JP5831360B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、一般的には、クラッチ装置に関し、より特定的には、車両に搭載されるクラッチ装置に関する。
従来のクラッチ装置に関して、たとえば、実開平5−79062号公報には、レリーズフォークの取り付け時にクラッチの他の部品と干渉させることなく戻りスプリングを取り付けて、クラッチの組み付け作業を簡略し、クラッチの組み付け性を向上させるとともに、従来使用していた戻りスプリング取り付け専用のフック部を省略して、製造コストを低減させることを目的とした、クラッチレリーズ機構が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたクラッチレリーズ機構は、フォーク揺動凹部を有するレリーズフォークと、変速機ケースに設けられ、フォーク揺動凹部を支持するフォーク支持部とを備える。レリーズフォークには、フォーク揺動凹部の両側に位置して、第1、第2係合孔部が設けられている。第1、第2係合孔部には、フォーク支持部とフォーク揺動凹部との係合状態を保持する保持用ピンが係合されている。保持用ピンは、レリーズフォークの軸方向に交差する方向に指向して設けられている。
また、特開2006−275271号公報には、サポートにブーツが取り付けられたクラッチのレリーズ構造を、特別な加工を用いずに提供することを目的とした、クラッチのレリーズ構造が開示されている(特許文献2)。
特許文献2に開示されたクラッチのレリーズ構造においては、トランスアクスルケースにサポートが取り付けられている。球面状に形成されたサポートの先端部によって、クラッチレリーズフォークが揺動可能なように支持されている。クラッチレリーズフォークには、弾性力のある金属材料により形成されたクリップが設けられ、このクリップによって、クラッチレリーズフォークがサポートから脱落することを防いでいる。
また、特開2010−255772号公報には、構造が複雑になるのを防止して製造コストが増大することを防止し、潤滑剤の注入を行なうためのメンテナンス作業を容易に行なうことを目的とした、クラッチ装置が開示されている(特許文献3)。また、実開昭61−49137号公報には、クラッチレリーズフォークの支点部に潤滑剤を保持するカバーの取り付け時の作業性を向上させることを目的とした、球面摩擦摺動部の潤滑装置が開示されている(特許文献4)。
実開平5−79062号公報 特開2006−275271号公報 特開2010−255772号公報 実開昭61−49137号公報
エンジンで発生した動力を変速機に伝えたり、変速機から切り離したりするクラッチ装置として、ドライバーのクラッチ操作によって揺動するクラッチレリーズフォークを用いた構造が知られている。上述の特許文献1から4に開示された各種のクラッチ装置では、クラッチレリーズフォークが、これを揺動自在に支持するレリーズフォークサポートから脱落することを防ぐために、保持用ピンやクリップなどといった部品が用いられている。
一方、クラッチレリーズフォークと、レリーズフォークサポートとの摺動部位に異物や水が侵入することを防ぐため、レリーズフォークサポートの周囲に、シール部材としてのブーツが設けられる場合がある。この場合に、上記保持用ピンやクリップの取り付け構造によっては、クラッチレリーズフォークの揺動運動がこれらの部品に伝わって、ブーツとレリーズフォークサポートとの間に隙間が生じる懸念がある。この場合、クラッチレリーズフォークを揺動自在に支持する支点に対して十分なシール性を確保することが困難となる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、クラッチレリーズフォークを揺動自在に支持する支点に対して、十分なシール性を確保するクラッチ装置を提供することである。
この発明に従ったクラッチ装置は、レリーズフォークサポートと、クラッチレリーズフォークと、シール部材と、挟持部材とを備える。レリーズフォークサポートは、球状の摺動部を有する。クラッチレリーズフォークは、摺動部に摺接する凹状部と、凹状部を挟んだ両側に設けられ、長孔が形成される第1側部および第2側部とを有する。クラッチレリーズフォークは、摺動部を支点として、所定の揺動中心軸を中心に、クラッチの遮断、接続方向に揺動する。シール部材は、レリーズフォークサポートからクラッチレリーズフォークに向けて延設され、レリーズフォークサポートの周囲に潤滑剤を封入するための空間を形成する。挟持部材は、第1側部および第2側部に形成された長孔に挿入されることによってクラッチレリーズフォークに係止され、シール部材を介してレリーズフォークサポートを挟持する。長孔は、クラッチレリーズフォークの揺動中心軸を中心とした湾曲形状を有し、かつ、クラッチレリーズフォークの揺動に伴って、挟持部材が長孔内を移動可能なように設けられる。
このように構成されたクラッチ装置によれば、挟持部材によりシール部材を介してレリーズフォークサポートを挟持することによって、クラッチレリーズフォークがレリーズフォークサポートから脱落することを防ぎつつ、シール部材をレリーズフォークサポートに固定する。この際、クラッチレリーズフォークの揺動に伴って、その揺動中心軸を中心とした湾曲形状を有する長孔内を挟持部材が移動するため、クラッチレリーズフォークの揺動運動が挟持部材に伝わることを抑制できる。これにより、レリーズフォークサポートへのシール部材の組み付け状態が変化することを防ぎ、クラッチレリーズフォークを揺動自在に支持する支点に対して、十分なシール性を確保することができる。
また好ましくは、挟持部材は、クラッチレリーズフォークの揺動に伴って、第1移動端と第2移動端との間で長孔内を移動する。長孔は、第1端部および第2端部を有し、第1端部と第2端部との間で湾曲しながら延びる。第1移動端と第2移動端との間の中心位置と、第1端部と第2端部との間の中心位置とが一致する。
このように構成されたクラッチ装置によれば、クラッチレリーズフォークの揺動時に、挟持部材を長孔内で移動させることができる。
また好ましくは、シール部材には、レリーズフォークサポートの外周上で延び、挟持部材が嵌め合わされる溝部が形成される。
このように構成されたクラッチ装置によれば、シール部材に形成された溝部に挟持部材が嵌め合わされることによって、クラッチレリーズフォークがレリーズフォークサポートから脱落することを防ぎつつ、シール部材をレリーズフォークサポートに固定することができる。
また好ましくは、溝部は、潤滑剤を封入するための空間と連通しないように設けられる。
このように構成されたクラッチ装置によれば、溝部の形成に起因してシール部材によるシール性が損なわれるということがない。このため、クラッチレリーズフォークを揺動自在に支持する支点に対して、十分なシール性を確保することができる。
また好ましくは、シール部材は、レリーズフォークサポートに嵌合される嵌合部を有する。嵌合部には、レリーズフォークサポートと接触するリップ部が形成される。挟持部材は、リップ部の外周上でレリーズフォークサポートを挟持するように嵌合部に設けられる。
このように構成されたクラッチ装置によれば、リップ部の外周上において、挟持部材によりレリーズフォークサポートに対する嵌合部の緊迫力を増大させる。これにより、シール部材とレリーズフォークサポートとの間のシール性を向上させることができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、クラッチレリーズフォークを揺動自在に支持する支点に対して、十分なシール性を確保するクラッチ装置を提供することができる。
この発明の実施の形態におけるクラッチ装置を示す断面図である。 図1中のII−II線上に沿ったクラッチ装置を示す正面図である。 図2中のIII−III線上に沿ったクラッチ装置を示す断面図である。 図3中の2点鎖線IVで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。 図1中のクラッチ装置に設けられたフォーク外れ防止クリップを示す平面図である。 図1中のクラッチ装置に設けられたフォーク外れ防止クリップを示す側面図である。 図2中の矢印VIIに示す方向から見たクラッチ装置を示す側面図である。 図7中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが一方の揺動端に位置決めされた状態を示す側面図である。 図7中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが他方の揺動端に位置決めされた状態を示す側面図である。 図3中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが一方の揺動端に位置決めされた状態を示す断面図である。 図3中に示すクラッチ装置の組み立て工程を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態におけるクラッチ装置を示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態におけるクラッチ装置10は、車両に搭載されている。クラッチ装置10は、マニュアルトランスミッション車に搭載されている。クラッチ装置10は、動力源としてのエンジンと変速機(トランスミッション)との間に配置され、エンジンで発生した動力を変速機に伝えたり、エンジンで発生した動力を変速機から切り離したりする装置である。
まず、クラッチ装置10の基本的な構造について説明する。クラッチ装置10は、動力の断続作用を行なうクラッチ本体の構成部品として、クラッチディスク68、ダイヤフラムスプリング78、プレッシャプレート82、クラッチカバー80およびレリーズベアリング76を有する。
クラッチカバー80、プレッシャプレート82およびダイヤフラムスプリング78は、フライホイール66に固定されており、エンジンのクランクシャフト72とともに回転する。クラッチカバー80は、クラッチディスク68、ダイヤフラムスプリング78およびプレッシャプレート82を覆うように設けられている。クラッチカバー80には、ダイヤフラムスプリング78の中央部が露出するように開口部が形成されている。
クラッチディスク68は、円板形状を有する。クラッチディスク68は、その中央部で、変速機側のクラッチシャフト70とスプライン結合されている。クラッチディスク68は、プレッシャプレート82とフライホイール66との間に挟まれたクラッチフェーシング84を有する。
クラッチフェーシング84は、適当な摩擦係数を保ち、耐摩耗性、耐熱性に優れ、接続時の温度変化に対応して摩擦係数を変化しない材料により形成されている。より具体的には、クラッチフェーシング84として、ガラス繊維をベースとして樹脂加工を施したレジンモールド製や、ウーブンモールド製があり、さらに熱伝導率および強度の向上を図るための金属金型のセミメタル、セラミック製のものも存在する。
クラッチディスク68は、クラッチフェーシング84とフライホイール66との間の摩擦力によって、フライホイール66の回転を、クラッチシャフト70を介して変速機に伝達する。
ダイヤフラムスプリング78は、プレッシャプレート82に対してクラッチフェーシング84の反対側に設けられている。ダイヤフラムスプリング78の周縁部は、プレッシャプレート82に接続され、ダイヤフラムスプリング78の中央部は、レリーズベアリング76に接続されている。ダイヤフラムスプリング78は、プレッシャプレート82を介してクラッチフェーシング84をフライホイール66に向けて押し付けるためのクラッチスプリングとして設けられている。
なお、本実施の形態では、クラッチスプリングとしてダイヤフラムスプリング78を用いた構造を説明したが、これに限られず、ダイヤフラムスプリング78に替わってコイルスプリングが用いられてもよい。
プレッシャプレート82は、円板形状を有する。プレッシャプレート82は、クラッチフェーシング84とダイヤフラムスプリング78との間に設けられている。
クラッチの接続時、プレッシャプレート82は、ダイヤフラムスプリング78の弾性力によって、クラッチフェーシング84を一様な力でフライホイール66に向けて押し付ける。これにより、クラッチフェーシング84とフライホイール66との間の摩擦力が発生し、フライホイール66の回転がクラッチディスク68に向けて伝達される状態となる。
クラッチの遮断時、レリーズベアリング76がダイヤフラムスプリング78の中央部を押すことによって、ダイヤフラムスプリング78の周縁部がフライホイール66から離れる方向に変位する。このとき、プレッシャプレート82が、ダイヤフラムスプリング78とともにフライホイール66から離れる方向に引き寄せられる。これにより、クラッチフェーシング84とフライホイール66との間の摩擦力が解消され、フライホイール66の回転がクラッチディスク68に向けて伝達されない状態となる。
クラッチ装置10は、運転席からクラッチ本体を操作するための操作機構の構成部品として、レリーズシリンダ62、クラッチレリーズフォーク21、フォーク外れ防止クリップ31、レリーズフォークサポート41およびフォークサポートブーツ51を有する。
レリーズフォークサポート41は、ケース体としてのクラッチハウジング74に取り付けられている。クラッチレリーズフォーク21は、レリーズフォークサポート41によって、クラッチの遮断、接続方向(矢印110に示す方向)に揺動可能なように支持されている。
クラッチレリーズフォーク21は、レリーズフォークサポート41により支持された支点の両側に、一方端21pおよび他方端21qを有する。クラッチレリーズフォーク21は、レリーズフォークサポート41により支持された支点からクラッチハウジング74の外側に延出し、一方端21pに向けて延びている。クラッチレリーズフォーク21は、クラッチハウジング74の外側に延出した位置でフォークブーツ64により覆われている。クラッチレリーズフォーク21の一方端21pには、レリーズシリンダ62が接続され、クラッチレリーズフォーク21の他方端21qには、レリーズベアリング76が接続されている。クラッチレリーズフォーク21は、レリーズベアリング76をクラッチシャフト70の軸方向に移動させるための部材として設けられている。
フォーク外れ防止クリップ31は、クラッチレリーズフォーク21がレリーズフォークサポート41から脱落することを防ぐための挟持部材として設けられている。フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41の周囲に潤滑剤を封入するとともに、レリーズフォークサポート41の支点に異物が侵入することを防ぐためのシール部材として設けられている。
クラッチハウジング74から延びるリテーナ部74rの外周上には、スリーブ75が挿入されている。リテーナ部74rの内側には、クラッチシャフト70が挿入されている。レリーズベアリング76は、スリーブ75により支持される外輪と、ダイヤフラムスプリング78と接触する内輪とから構成されている。レリーズベアリング76は、リテーナ部74rに対してクラッチシャフト70の軸方向に移動可能に設けられている。
ドライバーがクラッチペダルを踏み込むと、レリーズシリンダ62が作動する。レリーズシリンダ62がレリーズフォークサポート41の一方端21pを押すことによって、クラッチレリーズフォーク21がレリーズフォークサポート41を支点に揺動する。クラッチレリーズフォーク21の揺動に伴ってクラッチレリーズフォーク21の他方端21qがクラッチレリーズベアリング76を押すことによって、レリーズベアリング76が、フライホイール66に近接する方向にスライド移動する。これにより、レリーズベアリング76がダイヤフラムスプリング78の中央部を押す状態が得られ、クラッチの遮断が実行される。
なお、本実施の形態では、レリーズシリンダ62によりクラッチレリーズフォーク21を駆動させる油圧式クラッチの構造について説明したが、これに限られず、クラッチレリーズフォーク21をケーブルにより引く、いわゆるケーブル式クラッチに本発明を適用してもよい。
続いて、図1中のクラッチレリーズフォーク21のシール構造について詳細に説明する。図2は、図1中のII−II線上に沿ったクラッチ装置を示す正面図である。図3は、図2中のIII−III線上に沿ったクラッチ装置を示す断面図である。
図2および図3を参照して、クラッチレリーズフォーク21は、圧延鋼板などの金属性の板をプレス加工することによって形成されている。
クラッチレリーズフォーク21は、その構成部位として、平板部22と、サポート受け部27と、折り返し部23および折り返し部24とを有する。平板部22は、一方端21p(図1を参照)から他方端21qに向けて延伸し、他方端21qが配置される先端で二股とされた形状を有する。
サポート受け部27は、平板部22に形成されている。サポート受け部27は、一方端21pと他方端21qとの間に設けられている。サポート受け部27は、図1中のフライホイール66に向けて凹む凹形状に形成されている。サポート受け部27は、湾曲形状に形成されている。クラッチレリーズフォーク21は、サポート受け部27をレリーズフォークサポート41に接触させた状態で支持されている。
折り返し部23および折り返し部24は、平板部22の外縁が折り返されることによって形成されている。折り返し部23と折り返し部24とは、サポート受け部27を挟んだ両側に設けられている。折り返し部23と折り返し部24とは、クラッチレリーズフォーク21の一方端21pと他方端21qとを結ぶ方向に直交する方向において向かい合わせに配置されている。
折り返し部23および折り返し部24には、それぞれ、クリップ挿入用の長孔25および長孔26が形成されている。長孔25および長孔26は、それぞれ、折り返し部23および折り返し部24を貫通する貫通孔の形態により形成されている。長孔25と長孔26との間には、レリーズフォークサポート41が位置決めされている。長孔25と長孔26とは、レリーズフォークサポート41を挟んで互いに対向して設けられている。
レリーズフォークサポート41は、炭素鋼などの金属材料から形成されている。レリーズフォークサポート41は、クラッチハウジング74からクラッチレリーズフォーク21のサポート受け部27に向けて柱状に延伸する。
レリーズフォークサポート41は、その構成部位として、ナット部42と、くびれ部43と、中間部44と、摺動部45とを有する。ナット部42、くびれ部43、中間部44および摺動部45は、挙げた順に、クラッチハウジング74からクラッチレリーズフォーク21のサポート受け部27に近づく方向に並んで設けられている。くびれ部43と摺動部45とは、中間部44を挟んで互いに離れて設けられている。
ナット部42は、六角に形成された外周面を有し、レリーズフォークサポート41をクラッチハウジング74に締結する際に工具を用いて把持される。くびれ部43は、その両側に配置された中間部44およびナット部42よりもくびれた形状(縮径した形状)を有する。くびれ部43は、中間部44とナット部42との間で円柱状に延びている。くびれ部43は、中間部44とナット部42との間で一定の直径を有する。図3中に示す断面において、くびれ部43は、フォーク外れ防止クリップ31と重なる高さに設けられている。
中間部44は、くびれ部43から拡径し、ほぼ一定の直径を保ちながら摺動部45に向けて延伸する形状を有する。図3中に示す断面において、中間部44は、フォーク外れ防止クリップ31と、クラッチレリーズフォーク21のサポート受け部27との間に設けられている。
なお、中間部44の形状は、上記に限られず、たとえば、レリーズフォークサポート41の軸方向に湾曲した形状や傾斜した形状を有してもよい。
摺動部45は、クラッチハウジング74からクラッチレリーズフォーク21のサポート受け部27に向けて延伸するレリーズフォークサポート41の先端に設けられている。摺動部45は、レリーズフォークサポート41の先端で球状をなす。摺動部45は、クラッチレリーズフォーク21と接触して設けられている。クラッチレリーズフォーク21の揺動に伴って、摺動部45とサポート受け部27とが摺動する。
フォークサポートブーツ51は、ゴム材料や合成樹脂などから形成されている。フォークサポートブーツ51は、弾性材料から形成されている。
フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41の周囲に設けられている。フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41の外周上に設けられている。フォークサポートブーツ51は、くびれ部43および中間部44の外周上に設けられている。フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41からクラッチレリーズフォーク21に向けて延設されている。フォークサポートブーツ51は、くびれ部43に嵌合されている。
フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41の周囲に潤滑剤を封入するための空間12を形成するように設けられている。空間12に封入された潤滑剤は、摺動部45とサポート受け部27との摺動部位を潤滑する。フォークサポートブーツ51は、空間12に封入された潤滑剤の流出や、外部から空間12への異物の侵入を防ぐためのシール部材として機能する。本実施の形態では、空間12に、半流動性のグリスが封入されている。空間12として、摺動部45とサポート受け部27との間には、潤滑剤を溜めるメイン空間12tが形成され、中間部44とフォークサポートブーツ51との間には、補助的に潤滑剤を溜めるサブ空間12uが形成されている。
図4は、図3中の2点鎖線IVで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。図2から図4を参照して、フォークサポートブーツ51は、嵌合部54と、リップ部56と、リップ部59とを有する。
嵌合部54は、くびれ部43に嵌合されている。嵌合部54は、一定の緊迫力を有してくびれ部43に嵌合されている。嵌合部54は、くびれ部43の外周上で周回するリング形状を有する。嵌合部54は、内周面54aおよび外周面54bを有する。内周面54aは、くびれ部43に接触している。外周面54bは、内周面54aの裏側に配置されている。
嵌合部54には、溝部としてのクリップ通し溝52が形成されている。クリップ通し溝52は、嵌合部54が有するリング形状の周方向に延びている。クリップ通し溝52は、くびれ部43の外周上で周方向に延びている。クリップ通し溝52は、潤滑剤が封入される空間12と連通しないように形成されている。クリップ通し溝52は、外周面54bに開口して形成されている。
リップ部56は、フォークサポートブーツ51とクラッチレリーズフォーク21との間をシールするために設けられている。リップ部56は、レリーズフォークサポート41の外周上に設けられている。リップ部56は、嵌合部54からクラッチレリーズフォーク21に向けて延び、クラッチレリーズフォーク21に接触している。リップ部56には、蛇腹部57が形成されている。リップ部56と、クラッチレリーズフォーク21と、レリーズフォークサポート41とに囲まれた位置に、サブ空間12uが形成されている。
リップ部56が、嵌合部54と、クラッチレリーズフォーク21に接触する位置との間で折り曲げられることによって、蛇腹部57が形成されている。蛇腹部57で発生する弾性力によって、リップ部56の先端がクラッチレリーズフォーク21に対して付勢されている。
なお、図3中では、リップ部56に1段の蛇腹部57が形成されているが、これに限られず、リップ部56が複数回折り曲げられることによって、複数段の蛇腹部57が形成されてもよい。
リップ部59は、レリーズフォークサポート41と接触する嵌合部54の表面、すなわち、嵌合部54の内周面54aに形成されている。リップ部59は、クリップ通し溝52の内周側に形成されている。リップ部59は、フォークサポートブーツ51とレリーズフォークサポート41との間をシールするために設けられている。
図5は、図1中のクラッチ装置に設けられたフォーク外れ防止クリップを示す平面図である。図6は、図1中のクラッチ装置に設けられたフォーク外れ防止クリップを示す側面図である。
図5および図6を参照して、フォーク外れ防止クリップ31は、弾性力を有する金属材料から形成されている。フォーク外れ防止クリップ31は、一対の腕部36mと腕部36nとが交差する略V字形状を有する。フォーク外れ防止クリップ31は、腕部36mと腕部36nとが交差する角度が大きくなるように変形されると、腕部36mと腕部36nとが近接する方向の弾性力を発生させる。
フォーク外れ防止クリップ31には、係止部33および係止部34と、シール固定部32とが形成されている。
係止部33は、腕部36mおよび腕部36nの先端に形成されている。係止部33は、腕部36mおよび腕部36nのいずれか一方に、腕部36mおよび腕部36nのいずれか他方から遠ざかる方向に突出するように形成されている。係止部34は、腕部36mと腕部36nとが交差する位置、すなわち、フォーク外れ防止クリップ31が有するV字形状の底に形成されている。係止部34は、腕部36mおよび腕部36nの延伸方向に直交する方向に折れ曲がって形成されている。
シール固定部32は、係止部34と係止部33との間に位置して、腕部36mおよび腕部36nに形成されている。シール固定部32は、腕部36mおよび腕部36nのいずれか一方に、腕部36mおよび腕部36nのいずれか他方から遠ざかる方向に突出するように形成されている。シール固定部32は、円弧状に湾曲して形成されている。シール固定部32は、フォークサポートブーツ51に形成されたクリップ通し溝52に対応した湾曲形状を有する。
図2および図3を参照して、フォーク外れ防止クリップ31は、腕部36mと腕部36nとが交差する角度が大きくなるように変形された状態で、平板部22上であって、折り曲げ部23から折り曲げ部24に向けて延伸するように組み付けられる。係止部34が、折り曲げ部23に形成された長孔25に挿入され、係止部33が、折り曲げ部24に形成された長孔26に挿入されることによって、フォーク外れ防止クリップ31がクラッチレリーズフォーク21に係止されている。
この際、フォーク外れ防止クリップ31は、腕部36mと腕部36nとの間にレリーズフォークサポート41を挟み込むように設けられている。シール固定部32は、クリップ通し溝52に配置されている。このような構成により、フォーク外れ防止クリップ31は、フォークサポートブーツ51に対してレリーズフォークサポート41に向けて押し付ける方向の力を作用させている。フォーク外れ防止クリップ31は、フォークサポートブーツ51を介してレリーズフォークサポート41を挟持している。
図7は、図2中の矢印VIIに示す方向から見たクラッチ装置を示す側面図である。図2および図7を参照して、サポート受け部27は、球状面27aを有する。摺動部45は、球状面45aを有する。球状面27aと球状面45aとは、互いに摺接している。球状面27aおよび球状面45aは、ともに中心点101を中心とし、半径rを有する。
レリーズフォークサポート41により支持されたクラッチレリーズフォーク21は、中心点101を通る揺動中心軸106を中心に揺動する。揺動中心軸106は、クラッチレリーズフォーク21の一方端21pと他方端21qとを結ぶ方向に直交する。クラッチレリーズフォーク21内の任意の位置が所定の平面内で移動するように、クラッチレリーズフォーク21が揺動すると想定した場合に、揺動中心軸106は、その任意の平面に直交する。
長孔25は、揺動中心軸106を中心とした湾曲形状を有する。長孔25は、揺動中心軸106を中心に円弧状に延びている。図7中には、揺動中心軸106を中心とし、半径Rを有する仮想上の円弧102が示されている。長孔25は、円弧102に重なって円弧状に延びている。本実施の形態では、長孔25と重なる円弧102の半径Rが、球状面27aおよび球状面45aの半径rと等しい。
なお、孔25と重なる円弧102の半径Rが、球状面27aおよび球状面45aの半径rよりも大きくてもよいし、孔25と重なる円弧102の半径Rが、球状面27aおよび球状面45aの半径rよりも小さくてもよい。
長孔25は、端部25jおよび端部25kを有する。長孔25は、端部25jと端部25kとの間で湾曲しながら延びている。フォーク外れ防止クリップ31は、折り曲げ部23と折り曲げ部24との間で、全体として揺動中心軸106の軸方向に沿って延びている。
図7中には、折り曲げ部23に形成された長孔25の形状が示されているが、折り曲げ部24に形成された長孔26も長孔25と同様の形状を有する。長孔26および長孔25は、フォークサポートブーツ51を挟んで対称形状を有する。
図8は、図7中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが一方の揺動端に位置決めされた状態を示す側面図である。図9は、図7中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが他方の揺動端に位置決めされた状態を示す側面図である。
図8および図9を参照して、クラッチレリーズフォーク21の揺動時、レリーズフォークサポート41に対するクラッチレリーズフォーク21の傾きが変化する。本実施の形態では、長孔25および長孔26がクラッチレリーズフォーク21の揺動中心軸106を中心とする湾曲形状を有するため、クラッチレリーズフォーク21の揺動に伴って、フォーク外れ防止クリップ31が、長孔25および長孔26内を移動する。
長孔25は、図8中に示すフォーク外れ防止クリップ31の一方の移動端と、図9中に示すフォーク外れ防止クリップ31の他方の移動端との中心位置が、長孔25の端部25jと端部25kとの中心位置に一致するように形成されている。長孔26は、長孔25と同様に形成されている。
図10は、図3中に示すクラッチ装置において、クラッチレリーズフォークが一方の揺動端に位置決めされた状態を示す断面図である。
図8から図10を参照して、本実施の形態におけるクラッチ装置10においては、クラッチレリーズフォーク21の揺動時にフォーク外れ防止クリップ31が長孔25および長孔26内を移動するため、クラッチレリーズフォーク21の揺動運動がフォーク外れ防止クリップ31に伝わることを抑制できる。これにより、レリーズフォークサポート41へのフォークサポートブーツ51の組み付け状態が変化することを防止して、レリーズフォークサポート41とフォークサポートブーツ51との間に隙間が生じることを防ぐ。結果、フォークサポートブーツ51による空間12のシール性を十分に確保することができる。
また、本実施の形態では、リップ部56は、蛇腹部57で発生する弾性力によって、クラッチレリーズフォーク21に対して付勢されている。このため、クラッチレリーズフォーク21の傾きが変化した場合であっても、フォークサポートブーツ51とクラッチレリーズフォーク21との間のシール性は、リップ部56によって確保される。
また、本実施の形態では、フォーク外れ防止クリップ31によって、くびれ部43に対する嵌合部54の緊迫力が増大されている。このため、嵌合部54に形成されたリップ部59によって、フォークサポートブーツ51とレリーズフォークサポート41との間のシール性を高めることができる。
フォーク外れ防止クリップ31を設けるに際して、フォーク外れ防止クリップ31のシール固定部32が配置されるフォークサポートブーツ51のクリップ通し溝52は、潤滑剤を封入するための空間12と連通しないように設けられている。これにより、空間12内の潤滑剤がクリップ通し溝52を通じて漏れることを防止できる。
フォーク外れ防止クリップ31は、フォークサポートブーツ51を介してレリーズフォークサポート41を挟持している。このような構成により、フォーク外れ防止クリップ31によって、クラッチレリーズフォーク21がレリーズフォークサポート41から脱落することを防ぐ効果と、フォークサポートブーツ51をレリーズフォークサポート41に固定する効果との両方を得ることができる。
図11は、図3中に示すクラッチ装置の組み立て工程を示す断面図である。図11を参照して、クラッチ装置10の組み立て工程においては、まず、クラッチレリーズフォーク21、フォーク外れ防止クリップ31およびフォークサポートブーツ51からなるサブアッシーを組み立てる。そして、そのサブアッシーを、クラッチハウジング74に締結されたレリーズフォークサポート41に組み付ける。
この際、フォークサポートブーツ51およびフォーク外れ防止クリップ31は弾性体であるため、容易に拡張する。フォークサポートブーツ51の嵌合部54は、球状の摺動部45により押し広げられながらくびれ部43へと嵌合される。このような組み立て工程により、組み立て作業性を向上させるとともに、レリーズフォークサポート41に対するサブアッシーの組み付け時にフォークサポートブーツ51が受けるダメージを軽減することができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態におけるクラッチ装置10の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態におけるクラッチ装置10は、レリーズフォークサポート41と、クラッチレリーズフォーク21と、シール部材としてのフォークサポートブーツ51と、挟持部材としてのフォーク外れ防止クリップ31とを備える。
レリーズフォークサポート41は、球状の摺動部45を有する。クラッチレリーズフォーク21は、摺動部45に摺接する凹状部としてのサポート受け部27と、サポート受け部27を挟んだ両側に設けられ、長孔25および長孔26がそれぞれ形成される第1側部としての折り曲げ部23および第2側部としての折り曲げ部24とを有する。クラッチレリーズフォーク21は、摺動部45を支点として、揺動中心軸106を中心に、クラッチの遮断、接続方向に揺動する。フォークサポートブーツ51は、レリーズフォークサポート41からクラッチレリーズフォーク21に向けて延設され、レリーズフォークサポート41の周囲に潤滑剤を封入するための空間12を形成する。
フォーク外れ防止クリップ31は、折り曲げ部23および折り曲げ部24に形成された長孔25,26に挿入されることによってクラッチレリーズフォーク21に係止され、フォークサポートブーツ51を介してレリーズフォークサポート41を挟持する。長孔25,26は、クラッチレリーズフォーク21の揺動中心軸106を中心とした湾曲形状を有し、かつ、クラッチレリーズフォーク21の揺動に伴って、フォーク外れ防止クリップ31が長孔25,26内を移動可能なように設けられる。
このように構成された、この発明の実施の形態におけるクラッチ装置10によれば、クラッチレリーズフォーク21の揺動時に、揺動中心軸106を中心とした湾曲形状を有する長孔25,26内をフォーク外れ防止クリップ31が移動することにより、クラッチレリーズフォーク21を揺動自在に支持する支点に対して、十分なシール性を確保することができる。これにより、クラッチ操作時の異音や操作性の悪化を解消し、車両の品質を向上させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、マニュアルトランスミッション車が備えるクラッチ装置に適用される。
10 クラッチ装置、12 空間、12t メイン空間、12u サブ空間、21 クラッチレリーズフォーク、21p 一方端、21q 他方端、22 平板部、23,24 折り返し部、25,26 長孔、25j,25k 端部、27 サポート受け部、27a,45a 球状面、31 防止クリップ、32 シール固定部、33,34 係止部、36m,36n 腕部、41 レリーズフォークサポート、42 ナット部、44 中間部、45 摺動部、51 フォークサポートブーツ、52 クリップ通し溝、54 嵌合部、54a 内周面、54b 外周面、56,59 リップ部、57 蛇腹部、62 レリーズシリンダ、64 フォークブーツ、66 フライホイール、68 クラッチディスク、70 クラッチシャフト、72 クランクシャフト、74 クラッチハウジング、74r リテーナ部、75 スリーブ、76 レリーズベアリング、78 ダイヤフラムスプリング、80 クラッチカバー、82 プレッシャプレート、84 クラッチフェーシング、101 中心点、102 円弧、106 揺動中心軸。

Claims (5)

  1. 球状の摺動部を有するレリーズフォークサポートと、
    前記摺動部に摺接する凹状部と、前記凹状部を挟んだ両側に設けられ、長孔が形成される第1側部および第2側部とを有し、前記摺動部を支点として、所定の揺動中心軸を中心に、クラッチの遮断、接続方向に揺動するクラッチレリーズフォークと、
    前記レリーズフォークサポートから前記クラッチレリーズフォークに向けて延設され、前記レリーズフォークサポートの周囲に潤滑剤を封入するための空間を形成するシール部材と、
    前記第1側部および前記第2側部に形成された前記長孔に挿入されることによって前記クラッチレリーズフォークに係止され、前記シール部材を介して前記レリーズフォークサポートを挟持する挟持部材とを備え、
    前記長孔は、前記揺動中心軸を中心とした湾曲形状を有し、かつ、前記クラッチレリーズフォークの揺動に伴って、前記挟持部材が前記長孔内を移動可能なように設けられる、クラッチ装置。
  2. 前記挟持部材は、前記クラッチレリーズフォークの揺動に伴って、第1移動端と第2移動端との間で前記長孔内を移動し、
    前記長孔は、第1端部および第2端部を有し、前記第1端部と前記第2端部との間で湾曲しながら延び、
    前記第1移動端と前記第2移動端との間の中心位置と、前記第1端部と前記第2端部との間の中心位置とが一致する、請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記シール部材には、前記レリーズフォークサポートの外周上で延び、前記挟持部材が嵌め合わされる溝部が形成される、請求項1または2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記溝部は、潤滑剤を封入するための前記空間と連通しないように設けられる、請求項3に記載のクラッチ装置。
  5. 前記シール部材は、前記レリーズフォークサポートに嵌合される嵌合部を有し、
    前記嵌合部には、前記レリーズフォークサポートと接触するリップ部が形成され、
    前記挟持部材は、前記リップ部の外周上で前記レリーズフォークサポートを挟持するように前記嵌合部に設けられる、請求項1から4のいずれか1項に記載のクラッチ装置。
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