接触式のサーミスタ)からの検出信号に基づいてヒートローラ71の表面温度が160〜200℃の範囲となるように制御する。
また、ヒートローラ71は、加圧ローラ72とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71には、図1に示すように、ヒートローラ71を外部から定着するための外部定着ベルト73が設けられている。
一方、加圧ローラ72も、ヒートローラ71と同様に円筒状の金属製の芯金の周面に弾性層が設けられて構成されている。そして、ヒートローラ71に対して所定の圧力で当接されるようになっている。
そして、画像形成装置100は、図示しないネットワーク回線(LAN、電話回線等)を介してPC、FAX、およびメーカー、販売先またはリース先等のデータ管理サーバに接続されている。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100を構成する現像装置2の構成について図面を参照して説明する。
図2は第1実施形態の画像形成装置を構成する現像装置の構成を断面図で示す説明図である。
現像装置2は、図2に示されるように、現像ローラ231、第1および第2トナー搬送ローラ232,233、現像槽234、トナー濃度センサ235、ならびにドクターブレード236を有している。
現像槽234は、現像装置2の外装部を形成するものであり、上部に現像剤であるトナーを導入するためのトナー導入口234aが開口形成されている。また、現像槽234の感光体ドラム3に面する側には、開口部234bが形成されている。現像槽234の内部には、現像ローラ231、第1トナー搬送ローラ232および第2トナー搬送ローラ233が配設されている。
現像ローラ231は、現像槽234に形成された開口部234b付近に設けられており、開口部234bから露出して感光体ドラム3と当接または近接している。この現像ローラ231は、上述した磁気ブラシを形成するためのマグネットローラとなっている。
第1トナー搬送ローラ232および第2トナー搬送ローラ233は、現像槽234の底部側で現像ローラ231と平行になるように配置され、現像槽234内に供給されたトナーをキャリアとともに撹拌しながら現像ローラ231に搬送する。また、現像槽234の底部には、トナー濃度センサ235が設けられている。このトナー濃度センサ235は透磁率センサであり、現像槽234内のトナーとキャリアとの割合を検知する。
また、現像装置2の上方に配設されたトナー補給装置700は、トナーを供給するトナーカートリッジ(消耗品容器)500と、トナーカートリッジ500を配置するトナーカートリッジトレイ400と、トナーカートリッジトレイ400の下方に配置された中間ホッパ(消耗品補給部)600と、中間ホッパ600を介してトナーカートリッジ500から供給されたトナーを現像装置2に導くためのトナー搬送路612と、図示しない第1、第2のモータとを備える。
次に、第1実施形態の画像形成装置100の構成についてブロック図を参照して説明する。
図3は第1実施形態の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
画像形成装置100は、図3に示すように、電気的構成として、主に、制御部210、操作パネル(表示手段)220、自動原稿処理装置(原稿読取手段)230、画像形成手段240、通信手段250を備えて構成されている。
制御部210は、操作パネル220、自動原稿処理装置230、画像形成手段240、通信手段250とそれぞれ接続され、画像形成装置100全体を制御する。
なお、制御部210が実行するプログラムを記憶する記憶媒体としては、メモリカードに限られず、フレキシブルディスク、光ディスク、ICカード、光カード、マスクROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体であってもよい。
操作パネル220は、表示部221、入力部222、表示制御部223を備え、操作パネルとして使用される。
表示部221は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electoro Luminescence Display)、電気泳動を利用した電子ペーパー等のディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、プラズマチューブアレイディスプレイ(PTAD)、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED、SED)等の表示装置であり、ユーザに対する設定画面等の指示メニューや取得した画像データに関する情報を含む画面を表示する。
入力部222は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。
なお、入力部222が備える複数のキーは、スイッチを備えたハードキーである。また、入力部222は、キーの一部としてタッチパネルを含んでいても、あるいはタッチパネルそのもので構成されていてもよい。
入力部222がタッチパネルを含む場合、あるいはタッチパネルから構成されている場合、タッチパネルは、表示部221上に設けられる。
第1実施形態の入力部222は、タッチパネルを含んでいるものとする。なお、指装着型のウェアラブル・インタフェースを用いたジェスチャ入力を用いてもよい。
自動原稿処理装置230は、原稿読取部230aと原稿読取制御部230bとを備える自動原稿読取装置(ADF)である。
原稿読取部230aは、原稿読取位置まで搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成手段240に出力する。原稿読取制御部230bは、ユーザからの指示や外部からの指示に応じて原稿読取の制御を行う。
画像形成手段240は、露光部241、帯電部242、現像部243、トナー収容部244、転写部245、定着部246を備えている。
画像形成手段240は、原稿読取部230aから入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した後、画像出力を行う。給紙部(図示しない)は、給紙カセット81に収納された用紙を画像形成手段240に搬送する。
露光部241は、データ処理後の画像データに基づいて感光体(図示省略)上に静電潜像を形成する。帯電部242は、トナー容器内のトナーを攪拌することで摩擦帯電を行う。現像部243は、感光体上に形成された静電潜像に基づいてトナー像を形成する。転写部245は、感光体上に形成されたトナー像を給紙部(図示しない)により搬送される用紙に画像を形成する。定着部246は、転写部245にて用紙上に形成されたトナー画像を溶融させて用紙に定着させる。
このようにして、画像形成手段240において画像が形成された用紙は、排紙トレイ上に排出される。
通信手段250は、有線通信部251、無線通信部252、通信制御部253を備えている。そして、制御部210からの指示に従って、接続された外部の機器との間でデータを送受信する。有線通信部251としては、有線LAN等が用いられる。無線通信部252としては、無線LAN、WiFi等の通信回線が用いられる。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100の特徴的な構成について図面を参照して詳細に説明する。
図4は第1実施形態の画像形成装置とトナーカートリッジトレイの構成を示す斜視図、図5(a)は前記画像形成装置を構成するスライドレースを伸ばした状態を示す説明図、(b)は前記スライドレールを縮めた状態を示す説明図である。
画像形成装置100は、図4に示すように、トナーカートリッジ(消耗品容器)500を画像形成装置100に着脱可能に支持するトナーカートリッジトレイ(消耗品容器収納部)400を備えている。
画像形成装置100の操作側には、液晶パネルを用いた表示部221(図3参照)、テンキーなどで構成される入力部222(図3参照)を備える操作パネル(入力手段)220が設けられている。
第1実施形態では、表示部221は、トナーカートリッジ500にトナーが無くなったときにトナーカートリッジ500の交換を知らせる。
トナーカートリッジトレイ400は、画像形成装置100の操作側を正面とすると、図中前側の正面110a側に出没可能に構成されている。
トナーカートリッジトレイ400上には、複数のトナーカートリッジ500が装置内に装着された状態で、各々のトナーカートリッジ500に対応する現像装置2と対向する位置に並設配置される。
トナーカートリッジトレイ400上には、図4に示すように、図中左側から右側に向かい、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の順に4本のトナーカートリッジ500が装着されている。
また、トナーカートリッジトレイ400には、突出側端部400aにユーザが手動でトナーカートリッジトレイ400を引き出せるように取手部401が設けられている。
トナーカートリッジトレイ400は、スライドレール(例えば、アキュライド(登録商標))402に沿って画像形成装置100の装置本体110内への挿脱が可能とされている。
スライドレール402は、図5(a),(b)に示すように、装置側支持部402aと、トレイ側支持部402bと、装置側支持部402aとトレイ側支持部402bとをスライド移動可能に保持するスライド保持部402cとを備えている。
装置側支持部402aとトレイ側支持部402bとは、スライド保持部402cを介して対向する側で、それぞれがスライド保持部402cに沿ってスライド移動可能に保持されている。
トナーカートリッジトレイ400が画像形成装置100から外側に突出する時は、スライドレール402は、図5(a)に示すように、装置側支持部402aとトレイ側支持部402bとスライド保持部402cとがスライド移動して伸びた状態となる。
一方、トナーカートリッジトレイ400が画像形成装置100の内部に収納される時は、スライドレール402は、図5(b)に示すように、装置側支持部402aとトレイ側支持部402bとスライド保持部402cとが重なるようにスライド移動して短い状態となる。
トナーカートリッジトレイ400は、スライドレール402に沿って移動して、画像形成装置100内部の画像形成位置(例えば、装置内に配置された現像装置2へのトナー補給位置)に位置決めされる。
また、トナーカートリッジトレイ400は、図4に示すように、画像形成装置100の装置本体内部から引き出し切った状態で、トナーカートリッジトレイ400内からトナーカートリッジ500を上方から着脱可能となるように構成されている。
操作パネル220は、トナーカートリッジトレイ400を装置本体内部から装置本体外部へ移動させた状態で、トナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間に位置しないように設けられている。
すなわち、第1実施形態では、トナーカートリッジトレイ400は、図4に示すように、操作パネル220の真下を避けて側方にずれた位置に配置するように構成されている。
したがって、トナーカートリッジ500を交換する際に、トナーカートリッジトレイ400を引き出した状態で、トナーカートリッジトレイ400の真上から図中左右方向に並設されたトナーカートリッジ500を上方から着脱操作しても操作パネル220が邪魔になることなく容易に作業を行うことができる。
また、第1実施形態では、画像形成装置100内のトナーカートリッジトレイ400が収納される部分の下方には、用紙が収容される給紙カセット81が収納されるように構成されている。給紙カセット81は、トナーカートリッジトレイ400と同様に画像形成装置100の正面110a側にトナーカートリッジトレイ400と同一方向に出没可能に構成されている。
以上のように構成したので、第1実施形態によれば、操作パネル220と、操作パネル220の下方にトナーカートリッジ500が着脱可能に収納されるトナーカートリッジトレイ400とを備える画像形成装置100において、操作パネル220を、トナーカートリッジトレイ400を装置本体内部から装置本体外部へ移動した状態で、トナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間外に配置するように構成したので、操作パネル220に邪魔されることなく、トナーカートリッジ500の交換を容易にして利便性の向上を図ることができる。
これにより、例えば、スモールユースの小型画像形成装置に大型の操作パネルを設けた場合であっても、トナーカートリッジ500の交換の際に大型の操作パネルが邪魔にならず、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。また、使用済みトナーカートリッジ500の取り出し作業による操作パネルへのトナー飛散、およびトナー汚れを解消して、操作パネルの視認性を確保するとともに、清掃といった手間を解消できる。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置100の具体的な実施例について図面を参照して説明する。
(実施例1)
実施例1は、画像形成装置の操作パネルを装置本体の正面側に突出して設けたものである。
図6は第1実施形態の画像形成装置の操作パネルを固定した実施例1の構成を示す説明図である。
実施例1の操作パネル1220は、図6に示すように、原稿載置台92と水平延長上に配置され、装置本体の正面側に突出して設けられている。
符号111は排紙口である。
トナーカートリッジトレイ400は、操作パネル1220の下方で装置本体の正面110a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ400は、図6に示すように、装置本体の正面110a側に突出した状態で、操作パネル1220の先端部1220aより外側にトナーカートリッジトレイ400の筐体が配置するように構成されている。符号410のハッチング部分はトナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間を示す。
すなわち、操作パネル1220は、トナーカートリッジトレイ400を装置本体内部から装置本体外部へ移動させた状態で、トナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間に位置しないように設けられている。
以上のように構成したので、実施例1によれば、操作パネル1220がトナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間外に配置するように構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル1220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル1220に接触することにより、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ400、操作パネル1220を汚したりすることを抑制して、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
(実施例2)
実施例2は、画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図7は第1実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例2の構成を示す説明図である。
実施例2の操作パネル2220は、図7に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル2220の基部2220b側の支持部2221を支点として、操作パネル2220の先端部2220aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられている。
トナーカートリッジトレイ400は、操作パネル2220の下方で装置本体の正面110a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ400は、図6に示すように、装置本体の正面110a側に突出した状態で、傾斜した操作パネル2220の先端部2220aより外側にトナーカートリッジトレイ400の筐体が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例2によれば、操作パネル2220がトナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間外に配置するように構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル2220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル2220に接触した場合、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ400、操作パネル2220を汚したりすることがなく、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
さらに、実施例2によれば、操作パネル2220の先端部2220aを下方に向かい傾斜するように配置したので、ユーザはより一層表示内容を見易くなる。これにより、スモールユースの小型画像形成装置に大型表示手段を設けることができ、視認性を向上することができる。
なお、実施例2では、操作パネル2220の先端部2220aを下方に傾斜するように回動可能に構成しているが、操作パネル2220の角度変更は、所定の角度で停止固定か可能に構成するようにしてもよく、また、複数段階の角度で固定するように構成してもよい。
(実施例3)
実施例3は、画像形成装置の装置本体の正面側に跳ね上げ式の操作パネルを突出して設けたものである。
図8は第1実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例3の構成を示す説明図である。
実施例3の操作パネル3220は、図8に示すように、原稿載置台92と水平延長上に配置され、装置本体の正面側に操作パネル3220の基部3220b側の支持部3221を支点として、操作パネル3220の先端部3220aを上方に向かい回動可能に設けられている。
トナーカートリッジトレイ400は、操作パネル3220の下方で装置本体の正面110a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ400は、図8に示すように、装置本体の正面110a側に突出した状態で、操作パネル3220の先端部3220aを上方に回動させた状態より外側にトナーカートリッジトレイ400の筐体が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例3によれば、操作パネル3220の先端部3220aを上方に向かい回動可能に設けたことで、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル3220を上方に跳ね上げて、トナーカートリッジトレイ400の上方を開放することができるので、操作パネル3220に干渉することなく容易にトナーカートリッジ500の着脱操作を行うことができる。
(実施例4)
実施例4は、画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能で、かつ、外側に向かい移動可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図9は第1実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例4の構成を示す説明図である。
実施例4の操作パネル4220は、図9に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル4220の基部4220b側の支持部4221を支点として、操作パネル4220の先端部4220aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられるとともに、先端部4220a側の支持部4222をスライド支点として図中斜め方向にスライド移動可能に構成されている。
トナーカートリッジトレイ400は、操作パネル4220の下方で装置本体の正面110a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ400は、図9に示すように、装置本体の正面110a側に突出した状態で、傾斜した操作パネル4220の先端部4220aが斜め下方にスライド移動した状態の位置より外側にトナーカートリッジトレイ400の筐体が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例4によれば、操作パネル4220がトナーカートリッジトレイ400の筐体の直上空間外に配置するように構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル4220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル4220に接触することにより、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ400、操作パネル4220を汚したりすることを抑制して、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
さらに、実施例4によれば、トナーカートリッジトレイ400を大きく引き出すことで、ユーザが画像形成装置100に対峙した状態で、トナーカートリッジ500を迅速に交換することができる。
(実施例5)
実施例5は、画像形成装置に装着されるトナーカットリッジとして、感光体、帯電装置、現像装置、及びトナー収納容器(消耗品容器)等を一体的に設けたプロセスカートリッジ(プロセスユニット)を採用したものである。画像形成装置の構成として、プロセスカートリッジを収納するプロセスカートリッジトレイを備えている。
図10は本発明に係る画像形成装置を構成するプロセスカートリッジトレイの構成を示す説明図、図11は図10のA−A断面矢視図であって前記画像形成装置内の所定位置にプロセスカートリッジトレイが配置された状態を示す説明図である。
実施例5は、図10に示すプロセスカートリッジトレイ1400を、上述したトナーカートリッジトレイ400と同じように画像形成装置(図示省略)の操作側正面に出没可能に構成されている。
プロセスカートリッジトレイ1400上には、図10に示すように、図中右側から左側に向かい、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に4本のプロセスカートリッジ1500が装着されている。図中の符号1401はプロセスカートリッジトレイ1400を引き出すための取手部を示す。
プロセスカートリッジ1500は、図11に示すように、現像カートリッジ1501、感光体ドラム1502、帯電ユニット1503、トナー補給ローラ1505、現像ローラ1506、ドクターブレード1507、帯電ローラ1508をほぼ一体的に設けたユニットで構成されている。図中の符号1504は露光光路、161は中間転写ベルト、163は中間転写ベルト支持ローラを示す。
プロセスカートリッジトレイ1400が画像形成装置内の所定位置(画像形成位置)に配置されると、プロセスカートリッジトレイ1400内の複数のプロセスカートリッジ1500は、プロセスカートリッジ1500の軸線方向と中間転写ベルト161の搬送方向とが直角で、且つ中間転写ベルト161の搬送方向に沿って並んで配置される。
プロセスカートリッジトレイ1400を画像形成装置から引き出す時は、プロセスカートリッジトレイ1400の移動に伴って、中間転写ベルト161が感光体ドラム1502から離れるようにしてもよい。また、取手部1401を握る動作に連動して、中間転写ベルト161が感光体ドラム1502から離れるようにしてもよい。
また、操作パネル(図示省略)にプロセスカートリッジトレイ1400を引き出す旨を選択するアイコンを表示して、ユーザがそのアイコンを選択すると、中間転写ベルト161が感光体ドラム1502から離れるようにしてからプロセスカートリッジトレイ1400を引き出すようにしてもよい。
以上のように構成したので、実施例5によれば、消耗品容器としてのプロセスカートリッジ1500を、少なくともトナー収容部として機能する現像カートリッジ1501と、現像ローラ1506と、帯電ローラ1508を備えるユニット構造とすることで、色毎にユニットごと交換することができるので、交換作業性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図12は本発明に係る第2実施形態の画像形成装置とトナーカートリッジトレイの構成を示す斜視図である。
なお、第2実施形態に係る画像形成装置200において、第1実施形態の画像形成装置100の構成と同様な構成を有するものは同一の符号を付することで説明を省略する。
画像形成装置200は、図12に示すように、トナーカートリッジ(消耗品容器)500を画像形成装置200に着脱可能に支持するトナーカートリッジトレイ(消耗品容器収納部)2400を備えている。
トナーカートリッジトレイ2400は、画像形成装置200の操作側を正面とすると、図中前側の正面201a側に出没可能に構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400上には、複数のトナーカートリッジ500が装置内に装着された状態で、各々のトナーカートリッジ500に対応する現像装置2と対向する位置に並設配置される。
トナーカートリッジトレイ2400上には、図12に示すように、図中フロント側からリア側に向かい、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に4本のトナーカートリッジ500が装着されている。
また、トナーカートリッジトレイ2400には、突出側端部2400aにユーザが手動でトナーカートリッジトレイ2400を引き出せるように取手部2401が設けられている。
トナーカートリッジトレイ2400は、スライドレール402に沿って画像形成装置200の装置本体201内への挿脱が可能とされている。
トナーカートリッジトレイ2400は、スライドレール402に沿って移動して、画像形成装置200内部の画像形成位置(例えば、装置内に配置された現像装置2へのトナー補給位置)に位置決めされる。
また、トナーカートリッジトレイ2400は、図12に示すように、画像形成装置200の装置本体内部から引き出し切った状態で、トナーカートリッジトレイ2400内から最後に露出するトナーカートリッジ500(イエロー用のトナーカートリッジ500)を上方から着脱可能となるように構成されている。
操作パネル220は、トナーカートリッジトレイ2400を装置本体内部から装置本体外部へ移動させた状態で、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間に位置しないように設けられている。
すなわち、第2実施形態では、トナーカートリッジトレイ2400は、図12に示すように、操作パネル220の真下を避けて側方にずれた位置に配置するように構成されている。
したがって、トナーカートリッジ500を交換する際に、トナーカートリッジトレイ2400を引き出した状態で、トナーカートリッジトレイ2400の真上からフロント側からリア側に並設されたトナーカートリッジ500を上方から着脱操作しても操作パネル220が邪魔になることなく容易に作業を行うことができる。
以上のように構成したので、第2実施形態によれば、操作パネル220と、操作パネル220の下方にトナーカートリッジ500が着脱可能に収納されるトナーカートリッジトレイ2400とを備える画像形成装置200において、操作パネル220を、トナーカートリッジトレイ2400を装置本体内部から装置本体外部へ移動した状態で、最後に露出するトナーカートリッジ500の直上空間外に配置するように構成したので、操作パネル220に邪魔されることなく全てのトナーカートリッジ500の交換を容易にして利便性の向上を図ることができる。
次に、第2実施形態に係る画像形成装置の具体的な実施例について図面を参照して説明する。
(実施例6)
実施例6は、画像形成装置の操作パネルを装置本体の正面側に突出して設けたものである。
図13は第2実施形態の画像形成装置の操作パネルを固定した実施例6の構成を示す説明図である。
実施例6の操作パネル6220は、図13に示すように、原稿載置台92と水平延長上に配置され、装置本体の正面側に突出して設けられている。
符号111は排紙口である。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル6220の下方で装置本体の正面201a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、図13に示すように、装置本体の正面201a側に突出した状態で、操作パネル6220の先端部6220aより外側に最後に露出するトナーカートリッジ500が配置するように構成されている。符号510のハッチング部分は最後に露出するトナーカートリッジ500の直上空間を示す。
すなわち、操作パネル6220は、トナーカートリッジトレイ2400を装置本体内部から装置本体外部へ移動させた状態で、最後に露出するトナーカートリッジ500の直上空間に位置しないように設けられている。
以上のように構成したので、実施例6によれば、操作パネル6220がトナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間外に配置するように構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル6220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル6220に接触することにより、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ2400、操作パネル6220を汚したりすることを抑制して、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
(実施例7)
実施例7は、画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図14は第2実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例7の構成を示す説明図である。
実施例7の操作パネル7220は、図14に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル7220の基部7220b側の支持部7221を支点として、操作パネル7220の先端部7220aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられている。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル7220の下方で装置本体の正面201a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、図14に示すように、装置本体の正面201a側に突出した状態で、傾斜した操作パネル7220の先端部7220aより外側に最後に露出するトナーカートリッジ500が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例7によれば、操作パネル7220が最後に露出するトナーカートリッジ500筐体の直上空間外に配置するように構成したので、実施例6と同様に、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル7220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル1220に接触した場合、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ2400、操作パネル7220を汚したりすることがなく、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
さらに、実施例7によれば、操作パネル7220の先端部7220aを下方に向かい傾斜するように配置したので、ユーザはより一層表示内容を見易くなる。
なお、実施例7では、操作パネル7220の先端部7220aを下方に傾斜するように回動可能に構成しているが、操作パネル7220の角度変更は、所定の角度で停止固定か可能に構成するようにしてもよく、また、複数段階の角度で固定するように構成してもよい。
(実施例8)
実施例8は、画像形成装置の装置本体の正面側に跳ね上げ式の操作パネルを突出して設けたものである。
図15は第2実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例8の構成を示す説明図である。
実施例8の操作パネル8220は、図15に示すように、原稿載置台92と水平延長上に配置され、装置本体の正面側に操作パネル8220の基部8220b側の支持部8221を支点として、操作パネル8220の先端部8220aを上方に向かい回動可能に設けられている。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル8220の下方で装置本体の正面201a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、図15に示すように、装置本体の正面201a側に突出した状態で、操作パネル8220の先端部8220aを上方に回動させた状態より外側に最後に露出するトナーカートリッジ500が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例8によれば、操作パネル8220の先端部8220aを上方に向かい回動可能に設けたことで、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル8220を上方に跳ね上げて、トナーカートリッジトレイ2400の上方を開放することができるので、操作パネル8220に干渉することなく容易にトナーカートリッジ500の着脱操作を行うことができる。
(実施例9)
実施例9は、画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能で、かつ、外側に向かい移動可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図16は第2実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例9の構成を示す説明図である。
実施例9の操作パネル9220は、図16に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル9220の基部9220b側の支持部9221を支点として、操作パネル9220の先端部9220aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられるとともに、先端部9220a側の支持部9222をスライド支点として図中斜め方向にスライド移動可能に構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル9220の下方で装置本体の正面201a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、図16に示すように、装置本体の正面201a側に突出した状態で、傾斜した操作パネル9220の先端部9220aが斜め下方にスライド移動した状態の位置より外側に最後に露出するトナーカートリッジ500が配置するように構成されている。
以上のように構成したので、実施例9によれば、操作パネル9220が最後に露出するトナーカートリッジ500の直上空間外に配置するように構成したので、実施例7と同様に、トナーカートリッジ500を着脱する際に、操作パネル9220の陰になって、ユーザから見難くなったり、操作パネル9220に接触することにより、トナーカートリッジ500からトナーが落下、飛散して、床やトナーカートリッジトレイ2400、操作パネル9220を汚したりすることを抑制して、トナーカートリッジ交換のユーザビリティ性を向上させることができる。
(実施例10)
実施例10は、画像形成装置に装着されるトナーカットリッジとして、感光体、帯電装置、現像装置、及びトナー収納容器(消耗品容器)等を一体的に設けたプロセスユニットを採用したものである。画像形成装置の構成として、プロセスカートリッジを収納するプロセスカートリッジトレイを備えている。
図17は本発明に係る画像形成装置を構成するプロセスカートリッジトレイの構成を示す説明図、図18は図17のB−B断面矢視図であって画像形成装置内の所定位置にプロセスカートリッジトレイが配置された状態を示す説明図である。
実施例10のプロセスカートリッジトレイ3400には、図17に示すように、図中フロント側からリア側に向かい、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に4本のプロセスカートリッジ3500が装着されている。図中の符号3401はプロセスカートリッジトレイ3400を引き出すための取手部を示す。
プロセスカートリッジ3500は、図17に示すように、現像カートリッジ3501、感光体ドラム3502、帯電ユニット3503、トナー補給ローラ3505、現像ローラ3506、ドクターブレード3507、帯電ローラ3508をほぼ一体的に設けたユニットで構成されている。図中の符号3504は露光光路、161は中間転写ベルト、163は中間転写ベルト支持ローラを示す。
プロセスカートリッジトレイ3400が画像形成装置内の所定位置(画像形成位置)に配置されると、プロセスカートリッジトレイ3400内の複数のプロセスカートリッジ3500は、プロセスカートリッジ3500の軸線方向と中間転写ベルト161の搬送方向とが直角で、且つ中間転写ベルト161の搬送方向に沿って並んで配置される。
プロセスカートリッジトレイ3400を画像形成装置から引き出す時は、プロセスカートリッジトレイ3400の移動に伴って、中間転写ベルト161が感光体ドラム3502から離れるようにしてもよい。また、取手部3401を握る動作に連動して、中間転写ベルト161が感光体ドラム3502から離れるようにしてもよい。
また、操作パネル(図示省略)にプロセスカートリッジトレイ3400を引き出す旨を選択するアイコンを表示して、ユーザがそのアイコンを選択すると、中間転写ベルト161が感光体ドラム3502から離れるようにしてからプロセスカートリッジトレイ3400を引き出すようにしてもよい。
以上のように構成したので、実施例10によれば、消耗品容器としてのプロセスカートリッジ3500を、少なくともトナー収容部として機能する現像カートリッジ3501と、現像ローラ3506と、帯電ローラ3508を備えるユニット構造とすることで、色毎にユニットごと交換することができるので、交換作業性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。
図19は本発明に係る第3実施形態の画像形成装置とトナーカートリッジトレイの構成を示す斜視図である。
なお、第3実施形態に係る画像形成装置300において、第2実施形態の画像形成装置200と同様な構成を有するものは同一の符号を付することで説明を省略する。
画像形成装置300は、図19に示すように、トナーカートリッジ(消耗品容器)500を画像形成装置300に着脱可能に支持するトナーカートリッジトレイ(消耗品容器収納部)2400を備えている。
トナーカートリッジトレイ2400は、画像形成装置300の操作側を正面とすると、図中前側の正面301a側に出没可能に構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400上には、複数のトナーカートリッジ500が装置内に装着された状態で、各々のトナーカートリッジ500に対応する現像装置2と対向する位置に並設配置される。
トナーカートリッジトレイ2400上には、図19に示すように、第2実施形態の画像形成装置200と同様に、図中フロント側からリア側に向かい、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に4本のトナーカートリッジ500が装着されている。
また、トナーカートリッジトレイ2400には、突出側端部2400aにユーザが手動でトナーカートリッジトレイ2400を引き出せるように取手部2401が設けられている。
トナーカートリッジトレイ2400は、スライドレール402に沿って画像形成装置200の装置本体201内への挿脱が可能とされている。
トナーカートリッジトレイ2400は、スライドレール402に沿って移動して、画像形成装置200内部の画像形成位置(例えば、装置内に配置された現像装置2へのトナー補給位置)に位置決めされる。
また、トナーカートリッジトレイ2400は、図19に示すように、第2実施形態と同様に、画像形成装置300の装置本体内部から引き出し切った状態で、トナーカートリッジトレイ2400内から最後に露出するトナーカートリッジ500(イエロー用のトナーカートリッジ500)を上方から着脱可能となるように構成されている。
第3実施形態では、操作パネル320は、トナーカートリッジトレイ2400を装置本体内部から装置本体外部へ移動させた状態で、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間に操作パネル320の一部が位置する状態で配置されている。
操作パネル320は、スライド動作や回転動作が可能に構成され、スライド動作や回転動作によりトナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間から外れた位置に移動するように構成されている。
したがって、トナーカートリッジ500を交換する際に、トナーカートリッジトレイ2400を引き出した状態で、トナーカートリッジトレイ2400の真上からフロント側からリア側に並設されたトナーカートリッジ500を上方から着脱操作しても、操作パネル320が邪魔になることなく容易に作業を行うことができる。
以上のように構成したので、第3実施形態によれば、操作パネル320と、操作パネル320の下方にトナーカートリッジ500が着脱可能に収納されるトナーカートリッジトレイ2400とを備える画像形成装置200において、操作パネル320を、トナーカートリッジトレイ2400を装置本体内部から装置本体外部へ移動した状態で、トナーカートリッジトレイ2400の直上空間2400Sから外れた位置に移動可能に構成したので、操作パネル320に邪魔されることなく全てのトナーカートリッジ500の交換を容易にして利便性の向上を図ることができるとともに、操作パネル320の配置位置を気にすることなく、装置本体からトナーカートリッジトレイ2400をトナーカートリッジ500が交換可能な程度引き出すだけで済むので、トナーカートリッジトレイ2400の前面側への露出長さを短くでき、人の通行の妨げになることなく、画像形成装置300の前面側のスペースを有効に利用できる。
次に、第3実施形態に係る画像形成装置の具体的な実施例について図面を参照して説明する。
(実施例11)
実施例11は、実施例7と同様に画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図20は第3実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例11の構成を示す説明図である。
実施例11の画像形成装置300は、図20に示すように、装置本体の中央部に、フロント側より出力された用紙Pを取り出すことができるように、装置本体のフロント側が開口した排出部(排出空間)310が形成されている。
排出部310の底部(下部)には排紙トレイ91が構成され、リア側(奥側)正面には排出口311が形成されている。排出口311から排出される用紙Pは、画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙される。
実施例11の操作パネル11320は、図20に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル11320の基部11320b側の支持部11321を支点として、操作パネル11320の先端部11320aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられている(図中の2点鎖線部分)。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル11320の下方で装置本体の正面301a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、装置本体の正面301a側に突出させてトナーカートリッジ500を着脱可能な状態で、傾斜した操作パネル11320の先端部11320aがトナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置するように構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400Sの基準面は、筐体の外側立ち壁(外壁と外壁の間)2400S1であってもよく、内側立ち壁(内壁と内壁の間)2400S2であってもよい。
操作パネル11320は、図20に示すように、装置本体外側に突出配置した状態(図中2点鎖線部分)から、その先端部11320aを上方に回動させて装置本体側に倒立させることで(図中実線部分)、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S外へ移動可能に構成されている。
以上のように構成したので、実施例11によれば、操作パネル11320を、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置する状態から、操作パネル11320の先端部11320aを上方に向かい回動させて筐体の直上空間2400S外に移動可能に構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、トナーカートリッジトレイ2400を大きく突出させることなく、トナーカートリッジを交換可能な程度に最小限の突出状態にすることができるので、トナーカートリッジトレイの前面側への露出長さを短くでき、人の通行の妨げになることなく、画像形成装置前面側のスペースを有効に利用できる。
また、実施例11では、画像形成装置300のフロント側の中央部に排出部310を設け、排出部310のリア側(奥側)正面に排出口311を設けて、排出される用紙Pを画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙するようにしたので、トナーカートリッジ500の交換、印字された用紙の取り出しや用紙の補充といった操作が全て装置本体前面で可能となり、消耗品全般の操作性の向上を図ることができる。
(実施例12)
実施例12は、実施例8と同様に画像形成装置の装置本体の正面側に跳ね上げ式の操作パネルを突出して設けたものである。
図21は第3実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例12の構成を示す説明図である。
実施例12の画像形成装置300は、図21に示すように、実施例11と同様に、装置本体の中央部に、フロント側より出力された用紙Pを取り出すことができるように、装置本体のフロント側が開口した排出部(排出空間)310が形成されている。
排出部310の底部(下部)には排紙トレイ91が構成され、リア側(奥側)正面には排出口311が形成されている。排出口311から排出される用紙Pは、画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙される。
実施例12の操作パネル12320は、図21に示すように、原稿載置台92と水平延長上に配置され(図中の2点鎖線部分)、装置本体の正面側に操作パネル12320の基部12320b側の支持部12321を支点として、操作パネル12320の先端部12320aを上方に向かい回動可能に設けられている(図中の実線部分)。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル12320の下方で装置本体の正面301a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、装置本体の正面301a側に突出させてトナーカートリッジ500を着脱可能な状態で、操作パネル12320の先端部12320aがトナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置するように構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400Sの基準面は、筐体の外側立ち壁(外壁と外壁の間)2400S1であってもよく、内側立ち壁(内壁と内壁の間)2400S2であってもよい。
操作パネル12320は、図21に示すように、装置本体外側に突出配置した状態(図中2点鎖線部分)から、その先端部12320aを上方に回動させて装置本体側に倒立させることで(図中実線部分)、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S外へ移動可能に構成されている。
以上のように構成したので、実施例12によれば、操作パネル12320を、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置する状態から、操作パネル12320の先端部12320aを上方に向かい回動させて筐体の直上空間2400S外に移動可能に構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、トナーカートリッジトレイ2400を大きく突出させることなく、トナーカートリッジを交換可能な程度に最小限の突出状態にすることができるので、トナーカートリッジトレイの前面側への露出長さを短くでき、人の通行の妨げになることなく、画像形成装置前面側のスペースを有効に利用できる。
また、実施例12では、実施例11と同様に、画像形成装置300のフロント側の中央部に排出部310を設け、排出部310のリア側(奥側)正面に排出口311を設けて、排出される用紙Pを画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙するようにしたので、トナーカートリッジ500の交換、印字された用紙の取り出しや用紙の補充といった操作が全て装置本体前面で可能となり、消耗品全般の操作性の向上を図ることができる。
(実施例13)
実施例13は、実施例9と同様に画像形成装置の装置本体の正面側に設置角度が変更可能で、かつ、外側に向かい移動可能な操作パネルを突出して設けたものである。
図22は第3実施形態の画像形成装置の操作パネルを可動式とした実施例13の構成を示す説明図である。
実施例12の画像形成装置300は、図21に示すように、実施例11と同様に、装置本体の中央部に、フロント側より出力された用紙Pを取り出すことができるように、装置本体のフロント側が開口した排出部(排出空間)310が形成されている。
排出部310の底部(下部)には排紙トレイ91が構成され、リア側(奥側)正面には排出口311が形成されている。排出口311から排出される用紙Pは、画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙される。
実施例13の操作パネル13320は、図21に示すように、原稿載置台92に対してその一端部に配置され、装置本体の正面側に操作パネル13320の基部13320b側の支持部13321を支点として、操作パネル13320の先端部13320aが下方に向かい傾斜するように回動可能に設けられるとともに(図中の実線部分)、先端部13320a側の支持部1332をスライド支点として図中斜め方向にスライド移動可能に構成されている(図中の2点鎖線部分)。
トナーカートリッジトレイ2400は、操作パネル13320の下方で装置本体の正面301a側に出没可能に構成されている。そして、トナーカートリッジトレイ2400は、装置本体の正面301a側に突出させてトナーカートリッジ500を着脱可能な状態で、操作パネル12320の先端部12320aがトナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置するように構成されている。
トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400Sの基準面は、筐体の外側立ち壁(外壁と外壁の間)2400S1であってもよく、内側立ち壁(内壁と内壁の間)2400S2であってもよい。
操作パネル13320は、図22に示すように、装置本体外側に突出配置した状態(図中2点鎖線部分)から、その先端部13320aを上方斜めにスライドさせて装置本体側に移動させることで(図中実線部分)、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S外へ移動可能に構成されている。
以上のように構成したので、実施例13によれば、操作パネル13320を、トナーカートリッジトレイ2400の筐体の直上空間2400S内に位置する状態から、操作パネル13320の先端部13320aを上方斜めにスライドさせて筐体の直上空間2400S外に移動可能に構成したので、トナーカートリッジ500を着脱する際に、トナーカートリッジトレイ2400を大きく突出させることなく、トナーカートリッジを交換可能な程度に最小限の突出状態にすることができるので、トナーカートリッジトレイの前面側への露出長さを短くでき、人の通行の妨げになることなく、画像形成装置前面側のスペースを有効に利用できる。
また、実施例13では、実施例11と同様に、画像形成装置300のフロント側の中央部に排出部310を設け、排出部310のリア側(奥側)正面に排出口311を設けて、排出される用紙Pを画像形成装置300のリア側からフロント側に向かって排紙するようにしたので、トナーカートリッジ500の交換、印字された用紙の取り出しや用紙の補充といった操作が全て装置本体前面で可能となり、消耗品全般の操作性の向上を図ることができる。
(まとめ)
実施例1から実施例13において述べた通り、表示手段は、消耗品容器収納部(トナーカートリッジトレイ400、2400、またはプロセスカートリッジトレイ1400、3400)を画像形成装置本体内部から画像形成装置本体外部へ移動させた状態で、少なくとも消耗品容器収納部(トナーカートリッジトレイ400、2400、またはプロセスカートリッジトレイ1400、3400)の筐体の直上空間外に配置、または該筐体の直上空間外へ移動可能に設けることにより、表示手段に邪魔されることなく、消耗品容器(トナーカートリッジ500、またはプロセスカートリッジ1500、3500)の交換を容易にして利便性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、スモールユースの小型画像形成装置に大型表示手段を設けた場合であっても、消耗品容器(トナーカートリッジ500、またはプロセスカートリッジ1500、3500)の交換の際に大型表示手段が邪魔にならず、該消耗品容器交換のユーザビリティ性を向上させることができる。また、使用済み消耗品容器の取り出し作業による表示手段へのトナー飛散、およびトナー汚れを解消して、表示手段の視認性を確保するとともに、清掃といった手間を解消できるという効果を奏する。
以上のように、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。