JP5801180B2 - シリンジ型噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジに設けられた先端筒に着脱可能なノズルを有し、当該ノズルの吐出口からの内容液が障壁部材を通して泡状又は霧状に吐出されるシリンジ型の噴出器に関するものである。
シリンジ型の噴出器としては、バレル(シリンジ)に設けられた先端筒に着脱可能な噴霧ノズルを有し、この噴霧ノズルに配置したバルブを通して吐出口から内容液を噴霧できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137344号公報
しかしながら、こうした従来のシリンジ型噴出器は、ノズルを取り外すとシリンジの先端筒が開放されてしまうことから、予め内容液を密封してカートリッジ化することはできない。また、少量噴霧を目的に、シリンジに内容液を充填してカートリッジ化しようとすると、シリンジの小型化によって使い勝手が悪くなることから、少量の内容液を噴霧させるのには不向きである。
本発明の目的とするところは、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、泡状又は霧状に安定して吐出できる、新規なシリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、シリンジ内に摺動可能に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に形成した貫通孔に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
内容液を充填するとともに当該内容液をロッドからの押圧力を付勢力として押し出すプランジャを有する筒状部材と、筒状部材を内側に収納してシリンジの先端筒部に装着されるノズルと、ノズルの内側に収納されて筒状部材から押し出された内容液とピストンで圧送された空気を通して霧状又は泡状の内容液とする障壁部材とを備え、
筒状部材の先端内側を圧力解除弁によって密封するとともに後端内側をプランジャによって密封して当該プランジャと圧力解除弁との間に密封空間を形成するカートリッジ本体を形成するとともに、障壁部材を内蔵したノズルを補助カートリッジとして、その後端に形成された開口部を通して収納することでカートリッジを形成し、
前記圧力解除弁は、筒状部材の先端に固定されるとともに内側に凸部が設けられた中空体と、当該中空体の凸部に係止されるとともに当該係止が内容液から受ける圧力によって解除される弁体とを有し、中空体の内側に、弁体の解除によって当該弁体との間に隙間を形成する空間又は内溝を設けたことを特徴とするものである。
本発明では、シリンジとピストンとの間に、当該ピストンを初期位置に付勢する弾性部材を配置することが好ましい。また、本発明では、筒状部材の内側に、当該筒状部材の後端に形成された開口部を通してプランジャを挿入したとき、内容液の充填空間の空気を逃がす内溝を設けることができる。
本発明は、筒状部材の先端内側を圧力解除弁によって密封して、その後端に形成された開口部から内容液を充填したのち、この後端内側をプランジャによって密封するだけで、予め内容液が密封されたカートリッジ本体を構成することができる。このため、障壁部材を内蔵したノズルを補助カートリッジとして、この補助カートリッジ内にカートリッジ本体を配置するだけでカートリッジを形成することができる。
しかも、補助カートリッジは、カートリッジ本体とは別体に、噴霧バルブ(スピンドルエレメント)やメッシュリング等の障壁部材を予めノズルに内蔵させてなるものであるから、ノズルに内蔵した障壁部材に内容液を接触させることなく、内容液を充填したカートリッジ本体として別途、内容液を密封保持することができる。
また、カートリッジは操作器具に装着するだけで、シリンジ型噴出器として使用することができる。これにより、ピストンとともにロッドを押し込むだけの簡単な操作で、筒状部材に応じた容量だけ泡状又は霧状に取り出すことができる。
加えて、筒状部材の先端内側を圧力解除弁によって密封したため、プランジャによって圧縮された内容液が中空体に設けた凸部に係止される弁体を解除するまでは、筒状部材の先端内側は開放されない。また、中空体の内側には、弁体の解除によって当該弁体との間に、隙間が形成される空間又は内溝が設けられている。このため、弁体が解除されると、中空体との間の隙間を通して、圧縮された内容液が障壁部材に向かって一気に放出される。これにより、ノズルから噴射される内容液は、霧や泡の質が悪かったり、吐出に勢いがない等の問題を生じることなく、安定した霧状又は泡状のものとなる。
また、内容液を押し出すプランジャは、ピストンで押し出されたロッドによって作動するものであるため、内容液を充填・圧送する機構として、筒状部材(シリンダ)及びプランジャ(ピストン)を採用できるとともに、このプランジャを駆動させる機構として、シリンジ(シリンダ)及びピストンを採用できる。この場合、プランジャを駆動させる機構を小型化させることなく、内容液を充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジ本体のみを小型化することができる。従って、本発明は、操作性を損なうことなく、内容液を少量だけ安定して泡状又は霧状に取り出したい場合に有効である。
このように、本発明によれば、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、安定した泡状又は霧状に吐出することができる。
本発明の一形態である、シリンジ型点鼻薬噴出器を示す縦断面図である。 同形態を一部拡大して示す縦断面図である。 同形態に係るカートリッジを示す縦断面図とともに、そのX−X断面図及びY−Y断面図を示す。 同形態に係る、カートリッジ本体であって、(a)は、その先端側を示す拡大斜視図であり、(b)は、その後端側を示す拡大斜視図である。 (a)は、同形態に係る、補助カートリッジを示す縦断面図であり、(b)は、同補助カートリッジの組み付け工程を示す縦断面図である。 同形態を一部拡大してその噴射時の状態を示す縦断面図である。 (a)は、同形態に係るカートリッジ本体を示す縦断面図であり、(b)は、カートリッジ本体の製造工程を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明である、シリンジ型噴出器の一形態を詳細に説明する。
図1にて、符号1は、本発明の一形態である、シリンジ型の点鼻薬噴出器である。点鼻薬噴出器1は、カートリッジ1A及び操作器具1Bで構成されている。
符号2は、注射外筒としてのエアシリンジである。エアシリンジ2は、中空の胴部2aの一端に形成された環状の肩部2bを介して先端筒部2cが一体に設けられている。先端筒部2cは、胴部2aよりも小径であって、その内側には、胴部2aの内側に形成された中空の空間に通じる貫通孔が形成されている。また、エアシリンジ2には、先端筒部2cを取り囲む先端外筒部2dが一体に設けられている。更に、エアシリンジ2には、その後端に、指掛け部2eが一体に設けられている。
符号3は、操作用シャフトである。操作用シャフト3は、エアピストン3aを有し、後端には押圧部3bが設けられている。エアピストン3aは、エアシリンジ2の胴部2aの内側に摺動可能に保持されている。これにより、使用者がエアシリンジ2の指掛け部2eに指を掛けて操作用シャフト3の押圧部3bを押圧すれば、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向けて押し出すことができる。
符号4は、操作用シャフト3と別体に設けられたスライダである。スライダ4は、エアピストン3aに接するベース4aを有する。ベース4aの外縁には、周方向に間隔を置いて切り欠き部4bが形成されている。また、ベース4aには、ロッドたるプランジャロッド4cが一体に設けられている。プランジャロッド4cは、ベース4aからエアシリンジ2の先端筒部2cに向かって延在し、この先端筒部2cの内側に形成された貫通孔に配置される。プランジャロッド4cは、先端筒部2cの内側に形成された貫通孔よりも小径とする。これにより、プランジャロッド4cは、図2に示すように、先端筒部2cとの間に、エアピストン3aで圧送した空気を通す環状の第1の通路(以下、「第1エア通路」)r1を形成する。
なお、本形態では、プランジャロッド4cは、周方向に間隔を置いて設けられた突起4dによって抜け止めされている。また、操作用シャフト3は、Oリング等の環状のシール部材を設け、エアシリンジ2内での密封性を高めることもできる。本発明において、エアシリンジ2内の空気を押し出す「ピストン」とは、エアピストン3aは勿論、エアピストン3a及びシール部材の組み合わせに係るものも含む。また、操作用シャフト3は、エアシリンジ2とスライダ4との間にリターンスプリング等の弾性部材5を介在させることで、操作用シャフト3を押し込んだのち、手を離せば自動的に初期位置に復帰するように構成されている。
操作器具1Bは、上述のように構成される一方、カートリッジ1Aは、以下のように構成される。
符号6は、内容液(点鼻薬)Cを充填する筒状部材である。筒状部材6は、図3に示すように、その内側に貫通孔を有し、外側には、突起6aが一体に設けられている。突起6aは、同図のX−X断面に示すように、周方向(軸線O周り)に間隔を置いて複数(本形態では、4箇所)に設けられている。
筒状部材6の先端には、圧力解除弁Vが装着されている。圧力解除弁Vは、筒状部材6の先端側に固定される中空体7を有する。中空体7は、筒状部材6の先端に形成された開口部に嵌合する筒状の胴部7aを有する。胴部7aの吐出口側先端には縁部7bが一体に設けられている。縁部7bは、胴部7aを周回する環状体としてなる。これにより、胴部7aを筒状部材6内に嵌合させると、筒状部材6の先端に接触することで、中空体7が筒状部材6内に落ち込むのを防止する。
胴部7aの内側には、貫通路が形成されているとともに、筒状部材6側の先端側内周には、内容液Cの吐出経路において、その上流側の位置に、環状の凸部7cが設けられている。貫通路には、環状の凸部7cの内側に形成された上流側開口部A1を絞り孔として、この上流側開口部A1よりも大径の空間S0が介在する。空間S0は、この空間S0よりも小径の下流側開口部A2を通して貫通路を構成する。
また、圧力解除弁Vは、中空体7の内側に弁体VPを有する。弁体VPは、球体であって、凸部7cに係止されることで上流側開口部A1を密封する。また、弁体VPは、内容液Cからの圧力を受けることから、この圧力が凸部7cとの係止力を上回ると、凸部7cを乗り越えて空間S0に収納される。これにより、上流側開口部A1は開放される。
また、空間S0は、弁体VPよりも大径であることで、弁体VPとの間に、隙間を形成するとともに、この隙間で内容液Cの通路を形成することができる。更に、空間S0には、下流側開口部A2を取り囲むように複数の板状部7pが一体に設けられている。板状部7pは、軸線O周りに間隔を置いて配置されることで、空間S0に収納された弁体VPが下流側開口部A2を密閉することを防止するとともに、その相互間に形成された隙間によって内容液Cの通路を確保する。
また、筒状部材6の後端には、開口部A3が形成されている。開口部A3は、筒状部材6の内側に配置されたプランジャ8によって密封されている。プランジャ8は、筒状部材6の内側に摺動可能に保持されている。これにより、筒状部材6は、圧力解除弁V及びプランジャ8とともに、圧力解除弁Vとプランジャ8との間に密封空間を形成するカートリッジ本体1A−1を形成する。また、プランジャ8は、図2に示すように、開口部A3を通してプランジャロッド4cの先端が接触している。これにより、エアシリンジ2内に操作用シャフト3を押し込めば、プランジャ8は、プランジャロッド4cからの押圧力を付勢力として、圧力解除弁Vに向かって内容液Cを押し出すことができる。
符号9は、先端筒部2cに装着されるノズルである。ノズル9は、筒状部材6を内側に収納する胴部9aを有し、その後端には、フランジ部9bが一体に設けられている。フランジ部9bは、ねじ部として機能し、先端外筒部2dの内側に形成されたねじ部2sに取り外し可能に螺合する。これにより、ノズル9は、エアシリンジ2に螺合させることで、操作器具1Bに対して取り外し可能に装着させることができる。
符号10は、メッシュリングである。メッシュリング10は、リング部材10aの一端面にメッシュ部材10bを固定してなる。メッシュリング10は、ノズル9の後端に形成された開口部A4を通して挿入されるとともに、ノズル9の内側のうち、先端に形成された吐出口A5側に隣接して配置される。これにより、ノズル9は、メッシュリング10とともに、補助カートリッジ1A−2を形成する(図5(a)参照)。
また、補助カートリッジ1A−2は、開口部A4を通してカートリッジ本体1A−1を胴部9aに収納する。これにより、図3に示すように、カートリッジ1Aが形成される。更に、カートリッジ本体1A−1は、筒状部材6の突起6aによってノズル9の内周面との間に摺動可能に接触する。これにより、筒状部材6とノズル9との間には隙間が形成される。加えて、筒状部材6の後端には、図4(b)に示すように、突起6aと周方向に整列する位置にそれぞれ、切り欠き部6bが形成されている。このため、図2に示すように、ノズル9を先端筒部2cに装着すると、筒状部材6の後端に先端筒部2cが接触することで、筒状部材6の後端側と先端筒部2cの先端との間には、切り欠き部6bで形作られた筒状部材6とノズル9との隙間に通じる開口部が形成される。
これにより、カートリッジ1Aを先端筒部2cに装着すると、図2に示すように、筒状部材6の後端側と先端筒部2cの先端との間には、第1エア通路r1を通して押し出されたエアピストン3aからの空気を通す第2の通路(以下、「第2エア通路」)r2が形成される。また、筒状部材6とノズル9との間には、第2エア通路r2を通して押し出された空気を通す第3の通路(以下、「第3エア通路」)r3が形成される。
更に、ノズル9は、図5(b)に示すように、カートリッジ本体1A−1を収納する空間の内径φ1がメッシュリング10を収納する空間の内径φ2よりも大きくなるように構成されている。これにより、ノズル9と圧力解除弁Vとの間には、図3に示すように、第3エア通路r3を通して押し出された空気を通す第4の通路(以下、「第4エア通路」)r4が形成される。
なお、ノズル9の内側には、周方向に間隔を置いて複数の突起9cが設けられている。突起9cは、中空体7の縁部7bと嵌合して、カートリッジ本体1A−1を保持する。突起9cは、周方向に間隔を置いて設けられているため、第3エア通路r3と第4エア通路r4とでの空気の流れは確保される。
更に、カートリッジ本体1A−1は、縁部7bの上端に、図3のY−Y断面に示すように、筒状部7dとともに、この筒状部7dから放射状に伸びる複数(本形態では4本)の溝部7eが形成されている。溝部7eは互いに、筒状部7dを取り囲む環状溝部7fを介して連通している。加えて、ベース7bの上端に設けられた筒状部7dは、図4(a)に示すように、溝部7e及び環状溝部7fの溝深さよりも高さが低く構成されている。これにより、メッシュリング10と中空体7との間のうち、溝部7eの位置には、図3に示すように、第5の通路(以下、「第5エア通路」)r5が形成されるとともに、筒状部7d及び環状溝部7fの位置には、エア通路r1〜r5に通じる合流部S1が形成される。
図6を参照すると、点鼻薬噴出器1において、操作器具1Bの操作用シャフト3を押し込めば、同図の実線に示すように、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向かって押し出すとともに、プランジャロッド4cが筒状部材6の内側に配置されたプランジャ8を押し込む。このとき、プランジャ8によって圧縮された内容液は、中空体7に設けた凸部7cに弁体VPが係止されているため、凸部7cとの係止が解除されるまでは、筒状部材6の先端内側は開放されない。プランジャ8によって圧縮された内容液が上昇して弁体VPが解除されると、圧縮された内容液が同図の白抜き実線に示すように、中空体7の空間S0と弁体VPとの間の隙間から下流側開口部A2を通して、メッシュリング10との間に形成した合流部S1に向かって一気に放出される。
一方、エアピストン3aで押し出された空気は、図6の実線に示すように、エアシリンジ2の先端筒部2cとプランジャロッド4cとの間に形成されたエア通路r1からエア通路r2〜r5を通って合流部S1に押し出される。これにより、当該合流部S1にてプランジャ8に一気に押し出される加圧内容液Cに、エアピストン3aに押し出される空気を混合させたのち、メッシュリング10を通して、同図の太字実線に示すようにノズル9の吐出口A5から外界に向けて噴射させることができる。これにより、ノズル9から噴射される内容液Cは、泡の質が悪かったり、吐出に勢いがない等の問題を生じない、安定した泡になる。
ところで、操作器具1B以外の部分は、上述のとおり、カートリッジ1Aとして構成することができる。カートリッジ1Aは、図7(a)に示すように、カートリッジ本体1A−1を有する。カートリッジ本体1A−1は、同図に示すように、筒状部材6の先端が圧力解除弁Vによって密封されるとともに後端がプランジャ8によって密封されている。これにより、カートリッジ本体1A−1は、同図に示すように、プランジャ8と圧力解除弁Vとの間に、内容液Cを収納する密封空間を形成する。
圧力解除弁Vは、図示のように、中空体7の上流側開口A1が弁体VPによって密封されている。これにより、図7(b)に示すように、圧力解除弁Vが下になるように筒状部材6を配置すれば、筒状部材6の後端に形成された開口部A3を通して内容液Cを充填することができる。内容液Cを充填したのちは、同図に示すように、プランジャ8を開口部A3に通すことにより、開口部A3を密封することができる。
加えて、本形態では、筒状部材6の内側に、1又は複数(本形態では2本)の内溝6gが形成されている。内溝6gは、筒状部材6の後端から一定の長さに形成されている。内溝6gは、プランジャ8を挿入する際、プランジャ8との間に、内容液Cの充填空間を外界に通じさせるエア抜き通路を形成する。これにより、図7(b)に示すように、筒状部材6の後端に形成された開口部A3を通してプランジャ8を挿入したとき、内容液Cの充填空間に残った余計な空気を逃がすことができる。
また、ノズル9は、上述のとおり、筒状部材6を収納したままエアシリンジ2に対して着脱できることから、図5(a)に示すように補助カートリッジ1A−2とすることができる。補助カートリッジ1A−2は、カートリッジ本体1A−1とともにカートリッジ1Aを構成する。また、補助カートリッジ1A−2は、同図に示すように、ノズル9の内側に2つのメッシュリング10を収納してなる。2つのメッシュリング10は、同図(b)に示すように、互いのメッシュ部材10bが内容液Cを噴射させるときの上流側と下流側に配置されるように順次収納されている。
補助カートリッジ1A−2は、その開口部A4を通してカートリッジ本体1A−1を収納することができる。これにより、カートリッジ1Aは、補助カートリッジ1A−2にカートリッジ本体1A−1を収納するだけの簡単な作業で構成することができる。なお、本発明によれば、図3に示すように、予め、補助カートリッジ1A−2にカートリッジ本体1A−1をセットすることでカートリッジ1Aの状態で流通することができるとともに、図5(a)及び図7(a)に示すように、カートリッジ本体1A−1と補助カートリッジ1A−2とを別体のセットとして流通させることもできる。
上述のように、本形態では、筒状部材6の先端内側を圧力解除弁Vによって密封して、その後端内側に形成された開口部A3から内容液Cを充填したのち、この後端をプランジャ8によって密封するだけで、予め内容液Cが密封されたカートリッジ本体1A−1を構成することができる。このため、メッシュリング10を内蔵したノズル9を補助カートリッジ1A−2として、この補助カートリッジ1A−2内にカートリッジ本体1A−1を配置するだけでカートリッジ1Aを形成することができる。
しかも、補助カートリッジ1A−2は、カートリッジ本体1A−1とは別体に、メッシュリング10を予めノズル9に内蔵させてなるものであるから、ノズル9に内蔵したメッシュリング10に内容液Cを接触させることなく、内容液Cを充填したカートリッジ本体1A−1として別途、内容液Cを密封保持することができる。
また、本形態では、カートリッジ1Aは操作器具1Bに装着するだけで、シリンジ型噴出器1として使用することができる。これにより、本形態は、エアピストン3aとともにプランジャロッド4cを押し込むだけの簡単な操作で、筒状部材6に応じた容量だけ泡状に取り出すことができる。
加えて、筒状部材6の先端内側を圧力解除弁Vによって密封したため、プランジャ8によって圧縮された内容液Cが中空体7に設けた凸部7cに係止される弁体VPを解除するまでは、筒状部材6の先端内側は開放されない。また、中空体7の内側には、弁体VPの解除によって当該弁体VPとの間に、隙間を形成する空間S0が設けられている。このため、弁体VPが解除されると、中空体7と弁体VPとの隙間を通して、圧縮された内容液Cがメッシュリング10に向かって一気に放出される。これにより、ノズル9から噴射される内容液Cは、泡質が悪かったり、吐出に勢いがない等の問題を生じない、安定した泡になる。
また、内容液Cを押し出すプランジャ8は、エアピストン3aで押し出されたプランジャロッド4cによって作動するものであるため、内容液Cを充填・圧送する機構として、筒状部材(シリンダ)6及びプランジャ(ピストン)8を採用できるとともに、このプランジャ8を駆動させる機構として、エアシリンジ(シリンダ)2及びエアピストン3aを採用できる。この場合、プランジャ8を駆動させる機構を小型化させることなく、内容液Cを充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジ本体1A−1(筒状部材6、圧力解除弁V及びプランジャ8)のみを小型化することができる。従って、本形態は、操作性を損なうことなく、内容液Cを少量だけ安定して泡状に取り出したい場合に有効である。
このように、本形態によれば、内容液Cのカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液Cであっても操作性を損なうことなく、安定した泡状に吐出することができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、弁体VPの解除によって、弁体VPと中空体7との間に隙間を形成する空間S0は、中空体7の内側に設けた内溝に置き換えることができる。また、弁体VPの形状も弁体として機能を確保できる形状であれば、これに限定されるものではない。カートリッジ本体1A−1と補助カートリッジ1A−2との間に形成されるエア通路r3は、筒状部材6の周方向に間隔を置いて外溝を形成してノズル9との間に隙間を形成する等、その形成方法は問わない。エア通路r2やその他のエア通路r4及びr5並びに合流部S1についても同様である。また、本発明によれば、メッシュリング10に替えて、噴霧バルブ(スピンドルエレメント)等の障壁部材を採用し、霧状に吐出することもできる。また、本発明によれば、操作用シャフト3とプランジャロッド4cとは、一体に設けることもできる。
本発明は、空気を混合させた内容液の噴出を目的とした噴出器であれば、様々なものに適用することができる。また、内容物の種類についても、限定されない。
1 シリンジ型の点鼻薬噴出器
1A カートリッジ
1A−1 カートリッジ本体
1A−2 補助カートリッジ
1B 操作器具
2 エアシリンジ
2a 胴部
2b 肩部
2c 先端筒部
2d 先端外筒部
2e 指掛け部
3 操作用シャフト
3a エアピストン
3b 操作用シャフト押圧部
4 スライダ
4a ベース
4c プランジャロッド(ロッド)
5 弾性部材
6 筒状部材
6a 突起
6b 切り欠き(エア通路)
6g 内溝(エア抜き通路)
7 中空体(圧力解除弁)
7c 凸部
8 プランジャ
9 ノズル
9a 胴部
9b フランジ部
9c 突起
10 メッシュリング
10a リング部材
10b メッシュ部材
A1 中空体の上流側開口部
A2 中空体の下流側開口部
A3 筒状部材の後端開口部
A4 ノズルの後端開口部
A5 吐出口
r0 貫通路通路
r1 第1エア通路
r2 第2エア通路
r3 第3エア通路
r4 第4エア通路
r5 第5エア通路
S1 合流部
V 圧力解除弁
VP 弁体(圧力解除弁)

Claims (3)

  1. シリンジ内に摺動可能に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に形成した貫通孔に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
    内容液を充填するとともに当該内容液をロッドからの押圧力を付勢力として押し出すプランジャを有する筒状部材と、筒状部材を内側に収納してシリンジの先端筒部に装着されるノズルと、ノズルの内側に収納されて筒状部材から押し出された内容液とピストンで圧送された空気を通して霧状又は泡状の内容液とする障壁部材とを備え、
    筒状部材の先端内側を圧力解除弁によって密封するとともに後端内側をプランジャによって密封して当該プランジャと圧力解除弁との間に密封空間を形成するカートリッジ本体を形成するとともに、障壁部材を内蔵したノズルを補助カートリッジとして、その後端に形成された開口部を通して収納することでカートリッジを形成し、
    前記圧力解除弁は、筒状部材の先端に固定されるとともに内側に凸部が設けられた中空体と、当該中空体の凸部に係止されるとともに当該係止が内容液から受ける圧力によって解除される弁体とを有し、中空体の内側に、弁体の解除によって当該弁体との間に隙間を形成する空間又は内溝を設けたことを特徴とするシリンジ型噴出器。
  2. 請求項1において、シリンジとピストンとの間に、当該ピストンを初期位置に付勢する弾性部材を配置したことを特徴とするシリンジ型噴出器。
  3. 請求項1又は2において、筒状部材の内側に、当該筒状部材の後端に形成された開口部を通してプランジャを挿入したとき、内容液の充填空間の空気を逃がす内溝を備えることを特徴とするシリンジ型噴出器。
JP2011284397A 2011-11-30 2011-12-26 シリンジ型噴出器 Expired - Fee Related JP5801180B2 (ja)

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