JP5819781B2 - 定量シリンジ型噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、プランジャの押し込みを段階的に行うための技術に関するものである。
シリンジ型噴出器には、例えば、シリンジ内にプランジャを押し込んで薬液などの内容物を取り出すものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−213612号公報
しかしながら、従来のシリンジ型噴出器は、シリンジ内にプランジャを押し込むにすぎないため、内容物を小分けして噴出することが困難であった。
本発明の目的とするところは、内容物を小分けして噴出することができる、新規な定量シリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、
プランジャは、先端にピストンを有するピストン保持部材と、当該ピストン保持部材の後端に配置されるとともに使用者が操作するプランジャ操作部材とを有し、ピストン保持部材は、ピストンを保持する保持部本体を備え、当該保持部本体に、複数のアームが一体に設けられているとともに、当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジの内周面を摺動可能な弾性舌片と、当該弾性舌片の摺動に次いでシリンジの後端に係止される係止突起が設けられたものであり、プランジャ操作部材は、アームの自由端を押圧して弾性舌片をシリンジの内周面で摺動させることで撓み変形を生じさせる押圧部を有し、当該押圧を解除して弾性舌片を復元させることで、アームを内向きに変形させて係止突起の係止を解除するものであることを特徴とするものである。
ピストン保持部材に、プランジャ操作部材の押し戻しを可能にする空間を形成するとともに、ピストン保持部材及びプランジャ操作部材に、当該プランジャ操作部材を抜け止め保持する係止部を設けることができる。
加えて、アームの自由端に段差を設け、当該段差の底面を、プランジャ操作部材からの受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をアームの自由端側を案内するテーパ面に形成することができる。また、プランジャ操作部材の押圧部にテーパ面を形成することもできる。さらに本発明によれば、シリンジの先端部には、噴霧ノズルを設けることができる。
本発明では、プランジャ操作部材を押し込むと、当該プランジャ操作部材が、アームの自由端を押圧してシリンジとの間で拘束するとともにシリンジの後端開口部から弾性舌片を進入させることで当該弾性舌片には固定端を起点とした撓み変形が生じる。このため、プランジャは、弾性舌片が邪魔になることなく押し込まれることで、当該弾性舌片に次いでアームに設けた係止突起がシリンジの後端に係止されるまで、1回目の噴出が可能になる。
次いで、プランジャ操作部材の押し込みを緩めると、アームの自由端の拘束が解除されるため、シリンジの内周面に接触する弾性舌片の復元力がアームを内側に変形させる。このとき、アームが、固定端を起点に斜め内向きに変形することで、アームの自由端側は内向きに変位する。このため、係止突起もアームの自由端側に追従するように斜め内向きに変位することで、当該係止突起の係止が解除される。これにより、再びプランジャを押し込めば、2回目の噴出が可能になる。
従って、本発明によれば、内容物を小分けして取り出すことができる。また、本発明では、プランジャ操作部材の押し込みを緩めるだけで、2回目の噴出が可能になるため、2回目の噴出を行うときに持ち替える必要がない。このため、使用者は、内容物の小分けを片手操作で行うことができる。
特に、本発明によれば、シリンジに対するアームの係止が当該アームに設けた弾性舌片の復元力で解除されるため、アームに対して弾性舌片をどの位置に配置しても、アームの自由端に対する押圧を解除すれば、アームの係止を解除することができる。このため、本発明によれば、弾性舌片を係止突起に最も近い位置に配置することができる。この場合、アームが係止される直前まで弾性舌片が変形しないことから、1回目の噴出の途中にプランジャの押し込みを緩めたり、解除しても、アームはシリンジに対して係止した状態を維持する。このため、弾性舌片を係止突起に最も近い位置に配置すれば、1回目の噴出途中にプランジャの押し込みを停止しても、1回目の定量を正確に行うことができる。
本発明の一実施形態である点鼻薬噴霧器であって、その操作前の初期状態を一部断面で示す一側面図である。 同実施形態に係る、ピストン保持部材を後方から模式的に示した平面図である。 同実施形態にあって、ピストン保持部材とプランジャ操作部材とをそれぞれ、その連結部分から模式的に示した分解斜視図である。 同実施形態にあって、(a)は、1回目の噴霧を開始する直前状態を他の側面から示す拡大断面図であり、(b)は、1回目の噴霧が完了した状態を一側面から示す拡大断面図であり、(c)は、2回目の噴霧を開始するためにプランジャの押し込みを緩めた状態を一側面から示す拡大断面図である。 同実施形態にあって、2回目の噴霧がなされた状態を一部断面で示す一側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である点鼻薬噴霧器10を詳細に説明する。
図1中、符号20は、内容物としての点鼻薬Cを充填可能な合成樹脂製の定量シリンジである。シリンジ20は、中空の胴部21を有し、この胴部21には、肩部22を介して先端部23が一体に繋がる。先端部23は、胴部21よりも小径としてなる。また、胴部21には、先端部23と対向する後端部に、指掛け部24が別体に設けられている。指掛け部24には、シリンジ20内を外界に通じさせる開口部A2が形成されている。指掛け部24は、胴部21と一体に設けることができる。これにより、指掛け部24の後端は、シリンジ20の後端20eを構成する。
符号30は、シリンジ20内に収納される合成樹脂製のプランジャである。プランジャ30は、ピストン保持部材40と、このピストン保持部材40の後方に配置されるプランジャ操作部材50とを有する。
ピストン保持部材40は、ピストンPを保持する保持部本体41を備える。保持部本体41は、縦長の4枚のプレート部41aと、ディスク部41bとを一体に設けてなる。ディスク部41bには、貫通孔A3が形成されている。貫通孔A3は、プレート部41aを切り欠いて形成した開放空間Sに通じる。貫通孔A3は、図2に示すように、ディスク部41bの内周面41b1が先端(ピストンP)に向かって縮径するテーパ面で構成されている。
また、保持部本体41には、2つのアーム42が一体に設けられている。アーム42は、貫通孔A3を挟んで対向する位置に配置されている。アーム42はそれぞれ、図3に示すように、平板状の形状を有し、ディスク部41bから軸線Oに沿って後方に伸びる。アーム42はそれぞれ、外力を負荷することによって固定端42aを起点に径方向(軸線Oに直交する方向)内向きに変形させることができるとともに、その負荷を解除することによって初期位置に復元させることができる。これにより、アームの自由端42eは、径方向内向きに変位させることができるとともに、初期位置に復帰させることができる。
アーム42には、弾性舌片43が設けられている。弾性舌片43は、アーム42に形成された開口部A4に配置されている。弾性舌片43の固定端43aは、開口部A4を形作る縁部のうち、先端側(アーム42の固定端42a側)の開口部縁部42bに対して一体に成形されている。弾性舌片43の固定端43aは、アーム42の外表面と同一面を形成する。本形態では、アーム42は薄肉に形成されていることで、変形及び復元がし易いとともに、弾性舌片43は、アーム42よりも薄肉に形成されている。
弾性舌片43は、図4(a)に示すように、後端側(アーム42の自由端42e側)に向かって外向きに湾曲し、その末端43eが径方向外向きに指向する。また、軸線Oを挟んで向い合う2つの末端43eは、その間の径方向長さがシリンジ20の内径(本形態では、シリンジの後端開口部A2と同径)よりも大きく設定されている。これにより、弾性舌片43は、シリンジ20の後端開口部A2に接触すると、その末端43e側が自由端側として、固定端43aを起点に撓み変形することで、シリンジ20に進入する。本形態では、弾性舌片43は、末端43eに向かって外向きに湾曲していることから、シリンジの後端開口部A2からシリンジ20内に容易に進入させることができる。また、弾性舌片43は、末端43eによってシリンジの内周面21fを摺動することができる。
さらに、アーム42には、係止突起44が一体に設けられている。本形態では、係止突起44は、アーム42の自由端部分に一体に形成されている。これにより、本形態では、係止突起44の後端面は、アーム42の自由端42eとして構成される。なお、本形態では、アームの自由端42eは、軸線Oに直交する水平線に対して平行な平坦面を形成しているが、この水平線に対して外向きに角度θで減少するテーパをつけることも可能である。θの値は、点鼻薬噴出器の大きさ等に応じて、適宜変更することができる。
また、本形態では、弾性舌片43の末端43e(自由端側)が、係止突起44に最も近い位置に配置されるように構成されている。加えて、本形態では、係止突起44に段差45が設けられている。段差45は、アーム42の内側に形成されている。本形態では、図3に示すように、段差45(図面では、例示的に、アームの一方のみ付記)は、平坦な段差底面45aと、この底面45aに繋がる段差側面45bで形作られる。本形態では、段差側面45bは、外向きに傾斜するテーパ面として形成されている。
さらに、保持部本体41には、アーム42よりも厚肉に形成された2つの支持部46が一体に設けられている。支持部46は、貫通孔A3を挟んで対向する位置に配置されている。支持部上端面46aはそれぞれ、ディスク部41bからの長さがアーム42に設けた段差底面45aと同一の平坦な面を構成する。
一方、プランジャ操作部材50は、操作部本体51を有し、その後端には、使用者がプランジャ30を押し込むためのプランジャ操作部52が一体に設けられている。操作部本体51は、図3に示すように、円筒形状をなしている。操作部本体51の先端部は、ピストン保持部材40を押圧する押圧部53を構成する。押圧部53は、平坦な押圧部先端面53aと、この押圧部先端面53aに繋がる押圧部側面53bで形作られる。押圧部先端面53aは、プランジャ操作部材50を押し込むことで、ピストン保持部材40の段差底面45a及び支持部上端面46aを押圧し、プランジャ30全体としての押し込みを生じさせる。また、押圧部側面53bは、押圧部先端面53aに向かって先細りするテーパ面として形成されている。本形態では、押圧部側面53bは、段差側面46bとほぼ等しい角度のテーパ面であって、互いの間には隙間が形成されている。
また、操作部本体51には、シャフト54が一体に設けられている。シャフト54は、押圧部先端面53aよりも小径のシャフト本体54aを有する。シャフト本体54aは、押圧部先端面53aから軸線Oに沿って前方に伸びる。シャフト本体54aの先端には、シャフト本体54aよりも大径のヘッド54bが一体に設けられている。ヘッド54bは、図3に示すように、先端に向かって先細りする傾斜面54fを有する。シャフト54は、ピストン操作部材40に形成された貫通孔A3に嵌合保持される。貫通孔A3は、シャフト本体54aよりも大きくヘッド54bよりも小さい内径を有し、図1に示すように、シャフト本体54aを貫通させるとともに、ヘッド54bを抜け止め保持する。ヘッド54bとディスク部41bの内周面41b1とは、ピストン保持部材40をプランジャ操作部材50に抜け止め保持する係止部として機能する。特に、本形態では、内周面41b1が後方に向かって縮径するテーパ面で構成されている。これにより、ヘッド54bをディスク部41bの下端面(ピストンPに近い端面)に容易に組み付けることができる。また、プレート部41aを切り欠いて形成した開放空間Sは、ヘッド54bを軸線Oに沿って前後に移動させることができる遊び空間を形成する。これにより、ピストン保持部材40とプランジャ操作部材50を、互いに軸線Oに沿って移動可能に連結することができる。
ピストンPは、保持部本体41の先端部に設けられており、シリンジ20内に収納される。ピストンPは、例えば、ゴムなどの弾性材料からなり、シリンジ胴部21の内周面21fに摺動可能に保持されている。
シリンジ20とピストンPとの間には空間R1が形成されている。空間R1には、点鼻薬Cが充填される。空間R1に充填された点鼻薬Cは、ピストンPの押し込みによって、先端部23に形成した貫通孔A1に圧送される。
図1中、符号60は、シリンジ先端部23に装着されるノズルである。ノズル60は、噴霧チップ61を内蔵し、貫通孔A1を通って圧送された点鼻薬Cを噴出孔A5より噴出させることができる。
ここで、本実施形態の使用方法を説明する。
使用者は先ず、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部24に掛けてプランジャ操作部52を親指で押さえてノズル60を一方の鼻の穴に挿入した後、プランジャ操作部材50を押し込む。すると、図4(a)に示すように、プランジャ操作部材50の押圧部53のうち、押圧部先端面53aがピストン保持部材40の段差底面45a及び支持部上端面46aを押圧するため、ピストン保持部材40もプランジャ操作部材50とともに押し込まれる。このとき、ピストン保持部材40の弾性舌片43は、後端側に向かって外向きに湾曲し、その末端43eが径方向外向きに指向するため、図4(b)に示すように、シリンジ後端開口部A2からシリンジ20内に進入することができる。
また、ピストン保持部材40は、プランジャ操作部材50の押圧部先端面53aがアーム42の段差底面45aに接触してアーム42の自由端42eを押圧してシリンジ20との間で拘束するとともにシリンジ20の後端開口部A2から弾性舌片43を進入させることで、弾性舌片43には、アーム42とつながる固定端43aを起点にした撓み変形が生じる。このため、弾性舌片43は、シリンジの内周面21fを摺動することができる。これにより、同図に示すように、プランジャ30は、弾性舌片43が邪魔になることなく押し込まれることで、当該弾性舌片43に次いでアーム42に設けた係止突起44がシリンジの後端20eに接触するまで、噴出孔A5から点鼻薬Cを鼻の穴に一定量噴出させることができる。
係止突起44がシリンジ20の後端20eに接触すると、プランジャ30を押し込むことができなくなるので、空間R1に点鼻薬Cを残した状態で1回目の噴出は終了する。この時点での空間R1の容量は、使用目的に応じて適宜選択できるが、例えば、噴出開始前の空間R1の容量の半分とする。
次いで、プランジャ操作部材50の押し込みを緩めると、図4(c)に示すように、アームの自由端42eの拘束が解除されるため、シリンジの内周面20fに接触する弾性舌片43の復元力がアーム42を内側に変形させる。このとき、アーム42は、同図に示すように、固定端42aを起点に斜め内向きに変形することで、アームの自由端42e側も内向きに変位する。このため、係止突起44もアームの自由端42e側に追従するように斜め内向きに変位することで、同図に示すように,当該係止突起44の係止状態が解除される。
特に、本実施形態では、図4(a)に示すように、プランジャ操作部材50を押し込んだとき、押圧部側面53bは、段差側面45bで規制されることで、ピストン保持部材40を効果的に押し込むことができる。また、プランジャ操作部材50の押し込みを解除すれば、押圧部側面53bは、段差側面45bを案内に移動するため、アームの自由端42e側が容易にプランジャ操作部材50を押し戻しつつ逃げることで、アーム42の変形を容易に復元させることができる。
本形態では、アーム42の係止が解除されるのに伴いプランジャ操作部材50が押し戻された後、再度プランジャ操作部材50を押し込めば、図5に示すように、プランジャ操作部材50は、係止突起44に接触させることができる。これにより、プランジャ操作部材50の押し込みを緩めた後、再びプランジャ操作部材50を押し込めば、2回目の噴出が可能になる。
従って、図4(c)に示すように、プランジャ操作部材50の押し込みを緩めてプランジャ操作部材50が押し戻された後、他方の鼻の穴にノズル60を挿入して、プランジャ操作部材50を押し込めば、図5に示すように、噴出孔A5から空間R1内に残った点鼻薬Cを鼻の穴に噴出することができる。
上述のように、本実施形態によれば、点鼻薬Cを小分けして噴出することができる。また、本実施形態では、プランジャ操作部材50の押し込みを緩めると、2回目の噴出が可能になるため、2回目の噴出を行うときに持ち替える必要がない。このため、使用者は、内容物の小分けを片手操作で行うことができる。
特に、本形態によれば、シリンジ20に対するアーム42の係止が当該アーム42に設けた弾性舌片43の復元力で解除されるため、アーム42に対して弾性舌片43をどの位置に配置しても、アームの自由端42eに対する押圧を解除すれば、アーム42の係止を解除することができる。このため、本発明によれば、本形態のように、弾性舌片43を係止突起44に最も近い位置に配置することができる。この場合、アーム42が係止される直前まで弾性舌片43が変形しないことから、1回目の噴出の途中にプランジャ30の押し込みを緩めたり、解除しても、アーム42はシリンジ20に対して係止可能な状態を維持する。このため、弾性舌片43を係止突起44に最も近い位置に配置すれば、1回目の噴出途中にプランジャ30の押し込みを停止しても、1回目の定量を正確に行うことができる。
上述したところは、本発明の様々な実施形態であるが、本発明に従えば、様々な変更が可能となる。例えば、アーム42は、2以上設けることができる。特に、本実施形態のように、偶数個で配置すれば、軸線O周りのバランスが安定するため、良好な操作が実現できる。また、弾性舌片43は、本形態のように、アーム42に形成した開口部A4に収納すれば、噴霧器の大径化を防止することができるが、本発明に従えば、開口部A4に収納させることなく、アーム42の外表面から伸ばすこともできる。上述の実施形態では、シリンジ型噴出器を噴霧器として説明したが、本発明に従えば、泡として噴出させ、または、通常の液体として噴出させるなど、内容物を様々な形態で噴出させることができる。
本発明は、フランジ部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備えるシリンジ型噴出器であれば、様々な形態のものに採用することができる。内容物も、点鼻薬に限定されることなく、様々なものを採用することができる。
10 点鼻薬噴霧器(シリンジ型噴出器)
20 シリンジ
21 胴部
22 肩部
23 先端部
24 指掛け部
30 プランジャ
40 ピストン保持部材
41 保持部本体
42 アーム
42a アーム固定端
42e アーム自由端
43 弾性舌片
43a 弾性舌片固定端
43e 弾性舌片末端
44 係止突起
45 段差
45a 段差底面
45b 段差側面
46 支持部
45a 支持部上端面
50 プランジャ操作部材
51 操作部本体
52 プランジャ操作部
53 押圧部
53a 押圧部先端面
53b 押圧部側面
54 シャフト
54a シャフト本体
54b ヘッド
60 ノズル
61 噴霧チップ
A1 貫通孔
A2 シリンジ後端開口部
A3 貫通孔
A4 開口部
A5 ノズル噴出孔
C 点鼻薬(内容物)
R1 充填空間
S 開放空間

Claims (5)

  1. 指掛け部を有するシリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備える定量シリンジ型噴出器であって、
    プランジャは、先端にピストンを有するピストン保持部材と、当該ピストン保持部材の後端に配置されるとともに使用者が操作するプランジャ操作部材とを有し、
    ピストン保持部材は、ピストンを保持する保持部本体を備え、当該保持部本体に、複数のアームが一体に設けられているとともに、当該アームに、シリンジの後端開口部から進入して当該シリンジの内周面を摺動可能な弾性舌片と、当該弾性舌片の摺動に次いでシリンジの後端に係止される係止突起が設けられたものであり、
    プランジャ操作部材は、アームの自由端を押圧してシリンジとの間で拘束しつつ弾性舌片をシリンジの内周面で摺動させることで当該弾性舌片に撓み変形を生じさせる押圧部を有し、当該押圧を解除して弾性舌片を復元させることで、アームを内向きに変形させて係止突起の係止を解除するものであることを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  2. 請求項1において、ピストン保持部材に、当該プランジャ操作部材の押し戻しを可能にする空間を形成するとともに、ピストン保持部材及びプランジャ操作部材にそれぞれ、当該プランジャ操作部材を抜け止め保持する係止部を設けたことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  3. 請求項1又は2において、アームの自由端に段差を設け、当該段差の底面を、プランジャ操作部材からの受圧面に形成するとともに、当該段差の側面をテーパ面に形成したことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、プランジャ操作部材の押圧部にテーパ面が形成されていることを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、シリンジの先端部に噴霧ノズルを設けたことを特徴とする定量シリンジ型噴出器。
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