JP5829618B2 - 継電器 - Google Patents
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Description
固定接点をそれぞれ有する一対の固定端子と、
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であることと、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成されることと、を特徴とする継電器。
適用例1に記載の継電器によれば、磁石の磁束密度が、一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成されている。このため、磁束密度が可動接点領域と中央部領域と同じ場合に比較して、可動接触子を一対の固定接点から引き離す方向に作用するローレンツ力を小さくできる。さらに、可動接点領域の磁束密度は中央部領域の磁束密度よりも大きい関係を有している。これにより、前記固定接点と前記可動接点との閉開時に発生するアーク電流に作用するローレンツ力を保持しつつ、可動接触子を一対の固定接点から引き離す方向に作用するローレンツ力を小さくできる。よって、継電器がON状態(駆動機構が動作している状態)における一対の固定接点と可動接触子との接触を安定に維持できる。
前記第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石は、単一の磁石である、ことを特徴とする継電器。
適用例2に記載の継電器によれば、同じ厚さの磁石を分割して配置した場合よりも磁束密度を強くできる。
前記可動接触子は、前記中央部と前記一対の可動接点との間に位置し、前記可動接触子の移動方向成分を含む方向に延びる一対の延伸部を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例3に記載の継電器によれば、中央部と一対の可動接点との間に延伸部を設けることで、中央部を一対の可動接点よりも前記一対の固定接点から離れて位置させることができる。よって、可動接点領域よりも中央部領域の方が磁束密度を小さくできる。これにより、継電器がON状態における一対の固定接点と可動接触子との接触を安定に維持できる。
前記所定の面に平行な投影面に垂直投影した場合に、前記一対の可動接点は前記磁石と重なる位置に配置され、前記中央部の少なくとも一部は前記磁石と重ならない位置に配置されている、ことを特徴とする継電器。
適用例4に記載の継電器によれば、磁石が中央部の少なくとも一部と重ならない位置に配置されているため、可動接点領域よりも中央部領域の方が磁束密度をより小さくできる。これにより、可動接触子を一対の固定接点から引き離す方向に作用するローレンツ力をより小さくすることができる。よって、継電器がON状態における一対の固定接点と可動接触子との接触をより安定に維持できる。
前記可動接触子は、さらに、
前記一対の延伸部から互いに近づくように延びる一対の可動接触部を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例5に記載の継電器によれば、延伸部から互いに近づくように延びる一対の可動接触部を有する。これにより、可動接触部を流れる電流の向き、および、磁石の向きを制御することで、一対の可動接触部が前記固定接点に近づく方向にローレンツ力を可動接触子に作用させることができる。よって、継電器がON状態における一対の固定接点と可動接触子の接触をより一層安定に維持できる。
前記中央部と前記磁石とに挟まれるように配置された磁気遮蔽部を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例6に記載の継電器によれば、中央部と磁石との間に磁気遮蔽部を配置することで、可動接点領域よりも中央部領域の方が磁束密度を小さくできる。これにより、継電器がON状態における一対の固定接点と可動接触子との接触を安定して維持できる。
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と前記各固定接点を収容する容器を備え、
前記容器は、
底部を有し、前記固定端子の一対の前記固定接点が内側に配置され、前記固定端子の他の部分の一部が外側に配置されるように前記底部を貫通して前記一対の固定端子が取り付けられ、前記一対の固定端子のそれぞれに対応した前記内部空間の一部である2つの収容室を形成する絶縁性を有する1つの第1の容器と、
前記第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有し、
前記第1の容器は、前記可動接触子の移動方向について、少なくとも前記各固定接点が配置された位置よりも前記底部に対して離れた位置まで前記底部から延び、前記2つの収容室を区画する仕切壁部を有し、
前記各固定接点は、前記内部空間のうち前記各収容室に位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例7に記載の継電器によれば、第1の容器は2つの収容室を区画する仕切壁部を有し、2つの収容室は一対の固定接点をそれぞれ収容する。よって、アーク発生により固定端子を形成する部材の粒子が飛散しても、第1の容器の仕切壁部が障壁となることで、粒子が堆積等して各固定端子間が導通する可能性を低減できる。すなわち、継電器のOFF状態(駆動機構が動作していない状態)において、固定端子間が導通する可能性を低減できる。
前記仕切壁部は、前記可動接触子の移動方向について、少なくとも前記各可動接点が配置された位置よりも前記底部に対して離れた位置まで前記底部から延び、
前記各可動接点は、前記内部空間のうち前記各収容室に位置する、ことを特徴とする継電器。
適用例8に記載の継電器によれば、各可動接点についても各収容室に位置している。これにより、アーク発生により可動接点を含む可動接触子を形成する部材の粒子が飛散しても第1の容器の仕切壁部が障壁となることで、粒子が堆積等して各固定端子間が導通する可能性をより一層低減できる。
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と前記固定接点を収容する容器と、
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であることと、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成されることと、
前記容器は、
前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定接点をそれぞれ収容する2つの第1の容器と、
前記2つの第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。
適用例9に記載の継電器によれば、磁石の磁束密度が、一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成されている。このため、磁束密度が可動接点領域と中央部領域と同じ場合に比較して、可動接触子を一対の固定接点から引き離す方向に作用するローレンツ力を小さくできる。さらに、可動接点領域の磁束密度は中央部領域よりも大きい関係を有している。これにより、前記固定接点と前記可動接点との閉開時に発生するアーク電流に作用するローレンツ力を保持しつつ、可動接触子を一対の固定接点から引き離す方向に作用するローレンツ力を小さくできる。よって、継電器がON状態における一対の固定接点と可動接触子との接触を安定に維持できる。また、各固定端子に対応して第1の容器が設けられ、各第1の容器の内側にはそれぞれ固定接点が収容されている。これにより、一対のアークが近づくように引き伸ばされた場合でも、各第1の容器が障壁となるので、一対のアークが衝突することで短絡が発生する可能性を低減できる。
前記各可動接点は、前記内部空間のうち、前記各第1の容器の内側に収容されている、ことを特徴とする継電器。
適用例10に記載の継電器によれば、各可動接点が各第1の容器の内側に収容されていることから、一対のアークが近づくように引き伸ばされた場合でも、一対のアークが衝突する可能性をより低減できる。
前記磁石は、前記第1と第2の側の両側に配置されている、ことを特徴とする継電器。
適用例11に記載の継電器によれば、磁石を第1と第2の側のいずれか一方に配置した場合よりも、アーク電流に作用するローレンツ力を大きくできる。これにより、発生したアークの消弧をより促進できる。
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と、を備える継電器において、
前記継電器は、電源と負荷を含むシステムに用いられ、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置され、かつ、前記電源から前記負荷に電力が供給される電力供給時に前記継電器に電流が流れた場合に、前記可動接触子を流れる電流に対して前記可動接触子を対向する前記固定接点に近づける方向にローレンツ力を発生させるように配置されている、ことを特徴とする継電器。
適用例12に記載の継電器によれば、対向する前記可動接点と前記固定接点とが接触した状態において、磁石は前記可動接触子を対向する固定接点に近づける方向にローレンツ力を発生させる。これにより、対向する可動接点と固定接点との接触を安定に維持できる。特に、大きな電流が継電器に流れる場合において、対向する可動接点と固定接点との接触を安定に維持できる。ここで、適用例12において、適用例2,3に記載の特徴的な要件を取り込むこともできる。例えば、適用例3に記載の可動接触子の形状に関する要件を適用例12に取り込んでも良い。また、適用例12において、磁石は、第1と第2の側の両側に配置されていることが好ましい。こうすることで、可動接触子を流れる電流に対して大きなローレンツ力を発生させることができるため、対向する可動接点と固定接点との接触をより安定に維持できる。
A〜H.各実施例:
I.変形例:
A−1.継電器の概略構成:
図1は、第1実施例に係る継電器5を備えた電気回路1の説明図である。電気回路1は、例えば車両に搭載される。電気回路1は、直流電源2と、継電器5と、インバータ3と、モータ4とを備える。インバータ3は、直流電源2の直流電流を交流電流に変換する。インバータ3により変換された交流電流がモータ4に供給されることでモータ4が駆動する。モータ4の駆動により車両が走行する。継電器5は、直流電源2とインバータ3との間に設けられ、電気回路1の開閉を行う。
次に図4〜図7を用いて継電器5の詳細構成について説明する。図4は、図3Bの継電器本体6の3−3断面図である。図5は、図4に示す継電器本体6の斜視図である。図6A,図6Bは、継電器5の構成の一部を説明するための図である。図6Aは、図4に示す断面図のうち一部のみを示した図である。図6Bは、永久磁石800について説明するための模式図であり、継電器5をZ軸正方向から見た図である。図7は、図3Bの継電器5の5−5断面図であり、外側ケース8(上側ケース7,下側ケース9)や永久磁石800も図示している。ここで、図4や図6Aには、永久磁石800の配置位置を明示するために、点線で永久磁石800の輪郭を示している。
図8A,図8Bは、第2実施例の継電器5aを説明するための図である。図8Aは、図3Bの3−3断面図に相当する図である。図8Bは、永久磁石800と磁気遮蔽部850との位置関係を表す模式図である。継電器本体6aも第1実施例と同様に、外側ケース8(図2)により周囲を囲われ保護される。第1実施例の継電器5と異なる点は、可動接触子50aの形状と、新たに磁気遮蔽部850を設けた点と、永久磁石800と可動接触子50aの位置関係である。その他の構成(例えば、駆動機構90)は、第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。ここで、図8Aには、永久磁石800や磁気遮蔽部850の配置位置を明示するために、点線で永久磁石800の輪郭を示し、一点鎖線で磁気遮蔽部850の輪郭を示している。
図9は、第3実施例の継電器5bを説明するための図である。図9は、図3Bの3−3断面図に相当する図である。図10は、図9に示す継電器本体6bの斜視図である。第1実施例の継電器5との違いは、可動接触子50bの構成である。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、図9には永久磁石800の配置位置を明示するために、点線で永久磁石800の輪郭を示している。
図11A,図11Bは、第4実施例の継電器5dの外観図である。図11Aは、継電器5dの第1の外観図である。図11Bは、継電器5dの第2の外観図である。図11Aは、理解の容易のために、外側ケース8の内側に配置された継電器本体6dの構成も実線で示している。また、図11Bは、図11Aで図示した外側ケース8の図示を省略すると共に、継電器5dが備える永久磁石800dを図示している。第1実施例の継電器5と異なる点は、第1の容器20dの構成と、永久磁石800dによって形成される磁束の向きと、後述する第3の容器の構成と、後述する接合部材の構成である。その他の構成(例えば、駆動機構90)は、第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、第3の容器及び接合部材は後述する構成とすることが更に好ましいが、第1実施例と同様の構成としても良い。
図16は、第5実施例の継電器5eを説明するための図である。図16は、図3Bの3−3断面図に相当する図である。継電器本体6eも第1実施例と同様に、外側ケース8(図2)により周囲を囲われ保護される。また、外側ケース8と継電器本体6eの間であって、所定の面(図16の紙面)を挟む両側に永久磁石800eが配置されている。第1実施例の継電器5との違いは、永久磁石800eの大きさである。その他の構成については第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一の符号を付すと共に説明を省略する。
図17は、第6実施例の継電器5fを説明するための図である。図17は、継電器本体6f及び永久磁石800をZ軸方向(真上)から見た図である。継電器本体6fも第1実施例と同様に、外側ケース8(図2)により周囲を囲われ保護される。上記第1実施例と異なる点は、固定端子10の設置数、第1の容器20の設置数、可動接触子50の設置数、永久磁石800の配置数、及び、可動接触子50を駆動させる駆動機構の構成である。その他の構成については、第1実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、説明の便宜上、複数の固定端子10を区別して説明するために複数の固定端子10に符号10P,10Q,10R,10Sを括弧書きにて付している。
図18は、第7実施例の継電器5hの断面図である。図18は、図4と同様、図3Bの3−3断面図に相当する。第1実施例の継電器5と異なる点は、第1の容器20hが仕切壁部21を有する点である。その他の構成については、第1実施例の継電器5と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。なお、第7実施例の継電器5hは、第1実施例の継電器5と同様の磁束密度の関係を有する。すなわち、可動接点58が位置する可動接点領域RVよりも中央部52が位置する中央部領域RXの方が磁束密度は小さい。
図19は、第8実施例の継電器5iの外観斜視図である。なお、外側ケース8(図11A)の図示は省略している。図20は、図19の断面図である。図20は、図4と同様、図3Bの3−3断面図に相当する。図20には、永久磁石800iの配置位置を明示するために、点線で永久磁石800iの輪郭を示している。第8実施例の継電器5iと、第7実施例の継電器5h(図18)の異なる点は、永久磁石800iの大きさと、磁束密度の関係である。その他の構成(例えば、第1の容器20h)は第7実施例の継電器5hと同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
なお、上記実施例における構成要素の中の、特許請求の範囲の独立項に記載した要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、可動接触子50,50a,50bと可動接触子50,50a,50bによって接続される一対の固定端子10に対し、異極同士が向き合った2つの永久磁石800が配置されていた。これに代えて永久磁石800は1つであっても良い。このようにしても、永久磁石800によって形成される磁束によって、アークを引き伸ばすことができる。また、上記実施例と同様に、電磁反発力を低減させることや、電磁吸着力を発生させることで、一対の固定接点18と可動接触子50,50a,50bの接触を安定に維持できる。
図21は、第2変形例の継電器5gを説明するための図である。図21は、継電器本体6g及び永久磁石800fをZ軸正方向側から見た場合の模式図である。第2実施例の継電器5a(図8A,図8B)との違いは、永久磁石800fの構成である。その他の構成(例えば、可動接触子50a等)については、第2実施例と同様の構成であるため、同様の構成については同一符号を付すと共に説明を省略する。
上記実施例では、駆動機構90として、可動鉄心72を磁力により移動させる機構を用いたが、これに限られるものではなく、可動接触子50を移動させるための他の機構を用いても良い。例えば、可動接触子50の中央部52(図6A)のうち固定端子10が位置する側とは反対側の面に、外部から伸縮自在に操作可能なリフト部を設置し、リフト部の伸縮により可動接触子50を移動させる機構を採用しても良い。
上記第1,2,3,5,6,7,8実施例において、第3の容器34(例えば、図4)の構成に代えて、第4実施例の第3の容器34d(図12A)の構成を採用しても良い。すなわち、下容器部340と蓋容器部360とが別体となった第3の容器34dを第1,2,3,5,6,7,8実施例に採用しても良い。また、上記第1,2,3,5,6,7,8実施例において、接合部材30(例えば、図4)の構成に代えて、第4実施例の接合部材30d(図12A)の構成を採用しても良い。すなわち、材質の異なる第1と第2の接合部材301,303を用いた接合部材30dを第1,2,3,5,6,7,8実施例に採用しても良い。
I−5−1.第1のばね及び関連部材の変形例:
上記実施例では、第1のばね62は、ロッド60の動きに応じて変位することなく他端が第3の容器34に固定されていた(図4)。しかしながら、第1のばね62の構成は上記実施例に限定されるものではなく、ロッド60の動きに応じて変位する構成や他の構成を採用しても良い。以下に、具体例を記載する。なお、以下では、第4実施例の継電器5dの変形例として第1のばね及び関連部材の構成を記載するが、他の実施例にも適用可能である。
以下に、接合部材及び関連部材の変形例について記載する。なお、以下では、第4実施例の継電器5dの変形例として接合部材及び関連部材の構成を記載するが、他の実施例にも適用可能である。
上記第7実施例では、可動接触子50の移動方向について、仕切壁部21は、1対の可動接点58が配置された位置よりも底部24に対して離れた位置まで底部24から延びていた(図18)。しかしながら、上記に限定されるものではなく、少なくとも、仕切壁部21は、1対の固定接点18が配置された位置よりも底部24に対して離れた位置まで底部24から延びていれば良い。このようにしても、アーク発生により固定端子10を形成する部材の粒子が飛散しても、第1の容器20hの仕切壁部21が障壁となることで、粒子が堆積等して各固定端子10間が導通する可能性を低減できる。
可動接触子50,50a,50bの形状は、上記実施例に記載の形状に限定されるものではない。ここで、可動接触子50,50a,50bの形状は、可動接触子50,50a,50bの移動に際し屈曲した形状であることが好ましい。詳細には、可動接触子50,50a,50bは、移動方向について、中央部52と中央部52よりも固定接点18に近い位置にある可動接点58とを有するように屈曲する形状であることが好ましい。例えば、上記実施例では、延伸部54は、移動方向(Z軸方向)に平行な方向であって中央部52から固定接点18に向かう方向(Z軸正方向)に延びていたが(図4)、これに限定されるものではない。詳細には、例えば、延伸部54は、ロッド60が挿通する中央部52からZ軸正方向成分を含む方向に延びていれば良い。すなわち、延伸部54は、移動方向に対して傾斜していても良い。例えば、図30に示す可動接触子50mの延伸部54mや、図31に示す可動接触子50rの延伸部54rのような形状でも良い。
6〜6ka…継電器本体
10…固定端子
10W…プラス固定端子
10X…マイナス固定端子
18…固定接点
19…固定接触部
20,20d,20dk…第1の容器
32…ベース部
34…第3の容器
34d…第3の容器
40…コイル用容器
42…コイルボビン
42a…ボビン本体部
44…コイル
50〜50b…可動接触子
52〜52b…中央部
54,54b…延伸部
56〜56b…可動接触部
58,58b…可動接点
62…第1のばね
64…第2のばね
70…固定鉄心
72…可動鉄心
90…駆動機構
92,92d…第2の容器
100…気密空間
100d…気密空間
200…アーク
800,800d,800e,800f,800i…永久磁石
850…磁気遮蔽部
I…電流
F1…ローレンツ力
RV…可動接点領域
RX…中央部領域
Fa…所定の面
Claims (12)
- 固定接点をそれぞれ有する一対の固定端子と、
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と、
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であり、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成され、
前記継電器は、さらに、前記中央部と前記磁石とに挟まれるように配置された磁気遮蔽部を有する、
ことを特徴とする継電器。 - 請求項1に記載の継電器において、
前記第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石は、単一の磁石である、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1又は請求項2に記載の継電器において、
前記可動接触子は、前記中央部と前記一対の可動接点との間に位置し、前記可動接触子の移動方向成分を含む方向に延びる一対の延伸部を有する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項3に記載の継電器において、
前記所定の面に平行な投影面に垂直投影した場合に、前記一対の可動接点は前記磁石と重なる位置に配置され、前記中央部の少なくとも一部は前記磁石と重ならない位置に配置されている、ことを特徴とする継電器。 - 請求項3又は請求項4に記載の継電器において、
前記可動接触子は、さらに、
前記一対の延伸部から互いに近づくように延びる一対の可動接触部を有する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の継電器において、さらに、
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と前記各固定接点を収容する容器を備え、
前記容器は、
底部を有し、前記固定端子の一対の前記固定接点が内側に配置され、前記固定端子の他の部分の一部が外側に配置されるように前記底部を貫通して前記一対の固定端子が取り付けられ、前記一対の固定端子のそれぞれに対応した前記内部空間の一部である2つの収容室を形成する絶縁性を有する1つの第1の容器と、
前記第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有し、
前記第1の容器は、前記可動接触子の移動方向について、少なくとも前記各固定接点が配置された位置よりも前記底部に対して離れた位置まで前記底部から延び、前記2つの収容室を区画する仕切壁部を有し、
前記各固定接点は、前記内部空間のうち前記各収容室に位置する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項6に記載の継電器において、
前記仕切壁部は、前記可動接触子の移動方向について、少なくとも前記各可動接点が配置された位置よりも前記底部に対して離れた位置まで前記底部から延び、
前記各可動接点は、前記内部空間のうち前記各収容室に位置する、ことを特徴とする継電器。 - 固定接点をそれぞれ有する一対の固定端子と、
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と
内側に内部空間を形成し、前記可動接触子と前記固定接点を収容する容器と、
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であることと、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成されることと、
前記容器は、
前記各固定端子にそれぞれ対応して設けられ、前記各固定接点をそれぞれ収容する2つの第1の容器と、
前記2つの第1の容器に接合され、前記各固定端子と前記第1の容器と共に前記内部空間を形成する第2の容器と、を有する、ことを特徴とする継電器。 - 請求項8に記載の継電器において、
前記各可動接点は、前記内部空間のうち、前記各第1の容器の内側に収容されている、ことを特徴とする継電器。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の継電器において、
前記磁石は、前記第1と第2の側の両側に配置されている、ことを特徴とする継電器。 - 固定接点をそれぞれ有する一対の固定端子と、
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と、
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であり、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成され、
前記第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石は、単一の磁石である、ことを特徴とする継電器。 - 固定接点をそれぞれ有する一対の固定端子と、
前記一対の固定端子の各固定接点にそれぞれ対向する一対の可動接点を有する可動接触子と、
前記可動接点を前記固定接点に接触させるために前記可動接触子を移動させる駆動機構と、
互いに対向する前記固定接点および前記可動接点の両接点間に生じるアークを消弧するための磁石と、
を備える継電器において、
前記可動接触子は、前記一対の可動接点の間に位置する中央部を有し、
前記磁石は、前記可動接触子と前記可動接触子によって電気的に接続される前記一対の固定端子とを含む所定の面を挟む第1と第2の側の少なくともいずれか一方に配置される磁石であり、
前記磁石の磁束密度が、前記一対の可動接点が位置する可動接点領域よりも、前記中央部が位置する中央部領域の方が小さい関係を有するように構成され、
前記可動接触子は、前記中央部と前記一対の可動接点との間に位置し、前記可動接触子の移動方向成分を含む方向に延びる一対の延伸部を有する、ことを特徴とする継電器。
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