JP6281556B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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この発明は、例えばフロアトンネルにプロペラシャフトが配設され、その下方に排気管が配設された車両において、フロアトンネルを挟んで床面を連結するトンネルクロスメンバの車両上方に、プロペラシャフトのセンターサポートベアリングが配置されたような車両の下部車体構造に関する。
従来、自動車などの車両において、車両の床面を車両上方に膨出させて形成したフロアトンネルの内部に、車両前部の内燃機関と車両後部の後輪とを連結するプロペラシャフトが配設され、さらに、その下方に内燃機関の排気ガスを車外に放出する排気管が配設された後輪駆動車や四輪駆動車などがある(特許文献1参照)。
このようなフロアトンネルを設けた車両は、側面衝突の際、車両側方からの入力荷重に対する車体下部の剛性が、フロアトンネルを設けていない車両と比べて低くなることが知られている。
そこで、特許文献2では、フロアトンネルを挟んで車両の床面を車幅方向に連結するトンネルクロスメンバによって、車両側方からの入力荷重に対する車体下部の剛性を向上している。
また、フロアトンネルに配設されるプロペラシャフトとしては、例えば、3ジョイント型のようにセンターサポートベアリングを備えたものがある。このセンターサポートベアリングは、プロペラシャフトの回転に伴って発熱するため、耐久性の観点から冷却可能である状態が好ましいとされている。
ところが、特許文献1のようにプロペラシャフトの車両下方に排気管が配設された場合、排気管からの輻射熱によって、センターサポートベアリングが冷却され難くなる。
そこで、上述したトンネルクロスメンバの車両上方に、センターサポートベアリングを配置することで、排気管からの輻射熱からセンターサポートベアリングを保護することができる。つまり、トンネルクロスメンバは、車両側方からの入力荷重に対する車体下部の剛性を向上するだけでなく、排気管からの輻射熱を遮熱する遮熱板として機能することができる。
ところで、昨今、内燃機関が排出した排気ガスを浄化する触媒の浄化性能向上のため、触媒を大型化したいというニーズがある。この際、最低地上高を確保するためには、例えば、触媒を含めた排気管の一部、または排気管全体を車体に近接させる必要がある。
しかしながら、排気管の一部、または排気管全体を車体に近接させると、トンネルクロスメンバに排気管が干渉する、あるいは路面の凹凸によって排気管が揺動した際、トンネルクロスメンバに排気管が干渉するという問題があった。
そこで、排気管が干渉する部分を車両上方に突設した突設部をトンネルクロスメンバに設けることで、遮熱性を損なうことなく、上述した問題を解決することができるが、車両側方からの入力荷重に対するトンネルクロスメンバの剛性が、略平板状のトンネルクロスメンバに比べて低下するおそれがあった。
特開2013−154731号公報 特開2013−180705号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、トンネルクロスメンバの剛性を損なうことなく、トンネルクロスメンバと排気管との干渉を防止するとともに、排気管からの輻射熱を遮熱できる車両の下部車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の車幅方向略中央を車両前後方向に延びるフロアトンネルと、前記フロアトンネルを挟んで前記車両の床面を車幅方向に連結するトンネルクロスメンバと、車両前部の内燃機関に連結されるとともに、車体に対して揺動自在に支持された排気管とを備え、前記トンネルクロスメンバの車両下方に前記排気管が配置された車両の下部車体構造であって、前記フロアトンネルの内部に、熱に脆弱な熱脆弱部を有するとともに、該熱脆弱部が前記トンネルクロスメンバの車両上方に配設された熱害保護対象部材を備え、前記トンネルクロスメンバを、前記フロアトンネルを挟んで前記床面を車幅方向に連結するとともに、側面視において前記排気管の揺動範囲と重合する部分を切り欠いた切欠き部を有するクロスメンバ本体と、前記排気管の揺動範囲を超えた車両上方の位置において、前記切欠き部を覆う覆い部材とで構成したことを特徴とする。
上記排気管は、内燃機関から排出された排気ガスを車両後方に排出させる配管であって、エキマニ、触媒、エキゾーストパイプ、及びマフラーで構成された配管とすることができる。
上記熱脆弱部は、例えば、3ジョイントプロペラシャフトにおけるセンターサポートベアリングやユニバーサルジョイント、各種電子部品、あるいは合成樹脂部品などとすることができる。
上記熱害保護対象部材は、例えば、センターサポートベアリングを有するプロペラシャフト、各種センサーや電気モーター、合成樹脂で被覆された被覆電線、あるいはサイドブレーキケーブルのような各種操作ケーブルなどとすることができる。
この発明により、トンネルクロスメンバの剛性を損なうことなく、トンネルクロスメンバと排気管との干渉を防止するとともに、排気管からの輻射熱を遮熱することができる。
具体的には、排気管の揺動範囲と重合する部分を切り欠いた切欠き部により、車両の下部車体構造は、排気管が干渉する部分を車両上方に突設した突設部をクロスメンバ本体に設けた場合に比べて、車両側方からの入力荷重に対して応力集中部位となり易い屈曲部分を低減することができる。
そして、切欠き部を覆う覆い部材により、車両の下部車体構造は、熱害保護対象部材の熱脆弱部と排気管との間に遮蔽物を介在させることができる。このため、車両の下部車体構造は、排気管からの輻射熱を、覆い部材で吸収するとともに、クロスメンバ本体を介して床面に伝達させることができる。
つまり、車両の下部車体構造は、排気管からの輻射熱を遮熱する遮熱板として覆い部材を機能させることができ、熱脆弱部に輻射熱が直接的に伝達されることを抑制できる。
これにより、車両の下部車体構造は、排気管からの輻射熱から熱脆弱部を保護することができる。このため、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体を容易に略平板状に構成でき、車両側方からの入力荷重に対するトンネルクロスメンバの剛性を確保することができる。
さらに、例えば、車両側方からの入力荷重に対する剛性向上するためのリブをクロスメンバ本体に形成することで、車両の下部車体構造は、トンネルクロスメンバの剛性を安定して確保することができる。
加えて、排気管の揺動範囲を超えた車両上方の位置において、切欠き部を覆い部材が覆うため、車両の下部車体構造は、排気管が揺動した場合であっても、覆い部材と排気管とが干渉することを防止できる。
従って、車両の下部車体構造は、トンネルクロスメンバの剛性を損なうことなく、トンネルクロスメンバと排気管との干渉を防止できるとともに、排気管からの輻射熱を遮熱することができる。
この発明の態様として、前記覆い部材を、前記クロスメンバ本体の前端に形成された切欠き部を覆う構成とすることができる。
この発明により、車両の下部車体構造は、輻射熱から熱脆弱部をより確実に保護することができる。
具体的には、内燃機関の回転数が高いほど、かつ内燃機関に近いほど、排気管からの輻射熱が高温になり易い。
さらに、内燃機関に近い位置に触媒が配設されるため、例えば、触媒を大型化した場合、触媒を含めた排気管の一部が車体に近接することで、少なくともクロスメンバ本体の前端に切欠き部が形成されることになる。
そこで、クロスメンバ本体の前端に形成された切欠き部に覆い部材を配置することで、車両の下部車体構造は、高温の輻射熱を覆い部材で遮熱することができる。このため、車両の下部車体構造は、高温の輻射熱に熱脆弱部が直接的に晒されることを防止できる。
加えて、車両が走行している場合、車両の下部車体構造は、高温の輻射熱で加熱された走行風が熱脆弱部に向けて流動することを、覆い部材で遮蔽することができる。
従って、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体の前端に形成された切欠き部に覆い部材を配置したことにより、輻射熱から熱脆弱部をより確実に保護することができる。
またこの発明の態様として、前記覆い部材を、前記クロスメンバ本体の肉厚に比べて薄肉に形成することができる。
この発明により、車両の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重によるトンネルクロスメンバの変形を抑制するとともに、トンネルクロスメンバの軽量化を図ることができる。
具体的には、クロスメンバ本体の肉厚と略同等の肉厚で覆い部材を構成した場合、覆い部材の剛性が高くなるため、車両側方からの入力荷重が覆い部材に伝達され易くなる。
このため、車両側部に荷重が加わった際、剛性の高い覆い部材の屈曲部分が折れ変形するおそれがあった。さらに、覆い部材の屈曲部分の折れ変形を起因として、クロスメンバ本体にも切欠き部を起点とした捩れ変形や曲げ変形が生じるおそれがあった。
そこで、クロスメンバ本体の肉厚に比べて薄肉の覆い部材としたことにより、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体に比べて覆い部材を脆弱にすることができる。つまり、車両の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重に対する覆い部材の剛性を、クロスメンバ本体の剛性よりも低剛性にすることができる。
これにより、車両側部に荷重が加わった際、車両の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重を覆い部材に伝達され難くすることができる。このため、車両の下部車体構造は、覆い部材の屈曲部分の折れ変形を抑制できるとともに、覆い部材の折れ変形を起因とした、クロスメンバ本体の捩れ変形や曲げ変形を抑制することができる。
さらに、例えば、クロスメンバ本体の張力に比べて低張力の低張力材で覆い部材を形成することで、車両の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重に対する覆い部材の剛性をより低剛性化できるため、覆い部材の屈曲部分が折れ変形することをより確実に防止できる。
加えて、クロスメンバ本体の肉厚に比べて薄肉の覆い部材としたことにより、車両の下部車体構造は、例えば、クロスメンバ本体の肉厚と略同等の肉厚で形成した場合に比べて、覆い部材を軽量化することができる。
従って、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体の肉厚に比べて薄肉に形成された覆い部材によって、車両側方からの入力荷重によるトンネルクロスメンバの変形を抑制するとともに、トンネルクロスメンバの軽量化を図ることができる。
またこの発明の態様として、平面視において、前記切欠き部を、平面視略矩形、または平面視略台形状に構成し、前記覆い部材を、前記切欠き部に対して車両上方に位置する上面部と、該上面部及び前記切欠き部の縁部を連結する複数の脚部とで一体形成することができる。
上記切欠き部の縁部は、例えば、切欠き部によって形成されたクロスメンバ本体の角部とクロスメンバ本体の隅部との間における縁部、あるいは切欠き部によって形成されたクロスメンバ本体における2つの隅部の間における縁部などとすることができる。
この発明により、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体に切欠き部を設けた場合であっても、トンネルクロスメンバの機械的強度をより安定して確保することができる。
具体的には、応力集中し易い切欠き部の隅部及び角部に、覆い部材の脚部が接合された場合、車両側方からの荷重がトンネルクロスメンバに加わると、切欠き部と覆い部材の脚部との接合箇所がより応力集中し易い部位となり、接合箇所を起点とした破損が生じるおそれがあった。
そこで、切欠き部の縁部に覆い部材の脚部を接合することで、車両の下部車体構造は、クロスメンバ本体に入力された車両側方からの荷重を、切欠き部の隅部及び角部を避けて、覆い部材に伝達させることができる。
これにより、車両の下部車体構造は、切欠き部の隅部及び角部への応力集中を抑制することができる。このため、車両の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重によるクロスメンバ本体の破損を防止することができる。
従って、車両の下部車体構造は、覆い部材の上面部と切欠き部の縁部とを連結する脚部によって、クロスメンバ本体に切欠き部を設けた場合であっても、トンネルクロスメンバの機械的強度をより安定して確保することができる。
本発明により、トンネルクロスメンバの剛性を損なうことなく、トンネルクロスメンバと排気管との干渉を防止するとともに、排気管からの輻射熱を遮熱できる車両の下部車体構造を提供することができる。
車両の下部車体における底面視の外観を示す底面図。 車両の下部車体における要部の底面視を示す要部底面図。 図2中のA−A矢視断面図。 図2中のB−B矢視断面図。 正面視における第1トンネルクロスメンバを説明する説明図。 第1トンネルクロスメンバにおける車両前方下方からの外観を示す外観斜視図。 第1クロスメンバ本体の平面視を示す平面図。 第1トンネルクロスメンバの平面視を示す平面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態における車両1は、車両前部に配設されたエンジン(図示省略)の駆動力によって、少なくとも後輪(図示省略)が回転駆動する後輪駆動車、あるいは四輪駆動車である。この車両1の下部車体構造について、図1から図8を用いて詳しく説明する。
なお、図1は車両1の下部車体における底面図を示し、図2は車両1の下部車体における要部の要部底面図を示し、図3は図2中のA−A矢視断面図を示し、図4は図2中のB−B矢視断面図を示し、図5は正面視における第1トンネルクロスメンバ40を説明する説明図を示している。
さらに、図6は第1トンネルクロスメンバ40における車両前方下方からの外観斜視図を示し、図7は第1クロスメンバ本体41の平面図を示し、図8は第1トンネルクロスメンバ40の平面図を示している。
加えて、図5(a)は第1トンネルクロスメンバ40の正面図を示し、図5(b)は第1トンネルクロスメンバ40における車両左側を拡大した正面図を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図3中の上方を車両上方とし、図中の下方を車両下方とする。
車両1の下部車体は、図1に示すように、底面視において、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム2と、フロントサイドフレーム2の後端から車幅方向外側、かつ車両後方に延びる左右一対のフロアサイドフレーム3と、フロアサイドフレーム3の後端から車両後方に延びる左右一対のリアサイドフレーム4と、フロアサイドフレーム3の後端から車両前方に延びる左右一対のサイドシル5とで、下部車体の骨格を構成している。
そして、車両1の下部車体は、フロントサイドフレーム2の後端が連結されたダッシュパネル6と、サイドシル5の間における車幅方向略中央に配置されたフロアトンネルパネル7と、サイドシル5、及びフロアトンネルパネル7の間に配設したフロントフロアパネル8と、リアサイドフレーム4の間に配設したリヤフロアパネル9とで、車室と車外とを隔てる隔壁を構成している。
なお、フロントフロアパネル8の上面には、車両前後方向における所定位置において、フロアトンネルパネル7を介して、サイドシル5を車幅方向に連結するフロアクロスメンバ10を配設している。
このような車両1の下部車体には、図1から図3に示すように、内燃機関に連結された変速機(図示省略)と、後輪が連結された車両後部の最終減速機(図示省略)とを車両前後方向に連結するプロペラシャフト20を、フロアトンネルパネル7の内部に配置している。
さらに、プロペラシャフト20よりも車両下方で、かつフロントフロアパネル8よりも車両下方には、エンジンが排出した高温の排気ガスを排出する排気管30が、車両前後方向に沿って配置されている。
加えて、車両1の下部車体には、車両前後方向におけるフロアクロスメンバ10の位置と略同位置において、フロアトンネルパネル7の下端を車幅方向に連結する第1トンネルクロスメンバ40を配設している。
引き続き、第1トンネルクロスメンバ40の近傍における車両1の下部車体構造について、より詳しく説明する。
フロアトンネルパネル7は、図2及び図4に示すように、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が車両上方に突出した断面略ハット状を、車両前後方向に延設した形状に形成している。
具体的には、フロアトンネルパネル7は、図4に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、フロントフロアパネル8の下面に接合される左右一対のフランジ部71と、フランジ部71から車幅方向内側、かつ車両上方へ向けて立設した側壁部72と、側壁部72の上端を車幅方向に連結する天板部73とで、断面略ハット状に一体形成している。
フランジ部71は、車幅方向に沿った縦断面形状が、車両下方に突設した断面略ハット状で、フロントフロアパネル8とで車両前後方向に延びる閉断面形状を形成している。
側壁部72における車幅方向外側の面には、一端がサイドシル5に連結されたフロアクロスメンバ10の他端が、断面逆L字状の補強部材11を介して連結されている。
上述した構成のフロアトンネルパネル7には、図2から図4に示すように、プロペラシャフト20を支持する第2トンネルクロスメンバ50と、排気管30を支持する車体側ハンガー12とを配設している。
第2トンネルクロスメンバ50は、図3及び図4に示すように、車両前後方向に所定の長さを有する高剛性部材であって、車両前後方向におけるフロアクロスメンバ10の位置と略同位置に配置されている。
具体的には、第2トンネルクロスメンバ50は、正面視において、フロアトンネルパネル7の内面に沿うように車両上方に突設した形状の第2クロスメンバ本体51と、第2クロスメンバ本体51の内面に設けるとともに、プロペラシャフト20を支持する左右一対の支持ブラケット52とで構成している。
第2クロスメンバ本体51は、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が断面略ハット状で、正面視において、フロアトンネルパネル7の内面に沿うように車両上方に突設した形状に形成している。
より詳しくは、第2クロスメンバ本体51は、正面視において、フロアトンネルパネル7のフランジ部71の下面に接合するフランジ部51aと、フランジ部51aから車幅方向内側、かつ車両上方へ向けて立設した側壁部51bと、側壁部51bの上端を車幅方向に連結する天板部51cとで一体形成している。
支持ブラケット52は、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、第2クロスメンバ本体51の側壁部51bとで閉断面形状をなす断面略L字状のボックス体に形成している。この支持ブラケット52の下面には、プロペラシャフト20の固定に用いるナット53が螺合する溶着ボルト54を、下面から車両下方へ突出させた状態で溶着固定している。
車体側ハンガー12は、図2に示すように、車両前後方向におけるフロアクロスメンバ10の位置よりも車両前方側において、フロアトンネルパネル7のフランジ部71に接合している。
また、プロペラシャフト20は、図1、図3、及び図4に示すように、変速機に連結されるフランジヨークを前端に有する前部シャフト21と、前部シャフト21の後端を揺動可能、かつ車両前後方向にスライド可能に支持するとともに、最終減速機に連結されるフランジヨークを後端に有する後部シャフト22と、前部シャフト21の後端を回転自在に支持するセンターサポートベアリング23とで構成された3ジョイントタイプのプロペラシャフトである。
センターサポートベアリング23は、図3及び図4に示すように、車両前後方向における第2トンネルクロスメンバ50の位置と略同位置において、前部シャフト21を回転自在に支持している。
このセンターサポートベアリング23は、前部シャフト21を回転自在に支持するボールベアリング231と、ボールベアリング231を弾性支持する正面視略円環状の弾性支持部材232と、ボールベアリング231、及び弾性支持部材232を一体的に挟持するアッパベアリングサポート233、及びロアベアリングサポート234と、アッパベアリングサポート233の端部、及びロアベアリングサポート234の端部を弾性支持するブッシュ235とで構成している。
ボールベアリング231は、前部シャフト21の端部が圧入可能な内径を有する内輪と、所定の外径を有するとともに、弾性支持部材232が接合される外輪と、内輪、及び外輪の間に介在する複数のボールとで構成している。
弾性支持部材232は、例えば合成ゴムなどの弾性を有する合成樹脂製で、前部シャフト21を揺動可能に弾性支持している。
アッパベアリングサポート233は、正面視において、弾性支持部材232の外径に沿った略円弧状の円弧部と、円弧部から車両下方へ延設したのち、車幅方向外側へ延設した脚部とで一体形成している。このアッパベアリングサポート233の脚部には、ブッシュ235を挿通可能な開口孔(図示省略)を開口形成している。
ロアベアリングサポート234は、車幅方向に延びる略平板状であって、その両端には、ブッシュ235を挿通可能な開口孔(図示省略)を開口形成している。
ブッシュ235は、例えば、ゴムなどの弾性を有する合成樹脂で、溶着ボルト54が挿通する内径を有する略筒状体に形成している。このブッシュ235は、支持ブラケット52に締結された状態のセンターサポートベアリング23を、弾性支持可能に構成している。
また、排気管30は、図1に示すように、第1配管31、第1触媒32、第2配管33、第2触媒34、及び第3配管35を、車両前方からこの順番で一体的に連結して構成している。なお、第1配管31、第1触媒32、第2配管33、第2触媒34、及び第3配管35は、車両上下方向において、それぞれの下端が略同位置となるように配置されている。
第1配管31は、車両前部のエキマニ(図示省略)に連結されるフランジを前端に備えた車両前後方向に延びる略円筒状に形成している。
第1触媒32は、フロントフロアパネル8の前端近傍に配置され、第1配管31の後端に前端を連結している。
第2配管33は、第1触媒32から車両斜め左後方へ延設したのち、車両後方へ向けて屈曲して延設した略円筒状に形成している。
第2触媒34は、車両前後方向における車体側ハンガー12の後端と略同位置に、その後端が位置するように配設され、第2配管33の後端に前端を連結している。なお、第2触媒34における車幅方向の両端には、図2に示すように、車両後方へ向けて延びる略棒状の排気管側ハンガー36を備えている。
第3配管35は、図3に示すように、第2触媒34から車両斜め後方下方へ向けて延設したのち、車両後方へ屈曲して延設した略円筒状に形成している。なお、第3配管35の後端は、図示を省略したサイレンサーに連結している。
上述した構成の排気管30は、図2に示すように、排気管側ハンガー36と車体側ハンガー12とを連結する吊りゴム13によって、路面の凹凸や内燃機関の回転数が変化した際、車両上下方向、かつ車両前後方向へ揺動可能に支持されている。
なお、詳細な図示を省略するが、路面の凹凸や内燃機関の回転数が変化した際、排気管30が揺動する範囲を揺動範囲とする。例えば、第2触媒34と第3配管35との接続箇所における揺動範囲は、第1トンネルクロスメンバ40の下面よりも車両上方の位置とする。
次に、プロペラシャフト20と排気管30との間に配置された第1トンネルクロスメンバ40について、詳しく説明する。
第1トンネルクロスメンバ40は、後述するサービスホール46が、フロアトンネルパネル7の支持ブラケット52と車両上下方向で対向する位置において、フロアトンネルパネル7のフランジ部71に締結固定している。
この第1トンネルクロスメンバ40は、図3及び図4に示すように、第1クロスメンバ本体41と、第1クロスメンバ本体41の前端上面に接合された覆い部材42とで構成している。
第1クロスメンバ本体41は、図3及び図4に示すように、例えば高張力鋼材などで、車両上下方向に所定の厚みを有する略平板状に形成している。なお、第1クロスメンバ本体41は、図5に示すように、正面視において、車幅方向略中央が僅かに車両上方に突出するように湾曲した形状に形成している。
この第1クロスメンバ本体41の前部には、図3、図6、及び図7に示すように、側面視において、第2触媒34と第3配管35との接続箇所の揺動範囲と重合する部分を切り欠かいて形成した切欠き部43を有している。
さらに、第1クロスメンバ本体41の四隅には、図6に示すように、フロアトンネルパネル7のフランジ部71に螺合する締結ボルト44(図2参照)が挿通するボルト挿通孔45を開口形成している。
より詳しくは、第1クロスメンバ本体41は、図3及び図4に示すように、車両上方に位置するアッパパネル411と、車両下方に位置するロアパネル412とを、車両上下方向に一体的に重ね合せて、車両前後方向に沿った縦断面における断面形状が、閉断面形状をなすよう形成している。
アッパパネル411には、図3及び図7に示すように、車両上方へ隆起するとともに、車幅方向に延びる第1上方隆起部411a、第2上方隆起部411b、及び第3上方隆起部411cを、車両後方から所定間隔を隔てて、この順番で形成している。
ロアパネル412には、図3及び図6に示すように、車両下方へ隆起するとともに、車幅方向に延びる第1下方隆起部412a、第2下方隆起部412b、及び第3下方隆起部412cを、車両後方から所定間隔を隔てて、この順番で形成している。
なお、第1下方隆起部412a、第2下方隆起部412b、及び第3下方隆起部412cは、アッパパネル411とロアパネル412とを重ね合せた状態において、アッパパネル411の第1上方隆起部411a、第2上方隆起部411b、及び第3上方隆起部411cと、それぞれ車両上下方向で対向する位置に形成している。
さらに、アッパパネル411の第3上方隆起部411c、及びロアパネル412の第3下方隆起部412cには、図4、図6、及び図7に示すように、車両上下方向に連通するサービスホール46を、車幅方向に所定間隔を隔てて形成している。
切欠き部43は、図7に示すように、平面視において、平面視略矩形の前端縁における車幅方向略中央を、車両前方側が長辺で車両後方側が短辺の平面視略台形状に車両後方へ凹設するようにして切欠いている。
この切欠き部43によって、第1クロスメンバ本体41の前部には、図7において二点鎖線で示した車両前方側に位置する左右一対の角部41aと、車両後方側に位置する左右一対の隅部41bとが形成されている。
そして、第1クロスメンバ本体41の前部には、図3、図6、及び図7に示すように、左右一対の隅部41bの間において、アッパパネル411、及びロアパネル412を一体的に車両上方へ向けて突設した接合台座47を形成している。この接合台座47は、覆い部材42の後部が接合可能な大きさの上面を有する形状に形成している。
また、覆い部材42は、図3、図7、及び図8に示すように、第1クロスメンバ本体41の切欠き部43を車両上方から覆うように、アッパパネル411の上面に接合されている。この覆い部材42は、アッパパネル411、及びロアパネル412を重ね合せた状態における第1クロスメンバ本体41の肉厚よりも薄肉で、第1クロスメンバ本体41よりも低張力の低張力材を、車両上方に突設した立体形状に形成している。
具体的には、覆い部材42は、切欠き部43の車両上方に位置する上面部421と、上面部421の前部から車幅方向外側、かつ車両下方へ延設した前方脚部422と、上面部421の後部を車両下方に向けて突設した後方脚部423とで一体形成している。
上面部421は、車幅方向における接合台座47の長さよりも僅かに幅広な車幅方向に長い平面視略矩形に形成している。この上面部421は、図3に示すように、第1トンネルクロスメンバ40がフロアトンネルパネル7に装着された状態において、車両上下方向における第2トンネルクロスメンバ50の下端と略同位置に配置している。つまり、上面部421は、車両上下方向における排気管30の揺動範囲を超える車両上下方向の位置に配置している。
前方脚部422は、図7及び図8に示すように、平面視において、第1クロスメンバ本体41の角部41aと隅部41bとを間における縁部に対して溶着可能に形成している。
具体的には、前方脚部422は、図5及び図8に示すように、上面部421の前部から車幅方向外側、かつ車両下方へ向けて延設した本体部分422aと、本体部分422aの下端から車幅方向外側へ延設した下端部分422bとで構成している。
この前方脚部422は、図7及び図8に示すように、平面視において、第1クロスメンバ本体41の角部41aと隅部41bとを間における縁部に対して、下端部分422bの後部が重なり合うように形成している。
そして、前方脚部422の下端部分422bと、第1クロスメンバ本体41の縁部とが重なり合う部分を、スポット溶接にて溶着している。このスポット溶接箇所を溶着箇所W1とする。
一方、後方脚部423は、図3、及び図6から図8に示すように、第1クロスメンバ本体41の接合台座47と略同等の底面を有するとともに、車幅方向に長い平面視略矩形で車両下方へ向けて突設している。
そして、後方脚部423の底面と第1クロスメンバ本体41の接合台座47とが重なり合う部分における車幅方向略中央をスポット溶接にて溶着している。このスポット溶接箇所を溶着箇所W2とする。つまり、後方脚部423は、平面視において、第1クロスメンバ本体41の2つの隅部41bの間における縁部と溶着箇所W2で接合可能に形成している。
以上のような構成の車両1の下部車体構造は、第1トンネルクロスメンバ40の剛性を損なうことなく、第1トンネルクロスメンバ40と排気管30との干渉を防止するとともに、排気管30からの輻射熱を遮熱することができる。
具体的には、排気管30の揺動範囲と重合する部分を切り欠いた切欠き部43により、車両1の下部車体構造は、排気管30が干渉する部分を車両上方に突設した突設部をクロスメンバ本体に設けた場合に比べて、車両側方からの入力荷重に対して応力集中部位となり易い屈曲部分を低減することができる。
そして、切欠き部43を覆う覆い部材42により、車両1の下部車体構造は、プロペラシャフト20のセンターサポートベアリング23と排気管30との間に遮蔽物を介在させることができる。
このため、車両1の下部車体構造は、排気管30からの輻射熱を、覆い部材42で吸収するとともに、第1クロスメンバ本体41を介して床面に伝達させることができる。
つまり、車両1の下部車体構造は、排気管30からの輻射熱を遮熱する遮熱板として覆い部材42を機能させることができ、センターサポートベアリング23に輻射熱が直接的に伝達されることを抑制できる。
これにより、車両1の下部車体構造は、排気管30からの輻射熱からセンターサポートベアリング23を保護することができる。このため、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41を容易に略平板状に構成でき、車両側方からの入力荷重に対する第1トンネルクロスメンバ40の剛性を確保することができる。
さらに、アッパパネル411の複数の隆起部、及びロアパネル412の複数の隆起部によって、車両1の下部車体構造は、第1トンネルクロスメンバ40の剛性を安定して確保することができる。
加えて、排気管30の揺動範囲を超えた車両上方の位置において、切欠き部43を覆い部材42が覆うため、車両1の下部車体構造は、排気管30が揺動した場合であっても、覆い部材42と排気管30とが干渉することを防止できる。
従って、車両1の下部車体構造は、第1トンネルクロスメンバ40の剛性を損なうことなく、第1トンネルクロスメンバ40と排気管30との干渉を防止できるとともに、排気管30からの輻射熱を遮熱することができる。
また、第1クロスメンバ本体41の前端に形成された切欠き部43を覆い部材42で覆う構成としたことにより、車両1の下部車体構造は、輻射熱からセンターサポートベアリング23をより確実に保護することができる。
具体的には、内燃機関の回転数が高いほど、かつ内燃機関に近いほど、排気管30からの輻射熱が高温になり易い。
そこで、第1クロスメンバ本体41の前端に形成された切欠き部43に覆い部材42を配置することで、車両1の下部車体構造は、高温の輻射熱を覆い部材42で遮熱することができる。このため、車両1の下部車体構造は、高温の輻射熱にセンターサポートベアリング23が直接的に晒されることを防止できる。
加えて、車両1が走行している場合、車両1の下部車体構造は、高温の輻射熱で加熱された走行風がセンターサポートベアリング23に向けて流動することを、覆い部材42で遮蔽することができる。
従って、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41の前端に形成された切欠き部43に覆い部材42を配置したことにより、輻射熱からセンターサポートベアリング23をより確実に保護することができる。
また、第1クロスメンバ本体41の肉厚に比べて薄肉に覆い部材42を形成したことにより、車両1の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重による第1トンネルクロスメンバ40の変形を抑制するとともに、第1トンネルクロスメンバ40の軽量化を図ることができる。
具体的には、第1クロスメンバ本体41の肉厚と略同等の肉厚で覆い部材42を構成した場合、覆い部材の剛性が高くなるため、車両側方からの入力荷重が覆い部材に伝達され易くなる。
このため、車両側部に荷重が加わった際、剛性の高い覆い部材の屈曲部分が折れ変形するおそれがあった。さらに、覆い部材の屈曲部分の折れ変形を起因として、第1クロスメンバ本体41にも切欠き部43を起点とした捩れ変形や曲げ変形が生じるおそれがあった。
そこで、第1クロスメンバ本体41の肉厚に比べて薄肉の覆い部材42としたことにより、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41に比べて覆い部材42を脆弱にすることができる。つまり、車両1の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重に対する覆い部材42の剛性を、第1クロスメンバ本体41の剛性よりも低剛性にすることができる。
これにより、車両側部に荷重が加わった際、車両1の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重を覆い部材42に伝達され難くすることができる。このため、車両1の下部車体構造は、覆い部材42の屈曲部分の折れ変形を抑制できるとともに、覆い部材42の折れ変形を起因とした、第1クロスメンバ本体41の捩れ変形や曲げ変形を抑制することができる。
さらに、第1クロスメンバ本体41の張力に比べて低張力の低張力材で覆い部材42を形成したことで、車両1の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重に対する覆い部材42の剛性をより低剛性化できるため、覆い部材42の屈曲部分が折れ変形することをより確実に防止できる。
加えて、第1クロスメンバ本体41の肉厚に比べて薄肉の覆い部材42としたことにより、車両1の下部車体構造は、例えば、第1クロスメンバ本体41の肉厚と略同等の肉厚で形成した場合に比べて、覆い部材42を軽量化することができる。
従って、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41の肉厚に比べて薄肉に形成された覆い部材42によって、車両側方からの入力荷重による第1トンネルクロスメンバ40の変形を抑制するとともに、第1トンネルクロスメンバ40の軽量化を図ることができる。
また、切欠き部43に対して車両上方に位置する上面部421と、上面部421及び切欠き部43の縁部を連結する前方脚部422、及び後方脚部423とで覆い部材42を一体形成したことにより、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41に切欠き部43を設けた場合であっても、第1トンネルクロスメンバ40の機械的強度をより安定して確保することができる。
具体的には、応力集中し易い切欠き部43の角部41a及び隅部41bに、覆い部材42の脚部が接合された場合、車両側方からの荷重が第1トンネルクロスメンバ40に加わると、切欠き部43と覆い部材42の脚部との接合箇所がより応力集中し易い部位となり、接合箇所を起点とした破損が生じるおそれがあった。
そこで、切欠き部43の縁部に覆い部材42の前方脚部422、及び後方脚部423を接合することで、車両1の下部車体構造は、第1クロスメンバ本体41に入力された車両側方からの荷重を、切欠き部43の角部41a及び隅部41bを避けて、覆い部材42に伝達させることができる。
これにより、車両1の下部車体構造は、切欠き部43の角部41a及び隅部41bへの応力集中を抑制することができる。このため、車両1の下部車体構造は、車両側方からの入力荷重による第1クロスメンバ本体41の破損を防止することができる。
従って、車両1の下部車体構造は、覆い部材42の上面部421と切欠き部43の縁部とを連結する前方脚部422、及び後方脚部423によって、第1クロスメンバ本体41に切欠き部43を設けた場合であっても、第1トンネルクロスメンバ40の機械的強度をより安定して確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のフロアトンネルは、実施形態のフロアトンネルパネル7に対応し、
以下同様に、
トンネルクロスメンバは、第1トンネルクロスメンバ40に対応し、
熱脆弱部は、センターサポートベアリング23に対応し、
熱害保護対象部材は、プロペラシャフト20に対応し、
クロスメンバ本体は、第1クロスメンバ本体41に対応し、
複数の脚部は、前方脚部422、及び後方脚部423に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、3ジョイントプロペラシャフト20を用いて説明したが、これに限定せず、センターサポートベアリング23を有するプロペラシャフト20であれば、4ジョイントタイプのプロペラシャフト20であってもよい。
また、プロペラシャフト20のセンターサポートベアリング23を、熱害対策が所望される熱脆弱部として説明したが、これに限定せず、プロペラシャフト20のユニバーサルジョイントを熱脆弱部としてもよい。
また、フロアトンネルパネル7に配設される熱害保護対象部材としてプロペラシャフト20を用いて説明したが、これに限定せず、各種センサーや電気モーター、合成樹脂で被覆された被覆電線、あるいはサイドブレーキケーブルのような各種操作ケーブルなどであってもよい。この際、熱害対策が所望される熱脆弱部としては、各種電子部品や合成樹脂部品などとすることができる。
また、第1クロスメンバ本体41の前端に切欠き部43、及び覆い部材42を設けたが、これに限定せず、排気管30の経路に応じて第1クロスメンバ本体41の後端、あるいは第1クロスメンバ本体41の前端及び後端に切欠き部と覆い部材を設けてもよい。
例えば、第1クロスメンバ本体41の後端近傍において、第3配管35が車両上方後方へ屈曲した形状の場合、第1クロスメンバ本体41の後端に切欠き部を設けるとともに、切欠き部を覆う覆い部材を第1クロスメンバ本体41の後端上面に備えてもよい。
また、アッパパネル411とロアパネル412とで第1クロスメンバ本体41を構成したが、これに限定せず、一枚の金属鋼板で第1クロスメンバ本体41を構成してもよい。
また、第2トンネルクロスメンバ50にプロペラシャフト20を締結固定する構成としたが、これに限定せず、第1トンネルクロスメンバ40にプロペラシャフト20のセンターサポートベアリング23を締結固定する構成としてもよい。
また、第1クロスメンバ本体41の接合台座47に覆い部材42を溶着したが、これに限定せず、車両上方に突設した接合台座47を設けず、第1クロスメンバ本体41の上面に覆い部材42を溶着する構成としてもよい。
また、車両下方に向けて突設した形状の後方脚部423としたが、これに限定せず、例えば、覆い部材42の上面部421から、隅部41bの間における第1クロスメンバ本体41の縁部へ延設した略帯状の後方脚部としてもよい。
また、第1クロスメンバ本体41の接合台座47に対して、覆い部材42の後方脚部423を1つの溶着箇所W2で溶着したが、これに限定せず、隅部41bに対して車幅方向に所定間隔を隔てていれば、車幅方向の複数箇所で溶着する構成としてもよい。
1…車両
7…フロアトンネルパネル
20…プロペラシャフト
23…センターサポートベアリング
30…排気管
40…第1トンネルクロスメンバ
41…第1クロスメンバ本体
42…覆い部材
43…切欠き部
421…上面部
422…前方脚部
423…後方脚部

Claims (4)

  1. 車両の車幅方向略中央を車両前後方向に延びるフロアトンネルと、
    前記フロアトンネルを挟んで前記車両の床面を車幅方向に連結するトンネルクロスメンバと、
    車両前部の内燃機関に連結されるとともに、車体に対して揺動自在に支持された排気管とを備え、
    前記トンネルクロスメンバの車両下方に前記排気管が配置された車両の下部車体構造であって、
    前記フロアトンネルの内部に、
    熱に脆弱な熱脆弱部を有するとともに、該熱脆弱部が前記トンネルクロスメンバの車両上方に配設された熱害保護対象部材を備え、
    前記トンネルクロスメンバを、
    前記フロアトンネルを挟んで前記床面を車幅方向に連結するとともに、側面視において前記排気管の揺動範囲と重合する部分を切り欠いた切欠き部を有するクロスメンバ本体と、
    前記排気管の揺動範囲を超えた車両上方の位置において、前記切欠き部を覆う覆い部材とで構成した
    車両の下部車体構造。
  2. 前記覆い部材を、
    前記クロスメンバ本体の前端に形成された切欠き部を覆う構成とした
    請求項1に記載の車両の下部車体構造。
  3. 前記覆い部材を、
    前記クロスメンバ本体の肉厚に比べて薄肉に形成した
    請求項1または請求項2に記載の車両の下部車体構造。
  4. 平面視において、前記切欠き部を、
    平面視略矩形、または平面視略台形状に構成し、
    前記覆い部材を、
    前記切欠き部に対して車両上方に位置する上面部と、
    該上面部及び前記切欠き部の縁部を連結する複数の脚部とで一体形成した
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造。
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