JP5836175B2 - ゲル状食品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲル状食品およびその製造方法に関する。
ゼリーに代表されるゲル状食品は、工業的には、ゲル化剤、呈味成分等の原料を、ゲル化剤のゲル化温度よりも高い温度に加温、混合して原料液を調製し、容器に充填して冷却し、ゲル化剤の作用によりゲル化させる方法で製造されている。
嗜好性の高いゲル状食品として、風味、色調等が異なる複数のゲル状部が積層した多層構造のものがある。多層構造のゲル状食品の製造方法としては、原料液の充填とゲル化を繰り返して底側の層から順次形成する方法がある。また、より少ない工程数で効率よく製造する方法として、容器内に2種の原料液を順次充填した後に、一括的にゲル化させて、多層構造を有するゲル状食品を製造する方法も提案されている。例えば特許文献1には、上層と下層との界面が明瞭に形成された多層食品を製造する方法として、下層部となるゲル化性溶液や流動食品を充填後、上層部となるゲル化性溶液や流動食品を脈流させながら多孔ノズル又は複数のノズルを用いて容器に積層する方法が記載されている。
また、風味、色調等が異なる複数の原料液を用いたゲル状食品として、上層と下層の間に各層の原料が混合した混合層を形成し、上層と下層の境界を不明確とし、外観、食感、風味などが段階的または徐々に変化するようにしたものも提案されている。例えば特許文献2には、容器内に第1液を充填した後、該第1液よりも比重の大きな第2液を前記容器に充填する工程を、特定の条件下で行うことによってグラデーションゼリーを製造する方法が記載されている。
特許第4022558号公報 特許第4223486号公報
消費者の嗜好の高まりから、風味、色調等が異なる複数の原料液を用いたゲル状食品として、従来にない新規なものやその製造方法の開発が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の原料液を用いて製造される新規なゲル状食品およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、原料液として、特定の粘度を有する高粘度のものと、それよりも低粘度で、比重が同等のものとを使用し、これらを特定の充填条件で容器に充填すると、それら2種の原料液が、明瞭な境界面を維持したまま、不規則に入れ替わりながら容器内全体に広がり、不連続な模様を形成すること、これをそのままゲル化することで、従来にない不連続な模様を有するゲル状食品が得られることを見出した。
本発明は以下の態様を有する。
[1]一方又は両方がゲル化剤を含有する2種の原料液を、前記ゲル化剤のゲル化温度よりも高い充填温度にて容器に充填する充填工程と、前記容器に充填した前記原料液を、前記ゲル化温度以下の温度に冷却して全体をゲル化させるゲル化工程と、を含み、
前記2種の原料液の一方が、前記充填温度における粘度が101〜1200mPa・sである高粘度原料液であり、他方が、ゲル化剤を含有し、前記高粘度原料液よりも前記充填温度における粘度が低く、かつ前記高粘度原料液との間の20℃における比重差が0.01以下である低粘度原料液であり、
前記充填工程が、最初に前記低粘度原料液の一部を充填し、次に前記高粘度原料液の全部を充填し、最後に前記低粘度原料液の残部を、その吐出圧によって容器内の低粘度原料液及び高粘度原料液が流動するように充填することにより行われることを特徴とするゲル状食品の製造方法。
[2]前記低粘度原料液の前記充填温度における粘度が1〜100mPa・sである[1]に記載のゲル状食品の製造方法。
[3]前記充填工程で最後に充填する低粘度原料液の量が、質量換算で前記高粘度原料液の3倍以下である[1]又は[2]に記載のゲル状食品の製造方法。
[4]前記充填工程で最後に充填する低粘度原料液の充填時間が0.5〜2.5秒間である[1]〜[3]のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
[5]前記充填工程での最後の充填が完了した時点における前記容器内での前記低粘度原料液と前記高粘度原料液との質量比が、低粘度原料液:高粘度原料液=1:1〜5:1の範囲内である[1]〜[4]のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
[6]前記充填工程での最後の充填が完了した時点から、前記ゲル化工程にて前記容器内の低粘度原料液の温度がゲル化温度以下に達するまでの時間が、1〜25分間である[1]〜[5]のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
[7]前記高粘度原料液が、ゲル化剤として少なくともローメトキシルペクチンを含有し、前記低粘度原料液が含有するゲル化剤が、ゼラチン、寒天、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物から選ばれる少なくとも1種であり、前記低粘度原料液のカルシウム濃度が50mg/100g以上である[1]〜[6]のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
[8][1]〜[7]のいずれか一項に記載の製造方法により得られるゲル状食品。
本発明によれば、複数の原料液を用いて製造される新規なゲル状食品およびその製造方法を提供できる。
不連続模様を有さないゲル状食品の例を説明する製品形態図(逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を斜め上方から撮影した写真)である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有さないゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有さないゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 不連続模様を有するゲル状食品の例を説明する製品形態図である。 図4に示すゲル状食品の切断前の外観を撮影した写真である。 図9に示すゲル状食品の切断前の外観を撮影した写真である。 試験例1で製造した試料1〜5の製品形態図である。 試験例2で製造した試料7、8の製品形態図である。 試験例3で製造した試料9〜13の製品形態図である。 試験例4で製造した試料14〜16の製品形態図である。 実施例1で製造したプリンの(a)容器に入った状態、(b)逆さにして容器から取出した状態、(c)取り出したものを縦に半分に切断した状態を撮影した写真である。 実施例1で製造したミルクプリンの(a)容器に入った状態、(b)逆さにして容器から取出した状態、(c)取り出したものを縦に半分に切断した状態を撮影した写真である。
本発明のゲル状食品の製造方法は、一方又は両方がゲル化剤を含有する2種の原料液を、前記ゲル化剤のゲル化温度よりも高い充填温度にて容器に充填する充填工程と、前記容器に充填した前記原料液を、前記ゲル化温度以下の温度に冷却して全体をゲル化させるゲル化工程と、を含み、
前記2種の原料液の一方が、前記充填温度における粘度が101〜1200mPa・sである高粘度原料液であり、他方が、ゲル化剤を含有し、前記充填温度における粘度が前記高粘度原料液よりも低く、かつ前記高粘度原料液との間の20℃における比重差が0.01以下である低粘度原料液であり、
前記充填工程が、最初に前記低粘度原料液の一部を充填し、次に前記高粘度原料液の全部を充填し、最後に前記低粘度原料液の残部を、その吐出圧によって容器内の低粘度原料液及び高粘度原料液が流動するように充填することにより行われることを特徴とする。
充填工程の前に、高粘度原料液、低粘度原料液をそれぞれ調製する原料液調製工程を行ってもよい。
本明細書および特許請求の範囲において、高粘度原料液、低粘度原料液それぞれの充填温度における粘度は、B型粘度計を用いて測定した値である。
以下、低粘度原料液を「第1液」、高粘度原料液を「第2液」ということがある。
第1液と第2液とは、少なくとも粘度が異なるが、風味や色調も異なることが好ましい。特に色調が異なると、後述するような不連続模様が色相差によって明確になり、得られるゲル状食品が嗜好性に優れたものとなる。
本発明の製造方法においては、第1液及び第2液を、第1液→第2液→第1液の3段階で充填すると、これら2種の原料液によって容器内に不連続模様が形成される。
すなわち、まず低粘度の第1液を充填することで、高粘度の第2液を充填したときに、該第2液が容器に強固に付着するのを防止できる。また、第2液が高粘度であることで、容器内で第1液と完全に混じり合わず、第1液と第2液との間に明確な境界面が形成される。そして第2液の後に第1液を、その吐出圧によって容器内に既に充填されている原料液(第1液及び第2液)が流動するように充填すると、第2液が、第1液との間に明確な境界面を維持したまま不規則に変形したり分離しながら容器全体に拡散する。これにより、第1液及び第2液が、境界面を維持しつつ、かつ上層と下層のように分離せず、容器内で位置が不規則に入れ替わった状態となる。以下、この状態を、不連続模様を有する状態という。そして原料液の流動が収まり静止した後は、第1液と第2液との間に比重差がないか、あっても少ないため、第1液又は第2液が容器内を沈降したり浮上することなく、静止したときの状態(不連続模様を有する状態)が維持される。
そのため、この状態でそのまま冷却しゲル化させると、不連続模様を有するゲル状食品が得られる。
ゲル状食品は、ゲル化剤により原料液の一部又は全部をゲル化させたものであり、例えばプリン、ゼリー等が挙げられる。本発明におけるゲル状食品としては、いずれであってもよいが、風味や食感に変化を付けられることから、プリンが好適である。
ゲル状食品が不連続模様を有するとは、上記の記載に示すとおり、ゲル化した第1液とゲル化した第2液の2成分が、上層と下層のように2層に分離せず、かつ明確な境界面を維持したまま、当該ゲル状食品内での位置が不規則に入れ替わった状態にあることをいう。以下、ゲル化した第1液を第1液部、ゲル化した第2液を第2液部ということがある。
ゲル状食品が不連続模様を有するものであるかどうかは、以下の手順により確認できる。当該ゲル状食品を容器の底面に対して垂直に2分割し、その断面を目視で観察したときに、該断面上に、第1液部で区画された複数の第2液部が存在し(つまり第2液部が連続していない)、かつ第1液部と第2液部との界面が曲面である(平坦ではない)場合は、「不連続模様を有する」といえる。例えば、不連続な模様とは「渦巻き型」、「波形」等の模様を呈する状態が例示される。また、このような不連続な模様は、ゲル状食品の全体にわたって模様を呈していることが好ましい。
本発明のゲル状食品は、第1液部、第2液部がそれぞれ偏ることなくゲル状食品全体にわたって分布していることが好ましい。
具体的には、当該ゲル状食品を容器の底面に対して垂直に2分割したときに、その断面の垂直方向における上端から下端までの幅(全体の高さ)をH、第1液部が分布している範囲の最大高さをh1、第2液部が分布している範囲の最大高さをh2とした場合、Hに対するh1の割合、Hに対するh2の割合がそれぞれ、50%以上であることが好ましく、67%以上であることがより好ましく、100%であってもよい。
また、当該ゲル状食品を容器の底面に対して水平方向に2分割したときに、その断面を2分割する線分の長さ(直径)をW、該断面において第1液部が分布している範囲の最大幅をw1、第2液部が分布している範囲の最大幅をw2とした場合、Wに対するw1の割合、Wに対するw2の割合がそれぞれ、50%以上であることが好ましく、67%以上であることがより好ましく、100%であってもよい。
なお、w1は、第1液部を全て内部に含む最小の円の直径として求めることができる。同様に、w2は、第2液部を全て内部に含む最小の円の直径として求めることができる。
「不連続模様」について、図1〜12に、不連続模様を有するゲル状食品、不連続模様を有さないゲル状食品それぞれの製品形態図を示して説明する。図1、6〜9が、不連続模様を有さないゲル状食品の製品形態図であり、図2〜7、10が、不連続模様を有するゲル状食品の製品形態図である。各製品形態図は、第1液、第2液それぞれの粘度、それらの比重差、または充填順序を変更して実際に製造したゲル状食品(プリン)を逆さにして容器から取出し、縦方向(容器の底面に対して垂直方向)に2分割し、その断面を斜め上方から撮影した写真である。図11は、図4に示すゲル状食品の切断前の外観であり、図12は、図9に示すゲル状食品の切断前の外観である。図2〜11中、色の薄い部分は第1液部(プリンベース)であり、色の濃い部分は第2液部(カラメルソース)である。
図1は、第1液と第2液が均一に混ざり合っており不連続模様が形成されていない例である。
図2は、第2液部がゲル状食品全体に拡がり不連続模様を形成している例である。この例では、第2液部が細かく分散しているため、その存在が目立たない。
図3は、第2液部がゲル状食品全体に拡がり不連続模様を形成している例である。第2液部は、一部細かく分散しているが、適度な大きさではっきりしている部分もある。
図4は、第2液部がゲル状食品全体に拡がり不連続模様を形成している例である。この例は、はっきりした第2液部がゲル状食品全体に展開されており、不連続模様のバランスがもっともよい。
図5は、第2液部が不連続模様を形成している例である。ただし第2液部が下側(容器内での下側、図中の上側)に沈み気味である。
図6は、第2液部が不連続模様を形成している例である。ただし第2液部が上側(容器内での上側、図中の下側)に浮上気味である。
図7は、第2液部が不連続模様を形成している例である。ただし第2液部の大部分がゲル状食品の容器内での上側に浮上してしまっている。
図8は、不連続模様が形成されていない例である。第2液部が全てゲル状食品の上側に浮上して第1液部と分離している。
図9は、不連続模様が形成されていない例である。第2液部が全てゲル状食品の下側に沈み込んで第1液部と分離している。
図10は、第2液部が不連続模様を形成している例である。ただし第2液部の大部分が容器に付着し沈み込んでおり、全体に分布していない。
上記図2〜7、10に示す製品形態のなかでも、図2〜6に示す製品形態が好ましく、図4に示す製品形態が特に好ましい。
以下、本発明の製造方法についてより詳細に説明する。
<第2液(高粘度原料液)>
第2液は、充填温度(第2液を容器に充填する時の温度)における粘度が101〜1200mPa・sである。該粘度は、600〜900mPa・sが特に好ましい。第2液の粘度が101mPa・s未満であると、第2液を充填した時や、第2液の後に第1液を充填した時に、第2液と第1液とが混じり合ってしまい、それらの間に明確な境界面が形成されず、不連続模様が形成されないおそれがある。900mPa・sを超えると、第2液が容器内全体に拡がりにくく、位置が偏ったり、不連続模様が形成されないこともある。また粘度の影響により液切れが悪くなり、充填しにくくなる。
第2液の比重は、第1液との20℃における比重差が0.01以下となる範囲内であれば特に限定されない。
第2液は、ゲル化剤を含有してもよく、含有しなくてもよい。
第2液のゲル化剤としては、ゲル状食品の分野で公知のゲル化剤を使用することが可能であり、例えば寒天、ゼラチン、カラギーナン、ファーセルラン、ジェランガム、ローメトキシルペクチン(以下、「LMペクチン」と記載する。)、アルギン酸ナトリウム、ローカストビーンガムとキサンタンガムの混合物(以下、「LXゲル化剤」と記載する)、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物等が使用できる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
第2液がゲル化剤を含有する場合、該ゲル化剤としては、LMペクチンが好ましい。LMペクチンを含有すると、第2液の後、第1液を充填した後、冷却してゲル化温度以下になるまでの間、第1液との境界面が維持されやすい。LMペクチンと、他のゲル化剤(例えばゼラチン、寒天、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物等)とを併用してもよい。
第2液におけるゲル化剤の含有量は、第2液の総質量に対し、0.1〜2.0質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。0.1質量%以上であると、第2液をゲル化したときに良好な保形性が得られやすい。2.0質量%以下であると、良好な食感が得られやすい。
ただし、ゲル化剤によっては、ゲル化温度より高い温度であっても、他の成分と反応して急速にゲル化するものがある。第2液を充填したときに、第2液のゲル化剤が第1液に含まれる成分と反応する等により急速にゲル化すると、不連続模様がうまく形成されないおそれがある。そのため、第2液のゲル化剤として、第1液と接触したときに急速なゲル化を生じないものを使用するか、または第1液として、第2液のゲル化剤を急速にゲル化させる成分を含まないものを使用することが好ましい。なお、急速なゲル化が生じる組み合わせとしては、カラギーナンとローカストビーンガムの組み合わせ、ローカストビーンガムとキサンタンガムの組み合わせ等が挙げられる。
急速なゲル化が生じず、好ましいゲル化剤の組み合わせとしては、例えばLMペクチンと、ゼラチン、寒天、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物から選ばれる少なくとも1種との組み合わせが挙げられる。
第2液に複数のゲル化剤を含有させる場合も、上記のように、急速なゲル化が生じない組み合わせとすることが好ましい。
第2液は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、ゲル化剤以外の他の成分を含有してもよい。該他の成分としては、ゲル状食品の製造に使用されている各種原料のなかから、製造するゲル状食品に応じて適宜選択できる。
例えば、各種フルーツ、コーヒー等の飲料類、各種酒類、チョコレート、ナッツ類、餡、糖類、酸味料、調味料、香料等の呈味成分を含有することができる。なお、これらのうち、糖類の配合量を調整することで比重調整も可能である。糖類の配合量を増やすと、比重が高くなる傾向がある。
また、不連続模様の色相差を明確にすることを目的に、着色料を含有することができる。
また、粘度調整のために、増粘剤を含有することができる。増粘剤としては、ゲル状食品の分野で公知の増粘剤を使用することが可能である。例えばローカストビーンガム、タマリンドシードガム、ジェランガム、キサンタンガム、グァーガム、カラギーナン、グルコマンナン、でん粉等が挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。ただし、上述したように、第2液を充填したときに急速にゲル化すると不連続模様がうまく形成されないおそれがあるため、第2液に増粘剤を含有させる場合、第1液と接触したときに急速なゲル化を生じないものを使用することが好ましい。
比重調整のため、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビア、ソーマチン等の高甘味度甘味料を含有してもよい。例えば比重が高すぎる場合、糖類の代わりに高甘味度甘味料を配合すると、比重を低くすることができる。
<第1液(低粘度原料液)>
第1液の充填温度(第1液を容器に充填する時の温度)における粘度は、第2液の充填温度(第2液を容器に充填する時の温度)における粘度よりも低ければよいが、1〜100mPa・sが好ましく、5〜50mPa・sが特に好ましい。第1液の粘度が低いほど、第2液の後に第1液を充填した時に、第1液と第2液とが容器内全体に拡がり、良好な不連続模様が形成される。
第1液の充填温度における粘度と第2液の充填温度における粘度との差は、(第2液の充填温度における粘度)−(第1液の充填温度における粘度)の値として、100〜1000mPa・sが好ましく、300〜900mPa・sがさらに好ましい。該差が大きいほど、第2液の分散が抑えられ、不連続模様が明瞭となる。
第1液は、第2液との間の20℃における比重差が0.01以下である。第1液と第2液との間の20℃における比重差は、0.003以下が特に好ましい。該比重差が小さいほど、第1液及び第2液を充填したときに、第1液、第2液それぞれが容器内に局所的(例えば下側のみ、又は上側のみ)に偏らず、不連続模様が全体に分布した良好な製品形態が得られやすい。
第1液、第2液は、どちらの比重が大きくてもよい。つまり(第1液の比重)−(第2液の比重)の値として、−0.01〜+0.01の範囲内であればよく、−0.003〜+0.003の範囲内が好ましい。
第1液の比重は、第2液との20℃における比重差が0.01以下となる範囲内であれば特に限定されない。
第1液は、少なくともゲル化剤を含有する。
第1液のゲル化剤としては、ゲル状食品の分野で公知のゲル化剤を使用することが可能である。例えば寒天、ゼラチン、カラギーナン、ファーセルラン、ジェランガム、LMペクチン、アルギン酸ナトリウム、LXゲル化剤、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物等が使用できる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。ただし、上述したように、第2液を充填したときに急速にゲル化すると不連続模様がうまく形成されないおそれがあるため、第2液と接触したときに第2液に急速なゲル化を生じさせないものを使用することが好ましい。例えば第2液のゲル化剤がLMペクチンである場合、第1液のゲル化剤は、ゼラチン、寒天、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
第1液におけるゲル化剤の含有量は、第1液の総質量に対し、0.1〜2.0質量%が好ましく、0.5〜1.5質量%がより好ましい。0.1質量%以上であると、第1液をゲル化したときに良好な保形性が得られやすい。2.0質量%以下であると、良好な食感が得られやすい。
第1液は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、ゲル化剤以外の他の成分を含有してもよい。該他の成分としては、ゲル状食品の製造に使用されている各種原料のなかから、製造するゲル状食品に応じて適宜選択できる。
例えば、各種フルーツ、コーヒー等の飲料類、各種酒類、チョコレート、ナッツ類、餡、糖類、酸味料、調味料、香料等の呈味成分を含有することができる。なお、これらのうち、糖類の配合量を調整することで比重調整も可能である。糖類の配合量を増やすと、比重が高くなる傾向がある。
また、不連続模様の色相差を明確にすることを目的に、着色料を含有することができる。
また、粘度調整のために、増粘剤を含有することができる。増粘剤としては、ゲル状食品の分野で公知の増粘剤を使用することが可能である。例えばローカストビーンガム、タマリンドシードガム、ジェランガム、キサンタンガム、グァーガム、カラギーナン、グルコマンナン、でん粉等が挙げられる。これらはいずれか1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。ただし、上述したように、第2液を充填したときに急速にゲル化すると不連続模様がうまく形成されないおそれがあるため、第1液に増粘剤を含有させる場合、第2液と接触したときに第2液に急速なゲル化を生じさせないものを使用することが好ましい。
比重調整のため、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビア、ソーマチン等の高甘味度甘味料を含有してもよい。例えば比重が高すぎる場合、糖類の代わりに高甘味度甘味料を配合すると、比重を低くすることができる。
第2液がゲル化剤としてLMペクチンを含有する場合、第1液は、カルシウムを含有することが好ましい。この場合、第1液におけるカルシウム濃度は50mg/100g以上が好ましく、70mg/100g以上がより好ましい。第1液が50mg/100g以上の濃度でカルシウムを含有することで、充填工程で最後に第1液を充填した後、冷却してゲル化温度以下になるまでの間、第1液と第2液の境界面を良好に維持できる。
カルシウム濃度の上限は特に限定されないが、殺菌時のタンパク質の熱安定性等を考慮すると、120mg/100g以下が好ましい。
カルシウム濃度は、カルシウムを含有する成分、例えば脱脂粉乳やホエイパウダー、乳酸カルシウム等の配合量により調整できる。
<原料液調製工程>
第1液、第2液はそれぞれ、含有させる成分を水に溶解または分散させることで調製できる。その後、必要に応じて加熱殺菌を施してもよい。加熱殺菌は公知の手法により適宜行うことができる。
粘度の低い第1液は、プレート式、チューブラ式、かきとり式、インフュージョン、インジェクション等のUHT殺菌機など、任意の殺菌機が使用可能であるが、熱効率やフレーバーの維持の点で、UHT殺菌機を用いるのが望ましい。
第1液が乳成分を含む場合は、プレート式の均質機を内蔵するUHT殺菌機を用いることが望ましい。
粘度の高い第2液は、プレート式、チューブラ式、かきとり式、インフュージョン、インジェクション等のUHT殺菌機が使用可能であるが、増粘剤の使用により冷却時に粘度が出るため、チューブラー式又はかきとり式のUHT殺菌機が望ましい。
<充填工程>
充填工程では、調製した第1液及び第2液を容器に充填する。
充填する前に、第1液、第2液の温度をそれぞれ充填温度に調整する。
第1液の充填温度は、第1液が含有するゲル化剤のゲル化温度よりも高い温度であり、ゲル化剤に応じて設定する。第1液が複数のゲル化剤を含む場合は、最もゲル化温度が高いゲル化剤のゲル化温度よりも高い温度とする。充填温度がゲル化温度以下であると、充填する前にゲル化が始まり、最終製品のゲル強度不足となる。
ゲル化剤のゲル化温度は、添加量や原料によって若干変化するが、寒天が35〜40℃、ゼラチンが15〜20℃、カラギーナンが35〜45℃、ファーセルランが35〜45℃、LMペクチンが25〜30℃、アルギン酸ナトリウム30〜45℃、LXゲル化剤40〜50℃を目安とする。
複数種のゲル化剤を含有する場合は、最もゲル化温度が高いゲル化剤のゲル化温度を基準とする。
第2液がゲル化剤を含む場合、第2液の充填温度は、上記と同様、第2液が含有するゲル化剤のゲル化温度よりも高い温度とする。第2液が複数のゲル化剤を含む場合は、最もゲル化温度が高いゲル化剤のゲル化温度よりも高い温度とする。第2液がゲル化剤を含まない場合、第2液の充填温度は特に限定されない。ただし、第2液を充填したときに、1段目で充填した第1液がゲル化することを抑制する観点から、第2液がゲル化剤を含む場合、含まない場合のいずれの場合においても、第1液に含まれるゲル化剤のゲル化温度よりも高いことが好ましい。
充填工程では、最初に第1液の一部を充填し、次に第2液の全部を充填し、最後に第1液の残部を、その吐出圧によって容器内に既に充填されている原料液(第1液及び第2液)が流動するように充填する。このように第1液→第2液→第1液の3段階で充填することで、上述したように、良好な不連続模様が形成される。
最初(以下「1段目」)の第1液の充填量と、その次(以下「2段目」)の第2液の充填量と、最後(以下「3段目」)の第1液の充填量との比率(質量換算)は、容器内での第1液と第2液の容器内での比率、不連続模様のバランス等を考慮して適宜設定できる。
例えば、3段目の第1液の充填時に、第2液を容器全体に充分に行き渡らせ、良好な不連続模様を形成する観点から、3段目で充填する第1液の量が、2段目で充填する第2液の3倍以下であることが好ましく、1〜3倍であることがより好ましい。
3段目の充填が完了した時点における容器内での第1液と第2液との質量比は、第1液:第2液=1:1〜5:1の範囲内であることが好ましい。この範囲内であると、良好な不連続模様が形成されやすい。また、第2液は、高粘度であることから、第1液に比べて味や色を濃くしやすく、例えばゲル状食品がプリンである場合、好ましくは、第1液としてプリンベース、第2液としてカラメルソース等のソースが用いられる。容器内での第1液と第2液との質量比を上記の範囲内とすることで、プリンベースとソースとのバランスが良好となり、プリンの外観や風味が良好となる。
1〜3段目の充填は、それぞれ、ノズルを備えたフィラー(充填機)を用いて実施できる。フィラーとしては、公知のものを使用できる。
1段目で使用するノズルは、第1液を容器に充填できるものであれば特に限定しないが、多穴ノズルが好ましい。これにより、ノズルからの吐出速度を分散でき、容器からの液跳ねを防止できる。
1段目で使用する多穴ノズルとしては、液跳ねを防止効果に優れる点で、8〜12穴ノズルが好ましい。8〜12穴ノズルの場合、ノズル径(内径)は2〜5mm程度が適当である。
1段目の第1液の充填時間は、フィラーの能力や生産効率に応じて任意に設定できるが、0.5〜2.5秒が適当であり、さらに望ましくは0.7〜1.5秒である。充填時間が短すぎると、吐出速度が増して容器外へ液が飛び跳ねる場合がある。一方で、充填時間が長すぎると生産効率が低下する傾向がある。
2段目で使用するノズルは、第2液が高粘度で、粘度の影響により液切れが悪いことから、1穴ノズル好ましい。
2段目で使用する1穴ノズルのノズル径(内径)は5〜20mmが適当であり、さらに望ましくは7〜15mmである。
2段目の第2液の充填時間は、フィラーの能力や生産効率に応じて任意に設定できるが、0.5〜2.5秒が適当であり、さらに望ましくは0.7〜1.5秒である。充填時間が短すぎると、吐出速度が増して容器外へ液が飛び跳ねる場合がある。一方で、充填時間が長すぎると生産効率が低下する傾向がある。
3段目で使用するノズルは、1穴ノズル、多穴ノズルのいずれも使用することができるが、多穴ノズルを使用した場合、同じ量の第1液を1穴ノズルで充填する場合に比べて吐出圧が弱く、第2液が容器内に充分に行き渡りにくくなる。また、吐出圧が十分であっても第2液との接触面積が増し、第1液又は第2液が細かく分散し過ぎる問題が生じやすくなることがある。これらの問題が生じると、良好な不連続模様を得ることが難しくなる。よって3段目の1液の充填には、1穴ノズルを使用することが望ましい。
3段目で使用する1穴ノズルのノズル径(内径)は5〜20mmが適当であり、さらに望ましくは7〜15mmである。
3段目の第1液の充填時間は、フィラーの能力や生産効率に応じて任意に設定できるが、0.5〜2.5秒が適当であり、さらに望ましくは0.7〜1.5秒である。充填時間が短すぎると、第1液の吐出速度が速くなり、吐出圧が増して第1液又は第2液が細かく分散し過ぎる傾向があるうえ、容器外へ液が飛び跳ねる場合がある。一方で、充填時間が長すぎると生産効率が低下するうえ、第1液の吐出速度が低下することで吐出圧が低下し、第2液が容器内に充分に行き渡りにくくなる。
3段目の充填条件を調整することで、例えば3段目の第1液の充填量を調整したり、3段目で使用するノズルの内径を適宜変更して吐出速度を調整することで、不連続模様の出来具合を調整でき、不連続模様を有するゲル状食品の安定した製造が可能となる。
例えば第2液の粘度は、良好な不連続模様の形成する観点から600〜900mPa・sが特に望ましいが、この範囲外であっても、3段目の第1液の吐出速度を調整することで、良好な不連続模様を形成できる。
第2液の粘度が低い場合は、吐出速度を低下させるため3段目の第1液の充填量を減らすか、充填時間を長くすることが効果的であり、第2液の粘度が高い場合は、吐出速度を増加させるため3段目の第1液の充填量を増やすか、充填時間を短くすることが効果的である。
1穴ノズルとして、ノズル穴の位置が偏芯しているものを使用する場合は、2段目の第2液を充填する1穴ノズルの吐出位置と、3段目の第1液を充填する1穴ノズルの吐出位置とを揃えると、第2液の拡がり具合の制御が容易になる。
また、2段目のノズル位置と3段目のノズル位置とをずらすことで、不連続模様の出来具合を調整することが可能である。
充填工程は、ノズルを備えたフィラーを少なくとも3基搭載する多段充填装置を使用して行うことが望ましい。該多段充填装置を使用することで、1〜3段目の充填を連続的に実施できる。
このような多段充填装置として、カップフィルシール充填機(例えば、商品名;Dogaseptic:GASTI社製)やフォームフィルシール充填機(例えば、商品名;TAS:HASSIR社製)が例示できる。
第1液及び第2液を充填する容器の形状は、容器内にバランスよく不連続模様を行き渡らせることができる点から、内部形状が円柱形または円錐台形である容器が適している。
なかでも、運搬やフィラーへの装填の際に容器を積み重ねると占有容積を小さくできることから、逆円錐台形が望ましい。
該逆円錐台形は、上口径が60〜90mmで、高さが30〜80mmで、上部から底部に向かって6〜12°の角度で窄まった形状が望ましい。
<ゲル化工程>
次に、容器に充填した第1液及び第2液を、ゲル化温度以下の温度に冷却して全体をゲル化させる。これにより、不連続模様を有するゲル状食品が得られる。
ここでのゲル化温度は、第1液に含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高いゲル化剤のゲル化温度を示す。
ゲル化剤のもつ硬度を引き出し、離水を最小限に抑止するために、冷却温度は、0〜10℃であることが好ましい。
なお、充填機における複数のノズルを用いて多段階で第1液を充填する場合、容器内に形成した不連続模様は容器ごと第1液に含まれるゲル化剤のゲル化温度以下に冷却することで不連続な模様を維持することが可能である。
充填工程での最後の充填が完了した時点から、ゲル化工程にて容器内の第1液の温度がゲル化温度以下に達するまでの時間は、充填量にもよるが、1〜25分間であることが好ましく、1〜20分間であることが特に好ましい。該時間が短いほど、充填工程で形成された不連続な模様が良好に維持されたゲル状食品が得られる。
前記充填工程で容器内に不連続模様が形成されているので、充填終了後は、撹拌等の操作を加えることなく、可能な限り振動を避けて、不連続模様を維持したまま冷却しゲル化させることが望ましい。
しかし、実際の工程では、コンベアによる振動などが避けられない。
そのため、第2液にゲル化剤としてLMペクチンを含有させておくことが好ましい。これにより、振動耐性が向上し、ゲル化温度以下になるまでの間、第1液との境界面を維持することができる。
また、第1液の粘度を高く調整することにより、冷却されてゲル化するまでの間、容器内に拡がった不連続模様の浮上や沈降を抑制することができる。ただし、第1液の粘度が高すぎた場合、3段目の第1液の吐出速度が低下することや、第1液の充填時に液の表面に泡が発生することがある。そのため、第1液の粘度の調整はこれらの影響のない範囲で行うのが望ましい。
次に、試験例および実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下の各例において、第1液、第2液それぞれの20℃における比重は、平沼産業株式会社製、密度比重計DS−400を用いて測定した。
第1液、第2液それぞれの充填温度における粘度は、東機株式会社製、B型粘度計RB−80Lを用いて、回転数60rpm、ローターNo.1、2、3、4を使用して測定した。
以下の各例において、第1液の充填温度は50℃、第2液の充填温度は30℃とした。
容器としては、試験例1〜4及び実施例1〜2では、大日本印刷(株)製のデザート用カップを使用した。この容器は、上端の開口部の内径が82mm、座面の内径が64mm、高さが39mm、側壁の傾斜角度が11°の逆円錐台形状のプラスチックカップである。また、実施例3では、(株)生駒化学工業製のデザート用カップを使用した。この容器は、上端の開口部の内径が81mm、座面の内径が52mm、高さが58mm、側壁の傾斜角度が8°の逆円錐台形状のプラスチックカップである。
<試験例1>
本試験例では、第2液の比重を変化させ、第1液と第2液の比重差がゲル状食品の製品形態に与える影響を評価した。
[1.原料液の調製]
(第1液の調製)
表1の配合に従い各原料を混合し、90℃10分間の加熱を行い、続けてホモジナイザーで15Mpaの条件で均質化し、30℃に冷却した。その後、90℃まで加温したのち50℃に冷却することにより第1液(プリンベース)を調製した。
(第2液の調製)
表2の配合に従い各原料を混合し、90℃10分間の加熱を行った。その後、30℃に冷却することにより第2液(カラメルソース)を調製した。
[2.原料液の充填・ゲル化]
容器に、充填機(トーワテクノ製)を用いて、第1液(50℃)をノズル径4mmの8穴ノズルで25g充填し、続けて第2液(30℃)をノズル径10mmの1穴ノズルで30g充填し、続けて第1液(50℃)をノズル径13mmの1穴ノズルで45g充填した。充填後、10℃で18時間冷却して試料1〜5を得た。試料1〜5はそれぞれ、第2液として表2に示す1〜5の配合のものを使用して得たものである。
各液の充填時間は全て0.8秒とした。全ての充填が完了した時点から、容器内の第1液の温度がゲル化温度以下に達するのに20分を要した。なお、ここでのゲル化温度は、第1液に含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高い寒天のゲル化温度(40℃)である。
表3に、試料1〜5の製造に用いた第1液の比重から第2液の比重を除した値[第1液の比重−第2液の比重]を示す。この値の絶対値が第1液と第2液の比重差である。
[3.製品形態の評価と結果]
図13に、得られた試料1〜5それぞれの製品形態図(逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を斜め上方から撮影した写真)を示す。
図13に示すとおり、第1液と第2液の比重差が0.01以下の試料1〜3は、不連続模様を有していた。なかでも試料2は、模様となる第2液の存在がはっきりしており、またプリン全体に展開されており、不連続模様のバランスが最も良かった。
一方、[第1液の比重−第2液の比重]の値が−0.022の試料4は、第2液がプリンの下側(容器内での下側、図中の上側)に沈み込んで2層に分離していた。また、[第1液の比重−第2液の比重]の値が0.015の試料5は、第2液がプリンの上側(容器内での上側、図中の下側)に浮上して2層に分離していた。
<試験例2>
本試験例では、第1液および第2液の充填順序がゲル状食品の製品形態に与える影響を評価した。
[1.原料液の調製]
第1液は、前記表1に示す配合で、試験例1の(第1液の調製)と同様にして調製した。
第2液は、前記表2に示す配合のうち2の配合で、試験例1の(第2液の調製)と同様にして調製した。
[2.原料液の充填・ゲル化]
容器に、充填機(トーワテクノ製)を用いて、第1液をノズル径4mmの8穴ノズルで70g充填し、続けて第2液をノズル径10mmの1穴ノズルで30g充填した。充填後、10℃で18時間冷却して試料6を得た。
容器に、充填機(トーワテクノ製)を用いて、第2液をノズル径10mmの1穴ノズルで30g充填し、続けて第1液をノズル径13mmの1穴ノズルで70g充填した。充填後、10℃で18時間冷却して試料7を得た。
容器に、充填機(トーワテクノ製)を用いて、第1液をノズル径4mmの8穴ノズルで25g充填し、続けて第2液をノズル径10mmの1穴ノズルで30g充填し、続けて第1液をノズル径13mmの1穴ノズルで45g充填した。充填後、10℃で18時間冷却して試料8を得た。
各液の充填時間は全て0.8秒とした。全ての充填が完了した時点から、容器内の第1液の温度がゲル化温度以下に達するのに20分を要した。なお、ここでのゲル化温度は、第1液に含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高い寒天のゲル化温度(40℃)である。
[3.製品形態の評価と結果]
得られた試料6〜8について、逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を目視で観察し、以下の評価基準で評価した。結果を表4に示す。
(評価基準)
○:第2液がプリン全体に広がり、不連続模様を形成している。
△:第2液がプリンの一部に偏り、不連続模様を形成している箇所と形成していない箇所が混在する。
×:第1液と第2液が分離して不連続模様を形成していない。
また、図14に、試料7、8それぞれの製品形態図(逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を斜め上方から撮影した写真)を示す。
これらの結果に示すとおり、第1液→第2液→第1液の順で充填を行った試料8のみが、良好な不連続模様を有する製品形態となった。
一方、試料6は、第2液がプリン中で分離し、十分に不連続模様を形成していなかった。
また、試料7は、第2液がプリンの全体に分布せず下側(容器内での下側、図中の上側)に沈み込んで容器に付着していた。
<試験例3>
本試験例では、第2液の粘度がゲル状食品の製品形態に与える影響を評価した。
[1.原料液の調製]
第1液は、表5に示す配合で、試験例1の(第1液の調製)と同様にして調製した。
第2液は、表6に示す配合で、試験例1の(第2液の調製)と同様にして調製した。
[2.原料液の充填・ゲル化]
調製した第1液、第2液を用い、試験例1と同様に原料液の充填・ゲル化を行って試料9〜13を得た。試料9〜13はそれぞれ、第2液として表6に示す9〜13の配合のものを使用して得たものである。
[3.製品形態の評価と結果]
図15に、得られた試料9〜13それぞれの製品形態図(逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を斜め上方から撮影した写真)を示す。
図15に示すとおり、第2液の粘度が101〜1200mPa・sの試料10〜13は、不連続模様を有していた。なかでも試料12は、模様となる第2液の存在がはっきりしており、またプリン全体に展開されており、不連続模様のバランスが最も良かった。
一方、第2液の粘度が45mPa・sの試料9は、第1液と第2液が均一に混ざってしまい、不連続模様が形成されなかった。
<試験例4>
本試験例では、第1液の粘度がゲル状食品の製品形態に与える影響を評価した。
[1.原料液の調製]
第1液は、表7に示す配合で、試験例1の(第1液の調製)と同様にして調製した。
第2液は、表8に示す配合で、試験例1の(第2液の調製)と同様にして調製した。
[2.原料液の充填・ゲル化]
調製した第1液、第2液を用い、試験例1と同様に原料液の充填・ゲル化を行って試料14〜16を得た。試料14〜16はそれぞれ、第1液として表7に示す14〜16の配合のものを使用して得たものである。
[3.製品形態の評価と結果]
図16に、得られた試料14〜16それぞれの製品形態図(逆さにして容器から取出し、縦に半分に切断し、その断面を斜め上方から撮影した写真)を示す。
図16に示すとおり、第1液の粘度が1〜100mPa・sの試料14、15は、良好な不連続模様を有していた。なかでも試料14は、模様となる第2液の存在がはっきりしており、またプリン全体に展開されており、不連続模様のバランスが最も良かった。
一方、第1液の粘度が252mPa・sの試料16は、不連続模様は形成されていたが、第2液の大部分がプリンの下側(容器内での下側、図中の上側)に沈み込んで容器に付着していた。
<実施例1>
表9の配合割合に従い、プリンベースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してプリンベース(第1液)を調製した。このプリンベースをプレート式UHT殺菌機(MOプレート式殺菌機:森永エンジニアリング社製)で140℃、2秒の殺菌を行い、85℃に冷却し、冷却部の途中にある均質機(HOMOGENIZER:三丸機械工業社製)で15MPaの条件で均質化し、再び冷却部に戻し30℃に冷却し、アセプティックタンク(ヤスダファインテ社製)で24時間貯蔵した。
表10の配合割合に従い、カラメルソースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してカラメルソース(第2液)を調製した。このカラメルソースをチューブラ式UHT殺菌機(MOチューブラ式殺菌機;森永エンジニアリング社製)で140℃、2秒で殺菌した後、30℃に冷却して、タンク(アセプティックタンク;ヤスダファインテ社製)に1日間貯蔵して調製した。
プリンベースを、再加温・再冷却装置(商品名:スピフレックス;新光産業社製)で85℃に再加温し50℃に再冷却して、多段充填機(DOGAseptic:GASTI社製)のプレフィラーでノズル径4mmの10穴ノズルを用いて、過酸化水素水で滅菌し乾燥した容器(大日本印刷(株)製)にプリンベース25gを充填し、続いてメインフィラーでノズル径10mmの1穴ノズルを用いてカラメルソース30gを充填し、続いてポストフィラーでノズル径13mmの1穴ノズルを用いてプリンベースを45g(カラメルソースの1.5倍量)充填した。
容器の開口部上端のシール部で、過酸化水素水で滅菌し乾燥したアルミニウムリッド(東洋アルミニウム社製)を被せ、ヒートシーラーで熱圧シールして密封した後、冷蔵庫に静置し10℃に冷却してプリンを製造した。全ての充填が完了した時点から、容器内のプリンベースがゲル化温度以下に達するのに15分を要した。なお、ここでのゲル化温度は、プリンベースに含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高い寒天のゲル化温度(40℃)である。
図17に、得られたプリンの(a)容器に入った状態、(b)逆さにして容器から取出した状態、(c)取り出したものを縦に半分に切断した状態を撮影した写真を示す。図17に示すとおり、得られたプリンは、カラメルソースがプリン全体に不連続模様を形成したものであった。
<実施例2>
表11の配合割合に従い、ミルクプリンベースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してミルクプリンベース(第1液)を調製した。このミルクプリンベースをプレート式UHT殺菌機(MOプレート式殺菌機:森永エンジニアリング社製)で140℃、2秒の殺菌を行い、85℃に冷却し、冷却部の途中にある均質機(HOMOGENIZER:三丸機械工業社製)で15MPaの条件で均質化し、再び冷却部に戻し30℃に冷却し、アセプティックタンク(ヤスダファインテ社製)で24時間貯蔵した。
表12の配合割合に従い、ストロベリーソースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してストロベリーソース(第2液)を調製した。このストロベリーソースをチューブラ式UHT殺菌機(MOチューブラ式殺菌機;森永エンジニアリング社製)で120℃、2秒で殺菌した後、30℃に冷却して、タンク(アセプティックタンク;ヤスダファインテ社製)に1日間貯蔵した。
ミルクプリンベースを、再加温・再冷却装置(商品名:スピフレックス;新光産業社製)で85℃に再加温し50℃に再冷却して、充填機(DOGAseptic:GASTI社製)のプレフィラーでノズル径4mmの10穴ノズルを用いて、過酸化水素水で滅菌し乾燥した容器(大日本印刷(株)製)にミルクプリンベース25gを充填し、続いてメインフィラーでノズル径10mmの1穴ノズルを用いてストロベリーソース30gを充填し、続いてポストフィラーでノズル径13mmの1穴ノズルを用いてミルクプリンベースを45g(ストロベリーソースの1.5倍量)充填した。
容器の開口部上端のシール部で、過酸化水素水で滅菌し乾燥したアルミニウムリッド(東洋アルミニウム社製)を被せ、ヒートシーラーで熱圧シールして密封した後、冷蔵庫に静置し10℃に冷却してミルクプリンを製造した。全ての充填が完了した時点から、容器内のミルクプリンベースがゲル化温度以下に達するのに15分を要した。なお、ここでのゲル化温度は、プリンベースに含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高い寒天のゲル化温度(40℃)である。
図18に、得られたミルクプリンの(a)容器に入った状態、(b)逆さにして容器から取出した状態、(c)取り出したものを縦に半分に切断した状態を撮影した写真を示す。図18に示すとおり、得られたミルクプリンは、ストロベリーソースがプリン全体に不連続模様を形成したものであった。
<実施例3>
表11の配合割合に従い、ミルクプリンベースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してミルクプリンベース(第1液)を調製した。このミルクプリンベースをプレート式UHT殺菌機(MOプレート式殺菌機:森永エンジニアリング社製)で140℃、2秒の殺菌を行い、85℃に冷却し、冷却部の途中にある均質機(HOMOGENIZER:三丸機械工業社製)で15MPaの条件で均質化し、再び冷却部に戻し30℃に冷却し、アセプティックタンク(ヤスダファインテ社製)で24時間貯蔵した。
表12の配合割合に従い、ストロベリーソースの成分をミキサー(商品名:スーパーミキサー;ヤスダファインテ社製)で温湯または水に分散させ、均一に分散・溶解してストロベリーソース(第2液)を調製した。このストロベリーソースをチューブラ式UHT殺菌機(MOチューブラ式殺菌機;森永エンジニアリング社製)で120℃、2秒で殺菌した後、30℃に冷却して、タンク(アセプティックタンク;ヤスダファインテ社製)に1日間貯蔵した。
ミルクプリンベースを、再加温・再冷却装置(商品名:スピフレックス;新光産業社製)で85℃に再加温し50℃に再冷却して、充填機(DOGAseptic:GASTI社製)のプレフィラーでノズル径4mmの10穴ノズルを用いて、過酸化水素水で滅菌し乾燥した容器((株)生駒化学工業製)にミルクプリンベース60gを充填し、続いてメインフィラーでノズル径10mmの1穴ノズルを用いてストロベリーソース30gを充填し、続いてポストフィラーでノズル径13mmの1穴ノズルを用いてミルクプリンベースを60g(ストロベリーソースの2倍量)充填した。
容器の開口部上端のシール部で、過酸化水素水で滅菌し乾燥したアルミニウムリッド(東洋アルミニウム社製)を被せ、ヒートシーラーで熱圧シールして密封した後、冷蔵庫に静置し10℃に冷却してミルクプリンを製造した。全ての充填が完了した時点から、容器内のミルクプリンベースがゲル化温度以下に達するのに18分を要した。なお、ここでのゲル化温度は、プリンベースに含まれるゲル化剤のうち、最もゲル化温度が高い寒天のゲル化温度(40℃)である。
得られたミルクプリンは、実施例2で得られたミルクプリンと同様に、ストロベリーソースがプリン全体に不連続模様を形成したものであった。

Claims (8)

  1. 一方又は両方がゲル化剤を含有する2種の原料液を、前記ゲル化剤のゲル化温度よりも高い充填温度にて容器に充填する充填工程と、前記容器に充填した前記原料液を、前記ゲル化温度以下の温度に冷却して全体をゲル化させるゲル化工程と、を含み、
    前記2種の原料液の一方が、前記充填温度における粘度が101〜1200mPa・sである高粘度原料液であり、他方が、ゲル化剤を含有し、前記充填温度における粘度が前記高粘度原料液よりも低く、かつ前記高粘度原料液との間の20℃における比重差が0.01以下である低粘度原料液であり、
    前記充填工程が、最初に前記低粘度原料液の一部を充填し、次に前記高粘度原料液の全部を充填し、最後に前記低粘度原料液の残部を、その吐出圧によって容器内の低粘度原料液及び高粘度原料液が流動するように充填することにより行われることを特徴とするゲル状食品の製造方法。
  2. 前記低粘度原料液の前記充填温度における粘度が1〜100mPa・sである請求項1に記載のゲル状食品の製造方法。
  3. 前記充填工程で最後に充填する低粘度原料液の量が、質量換算で前記高粘度原料液の3倍以下である請求項1又は2に記載のゲル状食品の製造方法。
  4. 前記充填工程で最後に充填する低粘度原料液の充填時間が0.5〜2.5秒間である請求項1〜3のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
  5. 前記充填工程での最後の充填が完了した時点における前記容器内での前記低粘度原料液と前記高粘度原料液との質量比が、低粘度原料液:高粘度原料液=1:1〜5:1の範囲内である請求項1〜4のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
  6. 前記充填工程での最後の充填が完了した時点から、前記ゲル化工程にて前記容器内の低粘度原料液の温度がゲル化温度以下に達するまでの時間が、1〜25分間である請求項1〜5のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
  7. 前記高粘度原料液が、ゲル化剤として少なくともローメトキシルペクチンを含有し、前記低粘度原料液が含有するゲル化剤が、ゼラチン、寒天、カラギーナンとローカストビーンガムの混合物から選ばれる少なくとも1種であり、前記低粘度原料液のカルシウム濃度が50mg/100g以上である請求項1〜6のいずれか一項に記載のゲル状食品の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法により得られるゲル状食品。
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