JP5844113B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、サイドウォール部にホワイトレター部を有する空気入りラジアルタイヤに関するものである。
空気入りラジアルタイヤは、図2に示すように、タイヤホイールに組み付けられるビード部2と、ビード部2およびトレッド部の間に位置するサイドウォール部3とを備えている。
ビード部2では、複数本のワイヤからなるビードコア4と断面略三角形状のビードエイペックス5とがカーカス6を折り返して包み込まれており、カーカス6の外側にはナイロン(登録商標)製の補強フィラー7を介してクリンチエイペックス(クリンチゴム)8が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
また、空気入りラジアルタイヤには、浮出しマークを表出させるホワイトレター部9を備えたタイヤがあり、ホワイトレター部9は、サイドウォール部3に位置して浮出しマーク用の突起部11を有する白色ゴム部10と、白色ゴム部10の表面に薄肉かつ黒色のビニアゴムシート12を積層して構成されている。
しかし、補強フィラー7がクリンチエイペックス8の上部からタイヤ半径方向外方に僅かに突き出してホワイトレター部9の一部にかかっているため、いわゆるブラックインホワイト現象が発生するという問題があった。
図3はブラックインホワイト現象を説明する図であって、(a)はタイヤの断面図、(b)は(a)のX部分の拡大図、(c)はタイヤの表面側から見た図である。
図3に示すように、タイヤ加硫時には、補強フィラー7のタイヤ半径方向外方の端部7aによりホワイトレター部9に段差9aが生じ、黒色のビニアゴム9bの流れ不良を生じさせるため、ブラックインホワイト現象が発生する。なお、13はブラックインホワイトの発生箇所を示す。
特開2002−160510号公報
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、ブラックインホワイト現象を抑えることができる空気入りラジアルタイヤを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、クリンチエイペックスと、サイドウォール部の外側に位置するホワイトレター部とを備えている空気入りラジアルタイヤであって、
前記クリンチエイペックスは、
前記ビード部の外側に位置する厚肉部と、
前記厚肉部の上部からタイヤ半径方向外方に延びる薄肉部と
を備えており、
前記薄肉部のタイヤ半径方向外方の端部が、前記ホワイトレター部の浮出しマーク用の突起部よりもタイヤ半径方向外方に位置しており、
前記クリンチエイペックスの高さが、セクション高さの45%〜55%であり、
前記薄肉部のクリンチゲージが、2.0mm〜3.0mmであることを特徴とする空気入りラジアルタイヤである。
本発明によれば、ブラックインホワイト現象を抑えることができ、さらに耐久性を確保することができる空気入りラジアルタイヤを提供することができる。
本発明の実施の形態の空気入りラジアルタイヤを示す断面図である。 従来の空気入りラジアルタイヤを示す断面図である。 ブラックインホワイト現象を説明する図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。
1.本実施の形態の構成
図1は、本実施の形態の空気入りラジアルタイヤを示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態の空気入りラジアルタイヤ1は、トレッド部(図示外)からサイドウォール部3を経てビード部2に連なるカーカス6を有し、ビード部2の下端部からサイドウォール部3にかけてカーカス6の外側にクリンチエイペックス8が設けられると共に、サイドウォール部3にホワイトレター部9が形成されている。なお、ホワイトレター部9は、上記のように浮出しマーク用の突起部11を有する白色ゴム部10と、ビニアゴムシート12とを備えている。
クリンチエイペックス8は、断面略三角形状の厚肉部8aと、厚肉部8aの上部からタイヤ半径方向に延びる薄肉部8bを備えている。厚肉部8aは、ビード部2の外側に位置するように配置され、薄肉部8bは、厚さがほぼ一様であり、カーカス6の外側とホワイトレター部9との間に介在するように配置されている。
このように、本実施の形態の空気入りラジアルタイヤは、ブラックインホワイトの原因となっていた補強フィラーをタイヤの構成要素から外し、補強フィラーに替えてクリンチエイペックス8に、厚肉部8aに続く所定条件の薄肉部8bが設けられて耐久性の確保が図られている。
クリンチエイペックス8の薄肉部8bは、具体的には、以下の条件の下に設けられている。
クリンチエイペックス8の薄肉部8bのタイヤ半径方向外方の端部は、ホワイトレター部9の浮出しマーク用の突起部11(図1で示す上側の突起部11)よりもタイヤ半径方向外方に位置している。
そして、クリンチエイペックス8の高さH1は、以下で定義されるセクション高さ(断面高さ)の35%〜65%、また、クリンチエイペックス8の薄肉部8bのクリンチゲージG1は、1.0mm〜4.0mmの各範囲で設定されている。好ましい範囲は、クリンチエイペックス8の高さH1についてはセクション高さの45%〜55%であり、クリンチエイペックス8の薄肉部8bのクリンチゲージG1については2.0mm〜3.0mmである。
ここで、セクション高さは、空気入りラジアルタイヤ1の外径とリム径(内径)の差の1/2の長さを示しており、クリンチゲージG1は、クリンチエイペックスの下端部を基準点(原点)としてクリンチエイペックスの高さH1の約70%程度の位置(薄肉部のほぼ中央部)における厚さを示している。
2.本実施の形態の効果
(1)本実施の形態の空気入りラジアルタイヤは、補強フィラーをタイヤの構成要素から外したため、上記のように補強フィラーにより生じていたホワイトレター部9の段差によるビニアゴムの流れ不良を改善することができ、ブラックインホワイトの発生を抑制することができる。
(2)そして、補強フィラーに替えてクリンチエイペックス8の薄肉部8bを設け、クリンチエイペックス8の高さを充分に高くし、また薄肉部のクリンチゲージを適正な値に設定しているため、タイヤの耐久性を充分に確保することができる。また、クリンチエイペックス8の厚肉部8aと一体となった薄肉部8bをサイドウォール部3に位置させているため、タイヤ成形時に材料段差は解消される。
1.空気入りラジアルタイヤの作製
補強フィラーに替えてクリンチエイペックスに薄肉部を設け、クリンチエイペックスの高さH1およびクリンチゲージG1を表1の実施例1〜4に示す値に設定したLT265/70R17 121/118S HC/AT OWLのサイズのSTラジアルタイヤを作製した(実施例1〜4)。
また、クリンチエイペックスの高さH1が25%で、クリンチゲージG1が4.0mmの従来通りの補強フィラー(ナイロンフィラー)が設けられたSTラジアルタイヤ(比較例1)と、比較例1のSTラジアルタイヤから補強フィラーを取り除いたSTラジアルタイヤ(比較例2)を作製した。
2.ブラックインホワイトの発生の確認
次に、上記により作製した各実施例および比較例の空気入りラジアルタイヤにおけるブラックインホワイトの発生の有無に付き確認した。結果を表1に併せて示す。
3.ビード耐久試験
次に、各実施例および比較例の空気入りラジアルタイヤを実車に装着し、6000km走行させた後の損傷の有無(タイヤの耐久性)について評価した。結果を表1に併せて示す。
表1において、「○」は損傷の発生が見られなかったことを示し、「×」は損傷の発生が見られたことを示している。なお、「×」の右側の記載は確認された損傷の状況であり、CBUはカーカスコードが切れる不具合、SWクラックはサイドウォール部に裂け目が生じる不具合、APLはビードエイペックスと周辺部品間のセパレーションの不具合の発生が確認されたことを示している。
Figure 0005844113
4.考察
(1)ブラックインホワイトの発生の有無
表1より、補強フィラーを使用している空気入りラジアルタイヤ(比較例1)の場合、ブラックインホワイトが発生したのに対し、補強フィラーを使用していない空気入りラジアルタイヤ(実施例1〜4、比較例2)の場合、ブラックインホワイトが発生しないことが確認できた。
(2)ビード耐久試験
表1より、クリンチエイペックスの高さが、セクション高さの45%(実施例2)、55%(実施例3)であり、クリンチゲージが、2.0mm、3.0mmである空気入りラジアルタイヤの場合、補強フィラーを使用した空気入りラジアルタイヤ(比較例1)と同様の耐久性を有していることが確認できた。
これにより、ブラックインホワイトの原因となっていた補強フィラーに替えて、クリンチエイペックスに薄肉部を設け、薄肉部の条件を特定することにより、ブラックインホワイトの発生もなく、耐久性も充分に確保された空気入りラジアルタイヤを提供することができることが確認できた。
以上、実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一及び均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 空気入りラジアルタイヤ
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 ビードコア
5 ビードエイペックス
6 カーカス
7 補強フィラー
7a 端部
8 クリンチエイペックス
8a クリンチ厚肉部
8b クリンチ薄肉部
9 ホワイトレター部
9a 段差
9b ビニアゴム
10 白色ゴム部
11 突起部
12 ビニアゴムシート
13 ブラックインホワイトの発生箇所
G1 クリンチゲージ
H1 クリンチエイペックスの高さ

Claims (1)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、クリンチエイペックスと、サイドウォール部の外側に位置するホワイトレター部とを備えている空気入りラジアルタイヤであって、
    前記クリンチエイペックスは、
    前記ビード部の外側に位置する厚肉部と、
    前記厚肉部の上部からタイヤ半径方向外方に延びる薄肉部と
    を備えており、
    前記薄肉部のタイヤ半径方向外方の端部が、前記ホワイトレター部の浮出しマーク用の突起部よりもタイヤ半径方向外方に位置しており、
    前記クリンチエイペックスの高さが、セクション高さの45%〜55%であり、
    前記薄肉部のクリンチゲージが、2.0mm〜3.0mmであることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
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