JP5827939B2 - 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5827939B2
JP5827939B2 JP2012274863A JP2012274863A JP5827939B2 JP 5827939 B2 JP5827939 B2 JP 5827939B2 JP 2012274863 A JP2012274863 A JP 2012274863A JP 2012274863 A JP2012274863 A JP 2012274863A JP 5827939 B2 JP5827939 B2 JP 5827939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
film
organic film
film forming
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012274863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014120620A (ja
Inventor
文子 岩尾
文子 岩尾
志村 悟
悟 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2012274863A priority Critical patent/JP5827939B2/ja
Priority to US14/098,653 priority patent/US9329483B2/en
Priority to KR1020130154460A priority patent/KR102016769B1/ko
Publication of JP2014120620A publication Critical patent/JP2014120620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5827939B2 publication Critical patent/JP5827939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/31Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers
    • H01L21/32Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to form insulating layers thereon, e.g. for masking or by using photolithographic techniques; After treatment of these layers; Selection of materials for these layers using masks
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/16Coating processes; Apparatus therefor
    • G03F7/168Finishing the coated layer, e.g. drying, baking, soaking

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

本発明は、基板上に金属含有膜を形成する成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体、及び当該成膜方法を実行するための成膜装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、ウェハ表面のレジスト膜に所定パターンの光を照射してレジスト膜を露光する露光処理、露光されたレジスト膜内を現像する現像処理等が順次行われて、ウェハ表面のレジスト膜に所定のレジストパターンが形成される。
近年の半導体デバイスは例えば20nm以下に微細化しており、上述したレジストパターンの微細化が求められている。このレジストパターンの微細化に対応するため、例えばフォトリソグラフィー工程では、レジスト塗布処理、露光処理及び現像処理を複数回行う、いわゆるマルチパターニング(Multi−patterning)が検討されている。しかしながら、マルチパターニングはそのプロセスが複雑であるため、当該マルチパターニングで形成されるレジストパターンをマスクとしてエッチング処理を行う場合、エッチング加工技術の精度を確保するのが困難になってきている。
そこで、エッチング加工技術の精度を向上させるため、エッチングの被処理膜に対してエッチング選択比の取れるメタルハードマスク膜をレジスト膜の下層に形成することが検討されている。メタルハードマスク膜は、有機膜中に金属成分を含有した膜である(特許文献1)。
またメタルハードマスク膜の形成に際しては、コストや膜の平坦性等の観点から、いわゆるスピン塗布法を用いることが検討されている。スピン塗布法では、回転中のウェハ上にメタルハードマスク材料を供給し、遠心力によりウェハ上でメタルハードマスク材料を拡散させることによって、ウェハの表面にメタルハードマスク材料を塗布する。
特開2001−272786号公報
ところで、例えば多層配線構造の半導体デバイスでは、ウェハ上に例えばSiO膜等の所定のパターンが形成されている場合がある。このように所定のパターンが形成されたウェハ上に、スピン塗布法を用いてメタルハードマスク膜を形成しようとすると、メタルハードマスク材料が金属成分を含みその流動性が悪いため、パターンの溝にメタルハードマスク材料を適切に進入させることができない。特に近年のパターンの微細化に伴い、このメタルハードマスク材料の埋め込み性の問題は顕著に現れる。またメタルハードマスク材料の材料応力により、埋め込み時にパターンが破壊されるおそれもある。このようにメタルハードマスク材料がパターンに適切に埋め込まれない場合、ウェハ上にメタルハードマスク膜を適切に形成することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、金属を含有する金属含有膜を基板上に適切に形成することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板上に金属含有膜を形成する成膜方法であって、基板上に溶剤及び水酸基を有する有機膜を形成する有機膜形成工程と、前記有機膜中にアルコールである処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介してナノパーティクルである金属を前記有機膜中に浸潤させて、金属含有膜を形成する金属含有膜形成工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、有機膜形成工程において例えばスピン塗布法を用いて基板上に有機溶液を塗布する場合、当該有機溶液の流動性が良く埋め込み性が良いので、基板上に所定のパターンが形成されていても、パターンの溝に有機溶液を適切に進入させることができる。このため、基板上に有機膜を適切に形成することができる。また金属含有膜形成工程において、有機膜中にアルコールである処理剤を進入させると、当該処理剤を進入経路としてナノパーティクルである金属を有機膜中に進入させることができる。そうすると、有機膜中に金属が浸潤された金属含有膜が基板上に形成される。しかも、この金属含有膜は金属を含有するため、本来必要とされる性能である高いエッチング選択比を有している。以上のように本発明によれば、高いエッチング選択比を有する金属含有膜を基板上に適切に形成することができる。
前記有機膜形成工程において、基板上に有機溶液を塗布して前記有機膜を形成し、前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜中の溶剤を排出しつつ前記処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介して金属を前記有機膜中に浸潤させてもよい。
前記成膜方法は、前記有機膜形成工程後であって前記金属含有膜形成工程前に、前記有機膜中の溶剤の量を調整する溶剤調整工程をさらに有していてもよい。
前記溶剤調整工程において、前記溶剤の量を増加させる場合には前記有機膜に溶剤を追加供給し、前記溶剤の量を減少させる場合には前記有機膜を熱処理してもよい。
前記有機膜形成工程において、基板上に有機溶液を塗布した後、基板を熱処理して前記有機膜を形成し、前記金属含有膜形成工程において、熱処理された前記有機膜の架橋を切断した後、前記有機膜中に前記処理剤を進入させ、且つ前記金属を前記有機膜中に浸潤させてもよい。
前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜の架橋の切断は、前記有機膜に対する紫外線照射又は前記有機膜に対するオゾン供給によって行われてもよい。
前記金属含有膜形成工程において、前記処理剤中に前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給し、前記有機膜中に前記金属含有剤を進入させて、前記金属を前記有機膜中に浸潤させてもよい。
前記金属含有膜形成工程において、前記金属含有剤は液体状又は気体状で前記有機膜上に供給されてもよい。
前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜上に前記処理剤を供給して前記有機膜中に前記処理剤を進入させた後、前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給して前記金属を前記有機膜中に浸潤させてもよい。
前記金属含有膜形成工程において、前記処理剤と前記金属含有剤は、それぞれ液体状又は気体状で前記有機膜上に供給されてもよい。
別な観点による本発明によれば、前記成膜方法を成膜装置によって実行させるために、当該成膜装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
さらに別な観点による本発明は、基板上に金属含有膜を形成する成膜装置であって、基板上に溶剤及び水酸基を有する有機膜を形成する有機膜形成部と、前記有機膜中にアルコールである処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介してナノパーティクルである金属を前記有機膜中に浸潤させて、金属含有膜を形成する金属含有膜形成部と、を有することを特徴としている。
前記有機膜形成部は、基板上に有機溶液を供給する有機溶液供給部を有し、前記金属含有膜形成部は、前記有機膜中の溶剤を排出しつつ前記処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介して金属を前記有機膜中に浸潤させてもよい。
前記成膜装置は、前記有機膜中の溶剤の量を調整する溶剤調整部をさらに有していてもよい。
前記溶剤調整部は、前記溶剤の量を増加させる場合には前記有機膜に溶剤を追加供給し、前記溶剤の量を減少させる場合には前記有機膜を熱処理してもよい。
前記有機膜形成部は、基板上に有機溶液を供給する有機溶液供給部と、基板を熱処理する熱処理部とを有し、前記金属含有膜形成部は、前記熱処理部によって熱処理された前記有機膜の架橋を切断する架橋切断部を有していてもよい。
前記架橋切断部は、前記有機膜に対する紫外線照射又は前記有機膜に対するオゾン供給を行なってもよい。
前記金属含有膜形成部は、前記処理剤中に前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給する金属含有剤供給部を有してもよい。
前記金属含有剤供給部は、前記金属含有剤を液体状又は気体状で前記有機膜上に供給してもよい。
前記金属含有膜形成部は、前記有機膜上に前記処理剤を供給する処理剤供給部と、前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給する金属含有剤供給部とを有していてもよい。
前記金属含有膜形成部は、前記処理剤と前記金属含有剤をそれぞれ液体状又は気体状で前記有機膜上に供給してもよい。
本発明によれば、高いエッチング選択比を有する金属含有膜を基板上に適切に形成することができる。
本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す平面図である。 塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 塗布現像処理システムの内部構成の概略を示す側面図である。 塗布処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 塗布処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 成膜処理の説明図であり、(a)はウェハ上に有機膜が形成された様子を示し、(b)はウェハ上に金属含有膜が形成された様子を示す。 他の実施の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 他の実施の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかる成膜処理の説明図であり、(a)はウェハ上に有機膜が形成された様子を示し、(b)は有機膜中にアルコールが進入した様子を示し、(c)はウェハ上に金属含有膜が形成された様子を示す。 熱処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 熱処理装置の構成の概略を示す横断面図である。 他の実施の形態においてウェハ上に金属含有膜が形成された様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかる塗布処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態においてウェハ上に金属含有膜が形成された様子を示す説明図である。 架橋切断装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかる成膜処理の説明図であり、(a)はウェハ上に有機膜が形成された様子を示し、(b)は有機膜が熱処理された様子を示し、(c)は有機膜の架橋が切断された様子を示し、(d)はウェハ上に金属含有膜が形成された様子を示す。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す平面図である。図2及び図3は、塗布現像処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。なお、塗布現像処理システム1は、本発明における成膜装置として機能し、特に本実施の形態では後述する塗布処理装置が本発明における成膜装置として機能する。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように例えば外部との間で複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション2と、フォトリソグラフィー処理の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には、カセット載置台10が設けられている。カセット載置台10には、複数、例えば4つのカセット載置板11が設けられている。カセット載置板11は、水平方向のX方向(図1中の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらのカセット載置板11には、塗布現像処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
カセットステーション2には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路20上を移動自在なウェハ搬送装置21が設けられている。ウェハ搬送装置21は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板11上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション3には、各種装置を備えた複数、例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3のカセットステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション3のインターフェイスステーション5側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図3に示すように複数の液処理装置が鉛直方向に積層されている。例えばウェハWを現像処理する現像処理装置30、ウェハWの金属含有膜及びレジスト膜の下層に反射防止膜(以下、「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWに所定の液を塗布して金属含有膜とレジスト膜を形成する塗布処理装置32、ウェハWの金属含有膜及びレジスト膜の上層に反射防止膜(以下、「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下から順に4段に重ねられている。
現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、上部反射防止膜形成装置33は、それぞれ処理時にウェハWを収容するカップPを水平方向に複数有し、複数のウェハWを並行して処理することができる。塗布処理装置32の詳細な構成については後述する。
なお、第1のブロックG1には、ウェハWに撥水性の保護膜を形成するための処理液を供給して露光用の保護膜を形成する保護膜形成装置や、ウェハWの裏面及び周縁のベベル部に洗浄液を供給してウェハWの裏面を洗浄する裏面洗浄装置等が配置されていてもよい。
例えば第2のブロックG2には、図2に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40や、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、熱処理装置40、アドヒージョン装置41及び周辺露光装置42の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、図2及び図3に示すように複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばウェハ搬送装置70が配置されている。
ウェハ搬送装置70は、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アーム71を有している。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
ウェハ搬送装置70は、例えば図2に示すように上下に複数台配置され、例えば各ブロックG1〜G4の同程度の高さの所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置90が設けられている。ウェハ搬送装置90は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置90は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション5には、ウェハ搬送装置100と受け渡し装置101が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置101及び露光装置4との間でウェハWを搬送できる。
次に、上述した塗布処理装置32の構成について説明する。塗布処理装置32は、図4に示すように内部を閉鎖可能な処理容器110を有している。処理容器110のウェハ搬送領域D側の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が例えば3箇所に形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。また、これら3つの搬入出口は、後述する金属含有膜形成部120、レジスト膜形成部121、122に対応する位置に形成されている。
処理容器110の内部には、例えばウェハW上に金属含有膜を形成する金属含有膜形成部120と、ウェハW上にレジスト膜を形成する2つのレジスト膜形成部121、122とが設けられている。金属含有膜形成部120、レジスト膜形成部121、122は、Y方向負方向(図4の左方向)側からY方向正方向(図4の右方向)側にこの順で並べて配置されている。
金属含有膜形成部120には、図5に示すようにウェハWを保持して回転させるスピンチャック130が設けられている。スピンチャック130は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWをスピンチャック130上に吸着保持できる。
スピンチャック130の下方には、例えばモータなどを備えたチャック駆動部131が設けられている。スピンチャック130は、チャック駆動部131により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動部131には、例えばシリンダなどの昇降駆動源が設けられており、スピンチャック130は昇降自在になっている。
スピンチャック130の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ132が設けられている。カップ132の下面には、回収した液体を排出する排出管133と、カップ132内の雰囲気を排気する排気管134が接続されている。
図4に示すようにカップ132のX方向負方向(図4中の下方向)側には、Y方向(図4中の左右方向)に沿って延伸するレール140が形成されている。レール140は、例えばカップ132のY方向負方向(図4中の左方向)側の外方からY方向正方向(図4中の右方向)側の外方まで形成されている。レール140には、例えば2本のアーム141、142が取り付けられている。
第1のアーム141には、図4及び図5に示すようにウェハWに有機溶液を供給する有機溶液供給部としての有機溶液ノズル143が支持されている。第1のアーム141は、図4に示すノズル駆動部144により、レール140上を移動自在である。これにより、有機溶液ノズル143は、カップ132のY方向正方向側の外方に設置された待機部145からカップ132内のウェハWの中心部上方まで移動でき、さらに当該ウェハW上をウェハWの径方向に移動できる。また、第1のアーム141は、ノズル駆動部144によって昇降自在であり、有機溶液ノズル143の高さを調整できる。なお金属含有膜形成部120では、このようにウェハW上に有機溶液を供給して有機膜を形成することができ、金属含有膜形成部120は本発明における有機膜形成部としても機能する。
有機溶液ノズル143には、図5に示すように有機溶液供給源146に連通する供給管147が接続されている。有機溶液供給源146内には、有機溶液が貯留されている。供給管147には、有機溶液の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群148が設けられている。なお、有機溶液の種類は特に限定されるものではなく、種々の有機溶液を用いることができる。
第2のアーム142には、図4及び図5に示すようにウェハW上に金属含有剤としての液体状の金属含有液を供給する、金属含有剤供給部としての金属含有液ノズル150が支持されている。第2のアーム142は、図4に示すノズル駆動部151により、レール140上を移動自在である。これにより、金属含有液ノズル150は、カップ132のY方向負方向側の外方に設置された待機部152からカップ132内のウェハWの中心部上方まで移動でき、さらに当該ウェハW上をウェハWの径方向に移動できる。また、第2のアーム142は、ノズル駆動部151によって昇降自在であり、金属含有液ノズル150の高さを調整できる。
金属含有液ノズル150には、図5に示すように金属含有液供給源153に連通する供給管154が接続されている。供給管154には、金属含有液の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群155が設けられている。
金属含有液供給源153内には、処理剤としてのアルコールに金属が溶解した金属含有液が貯留されている。アルコールとしては、例えばIPA(イソプロピルアルコール)、エタノール、ブタノール、MIBC(メチルイソブチルカルビノール)等が用いられる。また金属としては、例えばZr(ジルコニウム)、Ti(チタン)、W(タングステン)等が用いられる。なお、この金属は微小な径を有し、例えば5nm以下の径のナノパーティクルである。
レジスト膜形成部121には、図5に示すようにウェハWを保持して回転させるスピンチャック160が設けられている。スピンチャック160は、水平な上面を有し、当該上面には、例えばウェハWを吸引する吸引口(図示せず)が設けられている。この吸引口からの吸引により、ウェハWをスピンチャック160上に吸着保持できる。
スピンチャック160の下方には、例えばモータなどを備えたチャック駆動部161が設けられている。スピンチャック160は、チャック駆動部161により所定の速度に回転できる。また、チャック駆動部161には、例えばシリンダなどの昇降駆動源が設けられており、スピンチャック160は昇降自在になっている。
スピンチャック160の周囲には、ウェハWから飛散又は落下する液体を受け止め、回収するカップ162が設けられている。カップ162の下面には、回収した液体を排出する排出管163と、カップ162内の雰囲気を排気する排気管164が接続されている。
なお、レジスト膜形成部122にも、上記レジスト膜形成部121と同様に、スピンチャック160、チャック駆動部161、カップ162、排出管163、排気管164が設けられている。
図4に示すようにレジスト膜形成部121、122のカップ162のX方向負方向(図4中の下方向)側には、Y方向(図4中の左右方向)に沿って延伸するレール170が形成されている。レール170は、例えばレジスト膜形成部121のカップ162のY方向負方向(図4中の左方向)側の外方から、レジスト膜形成部122のカップ162のY方向正方向(図4中の右方向)側の外方まで形成されている。レール170には、例えばアーム171が取り付けられている。
アーム171には、図4及び図5に示すようにウェハWにレジスト液を供給するレジスト液ノズル172が支持されている。アーム171は、図4に示すノズル駆動部173により、レール170上を移動自在である。これにより、レジスト液ノズル172は、レジスト膜形成部121のカップ162とレジスト膜形成部122のカップ162との間に設置された待機部174からカップ162内のウェハWの中心部上方まで移動でき、さらに当該ウェハW上をウェハWの径方向に移動できる。また、アーム171は、ノズル駆動部173によって昇降自在であり、レジスト液ノズル172の高さを調整できる。
レジスト液ノズル172には、図5に示すようにレジスト液供給源175に連通する供給管176が接続されている。レジスト液供給源175内には、レジスト液が貯留されている。供給管176には、レジスト液の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群177が設けられている。
以上の塗布現像処理システム1には、図1に示すように制御部200が設けられている。制御部200は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、塗布現像処理システム1におけるウェハ処理を実行するプログラムが格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部200にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された塗布現像処理システム1を用いて行われるウェハWの処理方法について説明する。なお本実施の形態において、塗布現像処理システム1で処理されるウェハW上には、予めSiO膜等の所定のパターンが形成されている。
先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCが、カセットステーション2の所定のカセット載置板11に載置される。その後、ウェハ搬送装置21によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション3の第3のブロックG3の例えば受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節され、その後第3のブロックG3の受け渡し装置53に戻される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置90によって同じ第3のブロックG3の受け渡し装置54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2のアドヒージョン装置41に搬送され、アドヒージョン処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置32の金属含有膜形成部120に搬送される。
金属含有膜形成部120に搬送されたウェハWは、スピンチャック130に吸着保持される。続いて、第1のアーム141によって待機部145の有機溶液ノズル143をウェハWの中心部の上方まで移動させる。その後、スピンチャック130によってウェハWを回転させながら、有機溶液ノズル143からウェハWの中心部に有機溶液を供給する。ウェハW上に供給された供給された有機溶液は、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの表面全面に拡散する。このとき、有機溶液の流動性は良いため、ウェハWに所定のパターンが形成されていても、パターンの溝に有機溶液は適切に進入し埋め込まれる。こうしてウェハW上に有機溶液が塗布され、図6(a)に示すようにウェハW上に有機膜Fが形成される。なお、ウェハW上には有機膜Fの下層において、所定のパターンや下部反射防止膜が形成されているが、図示の例においては省略している。
その後、第1のアーム141によって有機溶液ノズル143をウェハWの中心部から待機部145に移動させると共に、第2のアーム142によって待機部152の金属含有液ノズル150をウェハWの中心部の上方まで移動させる。
続いて、スピンチャック130によってウェハWを回転させながら、金属含有液ノズル150からウェハWの中心部に金属含有液を供給する。ウェハW上に供給された金属含有液は、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの有機膜Fの表面全面に拡散する。なお、このとき有機膜Fは乾燥して硬化しておらず、すなわち有機膜F中には溶剤成分が残存している。
このように有機膜F上に金属含有液が塗布されると、その金属含有液中のアルコールが有機膜F中の溶剤と混和し、アルコールが有機膜F中に進入する。具体的には、アルコールと混和した溶剤は有機膜Fから排出され、当該有機膜F中に形成された空孔にアルコールが進入する。この有機膜F中へのアルコールの進入に伴い、当該アルコールを進入経路として金属も有機膜F中に進入する。そして、金属は有機膜F中のOH基(水酸基)と結合して、図6(b)に示すように金属Mが有機膜F中に浸潤する。こうして、ウェハW上に金属Mを含有する金属含有膜Cが形成される。なお金属含有膜Cは、エッチング処理の際のメタルハードマスク膜として機能する。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置32のレジスト膜形成部121に搬送される。
レジスト膜形成部121に搬送されたウェハWは、スピンチャック160に吸着保持される。続いて、アーム171によって待機部174のレジスト液ノズル172をウェハWの中心部の上方まで移動させる。その後、スピンチャック160によってウェハWを回転させながら、レジスト液ノズル172からウェハWの中心部にレジスト液を供給する。ウェハW上に供給された供給されたレジスト液ノズル172は、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの表面全面に拡散する。こうしてウェハWの金属含有膜C上にレジスト液が塗布され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、加熱され、温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって周辺露光装置42に搬送されて、ウェハW上のレジスト膜の周縁部に対して周辺露光処理が行わる。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置56に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置90によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって第4のブロックG4の受け渡し装置62に搬送される。
その後ウェハWは、インターフェイスステーション5のウェハ搬送装置100によって露光装置4に搬送され、露光処理される。
次に、ウェハWは、ウェハ搬送装置100によって露光装置4から第4のブロックG4の受け渡し装置60に搬送される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第1のブロックG1の現像処理装置30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。
その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第3のブロックG3の受け渡し装置50に搬送され、その後カセットステーション2のウェハ搬送装置21によって所定のカセット載置板11のカセットCに搬送される。こうして、一連のフォトリソグラフィー処理が終了する。
以上の実施の形態によれば、スピン塗布法を用いてウェハW上に有機膜Fを形成する際、ウェハWに供給される有機溶液の流動性が良く埋め込み性が良いので、ウェハW上に所定のパターンが形成されていても、パターンの溝に有機溶液を適切に進入させることができる。このため、ウェハW上に有機膜Fを適切に形成することができる。またその後、有機膜F上に金属含有液を供給すると、金属含有液中のアルコールが有機膜F中に進入し、さらに当該アルコールを進入経路として金属Mを有機膜F中に進入させることができる。そうすると、有機膜F中に金属Mが浸潤された金属含有膜CがウェハW上に形成される。そして、この金属含有膜Cは金属Mを含有するため、フォトリソグラフィー処理後のエッチング処理において本来必要とされる性能である高いエッチング選択比を有している。以上のように本実施の形態によれば、高いエッチング選択比を有する金属含有膜CをウェハW上に適切に形成することができる。
以上の実施の形態では、有機膜F上に金属含有膜Cを形成するに際し、アルコールに金属Mが溶解した金属含有液をウェハW上に供給していたが、これらアルコールと金属Mを別々にウェハW上に供給してもよい。
図7及び図8に示すように金属含有膜形成部120の第2のアーム142には、ウェハW上に処理剤としての液体状のアルコールを供給する、処理剤供給部としてのアルコールノズル250と、ウェハW上に金属Mを含有する金属含有剤としての液体状の金属含有液を供給する、金属含有剤供給部としての金属含有液ノズル251とが支持されている。
アルコールノズル250には、図8に示すようにアルコール供給源260に連通する供給管261が接続されている。供給管261には、アルコールの流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群262が設けられている。なお、アルコールとしては、上記実施の形態と同様のアルコールが用いられる。
金属含有液ノズル251には、金属含有液供給源270に連通する供給管271が接続されている。供給管271には、金属含有液の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群272が設けられている。なお、金属含有液中の金属Mとしては上記実施の形態と同様の金属が用いられるが、その溶媒には種々の溶媒を用いることができる。溶媒としては、例えば純水等、金属Mを溶解し、且つ有機膜Fを溶解しない材料であれば、種々の材料を用いることができる。
金属含有膜形成部120のその他の構成は、上記実施の形態の金属含有膜形成部120と同様であるので説明を省略する。なお、以上の構成では、アルコールノズル250と金属含有液ノズル251は同一のアーム142に支持されていたが、それぞれ別々のアームに支持されていてもよい。
かかる場合、金属含有膜形成部120では、スピンチャック130でウェハWを吸着保持した後、第1のアーム141によって待機部145の有機溶液ノズル143をウェハWの中心部の上方まで移動させる。その後、スピンチャック130によってウェハWを回転させながら、有機溶液ノズル143からウェハWの中心部に有機溶液を供給する。ウェハW上に供給された供給された有機溶液は、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの表面全面に拡散する。こうしてウェハW上に有機溶液が塗布され、図9(a)に示すようにウェハW上に有機膜Fが形成される。
その後、第1のアーム141によって有機溶液ノズル143をウェハWの中心部から待機部145に移動させると共に、第2のアームによって待機部152のアルコールノズル250をウェハWの中心部の上方まで移動させる。続いて、スピンチャック130によってウェハWを回転させながらアルコールノズル250からウェハWの中心部にアルコールを供給する。ウェハW上に供給された供給されたアルコールは、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの有機膜Fの表面全面に拡散する。なお、このとき有機膜Fは乾燥して硬化しておらず、すなわち有機膜F中には溶剤成分が残存している。
このように有機膜F上にアルコールが塗布されると、当該アルコールが有機膜F中の溶剤と混和し、図9(b)に示すようにアルコールAが有機膜F中に進入する。具体的には、アルコールAと混和した溶剤は有機膜Fから排出され、当該有機膜F中に形成された空孔にアルコールAが進入する。
その後、第2のアーム142によって金属含有液ノズル251をウェハWの中心部の上方まで移動させる。続いて、スピンチャック130によってウェハWを回転させながら、金属含有液ノズル251からウェハWの中心部に金属含有液を供給する。ウェハW上に供給された供給された金属含有液は、ウェハWの回転により生じる遠心力によってウェハWの有機膜Fの表面全面に拡散する。
このように有機膜F上に金属含有液が塗布されると、有機膜F中のアルコールAを進入経路として金属含有液が有機膜F中に進入する。そして、当該金属含有液中の金属Mは有機膜F中のOH基(水酸基)と結合して、図9(c)に示すように金属Mが有機膜F中に浸潤する。こうして、ウェハW上に金属Mを含有する金属含有膜Cが形成される。
本実施の形態においても、上記実施の形態と同様の効果を享受できる。すなわち、高いエッチング選択比を有する金属含有膜CをウェハW上に適切に形成することができる。
以上のようにウェハW上に金属含有膜Cを形成するに際して、アルコールAに金属Mが溶解した金属含有液をウェハW上に供給してもよいし、これらアルコールAと金属Mを別々にウェハW上に供給してもよく、いずれの場合でも同様の効果を享受できる。但し、スループットの観点からは、前者のようにアルコールAに金属Mが溶解した金属含有液をウェハW上に供給する方が好ましい。
以上の実施の形態において、ウェハW上に有機膜Fを形成した後、当該有機膜F中の溶剤の量を調整してもよい。このように金属含有膜Cを形成する前に溶剤の量を調整することにより、有機膜F中に進入するアルコールAの量を調整し、さらに有機膜F中に浸潤する金属Mの量も調整することができる。
例えば有機膜Fの溶剤の量を減少させる場合、有機膜Fを熱処理して溶剤を蒸発させる。かかる場合、溶剤の量を調整する溶剤調整部として、上記熱処理装置40が用いられる。
熱処理装置40は、図10及び図11に示すように内部を閉鎖可能な処理容器300を有している。処理容器300のウェハ搬送領域D側の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。
処理容器300の内部には、ウェハWを加熱処理する加熱部310と、ウェハWを冷却処理する冷却部311が設けられている。加熱部310と冷却部311はY方向に並べて配置され、冷却部311はウェハ搬送領域D側に配置されている。
加熱部310は、図10に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体320と、下側に位置して蓋体320と一体となって処理室Kを形成する熱板収容部321を備えている。
蓋体320は、下面が開口した略円筒形状を有している。蓋体320の上面中央部には、排気部320aが設けられている。処理室K内の雰囲気は、排気部320aから均一に排気される。
熱板収容部321は、熱板330を収容して熱板330の外周部を保持する環状の保持部材331と、その保持部材331の外周を囲む略筒状のサポートリング332を備えている。熱板330は、厚みのある略円盤形状を有し、ウェハWを載置して加熱することができる。また、熱板330には、例えば給電により発熱するヒータ333が内蔵されている。熱板330の加熱温度は例えば制御部200により制御され、熱板330上に載置されたウェハWが所定の温度に加熱される。
熱板330の下方には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン340が例えば3本設けられている。昇降ピン340は、昇降駆動部341により上下動できる。熱板330の中央部付近には、当該熱板330を厚み方向に貫通する貫通孔342が例えば3箇所に形成されている。そして、昇降ピン340は貫通孔342を挿通し、熱板330の上面から突出可能になっている。
冷却部311は冷却板350を有している。冷却板350は、図11に示すように略方形の平板形状を有し、熱板330側の端面が円弧状に湾曲している。冷却板350には、Y方向に沿った2本のスリット351が形成されている。スリット351は、冷却板350の熱板330側の端面から冷却板350の中央部付近まで形成されている。このスリット351により、冷却板350が、加熱部310の昇降ピン340及び後述する冷却部311の昇降ピン360と干渉するのを防止できる。また、冷却板350には、例えば冷却水やペルチェ素子などの冷却部材(図示せず)が内蔵されている。冷却板350の冷却温度は例えば制御部200により制御され、冷却板350上に載置されたウェハWが所定の温度に冷却される。
冷却板350は、図10に示すように支持アーム352に支持されている。支持アーム352には、駆動部353が取り付けられている。駆動部353は、Y方向に延伸するレール354に取り付けられている。レール354は、冷却部311から加熱部310まで延伸している。この駆動部353により、冷却板350は、レール354に沿って加熱部310と冷却部311との間を移動可能になっている。
冷却板350の下方には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン360が例えば3本設けられている。昇降ピン360は、昇降駆動部361により上下動できる。そして、昇降ピン360はスリット351を挿通し、冷却板350の上面から突出可能になっている。
かかる場合、金属含有膜形成部120において有機膜Fが形成されたウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送される。このとき有機膜Fは乾燥して硬化しておらず、すなわち有機膜F中には溶剤成分が残存している。
熱処理装置40にウェハWが搬入されると、ウェハWはウェハ搬送装置61から予め上昇して待機していた昇降ピン360に受け渡される。続いて昇降ピン360を下降させ、ウェハWを冷却板350に載置する。
その後、駆動部353により冷却板350をレール354に沿って熱板330の上方まで移動させ、予め上昇して待機していた昇降ピン340に受け渡される。その後、蓋体320が閉じられた後、昇降ピン340が下降して、ウェハWが熱板330上に載置される。そして、熱板330上のウェハWは、所定の温度、例えば23℃〜80℃に加熱される。かかる熱板330による加熱を行うことでウェハWが加熱され、有機膜F中の溶剤が蒸発する。この溶剤の蒸発量は、熱板330による加熱温度や加熱時間によって制御される。なお、このウェハWの加熱処理は、減圧雰囲気下で行ってもよいし、溶剤雰囲気下で行ってもよい。
その後蓋体320が開かれた後、昇降ピン340が上昇すると共に、冷却板350が熱板330の上方に移動する。続いてウェハWが昇降ピン340から冷却板350に受け渡され、冷却板350が搬入出口361側に移動する。この冷却板350の移動中に、ウェハWは所定の温度に冷却される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置32の金属含有膜形成部120に再び搬送される。そして金属含有膜形成部120において、ウェハW上に金属含有膜Cが形成される。このとき、有機膜F中の溶剤の量が減少しているので、当該有機膜F中に進入するアルコールAの量も減少し、図12に示すように有機膜F中に浸潤する金属Mの量も減少する(比較として、例えば図6(b)を参照)。
一方、例えば有機膜Fの溶剤の量を増加させる場合、当該有機膜Fに溶剤を供給する。かかる場合、溶剤の量を調整する溶剤調整部として、図13に示す塗布処理装置400が用いられる。この塗布処理装置400は、塗布現像処理システム1において任意の場所に設置することができ、例えば第1のブロックG1に設置される。
塗布処理装置400は、内部を閉鎖可能な処理容器410を有している。処理容器410のウェハ搬送領域D側の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。処理容器410の底面には、内部の雰囲気を排気する排気管411が接続されている。
処理容器410内の底面には、ウェハWが載置される載置台420が設けられている。載置台420内には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン421が例えば3本設けられている。昇降ピン421は、昇降駆動部422により上下動できる。載置台420の上面には、当該上面を厚み方向に貫通する貫通孔423が例えば3箇所に形成されている。そして昇降ピン421は、貫通孔423を挿通するようになっている。
処理容器410内の天井面であって、載置台420の上方には、ウェハW上に気体状の溶剤を下方に供給するシャワーヘッド450が設けられている。シャワーヘッド450は、載置台420に載置されたウェハWに対向して配置されている。シャワーヘッド450の内部には、後述する溶剤供給源460から供給された溶剤が導入される内部空間451が形成されている。シャワーヘッド450の下面には、内部空間451に導入された溶剤を下方に向かって供給する複数の供給口452が、シャワーヘッド450の下面全体に分布させられた状態で設けられている。すなわち、シャワーヘッド450からウェハWに対して、気体状の溶剤が水平面内で均一に供給されるように複数の供給口452が形成されている。
シャワーヘッド450には、溶剤供給源460に連通する供給管461が接続されている。溶剤供給源460の内部では、例えば液体状の溶剤が貯留され、この液体状の溶剤を加熱して気化させて気体状の溶剤が生成される。供給管461には、溶剤の流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群462が設けられている。
かかる場合、塗布処理装置32の金属含有膜形成部120において有機膜Fが形成されたウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置400に搬送される。このとき有機膜Fは乾燥して硬化しておらず、すなわち有機膜F中には溶剤成分が残存している。
塗布処理装置400にウェハWが搬入されると、ウェハWは予め上昇して待機していた昇降ピン421に受け渡される。続いて昇降ピン421を下降させ、ウェハWを載置台420に載置する。その後、シャワーヘッド450からウェハW上に気体状の溶剤が供給される。そうすると、ウェハW上の有機膜F中に溶剤が進入し、当該有機膜F中の溶剤の量が増加する。この溶剤の進入量は、シャワーヘッド450からの溶剤の供給流量や供給時間によって制御される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置32の金属含有膜形成部120に再び搬送される。そして金属含有膜形成部120において、ウェハW上に金属含有膜Cが形成される。このとき、有機膜F中の溶剤の量が増加しているので、当該有機膜F中に進入するアルコールAの量も増加し、図14に示すように有機膜F中に浸潤する金属Mの量も増加する(比較として、例えば図6(b)を参照)。
以上のようにウェハW上に有機膜Fを形成した後、当該有機膜F中の溶剤の量を減少あるいは増加させて調整することによって、有機膜F中に湿潤する金属Mの量を調整することができる。すなわち、エッチング処理で必要とされるエッチング選択比に応じて、有機膜F中の金属Mの量を調整することができる。したがって、エッチング処理をより適切に行うことができる。
なお、有機膜F中の溶剤の量を減少させる装置は、上記熱処理装置40の構成に限定されず、有機膜Fを熱処理する装置であればよい。また有機膜F中の溶剤の量を増加させる装置も、上記塗布処理装置400の構成に限定されず、有機膜F中に溶剤を追加供給する装置であればよい。
以上の実施の形態では、金属含有膜形成部120とレジスト膜形成部121、122とは同一の塗布処理装置3内に設けられていたが、別々の装置に設けられていてもよい。
また以上の実施の形態では、金属含有液ノズル150からウェハWに供給される金属含有液は液体状であったが、気体状であってもよい。かかる場合、例えば上記塗布処理装置400と同様の装置が用いられ、溶剤供給源460に代えて金属含有剤供給源が用いられる。金属含有剤供給源の内部では、例えばアルコールAに金属Mを溶解した金属含有液が液体状で貯留され、この金属含有液を加熱して気化させて気体状の金属含有剤が生成される。この塗布処理装置400では、載置台420上に載置されたウェハWにシャワーヘッド450からウェハW上に気体状の金属含有剤が供給される。そして、ウェハWの有機膜F中に金属Mが浸潤し、ウェハW上に金属含有膜Cを適切に形成することができる。
同様にアルコールノズル250から供給されるアルコールAと、金属含有液ノズル251からウェハWに供給される金属含有液とは、それぞれ液体状であったが、気体状であってもよい。かかる場合でも、塗布処理装置400と同様の装置が用いられ、ウェハW上に気体状のアルコールAと気体状の金属含有液を供給し、ウェハW上に金属含有膜Cを適切に形成することができる。
以上の実施の形態では、ウェハW上に有機溶液を塗布した後、乾燥していない状態の有機膜F中に金属Mを浸潤させていたが、有機膜Fを熱処理した後、当該
当該有機膜F中に金属Mを浸潤させてもよい。かかる場合、熱処理された有機膜Fの架橋を切断するため、図15に示す架橋切断装置500が用いられる。この架橋切断装置500は、塗布現像処理システム1において任意の場所に設置することができ、例えば第2のブロックG2に設置される。
架橋切断装置500は、内部を閉鎖可能な処理容器510を有している。処理容器510のウェハ搬送領域D側の側面には、ウェハWの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。
処理容器510内の底面には、ウェハWが載置される載置台520が設けられている。載置台520内には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン521が例えば3本設けられている。昇降ピン521は、昇降駆動部522により上下動できる。載置台520の上面には、当該上面を厚み方向に貫通する貫通孔523が例えば3箇所に形成されている。そして昇降ピン521は、貫通孔523を挿通するようになっている。
処理容器510内の天井面であって、載置台520の上方には、載置台520上のウェハW全面に紫外線を照射する、架橋切断部としての紫外線照射部530が設けられている。紫外線照射部530には、例えば重水素ランプやエキシマランプ等が用いられる。
かかる場合、塗布処理装置32の金属含有膜形成部120において、有機溶液ノズル143からウェハW上に有機溶液が塗布され、図16(a)に示すようにウェハW上に有機膜F1が形成される。この有機膜F1は乾燥して硬化していない。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理部としての熱処理装置40に搬送される。熱処理装置40では、ウェハWが所定の温度に熱処理され、さらに温度調節される。そして図16(b)に示すように、ウェハW上に熱処理された有機膜F2が形成される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって架橋切断装置500に搬送される。架橋切断装置500にウェハWが搬入されると、ウェハWは予め上昇して待機していた昇降ピン521に受け渡される。続いて昇降ピン521を下降させ、ウェハWを載置台520に載置する。その後、紫外線照射部530からウェハW上の有機膜F2に紫外線が照射される。この紫外線によって有機膜F2の架橋が切断され、図16(c)に示すように架橋が切断されてOH基を備える有機膜F3がウェハW上に形成される。なお、図示の例においては有機膜F2全体の架橋を切断しているが、有機膜F2の表層のみの架橋を切断してもよい。どの程度の深さまで有機膜F2の架橋を切断するかは、エッチング処理の条件に応じて設定され、例えば有機膜F2に照射される紫外線の照射時間等によって制御される。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって塗布処理装置32の金属含有膜形成部120に再び搬送される。金属含有膜形成部120では、金属含有液ノズル150からウェハWの有機膜F3上に液体状の金属含有液が塗布される。そうすると金属含有液中のアルコールAは、有機膜F3中のOH基等、親和性の良い官能基をターゲットにして有機膜F3中に進入する。この有機膜F3中へのアルコールAの進入に伴い、当該アルコールAを進入経路として金属Mも有機膜F3中に進入する。そして、金属Mは有機膜F3中のOH基と結合して、図16(d)に示すように金属Mが有機膜F3中に浸潤する。こうして、ウェハW上に金属Mを含有する金属含有膜Cが形成される。
本実施の形態においても、高いエッチング選択比を有する金属含有膜CをウェハW上に適切に形成することができる。
なお以上の実施の形態では、塗布現像処理システム1に紫外線照射部530を備えた架橋切断装置500を別途設けていたが、例えば塗布処理装置32や熱処理装置40に紫外線照射部530を設けてもよい。
また以上の実施の形態では、熱処理された有機膜F2に紫外線を照射して当該有機膜F2の架橋を切断していたが、有機膜F2に対してオゾンを供給して当該有機膜F2の架橋を切断してもよい。このオゾンの供給は、例えば上記塗布処理装置400と同様の装置が用いられる。
さらに以上の実施の形態では、熱処理されて架橋が切断された有機膜F3に対して、アルコールAに金属Mが溶解した液体状の金属含有液を金属含有液ノズル150から供給していたが、アルコールノズル250からの液体状のアルコールAと、金属含有液ノズル251からの液体状の金属含有液を別々に供給してもよい。また、これらの金属含有液とアルコールAは、それぞれ気体状で有機膜F3に供給されてもよい。
以上の実施の形態では、有機膜F中に金属Mを浸潤させてウェハW上に金属含有膜Cを形成し、さらに金属含有膜C上にレジスト膜を形成していたが、有機膜F自体がレジスト膜であってもよい。この場合、有機膜Fとしてのレジスト膜中に金属Mを浸潤させてウェハW上に金属含有膜Cを形成し、別途レジスト膜を形成するのを省略できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 塗布現像処理システム
32 塗布処理装置
40 熱処理装置
120 金属含有膜形成部
143 有機溶液ノズル
150 金属含有液ノズル
200 制御部
250 アルコールノズル
251 金属含有液ノズル
400 塗布処理装置
450 シャワーヘッド
500 架橋切断装置
530 紫外線照射部
A アルコール
C 金属含有膜
F 有機膜
M 金属
W ウェハ

Claims (22)

  1. 基板上に金属含有膜を形成する成膜方法であって、
    基板上に溶剤及び水酸基を有する有機膜を形成する有機膜形成工程と、
    前記有機膜中にアルコールである処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介してナノパーティクルである金属を前記有機膜中に浸潤させて、金属含有膜を形成する金属含有膜形成工程と、を有することを特徴とする、成膜方法。
  2. 前記有機膜形成工程において、基板上に有機溶液を塗布して前記有機膜を形成し、
    前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜中の溶剤を排出しつつ前記処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介して金属を前記有機膜中に浸潤させることを特徴とする、請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記有機膜形成工程後であって前記金属含有膜形成工程前に、前記有機膜中の溶剤の量を調整する溶剤調整工程をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の成膜方法。
  4. 前記溶剤調整工程において、前記溶剤の量を増加させる場合には前記有機膜に溶剤を追加供給し、前記溶剤の量を減少させる場合には前記有機膜を熱処理することを特徴とする、請求項3に記載の成膜方法。
  5. 前記有機膜形成工程において、基板上に有機溶液を塗布した後、基板を熱処理して前記有機膜を形成し、
    前記金属含有膜形成工程において、熱処理された前記有機膜の架橋を切断した後、前記有機膜中に前記処理剤を進入させ、且つ前記金属を前記有機膜中に浸潤させることを特徴とする、請求項1に記載の成膜方法。
  6. 前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜の架橋の切断は、前記有機膜に対する紫外線照射又は前記有機膜に対するオゾン供給によって行われることを特徴とする、請求項5に記載の成膜方法。
  7. 前記金属含有膜形成工程において、前記処理剤中に前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給し、前記有機膜中に前記金属含有剤を進入させて、前記金属を前記有機膜中に浸潤させることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の成膜方法。
  8. 前記金属含有膜形成工程において、前記金属含有剤は液体状又は気体状で前記有機膜上に供給されることを特徴とする、請求項7に記載の成膜方法。
  9. 前記金属含有膜形成工程において、前記有機膜上に前記処理剤を供給して前記有機膜中に前記処理剤を進入させた後、前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給して前記金属を前記有機膜中に浸潤させることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の成膜方法。
  10. 前記金属含有膜形成工程において、前記処理剤と前記金属含有剤は、それぞれ液体状又は気体状で前記有機膜上に供給されることを特徴とする、請求項9に記載の成膜方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の成膜方法を成膜装置によって実行させるために、当該成膜装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  13. 基板上に金属含有膜を形成する成膜装置であって、
    基板上に溶剤及び水酸基を有する有機膜を形成する有機膜形成部と、
    前記有機膜中にアルコールである処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介してナノパーティクルである金属を前記有機膜中に浸潤させて、金属含有膜を形成する金属含有膜形成部と、を有することを特徴とする、成膜装置。
  14. 前記有機膜形成部は、基板上に有機溶液を供給する有機溶液供給部を有し、
    前記金属含有膜形成部は、前記有機膜中の溶剤を排出しつつ前記処理剤を進入させ、且つ前記処理剤を介して金属を前記有機膜中に浸潤させることを特徴とする、請求項13に記載の成膜装置。
  15. 前記有機膜中の溶剤の量を調整する溶剤調整部をさらに有することを特徴とする、請求項14に記載の成膜装置。
  16. 前記溶剤調整部は、前記溶剤の量を増加させる場合には前記有機膜に溶剤を追加供給し、前記溶剤の量を減少させる場合には前記有機膜を熱処理することを特徴とする、請求項15に記載の成膜装置。
  17. 前記有機膜形成部は、基板上に有機溶液を供給する有機溶液供給部と、基板を熱処理する熱処理部とを有し、
    前記金属含有膜形成部は、前記熱処理部によって熱処理された前記有機膜の架橋を切断する架橋切断部を有することを特徴とする、請求項13に記載の成膜装置。
  18. 前記架橋切断部は、前記有機膜に対する紫外線照射又は前記有機膜に対するオゾン供給を行なうことを特徴とする、請求項17に記載の成膜装置。
  19. 前記金属含有膜形成部は、前記処理剤中に前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給する金属含有剤供給部を有することを特徴とする、請求項13〜18のいずれかに記載の成膜装置。
  20. 前記金属含有剤供給部は、前記金属含有剤を液体状又は気体状で前記有機膜上に供給することを特徴とする、請求項19に記載の成膜装置。
  21. 前記金属含有膜形成部は、前記有機膜上に前記処理剤を供給する処理剤供給部と、前記金属を含有する金属含有剤を前記有機膜上に供給する金属含有剤供給部とを有することを特徴とする、請求項13〜18のいずれかに記載の成膜装置。
  22. 前記金属含有膜形成部は、前記処理剤と前記金属含有剤をそれぞれ液体状又は気体状で前記有機膜上に供給することを特徴とする、請求項21に記載の成膜装置。
JP2012274863A 2012-12-17 2012-12-17 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置 Active JP5827939B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274863A JP5827939B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置
US14/098,653 US9329483B2 (en) 2012-12-17 2013-12-06 Film forming method, non-transitory computer storage medium and film forming apparatus
KR1020130154460A KR102016769B1 (ko) 2012-12-17 2013-12-12 성막 방법, 컴퓨터 기억 매체 및 성막 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274863A JP5827939B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014120620A JP2014120620A (ja) 2014-06-30
JP5827939B2 true JP5827939B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=50931217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012274863A Active JP5827939B2 (ja) 2012-12-17 2012-12-17 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9329483B2 (ja)
JP (1) JP5827939B2 (ja)
KR (1) KR102016769B1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014175357A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
JP5871844B2 (ja) * 2013-03-06 2016-03-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
JP6742748B2 (ja) 2016-02-17 2020-08-19 株式会社Screenホールディングス 現像ユニット、基板処理装置、現像方法および基板処理方法
JP6666164B2 (ja) * 2016-02-17 2020-03-13 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
US10453701B2 (en) * 2016-06-01 2019-10-22 Asm Ip Holding B.V. Deposition of organic films
JP6994828B2 (ja) * 2016-11-22 2022-02-04 東京エレクトロン株式会社 パターン形成方法
JP6827372B2 (ja) * 2017-06-22 2021-02-10 東京エレクトロン株式会社 パターン形成方法
US11594424B2 (en) * 2018-08-30 2023-02-28 Tokyo Electron Limited Substrate processing method and substrate processing apparatus
JP2020150175A (ja) 2019-03-14 2020-09-17 キオクシア株式会社 半導体装置の製造方法、パターン膜の製造方法および金属含有有機膜

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04151668A (ja) 1990-10-15 1992-05-25 Mitsubishi Electric Corp パターン形成方法
JP3317582B2 (ja) 1994-06-01 2002-08-26 菱電セミコンダクタシステムエンジニアリング株式会社 微細パターンの形成方法
JP2656913B2 (ja) 1994-07-05 1997-09-24 松下電器産業株式会社 微細パターン形成方法
JPH09189998A (ja) 1995-11-10 1997-07-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd パターン形成材料及びパターン形成方法
DE69805559T2 (de) 1997-02-20 2002-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Material zur Herstellung von Feinstrukturen
DE19828969A1 (de) 1998-06-29 1999-12-30 Siemens Ag Verfahren zur Herstellung von Halbleiterbauelementen
JP4121658B2 (ja) 1999-02-22 2008-07-23 大日本印刷株式会社 有機絶縁樹脂層の加工方法
JP2001272786A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Toshiba Corp パターン形成方法
JP3848070B2 (ja) 2000-09-27 2006-11-22 株式会社東芝 パターン形成方法
EP1375699A1 (en) 2001-03-26 2004-01-02 Nippon Paint Co., Ltd. Method for forming metal pattern
JP2003257019A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Fuji Photo Film Co Ltd ナノ粒子塗布物の製造方法
JP4343022B2 (ja) 2004-05-10 2009-10-14 東京エレクトロン株式会社 基板の処理方法及び基板の処理装置
CN102016724B (zh) * 2008-04-23 2014-07-02 布鲁尔科技公司 用于微型光刻的光敏性硬掩模
JP5187274B2 (ja) 2009-05-28 2013-04-24 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体
JP5480666B2 (ja) * 2010-02-26 2014-04-23 大阪瓦斯株式会社 感光性樹脂組成物とその薄膜及びパターン形成方法
JP2012022244A (ja) 2010-07-16 2012-02-02 Tokyo Electron Ltd フォトレジスト用現像液及び現像処理装置
KR101539153B1 (ko) * 2010-12-14 2015-07-23 가부시키가이샤 니콘 노광 방법 및 노광 장치, 그리고 디바이스 제조 방법
US20120325671A2 (en) 2010-12-17 2012-12-27 Tel Nexx, Inc. Electroplated lead-free bump deposition
JP2014175357A (ja) 2013-03-06 2014-09-22 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
JP5871844B2 (ja) 2013-03-06 2016-03-01 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
KR102016769B1 (ko) 2019-08-30
US9329483B2 (en) 2016-05-03
KR20140078551A (ko) 2014-06-25
JP2014120620A (ja) 2014-06-30
US20140170332A1 (en) 2014-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5827939B2 (ja) 成膜方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び成膜装置
KR102640367B1 (ko) 기판 처리 방법 및 열처리 장치
JP5926753B2 (ja) 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
US8791030B2 (en) Coating treatment method and coating treatment apparatus
JP4601079B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP5871844B2 (ja) 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム
EP2228684A2 (en) Coating and developing apparatus, coating and developing method, and storage medium
JP2010219168A (ja) 基板処理装置、基板処理方法、塗布、現像装置、塗布、現像方法及び記憶媒体
US9280052B2 (en) Substrate treatment method, non-transitory computer storage medium and substrate treatment system
JP2009076869A (ja) 基板の処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2007214506A (ja) 基板の処理方法及びプログラム
JP5415881B2 (ja) 疎水化処理装置、疎水化処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
WO2019159761A1 (ja) 基板処理システム、基板処理装置及び基板処理方法
JP7158549B2 (ja) 基板処理方法、基板処理システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5059082B2 (ja) 基板の処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
US20080199617A1 (en) Substrate processing method, substrate processing system, and storage medium
WO2022270411A1 (ja) 基板処理方法及び基板処理システム
JP6955073B2 (ja) 熱処理方法及び熱処理装置
JP4049504B2 (ja) 加熱処理装置
WO2020100633A1 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP4950771B2 (ja) 塗布処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
KR20080065356A (ko) 포토레지스트 패턴 베이킹 방법 및 이를 수행하기 위한포토레지스트 패턴 베이킹 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5827939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250