JP7053344B2 - クラッチレリーズ装置 - Google Patents
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Description
クラッチレリーズ装置は、レリーズレバーと、レリーズレバーを回動可能に支持するレバー支持部材とを有する。レリーズレバーは、クラッチペダルの操作に応じて押圧される力点部と、力点部への押圧時に回動中心となる支点部と、力点部への押圧時に支点部周りに回動されると共に回動により駆動源とクラッチ板との締結を解除させる作用点部とを有する。レバー支持部材は、例えば先端部が略半球状とされて、該先端部においてレリーズレバーの支点部を支持する。具体的に、先端部には、上記の支点部においてレリーズレバーを回動可能に支持する摺動面が形成されている。
ペダル操作に対するクラッチ締結、締結解除の応答性は、運転者のペダル操作フィーリングや運転フィーリングを左右する要素となる。例えば、ペダル操作に対しクラッチが急締結される傾向にある場合には、車両のピッチ方向の振動が誘発されることによる運転フィーリングの悪化や、瞬間的なトルク増大によるトルク伝達下流部品の破損を招く虞がある。
ペダル操作フィーリングや運転フィーリングの向上を図る上では、ペダル操作に対するクラッチ締結、締結解除の応答性を適切に調整することが求められるが、この調整を可能とするために新たな部品追加を要する等、コストアップが助長されることは望ましくない。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施形態としてのクラッチレリーズ装置1について説明する。
図1及び図2は、クラッチレリーズ装置1を備えたクラッチ機構50の構成概要を例示した図であり、図1はクラッチ締結時、図2はクラッチ締結解除時の様子をそれぞれ示している。
本例のクラッチ機構50は、車輪の駆動源としてエンジンを有する車両に設けられており、エンジンと変速機(トランスミッション)との間に配置されて、エンジンで発生した動力の変速機に対する伝達を断続可能な機構として構成される。
クラッチ締結時、プレッシャプレート53は、ダイヤフラムスプリング52の弾性力によりクラッチフェーシング56を略一様な力でフライホイール60に向けて押し付ける。これにより、クラッチフェーシング56とフライホイール60との間の摩擦力が発生し、フライホイール60の回転がクラッチディスク51に向けて伝達される状態となる。
クラッチレリーズ装置1は、レリーズレバー2、レバー支持部材3、カバー部材4及びクリップ部材5を備えている。
レバー支持部材3は、クラッチハウジング58に支持された側を根元側、該根元側とは逆側を先端側としたときに、先端部が略半球状とされ、該先端部の表面に、支点部22においてレリーズレバー2を回動可能に支持する摺動面31が形成されている。
カバー部材4は、レバー支持部材3の先端部よりも根元側の部分に対して取り付けられる根元部41と、根元部41に連結され先端側がレリーズレバー2と当接する裾部42とを有している。
根元部41は、略円筒形状を有し、内周面においてレバー支持部材3と当接する。
裾部42は、根元部41から先端側に向けて(レリーズレバー2の支点部22側に向けて)末広がり状に形成され、略円錐台形状を有している。
本例では、裾部42の先端側は1周にわたり形成されているが、根元側は1周にわたって形成されず、2箇所開口により断絶された形状を有している。該2箇所の開口以外の部分、すなわち、根元部41と裾部42との連結を担う2箇所の部分はそれぞれ第一連結部42a、第二連結部42bとされる。これら第一連結部42aと第二連結部42bは、カバー部材4の中心軸を境に対向して位置されている。
図4に示すように、クリップ部材5は、長手方向における一端部51がレリーズレバー2に形成された挿通孔に挿通され、また一端部51よりも他端側に形成された挟持部51がレバー支持部材3を挟持している。このクリップ部材5は、レリーズレバー2の回動時、レリーズレバー2の移動、具体的には入力軸70の軸方向における移動を規制し、これによりレリーズレバー2のレバー支持部材3からの脱落防止が図られる。
一方、クラッチペダルがリリースされると、上記のクラッチ締結解除の際とは逆方向にレリーズレバー2が回動し、レリーズベアリング55はフライホイール60から離間する方向にスライド移動する。これにより、レリーズベアリング55がダイヤフラムスプリング52の中央部を押圧する状態が解消され、クラッチが締結された状態が得られる。
図5は、カバー部材4の裾部42の構成及び作用を説明するための図であり、図5A、図5Bは、それぞれクラッチ締結時、クラッチ締結解除時におけるクラッチレリーズ装置1のカットモデルを示している。なお、図5A、図5Bではクラッチハウジング58も併せて示している。
一方、裾部42の下側部分、すなわち第二連結部42bを通り裾部42先端まで延びる部分は、クラッチ締結解除時(図5B)よりもクラッチ締結時(図5A)の方が、回動するレリーズレバー2から受ける圧力が大きくなる部分となる(以下「締結時抵抗部」と表記する)。
そして、特に、上記のように締結時抵抗部を厚くすることで、クラッチ締結時にレリーズレバー2への抵抗力を大きくすることが可能となる。これにより、例えば運転者が急発進等を意図してクラッチペダルを急激にリリースする場合に、該ペダル操作に対しレリーズレバー2が戻り難くなるようにすることができ、クラッチの急激な締結が防止される。
従って、クラッチ寿命の延命化を図ることができる。
図6は、第一変形例としてのクラッチレリーズ装置1Aが備えるカバー部材4Aの構成例を示している。
カバー部材4との差違は、裾部42において第一連結部42aが省略された点である。
これにより、回動するレリーズレバー2に対する抵抗力は、締結時抵抗部の方が解除時抵抗部よりも大きくなる。そのため、クラッチレリーズ装置1の場合と同様に、クラッチ寿命の延命化を図ることができる。
カバー部材4Bとカバー部材4との差違は、下側部分としての締結時抵抗部に形状記憶材料43が設けられた点である。形状記憶材料43は、例えば形状記憶合金とされ、裾部42Bの下側部分の内部に埋め込まれるように配置されている。具体的に、本例において形状記憶材料43は、第二連結部42bの内部から裾部42Bの先端付近までにわたって裾部42B内に設けられている。
形状記憶材料43としては、低温時に変形し易く高温時(低温時よりも高温時:常温時を含む)に元形状に戻り易くなる性質を有する材料が選定される。
これにより、低温時にクラッチが過剰に締結し難くなることの防止を図りながら、クラッチの急激な締結防止を図ることによるクラッチの延命化を図ることができる。
上記で説明したように実施形態のクラッチレリーズ装置(1又は1A又は1B)は、クラッチペダルの操作に応じて押圧される力点部(21)と、力点部への押圧時に回動中心となる支点部(22)と、力点部への押圧時に支点部周りに回動されると共に回動により駆動源とクラッチ板との締結を解除させる作用点部(23)と、を有するレリーズレバー(2)と、支点部においてレリーズレバーを回動可能に支持する摺動面(31)が形成されたレバー支持部材(3)と、摺動面を覆うカバー部材(4又は4A又は4B)と、を備えている。
そして、カバー部材は、レバー支持部材に取り付けられる根元部(41)と、根元部に連結され先端側がレリーズレバーと当接する裾部(42A又は42A又は42B)とを有し、裾部は、駆動源とクラッチ板との締結時と締結解除時とでレリーズレバーの回動に対する抵抗力が異なるものである。
ペダル操作に対するクラッチ締結、締結解除の応答性を調整するにあたってカバー部材以外の別途の追加部品が不要となるため、部品点数削減によりコスト削減が図られる。
このように実施形態のクラッチレリーズ装置によれば、潤滑剤の漏れによる異音発生の防止を図りつつ、ペダル操作に対するクラッチ締結、締結解除の応答性の調整をコスト削減を図りながら実現することができる。
従って、運転フィーリングの悪化やトルク伝達下流部品の破損を防止することができる。
従って、クラッチの急締結緩和による運転フィーリングの悪化防止やトルク伝達下流部品の破損防止を簡易な構成で且つ低コストに実現することができる。
従って、コスト削減を図ることができる。
これにより、低温時にクラッチが過剰に締結し難くなることの防止を図りつつ、クラッチの急激な締結防止を図ることにより運転フィーリングの悪化やトルク伝達下流部品の破損を防止することができる。
70 入力軸
Claims (4)
- クラッチペダルの操作に応じて押圧される力点部と、前記力点部への押圧時に回動中心となる支点部と、前記力点部への押圧時に前記支点部周りに回動されると共に回動により駆動源とクラッチ板との締結を解除させる作用点部と、を有するレリーズレバーと、
前記支点部において前記レリーズレバーを回動可能に支持する摺動面が形成されたレバー支持部材と、
前記摺動面を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は、
前記レバー支持部材に取り付けられる根元部と、前記根元部に連結され先端側が前記レリーズレバーと当接する裾部とを有し、
前記裾部は、
前記駆動源と前記クラッチ板との締結時と締結解除時とにおける前記レリーズレバーの回動に対する抵抗力として、前記締結解除時における前記抵抗力よりも前記締結時における前記抵抗力の方が大きい
クラッチレリーズ装置。 - 前記裾部は、
前記締結解除時よりも前記締結時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる締結時抵抗部と、前記締結時よりも前記締結解除時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる解除時抵抗部とを有し、
前記締結時抵抗部の方が前記解除時抵抗部よりも肉厚とされた
請求項1に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記裾部は、
前記締結解除時よりも前記締結時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる締結時抵抗部と、前記締結時よりも前記締結解除時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる解除時抵抗部とを有し、
前記締結時抵抗部は、根元側から先端側への長さである裾長さが、前記解除時抵抗部の裾長さよりも長い
請求項1又は請求項2に記載のクラッチレリーズ装置。 - 前記裾部は、
前記締結解除時よりも前記締結時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる締結時抵抗部と、前記締結時よりも前記締結解除時に前記レリーズレバーから受ける圧力が大きくなる解除時抵抗部とを有し、
前記締結時抵抗部に形状記憶材料が設けられた
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のクラッチレリーズ装置。
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JP2018067568A JP7053344B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | クラッチレリーズ装置 |
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