JP5737005B2 - 容器用口栓及び容器 - Google Patents
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さらに、プルタブに指を掛ける際には、指で注出口の内面に触れてしまう場合が多く、開封後に内容物が当該内面に触れてしまうと衛生面で問題となる場合もある。
加えて、注出口本体から切り離したプルタブは、それ自体が廃棄物となるため、廃棄の手間がかかるという問題もある。
本発明の他の目的は、大きな力を必要とせずに、容易かつ衛生的に開封することができる容器を提供することである。
即ち、本発明に係る容器用口栓は、液体または粉体の内容物が充填される容器本体に取り付けられる容器用口栓であって、円筒部と、前記円筒部の内腔を塞ぐ封止板部と、前記封止板部に突出して設けられ、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第一スロープリブと、該第一スロープリブよりも周方向一方側に、かつ径方向内側に配置され、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第二スロープリブとを有し、前記容器本体に取り付けられる第一部材と、これら第一スロープリブ及び第二スロープリブを押圧する押圧部を有し、前記第一部材に対して、相対回転可能かつ前記円筒部の軸線方向に相対移動不能に取り付けられた第二部材とを備え、前記第二部材を前記第一部材に対して所定の方向に相対回転させると、前記押圧部により前記第一スロープリブ及び第二スロープリブが順次押圧されて前記封止板部が変位することにより前記円筒部の内腔が開通することを特徴とする。
図1は、本実施形態の容器1の全体構成を示す図である。容器1は、本発明の容器用口栓20を備えるものであり、ソース、醤油、ドレッシング、油、だし、たれ、ふりかけ等の液体または粉体の各種食品や調味料等の内容物が充填されて使用されるものである。
キャップ80は、保管時等において容器用口栓20を覆って密閉し、充填された内容物を保護したり、容器本体10内への異物の侵入を防いだりする。
図3の上側は第一部材21の平面図であり、下側は当該平面図のA−A線における断面図である。第一部材21はポリエチレン樹脂等の比較的軟質の材料よりなり、略円筒状の円筒部23と、容器本体10に係合させるための係合部24とを備えている。
フランジ部32のうち、係合筒部33が延びる側と反対側の上面には、一対のストッパー34が設けられている。一対のストッパー34は、軸線Pを挟んで対向する位置であって、第三リブ31に対応する位相の位置に形成されている。係合筒部33には、上記内腔に突出する係合突起33Aが周方向にわたって形成されており、図2に示すように、容器本体10の開口部12において径方向外側に突出した被係合部12Aと係合することにより、第一部材21が容器本体10に対して係合固定されている。
第二部材22はポリプロピレン、ポリスチレン樹脂等の比較的硬質な材料よりなっており、注出口35が形成された筒状部36と、第一部材21に嵌合させるための嵌合部37と、容器用口栓の開封時に封止板部25を押圧する押圧リブ(押圧部)38とを備えている。
容器1に内容物が充填された食品の製造時においては、開口部12から容器本体10内に内容物を充填後、容器用口栓20を開口部12に取り付け、キャップ80を締めることにより完成する。その後、キャップ80が輸送中に外れないように必要に応じてシュリンクフィルム等で覆う等してから出荷される。
容器1の開封時は、使用者はキャップ80を取り外し、容器本体10を保持しながら、容器用口栓20の第二部材22を所定の方向(本実施形態では注出口35側から見て右回り、即ち周方向一方側R1)に回転させる。すると、容器本体10に固定された第一部材21に対して、第二部材22が当該所定の方向に相対回転する。
また、内容物の流路となる円筒部23及び39の内面等に触れることなく開封することができるため、衛生面でも優れている。
さらに、プルタブタイプの口栓及び容器と異なり、開封時に内容物の飛散等が生じにくく、切り離された廃棄物が発生しないため、環境への負荷が少なく、取り扱いが容易な容器とすることができる。
そして、これらに加えて設けられる補助スロープリブ72は、第三リブ71と薄肉部位25Dとの間に第三リブと同一周上に配置され、連結部27と対応する位相の位置に延在する部材である。
また、この補助スロープリブ72の軸線P方向を向く面は、第一スロープリブ69の軸線P方向を向く面の傾斜に連続するように第三リブ71から第一スロープリブ69へ向かって周方向に徐々に突出高さが増加している。
逆に、強度的に問題がなく、突起部28、68と確実に係合できれば上記接続板は一枚の板とされなくともよく、軸線Pの位置で2つに分割されていてもよい。
さらに、容器本体10の代わりに、例えばゲーブルトップ型等の紙製容器が用いられてもよい。本発明の容器用口栓20は、プルタブタイプの口栓と異なり、開封時に容器用口栓20を容器本体10から離間させるような力を作用させる必要がないため、剛性の比較的低い紙製容器にも好適に用いることができる。
Claims (5)
- 液体または粉体の内容物が充填される容器本体に取り付けられる容器用口栓であって、
円筒部と、前記円筒部の内腔を塞ぐ封止板部と、前記封止板部に突出して設けられ、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第一スロープリブと、該第一スロープリブよりも周方向一方側かつ径方向内側に配置され、少なくとも一部が周方向一方側に向かうにしたがって突出高さが大きくなる第二スロープリブとを有し、前記容器本体に取り付けられる第一部材と、
これら第一スロープリブ及び第二スロープリブを押圧する押圧部を有し、前記第一部材に対して、相対回転可能かつ前記円筒部の軸線方向に相対移動不能に取り付けられた第二部材とを備え、
前記第二部材を前記第一部材に対して所定の方向に相対回転させると、前記押圧部により前記第一スロープリブ及び第二スロープリブが順次押圧されて前記封止板部が変位することにより前記円筒部の内腔が開通することを特徴とする容器用口栓。 - 前記封止板部に突出して設けられ、前記第二スロープリブよりも周方向一方側かつ径方向外側に配置される第三リブを備えることを特徴とする請求項1に記載の容器用口栓。
- 前記封止板部は、一部が他の部分よりも薄い厚さとされた薄肉部位を有し、前記第一スロープリブ及び第二スロープリブが押圧されて前記封止板部が変位する際に、前記薄肉部位が断裂して複数の封止板に分割されることを特徴とする請求項1または2に記載の容器用口栓。
- 前記押圧部は、前記封止板部に直角に前記円筒部の径方向に延在する板状部材とされるとともに、前記第二部材と前記第一部材とを所定の方向に相対回転させた際に、前記第一スロープリブ及び前記第二スロープリブと係合し、順次押圧することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の容器用口栓。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の容器用口栓と、
前記容器本体とを備えることを特徴とする容器。
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