JP5843448B2 - 緑茶抽出液の製造方法、食品の製造方法、飲料の製造方法、洗浄剤の製造方法及び抗菌剤の製造方法 - Google Patents
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Description
そのため、緑茶抽出液は、酸化促進に基づく殺菌効果を期待して、抗菌グッズ等に関する研究開発が盛んに行われる一方、酸化防止に基づく生体酸化予防(抗加齢)効果を期待して、健康食品や医薬品に関する研究開発も盛んに行われている。
しかし、緑茶における上記酸化促進と酸化防止という相反する性質が何に起因し、またどのようにすれば、この相反する性質のバランスを変化させ得るかに付いては、必ずしも十分な検討がなされていない。
(1)緑茶抽出液をタンナーゼ酵素及び補酵素で処理する酸化誘導性が向上した緑茶抽出液の製造方法、
(2)前記(1)に記載の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有してなる食品の製造方法、
(3)前記(1)に記載の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有してなる飲料の製造方法、
(4)前記(1)に記載の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有してなる、固体、液体
又は泡状の洗浄剤の製造方法、
(5)前記(1)に記載の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有してなる抗菌剤の製造方法、
に関する。
本発明の酸化誘導性が向上した緑茶抽出液は、緑茶抽出液をタンナーゼ酵素及び補酵素で処理することにより製造される。
本発明に使用し得る緑茶抽出液としては、植物の抽出の際に一般的に用いられる方法によって容易に調製することができ、例えば、抽出原料である緑茶をそのまま、又は粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することによって調製され得る。
例えば、上記抽出溶媒を満たした容器に、抽出原料である緑茶を投入し、ときどき撹拌しながら可溶性成分を溶出させる。この際、抽出条件は、抽出原料である緑茶の種類や部位等に応じて適宜調整し得るが、抽出溶媒量は、通常、抽出原料の50〜200倍量、好ましくは、80〜120倍量(質量比)であり、抽出時間は、通常、沸騰水(100℃)の場合は、3分〜10分、好ましくは、4分〜8分程度、熱水の場合は70〜100℃で3分〜1時間程度、室温水の場合は1〜24時間程度、低級脂肪族アルコール、水と低級脂肪族アルコールとの混合物の場合は室温で10分〜2時間程度である。
なお、市販されているタンナーゼ、例えば、タンナーゼキッコーマン(500U/g)、
タンナーゼキッコーマン(5000U/g)(以上、キッコーマン社製、商品名)、タンナーゼ三共(500U/g)(三共社製、商品名)等を用いることもできる。
タンナーゼの使用量は、各酵素の力価等により異なるため、一概には決定できないが、通常、本発明に使用する緑茶抽出液1mL当たり、0.05〜0.2mg、好ましくは、0.08〜0.12mgの使用量を例示することができる。
上記補酵素としては、上記の試薬を混合して調製して使用することもできるが、市販のものを使用することもできる。
成分 質量 混合溶液中の濃度
塩化マグネシウム 16.3mg 8mmol/L
塩化カリウム 24.6mg 33mmol/L
グルコース−6−リン酸 17.0mg 5mmol/L
NADPH 36.2mg 4mmol/L
NADH 30.5mg 4mmol/L
リン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.4) − 100mmol/L
Na2HPO4 119.6mg −
NaH2PO4・2H2O 24.7mg −
補酵素の使用量は特に制限されるものではないが、例えば、上記混合溶液を使用する場合、本発明に使用する緑茶抽出液1mL当たり、約100〜3000μL、より好ましくは約500〜2000μLの量で使用するのがよい。
また、酵素を失活させた後に、冷却、遠心分離、濾紙濾過等の適宜な分離手段によって緑茶抽出液中の不溶物を除去することもできる。
本発明の緑茶抽出液において、酸化誘導性が向上していることは、例えば、特開2001−272388号公報に記載の評価法により確認することができる。
特開2001−272388号公報に記載の評価法は、被験素材の溶液中に添加した2´−デオキシグアノシン(dG)が、8−ヒドロキシ−2´−デオキシグアノシン(8OHdG)にどれだけ変化したかを測定することで、酸化誘導率もしくは抗酸化能を評価する試験であるが、該評価法を利用するGO試験は、変異原性試験(Ames試験)との一致率が90.0%(P<0.01)、発がん性試験との一致率が72.0%(P<0.01)と、両試験において高い一致率を示す(例えば、食品と開発 VOL.45 NO.3 13−15頁 2010年参照。)。
従って、特開2001−272388号公報に記載の評価法は、信頼性の高い評価法と
考えられるものである。
即ち、dGを8OHdGに酸化することができる酸化剤(例えば、KBrO3)の存在下で、本発明の緑茶抽出液を被験素材として、dGを添加し、また同時にdGの感受性を向上させるための紫外線照射(例えば、254nm、600〜900μW/cm2、好ましくは、600〜700μW/cm2)による光励起を併用して、8OHdGの生成量をHPLCを用いて定量し、同様にして測定された酵素処理されていない緑茶抽出液における8OHdGの生成量との比較により確認できる。
前記抽出液の濃縮物を得るための濃縮方法としては、加熱により水を蒸発分離する方式が一般的である。
この場合、大気圧で蒸発させるには抽出液の沸点(100℃近傍)まで、加熱する必要があり製品の風味に悪影響が出る恐れがある。そこで、抽出液が入った容器を減圧することにより低温で沸騰する環境をつくるのが好ましい。また、必要とする成分が濾過されずに残留する口径を持つ膜を流通させることにより、濃縮する方法も用いることができる。
本発明の緑茶抽出液及びその濃縮物の場合も含めて、その水分量が2〜96質量%、さらに2〜94質量%、特に2〜93質量%であることが好ましい。
また、本発明の食品は、酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有するものであるため、優れた抗菌活性が期待でき、そのため、特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品等に好適である。
上記食品(特定保健用食品、栄養補助食品、機能性食品)としては、例えば、錠剤、顆粒、トローチ、キャンディー(のど飴)等の形態が挙げられる。
前記抽出液の濃縮物としては、上記したものと同様の濃縮物を使用することができる。
前記緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有してなる食飲料としては、例えば、茶飲料、非茶系飲料が挙げられる。茶飲料としては、例えば、緑茶飲料、野草類ブレンド茶飲料、烏龍茶飲料、紅茶飲料が挙げられる。また、非茶系飲料としては、清涼飲料(例えば、果汁ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料、アイソトニック飲料)、コーヒー飲料、栄養ドリンク剤、美容ドリンク剤等の非アルコール飲料、ビール、ワイン、清酒、梅酒、発泡酒、ウィスキー、ブランデー、焼酎、ラム、ジン、リキュール類等のアルコール飲料が挙げられる。
また、本発明の飲料は、酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含有するものであるため、優れた抗菌活性が期待でき、そのため、健康飲料等に好適である。
上記健康飲料としては、例えば、健康茶等が挙げられる。
固体の洗浄剤としては、所謂、石鹸が挙げられる。
該石鹸は、通常、前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を含む溶液と粉末の石鹸基材とを均一に混合し、該混合溶液に含まれる水や他の溶剤を除去した後、冷却固化することにより製造することができる。
石鹸に用いる石鹸基材は通常粉末状で使用され、具体的な石鹸基材としては、高級脂肪酸、樹脂酸、ナフテン酸等のナトリウムやカリウム等の金属塩等が挙げられる。
前記石鹸基材の使用量は、石鹸の質量に基づき60〜99.9質量%の範囲である。
前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物と粉末の石鹸基材との混合比は、最終的に得られる石鹸中に含まれる前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物の乾燥質量が、得られた石鹸の質量に基づき0.001〜10質量%の範囲となるような比率となる。
前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物と粉末の石鹸基材との具体的な混合比は、例えば、質量に基づき、30:70〜70:30の範囲である。
水や他の溶剤の除去は、室温ないし加熱条件下で数時間ないし数日放置することにより達成できるが、好ましくは、30〜60℃で、1時間〜3日間放置することにより達成される。
また、最終的に得られる石鹸の含水率は、5〜20%程度とし、10〜18%程度とするのが好ましい。
尚、最終的に得られた前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物の乾燥質量の含有量は、得られた石鹸の質量に基づき、0.001〜10質量%、好ましくは、0.01〜1質量%、また、0.15〜1質量%の範囲である。
該液体石鹸の成分としては、前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物に加えて、例えば、ヤシ脂肪酸、パーム核脂肪酸、パーム脂肪酸、牛脂脂肪酸、及びラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の単蒸留した脂肪酸、オレイン酸、リノール酸等の飽和あるいは不飽和脂肪酸を単独または混合した脂肪酸と水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属、またはトリエタノールアミン、アミノメチルフェノール等のアルカノールアミンで適量中和したものが挙げられるが、これらのアルカリ金属塩およびアルカノールアミン塩は夫々単独あるいは併用してもよい。
前記成分を含む液体石鹸組成物中の石鹸の含有量は5〜30質量%が好ましく、含有量が5質量%に満たないと洗浄剤としての機能を果たさず、30質量%を上回ると粘度が高くなりすぎてゲル化し、液状を維持できなくなる。
最終的に得られた液体石鹸組成物における、前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物の乾燥質量の含有量は、組成物の質量に基づき、0.001〜10質量%、好ましくは、0.01〜1質量%、また、0.15〜1質量%の範囲である。
尚、前記液体石鹸組成物は、上記成分に加え、公知のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、色素、保湿剤、キレート剤、紫外線吸収剤、薬効剤、着香剤等を適宜配合することができる。
前記酸化誘導性が向上した緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物の乾燥質量の含有量は、泡状の洗浄剤の質量に基づき、0.001〜10質量%、好ましくは、0.01〜1質量%、また、0.15〜1質量%の範囲である。
上記界面活性剤としては、特に限定されず、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤または非イオン界面活性剤の各種界面活性剤を使用することができる。
陰イオン界面活性剤としては、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等を用いることができ、具体的には、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられ、陽イオン界面活性剤としては、例えば4級アンモニウム塩等を用いることができ、具体的にはアルキルトリメチルアンモニウムハライド等が挙げられ、両性界面活性剤としては、例えば長鎖
アルキルアミノ酸等を用いることができ、具体的には、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルジエチレントリアミノ酢酸等が挙げられ、非イオン界面活性剤としては、例えば非イオン性の極性基を持つものを用いることができ、具体的には脂肪酸モノグリセリンエステル、脂肪酸ソルビタンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸アルカノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシラノリンエーテル、ポリオキシエチレンコレステロール等が挙げられる。
以上のような界面活性剤は1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記界面活性剤の含有量は、泡状の洗浄剤の質量に基づき、0.3〜20質量%の範囲、好ましくは、0.4〜15質量%の範囲である。
上記アルコールの含有量は、泡状の洗浄剤の質量に基づき、0.1〜10質量%の範囲、好ましくは、0.5〜5質量%の範囲である。
上記噴射剤としては、例えば、プロパン、ブタン、ペタン、またはこれらを主成分とする石油液化ガス(LPG)、ジメチルエーテル、窒素ガス等を使用することができる。
上記噴射剤の含有量は、泡状の洗浄剤の質量に基づき、2〜70質量%の範囲、好ましくは、5〜70質量%の範囲である。
上記水は、泡状の洗浄剤の品質維持、成分安定性等を担保するべく、通常、蒸留水(精製水)が使用される。
上記水の含有量は、泡状の洗浄剤の質量に基づき、15〜50質量%の範囲、好ましくは、20〜40質量%の範囲である。
尚、前記液体石鹸組成物は、上記成分に加え、例えば、保湿剤、増泡剤、防腐剤、乳濁剤、殺菌剤、香料、着色料、パール剤、コンディショニング剤、増粘剤、pH調整剤等を適宜配合することができる。
本発明の抗菌剤は、大腸菌(Escherichia coli)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)等に対する優れた抗菌活性が期待できる。
そのため、文房具等の日用雑貨、化粧品、トイレタリー用品、洗剤等のパーソナルケア製品、口腔ケア剤、皮膚ケア剤、うがい薬等のヘルスケア製品などに用いる抗菌剤として有利に使用し得る。
緑茶(やぶきた F−0630)の乾燥茶葉1gを100mLの超純水に浸し、ガスバーナーで加温し、5分間煮沸した。
煮沸後速やかに常温まで冷やすことにより、緑茶抽出液を調製した。
尚、以降の試験では、上記緑茶抽出液の上澄み(沈殿物のない)を使用した。
以下の成分を10mLの精製水に溶解して0.45μmのフィルターでろ過して補酵素溶液を調製した。
成分 質量
塩化マグネシウム 16.3mg
塩化カリウム 24.6mg
グルコース−6−リン酸 17.0mg
NADPH 36.2mg
NADH 30.5mg
リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)
Na2HPO4 119.6mg
NaH2PO4・2H2O 24.7mg
製造例1で調製した緑茶1mLに、0.4%タンナーゼ水溶液25μL及び製造例2で調製した補酵素溶液965μLを添加し、37℃で1時間インキュベートすることにより、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を調製した。
また、比較のため、製造例1で調製した緑茶1mLに、0.4%タンナーゼ水溶液25μL及び超純水965μLを添加し、37℃で1時間インキュベートすることにより、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)を調製した。
実施例1で調製した緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)、緑茶抽出液(未処理)及び超純水の各々に、23mg/mLのdG(超純水に溶解)450μLを加え、紫外線照射箱中で紫外線(254nm、600−700μW/cm2)を照射し、照射開始時(0hr)、1時間後(1hr)及び2時間後(2hr)にサンプリングを行い、等量の20%グリセロール溶液と混和し、HPLC(使用カラム:CA−50DS(エイコム社製)、移動相溶液:0.1Mリン酸緩衝液、3〜10%メタノール、SOS90〜100mg)により、dGと8OHdGとを分離し、該HPLCに連結したUV検出器と電気化学的検出器により8OHdGを定量し、結果を図1に示した。尚、表中、PW(●)は、超純水を示し、緑茶(○)は、緑茶抽出液(未処理)を示し、緑茶(Tase1)(△)は、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)を示し、緑茶(Tase2)(□)は、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を示す。
図1より、緑茶抽出液+(タンナーゼ酵素+補酵素)処理の溶液(□:緑茶(Tase2))が、緑茶抽出液(○:緑茶)及び緑茶抽出液+タンナーゼ酵素処理の溶液(△:緑茶(Tase1))に比して高い酸化誘導性を維持しているのが判る。
実施例1で調製した緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)、緑茶抽出液(未処理)及び超純水の各々に、20mg/mLの臭素酸カリウム(KBrO3)溶液50μL及び23mg/mLのdG(超純水に溶解)400μLを加え、紫外線照射箱中で紫外線(254nm、600−700μW/cm2)を照射し、照射開始時(0hr)、1時間後(1hr)及び2時間後(2hr)にサンプリングを行い、等量の20%グリセロール溶液と混和し、HPLC(使用カラム:CA−50DS(エイコム社製)、移動相溶液:0.1Mリン酸緩衝液、3〜10%メタノール、SOS90〜100mg)により、dGと8OHdGとを分離し、該HPLCに連結したUV検出器と電気化学的検出器により8OHdGを定量し、結果を図2に示した。尚、表中、PW(●)は、超純水を示し、緑茶(○)は、緑茶抽出液(未処理)を示し、緑茶(Tase1)(△)は、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)を示し、緑茶(Tase2)(□)は、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を示す。
図2より、緑茶抽出液(未処理)(緑茶(○))及び緑茶抽出液(タンナーゼ酵素処理)(緑茶(Tase1)(△))で示されている抗酸化能(酸化剤(KBrO3)による8OHdGの生成を抑制する能力)が、緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)(緑
茶(Tase2)(□))において減弱しているのが判る。
実施例1と同様の操作で緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を100mL調製し、80℃で10分間処理することにより、タンナーゼ酵素及び補酵素を失活させた後、以下の成分を添加することにより、緑茶飲料を調製した。
成分 量(g)
糖類 1.45g
塩類 0.32g
甘味料 0.01g
ビタミンC 0.05g
果汁 0.10g
香料 0,20g
下記の成分を配合し、常法により、本発明の緑茶抽出液の濃縮物(緑茶抽出物)を含有するキャンディーを製造した。なお、緑茶抽出物は、実施例1と同様の操作で緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を調製し、80℃で10分間処理することにより、タンナーゼ酵素及び補酵素を失活させた後、凍結乾燥することにより製造された粉末を意味する。
成分 質量部
砂糖 50
水飴 33
緑茶抽出物 4
水 13
実施例1と同様の操作で緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を200mL調製し、80℃で10分間処理することにより、タンナーゼ酵素及び補酵素を失活させた後、該抽出液と石鹸基材200gを均一になるまで45℃で1時間攪拌した。
この溶液を冷却固化し、切断後、含水率が15%になるまで乾燥して固形石鹸を得た。
下記の成分を配合し、常法により、本発明の緑茶抽出液の濃縮物(緑茶抽出物)を含有する液体石鹸を製造した。なお、緑茶抽出物は、実施例1と同様の操作で緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を調製し、80℃で10分間処理することにより、タンナーゼ酵素及び補酵素を失活させた後、凍結乾燥することにより製造された粉末を意味する。
成分 質量%
ラウリン酸 15.0
ミリスチン酸 5.0
ステアリン酸 1.0
緑茶抽出物 1.0
水酸化カリウム(pH9.6に調整) 適量
精製水 残部
下記の成分を配合し、常法により、本発明の緑茶抽出液の濃縮物(緑茶抽出物)を含有する液体石鹸を製造した。なお、緑茶抽出物は、実施例1と同様の操作で緑茶抽出液(タンナーゼ酵素+補酵素処理)を調製し、80℃で10分間処理することにより、タンナーゼ酵素及び補酵素を失活させた後、凍結乾燥することにより製造された粉末を意味する。
成分 質量%
界面活性剤
(ポリエチレングリコールジラウレート) 1.17
緑茶抽出物 1.0
エタノール 3.0
水 25.8
香料 0.03
噴射剤(LPG) 69.0
Claims (11)
- 緑茶抽出液をタンナーゼ酵素、NADPHまたはNADH、塩化マグネシウム、塩化カリウム、グルコース−6−リン酸及びリン酸ナトリウム緩衝液で処理する工程を備える
酸化誘導性が向上し、かつ、抗酸化能が低下した緑茶抽出液の製造方法。 - 前記緑茶抽出液はタンナーゼ酵素で処理した緑茶抽出液よりも抗酸化能が低下した
請求項1に記載の緑茶抽出液の製造方法。 - 緑茶抽出液をタンナーゼ酵素、NADPHまたはNADH、塩化マグネシウム、塩化カリウム、グルコース−6−リン酸及びリン酸ナトリウム緩衝液で処理する工程と、
処理後の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を食品に含める工程とを備える
食品の製造方法。 - 緑茶抽出液をタンナーゼ酵素、NADPHまたはNADH、塩化マグネシウム、塩化カリウム、グルコース−6−リン酸及びリン酸ナトリウム緩衝液で処理する工程と、
処理後の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を飲料に含める工程とを備える
飲料の製造方法。 - 緑茶抽出液をタンナーゼ酵素、NADPHまたはNADH、塩化マグネシウム、塩化カリウム、グルコース−6−リン酸及びリン酸ナトリウム緩衝液で処理する工程と、
処理後の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を固体、液体又は泡状の洗浄剤に含める工程とを備える
洗浄剤の製造方法。 - 緑茶抽出液をタンナーゼ酵素、NADPHまたはNADH、塩化マグネシウム、塩化カリウム、グルコース−6−リン酸及びリン酸ナトリウム緩衝液で処理する工程と、
処理後の緑茶抽出液又は該抽出液の濃縮物を抗菌剤に含める工程とを備える
抗菌剤の製造方法。 - 前記飲料は糖類、塩類、甘味料、ビタミン、果汁及び香料を含む緑茶飲料である
請求項4に記載の飲料の製造方法。 - 前記食品は砂糖、水飴、水を含むキャンデーである
請求項3に記載の食品の製造方法。 - 前記洗浄剤は石鹸基材を含む洗浄剤である
請求項5に記載の洗浄剤の製造方法。 - 前記洗浄剤はラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、水酸化カリウム及び精製水を含む液体の洗浄剤である
請求項5に記載の洗浄剤の製造方法。 - 前記洗浄剤は界面活性剤、エタノール、水、香料、及び噴射剤を含む泡状の洗浄剤である
請求項5に記載の洗浄剤の製造方法。
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