JP5827911B2 - 引出し連動装置 - Google Patents

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Description

本発明は引出し連動装置に係り、特に、外引出しの上部に設置された内引出しを外引出しと同一方向にスライドさせる引出し連動装置に関するものである。
従来のこの種の引出し連動装置として、例えば、特許文献1に示すものが知られている。この引出し連動装置では、連動機構が、下側ラックと、この下側ラックと噛み合う下側ギアと、この下側ギアと噛み合う上側ギアと、さらにこの上側ギアと噛み合う上側ラックと、を備えた構成となっており、外引出しを一定距離引出したところで、連動機構によって外引出しと内引出しとが連動して引出される。
特開2011−98110号公報
しかしながら、特許文献1の引出し連動装置では、引出しが閉じるときに、全閉直前でゆっくり確実に閉めるためのクローザーが外引出しと内引出しとの双方のレールに設けられている。また、クローザーは閉まる直前にばねに貯まったエネルギーで引き込みつつ、ダンパーでゆっくり閉めるものが一般的である。そして、ばねにエネルギーを貯めるには、引出しの引き始めにばねの抗力に逆らってばねを伸ばす必要がある。このため、外引出しのクローザーの抗力と内引出しのクローザーの抗力とによって、収納位置(全閉位置)にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力が大きくなる。
本発明は上記事実を考慮し、収納位置にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力を軽減できる引出し連動装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、筐体に出し入れ可能に配置された外引出しと、前記筐体に出し入れ可能に配置され前記外引出しの内部上方に設けられた内引出しと、前記筐体の内側面に前記外引出しと前記内引出しの移動方向に沿って設けられたカム部材と、前記筐体の内側面に前記外引出しと前記内引出しの移動方向に揺動可能に設けられ、揺動中心から離間した位置の第1当接ピンと、前記揺動中心から前記第1当接ピンより離れた位置の第2当接ピンとが形成された揺動アームを備えたアシスト部材と、前記外引出しに設けられ、前記外引出しの引出し方向の位置に応じて前記カム部材により上方への突出量を調整されると共に、前記第2当接ピンと当接して、前記揺動アームを前記引出し方向へ揺動するラッチと、前記内引出しに設けられ、前記揺動アームが前記引出し方向へ揺動することで、前記第1当接ピンと当接して、前記内引出しを引出し方向へ移動させるストライカーと、を有する。
請求項1に記載の発明の引出し連動装置では、筐体の内側面に、カム部材が外引出しと内引出しの移動方向に沿って設けられており、外引出しを収納位置から引出した場合には、外引出しに設けたラッチが引出し方向へ移動する。また、ラッチが引出し方向へ移動すると、ラッチの引出し方向の位置に応じて、ラッチはカム部材によって上方への突出量を調整される。このため、上方へ突出量が所定値以上になると、ラッチが筐体の内側面に設けられたアシスト部材の揺動アームの第2当接ピンに当接し、揺動アームが外引出しの引出し方向へ揺動する。また、揺動アームが外引出しの引出し方向へ揺動すると、揺動アームの第1当接ピンが内引出しに設けられたストライカーと当接して、内引出しを引出し方向へ移動させる。この際、揺動アームに設けられた第2当接ピンの揺動中心からの距離が、揺動アームに設けられた第1当接ピンの揺動中心からの距離より長いため、「てこ」の原理により、外引出しの引出し操作力の一部を増幅して、内引出しの引出し操作力とすることができる。このため、収納位置にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力を軽減できる。
請求項2に記載の発明は請求項1に記載の引出し連動装置において、前記カム部材は、前記ラッチを前記第2当接ピンに当接させるための第1カム面と、前記第1カム面より前記引出し方向で且つ上方に形成され前記ラッチを前記ストライカーに当接させるための第2カム面と、を有する。
請求項2に記載の発明の引出し連動装置では、カム部材の第1カム面によって、ラッチを第2当接ピンに当接させることで、収納位置にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力を軽減した後にも、第1カム面より引出し方向で且つ上方に形成された第2カム面によって、ラッチがストライカーに当接させることで、外引出しに内引出しを連動させることができる。
請求項3に記載の発明は請求項1または請求項2に記載の引出し連動装置において、前記ストライカーに形成され、前記内引出しを収納方向へ移動することで、前記第1当接ピンと係合して前記揺動アームを待機位置に戻すための係合部を有する。
請求項3に記載の発明の引出し連動装置では、内引出しを収納方向へ移動すると、ストライカーに形成された係合部が揺動アームの第1当接ピンと係合して揺動アームを待機位置に戻す。このため、外引出しの引出し開始直後に、ラッチを揺動アームの第1当接ピンと当接させることが可能になり、引出し操作力を効率良く軽減できる。
請求項4に記載の発明は請求項3に記載の引出し連動装置において、前記揺動アームは自重によって垂下位置に戻ると共に、前記垂下位置において前記係合部と係合する。
請求項4に記載の発明の引出し連動装置では、揺動アームが自重によって垂下位置に戻ると共に、垂下位置においてストライカーの係合部と係合することによって待機位置に戻される。このため、簡単且つ少ない部品で揺動アームを待機位置に戻すことができる。
請求項5に記載の発明は請求項3に記載の引出し連動装置において、前記アシスト部材は前記揺動アームを垂下位置に戻す付勢手段を有すると共に、前記垂下位置において前記係合部と係合する。
請求項5に記載の発明の引出し連動装置では、アシスト部材の付勢手段が揺動アームを垂下位置に戻すと共に、垂下位置において揺動アームがストライカーの係合部と係合することによって待機位置に戻される。このため、揺動アームが垂下位置にある状態で、揺動アームの第1当接ピンにストライカーの係合部が当接した際に、アシスト部材の付勢手段によって揺動アームが振動するのを抑制できる。この結果、揺動アームの垂下位置において、揺動アームとストライカーとが当接した際に、異音が発生するのを防止できる。
請求項1に記載の本発明の引出し連動装置は、上記構成としたので、収納位置にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力を軽減できる。
請求項2に記載の本発明の引出し連動装置は、上記構成としたので、収納位置にある外引出しと内引出しとを同時に引出す際の引出し操作力を軽減した後も外引出しに内引出しを連動させることができる。
請求項3に記載の本発明の引出し連動装置は、上記構成としたので、引出し操作力を効率良く軽減できる。
請求項4に記載の本発明の引出し連動装置は、上記構成としたので、簡単且つ少ない部品で揺動アームを待機位置に戻すことができる。
請求項5に記載の本発明の引出し連動装置は、上記構成としたので、揺動アームの垂下位置において、揺動アームとストライカーとが当接した際に、異音が発生するのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部の収納位置を示すキャビネット本体の側板を透かして見た概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部のアシスト開始位置を示す図1に対応する側面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部のアシスト終了位置近傍を示す図1に対応する側面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部の連動終了位置近傍を示す図1に対応する側面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部を示す斜め前方下側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の要部を示す図1に対応する拡大側面図である。 本発明の一実施形態に係る引出し連動装置が適用されたキッチンキャビネットを示す斜め前方上側から見た斜視図である。
本発明の一実施形態に係る引出し連動装置について図1〜図8に従って説明する。なお、図中矢印FRはキッチンキャビネット前方方向(引出し方向)を、矢印UPはキッチンキャビネット上方方向を、矢印Wはキッチンキャビネット幅方向を、矢印INはキッチンキャビネット幅内側方向を示す。
図8に示すように、本実施形態の引出し連動装置が取付けられたキッチンキャビネット10は筐体であるキャビネット本体12を備えている。このキャビネット本体12は、背板12Aと内側面としての左右の側板12Bとによってコの字型に覆われた内部空間を備えており、背板12Aに対向する前面が開口部12Cとなっている。
キッチンキャビネット10は、キャビネット本体12の内部に収容される外引出し14と、この外引出し14の内部上方に設けられた内引出し16と、を備えている。
図1に示すように、外引出し14及び内引出し16のそれぞれの側部と、キャビネット本体12における左右の側板12Bの内側面とには、キャビネット本体12に対して外引出し14及び内引出し16をキッチンキャビネット10の前方となる引出し方向(矢印A方向)と、キッチンキャビネット10の後方となる収納方向(矢印B方向)にスライドさせるためのスライド機構20、22が設けられている。なお、これらのスライド機構20、22は、周知の構成であるため詳細な説明は省略するが、所定の範囲内で前後に外引出し14及び内引出し16を円滑にスライドさせて、且つ、外引出し14及び内引出し16を全開まで引出したときにも支持可能な構成である。
また、スライド機構20、22には、それぞれ図示を省略したクローザーが取付けられている。なお、これらのクローザーは、周知の構成であるため詳細な説明は省略するが、外引出し14及び内引出し16が引出し状態から収納方向に移動されると、全閉直前に、ばねに貯まったエネルギーで、外引出し14及び内引出し16を引き込みつつ、ダンパーでゆっくり閉めると共に、収納位置に保持するようになっている。
外引出し14はキャビネット本体12の開口部12Cを覆う鏡板(前板)14Aと、鏡板14Aに対向する背面側に設けられた背板14Bと、2枚の側板14Cと、底板14Dとを備えている。また、外引出し14は鏡板14Aと背板14Bと2枚の側板14Cと底板14Dとで覆われ、上部が開口された収納空間14Eを有する。
内引出し16は前板16Aと、前板16Aに対向する背面側に設けられた背板16Bと、2枚の側板16Cと、底板16Dとを備えている。また、内引出し16は前板16Aと背板16Bと2枚の側板16Cと底板16Dとで覆われ、上部が開口された収納空間16Eを有する。
なお、内引出し16の収納空間16Eの奥行き長さは、外引出し14の収納空間14Eの奥行き長さより短くなっており、外引出し14の収納空間14Eは、外引出し14の鏡板14Aと内引出し16の前板16Aとの間の前側空間と、内引出し16の前板16Aと外引出し14の背板14Bとの間の後側空間とに分割されている。よって、外引出し14の収納空間14Eにおける後側空間には、外引出し14の底板14Dから内引出し16の底板16Dまでの高さで収まる台所用品が収納され、この後側空間では収容できない高さとなる台所用品が、前側空間に収納されるようになっている。
(引出し連動装置)
図1に示すように、キャビネット本体12における左右の側板12Bの内側面には、それぞれカム部材26が設けられている。なお、図1〜図4には、図面手前側の側板12Bに取付けられたカム部材26が示されている。これらのカム部材26は長尺状とされており、長手方向を外引出し14と内引出し16の移動方向(矢印A及び矢印B)となるキャビネット本体12の前後方向に沿って設けられている。なお、カム部材26は内引出し16の底板16Dの下方であって、外引出し14の背板14B及び側板14Cに隣接した位置に配置されている。
図5に示すように、カム部材26はキャビネット本体12の側板12Bから幅方向内側に突出している。また、カム部材26の上部には、ラッチ用カム面40が、カム部材26の長手方向(外引出し14と内引出し16の移動方向)に沿って形成されている。より具体的に説明すると、ラッチ用カム面40は、カム部材26の上壁部で構成されており、ラッチ用カム面40は、カム部材26の長手方向に沿って上下方向の位置が変化している。
図1に示すように、外引出し14における背板14Bの幅方向両側の上部には、ラッチユニット36が配設されている。なお、図1〜図4には、図面手前側のラッチユニット36が示されている。図5に示すように、ラッチユニット36は、箱状のケース36Aを備えている。また、ケース36Aの内部には、ラッチ50が配置されており、ラッチ50は上方向(矢印C方向)と下方向(矢印D方向)とへ移動可能とされている。
図6に示すように、ラッチ50の本体部50Aは上下方向に沿った長尺状となっており、本体部50Aからは、ストッパ50Bが幅方向外側へ突出するように形成されている。また、ストッパ50Bの下端は、カム部材26に上方から当接している。なお、ケース36Aの内部には、図示を省略した付勢手段、例えばコイルスプリングが配置されており、ラッチ50をラッチ用カム面40へ押し当てる方向(矢印D方向)へ付勢している。
図5に示すように、ラッチ50の本体部50Aの上端後部は、前方上側から後方下側に向かって傾斜した傾斜面50Cとなっており、本体部50Aの上端前部は垂直面50Dとなっている。
図7に示すように、ラッチ用カム面40は、後端部が前方に向かって高さが高くなる上り勾配の後端傾斜面40Aとなっている。また、ラッチ用カム面40における後端傾斜面40Aの前方側には、前方に向かって高さがなだらかに低くなる下り勾配の後、平面となった第1カム面40Bが形成されており、ラッチ用カム面40における第1カム面40Bの前方側は、前方に向かって高さが高くなる上り勾配の中間傾斜面40Cとなっている。さらに、ラッチ用カム面40における中間傾斜面40Cの前方側には平面となった第2カム面40Dが形成されており、ラッチ用カム面40における第2カム面40Dの前方側は、前方に向かって高さが低くなる下り勾配の前端傾斜面40Eとなっている。
なお、第1カム面40Bのカム部材26の下端26Aからの高さは、後部の高さH1に比べて前部の高さH2が僅かに低くなっている。また、第2カム面40Dのカム部材26の下端26Aからの高さH3は、第1カム面40Bの最高位置のH1より高くなっている。
図1に示すように、キャビネット本体12における左右の側板12Bの内側面には、それぞれカム部材26の上方位置にアシスト部材60が固定されている。なお、図1〜図4には、図面手前側の側板12Bに取付けられたアシスト部材60が示されている。図5に示すように、アシスト部材60には揺動アーム62が軸64によって、外引出し14と内引出し16との引出し方向(矢印E方向)と収納方向(矢印F方向)に揺動可能に軸支されている。
また、揺動アーム62の長手方向中間部には第1当接ピン66が幅方向内側へ突出するように形成されており、揺動アーム62の先端部には第2当接ピン68が幅方向内側へ突出するように形成されている。このため、図7に示すように、揺動中心P1から距離は第1当接ピン66の距離L1より第2当接ピン68の距離L2が長くなっている(L1<L2)。
図5に示すように、内引出し16の前後方向の後端下部には、前後方向に長い長尺状とされたストライカー70がブラケット72を介して取付けられている。なお、ストライカー70は、ブラケット72の下端部に図示しない締結具により固定されており、ブラケット72の上端部は、内引出し16の底板16Dに図示しない締結具により固定されている。
ストライカー70の下面は後端部が後方上側から前方下側に向かう後端傾斜面70Aとなっている。また、ストライカー70の下面における後端傾斜面70Aの前方側には平面となった後部面70Bが形成されており、後部面70Bの前方側は、後方下側から前方上側に向かう中間傾斜面70Cとなっている。ストライカー70の下面における中間傾斜面70Cの前方側には平面となった中間面70Dが形成されている。また、ストライカー70の下面における中間面70Dの前方側には、中間面70Dより下方において平面となった前部面70Eが形成されており、中間面70Dと前部面70Eとの境は上下方向に沿った鉛直面70Fとなっている。さらに、ストライカー70の下面における前部面70Eの前方側は後方下側から前方上側に向かう前端傾斜面70Gとなっている。
図7に示すように、ストライカー70における後端部の幅方向内側となる部位には係合部としての係合部凹部71が形成されており、係合部凹部71の前端部71Aは垂直面となっている。また、係合部凹部71の前端部71Aは後部面70Bの上方に位置しており、係合部凹部71には揺動アーム62の第1当接ピン66が当接可能となっている。
なお、図1に示すように、内引出し16が収納位置にある場合には、第1当接ピン66がストライカー70の係合部凹部71に係合した状態で後方へ揺動され待機位置となる。このため、内引出し16が収納位置にある場合には、揺動アーム62は図1の待機位置に保持されるようになっている。
図2に示すように、外引出し14を収納位置から引出すことにより、ラッチユニット36がカム部材26のラッチ用カム面40の後端傾斜面40Aを通過し、第1カム面40Bに移動するようになっている。また、ラッチ50のストッパ50Bの下端が、ラッチ用カム面40の第1カム面40Bに当接し、ラッチ50は上方に僅かに押し上げられると、ラッチ50の上方への突出量が僅かに大きくなる。このため、ラッチ50が揺動アーム62の第2当接ピン68に係合してアシスト区間となる。なお、このアシスト区間では揺動アーム62の第1当接ピン66が、ストライカー70の係合部凹部71の前端部71Aに当接している。このため、外引出し14とともに、内引出し16が前方へ連動するようになっている。
この際、揺動アーム62に設けられた第2当接ピン68の揺動中心P1からの距離L2が、揺動アーム62に設けられた第1当接ピン66の揺動中心P1からの距離L1より長い。このため、「てこ」の原理により、外引出し14の引出し力の一部を増幅して、内引出し16の引出し操作力とすることができるようになっている。即ち、アシスト部材60が無い場合には、外引出し14におけるクローザーの引張り力(抗力)F1と内引出し16におけるクローザーの引張り力(抗力)F2の和(F1+F2)より大きな引出し操作力F3>F1+F2が必要になる。一方、本実施形態では、アシスト部材60によるアシストにより、内引出し16におけるクローザーの引張り力F2に対してF2・(L1/L2)より大きな力で揺動アーム62を前方へ揺動すれば内引出し16を引出せる。このため、引出し操作力F1+F2より小さい引出し操作力F4>F1+F2・(L1/L2)で外引出し14と内引出し16とをキャビネット本体12から引出すことが可能になる。
また、外引出し14が引出され、ラッチ50がラッチ用カム面40の中間傾斜面40Cに到達するまでは、揺動アーム62が前方へ揺動し、内引出し16も前方へ引出される(アシスト区間)。
なお、このアシスト区間では、ラッチ50のストッパ50Bの下端が、ラッチ用カム面40の第1カム面40Bに当接しており、ラッチ50の上方への突出量が小さくなっている。このため、ラッチ50の上端前部の垂直面50Dがストライカー70の鉛直面70F(図7参照)に係合しないようになっている。
図3に示すように、外引出し14がさらに引出され、ラッチ50がラッチ用カム面40の中間傾斜面40Cに達すると、揺動アーム62が前側上方へ揺動するため、ラッチ50が揺動アーム62の第2当接ピン68から外れアシスト区間が終了するようになっている。
なお、アシスト区間が終了すると、揺動アーム62は自重によって図4に示す垂下位置に戻るようになっている。
また、外引出し14がさらに引出され、ラッチ50がラッチ用カム面40の中間傾斜面40Cを通過して第2カム面40Dへ移動すると、ラッチ50のストッパ50Bの下端が、ラッチ用カム面40の第2カム面40Dに当接して、ラッチ50は上方に押し上げられ、上方への突出量が最も大きくなる。このため、ラッチ50がストライカー70の鉛直面70Fに係合するようになっている。従って、外引出し14がさらに引出され、ラッチ50がラッチ用カム面40の下り勾配の前端傾斜面40Eに到達するまでは、内引出し16も外引出し14に連動して前方へ引出される連動区間となっている。
図4に示すように、外引出し14がさらに引出され、ラッチ50がラッチ用カム面40の前端傾斜面40Eに達すると、ラッチ50は下方に移動し、上方への突出量が小さくなる。このため、ラッチ50がストライカー70の鉛直面70Fに係合しない位置に退避され、ラッチ50(外引出し14)とストライカー70(内引出し16)との係合が解除され空走区間となる。このため、外引出し14のみ引出されるようになっている。
なお、前方側にあるラッチ50(外引出し14)に対してストライカー70(内引出し16)を引出し方向へ強制的に移動させる場合には、ラッチ50の上部後端の傾斜面50Cとストライカー70における中間傾斜面70Cまたは前端傾斜面70Gとが摺動し、ラッチ50が付勢力に抗して下方へ移動することで、ラッチ50(外引出し14)とストライカー70(内引出し16)との係合が解除されるようになっている。
また、内引出し16を収納方向に移動させると、ストライカー70の係合部凹部71の前端部71Aが揺動アーム62の第1当接ピン66が係合し、揺動アーム62を待機位置に戻すようになっている。そして、内引出し16が収納位置に戻ると、ストライカー70の係合部凹部71によって、揺動アーム62が待機位置に保持されるようになっている。
(作用・効果)
次に、本発明の一実施形態に係る引出し連動装置の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、キャビネット本体12の内部に、外引出し14と内引出し16とが完全に収納されている収納位置では、外引出し14の背板14Bと、内引出し16の背板16Bと、前後方向において略同じ位置となっていると共に、外引出し14の鏡板14Aに対して、内引出し16の前板16Aが後方側に離間した位置となっている。
この収納位置から外引出し14を引出すと、外引出し14はスライド機構20によって、引出し方向(矢印A方向)へ移動を開始し、外引出し14の背板14Bに設けられたラッチユニット36がカム部材26の後端部に移動する。
このとき、ラッチユニット36のラッチ50は下方に移動しており、上方への突出量が少なくなっている。また、ラッチ50が揺動アーム62の第2当接ピン68に到達していないため、空走区間となっており、外引出し14は移動するが、内引出し16は移動しない。
次に、図2に示すように、外引出し14をさらに引出し、ラッチユニット36がカム部材26に達し、ラッチ50のストッパ50Bが、ラッチ用カム面40の後端傾斜面40Aに沿って移動し、第1カム面40Bに達すると、ラッチ50は上方に押し上げられ、上方への突出量が大きくなる。このため、ラッチ50が待機位置となっている揺動アーム62の第2当接ピン68に当接する。また、待機位置となっている揺動アーム62の第1当接ピン66がストライカー70の係合部凹部71に係合しているためアシストが開始となる。この結果、外引出し14を引出すことで、揺動アーム62が前方へ揺動し、ストライカー70を介して内引出し16も引出し方向(矢印A方向)に移動する。
なお、このとき、ラッチ50が揺動アーム62の第2当接ピン68に当接しており、ストライカー70の係合部凹部71が揺動アーム62の第1当接ピン66に当接しているため、ストライカー70はラッチ50に対して収納方向(矢印B方向)へ移動できない。即ち、内引出し16は外引出し14に対して収納方向(矢印B方向)へ分離できない。
また、ラッチ50(外引出し14)に対してストライカー70(内引出し16)を引出し方向(矢印A方向)へ強制的に移動させる場合には、ストライカー70の係合部凹部71と揺動アーム62の第1当接ピン66との係合が解除される。このため、内引出し16を外引出し14に対して引出し方向(矢印A方向)へ強制的に分離できる。
次に、図3に示すように、外引出し14をさらに引出すと、揺動アーム62が前方へ揺動することで、揺動アーム62の第2当接ピン68が前側上方へ揺動する。このため、ラッチユニット36がカム部材26のラッチ用カム面40の中間傾斜面40Cに達すると、揺動アーム62の第2当接ピン68がラッチ50から外れアシストが終了する。
次に、外引出し14をさらに引出すと、ラッチ50のストッパ50Bが、カム部材26のラッチ用カム面40の中間傾斜面40Cに沿って移動し、第2カム面40Dに達する。さらに、第2カム面40Dを通過し、前端傾斜面40Eに移動してしばらくの間は、ラッチ50は上方に押し上げられ、上方への突出量が大きくなっている。このため、図4に示すように、ラッチ50がストライカー70の鉛直面70Fに当接し続けることで、外引出し14とともに内引出し16が引出し方向(矢印A方向)に移動する(連動区間)。
なお、このとき、ラッチ50がストライカー70の鉛直面70Fに当接しているため、ストライカー70はラッチ50に対して収納方向(矢印B方向)へ移動できない。即ち、内引出し16は外引出し14に対して収納方向(矢印B方向)へ分離できない。
また、ラッチ50(外引出し14)に対してストライカー70(内引出し16)を引出し方向(矢印A方向)へ強制的に移動させる場合には、ストライカー70の中間傾斜面70Cとラッチ50の傾斜面50Cとが摺動する。このため、ラッチ50が下方へ移動し、ストライカー70とラッチ50との係合が解除されることで、内引出し16を外引出し14に対して引出し方向(矢印A方向)へ強制的に分離できる。
次に、外引出し14をさらに引出し、ラッチ50のストッパ50Bが、カム部材26のラッチ用カム面40の前端傾斜面40Eの前方側に達すると、ラッチ50は下方に移動し、上方への突出量が小さくなる。このため、外引出し14と内引出し16との連動区間が終了する。
また、連動区間が終了すると、必要に応じて、内引出し16のみを引出し方向と収納方向との双方へ移動し、外引出し14の開口面積を調整することができる。
一方、外引出し14は引出し状態から収納方向(矢印B方向)に移動され収納位置に接近すると、クローザーによって図1に示す収納位置に引き込まれ停止する。また、内引出し16も引出し状態から収納方向(矢印B方向)に移動され収納位置に接近すると、クローザーによって図1に示す収納位置に引き込まれ停止する。
以上のように、本実施形態では、外引出し14と内引出し16とがそれぞれクローザーによって、図1に示す収納位置に保持されている状態で、外引出し14をキャビネット本体12から引出す際に、内引出し16においては、アシスト部材60により引出し操作力を軽減できる。即ち、アシスト部材60の揺動アーム62に設けられた第2当接ピン68の揺動中心P1からの距離L2が、第1当接ピン66の揺動中心P1からの距離L1より長くなっている(L1<L2)。このため、「てこ」の原理により、外引出し14の引出し力の一部を増幅して、内引出し16の引出し操作力とすることができる。
これに対して、アシスト部材60が無い構成の場合には、外引出し14におけるクローザーの引張り力F1と、内引出し16におけるクローザーの引張り力F2の和(F1+F2)より大きな引出し操作力F3>F1+F2が必要になる。
この結果、本実施形態では、引出し操作力F3より小さい引出し操作力F4>F1+F2・(L1/L2)で収納位置にある外引出し14と内引出し16とをキャビネット本体12から引出すことが可能になる。このため、収納位置にある外引出し14と内引出し16とを同時に引出す際の引出し操作力を軽減できる。
また、本実施形態では、カム部材26の第1カム面40Bにおいて、ラッチ50を揺動アーム62の第2当接ピン68に当接させることで、収納位置にある外引出し14と内引出し16とを同時に引出す際の引出し操作力を軽減した後に、第2カム面40Dによって、ラッチ50をストライカー70の鉛直面70Fに当接させることができる。このため、アシスト区間が終了した後も外引出し14に内引出し16を連動させることができる。
また、本実施形態では、揺動アーム62が自重によって垂下位置に戻ると共に、ストライカー70の係合部凹部71によって揺動アーム62が待機位置に戻される構成となっている。このため、外引出し14の引出し開始直後に、ラッチ50を揺動アーム62の第1当接ピン66と当接させることが可能になり、アシスト区間を長くできる。この結果、引出し操作力を効率良く軽減できる。また、簡単且つ少ない部品で揺動アーム26を待機位置に戻すことができる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、揺動アーム62が自重によって垂下位置に戻ると共に、ストライカー70によって待機位置に戻される構成としたが、これに代えて、図4に二点鎖線で示すように、アシスト部材60に付勢手段としてのスプリング80を設け、スプリング80の付勢力によって揺動アーム62を垂下位置に戻す構成としてもよい。また、この構成とした場合には、揺動アーム62が垂下位置にある状態で、揺動アーム62の第1当接ピン66にストライカー70の係合部凹部71が当接した際に、スプリング80によって揺動アーム62が振動(バウンド)するのを抑制できる。この結果、揺動アーム62とストライカー70とが当接した際に異音が発生するのを防止できる。
また、上記実施形態では、本発明の引出し連動装置を、外引出し14と内引出し16とにそれぞれクローザーが取付けられた構成について説明したが、本発明の引出し連動装置は外引出し14と内引出し16との少なくとも一方にクローザーが取付けられていない構成においても、収納位置にある外引出し14と内引出し16とを同時に引出す際の引出し操作力を軽減できる。
また、上記実施形態では、本発明の引出し連動装置を図8に示すキッチンキャビネット10に適用したが、本発明の引出し連動装置は、加熱調理部を備えたレンジ台が引出しの上方を覆う天板上に設置されるシステムキッチン等にも適用可能である。さらに、キッチン以外で使用するキャビネットの引出しにも適用可能である。
10 キッチンキャビネット
12 キャビネット本体(筐体)
12B 側板(内側面)
14 外引出し
16 内引出し
26 カム部材
36 ラッチユニット
40 ラッチ用カム面
40B 第1カム面
40D 第2カム面
50 ラッチ
60 アシスト部材
62 揺動アーム
66 第1当接ピン
68 第2当接ピン
70 ストライカー
71 ストライカーの係合部凹部(係合部)
80 スプリング(付勢手段)

Claims (5)

  1. 筐体に出し入れ可能に配置された外引出しと、
    前記筐体に出し入れ可能に配置され前記外引出しの内部上方に設けられた内引出しと、 前記筐体の内側面に前記外引出しと前記内引出しの移動方向に沿って設けられたカム部材と、
    前記筐体の内側面に前記外引出しと前記内引出しの移動方向に揺動可能に設けられ、揺動中心から離間した位置の第1当接ピンと、前記揺動中心から前記第1当接ピンより離れた位置の第2当接ピンとが形成された揺動アームを備えたアシスト部材と、
    前記外引出しに設けられ、前記外引出しの引出し方向の位置に応じて前記カム部材により上方への突出量を調整されると共に、前記第2当接ピンと当接して、前記揺動アームを前記引出し方向へ揺動するラッチと、
    前記内引出しに設けられ、前記揺動アームが前記引出し方向へ揺動することで、前記第1当接ピンと当接して、前記内引出しを引出し方向へ移動させるストライカーと、
    を有する引出し連動装置。
  2. 前記カム部材は、前記ラッチを前記第2当接ピンに当接させるための第1カム面と、前記第1カム面より前記引出し方向で且つ上方に形成され前記ラッチを前記ストライカーに当接させるための第2カム面と、を有する請求項1に記載の引出し連動装置。
  3. 前記ストライカーに形成され、前記内引出しを収納方向へ移動することで、前記第1当接ピンと係合して前記揺動アームを待機位置に戻すための係合部を有する請求項1または請求項2に記載の引出し連動装置。
  4. 前記揺動アームは自重によって垂下位置に戻ると共に、前記垂下位置において前記係合部と係合する請求項3に記載の引出し連動装置。
  5. 前記アシスト部材は前記揺動アームを垂下位置に戻す付勢手段を有すると共に、前記垂下位置において前記係合部と係合する請求項3に記載の引出し連動装置。
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