JP5847662B2 - 定量シリンジ型噴出器 - Google Patents

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本発明は、指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、プランジャの押し込みを段階的に行うための技術に関するものである。
シリンジ型噴出器には、例えば、シリンジ内にプランジャを押し込んで薬液などの内容物を取り出すものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−213612号公報
しかしながら、従来のシリンジ型噴出器は、シリンジ内にプランジャを押し込むにすぎないため、内容物を小分けして噴出することが困難であった。
本発明の目的とするところは、内容物を小分けして噴出することができる、新規な定量シリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、
プランジャは、ピストンを保持する保持部を有して後方に向かって伸びるシャフト部が形成された先端側部材と、前記シャフト部を通して順次スライド可能に組み付けられる複数の中間部材と、前記シャフト部を通してスライド可能に組み付けられる後端側部材とを有し、
前記中間部材はそれぞれ、固定端を基点に内向きに変形可能なアームを有し、
当該アームの自由端に、前記後端側部材の押し込みにより、当該後端側部材又は後方に配置された他の中間部材が押圧してアームの動きを拘束する受圧面を形成するとともに、当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジの内周面との間で撓み変形を生じる弾性舌片と、当該弾性舌片の進入に次いでシリンジの後端に係止される係止突起が設けられたものであり、
前記後端側部材は、その押し込みの解除により前記アームの拘束を解除して前記弾性舌片の復元力を当該アームに作用させることで、アームを内向きに変形させて前記係止突起の係止を解除するものであることを特徴とするものである。
本発明では、アームの自由端側に段差を設け、当該段差の底面を前記受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をアームの自由端側を案内するテーパ面に形成することができる。また、本発明では、前記係止突起にテーパ面を形成することもできる。さらに本発明によれば、シリンジの先端部には、噴霧ノズルを設けることができる。
本発明によれば、少なくともプランジャを構成する中間部材の個数に応じた分だけ、内容物を小分けして取り出すことができる。また、本発明では、後端側部材の押し込みを緩めるだけで、新たな噴出が可能になるため、噴出を行うごとに持ち替える必要がない。このため、使用者は、複数の小分け作業を片手操作で行うことができる。
特に、本発明によれば、弾性舌片を係止突起に最も近い位置に配置できるため、噴出途中にプランジャの押し込みを停止しても、係止突起が解除されることなく、定量された内容液を正確に噴出させることができる。
本発明である、シリンジ型噴出器の一実施形態である、カートリッジ式点鼻薬噴霧器であって、その分解状態を示す部分断面図である。 (a)は、同実施形態に係る中間部材を後端側から示す平面図であって、(b)は、同(a)のX−X断面図である。 同実施形態に係る中間部材を後端側から示す斜視図である。 同実施形態に係る中間部材を先端側部材に組み付ける工程を模式的に示す斜視図である。 組み付けが完了した同実施形態のカートリッジ式点鼻薬噴霧器であって、(a)は、その操作前の初期状態を一部断面で示す側面図であり、(b)は、1回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。 同点鼻薬噴霧器であって、(a)は、図5(b)の要部拡大断面図であり、(b)は、2回目の噴出を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を示す要部拡大断面図である。 同点鼻薬噴霧器にあって、(a)は、2回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図であり、(b)は、3回目の噴出を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を一部断面で示す側面図である。 同点鼻薬噴霧器にあって、(a)は、3回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図であり、(b)は、4回目の噴出を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を一部断面で示す側面図である。 同点鼻薬噴霧器にあって、4回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。 同点鼻薬噴霧器にあって、(a)は、5回目の噴出を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を一部断面で示す側面図であり、(b)は、5回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。 本発明に従う中間部材の他の実施形態を後端側から示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明である、シリンジ型噴出器の一実施形態である、カートリッジ式点鼻薬噴霧器10を詳細に説明する。
図1中、符号Cは、例えば、内容物としての点鼻薬Mが充填されたカートリッジである。符号20は、カートリッジCを構成する合成樹脂製又はガラス製の定量シリンジである。シリンジ20は、点鼻薬Mを充填可能な中空の胴部21を有し、この胴部21には、肩部22を介して先端部23が一体に繋がる。先端部23は、胴部21よりも小径としてなる。先端部23には、キャップ27が取り外し可能に装着されている。キャップ27は、先端部23の内側に形成された排出孔A1を密封する。また、胴部21には、先端部23と対向する後端部20eに、指掛け部24が一体に設けられている。指掛け部24には、シリンジ20内を外界に通じさせる開口部A2が形成されている。この実施形態では、開口部A2を通してピストン30が予めシリンジ20内に配置されている。ピストン30は、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、シリンジ胴部21の内周面21fに摺動可能に保持されている。これにより、シリンジ20内に充填された点鼻薬Mは、キャップ27とピストン30によって密封保持される。
次に、符号Pは、シリンジ20内に収納される合成樹脂製のプランジャである。符号31は、プランジャPを構成する先端側部材である。先端側部材31は、ピストン30を保持する保持部32を有する。保持部32の先端には、ねじ部33が形成されている。本形態では、ピストン30は、ねじ部33によって取り外し可能に装着することができる。また、保持部32には後方に向かって伸びるシャフト部34が形成されている。本実施形態では、シャフト部34は、丸棒として構成されている。但し、本発明に従えば、シャフト部34は角形等、その断面形状を問わない。
図2(a)は、プランジャPを構成する中間部材35である。中間部材35は、円筒形の本体36を有する。本体36の内側には、貫通孔A3が形成されている。図1に示すように、貫通孔A3(図1中では例示的に一箇所のみ表示)は、シャフト部34をスライド可能に貫通させることができる。本形態では、同図に示すように、シャフト部34を通して4つの中間部材35が組み付けられている。中間部材35にはそれぞれ、2つのアーム37(図1中では例示的に一の中間部材の一方のみに表示)が一体に設けられている。アーム37は、図2(b)に示すように、貫通孔A3を挟んで対向する位置に配置されている。アーム37はそれぞれ、本体36の外周面に沿った形状を有し、本体36から軸線Oに沿って後方に伸びる。アーム37はそれぞれ、外力を負荷することによって固定端37aを起点に径方向(軸線Oに直交する方向)内向きに変形させることができるとともに、その負荷を解除することによって初期位置(図2(b)の状態)に復元させることができる。これにより、アームの自由端37b(図2(b)中では例示的に一方のみ表示)は、径方向内向きに変位させることができるとともに、初期位置に復帰させることができる。
アーム37には、弾性舌片38が設けられている。弾性舌片38は、アーム37に形成された開口部A4(図2(b)中では例示的に一方のみ表示)に配置されている。弾性舌片38の固定端38aは、図3に示すように、開口部A4を形作る縁部のうち、先端側(アームの固定端37a側)の開口部縁部38bに対して一体に成形されている。弾性舌片38の固定端38aは、アーム37の外表面と同一面を形成する。
弾性舌片38は、後端側(アームの自由端37b側)に向かって外向きに湾曲する。また、図2(b)に示すように、軸線Oを挟んで向い合う2つの末端38bは、その間の径方向距離がシリンジ20の内径(本形態では、シリンジの後端開口部A2と同径)よりも大きく設定されている。これにより、弾性舌片38は、シリンジ20の後端開口部A2に接触すると、その末端38b側が自由端側として、固定端38aを起点に撓み変形することで、シリンジ20に進入することができる。本形態では、弾性舌片38は、末端38bに向かって外向きに湾曲していることから、シリンジの後端開口部A2からシリンジ20内に容易に進入させることができる。また、弾性舌片38は、末端38bによってシリンジの内周面21fを摺動することができる。
さらに、アーム37には、係止突起39が一体に設けられている。本形態では、係止突起39は、アーム37の自由端部分に一体に形成されている。これにより、本形態では、係止突起39の後端面は、アームの自由端37bとして構成される。なお、本形態では、図2(b)に示すように、アームの自由端37bは、軸線Oに直交する水平線に対して外向きに角度θで減少するテーパをつけている。θの値は、点鼻薬噴霧器の大きさ等に応じて、適宜変更することができる。但し、本発明に従えば、アームの自由端37bは、アーム37が初期状態にあるとき、係止突起39の後端面を水平線に沿って平行な平坦面に形成するように構成することも可能である。
また、本形態では、図2(b)に示すように、弾性舌片38の末端38b(弾性舌片38の自由端側)が、係止突起39に最も近い位置に配置されるように構成されている。加えて、本形態では、係止突起39に段差40(図2(b)中では例示的に一方のみ表示)が設けられている。段差40は、アーム37の内側に形成されている。本形態では、段差40は、平坦な段差底面40aと、この底面40aに繋がる段差側面40bで形作られる。本形態では、段差底面40aは後述のとおり、受圧面を構成する。また段差側面40bは、外向きに傾斜するテーパ面として形成されている。
さらに、本体36には、図3に示すように、アーム37よりも厚肉に形成された2つの支持部41が一体に設けられている。支持部41は、貫通孔A3を挟んで対向する位置に配置されている。支持部端面41aはそれぞれ、本体36からの長さがアーム37に設けた段差底面40aと同一の平坦な面を構成する。これにより、本形態では、支持部端面41aは、段差底面40aとともに後述の受圧面を構成する。
これにより、図4に示すように、先端側部材31のシャフト部34に第1の中間部材35を通すと、図1に示すように、中間部材35の先端面35fが先端側部材31の保持部32の後端面32fに接触して第1の中間部材35を先端側部材31に対して軸線O方向に位置決めできる。次いで、第2の中間部材35をシャフト部34に通すと、その先端面35fが第1の中間部材35のアーム37に形成された段差底面40aに接触するとともに、当該第1の中間部材35の支持部41に形成された支持部端面41aに接触することで、第2の中間部材35を先端側部材31に対して軸線O方向に位置決めできる。これと同様の組み付けを行うことで、第3及び第4の中間部材35も先端側部材31に対して軸線O方向に位置決めできる。
一方、符号45は、シャフト部34に組み付けられる後端側部材である。後端側部材45は、円筒形の本体45aを有する。本体45aの内側には、貫通孔A5が形成されている。貫通孔A5は、図1に示すように、シャフト部34をスライド可能に貫通させることができる。また、後端側部材45の先端は、中間部材35の先端面35fと同様、その先端面45fが第4の中間部材35のアーム37に形成された段差底面40aに接触するとともに、当該第4の中間部材35の支持部41に形成された支持部端面41aに接触することで、先端側部材31に対して軸線O方向に位置決めできる。本実施形態では、後端側部材45は、シャフト部34に対してスライド可能に圧入されている。加えて、後端側部材45の後端には、フランジ45bが設けられている。フランジ部45bは、使用者がプランジャPを押し込むための操作部として構成されている。これにより、後端側部材45は、フランジ部45bを押圧すると、中間部材35を介して先端側部材31をシリンジ20内に押し込むことができる。すなわち、シリンジ20に充填された点鼻薬Mは、プランジャPの押し込みによって、先端部23に形成した排出孔A1に圧送される。
さらに、符号Nは、シリンジ20に対して着脱可能なノズルである。ノズルNは、シリンジ先端部23に取り外し可能に嵌合する本体61を有する。本体61には、噴霧チップ62が内蔵されている。また本体62の先端には、噴霧チップ62に通じる噴出孔A6が形成されている。これにより、ノズルNは、噴出孔A6を通して点鼻薬Mを外界に噴出させることができる。
ここで、本実施形態の使用方法を説明する。
使用者は先ず、図1に示すカートリッジCにプランジャPをねじ込む。これにより、プランジャPは、カートリッジC内に配置されたピストン30に固定される。次に、シリンジ20からキャップ27を取り外した後、シリンジ先端部23に噴霧ノズルNを装着する。これにより、図5(a)に示すように、点鼻薬噴霧器10の組み付けが完了する。
次に、図5(a)に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部24に掛けてフランジ部45bを親指で押さえてノズルNを一方の鼻の穴に挿入した後、フランジ部45bを押し込む。すると、中間部材35は、ピストン30からの液圧を受ける先端側部材31と、使用者の押圧力を受ける後端側部材45との間で挟持されるため、先端側部材31、中間部材35及び後端側部材45はプランジャPとして一体となってシリンジ20内に押し込まれる。このため、ピストン30もプランジャPとともにシリンジ20内に押し込まれることで、点鼻薬Mの噴出が可能になる。点鼻薬Mの噴出は、第1の中間部材35に設けられたアーム37の係止突起39がシリンジ後端側開口部A2に接触するストロークL1まで行うことができる。このとき、アーム37に設けた弾性舌片38は、その弾性舌片38が後端側に向かって外向きに湾曲し、その末端38bが径方向外向きに指向するため、シリンジ後端開口部A2からシリンジ20内に進入させることができる。
また、第1の中間部材37の弾性舌片38がシリンジ20内に進入すると、第2の中間部材35の先端面35fが第1の中間部材35のアーム37に形成された段差底面40aを受圧面として押圧して、第1の中間部材35のアーム37を拘束するため、第1の中間部材35の弾性舌片38には、図5(b)に示すように、アーム37とつながる固定端38aを起点にした撓み変形が生じる。このため、弾性舌片38は、シリンジの内周面21fを摺動することができる。これにより、図5(b)に示すように、プランジャPは、弾性舌片38が邪魔になることなく押し込まれることで、当該弾性舌片38に次いで係止突起39がシリンジの後端20eに接触するまで、一定量の点鼻薬Mを鼻の穴に噴出させることができる。
図5(b)に示すように、係止突起39がシリンジ20の後端20eに接触すると、プランジャPを押し込むことができなくなるので、シリンジ20内に点鼻薬Mを残した状態で1回目の噴出は終了する。この時点でのシリンジ20内の容量は、使用目的に応じて適宜選択できるが、例えば、中間部材35と後端側部材45の個数から、噴出開始前の容量の5分の1とする。
プランジャPを押し込めなくなった後は、プランジャPの押し込みを緩めると、第2の中間部材35からの押圧力に伴う、第1の中間部材35におけるアームの自由端37bの拘束が解除される。このとき、シリンジの内周面21fに接触する弾性舌片38に生じていた撓み変形の復元力が反作用として、第1の中間部材35のアーム37に作用する。このため、第1の中間部材35のアーム37は、図6(a)の状態から同図(b)に示すように、第2の中間部材35を後端側部材45とともに押し戻しつつ、固定端38aを起点に斜め内向きに変形する。このため、第1の中間部材35の係止突起39もアームの自由端37b側に追従するように斜め内向きに変位することで、同図(b)に示すように,当該係止突起39の係止状態が解除される。
特に、本実施形態では、プランジャPを押し込んだとき、第2の中間部材35の先端面35fは、第1の中間部材35の段差側面40bで規制されることで、第1の中間部材35を効果的に押し込むことができる。また、プランジャPの押し込みを解除すれば、第1の中間部材35の段差側面40bが第2の中間部材35に対する案内になるため、第1の中間部材35のアームの自由端37b側が容易に第2の中間部材35を押し戻しつつ内向きに変形することができる。
本実施形態では、図6(b)に示すように、アーム37の係止が解除されるのに伴い第2の中間部材35が押し戻された後、同図(b)に示すように、第2の中間部材35の先端面35fは、係止突起39に接触させることができる。特に、本実施形態では、上述のとおり、係止突起39の後端面は、アームの自由端37bとして構成されるとともに、角度θのテーパ面としてなる。このため、アームの自由端37bは、同図(b)に示すように、アーム37が内向きに変形した状態で平坦な受圧面として構成されることで、再度プランジャPを押し込めば、第2の中間部材35の先端面35fから押圧力を効果的に受けることができる。これにより、プランジャPの押し込みを緩めた後、再びプランジャPを押し込めば、図7(a)に示すように、ストロークL2の分だけ、2回目の噴出が可能になる。
加えて、本実施形態では、4つの中間部材35が後端側部材45とともに先端側部材31のシャフト部34を通して順次スライド可能に組み付けられている。このため、以下同様に、図7(b)に示すように押圧を解除した後、再度のプランジャPを押し込めば、図8(a)に示すように、ストロークL3の分だけ、3回目の噴出が可能になり、その後、図8(b)に示すように押圧を解除した後、再度のプランジャPを押し込めば、図9に示すように、ストロークL4の分だけ、4回目の噴出が可能になり、さらにその後、図10(a)に示すように押圧を解除した後、再度のプランジャPを押し込めば、同図(b)に示すように、ストロークL5の分だけ、5回目の噴出が可能になる。このように、中間部材35ごとに上記操作を繰り返せば、中間部材35の個数と後端側部材45の分だけ、複数の噴出が可能になる。
上述のように、本実施形態によれば、少なくともプランジャPを構成する中間部材35の個数に応じた分だけ、点鼻薬Mを小分けして噴出することができる。また、本実施形態では、プランジャPの押し込みを緩めるだけで、新たな噴出が可能になるため、噴出を行うごとに持ち替える必要がない。このため、使用者は、複数の点鼻薬Mの小分けを片手操作で行うことができる。なお、本実施形態では、ストロークL1〜L5は、同一のストローク量としているが、そのストローク量は、中間部材35を変更等とすることで、適宜変更することができる。
また、本形態によれば、シリンジ20に対するアーム37の係止が当該アーム37に設けた弾性舌片38の復元力で解除されるため、アーム37に対して弾性舌片38をどの位置に配置しても、アームの自由端37bに対する押圧を解除すれば、アーム37の係止を解除することができる。このため、本実施形態のように、弾性舌片38を係止突起39に最も近い位置に配置することができる。この場合、アーム37が係止される直前まで弾性舌片38が変形しないことから、点鼻薬Mの噴出の途中にプランジャPの押し込みを緩めたり、解除しても、アーム37はシリンジ20に対して係止可能な状態を維持する。このため、本実施形態のように、弾性舌片38を係止突起39に最も近い位置に配置すれば、噴出途中にプランジャPの押し込みを停止しても、定量された内容液が変化することなく、定量噴出を正確に行うことができる。
なお、図11には、中間部材35の他の実施形態を後端側から示す。この実施形態では、アームの固定端37aは、本体36の後端36fから一体に起立する幅の狭い部位として構成されている。この中間部材5の実施形態では、アームの固定端37aは、弾性舌片38とほぼ同一の幅で構成されている。この場合、アーム37は、固定端37aを基点に比較的容易に変形させることができる。なお、図11中、他の実施形態と実質的に同一の部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
上述したところは、本発明の様々な実施形態であるが、本発明に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、アーム37は、2以上設けることができる。特に、本実施形態のように、偶数個で配置すれば、軸線O周りのバランスが安定するため、良好な操作が実現できる。また、弾性舌片38は、本実施形態のように、アーム37に形成した開口部A4に収納すれば、噴霧器の大径化を防止することができる。但し、本発明に従えば、弾性舌片38は、開口部A4に収納させることなく、アーム37の外表面から伸ばすこともできる。上述の実施形態では、シリンジ型噴霧器10を噴出器として説明したが、本発明に従えば、ノズルNを変更することにより、泡として噴出させ、または、通常の液体として噴出させるなど、内容物を様々な形態で噴出させることができる。また、ノズルNを取り付けることなく、排出孔A1から直接内容物を噴出させることにより、シリンジ20に充填された様々な種類の内容物Mを複数回にわたって小分けして取り出すこともできる。さらに、シリンジ型噴霧器10は、カートリッジ式ではなく、使い切りの噴霧器として構成することができる。
本発明は、フランジ部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備えるシリンジ型噴出器であれば、様々な形態のものに採用することができる。内容物も、点鼻薬に限定されることなく、様々なものを採用することができる。
10 点鼻薬噴霧器(シリンジ型噴出器)
20 シリンジ
21 胴部
22 肩部
23 先端部
24 指掛け部
27 キャップ
30 ピストン
31 先端側部材
32 ピストン保持部
32f 後端面
33 ねじ部
34 シャフト部
35 中間部材
35f 中間部材先端面
36 本体
37 アーム
37a アーム固定端
37b アーム自由端
38 弾性舌片
38a 弾性舌片固定端
38b 弾性舌片末端
39 係止突起
40 段差
40a 段差底面(受圧面)
40b 段差側面
41 支持部
41a 支持部上端面
45 後端側部材
45a 本体
45b フランジ部
60 ノズル
61 ノズル本体
62 噴霧チップ
A1 排出孔
A2 シリンジ後端開口部
A3 貫通孔
A4 開口部
A5 貫通孔
A6 ノズル噴出孔
C カートリッジ
M 点鼻薬(内容物)
N ノズル
P プランジャ

Claims (4)

  1. 指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、
    プランジャは、ピストンを保持する保持部を有して後方に向かって伸びるシャフト部が形成された先端側部材と、前記シャフト部を通して順次スライド可能に組み付けられる複数の中間部材と、前記シャフト部を通してスライド可能に組み付けられる後端側部材とを有し、
    前記中間部材はそれぞれ、固定端を基点に内向きに変形可能なアームを有し、当該アームの自由端に、前記後端側部材の押し込みにより、当該後端側部材又は後方に配置された他の中間部材が押圧してアームの動きを拘束する受圧面を形成するとともに、当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジの内周面との間で撓み変形を生じる弾性舌片と、当該弾性舌片の進入に次いでシリンジの後端に係止される係止突起を設けられたものであり、
    前記後端側部材は、その押し込みの解除により前記アームの拘束を解除して前記弾性舌片の復元力を当該アームに作用させることで、アームを内向きに変形させて前記係止突起の係止を解除するものであることを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  2. 請求項1において、アームの自由端に段差を設け、当該段差の底面を前記受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をテーパ面に形成したことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  3. 請求項1又は2において、前記係止突起にテーパ面を形成したことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、シリンジの先端部に噴霧ノズルを設けたことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
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