JP3127217U - アンカー器具 - Google Patents
アンカー器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3127217U JP3127217U JP2006007421U JP2006007421U JP3127217U JP 3127217 U JP3127217 U JP 3127217U JP 2006007421 U JP2006007421 U JP 2006007421U JP 2006007421 U JP2006007421 U JP 2006007421U JP 3127217 U JP3127217 U JP 3127217U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor device
- end side
- distal end
- anchor
- inner diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
【課題】係止可能な構造の部材を取り付けることができるアンカー器具を提供すること。
【解決手段】アンカー器具10は、コンクリート構造物30に設けられた孔31に挿入されて固定される。このアンカー器具10は、先端側が閉塞された円筒形状であり、先端側から孔31に挿入され、基端側には部材が接続され、先端側の外周面には、雄ねじ111が形成され、基端側の内径は、先端側の内径よりも小さい。これにより、アンカー器具10の内部には、段差13が形成される。よって、係止可能な構造の部材をこの段差13に係止することで、この部材をコンクリート構造物30に確実に取り付けることができる。
【選択図】図3
【解決手段】アンカー器具10は、コンクリート構造物30に設けられた孔31に挿入されて固定される。このアンカー器具10は、先端側が閉塞された円筒形状であり、先端側から孔31に挿入され、基端側には部材が接続され、先端側の外周面には、雄ねじ111が形成され、基端側の内径は、先端側の内径よりも小さい。これにより、アンカー器具10の内部には、段差13が形成される。よって、係止可能な構造の部材をこの段差13に係止することで、この部材をコンクリート構造物30に確実に取り付けることができる。
【選択図】図3
Description
本考案は、アンカー器具に関する。詳しくは、あと施工アンカー工事に用いられるアンカー器具に関する。
従来より、既存のコンクリート構造物に種々の部材を取り付ける必要が生じる場合がある。この場合、取り付けようとする部材にボルトを挿通するための挿通孔を形成しておき、あと施工アンカー工事により、雌ねじ型アンカーを既存のコンクリート構造物に取り付ける。次に、取り付けようとする部材の挿通孔にボルトを挿通して、雌ねじ型アンカーに螺合することで、部材をコンクリート構造物に固定する(例えば、特許文献1参照)。
なお、雌ねじ型アンカーではなく、雄ねじ型アンカーをコンクリート構造物に取り付けてもよい。この場合、雄ねじ型アンカーの雄ねじ部分を部材の挿通孔に挿通してナットで締め付けることで、部材をコンクリート構造物に取り付ける。
特開2000−320014号公報
なお、雌ねじ型アンカーではなく、雄ねじ型アンカーをコンクリート構造物に取り付けてもよい。この場合、雄ねじ型アンカーの雄ねじ部分を部材の挿通孔に挿通してナットで締め付けることで、部材をコンクリート構造物に取り付ける。
ところで、雌ねじ型アンカーや雄ねじ型アンカーなどのアンカー器具は、ボルトや雄ねじを用いて部材をコンクリート構造物に取り付ける構成であるが、部材の種類によっては、ボルトや雄ねじを用いることができない場合がある。
例えば、ホールロックシャックルピンのように先端外周に突起を有するピンが設けられた部材がある。このピンは係止可能な構造であるにもかかわらず、上述の雄ねじ型アンカーや雌ねじ型アンカーに取り付けることができない。そこで、このような係止可能な構造の部材をコンクリート構造物に取り付けることができるアンカー器具の開発が要請されていた。
例えば、ホールロックシャックルピンのように先端外周に突起を有するピンが設けられた部材がある。このピンは係止可能な構造であるにもかかわらず、上述の雄ねじ型アンカーや雌ねじ型アンカーに取り付けることができない。そこで、このような係止可能な構造の部材をコンクリート構造物に取り付けることができるアンカー器具の開発が要請されていた。
本考案は、係止可能な構造の部材を取り付けることができるアンカー器具を提供することを目的とする。
(1) コンクリート構造物に設けられた孔に挿入されて固定されるアンカー器具であって、先端側が閉塞された円筒形状であり、前記先端側から前記孔に挿入され、基端側には部材が接続され、少なくとも前記先端側の外周面には、凹凸が形成され、前記基端側の内径は、前記先端側の内径よりも小さいことを特徴とするアンカー器具。
この考案によれば、アンカー器具の先端側の外周面に凹凸を形成したので、穿設された孔やこの孔に充填される硬化性樹脂との接着性が向上し、引抜き強度を向上できる。
また、アンカー器具の基端側の内径を先端側の内径よりも小さくしたので、アンカー器具の内部には、段差が形成される。よって、係止可能な構造の部材をこの段差に係止することで、コンクリート構造物に確実に取り付けることができる。
また、アンカー器具の基端側の内径を先端側の内径よりも小さくしたので、アンカー器具の内部には、段差が形成される。よって、係止可能な構造の部材をこの段差に係止することで、コンクリート構造物に確実に取り付けることができる。
(2) 前記凹凸は、転造により形成された雄ねじであることを特徴とする(1)に記載のアンカー器具。
この考案によれば、転造により雄ねじを形成したので、切削加工により雄ねじを形成した場合に比べて、塑性変形によってねじ部分が組成硬化するので、強度を高くできる。また、最小断面積を大きく確保できるので、引抜き強度を向上できる。
(3) 前記基端側の内周面には、雌ねじが形成されることを特徴とする(1)または(2)に記載のアンカー器具。
この考案によれば、アンカー器具の基端側の内周面に雌ねじを形成したので、この雌ねじにボルトを螺合することで、係止可能な構造の部材だけでなく、挿通孔が設けられた部材についても、コンクリート構造物に取り付けることができる。
(4) 前記部材は、着脱自在であり、前記部材の先端部には、表面に突没可能な係止部が設けられることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のアンカー器具。
この考案によれば、部材の先端部に突没可能な係止部を設けたので、この係止部を部材先端部の表面から突出させて段差に係止することで、部材をアンカー器具に取り付けることができる。さらに、係止部を部材先端部の表面に埋没させることで、係止部と段差との係止状態を解除して、部材を取り外すことができる。
本考案によれば、アンカー器具の先端側の外周面に凹凸を形成したので、穿孔された孔やこの孔に充填される硬化性樹脂との接着性が向上し、引抜き強度を向上できる。また、アンカー器具の基端側の内径を先端側の内径よりも小さくしたので、アンカー器具の内部には、段差が形成される。よって、係止可能な構造の部材をこの段差に係止することで、コンクリート構造物に確実に取り付けることができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)および(b)は、本考案の一実施形態に係るアンカー器具10の断面図および正面図である。
図1(a)および(b)は、本考案の一実施形態に係るアンカー器具10の断面図および正面図である。
アンカー器具10は、先端側が閉塞された円筒形状の器具本体11と、この器具本体11の基端側に取り付けられた円筒形状の追加ピース12と、を備える。
器具本体11の先端側の外周面には、転造により雄ねじ111が形成されて、これにより凹凸が形成されている。また、器具本体11の基端側の内径は、寸法D1となっている。
器具本体11の先端側の外周面には、転造により雄ねじ111が形成されて、これにより凹凸が形成されている。また、器具本体11の基端側の内径は、寸法D1となっている。
追加ピース12の先端面の端縁には、全周に亘って面取り部121が形成されている。
追加ピース12の内径は、器具本体11の内径D1よりも小さいD2であり、この追加ピース12の基端側の内周面には、雌ねじ122が形成されている。
追加ピース12の内径は、器具本体11の内径D1よりも小さいD2であり、この追加ピース12の基端側の内周面には、雌ねじ122が形成されている。
この追加ピース12の先端面の面取り部121に、器具本体11の基端側を嵌合して全周溶接することで、追加ピース12は器具本体11に取り付けられる。これにより、アンカー器具10の先端側の内径はD1、基端側の内径はD2となり、アンカー器具10の先端側の内径は、基端側の内径よりも大きくなって、アンカー器具10の内周面に段差13が形成される。
図2(a)および(b)は、アンカー器具10に取り付けられるピン20の正面図および側面図である。
ピン20は、図示しない部材の一部分であり、円柱状の基部21と、この基部21の先端面に設けられたピン本体22と、を備える。
ピン本体22の先端部の外周面には、4つの係止部221が外周に沿って等間隔で突出している。この係止部221は、図示しないボタンを押圧することにより、ピン本体22の表面に埋没するようになっている。
ピン20は、図示しない部材の一部分であり、円柱状の基部21と、この基部21の先端面に設けられたピン本体22と、を備える。
ピン本体22の先端部の外周面には、4つの係止部221が外周に沿って等間隔で突出している。この係止部221は、図示しないボタンを押圧することにより、ピン本体22の表面に埋没するようになっている。
以上のピン20をコンクリート構造体30に取り付ける手順について、図3を参照しながら説明する。
まず、アンカー器具10をコンクリート構造体30に取り付ける。
すなわち、ハンマードリルでコンクリート構造体30に穿孔し、孔31を形成する。その後、ブロワーを用いて孔31内部を清掃し、この孔31にエポキシ樹脂系や高強度セメント系などの接着材32を注入した後、アンカー器具10を挿入する。接着材が硬化すると、このアンカー器具10が接着材32を介してコンクリート構造体30に係止する。
まず、アンカー器具10をコンクリート構造体30に取り付ける。
すなわち、ハンマードリルでコンクリート構造体30に穿孔し、孔31を形成する。その後、ブロワーを用いて孔31内部を清掃し、この孔31にエポキシ樹脂系や高強度セメント系などの接着材32を注入した後、アンカー器具10を挿入する。接着材が硬化すると、このアンカー器具10が接着材32を介してコンクリート構造体30に係止する。
次に、アンカー器具10にピン20を含む着脱自在な部材を取り付ける。
すなわち、まず、部材に設けられたボタンを押圧して、ピン20の先端部に突出した係止部221をピン本体22の表面に埋没させる。この状態で、基部21とピン本体22との段差部分がアンカー器具10の基端面に当接するまで、ピン20をアンカー器具10の基端側から挿入する。
その後、ボタンの押圧状態を解除すると、係止部221がピン本体22の表面から突出し、この係止部221が段差13に係止する。
すなわち、まず、部材に設けられたボタンを押圧して、ピン20の先端部に突出した係止部221をピン本体22の表面に埋没させる。この状態で、基部21とピン本体22との段差部分がアンカー器具10の基端面に当接するまで、ピン20をアンカー器具10の基端側から挿入する。
その後、ボタンの押圧状態を解除すると、係止部221がピン本体22の表面から突出し、この係止部221が段差13に係止する。
次に、アンカー器具10からピン20を含む部材を取り外す手順について説明する。
まず、部材に設けられたボタンを押圧して、係止部221をピン本体22の表面に埋没させて、この係止部221と段差13との係止状態を解除する。その後、ピン本体22をアンカー器具10から引き抜くことで、アンカー器具10から部材を取り外す。
まず、部材に設けられたボタンを押圧して、係止部221をピン本体22の表面に埋没させて、この係止部221と段差13との係止状態を解除する。その後、ピン本体22をアンカー器具10から引き抜くことで、アンカー器具10から部材を取り外す。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)アンカー器具10の先端側の外周面に雄ねじ111を形成したので、孔31に充填される接着材32との接着性が向上し、引抜き強度を向上できる。
また、アンカー器具10の基端側の内径を先端側の内径よりも小さくしたので、アンカー器具10の内部には、段差13が形成される。よって、係止可能な構造のピン20をこの段差13に係止することで、コンクリート構造体30に確実に取り付けることができる。
(1)アンカー器具10の先端側の外周面に雄ねじ111を形成したので、孔31に充填される接着材32との接着性が向上し、引抜き強度を向上できる。
また、アンカー器具10の基端側の内径を先端側の内径よりも小さくしたので、アンカー器具10の内部には、段差13が形成される。よって、係止可能な構造のピン20をこの段差13に係止することで、コンクリート構造体30に確実に取り付けることができる。
(2)転造により雄ねじ111を形成したので、切削加工により雄ねじを形成した場合に比べて、塑性変形によってねじ部分が組成硬化するので、強度を高くできる。また、最小断面積を大きく確保できるので、引抜き強度を向上できる。
(3)アンカー器具10の基端側の内周面に雌ねじ122を形成したので、この雌ねじ122にボルトを螺合することで、ピン20を含む部材だけでなく、挿通孔が設けられた部材についても、コンクリート構造体30に取り付けることができる。
(4)部材の先端部に突没可能な係止部221を設けたので、この係止部221をピン本体22の表面から突出させて段差13に係止することで、部材をアンカー器具10に取り付けることができる。さらに、係止部221をピン本体22の表面に埋没させることで、係止部221と段差13との係止状態を解除して、部材を取り外すことができる。
なお、本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本考案に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、アンカー器具10を、合成樹脂などの接着材32を孔31に充填して固定したが、これに限らず、治具を用いて孔に打ち込むことで機械的に固定してもよい。
例えば、上述の実施形態では、アンカー器具10を、合成樹脂などの接着材32を孔31に充填して固定したが、これに限らず、治具を用いて孔に打ち込むことで機械的に固定してもよい。
10 アンカー器具
31 孔
111 雄ねじ
122 雌ねじ
31 孔
111 雄ねじ
122 雌ねじ
Claims (4)
- コンクリート構造物に設けられた孔に挿入されて固定されるアンカー器具であって、
先端側が閉塞された円筒形状であり、
前記先端側から前記孔に挿入され、基端側には部材が接続され、
少なくとも前記先端側の外周面には、凹凸が形成され、
前記基端側の内径は、前記先端側の内径よりも小さいことを特徴とするアンカー器具。 - 前記凹凸は、転造により形成された雄ねじであることを特徴とする請求項1に記載のアンカー器具。
- 前記基端側の内周面には、雌ねじが形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のアンカー器具。
- 前記部材は、着脱自在であり、
前記部材の先端部には、表面に突没可能な係止部が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアンカー器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007421U JP3127217U (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | アンカー器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007421U JP3127217U (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | アンカー器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3127217U true JP3127217U (ja) | 2006-11-24 |
Family
ID=43476951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006007421U Expired - Fee Related JP3127217U (ja) | 2006-09-13 | 2006-09-13 | アンカー器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3127217U (ja) |
-
2006
- 2006-09-13 JP JP2006007421U patent/JP3127217U/ja not_active Expired - Fee Related
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101946896B1 (ko) | 후시공 앵커, 후시공 앵커의 시공 방법, 후시공 앵커 시스템 및 회전 방지 지그 | |
JPWO2008013126A1 (ja) | 管体の継手 | |
KR20170103860A (ko) | 후시공 앵커 | |
JPWO2008053542A1 (ja) | アンカーとその固定方法及びそれを用いた固定構造 | |
JP6779566B2 (ja) | あと施工アンカー及びその設置構造 | |
JP3127217U (ja) | アンカー器具 | |
JP2007023696A (ja) | アンカーとその固定方法及びそれを用いた固定構造 | |
JP2008075396A (ja) | インサート | |
JP2014237988A (ja) | 後施工アンカーおよび後施工アンカーシステム | |
KR20180074324A (ko) | 풀림방지 앵커볼트너트 결합체 | |
JP2007046388A (ja) | 先端拡径ボルトの施工方法 | |
KR20170125473A (ko) | 걸림홈에 삽입되기 위한 걸림 돌출부가 형성된 플라스틱 앵커 | |
JP2014074300A (ja) | あと施工アンカー | |
JP3228516U (ja) | アンカー設置用治具 | |
JP6574945B2 (ja) | インサートの埋設方法 | |
KR101003981B1 (ko) | 제거식 그라운드 앵커체 | |
JP6574944B2 (ja) | インサートの取付用治具 | |
JP7357548B2 (ja) | アンカー、アンカーを取り付けた足掛け具およびアンカーの固定方法 | |
JP2002250045A (ja) | マンホール等用足掛具の取付構造 | |
JP5236128B1 (ja) | 締結具 | |
JP2016538499A (ja) | アンカ装置の設置方法およびかかる方法を実行するための装置 | |
JP7095171B1 (ja) | 接着系雌ねじアンカー及びその設置方法 | |
JP6174415B2 (ja) | あと施工アンカー及びその施工方法 | |
JP2017110486A (ja) | ロックボルト頭部の定着具 | |
JP2005220963A (ja) | アンカーボルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |