JP5845149B2 - 放射性汚染水除染システム及び放射性汚染水除染プロセス - Google Patents

放射性汚染水除染システム及び放射性汚染水除染プロセス Download PDF

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Description

本発明は、放射性汚染水から複数種類の放射性核種を除去する放射性汚染水除染システム及び放射性汚染水除染プロセスに関し、特に、吸着剤を有効に使い切るための技術に関する。
現在、原子力発電所事故に伴う大量の放射性汚染水が未処理のまま存在しており、保管場所には限りがあるため、できるだけ迅速に適正な処理を行う必要がある。
放射性汚染水は、法律で定められた全ての放射性核種を、それぞれが放出基準値以下になるまで除去することにより環境へ放出することが許される。
従来より、原子力発電プラントにおいては原子炉や燃料棒の冷却等のために恒常的に放射性汚染水が発生しており、このような放射性汚染水を除染するための様々な除染方法が提案され、既に実用化されている。例えば、特許文献1には、放射性物質含有排水酸化剤を添加した後濾過膜を用いて濾過し、さらに活性炭に通水した後イオン交換体または逆浸透膜に通水する放射性物質含有排水の処理方法が開示されている。
また例えば、特許文献2には、有機物を含む放射性廃液を酸化処理し、吸着剤を添加した後濾過することにより、清浄な処理水を得る方法が開示されている。
また例えば、特許文献3には、3基以上の吸着手段を備え、任意の2基の吸着手段を使用順序に従って直列に接続し、前段の吸着手段の破過に伴い、使用順序に従って吸着手段を繰り返し切り替える水処理装置が開示されている。
一方で非特許文献1には、原子力発電所事故における汚染水処理の現状が整理され、いくつかの汚染水処理設備が紹介されている。
特開2008−64703号公報 特開平7−260997号公報 特許第4907585号公報
日本原子力学会誌 Vol.154,No.3(2012)
従来の放射性汚染水の処理システムでは、異なる吸着剤を装填した複数種類の吸着塔を直列に並べ、ここに射性汚染水を通水させることにより、除去対象の複数の放射性核種を除去する。吸着力の経時的な変化は吸着塔単位で管理され、吸着力が落ちた吸着塔は新しい吸着塔と随時交換される。
各吸着塔は、放射性汚染水から除去対象の放射性核種を規定レベル以下にまで除去することが出来なくなれば即座に交換されなければならない。
しかしながら、交換時期に達した吸着塔であっても、かなり吸着能力が残っており、中には高価な吸着剤も存在するので、吸着能力をできるだけ残すことのないように吸着剤を有効に使うことができれば、コストを軽減することができ、かつ使用済み吸着剤の減容化を図ることができるので大変有用である。
一方吸着塔を交換する際には、原則的にシステム全体を止めなければならないので処理効率が落ちてしまう。また、吸着塔毎に交換時期がばらばらであり、1つ1つの吸着塔を交換する度にシステム全体を止めるのは極めて非効率である。そこで例えば、各吸着塔をそれぞれ2つ以上設置しておき、交換時にはバルブの操作で瞬時に新しい吸着塔に切替える様にすれば、システムを止めずに吸着塔を交換することができるが、通常運転時に使用しない吸着塔を常時設置しておくのはスペース効率が悪い。
本発明は以上のような従来の課題を考慮してなされたものであり、吸着塔に装填された吸着剤を有効に使うことができる放射性汚染水除染システム及びプロセスを提供することを第1の目的とし、さらに、システムを止めずに吸着塔を交換することができる放射性汚染水除染システム及びプロセスを提供することを第2の目的とする。
本発明は、放射性汚染水から放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムであって、前記放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第1吸着容器及び第2吸着容器と、放射性汚染水の給水管と、前記給水管から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第1供給管と、前記給水管から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第2供給管と、前記第1供給管を開通させ前記第2供給管を閉鎖する第1供給状態と、前記第2供給管を開通させ前記第1供給管を閉鎖する第2供給状態とを切替える供給先切替部と、前記第1吸着容器の出水口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1中間管と、前記第2吸着容器の出水口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2中間管と、前記第1中間管を開通させ前記第2中間管を閉鎖する第1中間状態と、前記第2中間管を開通させ前記第1中間管を閉鎖する第2中間状態とを切替える中間切替部と、外部への排水管と、前記第1吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第1排出管と、前記第2吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第2排出管と、前記第1排出管を開通させ前記第2排出管を閉鎖する第1排出状態と、前記第2排出管を開通させ前記第1排出管を閉鎖する第2排出状態とを切替える排出元切替部と、前記第1中間管及び前記第2中間管に設けられ、放射線の強度を測定する測定部と、前記第1供給状態にあり、前記第1中間状態にあり、前記第2排出状態にあるときに放射性汚染水を通水する第1の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第1吸着容器の交換が必要である旨を出力し、前記第2供給状態にあり、前記第2中間状態にあり、前記第1排出状態にあるときに放射性汚染水を通水する第2の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第2吸着容器の交換が必要である旨を出力する出力部とを備える。
本発明は、放射性汚染水から放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムにおける放射性汚染水除染プロセスであって、前記放射性汚染水除染システムは、前記放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第1吸着容器及び第2吸着容器と、放射性汚染水の給水管と、前記給水管から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第1供給管と、前記給水管から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第2供給管と、前記第1供給管を開通させ前記第2供給管を閉鎖する第1供給状態と、前記第2供給管を開通させ前記第1供給管を閉鎖する第2供給状態とを切替える供給先切替部と、前記第1吸着容器の出水口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1中間管と、前記第2吸着容器の出水口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2中間管と、前記第1中間管を開通させ前記第2中間管を閉鎖する第1中間状態と、前記第2中間管を開通させ前記第1中間管を閉鎖する第2中間状態とを切替える中間切替部と、
外部への排水管と、前記第1吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第1排出管と、前記第2吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第2排出管と、前記第1排出管を開通させ前記第2排出管を閉鎖する第1排出状態と、前記第2排出管を開通させ前記第1排出管を閉鎖する第2排出状態とを切替える排出元切替部と、前記第1中間管及び前記第2中間管に設けられ、放射線の強度を測定する測定部とを備え、該放射性汚染水除染プロセスは、前記第1供給状態であり、前記第1中間状態であり、前記第2排出状態であるこきに放射性汚染水を通水する第1の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第2吸着容器の交換が必要である旨を出力する第1出力ステップと、前記第2吸着容器の交換の後に、前記第2供給状態であり、前記第2中間状態であり、前記第1排出状態であるときに放射性汚染水を通水する第2の場合に変更する第1変更ステップと、前記第2の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第1吸着容器の交換が必要である旨を出力する第2出力ステップと、前記第1吸着容器の交換の後に、前記第1の場合に変更する第2変更ステップとを含む。
本発明の放射性汚染水除染システム及び放射性汚染水除染プロセスは、放射性核種を吸着する吸着剤を装填した2つの吸着容器を、一方を上流側にして直列に接続し、吸着塔間の配管中の放射線の強度に基づいて、配管内を流れる液体中の放射性核種の濃度を監視して交換時期を決め、交換の際には上流側の吸着容器の交換が必要である旨を出力することができる。これにより、上流側の吸着容器(次に交換すべき吸着容器)からの出水を直接測定して放射性核種の濃度を得ることにより、高い精度で次に交換すべき吸着容器の状態を知ることができる。よって、交換時期を正確にコントロールすることができるため、吸着容器に装填された吸着剤を有効に使うことができる。
また放射性汚染水除染プロセスにおいては、吸着容器を交換する際に、今まで下流側で使用していた吸着容器(今回交換しない吸着容器)に単独で放射性汚染水を通水し、その間に吸着容器を交換することができる。よってシステムを止めずに吸着塔を交換することができる。
また放射性汚染水除染システムにおいては、第1中間管と第2中間管とが共有する部分に測定部が設けられるので、吸着容器の上流側と下流側を入れ替えても、同一のセンサで放射性核種の濃度を測定できる。よって、センサの個体差や取付け状態の差による誤差の影響がなくなるため、高い精度で吸着塔の状態を知ることができ、配線数が減り入れ替えのたびにセンサを切替える手間が不要となりシステムを簡素化できる。
また放射性汚染水除染システムにおいては、除去対象核種に固有の波長のγ線の強度を測定することにより、除去対象核種の濃度を測定することができる。よって、放射性汚染水に複数の放射性核種が混在する場合であっても、正確に除去対象核種のみの濃度を測定でき、同時に複数の放射性核種の濃度を測定することもできる。
また放射性汚染水除染システムにおいては、直列に接続した2つの吸着容器の2段目の下流に第3の吸着容器を接続して、2段目の吸着容器と3段目の吸着容器との間の除去対象の放射性核種に固有の波長のγ線の強度を測定するので、該γ線が検出された時点で、1段目の吸着容器は、当該容器の長さを考慮するとほぼ完全に飽和している(除去対象核種を除去する能力がほぼ完全に無くなった状態)と判断することができ、吸着容器内の吸着剤を使い切ることができる。
また放射性汚染水除染システムにおいては、異なる吸着剤を装填した吸着ユニットの交換時期が近接するように調整されているので、一度に複数の吸着ユニットを交換することができ効率的である。
また放射性汚染水除染システムにおいては、吸着ユニットの全てがトレーラーにより搬送可能なコンテナに搭載され、1つ又は少数のジョイントにより接続されているので、短時間でシステム全体を交換することができる。
本発明に係る実施形態1の放射性汚染水除染システムが備える吸着ユニットの概要図である。 吸着塔の交換の手順を示すチャート図である。 本発明に係る変形例1の放射性汚染水除染システムが備える吸着ユニットの概要図である。 本発明に係る変形例2の放射性汚染水除染システムが備える吸着ユニットの概要図である。 本発明に係る変形例3の放射性汚染水除染システムの概要図である。
<実施形態1>
<構成>
図1は、本発明に係る実施形態1の放射性汚染水除染システム1が備える吸着ユニット100の概要図である。
図1において、吸着ユニット100は、放射性汚染水から放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムの主要構成であり、吸着部110、配管部120、測定部130、切替制御部140、及び出力部150を備える。ここで図1には、説明のために放射性汚染水の給水管A、外部への排水管Bを記載している。なお配管部120は、給水管A、排水管Bを含む構成としてもよい。
なお吸着ユニット100は、単独で用いて放射性汚染水から特定の放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムとすることもできるし、原子力発電プラントにおいて炉心冷却水の循環系を含む大規模な放射性汚染水除染システムの一部とすることもできる。
吸着部110は、放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第1吸着塔111及び第2吸着塔112を含み、吸着剤を使用して放射性核種を吸着する。
第1吸着塔111及び第2吸着塔112は、それぞれ同一の吸着剤を装填した同規模の吸着容器である。なお、第1吸着塔111及び第2吸着塔112に装填する吸着剤は、除去対象として想定した放射性核種に対する除去能力が同等であればよいので、同一の吸着剤でなくてもよい。
配管部120は、金属製あるいは樹脂製等の送水管と、流路の切換えができる切替バルブとからなり、第1吸着塔111及び第2吸着塔112を直列に、あるいは単独で接続して放射性汚染水を通水させる流路を形成する。詳細には配管部120は、第1供給管121、第2供給管122、供給先切替部123、第1中間管124、第2中間管125、中間切替部126a、中間切替部126b、第1排出管127、第2排出管128、及び排出元切替部129を含む。
第1供給管121は、供給先切替部123を介して給水管Aから第1吸着塔111の入水口までを接続する。
第2供給管122は、供給先切替部123を介しての給水管Aから第2吸着塔112の入水口までを接続する。
供給先切替部123は、第1供給管121を開通させ第2供給管122を閉鎖する第1供給状態と、第2供給管122を開通させ第1供給管121を閉鎖する第2供給状態とを切替える。また、使用しないときには供給先切替部123は、第1供給管121を閉鎖し第2供給管122を閉鎖する第3供給状態に切替える。
第1中間管124は、中間切替部126bを介して第1吸着塔111の出水口から第2吸着塔112の入水口までを接続する。
第2中間管125は、中間切替部126aを介して第2吸着塔112から出水口を第1吸着塔111の入水口までを接続する。
中間切替部126a、126bは連動して、第1中間管124を開通させ第2中間管125を閉鎖する第1中間状態と、第2中間管125を開通させ第1中間管124を閉鎖する第2中間状態とを切替える。
第1排出管127は、排出元切替部129を介して第1吸着塔111の出水口から排水管Bまでを接続する。
第2排出管128は、排出元切替部129を介して第2吸着塔112の出水口から排水管Bまでを接続する。
排出元切替部129は、第1排出管127を開通させ第2排出管128を閉鎖する第1排出状態と、第2排出管128を開通させ第1排出管127を閉鎖する第2排出状態とを切替える。
測定部130は、α線、β線、γ線等の放射線を測定する測定機であるセンサ131a、131bを含み、配管部120の経路中において、除去対象核種の含有量を放射線の種類と量に基づいて測定する。センサ131aは、第1中間管124の途中に設けられ、第1中間状態において放射線の強度を測定する。センサ131bは、第2中間管125の途中に設けられ、第2中間状態において放射線の強度を測定する。なお、センサ131a、131bは、放射性核種毎に固有の波長のγ線の強度を、波長別に測定し、該γ線の強度に基づいて、除去対象核種以外の放射性核種からの放射線をキャンセルして、除去対象核種の濃度を測定すること望ましい。
切替制御部140は、供給先切替部123により第1供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第1中間状態に切替え、排出元切替部129により第2排出状態に切替えるように制御することにより、第1吸着塔111を上流側とし、第2吸着塔112を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する(このような状態を第1の場合とする)。
同様に切替制御部140は、供給先切替部123により第2供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第2中間状態に切替え、排出元切替部129により第1排出状態に切替えるように制御することにより、第2吸着塔112を上流側とし、第1吸着塔111を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する(このような状態を第2の場合とする)。
出力部150は、測定部130による測定値が設定値を超えた場合に、第1吸着塔111及び第2吸着塔112のうちの上流側の吸着塔の交換が必要である旨を出力して、操作者等に知らせる。ここで操作者に知らせる方法は、モニタに表示する、音声で知らせる、交換が必要な吸着塔の近辺に設置されたパトランプを点灯又は点滅させる等の様々な方法があり、操作者に伝わるものであればいかなる方法であってもよい。なお、自動交換装置(図示せず)が出力部150からの出力を受けて、自動的に上流側の吸着塔を交換してもよい。
出力部150による出力を受けて、操作者は、指示された方の吸着塔を交換して新しい吸着塔を設置する。
新しい吸着塔の設置後に、切替制御部140は、吸着塔の交換が終了した旨を操作者からの操作盤(図示せず)への入力等により認知すると、例えば交換前に、第1の場合(第1吸着塔111が上流側)であったとすると、第1の場合の制御から第2の場合(第2吸着塔112が上流側)の制御に切替えて、第2吸着塔112を上流側とし、第1吸着塔111を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する。
同様に、切替制御部140は、例えば交換前に、第2の場合(第2吸着塔112が上流側)であったとすると、第2の場合の制御から第1の場合(第1吸着塔111が上流側)の制御に切替えて、第1吸着塔111を上流側とし、第2吸着塔112を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する。
なお、吸着塔の交換中において、交換しない方の吸着塔を単独で接続することにより、除染を継続することもできる。
吸着塔を単独で接続するには、中間切替部126a、126bは、第1中間状態と、第2中間状態とは別に、第1中間配管を閉鎖し前記第2中間配管を閉鎖する第3中間状態に切替えることができなければならない。
さらに切替制御部140は、第1の場合に、測定部130による測定値が設定値を超えたときには、供給先切替部123により第2供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第3中間状態に切替え、排出元切替部129により第1排出状態を維持するよう制御することにより、第1吸着塔111を単独で接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する。ここで出力部150は第2吸着塔112の交換が必要である旨を出力する。第2吸着塔112の交換の後に切替制御部140は第2の場合の制御に切替える。
同様に切替制御部140は、第2の場合に、測定部130による測定値が設定値を超えたときには、供給先切替部123により第1供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第3中間状態に切替え、排出元切替部129により第2排出状態を維持するよう制御することにより、第2吸着塔112を単独で接続し放射性汚染水を通水させる流路を形成する。出力部150は第1吸着塔111の交換が必要である旨を出力する。第1吸着塔111の交換の後に切替制御部140は第1の場合の制御に切替える。
<動作>
図2は、吸着塔の交換の手順を示すチャート図である。
以下に図2を用いて、吸着塔の交換の手順について説明する。ここでは吸着塔の交換中において、交換しない方の吸着塔を単独で接続することにより、除染を継続することとする。なお、吸着塔の交換中に除染を継続しない場合には、交換中には供給先切替部123により第3供給状態に切替えて、放射性汚染水の供給を止めて除染を休止する。
(1)切替制御部140が、過去の履歴や操作者の入力等に基づいて、第1吸着塔111と第2吸着塔112の使用期間を比較する(ステップS1)。ここでは第1吸着塔111の使用期間の方が長いか(YES)、第2吸着塔112の使用期間の方が長いか(NO)を判断する。なお、使用期間が同じ場合には便宜上は第1吸着塔111の使用期間の方が長い(YES)ものとする。
(2)(1)における第1吸着塔111の使用期間の方が長い場合(ステップS1:YES)、あるいは、(11)における第2吸着塔112の交換の後(ステップS11:YES)において、切替制御部140が、供給先切替部123により第1供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第1中間状態に切替え、排出元切替部129により第2排出状態に切替えるように制御することにより、第1吸着塔111を上流側とし、第2吸着塔112を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させて除染を開始する(ステップS2)。
(3)切替制御部140が、測定部130による測定値(放射性汚染水の放射性核種の濃度に相当する)が設定値を超えたか否かを判断する(ステップS3)。測定値が設定値を超えない間は除染を継続する。
(4)測定値が設定値を超えたときには(ステップS3:YES)、切替制御部140が、供給先切替部123により第2供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第3中間状態に切替え、排出元切替部129により第1排出状態を維持するよう制御することにより、第2吸着塔112を単独で接続し放射性汚染水を通水させて除染を開始する(ステップS4)。
(5)出力部150が第1吸着塔111の交換が必要である旨を出力する(ステップS5)。ここで操作者は第1吸着塔111を新しい吸着塔に交換する。
(6)操作者により第1吸着塔111が新しい吸着塔に交換されるまで待つ(ステップS6)。ここで切替制御部140は、吸着塔の交換が終了した旨を操作者からの操作盤(図示せず)への入力等により認知する。
(7)(1)における第2吸着塔112の使用期間の方が長い場合(ステップS1:NO)、あるいは、(6)における第1吸着塔111の交換の後(ステップS6:YES)において、切替制御部140が、供給先切替部123により第2供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第2中間状態に切替え、排出元切替部129により第1排出状態に切替えるように制御することにより、第2吸着塔112を上流側とし、第1吸着塔111を下流側として直列に接続し放射性汚染水を通水させて除染を開始する(ステップS7)。
(8)切替制御部140が、測定部130による測定値(放射性汚染水の放射性核種の濃度に相当する)が設定値を超えたか否かを判断する(ステップS8)。測定値が設定値を超えない間は除染を継続する。
(9)測定値が設定値を超えたときには(ステップS8:YES)、切替制御部140が、供給先切替部123により第1供給状態に切替え、中間切替部126a、126bにより第3中間状態に切替え、排出元切替部129により第2排出状態を維持するよう制御することにより、第1吸着塔111を単独で接続し放射性汚染水を通水させて除染を開始する(ステップS9)。
(10)出力部150が第2吸着塔112の交換が必要である旨を出力する(ステップS10)。ここで操作者は第2吸着塔112を新しい吸着塔に交換する。
(11)操作者により第2吸着塔112が新しい吸着塔に交換されるまで待つ(ステップS11)。ここで切替制御部140は、吸着塔の交換が終了した旨を操作者からの操作盤(図示せず)への入力等により認知する。
以上のように、実施形態1の放射性汚染水除染システムによれば、上流側の吸着塔からの出水について放射性核種の濃度に基づいて、上流側の吸着塔の交換時期を決定するので、吸着塔に装填された吸着剤を有効に使うことができる。
また、吸着塔を交換する際には、1つの吸着塔を用いて除染を継続することができるので、システムを止めずに吸着塔を交換することができる。
<変形例1>
図3は、本発明に係る変形例1の放射性汚染水除染システム2が備える吸着ユニット200の概要図である。
変形例1の吸着ユニット200は、実施形態1の吸着ユニット100の構成を元に、配管部120を配管部220に、測定部130を測定部230に変更しており、その他の構成要素は実施形態1の吸着ユニット100と同様である。
配管部220は、実施形態1の第1中間管124を第1上管221、共有中管222、及び第1下管223に置換え、実施形態1の第2中間管125を第2上管224、共有中管222、及び第2下管225に置換え、実施形態1の中間切替部126a、126bの代わりに中間切替部226a、226bを含み、その他の構成要素は実施形態1の配管部120と同様である。
測定部230は、実施形態1のセンサ131a、131bの代わりにセンサ231を備える。
共有中管222は、第1中間管124の経路と第2中間管125経路で共有する部分になっており、第1の開口と第2の開口を有する。
第1上管221は、中間切替部226aを介して、第1吸着塔111の出水口から共有中管222の第1の開口まで接続する。
第2上管224は、中間切替部226aを介して、第2吸着塔112の出水口から共有中管222の第1の開口までを接続する。
中間切替部226aは、第1中間状態においては、第1上管221を開通させ第2上管224を閉鎖し、第2中間状態においては、第2上管224を開通させ第1上管221を閉鎖する。
第1下管223は、中間切替部226bを介して、共有中管222の第2の開口から第2吸着塔112の入水口までを接続する。
第2下管225は、中間切替部226bを介して、共有中管222の第2の開口から第1吸着塔111の入水口までを接続する。
中間切替部226bは、第1中間状態においては、第1下管223を開通させ第2下管225を閉鎖し、第2中間状態においては、第2下管225を開通させ第1下管223を閉鎖する。
センサ231は、実施形態1の測定部130の2つのセンサ(センサ131a、131b)の両方の機能を有し、共有中管222の途中に設けられ、共有中管222中の放射性汚染水について放射性核種の濃度を測定する。
以上のように、変形例1の放射性汚染水除染システムによれば、吸着塔の上流側と下流側を入れ替えても、同じセンサで放射性核種の濃度を測定できるので、センサの個体差や取付け状態の差による誤差の影響がなくなるため、高い精度で吸着塔の状態を知ることができ、さらに配線数が減り、吸着塔の入れ替えのたびにセンサを切替える手間が不要となるのでシステムを簡素化できる。
<変形例2>
図4は、本発明に係る変形例2の放射性汚染水除染システム3が備える吸着ユニット300の概要図である。
変形例2の吸着ユニット300は、変形例1の吸着ユニット200の構成を元に、吸着部110を吸着部310に、測定部230を測定部330に変更しており、その他の構成は同様である。
吸着部310は、変形例1の吸着部110の構成に、さらに第3吸着塔313を備える。
測定部330は、変形例1の測定部230の構成に、さらに、センサ331を備える。
第3吸着塔313は、第1吸着塔111、第2吸着塔112と同様に、同一の吸着剤を装填した同規模の吸着塔であり、排水管Bの直前(排出元切替部129の後)に挿入される。
センサ331は、センサ231と同様のセンサであり、第3吸着塔313の直前の配管に設けられ、放射線の強度を測定する。なおセンサ331は、除去対象の放射性核種に固有の波長のγ線の強度を測定することが望ましい。
変形例2の放射性汚染水除染システムによれば、センサ331により除去対象核種が検出された時点で、最上流側の吸着塔がほぼ完全に飽和している(除去対象核種を除去する能力がほぼ完全に無くなった状態)と判断することができるので、吸着塔を確実に使い切ることができる。
<変形例3>
図5は、本発明に係る変形例3の放射性汚染水除染システム4の概要図である。
変形例3の放射性汚染水除染システム4は、実施形態1の吸着ユニット100、変形例1の吸着ユニット200、及び変形例2の吸着ユニット300等と同等の吸着ユニット401〜410を複数備えている。
吸着ユニット401〜410は、それぞれ様々な吸着剤を用いて、異なる種類の放射性核種を除去する。
各吸着ユニットに用いる吸着剤には、例えば、アミノメチルホスホン酸系等の官能基を添着した活性炭や、ゼオライト系の無機材料、あるいはアルミナとシリカとから構成される無機材料を用いることができる。
また上記吸着剤には、フェロシアン化コバルト(フェロシアン化Co)、又はフェロシアン化鉄(フェロシアン化Fe)を主成分として担持したTiO(酸化チタン)系無機材料、ヨウ素(I)坦持活性炭とキレート剤含有活性炭とから形成されたヨウ素及び超ウラン元素吸着剤、無機炭素とAl(アルミナ)で構成される無機炭素及びアルミナ含有吸着剤(除去対象:多元素)、CeO(酸化セシウム)系無機材料で構成される酸化セシウムを主成分とする吸着剤(除去対象:Sb、Se、Te、ヨウ素酸)、ヨウ素(I)担持活性炭で構成されるヨウ素及び活性炭含有吸着剤(除去対象:ヨウ素)、タンニン担持活性炭で構成されるタンニン及び活性炭含有吸着剤(除去対象:超ウラン元素U、Np、Pu、Am、Cm)、還元鉄(rFe)担持活性炭で構成される還元鉄及び活性炭含有吸着剤(除去対象:Sb、Se、Te、多元素)、Al(アルミニウム)含有無機炭素系材料で構成されるアルミニウム含有炭素系の吸着剤(除去対象:Sb、Se、Te、Tc)、及び、DDTC担持活性炭とオキシン(Oxine)担持活性炭とDTPA担持活性炭とクペロン(Cupferron)担持活性炭とを混合したキレート剤含有活性炭で構成される超ウラン元素除去吸収剤(除去対象:超ウラン元素(U、Np、Pu、Am、Cm))を含むことが好ましい。ここで除去対象を「多元素」と記載しているものは、Ag、Cd、Eu、Mn、Co、Y、Ru、Ce、Te、Ni、Zn、Rh、Nd、Sn、Sb、Tc、Pr、Sm、Gd、V+超ウラン元素(U、Np、Pu、Am、Cm)の一部又は全部を除去対象とする。
ここで吸着ユニット401〜410の全ての交換時期が近接するように、吸着ユニット毎に吸着剤の装填量が調整されている。例えば交換時期が6ヶ月となるように、各吸着剤の量を増減しておき、交換時期に一斉に吸着ユニットの全てを交換することができる。なお、全体の交換時期を6ヶ月に設定した場合であっても、使用量の多い吸着剤などでは、個別の交換時期を2ヶ月や3ヶ月のように全体の交換時期の整数分の1になるように調整して、個別の交換時期を数回経た後に全体の交換時期が到来するようにしてもよい。
また、放射性汚染水除染システム4は、トレーラーにより搬送可能なコンテナ420を備え、吸着ユニット401〜410の全てがコンテナ420に搭載され、予備のもの等を除く使用される吸着ユニットの全てが接続された状態になっている。
また最上流の吸着ユニット401における入水口への接続、及び、最下流の吸着ユニット410における出水口への接続を、それぞれ取り外し容易にするジョイント部430を備える。
以上のように、変形例3の放射性汚染水除染システムによれば、各吸着ユニットの交換時期を近接させ、吸着ユニットの全てがコンテナに搭載され、接続が容易なジョイント部を備えるので、吸着ユニットの全てを短時間で一斉に移動可能であり、交換にかかる手間や時間を減らすことができる。よって、作業員の被爆量を極力減らすことができる。
1、2、3、4 放射性汚染水除染システム
100 吸着ユニット
110 吸着部
111 第1吸着塔
112 第2吸着塔
120 配管部
121 第1供給管
122 第2供給管
123 供給先切替部
124 第1中間管
125 第2中間管
126a、126b 中間切替部
127 第1排出管
128 第2排出管
129 排出元切替部
130 測定部
131a センサ
131b センサ
140 切替制御部
150 出力部
200 吸着ユニット
220 配管部
221 第1上管
222 共有中管
223 第1下管
224 第2上管
225 第2下管
226a、226b 中間切替部
230 測定部
231 センサ
300 吸着ユニット
310 吸着部
313 第3吸着塔
330 測定部
331 センサ
401〜410 吸着ユニット
420 コンテナ
430 ジョイント部

Claims (7)

  1. 放射性汚染水から放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムであって、
    前記放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第1吸着容器及び第2吸着容器と、
    放射性汚染水の給水管と、
    前記給水管から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第1供給管と、
    前記給水管から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第2供給管と、
    前記第1供給管を開通させ前記第2供給管を閉鎖する第1供給状態と、
    前記第2供給管を開通させ前記第1供給管を閉鎖する第2供給状態とを切替える供給先切替部と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1中間管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2中間管と、
    前記第1中間管を開通させ前記第2中間管を閉鎖する第1中間状態と、
    前記第2中間管を開通させ前記第1中間管を閉鎖する第2中間状態とを切替える中間切替部と、
    外部への排水管と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第1排出管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第2排出管と、
    前記第1排出管を開通させ前記第2排出管を閉鎖する第1排出状態と、
    前記第2排出管を開通させ前記第1排出管を閉鎖する第2排出状態とを切替える排出元切替部と、
    前記第1中間管及び前記第2中間管に設けられ、放射線の強度を測定する測定部と、
    前記第1供給状態にあり、前記第1中間状態にあり、前記第2排出状態にあるときに放射性汚染水を通水する第1の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第1吸着容器の交換が必要である旨を出力し、前記第2供給状態にあり、前記第2中間状態にあり、前記第1排出状態にあるときに放射性汚染水を通水する第2の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第2吸着容器の交換が必要である旨を出力する出力部とを備え
    さらに、前記第1中間管と前記第2中間管とは、一体化された共有部分である共有中管を有し、
    前記第1中間管は、
    前記共有中管と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記共有中管の第一の開口までを接続する第1上管と、
    前記共有中管の第2の開口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1下管とからなり、
    前記第2中間管は、
    前記共有中管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記共有中管の第一の開口までを接続する第2上管と、
    前記共有中管の第2の開口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2下管とからなり、
    前記中間切替部は、
    前記第1中間状態においては、前記第1上管を開通させ前記第2上管を閉鎖し、前記第2中間状態においては、前記第2上管を開通させ前記第1上管を閉鎖する上管切替部と、
    前記第1中間状態においては、前記第1下管を開通させ前記第2下管を閉鎖し、前記第2中間状態においては、前記第2下管を開通させ前記第1下管を閉鎖する下管切替部とからなり、
    前記測定部は、前記共有中管に設けられることを特徴とする放射性汚染水除染システム。
  2. 前記測定部は、
    除去対象の放射性核種に固有の波長のγ線の強度を測定する
    請求項1に記載の放射性汚染水除染システム。
  3. 該放射性汚染水の処理システムは、さらに、
    前記放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第3吸着容器を備え、
    前記排出元切替部の後に前記第3吸着容器が挿入され、
    前記測定部は、さらに、
    前記第3吸着容器の直前の配管に設けられ、除去対象の放射性核種に固有の波長のγ線の強度を測定し、
    前記出力部は、
    前記第3吸着容器の直前の配管において、除去対象の放射性核種に固有の波長のγ線が検出されたときに、前記測定部による測定値が設定値を超えたと判断する
    請求項に記載の放射性汚染水除染システム。
  4. 該放射性汚染水の処理システムは、さらに、
    前記第1吸着容器及び第2吸着容器を含む吸着ユニットを複数備え、
    前記吸着ユニットの全ての交換時期が近接するように、吸着ユニット毎に吸着剤の装填量が調整されている
    請求項1に記載の放射性汚染水除染システム。
  5. 該放射性汚染水の処理システムは、さらに、
    トレーラーにより搬送可能なコンテナを備え、
    前記吸着ユニットの全てが接続されて、前記コンテナに搭載されており、
    該放射性汚染水の処理システムは、さらに、
    最上流の前記吸着ユニットにおける入水口への接続、及び、最下流の前記吸着ユニットにおける出水口への接続を、それぞれ取り外し容易にするジョイント部を備える
    請求項に記載の放射性汚染水除染システム。
  6. 放射性汚染水から放射性核種を除去する放射性汚染水除染システムにおける放射性汚染水除染プロセスであって、
    前記放射性汚染水除染システムは、
    前記放射性核種を吸着する吸着剤を装填した第1吸着容器及び第2吸着容器と、
    放射性汚染水の給水管と、
    前記給水管から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第1供給管と、
    前記給水管から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第2供給管と、
    前記第1供給管を開通させ前記第2供給管を閉鎖する第1供給状態と、
    前記第2供給管を開通させ前記第1供給管を閉鎖する第2供給状態とを切替える供給先切替部と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1中間管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2中間管と、
    前記第1中間管を開通させ前記第2中間管を閉鎖する第1中間状態と、
    前記第2中間管を開通させ前記第1中間管を閉鎖する第2中間状態とを切替える中間切替部と、
    外部への排水管と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第1排出管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記排水管までを接続する第2排出管と、
    前記第1排出管を開通させ前記第2排出管を閉鎖する第1排出状態と、
    前記第2排出管を開通させ前記第1排出管を閉鎖する第2排出状態とを切替える排出元切替部と、
    前記第1中間管及び前記第2中間管に設けられ、放射線の強度を測定する測定部とを備え、
    該放射性汚染水除染プロセスは、
    前記第1供給状態であり、前記第1中間状態であり、前記第2排出状態であるきに放射性汚染水を通水する第1の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第吸着容器の交換が必要である旨を出力する第1出力ステップと、
    前記第2吸着容器の交換の後に、前記第2供給状態であり、前記第2中間状態であり、前記第1排出状態であるときに放射性汚染水を通水する第2の場合に変更する第1変更ステップと、
    前記第2の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第吸着容器の交換が必要である旨を出力する第2出力ステップと、
    前記第1吸着容器の交換の後に、前記第1の場合に変更する第2変更ステップとを含み、
    さらに、前記第1中間管と前記第2中間管とは、一体化された共有部分である共有中管を有し、
    前記第1中間管は、
    前記共有中管と、
    前記第1吸着容器の出水口から前記共有中管の第一の開口までを接続する第1上管と、
    前記共有中管の第2の開口から前記第2吸着容器の入水口までを接続する第1下管とからなり、
    前記第2中間管は、
    前記共有中管と、
    前記第2吸着容器の出水口から前記共有中管の第一の開口までを接続する第2上管と、
    前記共有中管の第2の開口から前記第1吸着容器の入水口までを接続する第2下管とからなり、
    前記中間切替部は、
    前記第1中間状態においては、前記第1上管を開通させ前記第2上管を閉鎖し、前記第2中間状態においては、前記第2上管を開通させ前記第1上管を閉鎖する上管切替部と、
    前記第1中間状態においては、前記第1下管を開通させ前記第2下管を閉鎖し、前記第2中間状態においては、前記第2下管を開通させ前記第1下管を閉鎖する下管切替部とからなり、
    前記測定部は、前記共有中管に設けられること
    を特徴とする放射性汚染水除染プロセス。
  7. 前記中間切替部は、前記第1中間状態と、前記第2中間状態とに加え、前記第1中間を閉鎖し前記第2中間を閉鎖する第3中間状態に切替えることができ、
    該放射性汚染水除染プロセスは、さらに、
    前記第1の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第吸着容器の交換の間に、前記供給先切替部により前記第2供給状態に切替え、前記中間切替部により前記第3中間状態に切替え、前記排出元切替部により前記第1排出状態を維持して放射性汚染水を通水する第1単独接続ステップと、
    前記第2の場合に、前記測定部による測定値が設定値を超えたときには、前記第吸着容器の交換の間に、前記供給先切替部により前記第1供給状態に切替え、前記中間切替部により前記第3中間状態に切替え、前記排出元切替部により前記第2排出状態を維持するよう制御して放射性汚染水を通水する第2単独接続ステップとを含む
    請求項に記載の放射性汚染水除染プロセス。
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