JP5845662B2 - 単列深溝型ラジアル玉軸受 - Google Patents
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Description
尚、本発明を実施する場合に関連する技術を記載した刊行物として、特許文献3、4が存在する。
特に、本発明の単列深溝型ラジアル玉軸受に於いては、総てのポケットに、それぞれ前記玉が1個ずつ保持されている。又、前記外輪の外径が130〜200[mm](より好ましくは180〜200[mm])、前記内輪の内径が100〜170[mm](より好ましくは150〜170[mm])、前記各玉の直径Daが5.5〜7.5[mm](より好ましくは6〜7[mm])である。要するに、これら各玉の直径Daに比べて、前記外輪の外径及び前記内輪の内径が大きい。
そして、前記各玉のピッチ円直径をdm[mm]とし、これら各玉の数をZとした場合に、dm・π/Z=(2〜5)Daを満たす。より好ましくは、dm・π/Z=(3〜4)Daとする。
又、本発明の単列深溝型ラジアル玉軸受を実施する場合に、追加的には、前記外輪軌道の断面形状の曲率半径r1と、前記各玉の直径Daとが、r1=(0.515〜0.535)Daを満たしており、前記内輪軌道の断面形状の曲率半径r2と、前記各玉の直径Daとが、r2=(0.515〜0.535)Daを満たす様に構成する事ができる。
この様な本発明の単列深溝型ラジアル玉軸受を実施する場合に、追加的には、運転速度を、外輪が固定で内輪が回転している場合に換算した状態で、n[min-1]として、この運転速度nと前記ピッチ円直径dmとの積であるdm・nの値が、最大で150万以上(更には200万以上)となる条件下で使用する事ができる。
この様な構成を採用した場合には、追加的に、前記保持器の中心軸と、前記外輪及び前記内輪の中心軸とが一致した状態で、この保持器の径方向に関する位置決めを図る為に互いに近接対向する1対の周面同士の間に存在する隙間の径方向に関する幅を、0.2〜0.7[mm]とする事ができる。
或いは、前記保持器の重心を、軸方向に関して、前記一方の周面のうちの円筒面の軸方向一端縁と他端縁との間部分に存在させる構成を採用できる。
この様な構成を採用した場合には、追加的に、前記外輪軌道及び前記内輪軌道を、それぞれ前記外輪及び前記内輪の軸方向中央部から軸方向片側に偏った位置に設ける構成を採用できる。そして、この様な構成を採用した場合には、追加的に、前記保持器のリム部を、前記外輪軌道及び前記内輪軌道よりも軸方向他側部分に設ける構成を採用できる。
又、上述の様な本発明を実施する場合に好ましくは、追加的に、前記保持器を構成する合成樹脂を、炭素繊維を20〜40容量%含有したポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とする事ができる。
更に、上述の様な本発明の単列深溝型ラジアル玉軸受は、具体的には、電気自動車やハイブリッド自動車の駆動用モータ、又は発電機のロータを回転自在に支持する部分に使用する事ができる。
即ち、本発明の単列深溝型ラジアル玉軸受は、各玉の直径Da(5.5〜7.5[mm])に比べて、外輪の外径(130〜200[mm])及び内輪の内径(100〜170[mm])が大きい。この様な仕様の単列深溝型玉軸受を、dm・nの値が最大で150万以上(更には200万以上)となる条件で、しかも軽荷重下で運転すると、一般的にはスキッディングが発生し易くなる。これに対して本発明の場合には、dm・π/Z=(2〜5)Daを満たすべく、前記各玉の数Zを少なく抑えているので、これら各玉のうちで、外輪軌道と内輪軌道とから荷重を受ける玉の割合を多くできる。
この場合に於いて、請求項2に記載した発明の様に、保持器の回転を可能にしつつ、この保持器の径方向に関する位置決めを図る為の案内隙間の幅を0.2〜0.7[mm]の範囲に規制すれば、前記保持器音を十分低レベルに抑えられる。
即ち、炭素繊維を20〜40容量%含有したポリエーテルエーテルケトンは、合成樹脂としては線膨張係数が低く、前記外輪及び内輪を構成する、軸受鋼、浸炭鋼等の鉄系金属の線膨張係数に近い。この為、運転に伴う温度上昇時にも、前記案内隙間の幅を適正範囲(0.2〜0.7mm)に維持できて、運転状態(温度変化)に拘らず、前記保持器音の発生を抑えられる。
又、炭素繊維を20〜40容量%含有したポリエーテルエーテルケトンの弾性係数は、保持器として一般的に使用されるポリアミド樹脂の弾性係数よりも大きい(弾性変形しにくい)。この為、玉の数が少なくて、この玉とポケットとの係合に基づいて前記保持器抜けを防止する係合部の数が少なくても、この保持器の保持力(保持器抜けを防止する力)を十分に確保できる。
(1) 前記リム部8aの内径R8が、前記内輪3aのうちで、前記内輪軌道7aから外れた部分に存在する円筒面11(肩部の外周面)の外径D11よりも、僅かに(0.4〜1.4mm程度)大きいだけである。
(2) 前記リム部8aの軸方向に関する幅寸法W8が、前記従来構造の場合よりも大きく、前記保持器5aの重心の軸方向位置が、前記リム部8aの幅方向両端縁同士の間部分(前記幅寸法W8の範囲)に存在する。
(3) 前記各ポケット10a、10aの間隔(ピッチ)が大きく、前記保持器5aの直径が大きい割合に、これら各ポケット10a、10aの数が少ない。
又、前記相違点(2)により、前記リム部8aの内周面と前記円筒面11との係合状態を安定させる事ができて、前記保持器5aの径方向に関する位置決めを、より一層安定させられる。
更に、前記相違点(3)により、本発明の必須要件である、前記各玉4a、4aのピッチ円直径dm[mm]と、これら各玉4a、4aの数Zとの関係式、dm・π/Z=(2〜5)Daを満たす様にしている。
先ず、各試料に共通する仕様は、次の通りである。
外輪の外径 : 190mm
内輪の内径 : 155mm
外輪及び内輪の幅 : 11mm
玉の直径Da : 6.35mm
玉のピッチ円直径dm : 172.5mm
外輪軌道の断面形状の曲率半径 : 0.53Da
内輪軌道の断面形状の曲率半径 : 0.52Da
又、試料により異なる仕様は、次の通りである。
保持器の位置決め(案内)構造 : 玉案内(径方向、軸方向共に、各玉の転動面とポケットの内面との係合により位置決めを図る)、又は、玉案内及び内輪案内(軸方向に関しては、各玉の転動面とポケットの内面との係合により位置決めを図り、径方向に関しては、リム部の内周面と内輪の外周面との係合により位置決めを図る)
保持器の材質 : ガラス繊維強化PA又は炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 12〜46個(1.86〜7.1)
上述の範囲で、次の11種類の試料を用意した。
比較例1
保持器の案内構造 : 玉案内
保持器の材質 : ガラス繊維強化PA46
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 46個(1.86)
比較例2
保持器の案内構造 : 玉案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 46個(1.86)
比較例3
保持器の案内構造 : 玉案内
保持器の材質 : ガラス繊維強化PA46
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 12個(7.1)
比較例4
保持器の案内構造 : 玉案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 12個(7.1)
比較例5
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : ガラス繊維強化PA46
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 46個(1.86)
比較例6
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 46個(1.86)
比較例7
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 12個(7.1)
実施例1
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 36個(2.37)
実施例2
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 30個(2.84)
実施例3
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 24個(3.56)
実施例4
保持器の案内構造 : 玉案内及び内輪案内
保持器の材質 : 炭素繊維強化PEEK
玉の数{(dm・π)/(Z・Da)} : 18個(4.74)
回転条件 : 外輪を固定し、内輪を12000min-1で回転駆動(dm・n=207万)
滑油条件 : 潤滑油を300cc/minで循環
負荷条件 : ラジアル荷重、スラスト荷重共に無負荷
尚、耐久試験は、24時間継続して行い、途中で、ラジアル玉軸受の外輪の表面温度が150℃を超えて焼き付きを発生したり、著しい振動が発生した場合に、試験を中止した。
この様な条件で行った耐久試験の結果に就いて、以下に説明する。
次に、比較例2に就いては、保持器は破損しなかったが、上述した比較例1と同様に、スキッディング損傷が認められた。又、内部発熱による温度上昇も大きく、1時間経過した時点で、ラジアル玉軸受の温度が150℃を超えた為、やはり、前記条件下では、必要な性能を得られないと判断した。
次に、比較例3に就いては、玉の数が少ない事により、内部発熱が小さく、ラジアル玉軸受の温度上昇も低く抑えられた。但し、玉とポケットとの係合部の数が少な過ぎる事により、1時間経過した時点で、保持器の破損、保持器抜けが発生した。この為、この保持器の保持力が不充分であり、前記条件下では、必要な性能を得られないと判断した。
次に、比較例4に就いても、上述した比較例3と同様に、玉の数が少ない事により、内部発熱が小さく、ラジアル玉軸受の温度上昇も低く抑えられた。又、保持器の材質を炭素繊維強化PEEKとした事で、保持器の破損は発生しなかったが、3時間経過した時点で、保持器抜けが発生した。この為、この保持器の保持力が不充分であり、前記条件下では、必要な性能を得られないと判断した。
上述した比較例5の様に、PA製の保持器を使用して内輪案内構造を採用した場合には、内輪の外周面と保持器の内周面との間に存在する案内隙間の径方向に関する幅を、使用温度の全範囲に亙って適正値に維持する事は難しい。この理由は、PAの線膨張係数は鉄の線膨張係数に比較してかなり大きい為である。本発明の対象となる様な、比較的直径が大きなラジアル玉軸受で、保持器の径方向位置の規制を軌道輪案内により行うと、運転の進行に伴う温度変化に伴って、前記案内隙間の幅が変動し、前記保持器の径方向位置が十分に規制されなくなり、超高速回転下でスキッディングを十分に防止できなくなる。特に、極低温環境下で使用する可能性がある場合、或いは、外輪案内構造で温度上昇が考えられる場合には、保持器の熱収縮又は熱膨張により、前記案内隙間が喪失して、この保持器の回転が困難乃至不能になる可能性がある。
更に、比較例7に就いては、前述した比較例3、4と同様に、玉の数が少ない事により、内部発熱が小さく、ラジアル玉軸受の温度上昇も低く抑えられた。又、保持器の材質を炭素繊維強化PEEKとし、この保持器の案内構造を工夫した事で、保持器の破損及びスキッディングは発生しなかったが、5時間経過した時点で、保持器抜けが発生した。この為、この保持器の保持力が不充分であり、前記条件下では、必要な性能を得られないと判断した。
又、玉(及びポケット)の数は、保持器を射出成形する際に、リム部に生じるウェルドがポケット部分から外れる様にする為に、偶数である事が好ましい。但し、材料の歩留まりが多少悪化はするが、キャビティのうちでリム部を形成する為の環状部分の一部に、この環状部分から突出する状態で湯溜りを形成してウェルドの位置をずらせる等の考慮をすれば、前記玉の数を奇数とする事もできる。
2、2a 外輪
3、3a 内輪
4、4a 玉
5、5a 保持器
6、6a 外輪軌道
7、7a 内輪軌道
8、8a リム部
9、9a 爪部
10、10a ポケット
11 円筒面
Claims (4)
- 内周面に深溝型の外輪軌道を有する外輪と、外周面に深溝型の内輪軌道を有し、この外輪の径方向内側にこの外輪と同心に配置された内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の玉と、これら各玉を転動自在に保持する保持器とから成り、この保持器は、合成樹脂製であり、環状のリム部の軸方向片側面に複数組の爪部を設けて成り、互いに対となる爪部とこのリム部の軸方向片側面とにより囲まれた部分を前記各玉を保持する為のポケットとした冠型保持器である単列深溝型ラジアル玉軸受に於いて、これら総てのポケットに、それぞれ前記玉が1個ずつ保持されており、前記外輪の外径が130〜200[mm]、前記内輪の内径が100〜170[mm]、前記各玉の直径Daが5.5〜7.5[mm]であり、前記各玉のピッチ円直径をdm[mm]とし、これら各玉の数をZとした場合に、dm・π/Z=(2〜5)Daを満たしており、前記外輪軌道の断面形状の曲率半径r1と、前記各玉の直径Daとが、r1=(0.515〜0.535)Daを満たしており、前記内輪軌道の断面形状の曲率半径r2と、前記各玉の直径Daとが、r2=(0.515〜0.535)Daを満たしており、運転速度を、前記外輪が固定で前記内輪が回転している場合に換算した状態で、n[min-1]として、この運転速度nと前記ピッチ円直径dmとの積であるdm・nの値が、最大で150万以上となる条件下で使用される事を特徴とする単列深溝型ラジアル玉軸受。
- 前記保持器の径方向に関する位置決めを、この保持器の内外両周面のうちの何れか一方の周面と、前記外輪の内周面と前記内輪の外周面とのうちの一方の周面の一部で、当該周面に設けた、前記外輪軌道と前記内輪軌道とのうちの一方である軌道溝から外れた部分に存在する円筒面との係合により図り、前記保持器の軸方向に関する位置決めを、前記各ポケットの内面と前記各玉の転動面との係合により図っており、前記保持器の中心軸と、前記外輪及び前記内輪の中心軸とが一致した状態で、この保持器の径方向に関する位置決めを図る為に互いに近接対向する1対の周面同士の間に存在する隙間の径方向に関する幅が、0.2〜0.7[mm]であり、前記保持器を構成する合成樹脂が、炭素繊維を20〜40容量%含有したポリエーテルエーテルケトンである、請求項1に記載した単列深溝型ラジアル玉軸受。
- 前記保持器の重心が、軸方向に関して、前記一方の周面のうちの円筒面の軸方向一端縁と他端縁との間部分に存在しており、前記外輪軌道及び前記内輪軌道が、それぞれ前記外輪及び前記内輪の軸方向中央部から軸方向片側に偏った位置に設けられており、前記保持器のリム部が、前記外輪軌道及び前記内輪軌道よりも軸方向他側部分に設けられている、請求項2に記載した単列深溝型ラジアル玉軸受。
- 電気自動車やハイブリッド自動車の駆動用モータ、又は発電機のロータを回転自在に支持する為のものである、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した単列深溝型ラジアル玉軸受。
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