JP6514953B2 - 吸着塔及び水処理設備 - Google Patents
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Description
このような原子力を利用する施設や、放射性物質により汚染された廃棄物の貯蔵施設や埋立処分場(最終処分場)においては、予期せぬ形で放射性物質を漏洩させてしまうことがあり、地下水及び周辺土壌等を放射能汚染させるおそれを有する。
そして、このような放射性物質に汚染された廃棄物の埋立処分場では降雨などが生じると放射性物質を含有する浸出水が生じ、該浸出水に適切な処理がされない場合には汚染領域をさらに拡大させてしまうおそれを有する。
すなわち、放射性物質を含有する水を被処理水とし、放射性物質を吸着可能な吸着剤に前記被処理水を接触させて前記放射性物質を前記吸着剤に吸着させることにより吸着処理後の処理水の放射性物質の濃度を吸着処理前の前記被処理水よりも低下させる吸着処理方法が従来知られている(下記特許文献1〜3参照)。
このとき取り換えるべき吸着剤には、放射性物質が吸着されているためにできるだけ人手を要することなく簡単に取り換えられることが要望される。
また、吸着塔は、吸着剤の取り換えが完了するまで運転を停止させる必要がある。
そのため、このような水処理が行われる水処理設備の運転効率の観点からも、吸着塔は、吸着剤の取替が容易であることが望ましい。
しかしながら、従来の吸着塔は、吸着剤の取替に係る簡便性について十分な検討がなされておらず上記要望を十分満たすものは見出されていない。
従って、本発明によれば、吸着剤収容器から吸着材を排出させるために特別な手間を掛ける必要性を低減させ得る。
即ち、本発明によれば、吸着剤の取替容易な吸着塔が得られ、水処理設備の運転効率の向上が図られ得る。
まず、図1〜5を参照しつつ水処理設備について説明する。
図に示されているように本実施形態の水処理設備1には、第1吸着塔A1から第4吸着塔A4までの4つの吸着塔Aが備えられている。
これの吸着塔Aは、図5に示されているように内部に放射性物質を吸着可能な吸着剤Xを収容しており、放射性物質を含有する被処理水を吸着処理するためのものである。
より詳しくは、前記吸着塔Aは、前記吸着剤Xを収容する有底筒状の吸着剤収容器を内側容器10とし、該内側容器を収容する外側容器20をさらに備えた2重構造となっている。
そして、本実施形態の吸着塔Aは、外側容器20の底部に被処理を水流させるための流入口201を有し、該流入口201をから導入した被処理水W1を前記吸着剤収容器(内側容器10)に収容している吸着剤Xに接触させ、該吸着剤Xに放射性物質を吸着させる吸着処理を実施して、該吸着処理後の処理水W2を排水口202を通じて塔外に排出し得るように構成されている。
なお、第1吸着塔A1から第4吸着塔A4までの4つの吸着塔Aは、本実施形態においては、規模や内部構造を互いに共通させている。
前記放射性セシウムとしては、セシウム134(134Cs)、セシウム137(137Cs)が挙げられる。
一方で吸着剤としては、ゼオライト、フェロシアン化コバルト、フェロシアン化銅、フェロシアン化第二鉄などのフェロシアン化金属化合物などからなる大きさ1〜5mm程度の粒状物が挙げられる。
即ち、水処理設備1は、第1吸着塔A1によって被処理水W1よりも放射性物質の濃度が低下された処理水が第2吸着塔A2にとっての被処理水とされ、該第2吸着塔A2で吸着処理された処理水が第3吸着塔A3にとっての被処理水とされ、該第3吸着塔A3で吸着処理された処理水が最終的に第4吸着塔A4で吸着処理される被処理水となるように構成されている。
なお、以下においては、系外から導入されて最初に吸着塔で吸着処理される被処理水を「原水」と称して2番目以降の吸着塔にとっての被処理水と呼び分けることがある。
そして、本実施形態の水処理設備1は、第1吸着塔A1の吸着剤を取り換えなければならなくなった際に、全ての吸着処理を中断することなく、残りの第2吸着塔A2から第4吸着塔A4までの吸着塔を利用して吸着処理を継続して実施し得るように構成されている。
即ち、本実施形態の水処理設備1は、少なくとも2つの前記吸着塔が備えられていることから、第1吸着塔A1による吸着処理を終えた際に、該第1吸着塔A1の吸着剤を排出させるとともに該第1吸着塔A1に新たな吸着剤を充填する工程(以下「吸着剤取替工程」ともいう)と、第2吸着塔以降の吸着塔による前記吸着処理工程とを併行させ得る。
なお、通常、第1吸着塔A1での吸着剤取替工程が完了した際には、この第1吸着塔A1が最も吸着性能が高く、第2吸着塔A2が最も吸着性能が低くなっている。
そして、本実施形態の水処理設備1は、第1吸着塔A1での吸着剤取替工程が完了した際に改めて原水の供給先を第1吸着塔A1とするのではなく、依然として第2吸着塔A2を原水供給先とし、第4吸着塔A4で吸着処理された処理水を第1吸着塔A1の被処理水とし、該第1吸着塔A1から排出される処理水を系外に排出し得るように構成されている。
また、本実施形態の水処理設備1は、各吸着塔A1〜A4の排水口202から排出された処理水を系外に排出させるための排水マニホールド配管L2と、該排水マニホールド配管L2と各吸着塔A1〜A4の排水口202とを接続する4つの排水配管L21〜L24とを備えている。
図2は、水処理設備による水処理開始直後の状態を表したもので、原水マニホールド配管L1及び第1分岐配管L11を通じて原水を第1吸着塔A1に導入して吸着処理を実施する場合を示したものである。
ここでは、第1吸着塔A1から第4吸着塔A1まで被処理水を順に通過させている。
即ち、ここでは、第1吸着塔A1から排出された処理水を第1バイパス配管L31を通じて第2吸着塔A2に供給し、第2吸着塔A2から排出された処理水を第2バイパス配管L32を通じて第3吸着塔A3に供給し、さらに第3吸着塔A3から排出された処理水を第3バイパス配管L33を通じて第4吸着塔A4に供給して、最終的に第4吸着塔A4から排出された処理水を第4排水配管L24と排水マニホールド配管L2とを通じて系外に排出させている。
即ち、原水マニホールド配管L1と第2分岐配管L12とを通水状態として、第2吸着塔以降の3台の吸着塔によって吸着処理を継続実施する。
そして、この3台の吸着塔A2〜A4での吸着処理を行う間に第1吸着塔A1の吸着剤を取り換える吸着剤取替工程を実施する。
そして、改めて4台の吸着塔による吸着処理を実施し、第1吸着塔A1で十分に放射性物質の濃度が低減された処理水を排水マニホールド配管L2を通じて系外に排出する。
しかも、後述するように、本実施形態の吸着塔は、吸着剤取替工程をも簡便に実施可能であることから、吸着剤取替工程のために吸着塔を休転状態とさせる時間を短くすることができる。
以下に図5、6を参照しつつ吸着剤取替工程及び本実施形態の吸着塔について説明する。
この図にも示されているように、
吸着塔Aは、放射性物質を吸着可能な吸着剤Xと、該吸着剤Xを収容する有底筒状の吸着剤収容器(内側容器10)とを備えている。
吸着塔Aは、前記内側容器10に収容させた前記吸着剤Xに放射性物質を含有する被処理水W1を接触させて該被処理水W1に対する吸着処理を実施し、吸着処理後の処理水W2を塔外に排出し得るように構成されている。
そして、吸着塔Aは、吸着処理に用いた吸着剤Xを自由落下により前記内側容器10から排出し得るように、該内側容器10が、下方に向けた開口10aを有する筒状胴体11と、該筒状胴体11の前記開口10aを開閉自在に閉塞する底蓋12とを備えている。
即ち、前記吸着塔Aは、前記吸着剤収容器の筒状胴体11を内筒とし、該外側容器20の筒状胴体21を外筒とする二重筒構造が形成されているとともに前記吸着剤収容器の底蓋12を内蓋とし、前記外側容器20の底蓋22を外蓋とする二重蓋が形成されている。
なお、以下においては、「内筒」、「外筒」、「内蓋」及び「外蓋」との用語についても「筒状胴体11,21」や「底蓋12,22」と同じ符号を付して説明することとする。
従って、本実施形態の吸着塔Aは、前記外側容器20と前記内側容器10との間に筒状の空間部30が形成されている。
本実施形態の内筒11や外筒21は、円筒状や角筒状とすることができ、特にその形状が限定されるものではない。
即ち、内筒11や外筒21は、水平面での断面形状が円形や多角形である必要はなく、断面形状が不定形であってもよい。
なお、本実施形態においては、内筒の断面形状と外筒の断面形状とが相似形となることが好ましく、両者が同心円となるように内筒及び外筒は、円筒状であることが好ましい。
また、前記仕切り材40よりも上側の上部空間部は、前記被処理水を吸着処理した後の処理水W2を収容する処理水収容部30aとなっており、前記排水孔202は、該処理水収容部30aにおいて開口している。
なお、前記排水口202は、この処理水収容部30aの下端部において開口している。
前記内筒11も外筒21と同様に上端が開口端となっており、且つ、上部端面が外筒21の上部端面と略面一となっている。
従って、前記上蓋50は、外筒21の上部開口を閉塞させるのに併せて内筒11の上部開口をも閉塞可能な状態となって吸着塔Aに備えられている。
前記のように本実施形態においては第1通水孔H1が内側容器10の内部空間と被処理水収容部30bとを連通させるものであり、前記第2通水孔H2は、内側容器10の内部空間と処理水収容部30aとを連通させるものである。
即ち、吸着塔Aは、第1通水孔H1を通じて内側容器内に導入した被処理水に上向流を形成させ、該被処理水を吸着剤Xの隙間を縫う形で第2通水孔H2まで到達させて処理水を得、該処理水を第2通水孔H2を通じて収容部30aへと排出させるように構成されており、この吸着剤の隙間を通って移動する間に被処理水に対する吸着処理が行われるように構成されている。
即ち、内筒11は、図5正面視左側が、正面視右側に比べて下方にまで延設されており、下端の周方向における一部分が他の部分に比べて下方に延設された延設部11eとなっている。
このため、本実施形態の前記内蓋12は、内筒11を閉止している状態において、その中央部を介して対向する一端縁部12aと他端縁部12bとに高低差が設けられた状態となる。
即ち、前記内蓋12は、内筒11を閉止している状態において、内筒下端の高位部に当接される前記一端縁部12aから内筒下端の低位部(延設部11eの下端)に当接される前記他端縁部12bに向けて先下がりとなる。
該付勢機構としては、特に限定されることなく、バネやゴムなどの弾性部材によって内蓋12を下方から内筒11に向けて加圧する機構や、前記外蓋22を内蓋12の下側に当接させて、該外蓋22と内蓋12との当接力によって前記内蓋12を上向きに付勢する機構が挙げられる。
なかでも、外蓋22によって内蓋12を付勢する方法は、別途、弾性部材などによって吸着塔Aの部品点数が増大することを抑制できるとともに前記のような連動機構を形成させる上においても有利である。
前記付勢機構には、前記外蓋22に対して上向きに付勢し、該外蓋22による内蓋12の付勢力を強化するための付勢強化機構として油圧シリンダーやエアシリンダーを備えさせても良い。
該付勢強化機構を採用することで、内筒11と内蓋12との間のシールをより確実なものとすることが出来る。
なお、該付勢強化機構による外蓋22の付勢は、外蓋22で外筒21を閉じた後に実施することが好ましい。
また、同様に前記付勢強化機構によって外蓋22の付勢を行う場合、外筒21を開状態にさせるための動作を外蓋22が始動する前に該付勢強化機構による外蓋22の付勢を解除することが好ましい。
該スライド機構としては、エアシリンダー、油圧シリンダー、ボールネジを利用したリニアアクチュエータなどによって構成させることができる。
本実施形態の吸着塔Aは、外蓋12をスライド機構によって開閉させるのに際して当該外蓋22の上面に摺接されるスクレーパー60をさらに備えており、前記開閉の度に外蓋上面から自動的に異物が除去されるように構成されている。
該スクレーパー60としては、例えば、エラストマー、プラスチックス、金属等の各種素材によって構成されたブレードを備えたものが採用可能である。
なお、スクレーパー60は、ブレードによって外蓋22の上面に線状の当接領域を形成しつつ外蓋22の移動に際して摺接され、且つ、線状の前記当接領域の長手方向が外蓋22の移動方向と直角に近い形で交差するように備えられることが好ましく、前記長手方向が前記移動方向に直交するように備えられることが好ましい。
本実施形態の吸着塔Aは、前記内蓋12を水平方向に沿った軸心周りに回動自在とするヒンジ機構70を有し、該ヒンジ機構70が前記内筒11の延設部11eとは逆の内筒下端高位部の側方に備えられている。
本実施形態の吸着塔Aは、前記ヒンジ機構70が、前記内蓋12の前記一端縁部12aと前記他端縁部12bとの内の一端縁部12aを軸支して該一端縁部12aよりも前記他端縁部12bを大きく上下動させて内蓋12を回動させるための機構として備えられている。
即ち、本実施形態の内蓋12は、前記他端縁部12bを下降させて前記内筒11を開状態とするとともに該他端縁部12bを上昇させて前記内筒11を閉状態とすべく備えられている。
そして、前記内蓋12は、中央部を介して対向する一端縁部12aと他端縁部12bとの内の一端縁部12aが前記ヒンジ機構70によって前記のように軸支され、前記他端縁部12bを上昇させる第1の方向D11と、前記他端縁部12bを下降させる第2の方向D12とに回動自在となっている。
また、前記外蓋22は、前記スライド機構によって、前記外筒21を閉状態とする第1の方向D21と、前記外筒21を開状態とする第2の方向D22とに往復動可能となっている。
なお、前記のように外蓋22の内筒11に向けての付勢を油圧シリンダーやエアシリンダーによって強化する場合、外蓋22の閉止動作完了後に付勢強化を実施し、外蓋22の開動作開始前に付勢を解除することで該外蓋22の往復動をスムーズに行わせることができる。
そして、本実施形態の吸着塔Aは、前記外蓋22が第1の方向D1への移動に際して前記内蓋12を第1の方向D1に回動させ、且つ、前記外蓋22の第2の方向D22への移動に際して前記内蓋12が前記第2の方向D12に回動される連動機構を有している。
まず、外蓋22によって外筒21を閉止している状態においては、吸着剤の重量が内蓋12の上面側に加わり、図5において反時計回りに回動させる力が内蓋12に加わる。
ここで、内蓋12は、下面側に外蓋22が当接されているため、当該外蓋22によって回動動作が規制された形になる。
一方で、外蓋22をスライド機構によって移動させ、外蓋22を開状態にさせた場合には、内蓋12の回動動作の規制も解除されることになるため図6に示すように内筒11の下部開口10a及び外筒21の下部開口20aが何れも開状態となり、吸着剤Xは自由落下により内側容器10から自動的、且つ、速やかに排出されることになる。
なお、前述したとおり外蓋22を上方向にシリンダー等によって押圧する場合は、通常、付勢を解除すること、即ちシリンダーをゆるめることによって、外蓋22を外筒20及び内蓋12へ押しつけている力を弱めた後、該外蓋22をスライド機構によりスライドさせることとなる。
このとき、一部の吸着剤が外蓋22の上に落下する場合があるが、前記スクレーパー60と外蓋との当接位置が外蓋の移動方向末端に達した際には、外蓋22の上に落下した吸着剤の殆どがスクレーパー60によって掻き落とされることになる。
特に内筒11の内壁面、内蓋12の上面、及び、該内蓋12の上面とともにシール面を形成する内筒11の下端面を水洗してこれらに付着した吸着剤を除去するための洗浄機構を設け、該洗浄機構によって吸着剤の水洗除去を実施した後に前記閉止動作を実施することが好ましい。
このように内側容器10を水洗した後に閉止動作を実施することによって、内蓋12と内筒11との間のシール面への吸着剤の噛み込みが防止でき、吸着材の漏洩防止を強化することができる。
このときの動作を図7を参照しつつ説明すると、前記のように前記スライド機構によって外蓋22が閉止動作を開始した後、まずは、外蓋の移動方向先端部が内蓋12に当接される(図7(a))。
その後、外蓋22は、当接位置を内蓋12の他端縁部12bに向けて移動させ、且つ、内蓋12を持ち上げながら閉止動作を継続する(図7(b))。
やがて、外蓋22が外筒21を完全に閉状態にした時点においては、内蓋12も内筒11を閉状態とすることができる。
その後、外蓋22を上方向へと押圧することで、より確実に内蓋12と内筒11を閉状態とすることができる。
なお、その後、上蓋50を開けて新たな吸着剤を内側容器10に再充填し、再び上蓋50を閉じれば吸着剤取替工程を完了させることができる。
前記内側容器から自由落下させた吸着剤については、吸着塔Aの下方において受け容器を設けることにより速やかに回収可能である。
該受け容器は、吸着剤の量にもよるが、例えば、フレキシブルコンテナやドラム缶など、使い終えた吸着剤の保管容器として利用可能なものを用いることができる。
また、空になった内側容器10への吸着剤の再充填に際しては、ホッパーなどを用いることができる。
即ち、本実施形態においては、吸着塔の設置場所とは離れた地点に設けた保管場所にて使用済みの吸着剤を保管することが好ましい。
従って、前記フレキシブルコンテナや前記ドラム缶には可搬性が付与されていることが好ましく、本実施形態の水処理設備は、前記フレキシブルコンテナや前記ドラム缶を、吸着塔の設置場所と前記保管場所との間を移動可能にさせるための搬送機構を有していることが好ましい。
該搬送機構としては、吸着塔の下部と保管場所との間に敷設したレールと、当該レール上を移動可能な搬送台車などによって構成させることができる。
なお、搬送機構による使用済み吸着剤の搬送は、手動で行っても良く、公知の手段によって自動で行うようにしても良い。
保管場所まで移動されたフレキシブルコンテナやドラム缶は、例えば、クレーン等の昇降機によって搬送台車から降ろされて所定の場所に保管または仮置きされる。
その後、使用済み吸着剤が降ろされた搬送台車に空のフレキシブルコンテナやドラム缶が設置され、当該搬送台車が再び吸着塔の下部へ移動されることによって新たに破過した吸着剤を受け入れ可能となる。
なお、搬送台車は吸着塔毎に設置するようにしても良く、1台のみとして吸着剤が破過する順番に吸着塔の下部に移動させるようにしても良い。
具体的には、本実施形態においては、吸着剤Xを収容した内側容器10への被処理水W1の導入経路、該内側容器内の被処理水W1の流通方向、及び、吸着処理後の処理水W2を排出する排出経路などにおいて特定の例示を行っているが、本発明は上記例示に限定されるものではない。
例えば、図5などにおいては、被処理水収容部30bに収容した被処理水W1を内側容器内に導入するための第1通水孔H1を内蓋12に設けた態様を例示しているが、前記第1通水孔H1は、内筒11に設けるようにしても良い。
また、内側容器10に被処理水W1を導入するための通水孔H1は、内筒11と内蓋12との両方に設けてもよい。
そして、図5などにおいては、内側容器10に導入した被処理水W1を該内側容器内を上向流で通過させ、吸着処理後の処理水W2を内筒11の上端部に設けられた第2通水孔H2から処理水収容部30aに排出させ、該処理水W2を外筒21の特定部位に設けた排水口202から排出させる態様を例示しているが、例えば、前記排水口202の位置などは適宜変更が可能である。
また、本発明においては、例えば、処理水収容部30aと被処理水収容部30bとの機能、及び、第1通水孔H1と第2通水孔H2との機能をそれぞれ入れ替え、内側容器10に収容した吸着剤Xに対して被処理水W1を下降流で接触させて吸着処理を行うようにしても良い。
さらに、本発明に係る吸着塔は、外蓋用のスクレーパーと上蓋用のスクレーパーとの両方を有するものであっても良い。
そして、本発明に係る吸着塔は、前記洗浄機構が、該上蓋をも水洗可能なものであってもよい。
このように、本発明は、上記例示に限定されるものではない。
10 内側容器(吸着剤収容器)
11 筒状胴体(内筒)
12 底蓋(内蓋)
12a 一端縁部
12b 他端縁部
20 外側容器
21 筒状胴体(外筒)
22 底蓋(外蓋)
A 吸着塔
Claims (7)
- 吸着剤と、該吸着剤を収容する有底筒状の吸着剤収容器とを備えた吸着塔であって、
前記吸着剤収容器に収容させた吸着剤に放射性物質を含有する被処理水を接触させて該被処理水に対する吸着処理を実施すべく前記吸着剤が放射性物質を吸着可能であり、
且つ、前記吸着処理に用いた吸着剤を自由落下により前記吸着剤収容器から排出し得るように、該吸着剤収容器が、下方に向けた開口を有する筒状胴体と、該筒状胴体の前記開口を開閉自在に閉塞する底蓋とを備えており、
前記吸着剤収容器を収容する有底筒状の外側容器をさらに備え、
該外側容器が、下方に向けた開口を有する筒状胴体と、該筒状胴体の前記開口を開閉自在に閉塞する底蓋とを備え、
前記吸着剤収容器の筒状胴体を内筒とし、該外側容器の筒状胴体を外筒とする二重筒構造が形成されているとともに、
前記吸着剤収容器の底蓋を内蓋とし、前記外側容器の底蓋を外蓋とする二重蓋が形成されており、
前記外蓋による外筒の開閉動作を前記内蓋による内筒の開閉動作に連動させる連動機構が備えられている吸着塔。 - 前記内筒を閉止する方向に前記内蓋を付勢する付勢機構を備え、
該付勢機構が、前記内蓋の下側から前記外蓋を当接させて該外蓋によって前記内蓋を付勢する機構である請求項1記載の吸着塔。 - 前記内蓋を水平方向に沿った軸心周りに回動自在とするヒンジ機構と、前記外蓋を水平方向に往復動させるスライド機構とを備え、
前記内蓋が、中央部を介して対向する一端縁部と他端縁部との内の一端縁部が前記ヒンジ機構によって軸支され、前記他端縁部を上昇させて前記内筒を閉状態とする第1の方向と、前記他端縁部を下降させて前記内筒を開状態とする第2の方向とに回動自在となっており、
前記外蓋が、前記スライド機構によって、前記外筒を閉状態とする第1の方向と、前記外筒を開状態とする第2の方向とに往復動可能で、
前記外蓋の第1の方向への移動に際して前記内蓋を第1の方向に回動させ、且つ、前記外蓋の第2の方向への移動に際して前記内蓋を前記第2の方向に回動させる前記連動機構を有している請求項1又は2記載の吸着塔。 - 前記往復動に際して前記外蓋の上面に摺接されるスクレーパーをさらに備えている請求項3記載の吸着塔。
- 前記外筒の内径が前記内筒の外径よりも大きく前記外側容器と前記吸着剤収容器との間に筒状の空間部が形成されており、
該空間部を上下に仕切る仕切り材がさらに備えられ、
前記空間部の内、前記仕切り材よりも下側の下部空間部は、外部から前記被処理水が導入される被処理水収容部となっており、
該被処理水収容部に収容した被処理水を前記内筒内に導入し、該被処理水を上向流として吸着剤に接触させて吸着処理を行わせ得るように、前記内筒の前記仕切り材よりも下側の部位、又は、前記内蓋に前記被処理水を通過させるための通水孔が備えられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の吸着塔。 - 放射性物質を含有する被処理水を吸着処理すべく1以上の吸着塔を備えた水処理設備であって、
前記吸着塔が、放射性物質を吸着可能な吸着剤と、該吸着剤を収容する有底筒状の吸着剤収容器とを備え、該吸着剤収容器に収容させた前記吸着剤に前記被処理水を接触させて前記吸着処理を実施するものであり、
該吸着処理に用いた前記吸着剤を自由落下により吸着剤収容器から排出し得るように該吸着剤収容器が、下方に向けた開口を有する筒状胴体と、該筒状胴体の前記開口を開閉自在に閉塞する底蓋とを備えており、
前記吸着塔は、前記吸着剤収容器を収容する有底筒状の外側容器をさらに備え、
該外側容器が、下方に向けた開口を有する筒状胴体と、該筒状胴体の前記開口を開閉自在に閉塞する底蓋とを備えており、
前記吸着剤収容器の筒状胴体を内筒とし、該外側容器の筒状胴体を外筒とする二重筒構造が形成されているとともに、
前記吸着剤収容器の底蓋を内蓋とし、前記外側容器の底蓋を外蓋とする二重蓋が形成され、
該吸着塔には、前記外蓋による外筒の開閉動作を前記内蓋による内筒の開閉動作に連動させる連動機構がさらに備えられている水処理設備。 - 第1吸着塔と第2吸着塔との少なくとも2つの前記吸着塔を備え、第1吸着塔による吸着処理後に、
該第1吸着塔において前記自由落下によって吸着剤を排出させるとともに該第1吸着塔に新たな吸着剤を充填する吸着剤取替工程と、第2吸着塔において前記吸着処理を行う吸着処理工程とを併行させ得るように前記被処理水の供給を第1吸着塔側と第2吸着塔側とに切り替える切り替え装置がさらに備えられている請求項6記載の水処理設備。
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