JP5837913B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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この発明は、車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造に関するものである。
車室の後方にエンジンルームが配置される車両において、エンジンルーム内の排気系部品を効率良く冷却するために、車体下壁の車幅方向中央に、上方に向かって窪む凹状断面が前方から後方に延出するフロアトンネルを設け、そのフロアトンネルによって冷却風をエンジンルーム内の排気系部品に誘導する通風路を構成するようにしたものが案出されている。
特開昭61−146634号公報
しかし、上記従来の車両の車体後部構造は、車体下壁のフロアトンネルによって通風路を構成しているため、通風路を通してエンジンルーム内に冷却風を導入できるようになるものの、フロアトンネルによって車体下壁の剛性と強度が低下し易く、その剛性と強度の低下を補うために多くの専用の補強部材を追加する必要があった。
そこでこの発明は、専用の補強部材を大幅に追加することなく、車体下壁の剛性と強度を維持しつつ、エンジンルーム内の冷却対象物に冷却風を効率良く誘導することができる車体後部構造を提供しようとするものである。
この発明に係る車体後部構造では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
請求項1に係る発明は、車室の後方にエンジンルーム(例えば、実施形態のエンジンルーム3)が配置される車両の車体後部構造であって、車室下方の車体下壁(例えば、実施形態のフロアパネル10)の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネル(例えば、実施形態のフロアトンネル11)と、前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物(例えば、実施形態の過給機4,触媒収容部5a)に誘導する冷却風ガイド(例えば、実施形態の冷却風ガイド13)と、を備え、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される前記車体下壁の部材に跨って結合され、前記冷却風ガイドは、冷却風を前記冷却対象物に誘導するガイド本体(例えば、実施形態のガイド本体14)と、前記ガイド本体に一体に結合され、前記車体下壁の部材に取り付けられるブラケット(例えば、実施形態のブラケット15)と、を有し、前記ブラケットは、前記ガイド本体に前縁部と後縁部で結合されるとともに、前記前縁部と前記後縁部の間に、前記ガイド本体との間で車幅方向に延出する略閉断面構造を構成する強度壁(例えば、実施形態のベース片15a,前方延出片15b,後方延出片15c)が設けられていることを特徴とするものである。
これにより、エンジンルーム内の冷却対象物にはフロアトンネルと冷却風ガイドを通して冷却風が導入され、冷却対象物が外気によって効率良く冷却されるようになる。また、フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材には冷却風ガイドが跨って結合されていることから、フロアトンネルによって分断された構造の車体下壁の車幅方向中央領域の後端が冷却風ガイドによって連結され、車体下壁が冷却風ガイドによって補強されることになる。
また、ブラケットの強度壁とガイド本体とが、車幅方向に延出する略閉断面構造を構成し、この略閉断面構造が、冷却風ガイドの車幅方向に延出する横梁部材として機能するようになる。したがって、この構造により冷却風ガイドと車体下壁の剛性がより高まる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る車体後部構造において、前記エンジンルーム内には燃料タンク(例えば、実施形態の燃料タンク6)が配置され、前記冷却風ガイドは、前記燃料タンクの上面の少なくとも一部を覆うように配置されていることを特徴とするものである。
これにより、燃料タンクの上面の少なくとも一部が冷却風ガイドによって覆われ、燃料タンクから車室方向への熱伝達が冷却風ガイドによって阻止されるとともに、燃料タンクの上面が冷却風ガイドによって保護されることになる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る車体後部構造において、前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバ(例えば、実施形態のクロスメンバ8)が設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とするものである。
これにより、冷却風ガイドが強度部材であるクロスメンバによって強固に支持され、走行風の影響等によって冷却風ガイドが変形するのを防止される。したがって、この構造により冷却風をエンジンルーム内の冷却対象物に安定的に誘導することが可能になる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に係る車体後部構造において、前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジ(例えば、実施形態の結合フランジ11a)が設けられ、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とするものである。
これにより、冷却風ガイドの支持剛性が高まるとともに、車体下壁の車幅方向中央領域後端の剛性が効率良く高められる。
請求項5に係る発明は、車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、前記エンジンルーム内には燃料タンクが配置され、前記冷却風ガイドは、前記燃料タンクの上面の少なくとも一部を覆うように配置されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る車体後部構造において、前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に係る車体後部構造において、前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る車体後部構造において、前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とするものである。
請求項11に係る発明は、請求項1〜10のいずれか1項に係る車体後部構造において、前記冷却対象物は、前記エンジンの排気通路(例えば、実施形態の排気通路5)の触媒収容部(例えば、実施形態の触媒収容部5a)であることを特徴とするものである。
これにより、通常では走行風の当たりにくい車体後部であっても、排気通路の触媒収容部を冷却風によって確実に冷却することが可能になる。したがって、この構造により触媒収容部内の触媒が過熱によって劣化するのを未然に防止することができる。
請求項12に係る発明は、請求項1〜11のいずれか1項に係る車体後部構造において、前記冷却対象物は、前記エンジンの過給機(例えば、実施形態の過給機4)であることを特徴とするものである。
これにより、通常では走行風の当たりにくい車体後部であっても、エンジンの過給機を冷却風によって確実に冷却することが可能になる。したがって、この構造により過給機のタービンのフィンが過熱によって劣化するのを未然に防止することができる。
この発明によれば、冷却風をエンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドが、フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合されているため、専用の補強部材を大幅に追加することなく、車体下壁の剛性と強度を維持しつつ、エンジンルーム内の冷却対象物に冷却風を効率良く誘導することができる。
この発明の一実施形態の車両を破断して車体後部を前部斜め上方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両の車体後部の下面図である。 この発明の一実施形態の車両の車体後部を、エンジンルーム内の部品を一部取り去って後部下方側から見た斜視図である。 この発明の一実施形態の車両の車体後部の上方図である。 この発明の一実施形態の冷却風ガイドの斜視図である。 この発明の一実施形態の冷却風ガイドの図5のVI矢視に対応する側面図である。 この発明の一実施形態の車両の図3のVII部分に対応する下面図である。 この発明の一実施形態の車両の車体後部を、図3のVIII−VIII断面に対応する部分で破断して後部斜め下方側から見た斜視図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面において、矢印FRは、車両の前方を指すものとし、矢印UPは、車両の上方を、矢印LHは、車両の左側方をそれぞれ指すものとする。
図1は、この実施形態に係る車両1を破断して車体後部を車室2側から見た図であり、図2は、車両1の車体後部を下面側から見た図である。
この実施形態の車両1は、エンジンEが車体後部に搭載され、そのエンジンEによって後輪(図示せず)を駆動する後輪駆動車両である。車室2の後方には、エンジンルーム3が配置されており、そのエンジンルーム3内には、過給機4を備えたエンジンEがトランスミッションTとともに配置されている。エンジンEの本体部とトランスミッションTが一体化されたパワーユニットPの車幅方向略中央の前方側には、過給機4と、エンジンEに接続された排気通路5の触媒収容部5aと、が配置されている。なお、この実施形態においては、過給機4と触媒収容部5aが冷却風によるエンジンルーム3内の主要な冷却対象物とされている。
また、エンジンルーム3内のパワーユニットPの前方側には、エンジンEに供給する燃料を貯留するための樹脂製の燃料タンク6が配置されている。この燃料タンク6は、車幅方向に長い横長形状とされ、その上面の車幅方向中央には車体前後方向に略沿う溝状の凹部6aが形成されている。
図3は、エンジンルーム3内のパワーユニットPや燃料タンク6等の部品を取り去った車体後部を後部下方側から見た図であり、図4は、エンジンルーム3の一部を上方側から見た図である。
車体後部には、エンジンルーム3の左右両側において車体前後方向に沿って延出する一対のリヤサイドフレーム7が配置され、これらのリヤサイドフレーム7の前端部が車幅方向に沿って延出するクロスメンバ8によって相互に連結されている。クロスメンバ8の左右の両端部と左右のリヤサイドフレーム7の前縁部の外側面には、車室2の左右両側下方で車体前後方向に沿って延出するサイドシル9が接合されている。なお、左右のリヤサイドフレーム7の後縁部は、図2に示すように、後輪側のサスペンション部品を支持するリヤサブフレーム70によって連結されている。
左右のサイドシル9の間には、車体下壁を構成する左右一対のフロアパネル10が敷設されている。左右のフロアパネル10の間(車幅方向の中央)には、上方に向かって窪む凹状断面がフロアパネル10の前方側から後端部に亘って連続するフロアトンネル11が接合されている。フロアトンネル11は、車体下方に向かって車幅方向左右に末広がり状に広がって開口し、後端部はエンジンルーム3内に連通(開口)している。フロアトンネル11の車幅方向両側の開口縁には、略水平方向に屈曲する結合フランジ11aが延設され、その結合フランジ11aが左右のフロアパネル10と後述する左右の下部隔壁パネル12の車幅方向内側の端縁に接合されている。
左右の各フロアパネル10の後部はクロスメンバ8の直前部の下方位置まで延出し、その各後部の端末部には車室2とエンジンルーム3を隔成する左右の下部隔壁パネル12が接合されている。各下部隔壁パネル12は、下方に凸に膨出する略コ字断面が車幅方向に沿って延出する横梁部12aを備え、その横梁部12aの後端部に、車体後方に若干傾斜しつつ上方に向かって延出する隔壁本体部12bが連設されている。横梁部12aは、フロアパネル10の後縁部に接合され、フロアパネル10の後縁部との間で車幅方向に延出する閉断面を形成している。なお、この実施形態の場合、下部隔壁パネル12の横梁部12aはフロアパネル10とともに車体下壁を構成している。一方、横梁部12aの後端部から上方に延出した隔壁本体部12bの上縁部はクロスメンバ8の前面に接合されている。
ところで、左右の横梁部12aとフロアトンネル11の後端の車幅方向両側の開口縁には、フロアトンネル11の車幅方向両側の開口縁に跨るように冷却風ガイド13が取り付けられている。冷却風ガイド13は、フロアトンネル11を通して車体前方側から導入された冷却風(走行風)をエンジンルーム3内のエンジンEやその周辺部品の周域に誘導する部材であり、特に、この実施形態においては、冷却風が過給機4と触媒収容部5aを中心とする部分に当たるように形成されている。
図5,図6は、冷却風ガイド13を示す斜視図と側面図であり、図7,図8は、冷却風ガイド13の取付部を示す下面図と斜視図である。
これらの図に示すように、冷却風ガイド13は、冷却風をエンジンEやその周辺部品の周域に誘導するガイド本体14と、ガイド本体14に一体に結合され、左右の横梁部12aとフロアトンネル11の後端の車幅方向両側の開口縁に取り付けられるブラケット15と、を備えている。
ガイド本体14は、全体が金属製の板材によって一体に成形されている。ガイド本体14は、フロアトンネル11の後縁部の開口の下方に配置される前部底壁14aと、前部底壁14aの後端部から前部底壁14aと略同幅で後部斜め上方側に延出する傾斜壁14bと、前部底壁14aの左右両側から微小高さ上方に突出する前部側壁14cと、傾斜壁14bの左右両側から斜め上方に向かって外開きに延出する側部ガイド壁14dと、各側部ガイド壁14dの上端から車幅方向外側に屈曲する上縁フランジ14eと、を備えている。ガイド本体14の前部底壁14aと前部側壁14cとは、フロアトンネル11の後縁部の開口の下方に配置されて、フロアトンネル11の後縁部との間で略矩形状の導入口を形成する。ガイド本体14の傾斜壁14bと側部ガイド壁14dとは、後端部が、エンジンルーム3内の過給機4と排気通路5の触媒収容部5aの方向に向かって指向している。また、左右の側部ガイド壁14dの前端部は、下部隔壁パネル12の隔壁本体部12bの後部面に突き合わされ、左右の上縁フランジ14eの前端部はクロスメンバ8の下縁部にボルト締結されるようになっている。なお、図中符号16は、上縁フランジ14eをクロスメンバ8に締結固定するボルトであり、図5中の符号20は、ボルト16が挿入される上縁フランジ14eのボルト挿通孔である。
また、ガイド本体14の傾斜壁14bと左右の側部ガイド壁14dと上縁フランジ14eとは、エンジンルーム3内に配置された燃料タンク6の凹部6aとその側縁部上に配置され、燃料タンク6の中央領域の上面を覆うようになっている。
ブラケット15は、平面視が略十字形状の金属製の板材によって形成されている。ブラケット15は、一定幅で車幅方向に沿って延出するベース片15aと、そのベース片15aの延出方向略中央から前方と後方にそれぞれ延出する前方延出片15bと後方延出片15cと、を備えている。前方延出片15bと後方延出片15cは、ベース片15aの前後からそれぞれ斜め上方側に向かって延出し、各延出端には、前後にそれぞれ屈曲した接合フランジ15d(前縁部、及び、後縁部)が形成されている。ブラケット15の前後の各接合フランジ15dは、ガイド本体14の前部底壁14aの下面に溶接固定されている。こうして、ガイド本体14に溶接固定されたブラケット15は、図6に示すように、ガイド本体14の前部底壁14aとともに、車幅方向に連続する台形状の略閉断面構造を構成している。なお、ブラケット15の前方延出片15bと後方延出片15cと、その間のベース片15aの中央領域とは、略閉断面構造を構成する強度壁を構成している。
また、ブラケット15のベース片15aの左右の両縁部には、その両縁部を、下部隔壁パネル12の横梁部12aとフロアトンネル11の開口縁にボルト17によって締結固定するための締結孔18が設けられている。
ここで、車体後部に対する冷却風ガイド13の固定についてさらに詳述すると、図7,図8に示すように、左右の横梁部12aの車幅方向内側の裏面側には、フロアトンネル11の後端側の結合フランジ11aが重ねて配置されており、冷却風ガイド13は、ブラケット15のベース片15aの両縁部が、左右の横梁部12aの車幅方向内側の端縁上に重ねられ、その状態で上記の結合フランジ11aとともに左右の横梁部12aにボルト17によって締結固定される。
この実施形態に係る車体後部構造においては、車体の下面のフロアトンネル11を通った冷却風をエンジンルーム3内に誘導する冷却風ガイド13が設けられているため、エンジンルーム3内のエンジンEやその周辺部品、特に、過給機4と排気通路5の触媒収容部5aとを外気によって効率良く冷却することができる。
したがって、この構造により、過給機4のタービンのフィンや触媒収容部5a内の触媒が過熱によって劣化するのを未然に防止することができる。
また、この実施形態の車体後部構造では、冷却風ガイド13がフロアトンネル11の後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合されているため、専用の補強部材を大幅に追加することなく、冷却風ガイド13によって車体下壁の剛性と強度を充分に高く維持することができる。
即ち、左右のフロアパネル10が、上方に凸に湾曲するフロアトンネル11を介して、相互に連結される車体下壁の構造の場合、フロアトンネル11によって車幅方向や捩れ方向の剛性や強度が低下する傾向となるが、この実施形態の車体後部構造では、フロアトンネル11の後端位置にある左右の横梁部12aに跨って冷却風ガイド13が結合されるため、専用の補強部材を大幅に追加することなく冷却風ガイド13によって車体下壁の剛性と強度を充分に高めることができる。
さらに、この実施形態の車体後部構造においては、冷却風ガイド13のブラケット15の前方延出片15bとベース片15aと後方延出片15cとが、ガイド本体14とともに車幅方向に延出する略閉断面構造を構成しているため、この略閉断面構造が冷却風ガイド13の車幅方向に延出する横梁部材として機能する。したがって、この略閉断面構造により、冷却風ガイド13の剛性を高めることができるうえ、フロアパネル10の後部の左右の横梁部12aをより剛的に連結することができる。
また、この実施形態では、冷却風ガイド13が燃料タンク6の中央領域の上面を覆うように配置されているため、燃料タンク6から車室2方向への熱伝達を冷却風ガイド13によって阻止することができるとともに、燃料タンク6の上面を金属製の冷却風ガイドによって保護することができる。
さらに、この実施形態の車体後部構造においては、車体左右の骨格部を連結するクロスメンバ8に冷却風ガイド13の上縁フランジ14eかボルト締結されているため、冷却風ガイド13が走行風の影響等によって変形するのを防止することができる。したがって、この構造により、冷却風ガイド13の変形を抑制して、冷却風をエンジンルーム3内の過給機4や触媒収容部5aの周辺部に常に安定的に誘導することができる。
また、この実施形態の車体後部構造においては、下部隔壁パネル12の左右の横梁部12aの車幅方向内側の端縁に、フロアトンネル11の後端側の結合フランジ11aが重ねて配置され、冷却風ガイド13がフロアトンネル11の結合フランジ11aとともに横梁部12aにボルト締結されているため、冷却風ガイド13の支持剛性を充分に高めることができるとともに、車体下壁の車幅方向中央領域後端の剛性を効率良く高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
2…車室
3…エンジンルーム
4…過給機(冷却対象物)
5…排気通路
5a…触媒収容部(冷却対象物)
6…燃料タンク
8…クロスメンバ
10…フロアパネル(車体下壁)
11…フロアトンネル
11a…結合フランジ
13…冷却風ガイド
14…ガイド本体
15…ブラケット
15a…ベース片(強度壁)
15b…前方延出片(強度壁)
15c…後方延出片(強度壁)

Claims (12)

  1. 車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、
    車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、
    前記冷却風ガイドは、
    冷却風を前記冷却対象物に誘導するガイド本体と、
    前記ガイド本体に一体に結合され、前記車体下壁の部材に取り付けられるブラケットと、を有し、
    前記ブラケットは、前記ガイド本体に前縁部と後縁部で結合されるとともに、前記前縁部と前記後縁部の間に、前記ガイド本体との間で車幅方向に延出する略閉断面構造を構成する強度壁が設けられていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記エンジンルーム内には燃料タンクが配置され、
    前記冷却風ガイドは、前記燃料タンクの上面の少なくとも一部を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
  4. 前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  5. 車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、
    車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、
    前記エンジンルーム内には燃料タンクが配置され、
    前記冷却風ガイドは、前記燃料タンクの上面の少なくとも一部を覆うように配置されていることを特徴とする車体後部構造。
  6. 前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とする請求項5に記載の車体後部構造。
  7. 前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とする請求項5または6に記載の車体後部構造。
  8. 車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、
    車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、
    前記車室の後方には、車幅方向に延出して車幅方向両側の骨格部を連結するクロスメンバが設けられ、前記冷却風ガイドは、前記クロスメンバに結合されていることを特徴とする車体後部構造。
  9. 前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とする請求項8に記載の車体後部構造。
  10. 車室の後方にエンジンルームが配置される車両の車体後部構造であって、
    車室下方の車体下壁の車幅方向中央に配置され、上方に向かって窪む凹状断面が前方側から前記車体下壁の後端部に亘って連続するフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルを通して車体前方側から導入された冷却風を前記エンジンルーム内の冷却対象物に誘導する冷却風ガイドと、を備え、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの後端の車幅方向両側の開口縁に位置される車体下壁の部材に跨って結合され、
    前記フロアトンネルの車幅方向両側の開口縁には、前記車体下壁に結合される結合フランジが設けられ、
    前記冷却風ガイドは、前記フロアトンネルの前記結合フランジとともに前記車体下壁に結合されていることを特徴とする車体後部構造。
  11. 前記冷却対象物は、前記エンジンの排気通路の触媒収容部であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  12. 前記冷却対象物は、前記エンジンの過給機であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の車体後部構造。
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