JP2022170571A - 接点装置及び電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022170571000001
【課題】接点装置の放熱性能を向上させる。
【解決手段】接点装置10は、固定端子(第1固定端子21;第2固定端子22)と、可動接触子3と、金属製のばね65と、樹脂部材64と、ホルダ部材60と、を備えている。可動接触子3は、固定端子と接離可能に構成されている。ばね65は、可動接触子3の下方に設けられている。樹脂部材64は、ばね65の下方に設けられている。ホルダ部材60は、底部62を有し、底部62の一部が樹脂部材64に覆われている。ホルダ部材60は、樹脂部材64より熱伝導率が高い。ホルダ部材60の底部62は、樹脂部材64から露出している露出部分621を有している。ばね65の下端は、底部62の露出部分621と接触している。
【選択図】図2

Description

本開示は、一般に接点装置及び電磁継電器に関し、より詳細には、固定端子を備える接点装置、及び、上記接点装置を備える電磁継電器に関する。
特許文献1に記載の接点装置は、固定接点と、可動接触子と、ばね受け部と、可動接触子とばね受け部との間に設けられている接圧ばねと、を有する。可動接触子は固定接点に接離する。特許文献1の接点装置では、可動接触子が固定接点に接しているとき、可動接触子と固定接点とが導通する。
特開2019-117809号公報
可動接触子及び固定接点に電流が流れると、可動接触子及び固定接点は発熱する。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、放熱性能を向上させた接点装置及び電磁継電器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る接点装置は、固定端子と、可動接触子と、金属製のばねと、樹脂部材と、ホルダ部材と、を備えている。前記可動接触子は、前記固定端子と接離可能に構成されている。前記ばねは、前記可動接触子の下方に設けられている。前記樹脂部材は、前記ばねの下方に設けられている。前記ホルダ部材は、底部を有し、前記底部の一部が前記樹脂部材に覆われている。前記ホルダ部材は、前記樹脂部材より熱伝導率が高い。前記ホルダ部材の前記底部は、前記樹脂部材から露出している露出部分を有している。前記ばねの下端は、前記底部の前記露出部分と接触している。
本開示の一態様に係る電磁継電器は、上記の接点装置と、電磁石装置と、を備える。前記電磁石装置は、前記可動接触子を前記固定端子に接離させる。
本開示によれば、放熱性能を向上させた接点装置及び電磁継電器を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る電磁継電器の全体斜視図である。 図2は、図1のA-A線における断面図である。 図3は、同上に係る電磁継電器の分解斜視図である。 図4は、同上に係る接点装置の要部の分解斜視図である。 図5は、同上に係る接点装置のホルダ部材の斜視図である。 図6は、同上に係る接点装置の要部の断面図である。 図7は、同上に係る接点装置のヨークの下面図である。 図8は、同上に係る接点装置の要部の上面図である。 図9は、図1のB-B線における断面図である。
以下、本開示に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、共通する要素についての重複する説明は省略する。以下の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。本開示において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さのそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、各方向を示す矢印は一例であり、電磁継電器1の使用時の方向を規定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
(1)概要
まず、本実施形態に係る電磁継電器1の概要について、図1、図2、図4、及び図6を参照しつつ説明する。図1に示す電磁継電器1は、例えば電動車両に備えられる。電磁継電器1は、例えば、電動車両の電源からモータへの電流の供給の有無を切り替える。
図2に示すように、電磁継電器1は、接点装置10と、電磁石装置7と、を備えている。接点装置10は、固定端子部2と、可動接触子3と、ホルダ部材60と、樹脂部材64と、ばね65と、を備えている。固定端子部2は、第1固定接点211を有する第1固定端子21と、第2固定接点221を有する第2固定端子22と、を有している。また、可動接触子3は、第1可動接点31及び第2可動接点32を有している。可動接触子3は、第1可動接点31が第1固定接点211に、第2可動接点32が第2固定接点221に接触する閉位置と、第1可動接点31及び第2可動接点32が第1固定接点211及び第2固定接点221から離れる開位置と、の間で移動可能である。
図4に示すように、ホルダ部材60は、底部62を有している。底部62は、樹脂部材64から露出している部分である露出部分621を有している。ばね65は、上下方向において、ホルダ部材60と可動接触子3との間に配置されており、ホルダ部材60の露出部分621及び可動接触子3に接している。
ここで、本実施形態のホルダ部材60は例えばSUS304などの金属で形成されている。したがって、ホルダ部材60の熱伝導率は、樹脂部材64の熱伝導率より高い。ばね65の下端がホルダ部材60の露出部分621に接しているため、例えば、ばね65の下端が樹脂部材にのみ接触する場合と比べて、接点装置10の放熱性能を向上させることができる。さらに、本実施形態の露出部分621は金属であるため、ばね65の下端が樹脂部材にのみ接触する場合と比べて、接点装置10の耐熱性及び耐久性を向上させることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電磁継電器1の詳細について図2~図9を参照して説明する。
なお、左右方向及び上下方向の両方と直交する方向を、前後方向と規定する。ただし、本開示における「左右方向」とは、第1固定端子21及び第2固定端子22が並んでいる方向を意味するに過ぎない。本開示における「上下方向」とは、可動接触子3の移動方向を意味するに過ぎない。本開示における「前後方向」とは、第1固定端子21及び第2固定端子22が並んでいる方向、及び、可動接触子3の移動方向の両方と直交する方向を意味するに過ぎない。本開示における「左右方向」、「上下方向」及び「前後方向」との記載は、接点装置10及び電磁継電器1の使用方向を限定する趣旨ではない。
また、第1固定接点211から第1可動接点31に向かう方向を「下方」と規定し、第1可動接点31から第1固定接点211に向かう方向を「上方」と規定する。第1固定端子21から第2固定端子22に向かう方向を「右方」と規定し、第2固定端子22から第1固定端子21に向かう方向を「左方」と規定する。
図などにおける左右、上下、前後を表す矢印はそれぞれ、説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.1)電磁継電器の構成要素
図2に示すように、本実施形態の電磁継電器1は、接点装置10と、電磁石装置7と、を備える。電磁石装置7は、可動接触子3を固定端子部2に接離させる。より具体的には、電磁石装置7は、可動接触子3の位置を閉位置に切り替える動作と、可動接触子3の位置を開位置に切り替える動作と、のうち少なくとも一方の動作をする。本実施形態の電磁石装置7は、コイル71を有し、例えば、コイル71が通電されると、コイル71の電磁的作用により、可動接触子3の位置を開位置から閉位置に切り替える。また、電磁石装置7は、復帰ばね75を有し、コイル71が通電されていない状態になると、復帰ばね75のばね力により、可動接触子3の位置を閉位置から開位置に切り替える。
電磁継電器1は、ハウジング8を更に備える。ハウジング8は、接点装置10及び電磁石装置7を収容する。
ハウジング8は、第1ボディ81と、第2ボディ82と、を有する。第1ボディ81は、下面に開口部を有する箱状に形成されている。第2ボディ82は、上面に開口部を有する箱状に形成されている。第1ボディ81と第2ボディ82とは、各々の開口部の周縁部において結合されている。
(2.2)接点装置の構成要素
図2に示すように、接点装置10は、固定端子部2と、可動接触子3と、磁気シールド4と、ケース51と、連結体52と、2つの永久磁石53と、2つの架橋部54と、遮蔽部材55と、ホルダ部材60と、ヨーク61と、樹脂部材64と、ばね65と、を備える。
(2.3)固定端子部
上述のように、固定端子部2は、第1固定端子21と第2固定端子22とを有している。第1固定端子21及び第2固定端子22は左右方向において並んでおり、第2固定端子22は、第1固定端子21の右方に位置している。第1固定端子21及び第2固定端子22は、銅などの導電性材料で形成されている。第1固定端子21及び第2固定端子22は、第1ボディ81及びケース51を貫通して配置されている。第1固定端子21及び第2固定端子22は、その上端をケース51の上面及び第1ボディ81の上面から突出させた状態で、ケース51にろう付けによって接合されている。
第1固定端子21の形状は、下面を有する円筒状である。第1固定接点211は、第1固定端子21の下端に形成されている。なお、第1固定接点211は、第1固定端子21の下端に取り付けられていてもよい。第2固定端子22の形状は、下面を有する円筒状である。第2固定接点221は、第2固定端子22の下端に形成されている。なお、第2固定接点221は、第2固定端子22の下端に取り付けられていてもよい。
(2.4)可動接触子
可動接触子3は、例えば銅などの導電性材料で形成されている。また、可動接触子3は、非磁性材料で形成されている。図4に示すように、可動接触子3は、可動接触子本体30と、第1可動接点31と、第2可動接点32と、中央部33と、を有する。可動接触子本体30は、平板状に形成されている。可動接触子本体30の厚さ方向は、上下方向に沿っている。可動接触子本体30の長手方向は、左右方向に沿っている。
第1可動接点31は、可動接触子本体30の上面のうち、左端部に形成されている。すなわち、本実施形態の第1可動接点31は、可動接触子本体30の上面の一部である。なお、第1可動接点31は、可動接触子本体30の上面のうち、左端部に取り付けられていてもよい。第1可動接点31は、上下方向において、第1固定接点211と対向している。より具体的には、第1可動接点31は、第1固定接点211(図2参照)の下方に位置している。
第2可動接点32は、可動接触子本体30の上面のうち、右端部に形成されている。すなわち、本実施形態の第2可動接点32は、可動接触子本体30の上面の一部である。なお、第2可動接点32は、可動接触子本体30の上面のうち、右端部に取り付けられていてもよい。第2可動接点32は、上下方向において、第2固定接点221と対向している。より具体的には、第2可動接点32は、第2固定接点221(図2参照)の下方に位置している。
中央部33は、可動接触子本体30の上面のうち、前後左右方向における中心及び中心の周辺部分である。中央部33は、可動接触子本体30の上面のうち、例えば図4に示す一点鎖線で囲まれた部分である。
可動接触子3が開位置にあるとき、第1固定端子21と第2固定端子22とは、導通していない状態である。可動接触子3が閉位置にあるとき(図2参照)、第1固定端子21と第2固定端子22とは、可動接触子3を介して導通した状態である。
図2に示すように、可動接触子3は、可動接触子本体30の下面から突出した第1突起34及び第2突起35を更に有する。第1突起34及び第2突起35は左右方向に並んでおり、第2突起35は第1突起34の右方に位置している。
(2.5)磁気シールド
磁気シールド4は、例えば電磁軟鉄又はSPCC(Steel Plate Cold Commercial)などの磁性材料で形成されている。磁気シールド4の透磁率は、可動接触子3の透磁率よりも高い。
図4に示すように、磁気シールド4は、第1シールド部41と、第2シールド部42と、2つの連結部43と、を有する。第1シールド部41と第2シールド部42とは左右方向に並んでおり、第2シールド部42は第1シールド部41の右方に位置している。第1シールド部41は、長方形状の板状である。第1シールド部41の左端は、下方に向かって屈折している。第2シールド部42は、長方形状の板状である。第2シールド部42の右端は、下方に向かって屈折している。
第1シールド部41は、第1可動接点31の下方に配置されている。第2シールド部42は、第2可動接点32の下方に配置されている。第1シールド部41は、嵌合孔44を有する。第2シールド部42は、嵌合孔45を有する。可動接触子3の第1突起34(図2参照)が嵌合孔44に挿入され、可動接触子3の第2突起35(図2参照)が嵌合孔45に挿入されることで、磁気シールド4が可動接触子3に結合されている。
磁気シールド4は、可動接触子3に接触している。より詳細には、第1シールド部41の上面及び第2シールド部42の上面が、可動接触子本体30の下面に接触している。
2つの連結部43は、前後方向において互いに対向している。2つの連結部43は、左右方向に長さを有する。2つの連結部43の左端部は、第1シールド部41につながっており、2つの連結部43の右端部は、第2シールド部42につながっている。2つの連結部43のうち一方は、第1シールド部41の前端部及び第2シールド部42の前端部から上に突出して設けられている。2つの連結部43のうち他方は、第1シールド部41の後端部及び第2シールド部42の後端部から上に突出して設けられている。
磁気シールド4は、貫通孔46を有する。貫通孔46は、第1シールド部41と第2シールド部42との間に設けられている。貫通孔46には、後述するばね65が通される。
(2.6)ホルダ部材
図5に示すように、ホルダ部材60は、底部62と、一対の側板63と、を有している。
底部62は、矩形状の板状である。底部62は、露出部分621を有している。露出部分621は、底部62の上面が樹脂部材64(図6参照)によって覆われたときに、樹脂部材64から露出する部分である。露出部分621は、例えば図5中の二点鎖線L1と二点鎖線L2とに挟まれている環状の部分である。また、底部62は、第1孔622と、複数(図5の例では6つ)の第2孔623とを有している。第1孔622は、底部62における前後左右方向の中央に形成されている丸孔である。6つの第2孔623は、第1孔622を中心とした円周上に形成されている丸孔である。第1孔622及び6つの第2孔623は、樹脂部材64によって塞がれる孔である。
一対の側板63のうちの一方は、底部62の前端の左部分及び右部分から上方に突出し、一対の側板63のうちの他方は、底部62の後端の左部分及び右部分から上方に突出している。一対の側板63の上端は、可動接触子3(図2参照)の上面より上方に位置している。一対の側板63の上端は、ヨーク61(図2参照)と溶接されている。
本実施形態のホルダ部材60は、非磁性の金属材料で形成されている。非磁性の金属材料は、例えばSUS304などのオーステナイト系ステンレスや、アルミニウムである。金属材料は一般的に樹脂より熱伝導率が高いため、露出部分621の放熱性能を向上させることができる。
また、ホルダ部材60は、単一の部材で形成されている。より具体的には、底部62及び一対の側板63は、1枚の非磁性の金属材料を折り曲げ加工することによって形成されている。ホルダ部材60が単一の部材で形成されることにより、底部62から一対の側板63へ熱が逃げやすくなる。つまり、ホルダ部材60が単一の部材で形成されることにより、露出部分621の放熱性能を向上させることができる。
(2.7)樹脂部材
次に、図4及び図6を参照して樹脂部材64について説明する。樹脂部材64は、例えば合成樹脂で形成されている。図4に示すように、樹脂部材64は、ホルダ部材60の底部62の上面及び下面の一部を覆うように、ホルダ部材60と一体的に形成されている。樹脂部材64は、ホルダ部材60を保持している。図6に示すように、樹脂部材64は、基部640と、第1突出部641及び第2突出部642と、結合部643と、を有している。
基部640の形状は、上面を有する円筒状である。結合部643は、基部640の前後左右方向における中央部の周囲から下方に突出している。結合部643の形状は筒状であり、シャフト78(図2参照)と結合する。
第1突出部641は、基部640の前後左右方向における中央部から上方に突出し、底部62の第1孔622を通って底部62の上面より上方に突出している。第1突出部641は、上方からの平面視において、底部62の上面の一部を覆うように円形状に広がっている。図6に示すように、第1突出部641の断面形状はT字状である。また、第1突出部641は、上方からの平面視においてばね65に囲まれている。言い換えると、第1突出部641は、前後左右方向においてばね65に囲まれている。さらに言い換えると、第1突出部641は、ばね65の中空部分に位置している。
第2突出部642は、基部640から上方に突出し、底部62の6つの第2孔623(図5参照)及び底部62の周囲を通って、底部62の上面より上方に突出している。
図4に示すように、上方からの平面視において、第2突出部642の形状は、内周が円形状の環状である。第2突出部642の内周は第1突出部641の外周と同心であり、第2突出部642の内周の径は第1突出部641の外周の径より大きい。第1突出部641と外周と第2突出部642の内周との間において、底部62の露出部分621が露出しており、露出部分621は環状である。
(2.8)ばね
ばね65は、例えば、金属で形成されている圧縮コイルばねである。ばね65は、可動接触子3の下方に設けられており、樹脂部材64の上方に設けられている。ばね65は、磁気シールド4の貫通孔46に通されている。ばね65は、伸縮方向を上下方向に向けた状態で、底部62の露出部分621と可動接触子3との間に配置されている。より具体的には、ばね65の下端は底部62の露出部分621と接触し、ばね65の上端は可動接触子3と接触している。可動接触子3は、ばね65とヨーク61との間に挟まれている。ばね65は、上向きのばね力を可動接触子3に加える接圧ばねとして機能している。
(2.9)ヨーク
ヨーク61は、磁性材料で形成されている。磁性材料の一例は、電磁軟鉄、又は、SPCC(Steel Plate Cold Commercial)等である。ヨーク61の形状は、直方体状である。ヨーク61は、突出部611(図7参照)と、凹部612とを有している。凹部612は、ヨーク61の上面における前後左右方向の中央部に形成されており、下方に凹んでいる。上方からの平面視において、凹部612の形状は円形状である。
図7に示すように、突出部611は、ヨーク61の下面における前後左右方向の中央部から下方に突出するように形成されている。下方からの平面視において、突出部611の形状は円形状である。上下方向において、突出部611の少なくとも一部と、凹部612とは重なっている。また、上下方向において、突出部611の少なくとも一部と、シャフト78(図2参照)とは重なっている。また、突出部611は、上下方向において、可動接触子3の中央部33(図4参照)と対向している。なお、本実施形態の突出部611の下面と、可動接触子3の上面(中央部33)とは、平行である。
本実施形態の突出部611は、ヨーク61及び可動接触子3が下方へ移動するときに、可動接触子3の中央部33(図4参照)と接触する。従来の接点装置では、ヨーク及び可動接触子が下方へ移動するときに、ヨークの下面における左端又は右端が可動接触子と接触することにより、可動接触子が揺れることがある。ここで、「揺れ」とは、第1可動接点が第2可動接点と比べて上方に移動したり、第1可動接点が第2可動接点と比べて下方に移動したりすることを含む。本実施形態の接点装置10では、可動接触子3が下方へ移動するときに、ヨーク61の突出部611が可動接触子3の中央部33と接触することで、可動接触子3の揺れを低減することができる。
上述のように、ヨーク61は、ホルダ部材60の一対の側板63の上端と溶接されている。ヨーク61は、可動接触子3の上面より上方に位置している。図8に示すように、ヨーク61と一対の側板63との間には2つの溶接跡A1,A2がある。ヨーク61の後端に位置する溶接跡A1は、左右方向において、ヨーク61の上端の縁に沿っている。また、ヨーク61の前端に位置する溶接跡A2は、左右方向において、ヨーク61の下端の縁に沿っている。
図2に示すように、ヨーク61は、可動接触子3の上面より上方に位置している。ところで、可動接触子3と、第1固定接点211及び第2固定接点221(図2参照)と、に互いの接触時に電流が流れると、この電流によって、可動接触子3と第1固定接点211及び第2固定接点221との間に電磁反発力が作用する。
そこで、ヨーク61は、磁気シールド4の2つの連結部43(図4参照)と向かい合っている。これにより、ヨーク61と磁気シールド4とで、可動接触子3を囲む磁気回路が形成されている。第1可動接点31及び第2可動接点32と、第1固定接点211及び第2固定接点221とに、互いの接触時に電流が流れると、ヨーク61と磁気シールド4との間に磁力による吸引力が発生する。これにより、可動接触子3が第1固定接点211及び第2固定接点221から離れる動作が規制される。よって、可動接触子3と第1固定接点211及び第2固定接点221との間にアークが発生する可能性を低減させることができる。
(2.10)ケース
次に、図2を参照して、ケース51について説明する。ケース51の材料は、セラミックなどの耐熱性材料である。ケース51の形状は、下面が開口した箱状である。ケース51の内部の空間は、第1固定接点211、第2固定接点221、及び可動接触子3を収容する収容室510である。すなわち、接点装置10は、収容室510を備える。収容室510には、水素等の消弧ガスが封入されている。なお、収容室510は、密閉されていなくともよく、外部環境とつながっていてもよい。
(2.11)連結体
連結体52の形状は、矩形枠状である。連結体52は、ケース51にろう付けによって接合されている。さらに、連結体52は、電磁石装置7に備えられた継鉄74に溶接によって接合されている。これにより、連結体52は、ケース51と継鉄74とを連結している。
(2.12)2つの永久磁石
図2及び図3に示すように、2つの永久磁石53は、ケース51の外面とハウジング8の内面との間に配置され、固定されている。2つの永久磁石53は、左右方向に並んでいる。2つの永久磁石53のうちの一方(第1磁石)は、第1可動接点31の左前方に配置されている。また、2つの永久磁石53のうちの他方(第2磁石)は、第2可動接点32の右前方に配置されている。2つの永久磁石53は、左右方向において磁気シールド4の少なくとも一部と重なっている。
2つの永久磁石53は、異極を互いに対向させている。例えば、左側の永久磁石53(第1磁石)は、N極を右に向けており、右側の永久磁石53(第2磁石)は、S極を左に向けている。2つの永久磁石53は、左右方向において2つの永久磁石53に挟まれている空間に、左右方向に沿った磁界を印加する。また、上記磁界は、可動接触子3の周囲(例えば、可動接触子3の前方)にも分布する。
(2.13)2つの架橋部
次に、図2、図3を参照して、2つの架橋部54について説明する。2つの架橋部54は、磁性材料で形成されている。上下方向から見て、各架橋部54の形状は、U字状である。2つの架橋部54のうち一方は、可動接触子3の前方に配置されており、他方は、可動接触子3の後方に配置されている。また、2つの架橋部54のうち一方は、左右方向において、2つの永久磁石53のそれぞれと対向している。2つの架橋部54は、2つの永久磁石53の間を架け渡すように配置されている。さらに、2つの架橋部54のうちの一方は、2つの永久磁石53を保持している。2つの架橋部54は、2つの永久磁石53と共に、環状の磁気回路を形成している。
(2.14)遮蔽部材
遮蔽部材55は、電気絶縁性を有する。遮蔽部材55の材料は、例えば、セラミック又は合成樹脂である。遮蔽部材55は、ケース51の収容室510に収容されている。
接点装置10では、可動接触子3が閉位置から開位置に移動する際に、第1可動接点31と第1固定接点211との間、及び、第2可動接点32と第2固定接点221との間にアークが発生することがある。遮蔽部材55が配置されていることにより、アークの伸長する範囲が制限される。
(2.15)電磁石装置
図2に示すように、電磁石装置7は、コイル71と、コイルボビン72と、可動鉄心73と、継鉄74と、復帰ばね75と、円筒部材76と、ブッシュ77と、を有する。また、電磁石装置7は、コイル71の両端が接続される一対のコイル端子T1(図3参照)を有する。各コイル端子T1の材料は、銅等の導電性材料である。
コイルボビン72は、例えば合成樹脂で形成されている。コイルボビン72は、第1鍔部721及び第2鍔部722と、円筒部723と、を有する。円筒部723には、コイル71が巻かれている。第1鍔部721は、円筒部723の上端から、円筒部723の径方向における外向きに延びている。第2鍔部722は、円筒部723の下端から、円筒部723の径方向における外向きに延びている。
円筒部材76の形状は、下面を有する円筒状である。円筒部材76は、コイルボビン72の円筒部723に収容されている。
可動鉄心73は、磁性材料で形成されている。可動鉄心73の形状は、円筒状である。可動鉄心73は、円筒部材76に収容されている。可動鉄心73の内側には、シャフト78が通されており、可動鉄心73とシャフト78とは連結されている。可動鉄心73には、その上面から下向きに窪んだ凹部731が形成されている。
継鉄74は、コイル71の通電時にコイル71で発生した磁束が通る磁気回路の少なくとも一部を形成している。継鉄74は、第1の継鉄741と、第2の継鉄742と、2つの第3の継鉄743と、を備える。第1の継鉄741、第2の継鉄742及び2つの第3の継鉄743は、板状に形成されている。
第1の継鉄741は、上下方向において、可動接触子3とコイル71との間に配置されている。第1の継鉄741は、コイルボビン72の第1鍔部721の上面に接している。第1の継鉄741の形状は、矩形板状である。第1の継鉄741の中央部には、挿通孔744が形成されている。挿通孔744には、シャフト78が通されている。
第2の継鉄742は、コイルボビン72の第2鍔部722の下面に接している。2つの第3の継鉄743のうち一方は、第2の継鉄742の左端から第1の継鉄741へ延びている。2つの第3の継鉄743のうち他方は、第2の継鉄742の右端から第1の継鉄741へ延びている。
復帰ばね75は、例えば、圧縮コイルばねである。復帰ばね75の伸縮方向(上下方向)の第1端は、第1の継鉄741に接しており、第2端は、可動鉄心73の凹部731の底面に接している。復帰ばね75は、可動鉄心73にばね力を加えて可動鉄心73を下向きに移動させる。
シャフト78の形状は、丸棒状である。シャフト78の軸方向は、上下方向に沿っている。シャフト78の上端は、樹脂部材64の結合部643(図6参照)に結合されている。シャフト78の下端は、可動鉄心73に結合されている。可動鉄心73が上下方向に移動するとき、シャフト78と、樹脂部材64と、ホルダ部材60と、ホルダ部材60に保持された可動接触子3と、ヨーク61と、が一緒に、上下方向に移動する。すなわち、シャフト78は、可動接触子3を第1固定接点211及び第2固定接点221と接離させる。
ブッシュ77は、磁性材料で形成されている。ブッシュ77の形状は、円筒状である。ブッシュ77は、コイルボビン72の内周面と円筒部材76の外周面との間に配置されている。ブッシュ77は、可動鉄心73及び継鉄74と共に、コイル71の通電時に発生する磁束が通る磁気回路を形成している。
コイル71が通電されると、コイル71で発生する磁束が上記磁気回路を通るので、上記磁気回路の磁気抵抗が小さくなるように可動鉄心73が移動する。具体的には、コイル71の通電時に、第1の継鉄741と可動鉄心73との間のギャップを埋めるように、可動鉄心73が上方に移動する。より詳細には、可動鉄心73を上向きに移動させようとする電磁気力は、復帰ばね75が可動鉄心73を下向きに押す力(ばね力)を上回るので、可動鉄心73が上向きに移動する。これに伴い、シャフト78、ホルダ部材60及び可動接触子3が上方に移動する。よって、可動接触子3は、閉位置に移動する。ばね65のばね力により、可動接触子3と第1固定接点211、第2固定接点221との接圧が確保される。
コイル71が通電された状態から、通電されていない状態になると、可動鉄心73を上向きに移動させる電磁気力が消滅するので、可動鉄心73は、復帰ばね75のばね力により下方に移動する。これに伴い、シャフト78、ホルダ部材60及び可動接触子3が下方に移動する。よって、可動接触子3は、開位置に移動する。
(2.16)アークの挙動
可動接触子3が閉位置から開位置に移動する際に、第1可動接点31と第1固定接点211との間、及び、第2可動接点32と第2固定接点221との間にアークが発生することがある。
図9に示すように、前後方向において、2つの永久磁石53の幅は、ケース51の外形の幅の半分以下である。また、2つの永久磁石53の後端は、ケース51(可動接触子3)の前後方向の中心よりも前方に位置している。2つの永久磁石53は、可動接触子3の前方の空間、及びその周辺に、左右方向に沿った磁界を印加している。第1可動接点31と第1固定接点211との間に発生するアークは、ローレンツ力により、例えば矢印A3の方向(左後方)に引き延ばされる。また、第2可動接点32と第2固定接点221との間に発生するアークは、ローレンツ力により、例えば矢印A4の方向(右前方)に引き延ばされる。第1磁石531を第1可動接点31の左前方に配置し、第2磁石532を第2可動接点32の右前方に配置することで、図9に示すように、前後左右方向における斜め方向にアークを引き延ばすことができる。すなわち、第1磁石531を第1可動接点31の左前方に配置し、第2磁石532を第2可動接点32の右前方に配置することで、前後方向又は左右方向にアークを引き延ばす場合と比べてより長くアークを引き延ばすことができ、消弧性能を向上させることができる。
(3)作用効果
上述のように、本実施形態の電磁継電器1は、接点装置10と、電磁石装置7と、を備えている。接点装置10は、固定端子部2(第1固定端子21;第2固定端子22)と、可動接触子3と、ばね65と、樹脂部材64と、ホルダ部材60と、を備えている。ばね65の上端は可動接触子3と接触し、ばね65の下端は、ホルダ部材60の露出部分621と接触している。ホルダ部材60は、樹脂部材64より熱伝導率が高い。また、電磁石装置7は、可動接触子3を固定端子部2に接離させる。例えば、ばね65の下端が樹脂部材64にのみ接触している場合と比べて、接点装置10の放熱性能を向上させることができる。
また、ホルダ部材60は、金属で形成されている。一般的に金属は樹脂などより熱伝導率が高いため、接点装置10の放熱性能をより向上させることができる。また、例えばホルダ部材60が樹脂で形成されている場合と比べて、ホルダ部材60の耐熱性能及び耐久性能を向上させることができる。
また、ばね65はコイルばねであり、露出部分621の形状は環状である。ばね65と露出部分621との形状を一致させることによって、ばね65と露出部分621との接触面積が大きくなり、ばね65から露出部分621へ熱を逃がしやすくすることができる。
また、樹脂部材64は、基部640と、第1突出部641とを有している。第1突出部641は、基部640から上方に突出している。第1突出部641は、ばね65の中空部分に位置している。第1突出部641がばね65の中空部分に位置しているため、ばね65の位置ずれの発生を低減することができる。
また、接点装置10は、ヨーク61を備えている。ヨーク61は、可動接触子3の上方に設けられている。ヨーク61とホルダ部材60との2つの溶接跡A1,A2は、左右方向においてヨーク61の縁に沿っている。ヨーク61とホルダ部材60とがヨーク61の縁に沿って溶接されているため、例えばヨーク61とホルダ部材60とが局所的に溶接されている場合と比べて、ヨーク61とホルダ部材60との接合強度を向上させることができる。
また、ホルダ部材60は、単一の部材で形成されている。底部62が例えば2つの底板で形成されている場合と比べて、ばね65と底部62との接触面積が大きくなり、ばね65から底部62へ熱をより逃がしやすくすることができる。
また、ヨーク61は、可動接触子3と共に上下方向に沿って移動するように構成されている。ヨーク61は、突出部611を有している。突出部611は、可動接触子3に向かって突出している。例えばヨーク61が下方に動くときに、突出部611が最初に可動接触子3と接触するため、ヨーク61の角が可動接触子3に接触することによる可動接触子3の揺れを低減することができる。
また、可動接触子3は、上方へ移動して固定端子部2と接触し、下方へ移動して固定端子部2から離れる。ヨーク61の突出部611は、可動接触子3が下方へ移動するときに可動接触子3と接触する。ヨーク61が下方に移動するときに突出部611が最初に可動接触子3と接触するため、ヨーク61の角が可動接触子3に接触することによる可動接触子3の揺れを低減することができる。
また、接点装置10は、シャフト78(可動軸)を備えている。シャフト78は、可動接触子3を固定端子部2と接離させる。ヨーク61の突出部611の少なくとも一部は、上下方向において可動軸と重なる。可動接触子3の重心は、上下方向においてシャフト78と可動接触子3とが重なる部分にあることが一般的である。例えばヨーク61及び可動接触子3が下方に移動するときに、最初にヨーク61の突出部611が可動接触子3の重心付近に接触するため、可動接触子3の揺れをより低減することができる。
また、接点装置10は、2つの永久磁石53(第1磁石531、第2磁石532)を備えている。また、固定端子部2は第1固定端子21と第2固定端子22とを有している。第1固定端子21は第1固定接点211を有している。第2固定端子22は、第1固定端子21の右方に位置しており、第2固定接点221を有している。また、可動接触子3は、第1可動接点31と第2可動接点32とを有している。第1可動接点31は、第1固定接点211の下方に位置している。第2可動接点32は、第2固定接点221の下方に位置している。第1磁石531は、第1可動接点31の左前方に位置している。第2磁石532は、第2可動接点32の右前方に位置している。第1固定接点211及び第2固定接点221と、第1可動接点31及び第2可動接点32とが離れるときに発生することがあるアークを、前後左右方向における斜め方向に引き延ばすことで、消弧性能を向上させることができる。
(4)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
ホルダ部材60は、樹脂部材64より熱伝導率が高い高熱伝導性樹脂で形成されていてもよい。
また、ホルダ部材60が単一の部材で形成されていることは必須ではない。例えば、底部62が金属で形成され、一対の側板63が樹脂で形成されていてもよい。
また、ホルダ部材60が一体的に形成されていることは必須ではない。例えば、ホルダ部材60の前後方向の中心を左右方向に沿って2分割にした一対のホルダ部材であってもよい。また、ホルダ部材60の左右方向の中心を前後方向に沿って2分割にした一対のホルダ部材であってもよい。
2つの永久磁石53は、可動接触子3の後方に位置していてもよい。すなわち、2つの永久磁石53のうちの一方(第1磁石531)は、第1可動接点31の左後方に位置していてもよい。また、2つの永久磁石53のうちの他方(第2磁石532)は、第2可動接点32の右後方に位置していてもよい。
永久磁石53の個数は2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る接点装置(10)は、固定端子(第1固定端子21;第2固定端子22)と、可動接触子(3)と、金属製のばね(65)と、樹脂部材(64)と、ホルダ部材(60)と、を備えている。可動接触子(3)は、固定端子と接離可能に構成されている。ばね(65)は、可動接触子(3)の下方に設けられている。樹脂部材(64)は、ばね(65)の下方に設けられている。ホルダ部材(60)は、底部(62)を有し、底部(62)の一部が樹脂部材(64)に覆われている。ホルダ部材(60)は、樹脂部材(64)より熱伝導率が高い。ホルダ部材(60)の底部(62)は、樹脂部材(64)から露出している露出部分(621)を有している。ばね(65)の下端は、底部(62)の露出部分(621)と接触している。
この態様によれば、例えば、ばね(65)の下端が樹脂部材(64)にのみ接触している場合と比べて、接点装置(10)の放熱性能を向上させることができる。
第2の態様に係る接点装置(10)では、第1の態様において、ホルダ部材(60)は、金属で形成されている。
この態様によれば、一般的に金属は樹脂などより熱伝導率が高いため、接点装置(10)の放熱性能をより向上させることができる。また、例えばホルダ部材(60)が樹脂で形成されている場合と比べて、ホルダ部材(60)の耐熱性能及び耐久性能を向上させることができる。
第3の態様に係る接点装置(10)では、第1又は第2の態様において、ばね(65)はコイルばねである。露出部分(621)の形状は環状である。
この態様によれば、コイルばね(ばね65)と露出部分(621)との接触面積が大きくなり、コイルばね(65)から露出部分(621)へ熱を逃がしやすくすることができる。
第4の態様に係る接点装置(10)では、第1から第3のいずれかの態様において、ばね(65)はコイルばねである。樹脂部材(64)は、基部(640)と、突出部(第1突出部641)とを有している。突出部は、基部(640)から上方に突出している。突出部は、コイルばねの中空部分に位置している。
この態様によれば、突出部(第1突出部641)がコイルばね(ばね65)の中空部分に位置しているため、コイルばねの位置ずれの発生を低減することができる。
第5の態様に係る接点装置(10)は、第1から第4のいずれかの態様において、ヨーク(61)を更に備えている。ヨーク(61)は、可動接触子(3)の上方に設けられている。ヨーク(61)とホルダ部材(60)との溶接跡(A1;A2)は、左右方向においてヨーク(61)の縁に沿っている。
この態様によれば、ヨーク(61)とホルダ部材(60)とがヨーク(61)の縁に沿って溶接されているため、ヨーク(61)とホルダ部材(60)との接合強度を向上させることができる。
第6の態様に係る接点装置(10)では、第1から第5のいずれかの態様において、ホルダ部材(60)は、単一の部材で形成されている。
この態様によれば、底部(62)が例えば2つの底板で形成されている場合と比べて、ばね(65)と底部(62)との接触面積が大きくなり、ばね(65)から底部(62)へ熱をより逃がしやすくすることができる。
第7の態様に係る接点装置(10)は、第1から第6のいずれかの態様において、ヨーク(61)を更に備える。ヨーク(61)は、可動接触子(3)の上方に設けられている。ヨーク(61)は、可動接触子(3)と共に上下方向に沿って移動するように構成されている。ヨーク(61)は、突出部(611)を有している。突出部(611)は、可動接触子(3)に向かって突出している。
この態様によれば、例えばヨーク(61)が下方に動くときに、突出部(611)が最初に可動接触子(3)と接触するため、ヨークの角が可動接触子に接触することによる可動接触子の揺れを低減することができる。
第8の態様に係る接点装置(10)では、第7の態様において、固定端子(第1固定端子21;第2固定端子22)は、可動接触子(3)の上方に設けられている。可動接触子(3)は、上方へ移動して固定端子と接触し、下方へ移動して固定端子から離れる。ヨーク(61)の突出部(611)は、可動接触子(3)が下方へ移動するときに可動接触子(3)と接触する。
この態様によれば、ヨーク(61)が下方に移動するときに突出部(611)が最初に可動接触子(3)と接触するため、ヨークの角が可動接触子に接触することによる可動接触子の揺れを低減することができる。
第9の態様に係る接点装置(10)は、第7又は第8の態様において、可動軸(シャフト78)を更に備えている。可動軸は、可動接触子(3)を固定端子(第1固定端子21;第2固定端子22)と接離させる。ヨーク(61)の突出部(611)の少なくとも一部は、上下方向において可動軸と重なる。
この態様によれば、突出部(611)の少なくとも一部が可動軸(シャフト78)と重なるため、可動接触子(3)の揺れをより低減することができる。
第10の態様に係る接点装置(10)は、第1から第9のいずれかの態様において、第1磁石(531)及び第2磁石(532)を更に備えている。接点装置(10)は、固定端子を複数備えている。複数の固定端子は、第1固定端子(21)と、第2固定端子(22)と、を含む。第1固定端子(21)は、第1固定接点(211)を有している。第2固定端子(22)は、第1固定端子(21)の右方に位置し、第2固定接点(221)を有している。可動接触子(3)は、第1可動接点(31)と、第2可動接点(32)と、を有している。第1可動接点(31)は、第1固定接点(211)の下方に位置している。第2可動接点(32)は、第2固定接点(221)の下方に位置している。第1磁石(531)は、第1可動接点(31)の左前方に位置している。第2磁石(532)は、第2可動接点(32)の右前方に位置している。
この態様によれば、第1固定接点(211)及び第2固定接点(221)と、第1可動接点(31)及び第2可動接点(32)とが離れるときに発生することがあるアークを、前後左右方向における斜め方向に引き延ばすことで、消弧性能を向上させることができる。
第1の態様以外の構成については、接点装置(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
第11の態様に係る電磁継電器(1)は、第1から第10のいずれかの態様の接点装置(10)と、電磁石装置(7)と、を備える。電磁石装置(7)は、可動接触子(3)を固定端子(第1固定端子21;第2固定端子22)に接離させる。
この態様によれば、接点装置(10)において、例えばばね(65)の下端が樹脂部材(64)にのみ接触している場合と比べて、接点装置(10)の放熱性能を向上させることができる。
1 電磁継電器
10 接点装置
21 第1固定端子(固定端子)
211 第1固定接点
22 第2固定端子(固定端子)
221 第2固定接点
3 可動接触子
31 第1可動接点
32 第2可動接点
531 第1磁石
532 第2磁石
60 ホルダ部材
61 ヨーク
611 突出部
62 底部
621 露出部分
64 樹脂部材
641 第1突出部(突出部)
65 ばね
7 電磁石装置
78 シャフト(可動軸)
A1,A2 溶接跡

Claims (11)

  1. 固定端子と、
    前記固定端子と接離可能に構成された可動接触子と、
    前記可動接触子の下方に設けられている金属製のばねと、
    前記ばねの下方に設けられている樹脂部材と、
    底部を有し、前記底部の一部が前記樹脂部材に覆われているホルダ部材と、
    を備え、
    前記ホルダ部材は、前記樹脂部材より熱伝導率が高く、
    前記ホルダ部材の前記底部は、前記樹脂部材から露出している露出部分を有しており、
    前記ばねの下端は、前記底部の前記露出部分と接触している、
    接点装置。
  2. 前記ホルダ部材は、金属で形成されている、
    請求項1に記載の接点装置。
  3. 前記ばねは、コイルばねであり、
    前記露出部分の形状は環状である、
    請求項1又は2に記載の接点装置。
  4. 前記ばねは、コイルばねであり、
    前記樹脂部材は、
    基部と、
    前記基部から上方に突出している突出部と、を有し、
    前記突出部は、前記コイルばねの中空部分に位置している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の接点装置。
  5. 前記可動接触子の上方に設けられたヨークを更に備え、
    前記ヨークと前記ホルダ部材との溶接跡は、左右方向において前記ヨークの縁に沿っている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の接点装置。
  6. 前記ホルダ部材は、単一の部材で形成されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の接点装置。
  7. 前記可動接触子の上方に設けられたヨークを更に備え、
    前記ヨークは、
    前記可動接触子と共に上下方向に沿って移動するように構成されており、
    前記可動接触子に向かって突出している突出部を有している、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の接点装置。
  8. 前記固定端子は、前記可動接触子の上方に設けられており、
    前記可動接触子は、上方へ移動して前記固定端子と接触し、下方へ移動して前記固定端子から離れ、
    前記ヨークの前記突出部は、前記可動接触子が下方へ移動するときに前記可動接触子と接触する、
    請求項7に記載の接点装置。
  9. 前記可動接触子を前記固定端子と接離させる可動軸を更に備え、
    前記ヨークの前記突出部の少なくとも一部は、上下方向において前記可動軸と重なる、
    請求項7又は8に記載の接点装置。
  10. 第1磁石及び第2磁石を更に備え、
    前記固定端子を複数備え、
    前記複数の固定端子は、
    第1固定接点を有する第1固定端子と、
    前記第1固定端子の右方に位置し、第2固定接点を有する第2固定端子と、
    を含み、
    前記可動接触子は、
    前記第1固定接点の下方に位置する第1可動接点と、
    前記第2固定接点の下方に位置する第2可動接点と、
    を有し、
    前記第1磁石は、前記第1可動接点の左前方に位置し、
    前記第2磁石は、前記第2可動接点の右前方に位置している、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の接点装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の接点装置と、
    前記可動接触子を前記固定端子に接離させる電磁石装置と、
    を備える、
    電磁継電器。
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