JP5833986B2 - ガス分離複合膜、その製造方法、それを用いたガス分離モジュール、及びガス分離装置、並びにガス分離方法 - Google Patents
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Description
天然ガスの膜分離方法による精製では、膜分離方法に用いる膜の素材としてセルロースやポリイミドが検討されてきた。しかし、実際のプラントにおける高圧条件や天然ガス中に存在する不純物の影響等によって膜が可塑化し、これによる分離選択性の低下が問題となっていた(非特許文献1の313−322頁および非特許文献2、3)。この膜の可塑化を抑制するために、膜を構成する高分子化合物に架橋構造や分岐構造を導入することが有効であることが知られており、ポリイミド樹脂を用いた分離膜においてその研究がなされている(非特許文献1の3−27頁、特許文献2、3)。例えば、特許文献3には、有機−無機ハイブリッド膜としてハイパーブランチポリイミド(Hyperbranched Polyimide)膜が開示されており、このハイパーブランチポリイミド膜の製造では、アミン化合物として3官能性のトリス(4−アミノフェニル)アミン(TAPA)を用いて、分子中に多数の分岐構造を導入している。
ガス分離複合膜では、十分なガス透過性を確保するため、分離機能担う膜を上記スキン層と同様に薄膜状に成膜する必要がある。しかし、一般に、機械的強度を満足させるべく合成原料に多官能成分(重合性基を3つ以上有する化合物)を用いて、高分子化合物に多数の多分岐構造を導入すると、ゲル化しやすく、得られる高分子化合物は溶剤に対する溶解性に劣り、塗布成膜性に劣るものとなる。したがって、例えば特許文献3に記載のハイパーブランチポリイミドでは、これを塗布し成膜しても、均一で十分なガス透過性を示す薄膜状に成膜することは困難である。それ故、多数の多分岐構造を有する高分子化合物を用いた分離膜は、ガス透過性能において制約がある。
<1>ポリイミド樹脂を含有してなるガス分離層をガス透過性の支持層上側に有するガス分離複合膜であって、
前記ポリイミド樹脂が、式(I)で表される繰り返し単位と、式(II−a)又は(II−b)で表される繰り返し単位と、式(III−a)又は(III−b)で表される繰り返し単位と、式(IV−a)、(IV−b)、(V−a)又は(V−b)で表される3分岐以上の多分岐構造単位とを含み、
前記ポリイミド樹脂中の前記多分岐構造単位のモル数(NA)の、式(I)で表される繰り返し単位のモル数(NB)に対する比(NA/NB)が、0.003/100〜8.000/100である、ガス分離複合膜。
<3>前記支持層が、ガス分離層側の多孔質層と、その逆側の不織布層とからなる、<1>又は<2>に記載のガス分離複合膜。
<4>前記多孔質層の分画分子量が100,000以下である、<3>に記載のガス分離複合膜。
<5>二酸化炭素及びメタンを含むガスから二酸化炭素を選択的に透過させるために用いられる、<1>〜<4>のいずれか1項に記載のガス分離複合膜。
<6><1>〜<5>のいずれか1項に記載のガス分離複合膜を具備するガス分離モジュール。
<7><6>に記載のガス分離モジュールを備えたガス分離装置。
<8><1>〜<5>のいずれか1項に記載のガス分離複合膜を用いて、二酸化炭素及びメタンを含むガスから二酸化炭素を選択的に透過させるガス分離方法。
<9>下記工程(A)及び(B)を含む方法でポリイミド樹脂を合成し、得られたポリイミド樹脂を用いてガス透過性の支持層上側にガス分離層を形成することを含む、<1>〜<5>のいずれか1項に記載のガス分離複合膜の製造方法:
(A)少なくとも式(VI)で表される化合物と、式(VII−a)又は(VII−b)で表される化合物と、式(VIII−a)又は(VIII−b)で表される化合物とを溶媒中に共存させて重合反応を行う工程、及び
(B)重合反応中の反応液と、式(IX−a)、(IX−b)、(X−a)又は(X−b)で表される化合物の少なくとも1種とを混合し、さらに重合反応させる工程。
本明細書において置換・無置換を明記していない置換基(連結基についても同様)については、所望の効果を奏する範囲で、その基に任意の置換基を有していてもよい意味である。これは置換・無置換を明記していない化合物についても同義である。
本明細書において置換基というときには、特に断らない限り、後記置換基群Zをその好ましい範囲とする。
本発明のガス分離複合膜(以下、「本発明の複合膜」ともいう。)は、ガス透過性の支持層の上側に、特定のポリイミド樹脂を含有してなるガス分離層が形成されている。この複合膜は、多孔質の支持体の少なくとも表面に、上記のガス分離層をなす塗布液(ドープ)を塗布(本明細書において塗布とは浸漬により表面に付着される態様を含む意味である。)することにより形成することが好ましい。
図1は、本発明の好ましい実施形態であるガス分離複合膜10を模式的に示す縦断面図である。1はガス分離層、2は多孔質層からなる支持層である。図2は、本発明の好ましい実施形態であるガス分離複合膜20を模式的に示す断面図である。この実施形態では、ガス分離層1及び多孔質層2に加え、支持層として不織布層3が追加されている。
なお、1GPUは1×10−6cm3(STP)/cm2・sec・cmHgである。
本発明に用いるポリイミド樹脂について以下に詳しく説明する。
本発明に用いるポリイミド樹脂は、より具体的に説明すれば、下記式(I)で表される繰り返し単位の少なくとも1種と、下記式(II−a)又は(II−b)で表される繰り返し単位の少なくとも1種と、下記式(III−a)又は(III−b)で表される繰り返し単位の少なくとも1種と、3分岐以上の多分岐構造単位の少なくとも1種とを含む。
本発明に用いるポリイミド樹脂は、上記各繰り返し単位以外の繰り返し単位を含むことができるが、そのモル数は、上記各式で表される各繰り返し単位のモル数の和を100としたときに、20以下であることが好ましく、0〜10であることがより好ましい。本発明に用いるポリイミド樹脂は、上記各式で表される各繰り返し単位のみからなることが特に好ましい。
X1、X2、X3は、単結合又は2価の連結基を示す。当該2価の連結基としては、−C(Rx)2−(Rxは水素原子又は置換基を示す。Rxが置換基の場合、互いに連結して環を形成してもよい)、−O−、−SO2−、−C(=O)−、−S−、−NRY−(RYは水素原子、アルキレン基(好ましくはメチレン基又はエチレン基)又はアリーレン基(好ましくはフェニレン基))、又はこれらの組み合わせが好ましく、単結合又は−C(Rx)2−がより好ましい。Rxが置換基を示すとき、その具体例としては、後記置換基群Zが挙げられ、なかでもアルキル基(好ましい範囲は後記置換基群Zと同義である)が好ましく、ハロゲン原子を置換基として有するアルキル基がより好ましく、トリフルオロメチルが特に好ましい。なお、本明細書において「互いに連結して環を形成してもよい」というときには、単結合、二重結合等により結合して環状構造を形成するものであってもよく、また、縮合して縮環構造を形成するものであってもよい。
Lは−CH=CH−又は−CH2−を示し、好ましくは−CH=CH−である。
R1、R2は水素原子又は置換基を示す。その置換基としては、下記に示される置換基群Zより選ばれるいずれか1つを用いることができる。R1およびR2は互いに結合して環を形成していてもよい。
R3はアルキル基又はハロゲン原子を示す。当該アルキル基及びハロゲン原子の好ましいものは、後記置換基群Zで規定したアルキル基及びハロゲン原子の好ましい範囲と同義である。R3の数を示すl1は0〜4の整数であるが、1〜4が好ましく、3〜4がより好ましい。R3はアルキル基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましい。
R4、R5はアルキル基もしくはハロゲン原子を示すか、又は互いに連結してX2と共に環を形成する基を示す。当該アルキル基及びハロゲン原子の好ましいものは、後記置換基群Zで規定したアルキル基及びハロゲン原子の好ましい範囲と同義である。R4、R5が連結した構造に特に制限はないが、単結合、−O−又は−S−が好ましい。R4、R5の数を示すm1、n1は0〜4の整数であるが、1〜4が好ましく、3〜4がより好ましい。
R4、R5はアルキル基である場合、メチル基又はエチル基であることが好ましく、トリフルオロメチルも好ましい。
R6、R7、R8は置換基を示す。ここでR7とR8が互いに結合して環を形成してもよい。当該置換基の数を示すl2、m2、n2は0〜4の整数であるが、0〜2が好ましく、0〜1がより好ましい。
J1は単結合又は2価の連結基を表す。連結基としては*−COO−N+RbRcRd−**(Rb〜Rdは水素原子、アルキル基、アリール基を示し、その好ましい範囲は後記置換基群Zで説明するものと同義である。)、*−SO3 −N+ReRfRg−**(Re〜Rgは水素原子、アルキル基、アリール基を示し、その好ましい範囲は後記置換基群Zで説明するものと同義である。)、アルキレン基、又はアリーレン基を表す。*はフェニレン基側の結合部位、**はその逆の結合部位を表す。J1は、単結合、メチレン基、フェニレン基であることが好ましく、単結合が特に好ましい。
A1は−COOH、−OH、−SH、−S(=O)2R’及び−S(=O)2OHから選ばれる基を示し、R’はアルキル基を示す。当該アルキル基の好ましい範囲は、後記置換基Zで説明するアルキル基の好ましい範囲と同義である。A1は好ましくは−COOH又は−OHである。
R9、R10及びR11は水素原子又は置換基を示す。ここでR10とR11が互いに結合して環を形成してもよい。置換基としてはアルキル基、ハロゲン原子、又はヒドロキシル基が好ましく、当該アルキル基及びハロゲン原子の好ましい範囲は後記置換基群Zで規定する好ましい範囲と同義である。R9及びR10の数を示すl3及びm3は0〜3の整数を示す。R11の数を示すn3は0〜4の整数を示す。aは0〜3の整数を示し、bは0〜6の整数を示すが、2a+bは3〜6の整数である。2a+bは3〜5の整数が好ましく、より好ましくは3又は4である。
X4はa+b価の連結基を示す。
R12及びR13は水素原子又は置換基を示す。置換基としてはアルキル基、又はカルボキシル基が好ましく、当該アルキル基の好ましい範囲は後記置換基Zで規定する好ましい範囲と同義である。R12の数を示すl4は0又は1を示す。R13の数を示すm4は0〜3の整数を示す。cは0〜3の整数を示し、dは0〜6の整数を示すが、2c+dは3〜6の整数である。2c+dは3〜5の整数が好ましく、より好ましくは3又は4である。
X5はc+d価の連結基を示す。
アルキル基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、例えばメチル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル)、シクロアルキル基(好ましくは炭素数3〜30、より好ましくは炭素数3〜20、特に好ましくは炭素数3〜10のシクロアルキル基であり、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10のアルケニル基であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜30、より好ましくは炭素数2〜20、特に好ましくは炭素数2〜10のアルキニル基であり、例えばプロパルギル、3−ペンチニルなどが挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12のアリール基であり、例えばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル、アントラニルなどが挙げられる。)、アミノ基(アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ヘテロ環アミノ基を含み、好ましくは炭素数0〜30、より好ましくは炭素数0〜20、特に好ましくは炭素数0〜10のアミノ基であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジベンジルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリルアミノなどが挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜10のアルコキシ基であり、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ、2−エチルヘキシロキシなどが挙げられる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12のアリールオキシ基であり、例えばフェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなどが挙げられる。)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜20、特に好ましくは炭素数1〜12のヘテロ環オキシ基であり、例えばピリジルオキシ、ピラジルオキシ、ピリミジルオキシ、キノリルオキシなどが挙げられる。)、
なお、本発明において、1つの構造部位に複数の置換基があるときには、それらの置換基は互いに連結して環を形成していたり、上記構造部位の一部又は全部と縮環して芳香族環もしくは不飽和複素環を形成していたりしてもよい。
この場合において、ポリイミド樹脂中の2官能酸無水物(テトラカルボン酸二無水物)に由来する繰り返し単位のすべてが式(I)で表されることが好ましい。
このように、多分岐構造単位の割合を他の構造単位に比して大幅に低くすることで、合成時のゲル化を抑制することができ、溶解性と塗布成膜性に優れたポリイミド樹脂を得ることができる一方で、意外にも、当該ポリイミド樹脂を用いた分離膜は機械的強度に優れると共に、高圧かつ可塑化不純物の存在下においても可塑化が生じにくく劣化が抑制され、さらにガス透過性とガス分離選択性のいずれにも優れる。
本発明に用いるポリイミド樹脂は、特定の2官能酸無水物と、特定の3官能以上の酸無水物と、特定のジアミンと、特定の3官能以上のアミン化合物とを特定の比率(配合しない場合も含む)で用いて縮合重合により合成することができる。その方法としては一般的な書籍(例えば、株式会社エヌ・ティー・エス発行、今井淑夫、横田力男編著、最新ポリイミド〜基礎と応用〜、3〜49頁など)で記載の手法を適宜選択することができる。
すなわち、本発明においてポリイミド樹脂は、下記工程(A)及び(B)を含む方法で得られたものを好適に用いることができる。
(B)重合反応中の反応液と、前記式(IX−a)、(IX−b)、(X−a)又は(X−b)で表される化合物の少なくとも1種とを混合し、さらに重合反応させる工程。
また、前記工程(A)において重合反応が開始してから、この反応液と、前記工程(B)において前記式(IX−a)、(IX−b)、(X−a)又は(X−b)で表される化合物の少なくとも1種とを混合するまでの時間に特に制限はないが、10〜120分であることが好ましく、15〜60分であることがより好ましい。
また、前記工程(B)における重合反応時間に特に制限はないが、10〜120分であることが好ましく、15〜60分であることがより好ましい。
本発明において、ポリイミド樹脂の重合反応液中のテトラカルボン酸二無水物及びジアミン化合物の総濃度は特に限定されるものではないが、5〜70質量%が好ましく、より好ましくは5〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは5〜30質量%である。
本発明の複合膜の製造方法は、好ましくは、上記ポリイミド樹脂を含有する塗布液を支持体上に塗布してガス分離層を形成することを含む製造方法が好ましい。塗布液中のポリイミド樹脂の含有量は特に限定されないが、0.1〜30質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましい。ポリイミド樹脂の含有量が低すぎると、多孔質支持体上に製膜した際に、容易に下層に浸透してしまうがために分離に寄与する表層に欠陥が生じる可能性が高くなる。また、ポリイミド樹脂の含有量が高すぎると、多孔質支持体上に製膜した際に孔内に高濃度に充填されてしまい、透過性が低くなる可能性がある。本発明のガス分離膜は、分離層のポリマーの分子量、構造、組成さらには溶液粘度を調整することで適切に製造することができる。
塗布液の媒体とする有機溶剤としては、特に限定されるものではないが、n−ヘキサン、n−ヘプタン等の炭化水素系有機溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系有機溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の脂肪族ケトン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチル又はモノエチルエーテル、ジブチルブチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルシクロペンチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系有機溶剤、N−メチルピロリドン、2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。これらの有機溶剤は支持体を浸蝕するなどの悪影響を及ぼさない範囲で適切に選択されるものであるが、好ましくは、エステル系(好ましくは酢酸ブチル)、アルコール系(好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール、イソブタノール)、脂肪族ケトン(好ましくは、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロペンタノン、シクロヘキサノン)、エーテル系(エチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、メチルシクロペンチルエーテル)が好ましく、さらに好ましくは脂肪族ケトン系、アルコール系、エーテル系である。またこれらは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のガス分離膜には、膜物性を調整するため、各種高分子化合物を添加することもできる。高分子化合物としては、アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、シェラック、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類、その他の天然樹脂等が使用できる。また、これらは2種以上併用してもかまわない。
また、液物性調整のためにノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤や、有機フルオロ化合物などを添加することもできる
本発明のガス分離方法では、二酸化炭素及びメタンを含む混合ガスから二酸化炭素を選択的に透過させることを含む方法である。ガス分離の際の圧力は10〜100気圧であることが好ましく、20〜70気圧であることがより好ましい。また、ガス分離温度は、−30〜90℃であることが好ましく、15〜70℃であることがさらに好ましい。
本発明のガス分離膜は多孔質支持体と組み合わせた複合膜であり、更にはこれを用いてガス分離膜モジュールを調製することができる。モジュールの例としては、スパイラル型、中空糸型、プリーツ型、管状型、プレート&フレーム型などが挙げられる。
また、本発明のガス分離複合膜又はガス分離膜モジュールを用いて、ガスを分離回収又は分離精製させるための手段を有する気体分離装置を得ることができる。本発明のガス分離複合膜は、例えば、特開2007−297605号公報に記載のような吸収液と併用した膜・吸収ハイブリッド法としての気体分離回収装置に適用してもよい。
<ポリマー(P−101)の合成(3官能性アミン化合物の同時添加)>
1Lの三口フラスコにN−メチルピロリドン300ml、6FDA(東京化成工業株式会社製、製品番号:H0771)44.42g(0.1mol)を加え40℃にて溶解させ、窒素気流下で攪拌しているところに、2,3,5,6−テトラメチルフェニレンジアミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T1457)1.64g(0.01mol)、3,5−ジアミノ安息香酸(和光純薬工業株式会社製、製品番号:321−55433)13.54g(0.089mol)、トリス(4−アミノフェニル)アミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T2332)0.29g(0.001mol)のN−メチルピロリドン157ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で2.5時間攪拌した後、さらに180℃で3時間攪拌した。その後、反応液にアセトン676.6mLを加え、希釈した。5Lステンレス容器にメタノール1.15L、アセトン230mLを加えて攪拌しているところに、反応液のアセトン希釈液を滴下した。析出したポリマーを吸引ろ過し、60℃で送風乾燥させて52.1gのポリマー(P−101)を得た。
1Lの三口フラスコにN−メチルピロリドン300ml、6FDA(東京化成工業株式会社製、製品番号:H0771)44.42g(0.1mol)を加え40℃にて溶解させ、窒素気流下で攪拌しているところに、2,3,5,6−テトラメチルフェニレンジアミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T1457)4.93g(0.03mol)、3,5−ジアミノ安息香酸(和光純薬工業株式会社製、製品番号:321−55433)7.76g(0.051mol)のN−メチルピロリドン80ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で0.5時間攪拌した後、トリス(4−アミノフェニル)アミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T2332)1.74g(0.006mol)のN−メチルピロリドン77ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で2.5時間攪拌した後、さらに180℃で3時間攪拌した。その後、反応液にアセトン676.6mLを加え、希釈した。5Lステンレス容器にメタノール1.15L、アセトン230mLを加えて攪拌しているところに、反応液のアセトン希釈液を滴下した。析出したポリマーを吸引ろ過し、60℃で送風乾燥させて51.2gのポリマー(P−103)を得た。
1Lの三口フラスコにN−メチルピロリドン300ml、6FDA(東京化成工業株式会社製、製品番号:H0771)44.42g(0.1mol)を加え40℃にて溶解させ、窒素気流下で攪拌しているところに、2,3,5,6−テトラメチルフェニレンジアミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T1457)3.44g(0.021mol)、3,5−ジアミノ安息香酸(和光純薬工業株式会社製、製品番号:321−55433)12.03g(0.079mol)のN−メチルピロリドン80ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で0.5時間攪拌した後、トリス(4−アミノフェニル)アミン(東京化成工業株式会社製、製品番号:T2332)0.9121g(0.003mol)のN−メチルピロリドン77ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。さらに反応液を40℃で0.5時間攪拌した後、メリト酸無水物(Advanced Technology & Industrial Co.,Ltd.、CAS No.:4253−24−1)0.9051g(0.003mol)のN−メチルピロリドン77ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で2.5時間攪拌した後、さらに180℃で3時間攪拌した。その後、反応液にアセトン676.6mLを加え、希釈した。5Lステンレス容器にメタノール1.15L、アセトン230mLを加えて攪拌しているところに、反応液のアセトン希釈液を滴下した。析出したポリマーを吸引ろ過し、60℃で送風乾燥させて54.1gのポリマー(P−807)を得た。
30ml褐色バイアル瓶に、ポリマー(P−101)を1.4g、メチルエチルケトン8.6gを混合して30分攪拌したのち、更に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(Aldrich社製、製品番号:40,561−2)を28mg加えて、更に30分攪拌した。10cm四方の清浄なガラス板上に、ポリアクリロニトリル多孔質膜(GMT社製)を静置し、アプリケータを用いて前記ポリマー液を多孔質支持膜表面にキャストさせ、複合膜101を得た。ポリマー(P−101)層の厚さは約1μmであり、ポリアクリロニトリル多孔質膜の厚さは不織布を含めて約180μmであった。
なお、これらのポリアクリロニトリル多孔質膜の分画分子量は100,000以下のものを使用した。
前記複合膜101において、ポリマーを表2に記載のとおりに変更することで、表2に示す実施例2〜29の複合膜を作製した。
前記複合膜101において、ポリマーを表2に記載のとおりに変更することで、表2に示す比較例1〜6の複合膜を作製した。
1Lの三口フラスコにN−メチルピロリドン100ml、6FDA(東京化成株式会社製、製品番号:H0771)12.0g(0.027mol)を加えて40℃で溶解させ、窒素気流下で攪拌しているところに、2,4−ジアミノメシチレン(東京化成株式会社製、製品番号:T1275)3.25g(0.0216mol)、3,5−ジアミノ安息香酸(東京化成株式会社製、製品番号:D0294)0.82g(0.0054mol)のN−メチルピロリドン65ml溶液を30分かけて系内を40℃に保ちつつ滴下した。反応液を40℃で2.5時間攪拌した後、ピリジン0.64g(0.0081mol)、無水酢酸6.89g(0.068mol)をそれぞれ加えて、さらに80℃で3時間攪拌した。その後、反応液にアセトン150mLを加え、希釈した。5Lステンレス容器にメタノール1.5Lを加えて攪拌しているところに、反応液のアセトン希釈液を滴下した。得られたポリマー結晶を吸引ろ過し、60℃で送風乾燥させて8.3gのポリマー(A)を得た。このポリマー(A)にエチレングリコールを3,5−ジアミノ安息香酸の等量分加えて、米国特許第7,247,191B2号明細書に記載の方法と同様の方法で、ポリアクリロニトリルの多孔質支持膜上に実施例1と同様にアプリケータを用いて架橋複合膜c11を調製した。
European Polymer Journal,vol33,No.10−12,1717−1721(1997)を参照して、光硬化架橋ポリイミド−ポリフェニレンオキシド(PPO)複合膜c12を作製した。
米国特許出願公開第2010/0326273A1号明細書に記載の方法と同様の方法で、下記構造のポリマーを合成し、これを用いてセルロース系架橋有機−無機ハイブリッド膜c13を作製した。
Polymer Bulletin,2005,53,139−146に記載の方法と同様の手法を用いて、下記構造のポリマーを合成し、これを用いてハイパーブランチポリイミド架橋有機−無機ハイブリッド膜c14を作製した。
<溶解性の評価>
ガス分離膜の分離層を塗布・成膜する工程においては、低沸点溶剤に対するポリマーの溶解性が重要となる。そこで、塗布・成膜する際に汎用されるメチルエチルケトン(MEK)を用いてポリマーを溶解し、その溶解性を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
A:MEK中のポリマーの濃度を10質量%超としても完全に溶解する。
B:MEK中のポリマーの濃度が2〜10質量%範囲であれば溶解するが、10質量%超であると完全には溶解しない。
C:MEK中のポリマーの濃度を2質量%以上とすると完全には溶解しない。
ガス分離膜の分離層を薄層に成膜して形成することができれば、高いガス透過性能が得られる。分離層の薄層化の度合を調べるため、ガス分離膜を構成する分離層において、無作為に膜厚測定部位を10箇所選抜し、当該部位において膜厚測定を行い、膜厚分布を評価した。
(評価基準)
A:10箇所の膜厚がいずれも0〜2μmである。
B:上記A評価には該当しないが、10箇所の膜厚がいずれも0〜5μmである。
C:上記A及びBに該当しない。
前記実施例、比較例に記載のガス分離膜を各々50サンプル作製し、その折の水素の透過率を測定し、水素ガス透過率値が1,000,000GPU(1×106cm3/cm2・sec・cmHg)を越えたサンプルをピンホール有りの膜(サンプルエラー)として判断し、下記式によりサンプルエラー率〔サンプルエラー率=(ピンホール有りの膜数/50)×100〕を求めた。
A:エラー率5%以下
B:エラー率5〜10%未満
C:エラー率10%以上
<ガス分離性能の評価>
得られた非対称膜あるいは複合膜において、高圧耐性のあるSUS316製ステンレスセル(DENISSEN社製)を用いて、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)の体積比が1:1となるようにマスフローコントローラーを用いて、40℃、ガス供給側の全圧力を40気圧(CO2、CH4の分圧:20気圧)としてCO2、CH4のそれぞれのガスの透過性をTCD検知式ガスクロマトグラフィーにより測定した。膜のガス透過性は、ガス透過率(Permeance)としてガス透過速度を算出することにより比較した。ガス透過率(ガス透過速度)の単位はGPU(ジーピーユー)単位〔1GPU=1×10−6cm3(STP)/cm2・sec・cmHg〕で表した。
実施例および比較例において作製したガス分離複合膜を80℃、90%湿度条件下(いすゞ製作所低温恒温恒湿器、水晶)で24時間保存した後、前記と同様にガス分離性能を評価した。
トルエン溶媒を張った蓋のできるガラス製容器内に、100mlビーカーを静置し、さらに実施例および比較例において作製したガス分離複合膜をビーカーの中に入れ、ガラス製の蓋を施し、密閉系とした。その後、40℃条件下で24時間保存した後、前記と同様にガス分離性能を評価した。
本発明のガス分離膜はモジュール又はエレメントと呼ばれる膜が充填されたパッケージとして使用することが望ましい。ガス分離膜をモジュールとして使用する場合は膜表面積を大きくするために高密度に充填される。平膜ではスパイラル状に折り曲げて充填するため、十分な折曲げ強度が付与されていなければならない。本性能を確認するために得られた複合膜を180度折り曲げては戻す操作を50回実施した後、再度ガス透過率を測定した。
(評価基準)
A:折り曲げ前後においてメタンガスの透過率がほとんど変化しなかった
B:折り曲げ後にメタンガスの透過率が明らかに上昇した。
ポリマーの合成において、3官能以上のモノマーの添加量が多くなると、得られるポリマーが網目状の高分子量となり、若干ゲル化する傾向がある。しかし、3官能以上のモノマーの添加量がある程度多くなっても、当該モノマーを当初から添加するのではなく、二官能モノマー同士にてプレポリマーが形成された後に添加することで、分子量の増加が抑制され、塗布・成膜性がより向上することがわかった(実施例2と3、10と11、15と16、19と20、26と27、28と29を比較)。
2 多孔質層
3 不織布層
10、20 ガス分離複合膜
Claims (9)
- ポリイミド樹脂を含有してなるガス分離層をガス透過性の支持層上側に有するガス分離複合膜であって、
前記ポリイミド樹脂が、式(I)で表される繰り返し単位と、式(II−a)又は(II−b)で表される繰り返し単位と、式(III−a)又は(III−b)で表される繰り返し単位と、式(IV−a)、(IV−b)、(V−a)又は(V−b)で表される3分岐以上の多分岐構造単位とを含み、
前記ポリイミド樹脂中の前記多分岐構造単位のモル数(NA)の、式(I)で表される繰り返し単位のモル数(NB)に対する比(NA/NB)が、0.003/100〜8.000/100である、ガス分離複合膜。
- 分離処理されるガスが二酸化炭素とメタンの混合ガスである場合において、40℃、40気圧における二酸化炭素の透過速度が20GPU超であり、二酸化炭素とメタンとの透過速度比(RCO2/RCH4)が15以上である、請求項1に記載のガス分離複合膜。
- 前記支持層が、ガス分離層側の多孔質層と、その逆側の不織布層とからなる、請求項1又は2に記載のガス分離複合膜。
- 前記多孔質層の分画分子量が100,000以下である、請求項3に記載のガス分離複合膜。
- 二酸化炭素及びメタンを含むガスから二酸化炭素を選択的に透過させるために用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス分離複合膜。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス分離複合膜を具備するガス分離モジュール。
- 請求項6に記載のガス分離モジュールを備えたガス分離装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス分離複合膜を用いて、二酸化炭素及びメタンを含むガスから二酸化炭素を選択的に透過させるガス分離方法。
- 下記工程(A)及び(B)を含む方法でポリイミド樹脂を合成し、得られたポリイミド樹脂を用いてガス透過性の支持層上側にガス分離層を形成することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス分離複合膜の製造方法:
(A)少なくとも式(VI)で表される化合物と、式(VII−a)又は(VII−b)で表される化合物と、式(VIII−a)又は(VIII−b)で表される化合物とを溶媒中に共存させて重合反応を行う工程、及び
(B)重合反応中の反応液と、式(IX−a)、(IX−b)、(X−a)又は(X−b)で表される化合物の少なくとも1種とを混合し、さらに重合反応させる工程。
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