JP5868807B2 - シリンジ型二剤混合噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジの内側に第1のピストンを配置するとともにプランジャを配置してシリンジの先端側と後端側に2つの充填空間を形成し、先端側の充填空間を形成するシリンジの内周面に、前記ピストンとの間に迂回路を形成する凹部が設けられたシリンジ型二剤混合噴出器に関するものである。
シリンジ型二剤混合噴出器には、例えば、凍結乾燥させた粉末薬剤を先端側に充填する一方、この粉末薬剤を溶解させるための溶解液を後端側に充填し、プランジャの押し込みによって第1のピストンを移動させることで、シリンジの内周面に形成された凹部と第1のピストンとの間に溶解液のバイパス(迂回路)を形成し、溶解液を粉末薬剤に混合させて内容物として取り出すものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
実開平05−049638号公報 特開2010−260591号公報
しかしながら、従来の二剤混合噴出器は、プランジャがシリンジの先端側まで一気に押し込める構成のため、シリンジに形成した凹部と第1のピストンとの間のバイパスが有効に機能することなく、溶解液が完全に粉末薬剤に浸透しないまま、粉末薬剤を噴出させてしまうことがあった。これに対し、使用者は、二剤を確実に混合させるため、バイパスが形成されるまではプランジャを注意深く操作しなければならず、操作性に改善の余地があった。
本発明の目的とするところは、容易な操作で二剤を混合できるとともに、その混合された内容物を一連の動作で噴出させることができる、新規なシリンジ型二剤混合噴出器を提供することにある。
本発明は、シリンジの内側に第1のピストンを配置するとともにプランジャを配置してシリンジの先端側と後端側に2つの充填空間を形成し、先端側の充填空間を形成するシリンジの内周面に、前記ピストンとの間にバイパスを形成する凹部が設けられたシリンジ型二剤混合噴出器であって、
プランジャは、第2のピストンを有するピストン保持部材と、当該ピストン保持部材の後端に配置されるとともに使用者が操作するプランジャ操作部材とを有し、
ピストン保持部材は、第2のピストンを保持する保持部を有して、後方に向かって一体に伸びるシャフト部と、当該シャフト部を挟んで対向する位置に配置された変形及び復元が可能な複数のアームを有し、当該アームの自由端に、前記プランジャ操作部材の押し込みにより、当該プランジャ操作部材が押圧してアームの動きを拘束する受圧面を形成するとともに、
当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジの内周面との間で撓み変形を生じる弾性舌片と、当該弾性舌片の進入に次いでシリンジの後端に係止される係止突起が設けられたものであり、
プランジャ操作部材は、前記シャフト部を通して前記ピストン保持部材にスライド可能に組み付けられ、その押し込みの解除により前記アームの拘束を解除して弾性舌片の復元力を当該アームに作用させることで、アームを内向きに変形させて係止突起の係止を解除するものであることを特徴とするものである。
本発明では、アームの自由端に段差を設け、当該段差の底面を前記受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をアームの自由端側を案内するテーパ面に形成することができる。また、本発明では、前記係止突起にテーパ面を形成することもできる。
本発明によれば、プランジャを一気に押し込んでも、バイパスが形成されている状態で、プランジャが一度止まって押し込めなくなる。このため、使用者は、バイパスを有効に維持するため、初期状態から慎重にプランジャを押し込む必要がない。しかも、バイパスは有効な状態に維持されるため、プランジャを押し込んだ状態又はプランジャの押し込みを緩めた状態で噴出器10を振る等の操作ができることで、二剤の混合に失敗することがない。加えて、プランジャの停止は、プランジャ操作部材の押し込みを緩めるだけで解除されるため、その後、噴出器を持ち替えることなく、再度プランジャを押し込めば、バイパスを通して混合させた内容物の噴出が可能になる。有効なバイパスを形成できる。従って、本発明によれば、容易な操作で二剤を混合させるとともに、その混合された内容物を一連の動作で噴出させることができる。
特に、本発明によれば、弾性舌片を係止突起に最も近い位置に配置できるため、混合途中にプランジャの押し込みを停止しても、係止突起が解除されることなく、二剤の混合を正確に行うことができる。
本発明の一実施形態である二剤混合噴出器であって、その操作前の初期状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態に係る、ピストン保持部材を後方から模式的に示した斜視図である。 図1の要部拡大図である。 同実施形態にあって、バイパスが形成された状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態にあって、プランジャが係止された状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態にあって、混合物を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態にあって、混合物の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である二剤混合噴出器10を詳細に説明する。
図1中、符号20は、内容物を充填可能な合成樹脂製又はガラス製のシリンジである。シリンジ20は、中空の胴部21を有し、この胴部21には、肩部22を介して先端部23が一体に繋がる。先端部23は、胴部21よりも小径としてなり、その内側に排出孔A1が形成されている。また、胴部21には、先端部23と対向する後端部20eに、指掛け部24が一体に設けられている。指掛け部24には、シリンジ20内を外界に通じさせる開口部A2が形成されている。この実施形態では、開口部A2を通して第1のピストン30が予めシリンジ20内に配置されている。第1のピストン30は、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、シリンジ胴部21の内周面21fに摺動可能に保持されている。これにより、シリンジ20の先端側には、第1のピストン30によって密封された先端側の充填空間R1が形成される。充填空間R1には、内容物としての第1剤M1が充填されている。第1剤M1としては、例えば、凍結乾燥させた粉末薬剤が挙げられる。
符号Pは、シリンジ20内に収納される合成樹脂製のプランジャである。プランジャPは、ピストン保持部材41を有する。ピストン保持部材41は、第2のピストン40を保持する保持部42を有する。保持部42の先端には、ねじ部43が形成されている。本形態では、第2のピストン40は、ねじ部43によって装着されている。第2のピストン40は、第1のピストン30と同様、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、シリンジ胴部21の内周面21fに摺動可能に保持されている。これにより、シリンジ20の後端側には、第2のピストン40によって密封された後端側の充填空間R2が形成される。充填空間R2には、内容物としての第2剤M2が充填されている。第2剤M2としては、例えば、凍結乾燥させた粉末薬剤を溶解させる溶解液が挙げられる。
また、保持部42には後方に向かって伸びるシャフト部44が形成されている。本実施形態では、シャフト部44は、丸棒として構成されている。但し、本発明に従えば、シャフト部44は角形等、その断面形状を問わない。更に、保持部42には、2つのアーム45が一体に設けられている。アーム45は、シャフト部44を挟んで対向する位置に配置されている。アーム45はそれぞれ、図2に示すように、保持部42の外周面に沿った形状を有し、保持部42から軸線Oに沿って後方に伸びる。アーム45はそれぞれ、外力を負荷することによって固定端45aを起点に径方向(軸線Oに直交する方向)内向きに変形させることができるとともに、その負荷を解除することによって初期位置(同図の状態)に復元させることができる。これにより、アームの自由端45bは、径方向内向きに変位させることができるとともに、初期位置に復帰させることができる。
アーム45には、弾性舌片46が設けられている。弾性舌片46は、アーム45に形成された開口部A3に配置されている。弾性舌片46の固定端46aは、開口部A3を形作る縁部のうち、先端側(アームの固定端45a側)の開口部縁部46cに対して一体に成形されている。弾性舌片46の固定端46aは、アーム45の外表面と同一面を形成する。本形態では、アーム45は薄肉に形成されていることで、変形及び復元がし易いとともに、弾性舌片46は、アーム45よりも薄肉に形成されている。
弾性舌片46は、後端側(アームの自由端45b側)に向かって外向きに湾曲する。また、図1に示すように、軸線Oを挟んで向い合う2つの末端46bは、その間の径方向距離がシリンジ20の内径(本形態では、シリンジの後端開口部A2と同径)よりも大きく設定されている。これにより、弾性舌片46は、シリンジ20の後端開口部A2に接触すると、その末端46b側が自由端側として、固定端46aを起点に撓み変形することで、シリンジ20に進入することができる。本形態では、弾性舌片46は、末端46bに向かって外向きに湾曲していることから、シリンジの後端開口部A2からシリンジ20内に容易に進入させることができる。また、弾性舌片46は、末端46bによってシリンジの内周面21fを摺動することができる。
さらに、アーム45には、係止突起47が一体に設けられている。本形態では、係止突起47は、図3に示すように、アーム45の自由端部分に一体に形成されている。これにより、本形態では、係止突起47の後端面は、アームの自由端45bとして構成される。なお、本形態では、同図に示すように、アームの自由端45bは、軸線Oに直交する水平線に対して外向きに角度θで減少するテーパをつけている。θの値は、二剤混合噴出器の大きさ等に応じて、適宜変更することができる。但し、本発明に従えば、アームの自由端45bは、アーム45が初期状態にあるとき、係止突起47の後端面を水平線に沿って平行な平坦面に形成するように構成することも可能である。
また、本形態では、図3に示すように、弾性舌片46の末端46b(弾性舌片46の自由端側)が、係止突起47に最も近い位置に配置されるように構成されている。加えて、本形態では、係止突起47に段差48が設けられている。段差48は、アーム45の内側に形成されている。本形態では、段差48(図3中では例示的に一方のみ表示)は、平坦な段差底面48aと、この底面48aに繋がる段差側面48bで形作られる。本形態では、段差底面48aは後述のとおり、受圧面を構成する。また段差側面48bは、外向きに傾斜するテーパ面として形成されている。
さらに、シャフト部44には、軸線Oに沿って伸びる2つの支持部49が一体に設けられている。支持部49は、シャフト部45を挟んで対向する位置に配置されている。支持部上端面49aはそれぞれ、保持部42からの長さがアーム45に設けた段差底面48aと同一の平坦な面を構成する。これにより、本形態では、支持部端面49aは、段差底面48aとともに後述の受圧面を構成する。
一方、図1中、符号50は、プランジャPを構成するプランジャ操作部材である。プランジャ操作部材50は、円筒形の本体50aを有する。本体50aの内側には、貫通孔A4が形成されている。貫通孔A4は、同図に示すように、シャフト部44をスライド可能に貫通させることができる。また、プランジャ操作部材50は、その先端面50fがアーム45に形成された段差底面48aに接触するとともに、支持部49に形成された支持部端面49aに接触することで、ピストン保持部材41に対して軸線O方向に位置決めできる。本実施形態では、プランジャ操作部材50は、シャフト部44に対してスライド可能に圧入されている。加えて、プランジャ操作部材50の後端には、図1に示すように、フランジ50bが設けられている。フランジ部50bは、使用者がプランジャPを押し込むための操作部として構成されている。これにより、プランジャ操作部材50は、フランジ部50bを押圧すると、ピストン保持部材41をシリンジ20内に押し込むことができる。すなわち、後端側の充填空間R2に充填された第2剤M2は、プランジャPの押し込みによって、第1のピストン30を先端部23に向かって押圧する。
加えて、シリンジ20の胴部21には、その内周面21fに、軸線O周りの少なくとも1箇所に凹部25が形成されている。凹部25は、先端側の充填空間R1に配置されている。凹部25は、図1に示すように、軸線Oに沿って伸び、その長さLは、第1のピストン30の全長よりも長く設定されている。これにより、第1のピストン30がシリンジ20の先端側に移動すると、図4に示すように、シリンジ20との間に、先端側の充填空間R1を後端側の充填空間R2に通じさせるバイパス60が形成される。
ここで、本実施形態の使用方法を説明する。
使用者は先ず、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部24に掛けてプランジャ操作部50bを親指で押さえて、プランジャ操作部材50を押し込む。すると、プランジャ操作部材50の先端面50fは、ピストン保持部材41の段差底面48a及び支持部上端面49aを押圧するため、ピストン保持部材41及びプランジャ操作部材50はプランジャPとして一体となってシリンジ20内に押し込まれる。このため、第2のピストン40もシリンジ20内に押し込まれることで、第2剤M2の圧送が可能になる。このとき、第1のピストン30は、第2剤M2からの付勢力により先端部23に向かって移動する。そして、第1のピストン30は、凹部25に到達すると、図4に示すように、シリンジ20との間にバイパス60を形成する。これにより、充填空間R2内の第2剤M2は、バイパス60を通して充填空間R1内に流入することで第1剤M1に浸透する。このとき、第1のピストン30と第2のピストン40との間の圧力が減少することにより、第1のピストン30は、凹部25上に停止して、バイパス60を確保する。
更に、プランジャPを押し込むと、アーム45に設けた弾性舌片46は、その弾性舌片46が後端側に向かって外向きに湾曲し、その末端46bが径方向外向きに指向するため、シリンジ後端開口部A2からシリンジ20内に進入させることができる。更に、弾性舌片46がシリンジ20内に進入すると、プランジャ操作部材50の先端面50fがアーム45に形成した段差底面48aを受圧面として押圧して、アーム45を拘束するため、弾性舌片46には、図5に示すように、アーム45とつながる固定端46aを起点にした撓み変形が生じる。このため、弾性舌片46は、シリンジの内周面21fを摺動することができる。これにより、図5に示すように、プランジャPは、弾性舌片46が邪魔になることなく押し込まれることで、当該弾性舌片46に次いで係止突起47がシリンジの後端20eに接触するまで、第2剤M2を第1剤M1に浸透させることができる。
図5に示すように、係止突起47がシリンジ20の後端20eに接触すると、プランジャPを押し込むことができなくなる。このため、例えば、同図に示すように、第2のピストン40が第1のピストン30に接触する位置で係止突起47がシリンジの後端20eに接触するように設定すれば、薬剤M2を完全に充填空間R1内に流入させることができる。
プランジャPを押し込めなくなった後は、プランジャPの押し込みを緩めると、プランジャ操作部材50からの押圧力に伴う、アームの自由端45bの拘束が解除される。このとき、シリンジの内周面21fに接触する弾性舌片46に生じていた撓み変形の復元力が反作用として、アーム45に作用する。このため、アーム45は、図6に示すように、プランジャ操作部材50をシャフト部44に沿って押し戻しつつ、固定端45aを起点に斜め内向きに変形する。このため、係止突起47もアームの自由端45b側に追従するように斜め内向きに変位することで、同図に示すように、当該係止突起49の係止状態が解除される。
特に、本実施形態では、プランジャPを押し込んだとき、プランジャ操作部材50の先端面50fは、アーム45の段差側面48bで規制されることで、ピストン保持部材41を効果的に押し込むことができる。また、プランジャPの押し込みを解除すれば、アーム45の段差側面48bがプランジャ操作部材50に対する案内になるため、アームの自由端45b側が容易にプランジャ操作部材50を押し戻しつつ内向きに変形することができる。
本実施形態では、アーム45の係止が解除されるのに伴いプランジャ操作部材50が押し戻された後、図6に示すように、係止突起47は、プランジャ操作部材50の先端面50fに接触させることができる。特に、本実施形態では、上述のとおり、係止突起47の後端面は、アームの自由端45bとして構成されるとともに、角度θのテーパ面としてなる。このため、アームの自由端45bは、同図に示すように、アーム45が内向きに変形した状態で平坦な受圧面として構成されることで、再度プランジャPを押し込めば、プランジャ操作部材50の先端面50fから押圧力を効果的に受けることができる。これにより、プランジャPの押し込みを緩めた後、再びプランジャPを押し込めば、図7に示すように、バイパス60を通して混合させた内容物M3の噴出が可能になる。
上述のように、本実施形態によれば、プランジャPを一気に押し込んでも、バイパス60が形成されている状態で、シリンジの後端20eに係止突起47が係止されることで、プランジャPが一度止まって押し込めなくなる。このため、使用者は、バイパス60を有効に維持するため、初期状態から慎重にプランジャPを押し込む必要がない。しかも、バイパス60は有効な状態に維持されるため、プランジャPを押し込んだ状態又はプランジャPの押し込みを緩めた状態で噴出器10を振る等の操作ができることで、二剤の混合に失敗することがない。加えて、プランジャPの停止は、プランジャ操作部材50の押し込みを緩めるだけで解除されるため、その後、噴出器10を持ち替えることなく、再度プランジャPを押し込めば、バイパス60を通して混合させた内容物M3の噴出が可能になる。従って、本発明によれば、容易な操作で二剤を混合させるとともに、その混合された内容物M3を一連の動作で噴出させることができる。
また、本形態によれば、シリンジ20に対するアーム45の係止が当該アーム45に設けた弾性舌片46の復元力で解除されるため、アーム45に対して弾性舌片46をどの位置に配置しても、アームの自由端45bに対する押圧を解除すれば、アーム45の係止を解除することができる。このため、本実施形態のように、弾性舌片46を係止突起47に最も近い位置に配置することができる。この場合、アーム45が係止される直前まで弾性舌片46が変形しないことから、第1剤M1と第2剤M2との混合の途中にプランジャPの押し込みを緩めたり、解除しても、アーム45はシリンジ20に対して係止可能な状態を維持する。このため、本実施形態のように、弾性舌片46を係止突起47に最も近い位置に配置すれば、混合途中にプランジャPの押し込みを停止しても、係止突起46が解除されることなく、薬剤M1と薬剤M2との混合を正確に行うことができる。
上述したところは、本発明の様々な実施形態であるが、本発明に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、アーム45は、2以上設けることができる。特に、本実施形態のように、偶数個で配置すれば、軸線O周りのバランスが安定するため、良好な操作が実現できる。また、弾性舌片46は、本形態のように、アーム45に形成した開口部A3に収納すれば、噴出器10の大径化を防止することができるが、本発明に従えば、開口部A3に収納させることなく、アーム45の外表面から伸ばすこともできる。上述の実施形態では、混合物M3を通常の混合物として直接噴出させるとして説明したが、本発明に従えば、泡として噴出させ、または、霧状に噴霧させるなど、混合物M3を様々な形態で噴出させることができる。
本発明は、シリンジの内側に第1のピストンを配置するとともにプランジャを配置してシリンジの先端側と後端側に2つの充填空間を形成し、先端側の充填空間を形成するシリンジの内周面に、前記ピストンとの間にバイパスを形成する凹部が設けられたシリンジ型二剤混合噴出器であれば、様々な形態のものに採用することができる。内容物も、粉体等の固形物と液体との組み合わせに限定されることなく、固形物同士や液体同士等、様々な組み合わせを採用することができる。
10 シリンジ型二剤混合噴出器
20 シリンジ
21 胴部
22 肩部
23 先端部
24 指掛け部
30 第1のピストン
40 第2のピストン
41 ピストン保持部材
42 保持部
43 ねじ部
44 シャフト部
45 アーム
45a アーム固定端
45b アーム自由端
46 弾性舌片
46a 弾性舌片固定端
46b 弾性舌片末端
47 係止突起
48 段差
48a 段差底面
48b 段差側面
49 支持部
49a 支持部上端面
50 プランジャ操作部材
50b 本体
50b フランジ部
A1 排出孔
A2 シリンジ後端開口部
A3 開口部
A4 貫通孔
M1 第1剤
M2 第2剤
M3 混合物
R1 先端側充填空間
R2 後端側充填空間

Claims (3)

  1. シリンジの内側に第1のピストンを配置するとともにプランジャを配置してシリンジの先端側と後端側に2つの充填空間を形成し、先端側の充填空間を形成するシリンジの内周面に、前記ピストンとの間にバイパスを形成する凹部が設けられたシリンジ型二剤混合噴出器であって、
    プランジャは、第2のピストンを有するピストン保持部材と、当該ピストン保持部材の後端に配置されるとともに使用者が操作するプランジャ操作部材とを有し、
    ピストン保持部材は、第2のピストンを保持する保持部を有して、後方に向かって一体に伸びるシャフト部と、当該シャフト部を挟んで対向する位置に配置された変形及び復元が可能な複数のアームを有し、
    当該アームの自由端に、前記プランジャ操作部材の押し込みにより、当該プランジャ操作部材が押圧してアームの動きを拘束する受圧面を形成するとともに、
    当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジ内周面との間で撓み変形を生じる弾性舌片と、当該弾性舌片の進入に次いでシリンジの後端に係止される係止突起が設けられたものであり、
    プランジャ操作部材は、前記シャフト部を通して前記ピストン保持部材にスライド可能に組み付けられ、その押し込みの解除により前記アームの拘束を解除して弾性舌片の復元力を当該アームに作用させることで、アームを内向きに変形させて係止突起の係止を解除するものであることを特徴とするシリンジ型二剤混合噴出器。
  2. 請求項1において、アームの自由端に段差を設け、当該段差の底面を前記受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をテーパ面に形成したことを特徴とするシリンジ型二剤混合噴出器。
  3. 請求項1又は2において、前記係止突起にテーパ面が形成されていることを特徴とするシリンジ型二剤混合噴出器。
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