JP5834344B2 - 潤滑油供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転する被潤滑部材に潤滑油を供給する潤滑油供給装置に関する。
このような被潤滑部材の一種としてのユニバーサルジョイントは、一対のクロスベアリング部と、これらのクロスベアリング部を連結する連結部とを備える。一対のクロスベアリング部間の距離を可変としたユニバーサルジョイントにおいては、上記連結部は、スプライン部から構成されている。このようなユニバーサルジョイントに対しては、一対のクロスベアリング部やスプライン部に、一定期間毎に給油を行う必要がある。ユニバーサルジョイントに給油を行う場合には、クロスベアリング部におけるクロス部分に形成された給油口や、スプライン部の外周面に形成された給油口に対して、グリス等の潤滑油を注入している。
特許文献1には、スプライン部の両側に、スプライン部から外側へ順に注入孔を有する油溜り、シール用パッキン、スクレーパ、および、スプラインシャフトの丸軸部を受けるブッシュがそれぞれ設けられるとともに、スプラインシャフトとスプラインスリーブの少なくとも一方に、上記二つの油溜り間を連通して潤滑油が自由に流通し得る通路が設けられることにより、スプライン摺動部の摩耗の低減とスプライン摺動部への給油間隔の長期化とを図るようにしたユニバーサルジョイントのスプライン部の潤滑装置が開示されている。
特開平5−99243号公報
このようなユニバーサルジョイントは、24時間連続製造設備に用いられる装置に使用される場合がある。このような場合には、ユニバーサルジョイントに給油を行うためには、装置の運転を一旦停止させる必要がある。しかしながら、連続製造設備においては、装置の停止時のロスや生産性を重視するあまり、現実的には、給油頻度が減り、故障の原因となっている。特に、ユニバーサルジョイントは、その性質上高温環境下で使用されることが多く、グリスが流出する等の現象が生じやすいという問題がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、連続運転中においても被潤滑部材に対して給油を実行することが可能な潤滑油供給装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、回転する被潤滑部材に潤滑油を供給する潤滑油供給装置において、前記被潤滑部材の外周部を囲む形状を有し、その外周面に開口部を有する溝部が形成されるとともに、前記溝部から前記被潤滑部材における潤滑部に潤滑油を供給するための供給路が形成され、前記被潤滑部材とともに回転する固定リングと、前記固定リングの外周部を囲む形状を有し、外部から給油を行うための給油部と、当該給油部と前記固定リングの溝部とを連通する連通孔とが形成されるとともに、前記固定リングに対して摺動可能に配設される回転リングとを備え、前記固定リングに形成された溝部は、前記被潤滑部材の軸心を中心とした円弧状の形状を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記固定リングに形成された溝部は、前記被潤滑部材の軸心を中心とした円周方向に対して複数に分割された形状を有し、前記供給路は各溝部に対応して形成される。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記固定リングに形成された供給路と前記被潤滑部材における潤滑部とを連結する給油管を備える。
請求項に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記被潤滑部材は、クロスと、複数個のベアリングと、前記ベアリングに連結され前記クロスを中心として互いに直交する方向に揺動する第1、第2のヨーク部とから構成されるクロスベアリング部を備えたジョイントであり、前記固定リングおよび前記回転リングは、前記第1、第2のヨーク部の外周部に各々配設されるとともに、前記給油管は、前記第1のヨーク部の外周部に配設された固定リングの供給路と、当該第1のヨーク部に連結されたベアリングに形成された給油口とを連結する給油管と、前記第2のヨーク部の外周部に配設された固定リングの供給路と、当該第2のヨーク部に連結されたベアリングに形成された給油口とを連結する給油管とを含む。
請求項1に記載の発明によれば、被潤滑部材の回転中においても、回転リングの回転を停止させた状態で、この回転リングの給油部から、固定リングの溝部および供給路を介して、潤滑部に給油を実行することが可能となる。このため、連続製造設備等に用いられる装置の運転を停止させることなく、被潤滑部材への給油を容易に実行することができ、被潤滑部材の故障を未然に防止することが可能となる。
また、固定リングに形成された溝部が被潤滑部材の軸心を中心とした円弧状の形状を有することから、固定リングの強度の低下や偏心の発生を防止することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、回転リングのいずれかの給油部から給油を行うことにより、この給油部と連通する全ての溝部に潤滑油を供給することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、固定リングに形成された供給路と被潤滑部材における潤滑部とを給油管で連結することにより、潤滑部への給油経路がない被潤滑部材に対しても給油を実行することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、第1、第2のヨーク部がクロスを中心として互いに直交する方向に揺動した場合においても、給油管が変形することを防止することができる。このため、金属製の給油管等を使用することができ、給油管が遠心力で変形して破損する現象を有効に防止することが可能となる。
ユニバーサルジョイント1を使用したシステムを示す概要図である。 この発明を適用するユニバーサルジョイント1の概要図である。 ユニバーサルジョイント1におけるクロス31付近の斜視図である。 この発明に係る潤滑油供給装置をユニバーサルジョイント1とともに示す側面図である。 回転リング7と固定リング8の縦断面図である。 図5の部分拡大図である。 固定リング8における内側リング部81の側断面図である。 固定リング8bにおける内側リング部81bの側断面図である。 制動機構6の側面図である。 制動機構6により回転リング7の回転を停止させる様子を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この発明に係る潤滑油供給装置を適用するシステムの概要について説明する。図1は、この発明における被潤滑部材としてのユニバーサルジョイント1を使用したシステムを示す概要図である。
このシステムは、高温、高粘度の樹脂を送り出すためのものであり、モータ2と、減速器3と、樹脂を送液するためのギアポンプ4と、減速器3とギアポンプ4とを連結するユニバーサルジョイント1とを有する。このユニバーサルジョイント1には、この発明に係る潤滑油供給装置が装着されている。モータ2と減速器3とは、基台5上に配置されている。一方、ギアポンプ4は、樹脂のタンクより吊下されており、樹脂を送液する配管の伸び縮みにより移動する。このギアポンプ4の減速器3に対する移動に対応するために、ユニバーサルジョイント1が使用されている。
次に、この発明を適用する被潤滑部材としてのユニバーサルジョイント1の構成について説明する。図2は、この発明を適用するユニバーサルジョイント1の概要図である。また、図3は、ユニバーサルジョイント1におけるクロス31付近の斜視図である。なお、図2においては、ユニバーサルジョイント1におけるスプライン部20を断面で表現している。
このユニバーサルジョイント1は、一対のクロスベアリング部10と、これらのクロスベアリング部10を連結する連結部としてのスプライン部20とを備える。
クロスベアリング部10は、図3に示すように、クロス形状を有するクロス31と、このクロス31に各々係合する4個のベアリング32a、32b、32c、32dとを備える。また、クロスベアリング部10は、図2に示すように、クロス31を中心として互いに直交する方向に揺動するスプライン部側ヨーク部16および外部側ヨーク部13とを備える。
スプライン部側ヨーク部16は、ヨーク14と連結部15とから構成される。また、外側ヨーク部13は、ヨーク11と連結部12から構成される。スプライン部側ヨーク部16のヨーク14は、クロス31における同軸方向を向く一対のベアリング32c、32dに固定されており、これらのベアリング32c、32dを中心に揺動する。一方、外側ヨーク部13のヨーク11は、クロス31における同軸方向を向く一対のベアリング32a、32bに固定されており、これらのベアリング32a、32bを中心に揺動する。そして、各ベアリング32a、32b、32c、32dには、給油口33a、33b、33c、33dが形成されている。
スプライン部20は、スプラインスリーブ21と、このスプラインスリーブ21の内側に配設され、スプラインスリーブ21に対して摺動するスプラインシャフト22とを備える。スプラインスリーブ21とスプラインシャフト22とは、各々、スプライン部側ヨーク部16の連結部15と連結されている。また、スプラインスリーブ21には、一対の給油口23c、23d(これらを総称する場合には「給油口23」と表記する)が形成されている。
以上のような構成を有するユニバーサルジョイント1においては、スプライン部側ヨーク部16および外部側ヨーク部13が、クロス31を中心として互いに直交する方向に揺動することにより、角度を有する軸間で回転力を伝達することができ、また、スプライン部20の作用により軸間距離を変更することが可能となる。そして、このユニバーサルジョイント1においては、給油口33a、33b、33c、33dを利用して一対のクロスベアリング部10に一定期間毎に給油を行うとともに、給油口23c、23dを利用してスプライン部20に一定期間毎に給油を行う。
次に、この発明に係る潤滑油供給装置の構成について説明する。図4は、この発明に係る潤滑油供給装置をユニバーサルジョイント1とともに示す側面図である。なお、図4においては、後述する回転リング7と固定リング8の一部を破断して示している。
この発明に係る潤滑油供給装置は、固定リング8a、8b、8c、8d(これらを総称する場合は「固定リング8」と表記し、図では符号「8」を付す)と、回転リング7a、7b、7c、7d(これらを総称する場合は「回転リング7」と表記し、図では符号「7」を付す)と、給油管9a、9b、9c、9d(これらを総称する場合は「給油管9」と表記し、図面では符号「9」を付す)とを備える。給油管9は、剛性を有する金属製の配管から構成されている。
固定リング8aは、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10の外部側ヨーク部13における連結部12の外周部を囲むリング状の形状を有する。回転リング7aは、固定リング8aを囲むリング状の形状を有し、固定リング8aに対して摺動可能に配設されている。
また、固定リング8bは、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10のスプライン部側ヨーク部16における連結部15の外周部を囲むリング状の形状を有する。回転リング7bは、固定リング8bを囲むリング状の形状を有し、固定リング8bに対して摺動可能に配設されている。
また、固定リング8cは、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10のスプライン部側ヨーク部16における連結部15およびスプライン部20の外周部に配設されたチューブ17の外周部を囲むリング状の形状を有する。回転リング7cは、固定リング8cを囲むリング状の形状を有し、固定リング8cに対して摺動可能に配設されている。
さらに、固定リング8dは、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10の外部側ヨーク部13における連結部12の外周部を囲むリング状の形状を有する。回転リング7dは、固定リング8dを囲むリング状の形状を有し、固定リング8dに対して摺動可能に配設されている。
給油管9aは、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32aに形成された給油口33a(図2および図3参照)と固定リング8aとを連結する。また、図4においては図示されていないが、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32bに形成された給油口33b(図3参照)と固定リング8aとを連結する給油管も配設されている。
給油管9bのうちの一方は、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32cに形成された給油口33c(図2および図3参照)と固定リング8bとを連結する。給油管9bのうちの他方は、図2および図4において左側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32dに形成された給油口33d(図2および図3参照)と固定リング8bとを連結する。
一対の給油管9cは、スプライン部20におけるスプラインスリーブ21に形成された給油口23c、23d(図2参照)と固定リング8bとを連結する。
給油管9dのうちの一方は、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32cに形成された給油口33c(図2および図3参照)と固定リング8cとを連結する。給油管9dのうちの他方は、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32dに形成された給油口33d(図2および図3参照)と固定リング8cとを連結する。
給油管9eは、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32aに形成された給油口33a(図2および図3参照)と固定リング8dとを連結する。また、図4においては図示されていないが、図2および図4において右側に示すクロスベアリング部10におけるベアリング32bに形成された給油口33b(図3参照)と固定リング8dとを連結する給油管も配設されている。
図5は、回転リング7と固定リング8の縦断面図であり、図6は、その部分拡大図である。
図5に示すように、固定リング8は、内側リング部81と外側リング部82とから構成される。この固定リング8は、上述したように、リング状の形状を有し、その中央部分には、ユニバーサルジョイント1が挿入される空間48が形成されている。そして、回転リング7は、固定リング8の外側部分に配置されている。図6に示すように、回転リング7には、凹溝47が形成されており、この凹溝47内には、この発明に係る給油部として機能するグリスニップル41が配設されている。このグリスニップル41は、回転リング7に形成された連通孔49に接続されている。この連通孔49は、固定リング8における内側リング部81に形成された溝部42における開口部と対向配置されることにより、溝部42と連通している。この溝部42は、供給路43を介して給油管9と連結されている。また、固定リング8における外側リング部82には、バネ46により回転リング7に向けて付勢されるパッキング44が配設されている。このパッキング44には、オーリング45が付設されている。これらのパッキング44およびオーリング45の作用により、回転リング7と固定リング8との間が液密状態で維持される。
なお、図5および図6においては、供給路43およびグリスニップル41が固定リング8の上部および下部に配置された状態を示している。図4に示す固定リング8cにおいては、図5および図6に示すように、供給路43およびグリスニップル41が固定リング8cの上部および下部に配置されている。これに対して、図4に示す固定リング8aおよび8dにおいては、供給路43およびグリスニップル41は、図5および図6に示す位置より90度だけ変位した、固定リング8の側方に配置されている。さらに、図4に示す固定リング8bにおいては、供給路43およびグリスニップル41は、90度だけ離隔した位置に4個配置されている。
図7は、固定リング8における内側リング部81の側断面図である。なお、図7は、固定リング8a、8c、8dにおける内側リング部81の構成を示している。
固定リング8における内側リング部81には、上述した溝部42が、一対、形成されている。この溝部42は、外周面にグリスニップル41に連通する連通孔49と対向する開口部を有する。また、この溝部42は、ユニバーサルジョイント1の軸心を中心とした一対の円弧状の形状を有する。各溝部42は、図5および図6に示す供給路43と連結されている。
なお、図7においては、供給路43および溝部42が固定リング8の上部および下部に配置された状態を示している。図4に示す固定リング8cにおいては、図7に示すように、供給路43および溝部42が固定リング8の上部および下部に配置されている。これに対して、図4に示す固定リング8a、8cにおいては、図7に示す位置より90度だけ変位した、固定リング8の側方に、供給路43および溝部42が配置されている。
図8は、固定リング8bにおける内側リング部81bの側断面図である。
固定リング8bにおける内側リング部81bには、上述した溝部42が、4個、形成されている。この溝部42は、外周面にグリスニップル41に連通する連通孔49と対向する開口部を有する。また、この溝部42は、ユニバーサルジョイント1の軸心を中心とした円弧状の形状を有する。各溝部42は、図5および図6に示す供給路43と連結されている。なお、図8に示す4個の供給路43のうち、上下に配置された供給路43は、図4に示す給油管9bと接続されている。一方、図8に示す4個の供給路43のうち、左右に配置された供給路43は、図4に示す給油管9cと接続されている。
次に、回転リング7の回転を停止させる制動機構6について説明する。図9は、制動機構6の側面図である。また、図10は、制動機構6により回転リング7の回転を停止させる様子を示す説明図である。
この制動機構6は、ユニバーサルジョイント1の回転中に回転リング7の表面に当接することにより、この回転リング7の回転を停止させるためのものであり、車両用のジャッキと同様のパンタグラフ状の構造を有する。すなわち、この制動機構6は、図9に示すように、下連結部51に付設された軸を中心に揺動する一対のリンク部材52と、一端がこのリンク部材52と連結し、他端が上連結部54を中心に揺動可能に配設された一対のリンク部材53と、上連結部54に揺動可能に配設された当接部材56とを有する。一対のリンク部材52と一対のリンク部材53との連結部には、図示を省略したナットが配設されており、これらのナットにはねじ55が螺合している。
この制動機構6においては、ハンドル57を利用してねじ55を回転させると、一対のリンク部材52と一対のリンク部材53との連結部間の距離が変更され、これに伴って、上連結部54の高さ位置が変更される。このため、図10に示すように、制動機構6における当接部材56を回転リング7と対向する位置に配置した状態で、ハンドル57を利用してねじ55を回転させて当接部材56を移動させ、当接部材56を回転リング7の外周面に当接させて押圧することにより、ユニバーサルジョイント1とともに回転している回転リング7の回転を停止させることが可能となる。
次に、以上のような構成を有する潤滑油供給装置による給油動作について説明する。
図1に示すように、高温、高粘度の樹脂を送り出すためにギアポンプ4を作動させる場合には、モータ2を回転させる。モータ2の回転は減速器3を介してユニバーサルジョイント1に伝達され、ユニバーサルジョイント1を介してギアポンプ4が回転駆動される。この発明に係る潤滑油供給装置においては、この連続運転中に注油が可能となる。
すなわち、ユニバーサルジョイント1に給油を行う場合には、図1に示すように、制動機構6を、基台5上の回転リング7a、7b、7c、7dのうちのいずれかと対向する位置に配置し、図10に示すように当接部材56を回転リング7と当接させることにより、ユニバーサルジョイント1とともに回転をしている回転リング7の回転を停止させる。そして、停止した回転リング7におけるグリスニップル41(図5および図6参照)よりグリス等の潤滑油を注入する。
この時には、回転リング7は静止しており固定リング8は回転している。そして、グリスニップル41に連通する連通孔49は、固定リング8の回転中において、固定リング8における内側リング部81に形成されたユニバーサルジョイント1の軸心を中心とした円弧状の溝部42の開口部と対向している。このため、グリスニップル41に注入されたグリスは、グリスニップル41から連通孔49を介して溝部42内に浸入する。そして、このグリスは、溝部42を介して図6に示す供給路43に供給され、さらには、給油管9に供給される。
より具体的には、図4に示す回転リング7aのグリスニップル41に供給されたグリスは、固定リング8aの回転に伴って、図7に示す一対の溝部42の両方に順次供給される。そして、このグリスは、供給路43および一対の給油管9aを介して、図2および図3に示すベアリング32aにおける給油口33aおよびベアリング32bにおける給油口33bに供給される。
図4に示す回転リング7bのグリスニップル41に供給されたグリスは、固定リング8bの回転に伴って、図8に示す4個の溝部42に順次供給される。そして、給油管9bに接続された供給路43に連通する溝部42に供給されたグリスは、一対の給油管9bを介して、図2および図3に示すベアリング32cにおける給油口33cおよびベアリング32dにおける給油口33dに供給される。また、給油管9cに接続された供給路43に連通する溝部42に供給されたグリスは、一対の給油管9cを介して、図2に示すスプラインスリーブ21における一対の給油口23c、23dに供給される。
図4に示す回転リング7cのグリスニップル41に供給されたグリスは、固定リング8cの回転に伴って、図7に示す一対の溝部42の両方に順次供給され、供給路43および一対の給油管9dを介して、図2および図3に示すベアリング32cにおける給油口33cおよびベアリング32dにおける給油口33dに供給される。
図4に示す回転リング7dのグリスニップル41に供給されたグリスは、固定リング8dの回転に伴って、図7に示す一対の溝部42の両方に順次供給され、供給路43および一対の給油管9eを介して、図2および図3に示すベアリング32aにおける給油口33aおよびベアリング32bにおける給油口33bに供給される。
このように、この実施形態に係る潤滑油供給装置においては、連続運転中においても、ユニバーサルジョイント1とともに回転している回転リング7の回転を制動装置を利用して停止させ、この回転リング7におけるグリスニップル41から固定リング8を介してユニバーサルジョイント1にグリスを供給することが可能となる。このため、従来のように、装置の連続運転を一旦停止させる必要はないことから、必要な給油作業を適宜実行することが可能となる。従って、油切れのままで連続稼働を行って摩耗や故障が生ずることを防止できるだけではなく、給油のために連続運転を停止させる必要がなくなり、メンテナンスコストの削減につながる。
なお、この実施形態に係る潤滑油供給装置においては、スプライン部側ヨーク部16の外周部に配設された固定リング8b、8cの供給路43と、このスプライン部側ヨーク部16に連結されたベアリング32c、32dに形成された給油口33c、33dとを給油管9b、9dにより連結し、外部側ヨーク部13の外周部に配設された固定リング8a、8dの供給路43と、この外部側ヨーク部13に連結されたベアリング32a、32bに形成された給油口33a、33bとを給油管9a、9eにより連結する構成を有している。このため、ユニバーサルジョイント1における一対のクロスベアリング部10がユニバーサルジョイント1の回転に伴って所定の角度をとった場合においても、各給油管9に応力が付与されることはない。このため、給油管9が変形することを防止することが可能となる。従って、給油管9の材質として剛性を有する金属製のものを使用することができ、ユニバーサルジョイント1が高速回転した場合においての、各給油管9が遠心力で変形して破損する現象を防止することが可能となる。これは、スプライン部20に対して給油を行う給油管9cも同様である。
なお、上述した実施形態においては、制動機構6を利用して回転リング7の回転を停止させているが、例えば、ユニバーサルジョイント1が低速で回転する場合等においては、制動装置6を使用することなく、手動により回転リング7の回転を停止させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、一対のクロスベアリング10の間を、スプラインスリーブ21とスプラインシャフト22とを備えたスプライン部20により連結することにより、一対のクロスベアリング部10間の距離が変動した場合のも対応可能な構成としている。しかしながら、一対のクロスベアリング部を、連結軸等の単純な連結部材で連結したユニバーサルジョイントにこの発明を適用するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、固定リング8に形成された供給路43と給油口23、33とを連結する給油管9を備えているが、固定リング内に形成された給油路を利用して潤滑部に潤滑油を供給するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、被潤滑部材としてのユニバーサルジョイント1に対して給油を行う潤滑油供給装置にこの発明を適用しているが、ユニバーサルジョイント以外の各種のジョイントやカップリング等の継手にこの発明を適用してもよい。また、継手以外の、各種の機械の稼働部における回転する被潤滑部材に給油を行うための、その他の潤滑油供給装置にこの発明を適用することも可能である。
1 ユニバーサルジョイント
2 モータ
3 減速器
4 ギアポンプ
5 基台
6 制動機構
7 回転リング
8 固定リング
9 給油管
10 ベアリング部
11 ヨーク
12 連結部
13 外部側ヨーク部
14 ヨーク
15 連結部
16 スプライン部側ヨーク部
17 チューブ
20 スプライン部
21 スプラインスリーブ
22 スプラインシャフト
23 給油口
31 クロス
32 ベアリング
33 給油口
41 グリスニップル
42 溝部
43 供給路
44 パッキング
45 オーリング
48 空間
49 連通孔
56 当接部材
81 内側リング部
82 外側リング部

Claims (4)

  1. 回転する被潤滑部材に潤滑油を供給する潤滑油供給装置において、
    前記被潤滑部材の外周部を囲む形状を有し、その外周面に開口部を有する溝部が形成されるとともに、前記溝部から前記被潤滑部材における潤滑部に潤滑油を供給するための供給路が形成され、前記被潤滑部材とともに回転する固定リングと、
    前記固定リングの外周部を囲む形状を有し、外部から給油を行うための給油部と、当該給油部と前記固定リングの溝部とを連通する連通孔とが形成されるとともに、前記固定リングに対して摺動可能に配設される回転リングと、
    を備え
    前記固定リングに形成された溝部は、前記被潤滑部材の軸心を中心とした円弧状の形状を有することを特徴とする潤滑油供給装置。
  2. 請求項に記載の潤滑油供給装置において、
    前記固定リングに形成された溝部は、前記被潤滑部材の軸心を中心とした円周方向に対して複数に分割された形状を有し、前記供給路は各溝部に対応して形成される潤滑油供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の潤滑油供給装置において、
    前記固定リングに形成された供給路と前記被潤滑部材における潤滑部とを連結する給油管を備える潤滑油供給装置。
  4. 請求項に記載の潤滑油供給装置において、
    前記被潤滑部材は、クロスと、複数個のベアリングと、前記ベアリングに連結され前記クロスを中心として互いに直交する方向に揺動する第1、第2のヨーク部とから構成されるクロスベアリング部を備えたジョイントであり、
    前記固定リングおよび前記回転リングは、前記第1、第2のヨーク部の外周部に各々配設されるとともに、
    前記給油管は、前記第1のヨーク部の外周部に配設された固定リングの供給路と、当該第1のヨーク部に連結されたベアリングに形成された給油口とを連結する給油管と、
    前記第2のヨーク部の外周部に配設された固定リングの供給路と、当該第2のヨーク部に連結されたベアリングに形成された給油口とを連結する給油管とを含む潤滑油供給装置。
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