JP6165506B2 - シリンジ型噴出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジ型噴出容器に関するものである。
従来のシリンジ型噴出容器には、シリンジ内に充填された内容物をプランジャの押し込みによって、外界に噴出させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137344号公報
しかしながら、手動でプランジャを押し込んで内容物を噴出させると、プランジャの押込み速度に変化が生じる。このため、従来のシリンジ型噴出容器は、噴出形態(霧状、泡状など)にばらつきが生じ易いという問題がある。また、従来のシリンジ型噴出容器は、プランジャを手動で押し込むため、既定量の内容物を多段階に噴出させることが困難である。
本発明の目的とするところは、既定量の内容物を安定した状態で多段階に噴出させることができる、新規のシリンジ型噴出容器を提供することにある。
本発明のシリンジ型噴出容器は、シリンジと、前記シリンジから噴出口に向けて押し出し可能なロッドと、前記ロッドによって押し込まれることで内容物を噴出させるピストンと、前記ロッドを前記噴出口に向かう方向である押出方向に付勢する付勢部材と、前記ロッドを前記シリンジに係止する複数のロッド係止手段を有し、
前記ロッド係止手段は、前記シリンジに形成された縁面と、前記縁面に接触して前記ロッドの押し出しを阻止するとともに変形及び復元が可能な、前記ロッド及び前記シリンジの少なくとも一方に設けられた突起とを有し、前記突起を前記シリンジ内に押し込むことで前記突起と前記縁面との接触が解除されるものである。
本発明では、前記シリンジは、同心状に配置された複数のシリンジで構成されたものであり、前記ロッド係止手段は、前記シリンジにそれぞれ、前記縁面を前記押出方向に間隔を置いて複数箇所の位置に配置するとともに、前記ロッドと前記シリンジとにそれぞれ、前記突起を設けたものであることが好ましい。例えば、前記シリンジは、同心状に配置された2つのシリンジで構成することができる。また、前記ロッド係止手段は、前記シリンジにそれぞれ、前記縁面を前記押し出し方向に間隔を置いて2箇所の位置に配置したものとすることができる。
本発明は、前記シリンジを前記押出方向にスライド可能な操作部材を有し、当該操作部材は、前記突起を押し込む押し込み部が設けられたものとすることができる。
本発明は、変形および復元が可能な操作部材を有し、当該操作部材は、前記突起を押し込む押し込み部が設けられたものとすることができる。
本発明では、前記噴出部は、噴出口を有して前記ピストンが内部に配置される筒体部を有して、前記筒体部が前記シリンジに着脱可能に装着されるものとすることができる。
本発明によれば、シリンジに設けた縁面に接触する突起を、当該シリンジ内に押し込むだけの簡単な操作で、既定量の内容物を安定した状態で多段階に噴出させることができる。
本発明の第1実施形態である、噴出容器の初期状態を半断面で示す側面図である。 図1の噴出容器が1回目の噴出を完了した状態を半断面で示す側面図である。 図1の噴出容器が2回目の噴出を完了した状態を半断面で示す側面図である。 (a)は、図1のロッドを示す斜視図、(b)は、図1のインナーシリンジを示す斜視図、(c)は、図1のインナーシリンジに固定されるリングキャップを示す斜視図であり、(d)は、図1のロッドに固定されるフランジを示す斜視図である。 (a)は、図1のアウターシリンジを示す斜視図、(b)は、図1の操作部材を示す斜視図、(c)は、図1のアウターシリンジに固定されるリングキャップを示す斜視図である。 (a)は、図1の操作部を示す側面図であり、(b)は、図1の噴出部を用いて形成されたカートリッジを示す側面図である。 本発明の第2実施形態である、噴出容器の初期状態を半断面で示す側面図である。 図7の噴出容器が1回目の噴出を完了した状態を半断面で示す側面図である。 図7の点鼻薬噴出容器が2回目の噴出を完了した状態を半断面で示す側面図である。 (a)は、図7の操作部材を示す斜視図であり、(b)は、図7のアウターシリンジを示す斜視図である。 (a)は、図7の操作部を示す側面図であり、(b)は、本発明に従う、突起の一例を模式的に示す拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明に従う、シリンジ型噴出容器の一実施形態である、点鼻薬噴出容器を詳細に説明する。
まず図1〜6に基づき、本発明の第1実施形態を説明する。図1中、符号1は、本発明の第1実施形態である、噴出容器である。噴出容器1は、操作部(操作器具)1Aと、噴出部(カートリッジ)1Bを備える。
操作部1Aは、合成樹脂製のロッド10を有する。ロッド10は、大径部11と小径部12とを有する。大径部11には、ロッド10の中心軸線O(以下、「中心軸線O」という)を周回する環状壁部13とともに、変形及び復元が可能な変形部14が一体に設けられている。変形部14には、外向きに突出する突起15が設けられている。本実施形態では、図4(a)に示すように、環状壁部13の外縁から小径部12に沿って伸びる筒壁部16が設けられている。筒壁部16には、2つの切り欠き17が形成されている。これにより、切り欠き17の相互間は、変形及び復元が可能な変形部14に形成される。
また、操作部1Aは、ロッド10が貫通する合成樹脂製のシリンジを有する。本実施形態のシリンジは、図1に示すように、同心状に配置されたインナーシリンジ20(第1シリンジ)とアウターシリンジ30(第2シリンジ)とで形成されている。
さらに操作部1Aは、ロッド10をシリンジに係止するロッド係止手段を有する。ロッド係止手段は、シリンジに形成された縁面と、この縁面に接触してロッド10の押し出しを阻止するとともに変形及び復元が可能な変形部に設けられた、当該変形部に追従して変形及び復元が可能な突起とを有し、この突起をシリンジ内に押し込むことで前記突起と前記縁面との接触が解除されるものである。本実施形態では、ロッド10とインナーシリンジ20との間には、ロッド係止手段M1が設けられている。またインナーシリンジ20とアウターシリンジ30との間には、ロッド係止手段M2が設けられている。
インナーシリンジ20は、大径部21と小径部22とを有している。大径部21には、シリンジの中心軸線(本実施形態では、中心軸線Oと同軸)を周回する環状壁部23とともに、変形及び復元が可能な変形部24が一体に設けられている。変形部24には、外向きに突出する突起25が設けられている。本実施形態では、図4(b)に示すように、環状壁部23の外縁から小径部21の延在方向に沿って伸びる筒壁部26が設けられている。筒壁部26には、2つの切り欠き27が形成されている。これにより、切り欠き27の相互間は、変形及び復元が可能な変形部24に形成される。
大径部21には、中心軸線O方向に沿って間隔を置いて2箇所の位置に、2つの貫通孔28a,28bが形成されている。図1に示すように、貫通孔28a,28bはそれぞれ、ロッド10に設けた突起15を貫通させることによって、突起15を大径部21から外側に押し出すことができる。貫通孔28a,28bを形作る縁面のうち、小径部22側に配置された縁面f1,f2はそれぞれ、突起15が接触する接触面を形成する。特に本実施形態では、小径部22が環状壁部23を介して変形部24と繋がるとともに、この環状部23に、貫通孔28bが隣接配置されることで、環状壁部23の端面が縁面f2を形成する。
ロッド10とインナーシリンジ20との間には、ロッド10の小径部12を後述のアウターリング30の先端筒33から押し出す方向(以下、「ロッド押出方向」)に付勢する第1付勢部材40が配置されている。第1付勢部材40は、ロッド10とインナーシリンジ20との間に圧縮された状態で収容されていることで、ロッド10をロッド押出方向に付勢する。本実施形態では、第1付勢部材40は、ロッド10に設けた環状壁部13と、インナーシリンジ20の後端(小径部22と反対側の端)に固定されたリングキャップ20aとの間に配置されている。第1付勢部材40としては、例えば、金属製または合成樹脂製のリターンスプリングが挙げられる。
またリングキャップ20aは、図4(c)に示すように、ロッド10の大径部11を貫通させるリング部20a1とリング部20a1から起立する筒状部20a2とを有する。筒状部20a2に形成した2つの切り欠きの相互間には、変形及び復元が可能な変形部とともに突部20a3が形成されている。図1に示すように、リングキャップ20aは、その筒状部20a2をインナーシリンジ20の大径部21後端内側に嵌合させるとともに、その突部20a3をインナーシリンジ20に形成した開口部28cに嵌合させることで固定される。
本実施形態では、インナーシリンジ20の内側には、中心軸線Oに沿って伸びる位置決め凹部20nが形成されている。本実施形態では、位置決め凹部20nは、中心軸線Oを挟んで互いに向かう2箇所の位置に形成されている。また、ロッド10の筒壁部16には、位置決め凹部20nに対応する2つの位置決め凸部16pが設けられている。これにより、ロッド10に設けた位置決め凸部16pをインナーシリンジ20に形成した位置決め凹部20nに合わせて、ロッド10をインナーシリンジ20に挿入すれば、ロッド10に設けた突起15をインナーシリンジ20に形成した貫通孔28aに対して位置合わせしたまま、ロッド10をインナーシリンジ20に挿入することができる。
また、リングキャップ20aの筒状部20a2には、位置決め凹部20nに対応する2つの位置決め凸部20pが設けられている。これにより、リングキャップ20aに設けた位置決め凸部20pをインナーシリンジ20に形成した位置決め凹部20nに合わせて、リングキャップ20aをインナーシリンジ20に挿入すれば、リングキャップ20aに設けた突部20a3をインナーシリンジ20に形成した開口部28cに対して位置合わせしたまま、リングキャップ20aをインナーシリンジ20に挿入することができる。
なお、ロッド10、インナーシリンジ20およびリングキャップ20aの位置合わせは、それぞれの横断面形状(中心軸線Oに対して直交する断面形状)を多角形断面形状とすることで行うこともできる。
一方、図1に示すように、アウターシリンジ30は、中空の胴部31の一端に環状の肩部32が一体に設けられている。また、アウターシリンジ30には、肩部32を介して胴部31よりも径の小さい先端筒33が一体に設けられている。先端筒33の内側には、胴部31の内側に形成された空間に通じる内部通路が形成されている。ロッド10の小径部12は、先端筒33の内側を出し入れ可能に貫通する。さらに、アウターシリンジ30には、先端筒33を取り囲む装着筒34が一体に設けられている。
加えて、アウターシリンジ30は、その中心軸線(本実施形態では、中心軸線Oと同軸)に沿って間隔を置いて二箇所の位置に、2つの貫通孔38a,38bが形成されている。貫通孔38a,38bはそれぞれ、インナーシリンジ20に設けた突起25を貫通させることによって、突起25をアウターシリンジ30から押し出すことができる。貫通孔38a,38bを形作る縁面のうち、先端筒33側に配置された縁面f3,f4はそれぞれ、突起25が接触する接触面を形成する。特に本実施形態では、貫通孔38bが肩部32に隣接配置されることで、肩部32の内端面が縁面f4を形成する。
インナーシリンジ20とアウターシリンジ30との間には、インナーシリンジ20をロッド押出方向に付勢する第2付勢部材50が配置されている。第2付勢部材50は、インナーシリンジ20とアウターシリンジ30との間に圧縮された状態で収容されていることで、インナーシリンジ20をロッド押出方向に付勢する。本実施形態では、インナーシリンジ20は、2つの貫通孔28a,28bの間に、中心軸線Oを周回する環状フランジ29が設けられている。第2付勢部材50は、インナーシリンジ20に設けた環状フランジ29と、アウターシリンジ30の後端(先端筒33と反対側の端)に固定されたリングキャップ30aとの間に配置されている。第2付勢部材50としては、例えば、金属製または合成樹脂製のリターンスプリングが挙げられる。
またリングキャップ30aは、図5(c)に示すように、インナーシリンジ20の大径部21を貫通させるリング部30a1と、このリング部30a1の外縁から伸びる筒状部30a2を有する。筒状部30a2に形成した2つの切り欠きの相互間には、変形及び復元が可能な変形部とともに突部30a3が形成されている。図1に示すように、リングキャップ30aは、その筒状部30a2をアウターシリンジ30の後端内側に嵌合させるとともに、その突部30a3をアウターシリンジ30に形成した開口部38cに嵌合させることで固定される。
本実施形態では、アウターシリンジ30の内側には、中心軸線Oに沿って伸びる位置決め凹部30nが形成されている。本実施形態では、位置決め凹部30nは、中心軸線Oを挟んで互いに向かう2箇所の位置に形成されている。また、インナーシリンジ20の筒壁部26には、位置決め凹部30nに対応する2つの位置決め凸部26pが設けられている。これにより、インナーシリンジ20に設けた位置決め凸部26pをアウターシリンジ30に形成した位置決め凹部30nに合わせて、インナーシリンジ20をアウターシリンジ30に挿入すれば、インナーシリンジ20に設けた突起25をアウターシリンジ30に形成した貫通孔38aに対して位置合わせしたまま、インナーシリンジ20をアウターシリンジ30に挿入することができる。
また、リングキャップ30aの筒状部30a2には、位置決め凹部30nに対応する2つの位置決め凸部30pが設けられている。これにより、リングキャップ30aに設けた位置決め凸部30pをアウターシリンジ30に形成した位置決め凹部30nに合わせて、リングキャップ30aをアウターシリンジ30に挿入すれば、リングキャップ30aに設けた突部30a3をアウターシリンジ30に形成した開口部38cに対して位置合わせしたまま、リングキャップ30aをアウターシリンジ30に挿入することができる。
なお、インナーシリンジ20、アウターシリンジ30およびリングキャップ30aの位置合わせも、それぞれの横断面形状を多角形断面形状とすることで行うこともできる。
ロッド10に設けた突起15がインナーシリンジ20に形成した貫通孔28aにあるとき、突起15を変形部14の剛性(保形性)に抗してインナーシリンジ20内、すなわち、貫通孔28aよりインナーシリンジ20の径方向内側に押し込めば、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1との接触が解除される。このとき、ロッド10は、第1付勢部材40の弾性力(復元力)を付勢力として受ける。これにより、ロッド10の小径部12を第1付勢部材40の付勢力によってアウターシリンジ30の先端筒33から所定長さだけ押し出すことができる。この押し出しは、ロッド10に設けた突起15がインナーシリンジ20に形成した貫通孔28bに嵌合するとともに、この貫通孔28bの縁面f2と接触するまで行うことができる。すなわち、ロッド係止手段M1は、ロッド10に変形部14を介して設けた突起15と、この突起15が接触する縁面f1及びf2で形成される。
またインナーシリンジ20に設けた突起25がアウターシリンジ30に形成した貫通孔38aにあるとき、突起25を変形部24の剛性(保形性)に抗してアウターシリンジ30内、すなわち、貫通孔38aよりアウターシリンジ30の径方向内側に押し込めば、インナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触が解除される。このとき、インナーシリンジ20は、ロッド10に設けた突起15を貫通孔28bに嵌めたまま、第2付勢部材50の弾性力(復元力)を付勢力として受ける。これにより、さらにロッド10の小径部12を第2付勢部材50の付勢力によってアウターシリンジ30の先端筒33から所定長さだけ押し出すことができる。この押し出しは、インナーシリンジ20に設けた突起25がアウターシリンジ30に形成した貫通孔38bに嵌合するとともに、この貫通孔38bの縁面f4と接触するまで行うことができる。すなわち、ロッド係止手段M2は、インナーシリンジ20に変形部24を介して設けた突起25と、この突起25が接触する縁面f3及びf4で形成される。
インナーシリンジ20に形成した縁面f1及びf2間の中心軸線O方向の間隔と、アウターシリンジ30に形成した縁面f3及びf4間の中心軸線O方向の間隔とは、適宜設定することができるが、本実施形態では、両者の間隔を等しくすることにより、それぞれの間隔に起因するロッド10の移動量に基づく、アウターシリンジ30の先端筒33からの段階ごとの、ロッド10の押出量を等しくしている。
加えて、操作部1Aは、アウターシリンジ30を中心軸線O方向にスライド可能な操作部材60を有する。操作部材60は、板状の本体61を有し、この本体61に、ロッド10に設けた突起15を押し込むための押し込み部62と、インナーシリンジ20に設けた突起25を押し込むための押し込み部63とが設けられている。
押し込み部62は、本体61の一部をインナーシリンジ20に向かって湾曲させた湾曲部として形成されている。押し込み部62は、インナーシリンジ20の外表面に沿って移動することで、その末端62aがインナーシリンジ20に形成した貫通孔28aから突出する、ロッド10に設けた突起15をインナーシリンジ20内に押し込むことで、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1との接触を解除することができる。
押し込み部63は、本体61からアウターシリンジ30に向かって膨出する膨出部として形成されている。押し込み部63は、アウターシリンジ30の外表面に沿って移動することで、そのスライド面63aがアウターシリンジ30に形成した貫通孔38aから突出する、インナーシリンジ20に設けた突起25をアウターシリンジ30内に押し込むことで、インナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触を解除することができる。
また、図5(a)に示すように、アウターシリンジ30は、その幅方向(中心軸線Oと直交する方向)のうち、貫通孔38a,38bを挟んだ二箇所の位置に、中心軸線O方向に沿って伸びる2つの案内部35が設けられている。案内部35は、互いに向かう内側面に、中心軸線O方向に沿って伸びる溝部35aが形成されている。本実施形態では、図5(a)に示すように、案内部35は、アウターシリンジ30の外周面の一部を平坦面に形成することで、この平坦面に配置されている。溝部35aはそれぞれ、図6(a)に示すように、中心軸線O方向に沿って伸びる本体61の側縁部をスライド可能に保持する。これにより、操作部材60は、アウターシリンジ30に対して中心軸線O方向に沿ってスライドさせることができる。
さらに、案内部35には、操作部材60を位置決めするための凸部36a,36bが設けられている。凸部36a,36bはそれぞれ、本体61に設けた係止片64と接触して、この係止片64を引っ掛けることにより、操作部材60を、アウターシリンジ30に対して凸部36a,36bのそれぞれの位置に位置決めする。本実施形態では、凸部36aは、操作部材60をスライドさせる前の初期位置に位置決めし、凸部36bは、操作部材60の押し込み部63がインナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触を解除する手前の位置に位置決めする。
また、係止片64は、操作部材60の本体61の側縁部から突出させたものである。係止片64の変形及び復元は、本体61の一部を、当該本体61の先端側(ロッド押出方向側)に切り欠いて切り欠き65を形成することで達成される。これにより、係止片64は、一定の力で操作部材60をスライドさせることにより、凸部36a,36bそれぞれを乗り越えることができる。さらに、操作部材60は、ロッド10に設けた突起15をインナーシリンジ20に形成した貫通孔28aとともに覆い隠すカバー部66が設けられている。カバー部66は、本体61に設けた押し込み部62から中心軸線O方向に沿って平行に突出させる。これにより、図6(a)に示すように、カバー部66は、操作部材60をスライドさせる前の初期状態において、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した貫通孔28aとを覆い隠すことができる。さらに、操作部材60は、本体61に、指を引っ掛けるための操作用突起67が設けられている。
加えて、ロッド10の後端には、ロッド10を引き戻すためのフランジ18が設けられている。フランジ18は、図4(d)に示すような、円錐台状のディスク状に形成されている。本実施形態では、図1に示すように、フランジ18は、ロッド10に形成したねじ部10sをフランジ18に形成したねじ部18sにねじ付けることで固定される。但し、フランジ18は、ロッド10に対して、接着、若しくは溶着、又は、圧入等の強嵌合を用いて固定させる他、ロッド10と一体に成形する等、既存の手段で固定することができる。
操作部1Aは、上述のように構成されている。他方、噴出部1Bは、本実施形態では、図6(b)に示すように、内容物Cが充填された充填部(カートリッジ)として機能するとともに、内容物Cを噴出させることができる。
噴出部1Bは、図1に示すように、合成樹脂製の筒体部81を有する。筒体部81には、筒体部81の軸線(本実施形態では、中心軸線Oと同軸)周りを周回する環状部82が設けられている。また筒体部81は、環状部82から後端にかけてねじ部81sが形成されている。これにより、噴出部1Bは、図1に示すように、アウターシリンジ30の装着筒34に形成したねじ部34sに螺合させることで、操作部1Aに対して取り外し可能に装着させることができる。なお、アウターシリンジ30と筒体部81との接続は、凹凸によるアンダーカット嵌合などの既存の手段を選択することもできる。
また筒体部81の先端には、ノズルキャップ83が固定されている。ノズルキャップ83には、噴出口1aが形成されている。噴出口1aは、例えば、図6(b)に示すオーバーキャップ86によって密封することができる。ノズルキャップ83の内側には、スピンエレメント84が配置されている。スピンエレメント84は、噴出口1aに向かう内容物Cの流れを旋回流にする。
加えて、噴出部1Bは、ピストン85を有する。ピストン85は、筒体部81の内側に液密状態を維持しつつスライド可能に配置されている。ピストン85は、スピンエレメント84とともに筒体部81内に内容物Cを充填する液室Sを形成する。これにより、噴出部1Bは、オーバーキャップ86を装着させることにより、操作部1Aに対して着脱可能なカートリッジとして構成することができる。ピストン85には、ロッド10の先端が接触する。これにより、ピストン85は、ロッド10の押し出し動作にあわせてスピンエレメント84に向かってスライドする。
次に、本実施形態である噴出容器1の使用方法を説明する。
図1は、操作部材60をスライドさせる前の初期状態である。使用者が内容物Cを噴出させるときは、例えば、アウターシリンジ30を親指と中指の間に挟んで保持した状態から、人差し指を操作部材60に設けた操作用突起67をあてがうことで、噴出容器1を片手で保持する。
次いで、人差し指をロッド押出方向とは反対方向に引っ張れば、操作部材60をロッド押出方向とは反対方向にスライドさせることができる。ただし、本実施形態では、操作部材60の係止片64がアウターシリンジ30に設けた凸部36aを乗り越えるまで、操作部材60はスライドしない。このため、操作部材60の誤作動を防止できる。
操作部材60がスライドすると、操作部材60に設けた押し込み部62が、ロッド10に設けた突起15を変形部14の剛性(保形性)に抗してインナーシリンジ20内に押し込むことで、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1との接触が解除される。このとき、ロッド10は、第1付勢部材40の弾性力(復元力)を付勢力として受けるため、図2に示すように、ロッド10に設けた突起15がインナーシリンジ20に形成した貫通孔28bの縁面f2と接触するまで、一定の速度で短時間に、ロッド10の小径部12をアウターシリンジ30の先端筒33から押し出すことができる。このため、ロッド20の小径部12に接触するピストン85も、一定の速度で短時間に、スピンエレメント84に向かってスライドしながら内容物Cを圧送する。すなわち、スピンエレメント84には、内容物Cが、あたかも蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような大きな力を受けた流れとして流入する。これにより、噴出口1aからは、安定した霧状の内容物Cを噴出させることができる。
本実施形態では、操作部材60の係止片64がアウターシリンジ30に設けた凸部36bに接触して凸部36bに引っ掛かって操作部材60のスライドが規制されることで、1回目の噴出のみを確実に行うことができる。
残りの内容物Cを噴出させたいときは、さらに操作部材60をロッド押出方向と反対方向にスライドさせる。ただし、本実施形態では、操作部材60の係止片64がアウターシリンジ30に設けた凸部36bを乗り越えるまで、操作部材60はスライドしない。このため、操作部材60の誤作動を防止できる。
さらに操作部材60がスライドすると、操作部材60に設けた押し込み部63が、インナーシリンジ20に設けた突起25を変形部24の剛性(保形性)に抗してアウターシリンジ30内に押し込むことで、インナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触が解除される。このとき、インナーシリンジ20は、ロッド10に設けた突起15を貫通孔28bに嵌めたまま、第2付勢部材50の弾性力(復元力)を付勢力として受けるため、図3に示すように、インナーシリンジ20に設けた突起25がアウターシリンジ30に形成した貫通孔38bの縁面f4と接触するまで、一定の速度で短時間に、ロッド10の小径部12をアウターシリンジ30の先端筒33から押し出すことができる。このため、ロッド20の小径部12に接触するピストン85もさらに、一定の速度で短時間に、スピンエレメント84に向かってスライドしながら内容物Cを圧送する。すなわち、スピンエレメント84には、内容物Cがさらに、あたかも蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような大きな力を受けた流れとして流入する。これにより、2回目の噴出として、噴出口1aからは、安定した霧状の内容物Cを噴出させることができる。
2回目の噴出が完了したのちは、フランジ18をロッド押出方向と反対方向に引っ張ることで、ロッド10は、図1に示す初期状態に復帰させることができる。加えて、操作部材60をロッド押出方向にスライドさせれば、操作部1Aは全体としても、図1の初期状態に復帰する。これにより、図6に示すように、操作部1Aから噴出部1Bを取り外したのち、未使用の噴出部1Bを新たに交換することで、全く新しい内容物Cを二段階に噴出させることができる。なお、操作部材60を初期状態にスライドさせる工程は、フランジ18を引っ張る前に行うこともできる。
次に、図7〜11に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。図7中、符号2は、本発明の第2実施形態である、点鼻薬噴出容器(以下、「噴出容器」)である。なお、以下の説明において、第1実施形態と実質的に同一の部分については、同一の符号をもって、その説明を省略する。
噴出容器2の基本的な構成は、第1実施形態と同様であり、噴出部1Bとともに操作部(操作器具)2Aを備える。操作部2Aは、操作部材60に替えて、変形及び復元が可能な操作部材70を有する。操作部材70は、板状の本体71を有し、この本体71に、ロッド10に設けた突起15を押し込むための押し込み部72と、インナーシリンジ20に設けた突起25を押し込むための押し込み部73とが設けられている。
本体71は、アウターシリンジ30に対して片持ち支持されている。すなわち、本実施形態では、図10(a)に示すように、本体71の両側にそれぞれ、アーム部71cを一体に設け、このアーム部71cをそれぞれ、アウターシリンジ30に設けた軸部39(図10(b)参照)で回転可能に保持している。加えて、図7に示すように、本体71は、アウターシリンジ30から外向きに放物線を描くように湾曲している。
使用者が、本体71のうち、押し込み部72に近い部分を外側から押し込めば、この押し込み部分が図8に示すように撓むことで、本体71に設けた押し込み部72が、インナーシリンジ20に形成した貫通孔28aに嵌った、ロッド10に設けた突起15をインナーシリンジ20内、すなわち、貫通孔28aよりインナーシリンジ20の径方向内側に押し込む。これにより、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1との接触を解除することができる。この場合、本体71の押し込みを解除すれば、本体71は、本体71の押し込みを解除することに伴う復元力によって、図8に示す変形状態から図7に示す初期状態に復元する。
また使用者が、本体71のうち、押し込み部73に近い部分を外側から押し込めば、この押し込み部分が図9に示すように撓むことで、本体71に設けた押し込み部73が、アウターシリンジ30に形成した貫通孔38aに嵌った、インナーシリンジ20に設けた突起25をアウターシリンジ30内、すなわち、貫通孔38aよりアウターシリンジ30の径方向内側に押し込む。これにより、インナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触を解除することができる。この場合も、本体71の押し込みを解除すれば、本体71は、本体71の押し込みを解除することに伴う復元力によって、図9に示す変形状態から図7に示す初期状態に復元する。
特に本実施形態では、本体71は、図11(a)に示すように、横幅(中心軸線Oに直交する方向の長さ)の広い基部71aと、基部71aよりも横幅の狭い先端部71bとを有し、先端部71bが基部71aよりも変形しやすいように構成されている。加えて、基部71aには、先端部71bに沿って伸びる2つの舌片74が設けられている。舌片74は、図7に示すように、本体71からアウターシリンジ30に向かって放物線を描くように湾曲している。これにより、舌片74はそれぞれ、本体71(操作部材70)の復元力を高めている。
また本実施形態では、図7に示すように、本体71に、操作部材70(本体71)の長手方向に間隔を置いて、2つの屈曲変形部74a,74bが形成されている。屈曲変形部74a,74bはそれぞれ、本体71の変形を容易にする。本実施形態では、屈曲変形部74aは、基部71aと先端部71bとの境界線上に配置されており、また、屈曲変形部74bは、アーム71cに隣接して配置されている。本実施形態では、屈曲変形部74a,74bはそれぞれ、本体71の内面(アウターシリンジ30と向かい合う面)に、本体71を幅方向に横切る横溝として形成されている。
次に、本実施形態の使用方法を説明する。
図7は、操作部材70を変形させる前の初期状態である。使用者が内容物Cを噴出させるときは、押し込み部72に近い部分(例えば、本体71の先端部71b)を外側から押し込む。操作部材70が撓み変形すると、押し込み部72が、ロッド10に設けた突起15を変形部14の剛性(保形性)に抗してインナーシリンジ20内、すなわち、インナーシリンジ20に形成した貫通孔28aよりインナーシリンジ20の径方向内側に押し込むことで、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1との接触が解除される。このとき、ロッド10は、第1付勢部材40の弾性力(復元力)を付勢力として受けるため、図8に示すように、ロッド10に設けた突起15がインナーシリンジ20に形成した貫通孔28bの縁面f2と接触するまで、一定の速度で短時間に、ロッド10の小径部12をアウターシリンジ30の先端筒33から押し出すことができる。このため、ロッド20の小径部12に接触するピストン85も、一定の速度で短時間に、スピンエレメント84に向かってスライドしながら内容物Cを圧送する。すなわち、スピンエレメント84には、内容物Cが、あたかも蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような大きな力を受けた流れとして流入する。これにより、噴出口1aからは、安定した霧状の内容物Cを噴出させることができる。
残りの内容物Cを噴出させたいときは、押し込み部73に近い部分(例えば、本体71の基部71aの長手方向中央)を外側から押し込む。操作部材70が撓み変形すると、操作部材70に設けた押し込み部73が、インナーシリンジ20に設けた突起25を変形部24の剛性(保形性)に抗してアウターシリンジ30内、すなわち、アウターシリンジ30に形成した貫通孔38aよりインナーシリンジ20の径方向内側に押し込むことで、インナーシリンジ20に設けた突起25とアウターシリンジ30に形成した縁面f3との接触が解除される。このとき、インナーシリンジ20は、ロッド10に設けた突起15を貫通孔28bに嵌めたまま、第2付勢部材50の弾性力(復元力)を付勢力として受けるため、図9に示すように、インナーシリンジ20に設けた突起25がアウターシリンジ30に形成した貫通孔38bの縁面f4と接触するまで、一定の速度で短時間に、ロッド10の小径部12をアウターシリンジ30の先端筒33からさらに押し出すことができる。このため、ロッド20の小径部12に接触するピストン85もさらに、一定の速度で短時間に、スピンエレメント84に向かってスライドしながら内容物Cを圧送する。すなわち、スピンエレメント84には、内容物Cがさらに、あたかも蓄圧(圧縮)された状態から瞬時に開放されたような大きな力を受けた流れとして流入する。これにより、2回目の噴出として、噴出口1aからは、安定した霧状の内容物Cを噴出させることができる。
2回目の噴出が完了したのちは、操作部材70の押し込みを解除することで、操作部材70は、図7に示す初期状態に復元する。このため、ロッド10は、フランジ18をロッド押出方向と反対方向に引っ張ることで、図7に示す初期状態に復帰させることができる。これにより、噴出容器2も、第1実施形態と同様、操作部2Aから噴出部1Bを取り外したのち、未使用の噴出部1Bを新たに交換することで、全く新しい内容物Cを二段階に噴出させることができる。
なお、操作部材70のアーム71cは、アウターシリンジ30に対して回転可能に軸支することなく固定することで、アウターシリンジ30に対して回転不能に構成することができる。また、操作部材70は、変形及び復元が可能な弾性部材で形成することができる。
本発明によれば、インナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2に接触する突起15と、アウターシリンジ30に形成した縁面f3,f4に接触する突起25とをそれぞれ、インナーシリンジ20内とアウターシリンジ30内とにそれぞれ、押し込むだけの簡単な操作で、既定量(本実施形態では、インナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2間の中心軸線O方向の間隔で既定された量と、アウターシリンジ30に形成した縁面f3,f4間の中心軸線O方向の間隔で既定された量)の内容物Cを安定した噴出状態で多段階(本実施形態では、2段階)に噴出させることができる。
また、本発明では、例えば、図6(b)に示すように、噴出部1Bにオーバーキャップ86を装着することにより、操作器具1A,2Aから噴出部1Bを、内容物Cが充填されたカートリッジとして分けて使用することができる。加えて、本発明によれば、噴出部1Bには、内容物Cの噴出を安定させるために、別途専用の手段(機構)を必要としないので、コスト面で有効である。
また、ところで、ロッド10に設けた突起15の先端面f5(図11(b))は、インナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2と接触する接触面として機能し、本実施形態では、図11(b)に示すように、縁面f1,f2と平行な平坦面として形成されている。これにより、ロッド10に設けた突起15は、インナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2を確実に押圧することができる。すなわち、第1付勢部材40からの付勢力(復元力)を、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2との間で確実に保持できる。したがって、ロッド10をシリンジ(20,30)内に確実に位置決めすることができる。そしてこのことは、インナーシリンジ20に設けた突起25についても同様である。
加えて、ロッド10に設けた突起15は、図11(b)に示すように、その先端面f5に繋がる外縁面f6,f7が、突起15の先端面f5から変形部14に向かうに従って外向きになだらかに湾曲した湾曲面として形成されている。このため、第1付勢部材40から付勢力を受けた状態で、ロッド10に設けた突起15をインナーシリンジ20内に押し込めば、突起15に形成した外縁面f6が、インナーシリンジ20に形成した縁面f1に対する案内面として機能する。また、ロッド10を引き出すときも、突起15に形成した外縁面f7が、インナーシリンジ20に形成した縁面f2に対する案内面として機能するしたがって、ロッド10に設けた突起15とインナーシリンジ20に形成した縁面f1,f2の接触を比較的容易に解除させることができる。そしてこのことは、インナーシリンジ20に設けた突起25についても同様である。
上述したところは、本発明の実施形態を例示的に示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、シリンジは、インナーシリンジ20とアウターシリンジ30との2つのシリンジで形成したが、インナーシリンジ20と同様の構成のシリンジを少なくとも1つ介在させることで、3つ以上のシリンジで形成することもできる。この場合、シリンジの増加分だけ、より多段階な噴出が可能になる。また、噴出部1Bは、操作部1A,2Aに対して取り外せないように構成することも可能である。さらに、噴出部1Bは、噴出部1Bに収容したスピンエレメント84に替えて、例えば、メッシュリングを内蔵させることにより、内容物Cを泡状に噴出させることもできる。
本発明は、ピストンによって内容物を噴出させる構成であれば、様々なシリンジ型噴出容器に適用することができる。
1 点鼻薬噴出容器(シリンジ型噴出容器)
1A 操作部(操作器具)
1B 噴出部(カートリッジ)
2 点鼻薬噴出容器(シリンジ型噴出容器)
2A 操作部(操作器具)
10 ロッド
13 環状壁部
14 変形部
15 突起(ロッド係止手段)
20 インナーシリンジ(シリンジ)
23 環状壁部
24 変形部
25 突起(ロッド係止手段)
30 アウターシリンジ(シリンジ)
40 第1付勢部材(付勢部材)
50 第2付勢部材(付勢部材)
60 操作部材(第1実施形態)
61 本体
62 押し込み部
63 押し込み部
64 係止片
70 操作部材(第2実施形態)
71 本体
71a 基部
71b 先端部
71c アーム部
72 押し込み部
73 押し込み部
74 舌片
85 ピストン
86 オーバーキャップ
C 内容物
1 縁面(ロッド係止手段)
2 縁面(ロッド係止手段)
3 縁面(ロッド係止手段)
4 縁面(ロッド係止手段)
5 突起の接触面
6 突起の外縁面
1 ロッド係止手段
2 ロッド係止手段
O 中心軸線
S 液室

Claims (7)

  1. シリンジと、前記シリンジから噴出口に向けて押し出し可能なロッドと、前記ロッドによって押し込まれることで内容物を噴出させるピストンと、前記ロッドを前記噴出口に向かう方向である押出方向に付勢する付勢部材と、前記ロッドを前記シリンジに係止する複数のロッド係止手段を有し、
    前記ロッド係止手段は、前記シリンジに形成された縁面と、前記縁面に接触して前記ロッドの押し出しを阻止するとともに変形及び復元が可能な、前記ロッド及び前記シリンジの少なくとも一方に設けられた突起とを有し、前記突起を前記シリンジ内に押し込むことで前記突起と前記縁面との接触が解除されるものである、シリンジ型噴出容器。
  2. 請求項1において、前記シリンジは、同心状に配置された複数のシリンジで構成されたものであり、
    前記ロッド係止手段は、前記シリンジにそれぞれ、前記縁面を前記押出方向に間隔を置いて複数箇所の位置に配置するとともに、前記ロッドと前記シリンジとにそれぞれ、前記突起を設けたものである、シリンジ型噴出容器。
  3. 請求項2において、前記シリンジは、同心状に配置された2つのシリンジで構成されたものである、シリンジ型噴出容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ロッド係止手段は、前記シリンジにそれぞれ、前記縁面を前記押し出し方向に間隔を置いて2箇所の位置に配置したものである、シリンジ型噴出容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記シリンジを前記押出方向にスライド可能な操作部材を有し、当該操作部材は、前記突起を押し込む押し込み部が設けられたものである、シリンジ型噴出容器。
  6. 請求項1乃至4のいずか1項において、変形および復元が可能な操作部材を有し、当該操作部材は、前記突起を押し込む押し込み部が設けられたものである、シリンジ型噴出容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項において、噴出部は、噴出口を有して前記ピストンが内部に配置される筒体部を有して、前記筒体部が前記シリンジに着脱可能に装着されるものである、シリンジ型噴出容器。
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