JP5847977B1 - アンカー杭、及びその設置方法 - Google Patents

アンカー杭、及びその設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設置が容易でありながら、地中での安定した抵抗力を得ることができるアンカー杭、及びその設置方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明を適用したアンカー杭1は、中空状のパイプ2の側面に挿通孔部3、及びガイド部5が形成されている。パイプ2内には弾性変形可能な材質から構成されている抵抗部材6を収納した状態で、アンカー杭1を地中に打設する。アンカー杭1を地中に打設した後に、補助器具10を用いて抵抗部材6をパイプ2の鉛直方向上方に引き上げると、抵抗部材6の突起部9がガイド部5を摺動して挿通孔部3に向けて拡開変形する。抵抗部材6の突起部9は挿通孔部から地中に向かって突出し、アンカー杭1の地中抵抗力として機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、アンカー杭、及びその設置方法に関する。詳しくは、設置が容易でありながら、地中での安定した抵抗力を得ることができるアンカー杭、及びその設置方法に係るものである。
一般に、標識、ガードレール、ソーラーパネル等のように、地上に設けられる地上部材や装置を土壌、又はコンクリート等の地盤に固定する際には、アンカー杭を埋設して地中抵抗力を高め、支持力を強化することが行われている。
特に、近年における我が国の再生エネルギーの利用促進に伴い建設が盛んに行われているメガソーラー発電所においては、自然環境の影響(特に風の影響)を大きく受ける広大な土地に数多くのソーラーパネルが設置されることがある。このような環境下で設置されたソーラーパネルは、例えば地表からの吹上風の影響により、ソーラーパネル全体が浮き上がり、アンカー杭の地中抵抗力が弱いと、最悪の場合はソーラーパネルが吹き飛ばされ、大きな事故につながる可能性も懸念されている。そのため、アンカー杭の地中抵抗力を高める技術開発に大きな期待が寄せられている。
従来、地中に埋設するアンカー杭としては、一般的に鋼管製のパイプが使用され、地中抵抗力を高めるために、パイプ径を太くする等の工夫がなされてきた。
例えば、特許文献1には、パイプの周囲に所定の抵抗部材を形成して地中抵抗力高めたアンカー杭が開示されている。
具体的には、図11に示すように、パイプ102の側面には、螺旋状のスパイラル部材103が形成されている。このように構成されたアンカー杭101を地中に埋設するには、アンカー杭101の全体を回転させつつ打設することで、先端の切り歯104が土壌を崩壊させながら地中内を進入する。このとき、このスパイラル部材103は、回転加圧してパイプ102を地中に埋設する際の案内役となる。更に、アンカー杭101を地中に打設後は、スパイラル部材103が地中抵抗力となり、アンカー杭101を安定した状態で保持することができる(特許文献1参照)。
特開平10−183617号公報
しかしながら、特許文献1に記載のアンカー杭は、スパイラル部材の突出幅が短いため、アンカー杭の打設作業時の進入抵抗力、及び地中からの引き抜き作業時の退出抵抗力を低減することができるが、アンカー杭を地中に設置後の地中抵抗力は小さく、安定性に欠ける。
一方、スパイラル部材の突出幅を長くすれば、アンカー杭を地中に設置後の地中抵抗力は大きくなり安定性は増すが、アンカー杭の打設作業時の進入抵抗力、及び引き抜き作業時の退出抵抗力は大きく、各作業に時間を要してしまうという課題がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、設置が容易で、地中での安定した抵抗力を得るためのアンカー杭、及びその設置方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のアンカー杭は、少なくとも二つの所定の挿通孔部が側面に形成された中空状のパイプと、押し引き操作可能な補助器具を結合するための結合部が形成された基部、該基部に連設されるとともに前記挿通孔部に挿通する少なくとも二つの突起部を有する抵抗部材とを備えている。
ここで、パイプが中空状であることにより、パイプ内に抵抗部材を収納することができる。従って、アンカー杭を地中へ打設する場合には、抵抗部材をパイプ内に収納して、打設作業時の進入抵抗力を低減することができるため、打設作業が容易なものとなる。
更に、アンカー杭を地中に打設した後に抵抗部材をパイプ内に挿入して収納することもできる。従って、アンカー杭を地中へ打設する場合には、パイプ内に抵抗部材が存在せず、打設作業時の進入抵抗力を低減することができるため、アンカー杭の地中への打設作業が容易なものとなる。
また、アンカー杭を地中から引き抜く際には、抵抗部材をパイプ内に収納して、引き抜き作業時の退出抵抗力を低減することができるため、引き抜き作業が容易なものとなる。
また、中空パイプの側面に所定の挿通孔部が形成されたことにより、アンカー杭を地中に設置した後に、パイプ内に収納された抵抗部材を挿通孔部から地中に突出させることができるため、アンカー杭の地中での安定性が高まる。
また、挿通孔部が少なくとも二つ形成されたことにより、抵抗部材を少なくとも異なる二方向から地中に突出させることができるため、アンカー杭の地中での安定性がさらに高まる。
また、抵抗部材の基部に押し引き操作可能な補助器具を結合するための結合部が形成されたことにより、パイプ内に収納された抵抗部材を、補助器具を使用して引き上げたり、または押し下げたりすることができる。従って、単純な押し引き操作により、突起部をパイプ内から地中に向けて突出させ、又は地中に突出した抵抗部材をパイプ内に収納させることができる。
また、抵抗部材の一部である少なくとも二つの突起部が、パイプ側面に形成された挿通孔部に挿通し、パイプ内から地中に突出するため、簡単な構成で、アンカー杭の地中での安定性が高まる。
更に、少なくとも二つの突起部を有することにより、異なる方向に複数の突起部を地中に突出することができるため、アンカー杭の地中での安定性がさらに高まる。
また、突起部が、互いに離間する方向に変形可能な素材から構成される場合には、互いに離間する方向に容易に変形することが可能であり、パイプ内に収納された突起部を容易に地中に突出させることができる。
また、抵抗部材がパイプ内に収納されている状態において、突起部が互いに離間する方向への弾性を有する場合には、突起部がパイプ内面に押圧して固定されるため、抵抗部材がパイプ内でしっかりと保持される。従って、アンカー杭の地中への打設作業時、及び地中からの引き抜き作業時に、抵抗部材がパイプ内を移動したり、パイプの外に出たりする虞もない。
また、挿通孔部の周囲の所定の場所に、突起部を挿通孔部まで摺動しながら導くガイド部を有する場合には、このガイド部が突起部を挿通孔部まで誘導するため、突起部を確実に地中に突出させることができる。
また、このガイド部により、挿通孔部の周囲の剛性が高められ、挿通孔部の変形、劣化を防止することができる。
また、ガイド部が、パイプの側面に形成された切り込み部の縁部をパイプの内方に凹ませた凹部である場合には、簡単なプレス加工により、ガイド部を形成することができる。
更に、ガイド部は、パイプと一体成形されているため、突起部による摺動動作が繰り返されても、ガイド部が外れる虞もない。
また、ガイド部に対する突起部の当接角度が鋭角である場合には、ガイド部に当接した突起部を確実に挿通孔部まで誘導することができる。従って、より確実に突起部を地中に突出させることができる。
また、パイプ内に、抵抗部材の収納位置に、抵抗部材を保持するストッパー部を有する場合には、抵抗部材をパイプ内でしっかりと保持することができる。従って、パイプ内に抵抗部材を収納した状態でアンカー杭を地中に打設する場合、及び地中から引き抜く場合には、パイプ内を抵抗部材が移動したり、パイプの外に抵抗部材が出たりする虞もない。
更に、抵抗部材を挿入する挿入端側のパイプ径よりも小さな抵抗部材であっても、ストッパー部で抵抗部材を保持することが可能となる。そのため、アンカー杭を地中へ打設した後であっても、抵抗部材をパイプの挿入端側からパイプ内に挿入することができる。従って、アンカー杭の地中への打設前後において、抵抗部材をパイプ内に収納することができるため、抵抗部材の設置の自由度が増す。
また、パイプの外径が地中に打設する一端側に窄まるテーパー部を有する場合には、アンカー杭を地中に打設する際の進入抵抗力が軽減されるため、打設作業が容易なものとなる。
また、抵抗部材がパイプのテーパー部でしっかりと保持することができるため、パイプ内に抵抗部材を収納した状態でアンカー杭を地中に打設する場合、及び地中から引き抜く場合には、パイプ内を抵抗部材が移動したり、パイプの外に抵抗部材が出たりする虞もない。
更に、抵抗部材を挿入する挿入端側のパイプ径よりも小さな抵抗部材であっても、テーパー部で抵抗部材を保持することが可能となる。そのため、アンカー杭を地中へ打設した後に、抵抗部材をパイプの挿入端側からパイプ内に挿入することができる。従って、アンカー杭の地中への打設前後において、抵抗部材をパイプ内に収納することができるため、抵抗部材の設置の自由度が増す。
上記の目的を達成するために、本発明のアンカー杭は、少なくとも二つの所定の挿通孔部が側面に形成された中空状のパイプと、該パイプ内の所定の収納場所に当接して固定され、前記パイプ内を押し引き操作可能な補助器具により一方向の所定の外力を受けることで前記挿通孔部から地中に突出し、他方向の所定の外力を受けることで、前記収納場所に当接して固定される抵抗部材とを備えている。
ここで、パイプが中空状であることにより、パイプ内に抵抗部材を収納することができる。従って、アンカー杭を地中へ打設する場合には、抵抗部材をパイプ内に収納して、打設作業時の進入抵抗力を低減することができるため、打設作業が容易なものとなる。
更に、アンカー杭を地中に打設した後に抵抗部材をパイプ内に挿入して収納することもできる。従って、アンカー杭を地中へ打設する際には、パイプ内に抵抗部材が存在せず、打設作業時の進入抵抗力を低減することができるため、アンカー杭の地中への打設作業が容易なものとなる。
また、アンカー杭を地中から引き抜く場合には、抵抗部材をパイプ内に収納して、引き抜き作業時の退出抵抗力を低減することができるため、引き抜き作業が容易なものとなる。
また、中空パイプの側面に所定の挿通孔部が形成されたことにより、アンカー杭を地中に設置した後に、パイプ内に収納された抵抗部材を挿通孔部から地中に突出させることができるため、アンカー杭の地中での安定性が高まる。
また、挿通孔部が少なくとも二つ形成されたことにより、抵抗部材を少なくとも異なる二方向から地中に突出させることができるため、アンカー杭の地中での安定性がさらに高まる。
また、抵抗部材が、パイプ内の所定の収納場所に当接して固定されることにより、アンカー杭の地中への打設作業時、及びアンカー杭の地中からの引き抜き作業時には、抵抗部材をパイプ内の所定の場所に収納することができる。従って、アンカー杭の打設作業時の進入抵抗力、及び引き抜き作業時の退出抵抗力を低減することできるため、各作業が容易なものとなる。
また、抵抗部材が、パイプ内を押し引き操作可能な補助器具により、一方向の所定の外力を受けることで挿通孔部から地中に向けて突出させることができる。従って、アンカー杭の地中での安定性が高まる。
更に、一方向の所定の外力を加えるという単純な作業により、抵抗部材を挿通孔部から地中に向けて突出させることができる。
また、抵抗部材が、パイプ内を押し引き操作可能な補助器具により、他方向の所定の外力を受けることで、パイプ内の収納場所に収納される。従って、アンカー杭を地中から引き抜く際の退出抵抗力を低減することできるため、引き抜き作業が容易なものとなる。
更に、他方向の所定の外力を加えるという単純な作業により、抵抗部材をパイプ内の収納場所に収納することができる。
上記の目的を達成するために、本発明のアンカー杭の設置方法は、少なくとも二つの所定の挿通孔部が側面に形成され、互いに離間する方向に変形可能な少なくとも二つの突起部を有する抵抗部材を備える中空状のパイプを地中に打設する打設工程と、補助器具で前記抵抗部材に一方向の所定の外力を加え、前記突起部を前記挿通孔部からパイプ外に突出する突出工程とを備える。
ここで、中空状のパイプ内に抵抗部材を備えることにより、打設工程においては、抵抗部材をパイプ内に収納することができるため、打設工程におけるアンカー杭の進入抵抗力を低減することで、打設工程が容易なものとなる。
また、抵抗部材が、互いに離間する方向に変形可能な突起部を有することにより、突起部がパイプ内面を押圧し、抵抗部材がパイプ内でしっかりと固定される。
また、抵抗部材が少なくとも二つの突起部を有することにより、突起部がパイプ内面の異なる二方向を押圧して固定されるため、抵抗部材がパイプ内でしっかりと保持される。
従って、打設工程において、抵抗部材がパイプ内を移動、又はパイプの外に出る虞もない。
また、中空パイプの側面に所定の挿通孔部が形成されたことにより、パイプ内に収納された抵抗部材を挿通孔部から地中に突出させるだけで、アンカー杭の地中抵抗力を高めることができるため、突出工程が容易なものとなる。
また、抵抗部材が、互いに離間する方向に変形可能な突起部を有することにより、突起部を容易に地中に突出させることができるため、突出工程が容易なものとなる。
また、抵抗部材を地中に突出する際に補助器具を使用して、一方向の外力を加えるという単純な作業により、抵抗部材の突起部を容易に地中に突出させることができるため、突出工程が容易なものとなる。
上記の目的を達成するために、少なくとも二つの所定の挿通孔部が側面に形成された中空状のパイプを地中に打設する打設工程と、互いに離間する方向に変形可能な少なくとも二つの突起部を有する抵抗部材を前記パイプ内に収納する収納工程と、補助器具で前記抵抗部材に一方向の所定の外力を加え、前記突起部を前記挿通孔部からパイプ外に突出する突出工程とを備える。
ここで、アンカー杭の打設工程においては、中空状のパイプには抵抗部材が存在しないため、アンカー杭の進入抵抗力を低減することできる。従って、打設工程が容易なものとなる。
また、パイプが中空状であることにより、アンカー杭を地中に打設した後に、抵抗部材をパイプ内に収納することができるため、収納工程が容易なものとなる。
また、抵抗部材が、互いに離間する方向に変形可能な突起部を有することにより、突起部がパイプ内面を押圧し、抵抗部材がパイプ内でしっかりと固定されるため、収納位置がずれたりする虞がなく、収納工程が容易なものとなる。
また、中空パイプの側面に所定の挿通孔部が形成されたことにより、アンカー杭を地中に設置した後に、パイプ内に収納された抵抗部材を挿通孔部から地中に突出させることができるため、突出工程が容易なものとなる。
また、抵抗部材を地中に突出する際に補助器具を使用して、一方向の外力を加えるという単純な作業により、抵抗部材の突起部を地中に突出させることができるため、突出工程が容易なものとなる。
本発明に係るアンカー杭、及びその設置方法は、設置が容易でありながら、地中での安定した抵抗力を得ることができる。
本発明の第一の実施形態に係るアンカー杭の斜視図である。 抵抗部材の斜視図である。 パイプ内に抵抗部材が収納されている状態を示す断面図である。 パイプ内に収納された抵抗部材を突出させている状態を示す図であって、図4(a)は全体断面図、図4(b)は図4(a)の要部拡大図である。 抵抗部材がパイプ内のガイド部に当接されている状態を示す図であって、図5(a)は全体断面図、図5(b)は図5(a)の要部拡大図である。 抵抗部材が地中に突出している状態を示す要部拡大断面図であって、図6(a)は抵抗部材と補助器具が結合されている状態を示す図、図6(b)は抵抗部材から補助器具が取り除かれた状態を示す図である。 アンカー杭を地中に設置し、引き抜くまでの一連の施工手順を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係るアンカー杭を示す図であって、図8(a)はストレート状パイプにスパイラル部材を適用した図、図8(b)はテーパー状のパイプにスパイラル部材を適用した図である。 本発明の第三の実施形態に係る図である。 本発明の第三の実施形態に係るアンカー杭を地中に設置するまでの設置方法を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、アンカー杭、及びその設置方法に関する本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
まず、本発明を適用した第一の実施形態に係るアンカー杭1の全体構成について、図1を用いて説明する。アンカー杭1は、中空状のパイプ2に、地中抵抗力として機能する抵抗部材6が収納されている。
また、パイプ2の先端には、地中掘削刃18が取り付けられている。パイプ2の側面には、抵抗部材6の突起部9が挿通可能な挿通孔部3、及びガイド部5が形成されている。
更に、パイプ2の側面には、抵抗部材6をパイプ2内で保持するためのストッパー部17が形成されている。
挿通孔部3、及びガイド部5は、例えばパイプ2の中心軸を中心として略180度間隔となる位置に、少なくとも二か所に形成されている。
また、挿通孔部3は、パイプ2の側面に切れ込みを設け、その一部をパイプ2の内側に凹ませて形成される。また、パイプ側面を凹ませた凹部4が、上述のガイド部5として機能する。
地中掘削刃18は取り外しが可能であり、地中に打設する一端側に先窄まりのテーパー形状をしており、先端部分が地中進入方向に先行して打設されるようになっている。
ここで、必ずしも、パイプ2は図1に示すように円柱である必要はない。例えば、四角柱、又は六角柱等の角柱であってもよい。
また、必ずしも、挿通孔部3、及びガイド部5は、パイプ2の側面の二か所に限られるものではなく、三か所以上に形成されていてもよい。
また、必ずしも、挿通孔部3、及びガイド部5は、中心軸を中心として略180度間隔となる位置に形成されている必要はない。例えば、略100度間隔、又は略120度間隔となるように、形成することも可能である。
また、必ずしも、挿通孔部3はパイプ2の側面に切れ込みを入れ、パイプ2の内側に凹ませて形成する必要はない。例えば、パイプ2の側面に、後述する抵抗部材6の一部が挿通可能な程度の所定の形状をした開口部を形成してもよい。この場合、別体で形成したガイド部5を開口部周辺に取り付ければよい。但し、パイプ2の側面に切れ込みを設け、その一部をパイプ2の内側に凹ませることで、簡単なプレス加工で挿通孔部3、及びガイド部5が同時に形成される。また、ガイド部5がパイプ2と一体的に形成されるため、ガイド部5をパイプ2に取り付ける作業も発生せず、また、ガイド部5が外れる虞もない。
更に、ガイド部5のパイプ2の内側への突き出し量は、プレスにより凹ませる量で容易に変更することができる。
また、必ずしも、地中掘削刃18を取り付ける必要はない。但し、地中掘削刃18を取り付けることで、アンカー杭1の打設作業時の地中に対する位置決め、及び直線的進入を補助することができるため、打設作業が容易なものとなる。
次に、抵抗部材6について、図2を用いて説明する。抵抗部材6は、アンカー杭1の地中抵抗力として機能し、主に金属から構成される。抵抗部材6の基本的な構造としては、略円形の基部7に挿通孔部3に挿通可能な二つの突起部9が連接されている。基部7の中央部分には、抵抗部材6をパイプ内で押し引き操作するための、後述する補助器具10を結合する結合部8が形成されている。
ここで、必ずしも、突起部9は二つである必要はなく、挿通孔部3の数に応じて設けられる。例えば、パイプ2の側面に、四か所の挿通孔部3が形成された場合には、最大四つの突起部9が基部7に連接される。
また、必ずしも、突起部9の長さは一律に決められるものではなく、地盤の状況、アンカー杭1の設置される環境に応じて、適宜選択される。
例えば、アンカー杭1が比較的固い地盤に設置される場合や、風の影響を受けない環境下に設置される場合には、長さの短い突起部9を有する抵抗部材6が選択される。
一方で、アンカー杭1が比較的軟弱な地盤に設置される場合や、風の影響を強く受ける環境下に設置される場合には、長さの長い突起部9を有する抵抗部材6が選択される。
また、必ずしも、基部7を備えている必要はない。例えば、突起部9の一端同士を繋ぎあわせて、断面略V字状に構成してもよい。但し、基部7を備えることで、抵抗部材6の剛性が高まり、抵抗部材の繰り返しの利用が可能となる。
また、必ずしも、基部7は略円形である必要はない。例えば、正方形、長方形、楕円であってもよく、パイプ2の断面形状に合わせて適宜選択される。
また、必ずしも、結合部8は図2に示すように円形の孔である必要はなく、使用する補助器具10に応じて適宜選択される。例えば、補助器具10を引っ掛けるためのフック形状としてもよい。
次に、抵抗部材6がパイプ2に収納された状態から、突起部9がパイプ2の外側に突出するまでの状態について図3乃至図6を用いて説明する。
図3に示すように、抵抗部材6は、挿通孔部3、及びガイド部5の鉛直方向下側に、断面略U字状をした状態で、ストッパー部17に支持されてパイプ2内に収納されている。ストッパー部17は、パイプ2の側面を、その周方向に沿ってパイプ2の内側に凹ませて形成されている。また、抵抗部材6の突起部9は、互いに離反する方向に弾性変形可能な材料から構成されており、パイプ2の内周面に摺接可能に固定されている

ここで、必ずしも、ストッパー部17はパイプ2の側面を周方向に沿ってパイプ2の内側に凹ませて形成されている必要はない。例えば、パイプ2の側面の一部をパイプ2の内側に凹ませて形成してもよい。
また、ストッパー部を別体で形成してパイプ2の内面に取り付けてもよい。但し、パイプ2の側面を凹ませることで、簡単なプレス加工でストッパー部17を形成することができる。また、ストッパー部17がパイプ2と一体的に形成されるため、ストッパー部17をパイプ2に取り付ける作業も発生せず、また、ストッパー部17が外れる虞もない。
更に、ストッパー部17のパイプ2の内側への突き出し量は、プレスにより凹ませる量で容易に変更することができる。
また、必ずしも、突起部9は弾性変形が可能な材料から構成されている必要はない。突起部9が互いに離反する方向に拡開変形すればよく、例えば、拡開変形が容易なように突起部9の厚みを薄くし、又は塑性変形可能な材料から構成してもよい。但し、突起部9を互いに離反する方向に弾性変形可能な材料から構成することで、抵抗部材6をパイプに収納している状態においては、突起部9がパイプ2の内周を押圧し、抵抗部材6をパイプ2内にしっかりと保持することができる。従って、アンカー杭1の地中への打設作業時、及び地中からの引き抜き作業時に、抵抗部材6がパイプ内を移動したり、パイプ2の外に出たりする虞がないため、各作業が容易なものとなる。
また、必ずしも、抵抗部材6の突起部9の全体がパイプ2の内周面に接している必要はない。例えば、突起部9の先端部のみ、又は突起部9と基部7との連接部分のみパイプ2の内周面に接していればよい。
図4に示すように、パイプ2内に収納された抵抗部材6は、補助器具10を用いて鉛直方向上側に押し上げられる。補助器具10は、押し引き棒12、及び押し引き棒12に所定の外力を加える電動ドリル11から構成されている。
押し引き棒12の一端側には、抵抗部材6の結合部8に差し込んで係合する係合端部13を備える。
一方、押し引き棒12の他端側にはネジ山14が形成され、このネジ山14に六角ボルト15が取り付けられている。
この状態で、六角ボルト15に嵌合するソケットレンチ16を取り付けた電動ドリル11を所定の方向に駆動すると、抵抗部材6を結合した押し引き棒12が鉛直方向上方に移動する。
ここで、必ずしも、補助器具10は電動ドリル11を用いて引き上げる必要はない。例えば、作業者がソケットレンチ16を自ら回転させてもよい。
また、必ずしも、補助器具10はネジ山14を形成している必要はない。この場合、係合端部13と結合部8を結合した状態で、作業者が押し引き棒12を操作して、鉛直方向上方に引き上げればよい。
また、必ずしも、係合端部13は、結合部8に差し込む形式のものである必要はない。
例えば、結合部8をフック形状とした場合には、それに係合する、同じくフック形状のものとすればよい。
図5に示すように、補助器具10を用いて抵抗部材6を鉛直方向上側に引き上げると、突起部9の先端部分がガイド部5に当接する。ここで、図5(b)に示すように、突起部9とガイド部5の当接角度θは鋭角となるようにガイド部5の角度が設定される。
ここで、必ずしも、突起部9とガイド部5の当接角度θは鋭角である必要はない。例えば、鈍角に設定されていてもよい。但し、当接角度θが鋭角となるようにガイド部5の角度を設定することで、ガイド部5に当接した突起部9を確実にパイプ2の外側に拡開変形するように誘導することができる。
図6(a)に示すように、補助器具10を使って抵抗部材6を引き上げると、突起部9の先端部が、ガイド部5を摺動し、挿通孔部3からパイプ2の外に突き出る。
図6(b)に示すように、抵抗部材6をさらに引き上げると、ガイド部5の先端が基部7と当接するとともに、基部7と突起部9の連接部分を起点として、突起部9がパイプ2の外側に向かって屈曲し、突起部9が完全にパイプ2の外側に突き出る。
ここで、少なくとも二つの突起部9が、互いに離反する方向に弾性変形可能な材料から構成されている場合には、突起部9を挿通孔部3からパイプ2の外側に向かって勢いよく突出させることができるため、突起部9が地中に勢いよく突き刺さり、地中抵抗力としての機能がより一層高まる。
次に、図7に示すように、本発明に係るアンカー杭1を地中Gへの設置から除去に至る際の施工手順について説明する。ここで、図7(a)はパイプ内に抵抗部材を収納する収納工程を示す図、図7(b)はアンカー杭を地中に打設する打設工程を示す図、図7(c)は補助器具を用いて抵抗部材を地中に突出する突出工程を示す図、図7(d)はアンカー杭の地中への設置が完了した図、補助器具を図7(e)はアンカー杭の使用終了後に再度、抵抗部材をパイプ内に収納する収納工程を示す図、図7(f)はアンカー杭を地中から引き抜く引き抜き工程を示す図である。
まず、図7(a)に示すように、抵抗部材6を中空状のパイプ2の一端側から挿入するとともに、パイプ2の一端側に地中掘削刃18を取り付ける。次に、抵抗部材6をパイプ2内に収納した状態で、アンカー杭1を地中Gに打設する。この時、抵抗部材6はパイプ2内に収納されている。従って、アンカー杭1を地中Gに打設する際の抵抗が存在しないため、打設作業が容易なものとなる。
打設作業が完了し、アンカー杭1を地中Gに固定されたことを確認すると、図7(b)に示すように、抵抗部材6を引き上げるための補助器具10を抵抗部材6に結合する。次に、図7(c)に示すように、補助器具10を操作して抵抗部材6をパイプ2内の鉛直方向上方に引き上げ、突起部9をパイプ2内から地中Gに向けて突出させる。最後に、図7(d)に示すように、補助器具10を抵抗部材6から取り外して、アンカー杭1の地中Gへの設置が完了する。
次に、地中Gに設置したアンカー杭1を地中Gから引き抜く際には、まず、図7(e)に示すように、補助器具10を抵抗部材6に結合する。次に、補助器具10を操作して抵抗部材6をパイプ2内の鉛直方向下方に押し下げ、地中Gに突出していた抵抗部材6をパイプ2内に収納する。抵抗部材6がパイプ2内に収納されたことを確認すると、図7(f)に示すように、地中Gからアンカー杭1を引き抜き、アンカー杭1の地中Gからの引き抜き作業が完了する。この時、抵抗部材6はパイプ2内に収納されている。従って、アンカー杭1を地中Gから引き抜く際の退出抵抗力を低減することができるため、引き抜き作業が容易なものとなる。
次に、本発明を適用した第二の実施形態に係るアンカー杭1A、及び1Bについて図8を用いて説明する。
なお、以下の説明において、上述の第一実施形態であるアンカー杭1と実質的に同一の部材等については、図中に同一の符号を付すことで説明を省略する。
図8(a)に示すように、アンカー杭1Aはパイプ2aの周囲に螺旋状のスパイラル部材19が形成されている。このスパイラル部材19は、従来技術のスパイラル部材19に比べて突出幅が短いものとなっている。これにより、アンカー杭1Aの打設作業時の進入抵抗力を低減することができるため、打設作業が容易なものとなる。
一方で、アンカー杭1Aが地中に打設された後は、スパイラル部材19と、突起部9が地中での抵抗力となるため、第一の実施形態に比べて地中での安定性をさらに高めることができる。
また、図8(b)に示すアンカー杭1Bは、アンカー杭1Aと同様にパイプ2bの周囲に螺旋状のスパイラル部材19が形成される。一方、アンカー杭1Bのパイプ2bの外径
は、下方へ窄まるテーパー形状となっている。ここで、パイプ2をテーパー形状とすることで、アンカー杭1Bを地中に打設する際の進入抵抗力を軽減することができるため、アンカー杭1Aに比べて打設作業が容易なものとなる。
また、アンカー杭1Bが地中に打設された後は、アンカー杭1Aと同様にスパイラル部材19と、突起部9が地中での抵抗力となるため、第一の実施形態に比べて地中での安定性をさらに高めることができる。
更に、アンカー杭1Bを地中から引き抜く際の退出抵抗力も軽減できるため、アンカー杭1Aに比べて引き抜き作業も容易なものとなる。
次に、本発明を適用した第三の実施形態に係るアンカー杭1C、及び1Dについて図9を用いて説明する。
なお、以下の説明において、上述の第一実施形態であるアンカー杭1と実質的に同一の部材等については、図中に同一の符号を付すことで説明を省略する。
図9に示すように、アンカー杭1C、及びアンカー杭1Dは、パイプ2の鉛直方向上下に上側抵抗部材6a、及び下側抵抗部材6bが配置できるように構成されている。
具体的には、図9(a)に示すように、アンカー杭1Cは、パイプ2の鉛直方向上側に配置される上側抵抗部材6aの上側突起部9aが挿通可能な上側挿通孔部3aが、パイプ2の中心軸を中心として略180度間隔で二か所に形成されている。
また、上側挿通孔部3aから所定の間隔を隔てたパイプ2の鉛直方向下側には、下側抵抗部材6bの下側突起部9bが挿通可能な下側挿通孔部3bが、パイプ2の中心軸を中心として略180度間隔で二か所に形成されている。
また、上側抵抗部材6aと下側抵抗部材6bは、パイプ2の平面視で略90度に交差して配置されるように、上側挿通孔部3aと下側挿通孔部3bが形成されている。
そのため、パイプ2の側面から上側突起部9a、及び下側突起部9bをパイプ2の中心軸を中心として略90度の等角度間隔で交互に突出させることができる。
従って、第一の実施形態に比べて地中での安定性をさらに高めることができる。
ここで、上側抵抗部材6aと下側抵抗部材6bは、別体で、又は一体で構成されている。一体で構成されている場合は、例えば連結部材により上側抵抗部材6aと下側抵抗部材6bが連結された状態でパイプ2内の所定の場所に収納されており、補助器具10を使用して一体構成された上側抵抗部材6aと下側抵抗部材6bをパイプ2内で上下動させることができる。
次に、図9(b)に示すように、アンカー杭1Dは、アンカー杭1Cと同様に、パイプ2の鉛直方向上側に配置される上側抵抗部材6aの上側突起部9aが挿通可能な上側挿通孔部3aが、パイプ2の中心軸を中心として略180度間隔で二か所に形成されている。
また、上側挿通孔部3aから所定の間隔を隔てたパイプ2の鉛直方向下側には、下側抵抗部材6bの下側突起部9bが挿通可能な下側挿通孔部3bが、パイプ2の中心軸を中心として略180度間隔で二か所に形成されている。
ここで、上側突起部9aと下側突起部9bは、パイプ2から略同じ方向に突出するように上側挿通孔部3a、及び下側挿通孔部3bが形成されている。従って、パイプ2の側面から地中に対して、上側突起部9a、及び下側突起部9bを同じ方向に突出させることができる。従って、第一の実施形態に比べて地中での安定性をさらに高めることができる。
ここで、必ずしも、上側挿通孔部3a、及び下側挿通孔部3bは、パイプ2の中心軸を中心として略180度間隔で形成される必要はない。例えば、略100度間隔、又は略120度間隔となるように、形成することも可能である。
次に、アンカー杭1C、又はアンカー杭1Dの地中Gへの設置方法について、図10を用いて説明する。なお、ここでは、アンカー杭1Dの設置方法について説明する。ここで、図10(a)はパイプ内に下側抵抗部材を収納する収納工程を示す図、図10(b)はアンカー杭を地中に打設する打設工程を示す図、図10(c)は補助器具を用いて下側抵抗部材を地中に突出する突出工程を示す図、図10(d)はパイプ内に上側抵抗部材を収納する収納工程を示す図、図10(e)は補助器具を用いて上側抵抗部材を地中に突出する突出工程を示す図、図10(f)はアンカー杭の地中への設置が完了した図である。
まず、図10(a)に示すように、下側抵抗部材6bを中空状のパイプ2の一端側から挿入し、パイプ2内に収納する。次に、下側抵抗部材6bをパイプ2内に収納した状態で、アンカー杭1Dを地中Gに打設する。打設作業が完了し、アンカー杭1Dが地中Gに固定されたことを確認すると、図10(b)に示すように、下側抵抗部材6bを引き上げるための補助器具10を下側抵抗部材6bに結合する。次に、図10(c)に示すように、押し補助器具10を操作して下側抵抗部材6aをパイプ2内の鉛直方向上方に引き上げ、下側突起部9bをパイプ2内から地中Gに向けて突出させる。
続いて、図10(d)に示すように、上側抵抗部材6aをパイプ2の他端側から挿入し、パイプ2内に収納するとともに、補助器具10を上側抵抗部材6aに結合する。次に、図10(e)に示すように、補助器具10を操作して上側抵抗部材6aをパイプ2内の鉛直方向下方に押し下げ、上側突起部9aをパイプ2内から地中Gに向けて突出させる。最後に、図10(f)に示すように、補助器具10を上側抵抗部材6aから取り外して、アンカー杭1Dの地中Gへの設置が完了する。
なお、別体で構成されたアンカー杭1Cについても、同様な方法で上側抵抗部材6aと下側抵抗部材6bをパイプ2内に収納し、地中Gに向けて突出させることができる。
以上のように、本発明を適用したアンカー杭、及びその設置方法は、設置が容易でありながら、地中での安定した抵抗力を得ることができるものとなっている。
1、1A、1B、1C、1D、101 アンカー杭
2、102 パイプ
3 挿通抗部
3a 上側挿通孔部
3b 下側挿通孔部
4 凹部
5 ガイド部
5a 上側ガイド部
5b 下側ガイド部
6 抵抗部材
6a 上側抵抗部材
6b 下側抵抗部材
7 基部
8 結合部
9 突起部
9a 上側突起部
9b 下側突起部
10 補助器具
11 電動ドリル
12 押し引き棒
13 係合端部
14 ネジ山
15 六角ボルト
16 ソケットレンチ
17 ストッパー部
18 地中掘削刃
19、103 スパイラル部材
104 切り歯
G 地中

Claims (5)

  1. 少なくとも二つの所定の挿通孔部が側面に形成された中空状のパイプと、
    少なくとも二つの突起部を有し、押し引き操作可能な補助器具により所定の外力を加えることで前記パイプ内を移動可能に収納された抵抗部材と、
    該抵抗部材の前記突起部をガイドして前記挿通孔部から前記パイプ外に突出させるガイド部を備えるアンカー杭において、
    前記ガイド部は、前記パイプの側面に切り込みを形成した状態で、前記パイプの外周が内方に凹んだ領域であり、
    前記ガイド部の先端部分と、
    前記切り込みにより形成された前記パイプの外周に位置する縁端部分とが、
    前記パイプの軸方向と略垂直な方向視で、略同一直線上に位置する
    アンカー杭。
  2. 前記ガイド部に対する前記突起部の当接角度が鋭角である
    請求項1に記載のアンカー杭。
  3. 前記パイプ内には、前記抵抗部材の収納位置に、該抵抗部材を保持するストッパー部を有する
    請求項1又は請求項2に記載のアンカー杭。
  4. 前記パイプの外径は地中に打設する一端側に窄まるテーパー部を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンカー杭。
  5. 前記パイプを地中に打設する打設工程と、
    前記補助器具で前記抵抗部材に一方向の所定の外力を加え、前記突起部を前記ガイド部でガイドして前記挿通孔部から前記パイプ外に突出する突出工程とを備える
    請求項1から請求項4に記載の何れか一項に記載のアンカー杭の設置方法。
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