JP5828500B2 - 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材 - Google Patents

耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材 Download PDF

Info

Publication number
JP5828500B2
JP5828500B2 JP2011111148A JP2011111148A JP5828500B2 JP 5828500 B2 JP5828500 B2 JP 5828500B2 JP 2011111148 A JP2011111148 A JP 2011111148A JP 2011111148 A JP2011111148 A JP 2011111148A JP 5828500 B2 JP5828500 B2 JP 5828500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
alloy
heat treatment
content
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011111148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012241219A (ja
Inventor
菅原 克生
克生 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Metals MMC Superalloy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Hitachi Metals MMC Superalloy Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2011111148A priority Critical patent/JP5828500B2/ja
Publication of JP2012241219A publication Critical patent/JP2012241219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5828500B2 publication Critical patent/JP5828500B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、ガス浸炭雰囲気で使用される熱処理炉用部材、特にラジアントチューブに関するものである。
浸炭雰囲気の熱処理炉の熱源として、ラジアントチューブが使用されている。炉内に設置されたラジアントチューブは、そのチューブ内にバーナーの高温燃焼炎を噴射してチューブが加熱される。炉内で赤熱したチューブの輻射熱が熱源となる。一方、被処理物への浸炭を目的とする炉内雰囲気は、CO並びにプロパン、 メタン、エタン等の炭化水素系ガスが混合された還元性雰囲気となる。高温の還元雰囲気かつCOや炭化水素系ガス雰囲気では、金属表面に酸化物が生成しにくくなり、金属表面で気体分子が分解し原子化したCが金属内に浸入することとなる。ラジアントチューブは長期間に渡り浸炭環境に曝されることとなる。浸炭が進むことにより、チューブ全体が脆化し、使用中に破壊に至ることが懸念される。そのため、高温強度にすぐれ、かつ耐浸炭性にすぐれるNi合金である600合金(UNS N06600)や601合金(UNS N06601)が使用されてきた。しかし、それらは十分な耐浸炭性が得られず、より一層の耐浸炭性を追求して、以下のような対策が提案されてきた。
例えば、特許文献1に開示された技術では、Alを1.5−4%含有するFe−Cr−Ni−Al系合金を用いることによって、ラジアントチューブの耐浸炭性を向上させている。
また、特許文献2に開示された技術では、NiまたはCo系めっき皮膜中にAlとCrを拡散させてなるNi−Cr−Al系合金皮膜またはCo−Cr−Al系合金皮膜によって基材への浸炭を防止している。
特開2004−52036号公報 特開2002−332563号公報
ところが、特許文献1に開示された技術は、雰囲気中で表面にアルミナを分散させることを意図して、基材そのもののAl含有量を高めた発明であるが、基材のAl含有量を高めることにより、基材の伸びが低下しチューブを製造する際の曲げ加工中に割れるなどの懸念があった。さらに、加工が可能だとしても、最大4%のAl含有量では表面を完全なアルミナ皮膜で覆うことが出来ず、高真空状態でない還元性の浸炭ガス環境では耐浸炭性が十分でないという課題があった。
また、特許文献2に開示された技術は、めっき皮膜を改質することにより、浸炭を防止する発明であるが、めっき皮膜は皮膜に欠陥が多くあり、浸炭ガスは欠陥を通じて基材/めっき皮膜界面に到達し、局部的に基材の浸炭が進み、めっき膜が剥がれてしまう。これにより、長期間に亘り高い耐浸炭性を維持することができないという課題があった。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、浸炭環境で使用される熱処理炉部材、特にラジアントチューブの素材に適した耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材を提供することにある。
そこで、前記課題を解決すべく本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、最表面にNi−Al合金層を、その直下にCr濃縮層を有するニッケル基合金製部材を、ガス浸炭雰囲気で使用される熱処理炉用部材、特にラジアントチューブとして適用することにより、長期間に亘り高い耐浸炭性を維持することを可能とし、前記課題を解決できるという知見を得たのである。
本発明の構成は、
「(1) Ni基合金からなる基材の表面にCr濃縮層およびNi−Al合金層を形成した熱処理炉用部材であって、
前記基材を構成するNi基合金が、Cr:14.0−35.0質量%,Fe:0.1−25.0質量%,Al:0.1−1.5質量%未満,Ti:0.001−0.4質量%,C:0.005−0.15質量%,Mn:0.1−1.0質量%, Si:0.1−1.0質量%を含有し、さらに、
(a)Co:0.1−4.0質量%,
(b)Mo:7.0−17.0質量%,
(c)W:0.1−4.5質量%,
(d)Nb:0.1−4質量%,Ta:0.1−4質量%の内の1種または2種,
前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有し、
残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有するNi基合金であり、
前記Ni−Al合金層が、厚さ:10〜200μm、組成:Al;10〜60質量%とし、残りをNiと不可避不純物からなり、
前記Cr濃縮層は、Cr含有量が40質量%以上、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有し、前記Ni−Al合金層の直下に形成されていることを特徴とする耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材。
(2)前記熱処理炉部材が、ラジアントチューブであることを特徴とする(1)に記載の耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材。」
である。
次に、各構成要素の限定理由について詳述する。
Ni−Al合金層:
Alは酸素との親和性が高いため、還元性環境であっても極低分圧の酸素により高温環境においてアルミナを形成する。これにより、浸炭ガスに対する耐浸炭性を発揮できる。また、表面に形成されるアルミナは、合金からの形成したものであるため、密着性が非常に高く簡単に剥離しない。さらに、Ni−Al層/Cr濃縮層と基材は後述する方法により、拡散による金属結合のため一体化しており、すぐれた耐剥離性を発揮する。
1)厚さ:10〜200μm
厚さが、10μm未満では、高温での保護性の高い緻密なアルミナを形成するのには不十分である。一方、200μmを超えると基材との熱膨張差などにより、高温での繰り返し使用中にNi−Al合金層に亀裂などが発生し易くなるため好ましくない。そこで、Ni−Al合金層の厚さは、10〜200μmと定めた。
2)組成:Al;10〜60質量%とし、残りをNiと不可避不純物
Alが10質量%未満だと、保護性の高い緻密なアルミナを形成するのには不十分である。一方、60質量%を超えるとアルミニウムに近い挙動となり、高温環境でNi−Al合金層が溶融してしまうため好ましくない。
Alと不可避不純物以外はNiであるが、基材成分に含まれるCr+Mo+Fe+Wの合計値が25質量%以下含有することは許容される。合計値を超えた場合、Ni−Al合金層が脆化し亀裂発生の原因となってしまうため好ましくない。
Cr濃縮層:
基材とNi−Al合金層の間にCr−richな合金層(Cr濃縮層)を有することにより、Ni−Al合金層からAlが基材に拡散して、基材のAl含有量が増加することによる脆化を抑制できる。同時に表面でのNi−Al合金層を維持することにも役立ち、それにより環境中で形成されたアルミナ層が欠損した場合でも自己再生可能とさせる。Cr濃縮層中に含有するCr含有量は、40質量%以上であることが望ましい。
基材のNi基合金:
Cr:14.0−35.0質量%,Fe:0.1−25.0質量%,Al:0.1−1.5質量%未満,Ti:0.001−0.4質量%,C:0.005−0.15質量%,Mn:0.1−1.0質量%,Si:0.1−1.0質量%を含有し、さらに必要に応じて
(a)Co:0.1−4.0質量%,
(b)Mo:7.0−17.0質量%,
(c)W:0.1−4.5質量%,
(d)Nb:0.1−4質量%,Ta:0.1−4質量%の内の1種または2種、
前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有するNi基合金。
Cr:
Crは、Ni−Al合金層と基材の間にCr濃縮層を形成させるために必須である。前述したように、Cr濃縮層の中間層を有することにより、Ni−Al合金層からのAlの拡散消失を防ぐことができる。ところが、Crを14.0質量%未満含有しても中間層に十分なCrが濃縮せず、結果、Alの拡散消失を防止する効果が得られない。一方、35.0質量%を超えて含有すると加工が困難となり、ラジアントチューブの形成が困難となる。したがって、Crの含有量は14.0〜35.0質量%とした。一層好ましくは、15.0〜32.0質量%である。
Fe:
Feは、基材であるNi基合金を所望の部材に加工する際の熱間加工性を向上させる効果がある。ところが、0.1質量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、25.0質量%を超えて含有すると表面のNi−Al合金層にFeが許容範囲を超えて含有するので好ましくない。したがって、Feの含有量は0.1〜25.0質量%とした。一層好ましくは、15.0〜22.0質量%である。
Al:
Alは、表面側にあるNi−Al合金層が欠落した際に、Cr濃縮層と基材の間に内部酸化によるアルミナ層を形成することにより長寿命化に寄与するために添加される。ところが、その含有量が0.1質量%未満では所望の効果が得られず、1.5質量%以上では加工性が著しく劣化し、ラジアントチューブ製造に必要な曲げ加工性を損なうため好ましくない。したがって、Alの含有量を0.1〜1.5質量%未満とした。一層好ましくは、0.2〜0.8質量%である。
Ti:
Tiは、浸炭で浸入する炭素をTiCとして固定することにより、基材の脆化を抑制する効果がある。ところが、その含有量が0.001質量%未満では所望の効果が得られず、0.4質量%を超えると高温での使用中に脆化し易くなるため好ましくない。したがって、Tiの含有量を0.001〜0.4質量%とした。一層好ましくは、0.002〜0.01質量%である。
C:
Cは、Cr炭化物などを析出させることにより高温強度向上に寄与するため含有する。ところが、0.005質量%未満を含有しても所望の効果が得られず、一方、0.15質量%を越えて含有すると、合金が脆化し、部材の素材となる板などへの形状付与が困難となるので好ましくない。したがって、Cの含有量を0.005〜0.15質量%に定めた。一層好ましい範囲は0.01〜0.08質量%である。
Mn:
Mnは、母相の結晶構造であるオーステナイト構造を安定化させることにより、熱間加工性を向上させるので、形状付与を容易にする作用がある。ところが、Mnが0.1質量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、1.0質量%を超えて含有すると逆に熱間加工性が劣化するので好ましくない。したがって、Mnの含有量を0.1〜1.0質量%とした。一層好ましくは、0.2〜0.8質量%である。
Si:
Siは、高温強度を高める効果がある。それにより、高温下で使用中に変形することを防止できる。ところが、Siを0.1質量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、1.0質量%を越えて含有すると、合金の脆化が顕在化し、部材の素材となる板などへの形状付与が困難となるので好ましくない。したがって、Siの含有量を0.1〜1.0質量%とした。一層好ましい範囲は0.2〜0.8質量%である。
Co:
Coは、高温強度/高温クリープ強度を高める効果がある。それにより、必要に応じて添加する。ところが、0.1質量%未満含有しても所望の効果が得られず、一方、4.0質量%を越えて含有すると、冷間加工性が悪化するのでチューブへの成形性を損なうため好ましくない。したがって、Coの含有量を0.1〜4.0質量%とした。一層好ましい範囲は0.2〜3.0質量%である。
Mo:
Moは、高温におけるクリープ強度を高める効果がある。そのため、高温環境下で荷重が加わることによる変形を防止する必要がある場合に、添加される。ところが、Moを7.0質量%未満添加しても所望の効果が得られず、一方、17.0質量%を越えて含有すると加工性の著しい低下をもたらすので好ましくない。したがって、Moの含有量を7.0〜17.0質量%に定めた。一層好ましい範囲は8.0〜14.0質量%である。
W:
Wは、熱膨張係数を下げる効果がある。そのため、高温〜低温の熱サイクル疲労に対して効果があるため、必要に応じて添加される。ところが、Wを0.1質量%未満添加しても所望の効果が得られず、一方、4.5質量%を越えて含有すると加工性の著しい低下をもたらすので好ましくない。したがって、Wの含有量を0.1〜4.5%とした。一層好ましい範囲は0.2〜1.0質量%である。
NbおよびTa:
これら成分は、浸炭の原因となるCを固定化する効果がある。ところが、Nbの含有量が0.1質量%未満では所望の効果が得られず、一方、4.0質量%を越えて含有すると、加工性が劣化するので好ましくない。したがって、Nbの含有量を0.1〜4.0質量%とした。一層好ましい範囲は0.5〜3.0質量%である。
同様に、Taの含有量が0.1質量%未満では所望の効果が得られず、一方、4.0質量%を越えて含有すると、加工性が劣化するので好ましくない。したがって、Taの含有量を0.1〜4.0質量%に定めた。Taの含有量の一層好ましい範囲は0.5〜3.0質量%である。
不可避不純物:
不可避不純物としてはP,Sなどが挙げられるが、これら不純物は、高温加工などの合金製造時における割れや溶接部における高温割れの原因となる。したがって、できるだけ低減することが望ましい。
本発明によれば、Ni基合金からなる基材の表面にCr濃縮層およびNi−Al合金層を形成した熱処理炉用部材であって、基材を構成するNi基合金が、Cr:14.0−35.0質量%,Fe:0.1−25.0質量%,Al:0.1−1.5質量%未満,Ti:0.001−0.4質量%,C:0.005−0.15質量%,Mn:0.1−1.0質量%, Si:0.1−1.0質量%を含有し、さらに、(a)Co:0.1−4.0質量%,(b)Mo:7.0−17.0質量%,(c)W:0.1−4.5質量%,(d)Nb:0.1−4質量%,Ta:0.1−4重量%の内の1種または2種,前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有するNi基合金であり、Ni−Al合金層が、厚さ:10〜200μm、組成:Al;10〜60質量%とし、残りをNiと不可避不純物からなり、Cr濃縮層は、Cr含有量が40質量%以上、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有し、Ni−Al合金層の直下に形成されていることによって、耐浸炭性が向上し、熱処理炉の寿命を飛躍的に向上させることが可能となった。
本発明の試験方法を示す概略図である。
以下に、本発明について、実施例を用いて説明する
通常の高周波溶解炉を用いて溶解し鋳造して表1に示される成分組成を有するNi基合金からなる厚さ:40mm、重さ:約5Kgを有するインゴットを作製した。このインゴットを1230℃で10時間均質化熱処理を施し、1000〜1230℃の範囲内に保持しながら、1回の熱間圧延で1mmの厚さを減少させつつ最終的に厚さ:3mmの薄板とし、ついで1200℃で30分間保持し水焼入れすることにより固溶化処理を施した。3mm板を60℃、17%HNO−3%HF溶液中で酸洗し、スケール除去した。次に、溶接管製造装置を用いてこの板から外径50.8mm、厚さ3mm、長さ1000mmの溶接管を製作した。
各種Ni合金製パイプの内外面にNi−Al合金層を形成することにより、ラジアントチューブを模擬する本発明品(表1)および比較品(表2)のラジアントチューブを作製した。Ni−Al合金層の形成をしない600合金(UNS N06600)製パイプおよび601合金(UNS N06601)を従来品(表3)のラジアントチューブとした。
なお、表1〜3における「%」は、各成分の「質量%」を示す。
Ni−Al合金層の形成は、カロライジング処理を用いた。基材をFe−Al合金粉末及びNHCl粉よりなる調合材と共に鋼製ケース内に埋め込み、ケースを密閉し、それを炉内にて900〜1050℃に加熱することによって表面にNi−Al合金層を、中間層にCr濃縮層を得た。温度や処理時間を変量にすることにより、所定の厚さ・組成の合金層とした。
図1に示すようにラジアントチューブを電気炉に挿入し、さらに管内に1050℃の燃焼ガスを通気して、補助的に電気ヒーターによる加熱で1000℃に保持した浸炭ガス(H−3%CH)中にラジアントチューブ外面を曝した。500hの試験後、ラジアントチューブを炉から取り出し、中央部となる端から500mm付近の肉厚を測定し、最大減肉量を記載した。肉厚測定は、端から500mm付近を長手方向に直角となるように切断し、バリ取りを行ったのち、水洗しながらステンレス鋼製のワイヤーブラシを用いて付着物を十分に除去し、さらに水洗・乾燥を行って、測定接触部が球型のマイクロメーターを用いて肉厚測定を円周上の5点について実施した。5点のうち最小値を選定し、初期肉厚よりこの試験後の肉厚を引いた値を減肉量として記載した。なお、初期厚さは、同様の方法で予め端部の肉厚を測定しておき、この肉厚を初期厚さとみなした。
表1から明らかなように、本発明品によれば、耐浸炭性にすぐれ、減肉量が極めて少ないことが分かる。一方、比較品は、いずれも耐浸炭性に劣り試験中に皮膜に亀裂が入ったり、基材が割れたりした。この結果から、本発明による熱処理炉用部材は、耐浸炭性にすぐれ、熱処理炉の長寿命化に寄与するものであることが分かる。
以上のとおり、本発明の熱処理炉用部材によれば、耐浸炭性にすぐれているため、より長寿命化が要求される熱処理炉の構成部材、特にラジアントチューブの構成部材として大きな期待が持てるとともに、工業的な価値は極めて大きい。

Claims (2)

  1. Ni基合金からなる基材の表面にCr濃縮層およびNi−Al合金層を形成した熱処理炉用部材であって、
    前記基材を構成するNi基合金が、Cr:14.0−35.0質量%,Fe:0.1−25.0質量%,Al:0.1−1.5質量%未満,Ti:0.001−0.4質量%,C:0.005−0.15質量%,Mn:0.1−1.0質量%, Si:0.1−1.0質量%を含有し、さらに、
    (a)Co:0.1−4.0質量%,
    (b)Mo:7.0−17.0質量%,
    (c)W:0.1−4.5質量%,
    (d)Nb:0.1−4質量%,Ta:0.1−4質量%の内の1種または2種,
    前記(a)〜(d)の内の1種または2種以上を含有し、
    残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有するNi基合金であり、
    前記Ni−Al合金層が、厚さ:10〜200μm、組成:Al;10〜60質量%とし、残りをNiと不可避不純物からなり、
    前記Cr濃縮層は、Cr含有量が40質量%以上、残部がNiおよび不可避不純物からなる組成を有し、前記Ni−Al合金層の直下に形成されていることを特徴とする耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材。
  2. 前記熱処理炉部材が、ラジアントチューブであることを特徴とする請求項1に記載の耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材。
JP2011111148A 2011-05-18 2011-05-18 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材 Active JP5828500B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111148A JP5828500B2 (ja) 2011-05-18 2011-05-18 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111148A JP5828500B2 (ja) 2011-05-18 2011-05-18 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012241219A JP2012241219A (ja) 2012-12-10
JP5828500B2 true JP5828500B2 (ja) 2015-12-09

Family

ID=47463256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011111148A Active JP5828500B2 (ja) 2011-05-18 2011-05-18 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5828500B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021183719A (ja) * 2020-05-22 2021-12-02 日本製鉄株式会社 Ni基合金管および溶接継手
CN116287870A (zh) * 2023-03-27 2023-06-23 昆明理工大学 一种快速响应加热的耐碳腐蚀镍铬基合金材料及其制备方法与应用

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747842A (en) * 1980-09-01 1982-03-18 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd Corrosion resistant cast alloy
JPS58224161A (ja) * 1982-06-22 1983-12-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 耐高温浸炭材料
JPH0978204A (ja) * 1995-09-18 1997-03-25 Chiyoda Corp 金属材料
JP4554762B2 (ja) * 2000-05-16 2010-09-29 日新製鋼株式会社 耐高温酸化性に優れたラジアントチューブおよび製造方法
JP4539907B2 (ja) * 2004-07-14 2010-09-08 三菱化工機株式会社 炭化水素改質装置用部材
JP2010270400A (ja) * 2010-07-21 2010-12-02 Sumitomo Metal Ind Ltd 原子力プラント用蒸気発生器管

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012241219A (ja) 2012-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4329883B1 (ja) 耐浸炭性金属材料
US10053756B2 (en) Nickel chromium alloy
JP5177330B1 (ja) 耐浸炭性金属材料
EP2520677B1 (en) Heat-resistant titanium alloy material for exhaust system components with excellent oxidation resistance, manufacturing method of heat-resistant titanium alloy sheet with excellent oxidation resistance for exhaust system components, and exhaust system
WO2013141030A1 (ja) アルミナバリア層を有する鋳造製品及びその製造方法
WO2007080856A1 (ja) 耐メタルダスティング性に優れた金属材料
JP6309576B2 (ja) アルミナバリア層を有するエチレン製造用反応管
JP4692289B2 (ja) 耐メタルダスティング性に優れた金属材料
TWI737940B (zh) 耐熱合金及反應管
JP2013227655A (ja) アルミナバリア層を有する鋳造製品
Kalivodová et al. Corrosion behaviour of boiler steels, coatings and welds in flue gas environments
JP4687467B2 (ja) 加工性及び耐メタルダスティング性に優れた金属材料
JP2004276035A (ja) 金属複合管の耐コーキング性に優れた溶接継手
JP2008214734A (ja) 耐メタルダスティング性に優れた金属材料
JP5828500B2 (ja) 耐浸炭性にすぐれた熱処理炉用部材
JPS58167764A (ja) 耐熱合金基材の被覆法
JP6247977B2 (ja) アルミナバリア層を有する鋳造製品
JP6090911B2 (ja) 耐高温腐食に優れたNi基合金防食板およびその防食板を接合したディーゼルエンジン用排気弁
JP2004197149A (ja) 高温強度に優れた耐メタルダスティング金属材料
TW201741502A (zh) 肥粒鐵系不銹鋼板
JP5977054B2 (ja) アルミナバリア層を有する鋳造製品の製造方法
JP2013199672A (ja) アルミナバリア層を有する鋳造製品及びその製造方法
JP2010270400A (ja) 原子力プラント用蒸気発生器管
JP4827047B2 (ja) 耐食性、耐摩耗性および耐ヒートクラック性を有する鉄鋼製構造物
JPS61243157A (ja) 高Al耐熱合金鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121213

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140430

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150227

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5828500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350