JP2007223657A - 複合ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】頂板部には開口33が形成され、概開口を取り囲むように環状側壁34が形成されていると共に、スカート部32内面に螺子部35を有するキャップ本体3、キャップ本体のスカート部外面及び頂板部外縁を覆う外周壁4、キャップ本体の頂板部を覆うように外周壁にヒンジ連結された上蓋6、及び容器口部2先端及びキャップ本体頂板部内面の間に位置し、キャップ本体頂板部の開口に対応する位置に開口予定部53が形成されて成る中栓5から成る複合ヒンジキャップ1において、キャップ本体の環状側壁34には、ヒンジに対応する位置を除いた部分に注出用ノズルが形成されていると共に、外周壁の上方には、少なくとも該注出用ノズルに対応する位置に、上方且つ内方に延びる飲み口部が形成されている複合ヒンジキャップ。
【選択図】図1
Description
またキャップが容器口部から取り外されると、落として紛失したり或いは汚染されるおそれもあり、キャップが容器口部から分離せず、しかもその状態で直接口をつけて内容物を容易に飲むことができるヒンジキャップであることも望まれている。
1.飲み口部が、下方から上方且つ内方に延びる傾斜面からなる傾斜部と該傾斜部の上端から注出ノズルの上端を覆う突出部とからなること、
2.注出用ノズルのヒンジ側の端部の位置が、キャップの平面中心とヒンジ部を結ぶ半径を基準として50乃至70°の角度の範囲内にあり、且つ上面から見た注出用ノズルの形状がキャップ平面中心に対して80乃至100°の範囲の円弧状であること、
3.キャップ本体の頂板部内面及び中栓上面の間であって容器口部先端外周縁よりも内側の位置にシール部が形成されていること、
4.シール部が、キャップ本体頂板部の開口端部乃至近傍に形成された下方に突出する環状突起と、中栓上面に形成された環状凹部の密着により形成されること、
5.キャップ本体スカート部及び外周壁には、共回りのための係合部が形成されていること、
が好適である。
また、内容物をキャップに直接口をつけて飲む際に、注出用ノズル及び傾斜部から成る飲み口が、外周壁にヒンジ部以外の位置に形成されているため、上蓋が邪魔になることもなく、内容物をこぼすことなくスムーズに飲むことが可能となると共に、口をつける傾斜部が、滑らかな曲面状の傾斜面からなっているため、口当たりもよい。
更にキャップ本体、外周壁、及び中栓を異なる素材で形成することもできるため、耐熱性や機械的強度と密封性を兼ね備えたキャップを提供することが可能となる。
図1は、本発明の複合ヒンジキャップの一例の閉蓋状態における側断面図であり、図2は、図1に示す複合ヒンジキャップの上面図であり、図3Aは、図1に示す複合ヒンジキャップの開蓋状態における平面図であり、図3B乃至図3Dは他の位置に形成された飲み口部を説明するための開蓋状態における平面図であり、図4は、図1に示す複合ヒンジキャップの一部拡大断面図であり、図5は、図1に示す複合ヒンジキャップの側面図である。
またスカート部32の下端には、弱化部36を介してタンパーエビデントバンド37が形成されており、タンパーエビデントバンド37の下端内面には、容器口部2に形成された係合用突条22と係合する係合部30が形成されている。
更に、キャップ本体3の環状側壁34の一部分には、環状側壁34に比して高さの高い側壁から成る注出用ノズル38が形成されている。
キャップ本体の頂板部31の開口端部の近傍に、後述する中栓5の環状凹部56と密着してシール部を形成するための環状突起39が形成されている。
環状頂板部42には、環状頂板部42から上方に延び、上蓋6を閉蓋状態で固定するための環状係合部44が形成されている。本発明においては、キャップ本体3の注出用ノズル38と対応する位置において、この環状係合部44の上方から連続する傾斜部45を含む飲み口部49が形成されている。この飲み口部49は、環状係合部44の上端から外径が上方に行くに従って小さくなる滑らかな曲面状の傾斜面46、傾斜面46の上方内面から下方に垂下しキャップ本体頂板部31に下端が当接する補強用の垂直壁47、及び傾斜面46の上端からキャップ本体の注出用ノズル38の上端を覆うように内方に突出する突出部48から成っている。
本発明の複合ヒンジキャップにおいて、注出用ノズル38及び傾斜部45で形成される飲み口部49の位置は、ヒンジ部以外の箇所に形成されていることが好ましく、上蓋が邪魔になることがなく、また内容液をこぼすことなくスムーズに飲むことを可能にする上で、上記角度αが50乃至70°の範囲で、また上記角度βが80乃至100°の範囲にあることが特に好ましい。
また図3Dに示すように、飲み口部49の両側端部A,Bが、キャップの平面中心Oとヒンジ中央部Xを結ぶ半径O−Xを基準として、角度∠XOA及び∠XOBが共にα°で、ヒンジ部及びその近傍を除く全周にわたって飲み口部を形成することもできる。
天面61の内面には、環状側壁34の内面と密着して、後述する中栓に形成されたスコア52を破断し開口予定部53を取り除いた後の液密性を確保するためのシール用突起64が形成されているが、図3Aに示すように、上述した注出用ノズル38及び傾斜部45に対応する箇所64bでは、シール用突起64の長さは、注出用ノズル38及び傾斜部45の高さに応じて短く形成されている。
また天面61のヒンジと相対する部分には、開蓋用突起65が形成されている。
また中栓5の上面にはキャップ本体の環状突起39に対応する環状凹部56が形成されている。かかる環状突起39及び環状凹部56が嵌合することにより、中栓5を上方から押圧して容器口部2と中栓5のシール性が高められ、容器使用時に内容液がキャップ本体と中栓との間を通って外部に漏れることが防止できると共に、スコア52を破断する際にキャップ本体3と容器口部2の間から抜けてしまうことが予防されている。
また本発明の複合ヒンジキャップは、キャップ本体と外周壁が位置決めされているので、外周壁単独の回転が防止されているため、外周壁を把持して開蓋方向に旋回することによりキャップ本体下端に形成されたタンパーエビデントバンドをつなぐ弱化部が破断され、キャップ全体を容易に取り外すことができる。
また各部材を異なる樹脂で成形することができ、例えば、キャップ本体及び外周壁を機械的強度や耐熱性の高いポリプロピレン等から形成し、中栓を密封性又はスコアの破断性に優れたポリエチレン等で形成して組み合わせることにより、機械的強度、耐熱性、密封性、或いは開封性に優れたキャップを提供することができる。
6 上蓋、7 係合用凸部、8 切り欠き、31 キャップ本体頂板部、
32 スカート部、33 開口、34 環状側壁、35 螺子部、36 弱化部、
37 タンパーエビデントバンド、38 注出用ノズル、39 環状突起、
40 環状溝、41 側壁部、42 環状頂板部、43 ヒンジ部、
44 環状係合部、 45 傾斜部、46 傾斜面、47 垂直壁、48 突出部、
51 インナーリング、 52 スコア、53 開口予定部、54 把持部、
55 支柱、56 環状凹部、 57 凸部、61 天面、62 側壁部、
63 係合部、64 シール用突起、 65 開蓋用突起。
Claims (6)
- 頂板部及びスカート部から成り、該頂板部には開口が形成され、該開口を取り囲むように上方に延びる環状側壁が形成されていると共に、スカート部内面に螺子部を有するキャップ本体、該キャップ本体のスカート部外面及び頂板部外縁を覆う外周壁、該キャップ本体の頂板部を覆うように外周壁にヒンジ連結された上蓋、及び容器口部先端及びキャップ本体頂板部内面の間に位置し、キャップ本体頂板部の開口に対応する位置に開口予定部が形成されて成る中栓から成る複合ヒンジキャップにおいて、
前記キャップ本体の環状側壁には、ヒンジに対応する位置を除いた部分に注出用ノズルが形成されていると共に、外周壁の上方には、少なくとも該注出用ノズルに対応する位置に、上方且つ内方に延びる飲み口部が形成されていることを特徴とする複合ヒンジキャップ。 - 前記飲み口部が、下方から上方且つ内方に延びる傾斜面からなる傾斜部と該傾斜部の上端から注出ノズルの上端を覆う突出部とからなる請求項1記載の複合ヒンジキャップ。
- 前記注出用ノズルのヒンジ側の端部の位置が、キャップの平面中心とヒンジ部中央を結ぶ半径を基準として50乃至70°の角度の範囲内にあり、且つ上面から見た注出用ノズルの形状がキャップ平面中心に対して80乃至100°の範囲の円弧状である請求項1記載又は2記載の複合ヒンジキャップ。
- 前記キャップ本体の頂板部内面及び中栓上面の間であって容器口部先端外周縁よりも内側の位置にシール部が形成されている請求項1乃至3記載の複合ヒンジキャップ。
- 前記シール部が、キャップ本体頂板部の開口端部乃至近傍に形成された下方に突出する環状突起と、中栓上面に形成された環状凹部の密着により形成される請求項4記載の複合ヒンジキャップ。
- 前記キャップ本体スカート部及び外周壁には、位置決めのための係合部が形成されている請求項1乃至5の何れかに記載の複合ヒンジキャップ。
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