JP5831208B2 - 容器用口栓及び容器 - Google Patents
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Description
さらに、プルタブに指を掛ける際には、指で注出口の内面に触れてしまう場合が多く、開封後に内容物が当該内面に触れてしまうと衛生面で問題となる場合もある。
加えて、注出口本体から切り離したプルタブは、それ自体が廃棄物となるため、廃棄の手間がかかるという問題もある。
本発明の他の目的は、大きな力を必要とせずに、容易かつ衛生的に開封することができる容器を提供することである。
本発明の容器用口栓は、液体または粉体の内容物が充填される容器本体に取り付けられる容器用口栓であって、円筒部と、前記円筒部の内腔を塞ぐ封止板部と、前記封止板部に突出して設けられ、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第一スロープリブと、該第一スロープリブよりも周方向一方側かつ径方向内側に配置され、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第二スロープリブとを有し、前記容器本体に取り付けられる第一部材と、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブを押圧する押圧部を有し、前記第一部材に対して、前記円筒部の軸線回りに相対回転可能かつ前記円筒部の軸線方向に相対移動不能に取り付けられた第二部材とを備え、前記封止板部は、一部が他の部分よりも薄い厚さとされた薄肉部位を有し、前記薄肉部位は、前記円筒部の周方向に線状に延びる第一薄肉線部と、前記第一薄肉線部上で互いに離間する二点を結ぶように前記封止板部の面方向に延びる第二薄肉線部と、を有し、前記二点のうちの一方は、前記二点のうちの他方に対して、前記円筒部の軸線を対称軸として回転対称となる点よりも前記周方向一方側若しくは前記周方向他方側にずれた位置に配されており、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブは、前記二点の各々を始点とするスロープを有して前記二点の双方に設けられ、前記第二部材を前記第一部材に対して所定の方向に相対回転させると、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブが前記押圧部により順次押圧されて前記封止板部が変位することにより、前記薄肉部位が前記二点をそれぞれ起点として互いに異なるタイミングで断裂して、前記円筒部の内腔が開通することを特徴とする容器用口栓である。
図1は、本実施形態の容器1の全体構成を示す図である。容器1は、本発明の容器用口栓20を備えるものであり、ソース、醤油、ドレッシング、油、だし、たれ、ふりかけ等の液体または粉体の各種食品や調味料等の内容物が充填されて使用されるものである。
キャップ80は、保管時等において容器用口栓20を覆って密閉し、充填された内容物を保護したり、容器本体10内への異物の侵入を防いだりする。
図3の上側は第一部材21の平面図であり、下側は当該平面図のA−A線における断面図である。第一部材21はポリエチレン樹脂等の比較的軟質の材料よりなり、略円筒状の円筒部23と、容器本体10に係合させるための係合部24とを備えている。
各第二スロープリブ30において周方向一方側R1における先側の端の位置は、円筒部23の軸線Pを回転中心として180度対称な位置とされている。さらに、封止板部25の面に対して垂直な方向に測ったときの当該先側の端の高さは、互いに等しい。また、2つの第二スロープリブ30は、傾斜角度が互いに異なっている。
このように、第一スロープリブ29及び第二スロープリブ30は、薄肉部位25Dの両端の各々を始点とするスロープを有している。
フランジ部32のうち、係合筒部33が延びる側と反対側の上面には、一対のストッパー34が設けられている。一対のストッパー34は、軸線Pを挟んで対向する位置であって、第三リブ31に対応する位相の位置に形成されている。係合筒部33には、上記内腔に突出する係合突起33Aが周方向にわたって形成されており、図2に示すように、容器本体10の開口部12において径方向外側に突出した被係合部12Aと係合することにより、第一部材21が容器本体10に対して係合固定されている。
第二部材22はポリプロピレン、ポリスチレン樹脂等の比較的硬質な材料よりなっており、注出口35が形成された筒状部36と、第一部材21に嵌合させるための嵌合部37と、容器用口栓の開封時に封止板部25を押圧する押圧リブ(押圧部)38とを備えている。
嵌合筒部42の外面には、軸線Pが延びる方向に延びる複数のリブ47が周方向に等間隔で形成されている。リブ47は、第二部材22の回転操作時(後述)における滑り止めとして機能する。
容器1に内容物が充填された食品の製造時においては、開口部12から容器本体10内に内容物を充填後、容器用口栓20を開口部12に取り付け、キャップ80を締めることにより完成する。その後、キャップ80が輸送中に外れないように必要に応じてシュリンクフィルム等で覆う等してから出荷される。
容器1の開封時は、使用者はキャップ80を取り外し、容器本体10を保持しながら、容器用口栓20の第二部材22を所定の方向(本実施形態では注出口35側から見て右回り、即ち周方向一方側R1)に回転させる。すると、容器本体10に固定された第一部材21に対して、第二部材22が当該所定の方向に相対回転する。
薄肉部位25Dの両端を起点として薄肉部位25C、25Dが断裂されることにより、封止板部25は、各封止板25A、25Bに分割されつつ、薄肉部位25C、25Dが容器本体10の内部に向かって変位するように押し込まれる。
また、内容物の流路となる円筒部23及び39の内面等に触れることなく開封することができるため、衛生面でも優れている。
さらに、プルタブタイプの口栓及び容器と異なり、開封時に内容物の飛散等が生じにくく、切り離された廃棄物が発生しないため、環境への負荷が少なく、取り扱いが容易な容器とすることができる。
次に、上述の実施形態の変形例について説明する。図12は、本変形例の容器用口栓における押圧リブを拡大して示す断面図である。図13は、図12のC矢視図である。
図12及び図13に示すように、本変形例では、上述の実施形態にて説明した押圧リブ38とは形状が異なる押圧リブ48を備えてる。
次に、上述の実施形態の他の変形例について説明する。図14は、本変形例の容器用口栓における押圧リブを拡大して示す断面図である。図15は、図14のD矢視図である。
図14及び図15に示すように、本変形例では、上述の実施形態及び変形例1で説明した押圧リブ38、48とは形状が異なる押圧リブ49を備えている。
押圧リブ49は、円筒部39の内面から離間して形成されており、また、上述の補強部48aを備える。また、図15に示すように、押圧リブ49において補強部48aが形成された部分の近傍は、押圧リブ49における他の部分よりも僅かに肉薄に形成されている。
また、押圧リブ49において肉薄に形成された部分は補強部48aによって補強されてるので、押圧リブ49が変形しにくい。
なお、押圧リブ49において円筒部39の軸線に近い内側部分の肉厚を厚くすることにより押圧リブ49をさらに補強することもできる。
逆に、強度的に問題がなく、突起部28と確実に係合できれば上記接続板は一枚の板とされなくともよく、軸線Pの位置で2つに分割されていてもよい。
さらに、容器本体10の代わりに、例えばゲーブルトップ型等の紙製容器が用いられてもよい。本発明の容器用口栓20は、プルタブタイプの口栓と異なり、開封時に容器用口栓20を容器本体10から離間させるような力を作用させる必要がないため、剛性の比較的低い紙製容器にも好適に用いることができる。
本実施例では、上述の実施形態で説明した構成を有する容器用口栓が取り付けられた容器を製造した。容器用口栓の材料としては、低密度ポリエチレン(実施例1)、及び低密度ポリエチレンに20%の炭酸カルシウムを含有させた複合材料(実施例2)が採用されている。また、比較対象として、肉薄部位25Dの両端の位置が円筒部23の軸線Pを回転中心として180度対称とされた構造を有する口栓を用いて、低密度ポリエチレンを材料とした場合(比較例1)及び低密度ポリエチレンに20%の炭酸カルシウムを含有させた複合材料(比較例2)について検討した。
図16に示すように、実施例1と比較例1とを比較した結果、実施例1の構成の方が比較例1の構成よりも開栓トルクのピーク値が小さく。軽い力で開栓することができることが分かった。また、実施例1においては、回転角度が50°前後の時点と回転角度が70°前後の時点との2つのタイミングで開栓トルクが高まってる。これは、薄肉部位25Dの両端を順次破断させたことに対応している。
Claims (5)
- 液体または粉体の内容物が充填される容器本体に取り付けられる容器用口栓であって、
円筒部と、前記円筒部の内腔を塞ぐ封止板部と、前記封止板部に突出して設けられ、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第一スロープリブと、該第一スロープリブよりも周方向一方側かつ径方向内側に配置され、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第二スロープリブとを有し、前記容器本体に取り付けられる第一部材と、
前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブを押圧する押圧部を有し、前記第一部材に対して、前記円筒部の軸線回りに相対回転可能かつ前記円筒部の軸線方向に相対移動不能に取り付けられた第二部材とを備え、
前記封止板部は、一部が他の部分よりも薄い厚さとされた薄肉部位を有し、
前記薄肉部位は、
前記円筒部の周方向に線状に延びる第一薄肉線部と、
前記第一薄肉線部上で互いに離間する二点を結ぶように前記封止板部の面方向に延びる第二薄肉線部と、
を有し、
前記二点のうちの一方は、前記二点のうちの他方に対して、前記円筒部の軸線を対称軸として回転対称となる点よりも前記周方向一方側若しくは前記周方向他方側にずれた位置に配されており、
前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブは、前記二点の各々を始点とするスロープを有して前記二点の双方に設けられ、
前記第二部材を前記第一部材に対して所定の方向に相対回転させると、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブが前記押圧部により順次押圧されて前記封止板部が変位することにより、前記薄肉部位が前記二点をそれぞれ起点として互いに異なるタイミングで断裂して、前記円筒部の内腔が開通する
ことを特徴とする容器用口栓。 - 前記第二部材は、前記第一部材の外側に一部が被せられることにより前記第一部材に取り付けられ、
前記第二部材の内側面と前記第一部材の外側面とのいずれか一方は凹凸を有する凹凸形状部を有し、
前記第二部材の内側面と前記第一部材の外側面との他方は前記凹凸形状部に接する平滑面を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の容器用口栓。 - 前記封止板部に突出して設けられ、前記第二スロープリブよりも周方向一方側かつ径方向外側に配置される第三リブを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の容器用口栓。
- 前記押圧部は、前記封止板部に直角に前記円筒部の径方向に延在する板状部材とされるとともに、前記第二部材と前記第一部材とを所定の方向に相対回転させた際に、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブと係合し、順次押圧することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の容器用口栓。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の容器用口栓と、
前記容器本体とを備えることを特徴とする容器。
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