JP5801225B2 - シリンジ型泡噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジに設けられた先端筒に着脱可能なノズルを有し、当該ノズルの先端開口部からの内容液がメッシュ要素を通して泡状に噴出されるシリンジ型の泡噴出器に関するものである。
シリンジ型の噴出器としては、バレル(シリンジ)に設けられた先端筒に着脱可能な噴霧ノズルを有し、この噴霧ノズルに配置したバルブを通して先端開口部から内容液を噴霧できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137344号公報
しかしながら、こうした従来のシリンジ型噴出器は、ノズルを取り外すとシリンジの先端筒が開放されてしまうことから、予め内容液を密封してカートリッジ化することはできない。また、少量噴射を目的に、シリンジに内容液を充填してカートリッジ化しようとすると、シリンジの小型化によって使い勝手が悪くなることから、少量の内容液を噴射させるのには不向きである。
本発明の目的とするところは、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、泡状に噴出させることができる、新規なシリンジ型泡噴出器を提供することにある。
本発明のシリンジ型泡噴出器は、シリンジ内に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
シリンジの先端筒部を内側に収納して当該先端筒部に装着されるノズルと、
当該ノズルの内側に収納されてノズル先端開口部に隣接して配置されるメッシュ要素と、
先端を密閉した筒状の胴部に貫通孔を形成して内側に内容液を充填する充填ケースと、
充填ケースの後端開口部を密封するとともに、前記ロッドからの押圧力を付勢力として内容液を前記貫通孔から押し出すプランジャと、
充填ケースの胴部を取り囲む筒体部を有して先端開口部にメッシュ部材が設けられたカバーメッシュ要素を備え、
当該カバーメッシュ要素における筒体部の内周面を充填ケースの胴部の外周面に摺動可能に接触させて当該充填ケースに形成した前記貫通孔を密封保持することでカートリッジ本体を構成する一方、
メッシュ要素が収納されたノズルの内側に前記カートリッジ本体を収納して当該カートリッジ本体とノズルとの間に空気の通路を形成し、
カバーメッシュ要素における筒体部の内周面に、充填ケースの押し込みによって当該充填ケースに形成した前記貫通孔をカバーメッシュ要素の先端開口部に通じさせる凹所を形成するとともに、当該筒体部に、前記通路をカバーメッシュ要素の先端開口部に通じさせる貫通孔を形成することで、操作器具に装着可能なカートリッジを構成したことを特徴とするものである。
カバーメッシュ要素の筒体部又は充填ケースに、充填ケースの接触によってカバーメッシュ要素と充填ケースとの間に、充填ケースに形成した前記貫通孔からの内容液とカバーメッシュ要素に形成した前記貫通孔からの空気とを、カバーメッシュ要素の先端開口部に合流させる合流路を形成する溝部を設けることが好ましい。
本発明では、充填ケースの先端に、凸部を設けることが好ましい。また、本発明では、前記プランジャに、凸部を設けることができる。
更に、本発明では、前記充填ケースにおける胴部の内周面に、プランジャの挿入時に、充填ケース内の空気を逃がす内溝を設けることができる。
また、本発明では、シリンジとピストンとの間に、当該ピストンを初期位置に付勢する弾性部材を配置することが好ましい。
本発明は、充填ケースに形成された貫通孔を、カバーメッシュ要素の装着により密封して、当該充填ケースの後端開口部から内容液を充填したのち、この後端開口部をプランジャによって密封するだけで、予め内容液が密封されたカートリッジ本体を構成することができる。このため、メッシュ要素を内蔵したノズルを補助カートリッジとして、この補助カートリッジ内にカートリッジ本体を配置するだけで、操作器具に対して装着可能なカートリッジを形成することができる。
しかも、補助カートリッジは、カートリッジ本体とは別体に、メッシュ要素を予めノズルに内蔵させてなるものである。このため、カートリッジ本体は、ノズルに内蔵したメッシュ要素に内容液を接触させることなく、別途、内容液を密封保持することができる。
また、本発明では、カートリッジを操作器具に装着するとき、シリンジの先端筒部がカートリッジ本体を押し込むことで、充填ケースに形成した貫通孔を開放するとともに凹所を通して内容液をノズルに内蔵したメッシュ要素に通じさせる。また、操作器具のピストンで圧送された空気も、カバーメッシュ要素の筒体部に形成した貫通孔を通して、ノズルに内蔵したメッシュ要素に通じさせる。これにより、ピストンとともにロッドを押し込むだけの簡単な操作で、充填ケースに応じた容量だけ泡状に取り出すことができる。即ち、本発明によれば、カートリッジを操作器具に装着するだけで、シリンジ型噴出器として使用することができる。
また、内容液を押し出すプランジャは、ピストンで押し出されたロッドによって作動するものであるため、内容液を充填・圧送する機構として、充填ケース(シリンダ)及びプランジャ(ピストン)を採用できるとともに、このプランジャを駆動させる機構として、シリンジ(シリンダ)及びピストンを採用できる。この場合、プランジャを駆動させる機構を小型化させることなく、内容液を充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジのみを小型化することができる。従って、本発明は、操作性を損なうことなく、内容液を少量だけ泡状に取り出したい場合に有効である。
このように、本発明によれば、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、泡状に噴出させることができる。
また、本発明では、充填ケースの胴部をカバーメッシュ要素に収納したことから、メッシュ部材を減らすことなく、ノズルの軸長を短縮してコンパクト化を図ることができる。また、メッシュ部材の数量は、従来と変わるところがないので、生成される泡質も従来と同様に維持することができる。
本発明の第1の形態である、シリンジ型の点鼻薬用泡噴出器を示す縦断面図である。 (a)は、同形態を一部拡大して示す縦断面図であり、(b)は、充填ケースの後端とシリンジ先端筒部との間に形成される第2エア通路を模式的に示す斜視図である。 同形態に係るカートリッジを示す縦断面図である。 (a)は、同形態に係るカートリッジ本体を示す縦断面図であり、(b)は、カートリッジ本体の製造工程を示す縦断面図である。 同形態を一部拡大してその噴射時の状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明である、シリンジ型泡噴出器の一形態を詳細に説明する。
図1にて、符号1は、本発明の第1の形態である、シリンジ型の点鼻薬用泡噴出器(以下、「泡噴出器」)である。泡噴出器1は、カートリッジ1A及び操作器具1Bで構成されている。
符号2は、注射外筒としてのエアシリンジである。エアシリンジ2は、中空の胴部2aの一端に形成された環状の肩部2bを介して先端筒部2cが一体に設けられている。先端筒部2cは、胴部2aよりも小径であって、その内側には、胴部2aの内側に形成された中空の空間に通じる貫通孔が形成されている。また、エアシリンジ2には、先端筒部2cを取り囲む先端外筒部2dが一体に設けられている。更に、エアシリンジ2には、その後端に、指掛け部2eが一体に設けられている。
符号3は、操作用シャフトである。操作用シャフト3は、エアピストン3aを有し、後端には押圧部3bが設けられている。エアピストン3aは、エアシリンジ2の胴部2aの内側に摺動可能に保持されている。これにより、使用者がエアシリンジ2の指掛け部2eに指を掛けて操作用シャフト3の押圧部3bを押圧すれば、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向けて押し出すことができる。
更に、操作用シャフト3は、ロッドたるプランジャロッド3cを一体に有する。プランジャロッド3cは、エアピストン3aからエアシリンジ2の先端筒部2cに向かって延在し、この先端筒部2cの内側に形成された貫通孔に配置される。プランジャロッド3cは、先端筒部2cの内側に形成された貫通孔よりも小径とする。これにより、プランジャロッド3cは、図2(a)に示すように、先端筒部2cとの間に、エアピストン3aで圧送した空気を通す環状の第1の通路(以下、「第1エア通路」)r1を形成する。
本形態では、プランジャロッド3cは、周方向に間隔を置いて設けられた複数の突起3dによって抜け止めされている。また、操作用シャフト3は、図1に示すように、環状のシール部材4を有し、エアシリンジ2内での密封性を高めている。本発明において、エアシリンジ2内の空気を押し出す「ピストン」とは、エアピストン3aは勿論、エアピストン3aとシール部材4との組み合わせも含むものとする。また、操作用シャフト3は、エアシリンジ2との間にリターンスプリング等の弾性部材5を介在させることで、操作用シャフト3を押し込んだのち、手を離せば自動的に初期位置に復帰するように構成されている。
操作器具1Bは、上述のように構成される一方、カートリッジ1Aは、以下のように構成される。
図3は、使用前のカートリッジ1Aを示す。同図中、符号6は、シリンジ2の先端筒部2cに装着されるノズルである。ノズル6は、筒状の胴部6aを有し、その後端には、フランジ部6bが一体に設けられている。フランジ部6bには、胴部6aの内側に通じる後端開口部A1が形成されている。
ノズル6は、図2(a)に示すように、その後端開口部A1を通して先端筒部2cを収納する。先端筒部2cの外周面は、ノズル6の内周面に摺動可能に接触している。これにより、シリンジ2の先端筒部2cとノズル6との間は、互いに密封保持されている。
また、フランジ部6bは、ねじ部として機能し、図2(a)に示すように、先端外筒部2dの内側に形成されたねじ部2sに取り外し可能に螺合する。これにより、ノズル6は、エアシリンジ2に螺合させることで、操作器具1Bに対して取り外し可能に装着させることができる。
符号7は、メッシュ要素である。メッシュ要素7は、リング部材7aの一端面に、網シート等で構成されたメッシュ部材7bを固定してなる。メッシュ要素7は、ノズル6の後端開口部A1を通して胴部6aの内側に挿入されるとともに、ノズル6の先端開口部A2に隣接して配置されている。
符号8は、内容液(点鼻薬)Cを充填する充填ケースである。充填ケース8は、筒状の胴部8aを有する。胴部8aは、その先端8aを一体に密閉するとともに、その胴部先端部分8a2を小径に形作ってなる。胴部8aの内側には、内容液Cを充填する空間が形成されている。胴部先端部分8a2には、内容液Cの充填空間を外界に通じさせる貫通孔A3が形成されている。貫通孔A3は、周方向(軸線O周り)に間隔を置いて複数位置されている。但し、本発明に従えば、貫通孔A3は、少なくとも1つあればよい。また、充填ケース8の先端8a1には、凸部8pが一体に設けられている。凸部8pは、先端8a1からメッシュ要素7に指向する。
充填ケース8の内側には、後端開口部A4を通して内容液Cを充填することができる。後端開口部A4は、図3に示すように、充填ケース8の内側に配置されたプランジャ9によって密封されている。プランジャ9は、胴部8aの内周面に摺動可能に保持されている。また、プランジャ9には、充填ケース8の先端8a1に指向する凸部9aが一体に設けられている。
また、プランジャ9は、後端開口部A4を通してプランジャロッド3cの先端と接触させることができる。これにより、エアシリンジ2内に操作用シャフト3を押し込めば、プランジャ9は、プランジャロッド3cからの押圧力を付勢力として、充填ケース8に形成した貫通孔A3から内容液Cを押し出すことができる。
符号10は、カバーメッシュ要素である。カバーメッシュ要素10は、カバー本体10aを有する。カバー本体10aは、胴部先端部分8a2を取り囲む筒体部10a1と、先端開口部A5が形成された先端部10a2からなる。先端開口部A5は、メッシュ要素7に向かって縮径する絞りを形成する。また、先端開口部A5は、図2(a)に示すように、充填ケース8の先端8a1に設けた凸部8pを収納することができる。
また、先端部10a2には、網シート等で構成されたメッシュ部材10bが設けられている。筒体部10a1の内周面は、充填ケース8における胴部先端部分8a2の外周面に摺動可能に接触している。これにより、胴部先端部分8a2とカバーメッシュ要素10との間は、互いに密封保持されている。
例えば、筒体部10a1は、胴部先端部分8a2に対して圧入等の方法で固定させることができる。これにより、図3に示すように、胴部先端部分8a2にカバーメッシュ要素10を取り付けて貫通孔A3を密封すれば、図4(a)に示すように、カートリッジ本体1A−1を形成することができる。
本形態では、図4(b)に示すように、カバーメッシュ要素10が下になるように充填ケース8を配置すれば、充填ケース8の後端開口部A4を通して内容液Cを充填することができる。内容液Cを充填したのちは、同図に示すように、プランジャ9を後端開口部A4に挿入することにより、後端開口部A4を密封することができる。
加えて、本形態では、充填ケース8の内周面に、少なくとも1つの内溝8gが形成されている。内溝8gは、充填ケース8の後端から一定の長さに形成されている。内溝8gは、図4(a)に示すように、プランジャ9との間に、内容液Cの充填空間を外界に通じさせるエア抜き通路を形成する。これにより、図4(b)に示すように、後端開口部A4を通してプランジャ9を挿入したとき、内容液Cの充填空間に残った余計な空気を逃がすことができる。
ところで、カバーメッシュ要素10は、充填ケース8の先端8a1との間に内部空間S1を形成する。カバーメッシュ要素10の内周面には、先端開口部A5に通じる複数の溝部10gが形成されている。本形態では、溝部10gは、筒体部10a1及び先端部10a2の内周面に形成されている。溝部10gは、後述するとおり、貫通孔A3を内部空間S1に通じさせる凹所として、合流路r5を形成する。
また、カバーメッシュ要素10は、ノズル6の内側に、カートリッジ本体1A−1の一部として収納することができる。本形態では、ノズル6にメッシュ要素7を収納して補助カートリッジ1A−2を構成し、この補助カートリッジ1A−2にカートリッジ本体1A−1を収納することで、カートリッジ1Aを形成する。
本形態では、充填ケース8は、その大径部8a3の外周面に、複数の凸部8bが一体に設けられている。凸部8bは、周方向に間隔を置いて複数(例えば、4箇所)に設けられている。本形態では、これらの凸部8bを一組として、軸線Oに沿って間隔を置いて、2箇所の位置に設けられている。更に、充填ケース8は、図2(a)に示すように、その凸部8bを介して、ノズル6の内周面に摺動可能に接触する。これにより、充填ケース8とノズル6との間には隙間が形成される。
また、充填ケース8の後端には、図3に示すように、切り欠き部8cが形成されている。このため、ノズル6を先端筒部2cに装着すると、図2(b)に示すように、充填ケース8の後端に先端筒部2cが接触することで、充填ケース8の後端側と先端筒部2cの先端との間には、切り欠き部8cで形作られた開口部が形成される。
これにより、充填ケース8の後端側と先端筒部2cの先端との間には、切り欠き部8cで形作られた第2の通路(以下、「第2エア通路」)r2が形成され、第1エア通路r1を通して押し出されたエアピストン3aからの空気を通す。また、充填ケース8とノズル6との間には、図2(a)に示すように、第2エア通路r2を通して押し出された空気を通す環状の第3の通路(以下、「第3エア通路」)r3が形成される。
更に、ノズル6は、図3に示すように、カートリッジ本体1A−1(充填ケース8)を収納する空間の内径φ1がメッシュ要素7を収納する空間の内径φ2よりも大きくなるように構成されている。加えて、カバーメッシュ要素10は、その筒体部10a1の外径寸法がノズル6の内径φ1よりも小さく形成されている。
これにより、カートリッジ本体1A−1をカバーメッシュ要素10がメッシュ要素7に突き当るまで補助カートリッジ1A−2に挿入すれば、ノズル6とカバーメッシュ要素10との間には、第3エア通路r3を通して押し出された空気を通す環状の第4の通路(以下、「第4エア通路」)r4が形成される。
なお、本形態では、ノズル6は、カートリッジ本体1A−1の収納空間とメッシュ要素7の収納空間との段差部分に、周方向に間隔を置いて複数の縦リブ6cが設けられている。縦リブ6cは、その内側に、カバーメッシュ要素10の筒体部10a1を収容し、補助カートリッジ1A−2に収納されたカートリッジ本体1A−1(カバーメッシュ要素10)のセンタリング(芯出し)を行う。
また、カバーメッシュ要素10の筒体部10a1には、貫通孔A6が形成されている。貫通孔A6は、周方向に間隔を置いて複数位置されている。但し、本発明に従えば、貫通孔A6は、少なくとも1つあればよい。貫通孔A6はそれぞれ、内部空間S1を第4エア通路r4に通じさせる。これにより、内部空間S1には、貫通孔A6を通してピストン3aで圧送された空気を導入することができる。
更に、カバーメッシュ要素10は、上述のとおり、カバー本体10aの内側に先端開口部A5に通じる溝部10gが形成されている。このため、図2(a)に示すように、充填ケース8の先端8a1がカバーメッシュ要素10の先端部10a2の裏面に接触すると、充填ケース8とカバーメッシュ要素10との間には、溝部10gで形成された複数の合流路r5が形成される。合流路r5はそれぞれ、貫通孔A3,A6を先端開口部A5に通じさせる。
次に、カートリッジ1Aを用いた使用方法を説明する。
使用者は、泡噴出器1を使用するに際して先ず、図3に示すカートリッジ1Aを操作器具1Bに対してねじ込むことで、図2(a)に示すように装着する。このとき、カートリッジ1Aでは、エアシリンジ2の先端筒部2cが充填ケース8の後端に接触することで、充填ケース8をメッシュ要素7に保持されたカバーメッシュ要素10に向かって押圧する。この押圧力が、胴部先端部分8a2とカバーメッシュ要素10の筒体部10a1との間に生じる保持力(嵌合力)を上回ると、同図に示すように、胴部先端部分8a2に形成された貫通孔A3が溝部10gに開放される。これにより、充填ケース8の密封が解除される。
これにより、キャップ11を取り外して操作器具1Bの操作用シャフト3を押し込めば、図5の細線矢印に示すように、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向かって押し出すとともに、プランジャロッド3cが筒状部材6の内側に配置されたプランジャ9を押し込むことで、同図の白抜き実線矢印に示すように、この充填ケース8の貫通孔A6から合流路r5を経て内容液Cを先端開口部A5に向かって一気に放出させる。
一方、エアピストン3aで押し出された空気は、図5の細線矢印に示すように、エアシリンジ2とプランジャロッド3c及び充填ケース8との間に形成された第1エア通路r1及び第2エア通路r2から、ノズル6と充填ケース8及びカバーメッシュ要素10との間に形成された第3エア通路r3及び第4エア通路r4に押し出される。第4エア通路r4から圧送された空気も、カバーメッシュ要素10の貫通孔A6から合流路r5を介して先端開口部A5に向かって一気に圧送される。
合流路r5では、充填ケース8内のプランジャ9から押し出される加圧内容液Cがエアピストン3aに押し出される加圧空気と混合した状態となる。この混合物は、先端開口部A5を通してメッシュ部材10bで泡化したのち、更にメッシュ要素7に圧送される。このため、ノズル6の先端開口部A2からは外界に向けて、同図の太字実線矢印に示すように、メッシュ要素7を通して、更にきめ細かい泡状の内容液Cを噴射させることができる。従って、本形態によれば、操作用シャフト3を押し込むだけの簡単な操作で、充填ケース8に応じた容量だけ、内容液Cを泡状に取り出すことができる。
本形態は、充填ケース8に形成した貫通孔A3を、カバーメッシュ要素10の装着により密封して、充填ケース8の後端開口部A4から内容液Cを充填したのち、この後端開口部A4をプランジャ9によって密封するだけで、予め内容液Cが密封されたカートリッジ本体1A−1を構成することができる。このため、メッシュ要素7を内蔵したノズル6を補助カートリッジ1A−2として、この補助カートリッジ1A−2内にカートリッジ本体1A−1を配置するだけで、操作器具1Bに対して装着可能なカートリッジ1Aを形成することができる。
しかも、補助カートリッジ1A−2は、カートリッジ本体1A−1とは別体に、メッシュ要素7を予めノズル6に内蔵させてなるものである。このため、カートリッジ本体1A−1は、ノズル6に内蔵したメッシュ要素7に内容液Cを接触させることなく、別途、内容液Cを密封保持することができる。
また、本形態では、カートリッジ1Aを操作器具1Bに装着するとき、シリンジ2の先端筒部2cがカートリッジ本体1A−1を押し込むことで、充填ケース8に形成した貫通孔A3を開放するとともに、合流路r5(溝部10g)を通して内容液Cをノズル6に内蔵したメッシュ要素7に通じさせる。また、操作器具1Bのピストン3aで圧送された空気も、カバーメッシュ要素10の筒体部10a1に形成した貫通孔A6を通して、ノズル6に内蔵したメッシュ要素7に通じさせる。これにより、ピストン3aとともにロッド3cを押し込むだけの簡単な操作で、充填ケース8に応じた容量だけ泡状に取り出すことができる。即ち、本形態によれば、カートリッジ1Aを操作器具1Bに装着するだけで、シリンジ型噴出器1として使用することができる。
また、内容液Cを押し出すプランジャ9は、ピストン3aで押し出されたロッド3cによって作動するものであるため、内容液Cを充填・圧送する機構として、充填ケース(シリンダ)8及びプランジャ(ピストン)9を採用できるとともに、このプランジャ9を駆動させる機構として、シリンジ(シリンダ)2及びピストン3aを採用できる。この場合、プランジャ3aを駆動させる機構を小型化させることなく、内容液Cを充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジ1Aのみを小型化することができる。従って、本形態は、操作性を損なうことなく、内容液Cを少量だけ泡状に取り出したい場合に有効である。
このように、本形態によれば、内容液Cのカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液Cであっても操作性を損なうことなく、泡状に噴出させることができる。
特に、本形態では、充填ケース8の胴部先端部分8a2をカバーメッシュ要素10に収納したことから、メッシュ部材を減らすことなく、ノズル6の軸長を短縮してコンパクト化を図ることができる。また、メッシュ部材の数量は、従来と変わるところがないので、生成される泡質も従来と同様に維持することができる。
また、本形態のように、溝部10gを先端部10a2まで延長し、充填ケース8の接触によってカバーメッシュ要素10と充填ケース8との間に、貫通孔A3からの内容液Cと貫通孔A6からの空気とを、カバーメッシュ要素10の先端開口部A5に合流させる合流路r5を形成するように構成すれば、充填ケース8の先端8a1がカバーメッシュ要素10の先端部10a2に接触しても、貫通孔A3及びA6を先端開口部A5に通じさせる経路を確保することができる。従って、かかる構成によれば、操作シャフト3を最後まで押し込んで最後まで泡にすることができる。なお、本発明に従えば、筒体部10a1に形成された凹所としての溝部10gは、筒体部10a1を全周に亘って拡大させた環状の凹部とすることができる。また、先端部10a2まで延長した溝部10gは、充填ケース8の先端8a1に形成することができる。
また、本形態のように、充填ケース8の先端8a1に凸部8pを設け、この凸部8pを先端開口部A5に収納すれば、合流路r5からの空気を含んだ内容液Cを軸心Oに沿った方向に、スムースに圧送することができる。このため、かかる構成によれば、良質な泡を生成することができる。また、凸部8pを先端開口部A5に収納したことで、先端開口部A5に残量する内容液Cの量を減すことができる。
また、本形態のように、プランジャ9に、充填ケース8の先端8a1に指向する凸部9aを設ければ、同形態のように、充填ケース8の胴部先端部分8a2を縮径してカバーメッシュ要素10に収納することにより、カートリッジ本体1A−1を拡径させることなく、カートリッジ本体1A−1の短縮化を図る場合も、内容液Cを有効に排出することができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、ノズル6と充填ケース8との間に形成されるエア通路r3は、充填ケース8の凸部8bに替えて、周方向に間隔を置いて外溝を形成してノズル6との間に隙間を形成する等、その形成方法は問わない。エアシリンジ2とプランジャロッド3cとの間に形成されるエア通路r1や、エアシリンジ2と充填ケース8との間に形成されるエア通路r2等についても同様である。また、本発明によれば、操作用シャフト3とプランジャロッド3cとは、別体に設けることもできる。
本発明は、内容液に空気を混合させて泡状の噴出させることを目的とした泡噴出器であれば、様々なものに適用することができる。また、内容物の種類についても、限定されない。
1 点鼻薬用泡噴出器(シリンジ型噴出器)
1A カートリッジ
1A−1 カートリッジ本体
1A−2 補助カートリッジ
1B 操作器具
2 エアシリンジ(シリンジ)
2a 胴部
2b 肩部
2c 先端筒部
2d 先端外筒部
2e 指掛け部
3 操作用シャフト
3a エアピストン(ピストン)
3b 操作用シャフト押圧部
3c プランジャロッド(ロッド)
5 弾性部材
6 ノズル
6a 胴部
6b フランジ部
7 メッシュ要素
7a リング部材
7b メッシュ部材
8 充填ケース
8a 胴部
8a1 先端
8a2 先端部分
8a3 大径部分
8b 凸部(エア通路)
8c 切り欠き部(エア通路)
8g 内溝
9 プランジャ
10 カバーメッシュ要素
10a カバー本体
10a1 筒体部
10a2 先端部
10b メッシュ部材
10g 溝部(凹所)
A1 ノズル後端開口部
A2 ノズル先端開口部
A3 充填ケース側貫通孔
A4 充填ケース後端開口部
A5 カバーメッシュ要素先端開口部
A6 カバーメッシュ要素側貫通孔
r1 第1エア通路
r2 第2エア通路(切り欠き部)
r3 第3エア通路
r4 第4エア通路
r5 合流路

Claims (6)

  1. シリンジ内に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
    シリンジの先端筒部を内側に収納して当該先端筒部に装着されるノズルと、
    当該ノズルの内側に収納されてノズル先端開口部に隣接して配置されるメッシュ要素と、
    先端を密閉した筒状の胴部に貫通孔を形成して内側に内容液を充填する充填ケースと、
    充填ケースの後端開口部を密封するとともに、前記ロッドからの押圧力を付勢力として内容液を前記貫通孔から押し出すプランジャと、
    充填ケースの胴部を取り囲む筒体部を有して先端開口部にメッシュ部材が設けられたカバーメッシュ要素を備え、
    当該カバーメッシュ要素における筒体部の内周面を充填ケースの胴部の外周面に摺動可能に接触させて当該充填ケースに形成した前記貫通孔を密封保持することでカートリッジ本体を構成する一方、
    メッシュ要素が収納されたノズルの内側に前記カートリッジ本体を収納して当該カートリッジ本体とノズルとの間に空気の通路を形成し、
    カバーメッシュ要素における筒体部の内周面に、充填ケースの押し込みによって当該充填ケースに形成した前記貫通孔をカバーメッシュ要素の先端開口部に通じさせる凹所を形成するとともに、当該筒体部に、前記通路をカバーメッシュ要素の先端開口部に通じさせる貫通孔を形成することで、操作器具に装着可能なカートリッジを構成したことを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
  2. 請求項1において、カバーメッシュ要素の筒体部又は充填ケースに、充填ケースの接触によってカバーメッシュ要素と充填ケースとの間に、充填ケースに形成した前記貫通孔からの内容液とカバーメッシュ要素に形成した前記貫通孔からの空気とを、カバーメッシュ要素の先端開口部に合流させる合流路を形成する溝部を設けたことを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
  3. 請求項1又は2において、充填ケースの先端に、凸部を設けたことを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記プランジャに、凸部を設けたことを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記充填ケースにおける胴部の内周面に、プランジャの挿入時に、充填ケース内の空気を逃がす内溝を備えることを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、シリンジとピストンとの間に、当該ピストンを初期位置に付勢する弾性部材を配置したことを特徴とするシリンジ型泡噴出器。
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