JP2014004330A - 引出しキャビネット - Google Patents

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琢真 根岸
Tadaharu Kiyama
忠晴 木山
Kazunori Hanaoka
和紀 花岡
Tomohiro Arai
智大 新井
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Noritz Corp
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Abstract

【課題】主引出しと内引出しを連結して引出し可能であり、主引出しと内引出しの両方にソフトクローズ機構を採用して成る引出しキャビネットにおいて、連結状態で引出すための力を軽減する。
【解決手段】内引出し4の取手17は、主引出し3の前面扉6の開口部7を挿通して前方に突出しており、内引出し4の取手17によって内引出し4をキャビネット本体1内において単独で前方に向けて引くことができ、内引出し4が第1所定位置に達すると、ソフトクローズ機構による内引出し4に対する引込み力の作用が解除され、その後又は同時に内引出し4が主引出し3に当接して両者が連結状態となって共に前方にスライド移動し、第2所定位置において、ソフトクローズ機構による主引出し3に対する引込み力の作用が解除される。
【選択図】図3

Description

本発明は、キッチン等で使用される引出しキャビネットに関し、特に、主引出しに加えて内引出しを有し、さらに、主引出しと内引出しの両方に対し、閉止方向に引込み力が作用し、引出しの閉止時にはダンパーが作用するレール(以下、ソフトクローズ機構)を備えた引出しキャビネットに関する。
近年のキッチンではデザイン性を重視して、引出しの前面扉割を大型化する傾向や、その一方でキャビネットの収納効率を向上させたいという ニーズがあり、内引出しを備えた引出しが増えている。そして、キッチンキャビネットにおいて、使い勝手向上のため、主引出しと内引出しとを連結させて引出せる引出しキャビネットも知られている(特許文献1参照)。
また、引出しに小さな力を加えれば、引出しのレールが有する引込み力によって引出しが収納位置に引込まれる、いわゆるソフトクローズ機構を備えたキャビネットも増えている。ソフトクローズ機構を備えたキッチンキャビネットでは、引出しを閉める際の衝撃を吸収するために、キャビネット本体にダンパーを取付けている(特許文献2参照)。
本出願人は、自社の先願として、内引出しを主引出しと連結させて引出す際の引出し力の軽減する発明(特願2011−121520)を提案している。
さらに、キャビネットにおいて、主引出しの前面扉の上部が手掛かりとして機能する構成が知られている(特許文献3参照)。
特開2006−141796号公報 特開2007−252491号公報 特開2008−148954号公報
主引出しと内引出しを連結させて引出すことが可能な引出しにおいては、主引出しと内引出しの両方にソフトクローズ機構を採用すると、それぞれのレールが有する引込み力の和が、連結状態で引出しを開けようとする引出し力の反力となる。このため、連結状態で引出しを引出すためには大きな力が必要になり、ユーザーにとって不便な面があった。
本発明は、上記のとおり、主引出しと内引出しを連結させて引出すことが可能であり、主引出しと内引出しの両方にソフトクローズ機構を採用して成る引出しにおいて、連結状態で引出すための力が軽減されたキャビネットを実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、前面扉と物品を収納するための主引出し本体とを有する主引出しと、物品を収納するために主引出し本体の上方に配置される内引出し本体と内引出し本体の前面壁に取付けられた取手とを有する内引出しと、主引出しと内引出しとを収容するキャビネット本体と、主引出しをキャビネット本体にスライド移動可能な状態で固定するとともに主引出しの閉止方向に引込み力が作用する第1レールと、内引出しをキャビネット本体にスライド移動可能な状態で固定するとともに内引出しの閉止方向に引込み力が作用する第2レールと、を備えた引出しキャビネットであって、内引出しの取手を引くことにより内引出しが引出し方向である前方へと移動し、内引出しが第1所定位置まで引出されたときには、第2レールの内引出しに対する引込み力の作用が解除され、内引出しがさらに引出されることにより内引出しの当接部が主引出しの前面扉に当接して主引出しと内引出しとが連結状態で引出すことが可能となることを特徴とする引出しキャビネットを提供する。
連結状態の引出しが第2所定位置まで引出されたときには、第1レールの主引出しに対する引込み力の作用が解除される構成としてもよい。
内引出しの前面壁が当接部として機能する構成としてもよい。
主引出しの前面扉には、主引出しを単独で引出すためのハンドル状の主取手と、前面扉における主取手の内部位置に形成された開口部と、が設けられており、内引出しの取手は、開口部を挿通して前面扉の表面よりも前方に突出している構成としてもよい。
主引出しの前面扉の上端面が、主引出しを単独で引出すための手掛かり部とされており、内引出しの取手が、主引出しの手掛かり部の上方において前方に突出している構成としてもよい。
主引出しの前面扉の上端面のうち幅方向における一部分には、主引出しを単独で引出すための主取手が形成され、幅方向における残りの部分には、内引出しの取手が、主引出しの前面扉の上端面よりも上方の位置に主取手と並んで配置されている構成としてもよい。
第lレールと第2レールには、主引出しと内引出しが閉止する際の衝撃を吸収するためのダンパーがそれぞれ取付けられている構成としてもよい。
本発明によると、主引出しと内引出しの両方にソフトクローズ機構を採用して成る引出しキャビネットにおいて、主引出しと内引出しを連結させて引出すことが可能であり、連結状態で引出すための力を軽減することが可能となる。
本発明に係る引出しキャビネットの実施例1を示す図であり、(a)は主引出しと内引出しが閉じられた状態を示す断面図であり、(b)は主引出しと内引出しのそれぞれの取手を示す(a)のB−B断面図であり、(c)は主引出しと内引出しが前方に引出された状態を示す断面図である。 実施例1の斜視図であり、(a)は主引出しを示し、(b)は内引出しを示し、(c)は主引出しと内引出しの取手の配置関係を示す図である。 実施例1の作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第1所定位置の状態を示し、(b)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示す。 実施例1の作用を説明する断面図であり、(a)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示し、(b)は主引出しが前方に引出された状態を示す。 (a)、(b)は実施例1の変形例を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)のB−B断面図を示し、(c)、(d)はそれぞれ実施例1の別の変形例を示す取手の水平断面図を示す。 実施例1のダンパー内蔵したソフトクローズ機構を備えた内引出し用の第2レールを説明する図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(a)の要部拡大図であり、(d)は(a)のD−D断面図である。 実施例1の内引出し用の第2インナーレールを説明する図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は第2レールに組み込んだ状態のソフトクローズ機構付きレール装置の側面図であり、(e)は第2レールに組み込んだ状態を下方から見た図であり、(f)は第2レールに組み込んだ状態を正面から見た図である。 実施例1の内引出し用の第2レールに設けられているロック案内部材を示す図であり、(a)は水平断面図であり、(b)は正面図であり、(c)はロック部材の平面図であり、(d)はロック部材の正面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図8(a)のA−A、B−B断面図であり、(c)は第2レール上に第2インナーレールを取付けた状態を示す断面図(図9(a)のC−C断面図)であり、(d)はその要部拡大図である。 (a)〜(c)はソフトクローズ機構の作用を説明する図である。 本発明に係る引出しキャビネットの実施例2を示す図であり、(a)は主引出しと内引出しが閉じられた状態を示す断面図であり、(b)は主引出しの手掛かり部と内引出しの取手を示す要部断面図であり、(c)は主引出しと内引出しが前方に引出された状態を示す断面図である。 実施例2の斜視図であり、(a)は主引出しであり、(b)は内引出しを示す。 実施例2の作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第1所定位置の状態を示し、(b)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示す。 実施例2の作用を説明する断面図であり、(a)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示し、(b)は主引出しが前方に引出された状態を示す。 (a)は実施例2の変形例を示す断面図であり、(b)は実施例2の別の変形例を示す断面図である。 本発明に係る引出しキャビネットの実施例3を示す図であり、(a)は主引出しと内引出しが閉じられた状態を示す断面図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。 本発明に係る引出しキャビネットの実施例3を示す図であり、(a)は主引出しと内引出しの要部を示す斜視図であり、(b)は主引出しの主取手を説明する断面図であり、(c)は内引出しの取手を説明する断面図である。 実施例3の作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第1所定位置の状態を示し、(b)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示し、(c)は主引出しと内引出しが前方に引出された状態を示す。 実施例3の作用を説明する断面図であり、(a)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置の状態を示し、(b)は主引出しが前方に引出された状態を示す。 実施例3の変形例を説明する図であり、(a)は要部斜視図であり、(b)は内引出しの直上から見た水平断面図であり、(c)は引出しキャビネットの前方から見た((b)のC−C参照)正面図であり、(d)は(b)のD−D断面図である。 本発明に係る引出しキャビネットの実施例4を説明する図であり、(a)は主引出しと内引出しを示す斜視図であり、(b)は内引出しと主引出しを共に閉じた場合の要部を示す斜視図である。 実施例4の構成、作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しと主引出しが引出しキャビネット内に収まって閉じている状態を示し、(b)は内引出しを、ソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第1所定位置まで、引出した状態を示す。 実施例4の構成、作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しの当接板が主引出しに当接した状態を示し、(b)は主引出しのソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される第2所定位置まで引出した状態を示す。 実施例4の構成、作用を説明する断面図であり、(a)は内引出しと主引出しを共に略全開に引出した状態を示し、(b)は内引出しは閉じ、主引出しは開いている状態を示す。 実施例4の変形例1を説明する図であり、(a)は引出しキャビネットの断面図であり、(b)は引出しキャビネットの正面図である。 実施例4の変形例2を説明する図であり、(a)は引出しキャビネットの断面図であり、(b)は引出しキャビネットの正面図であり、(c)は引出しキャビネットの要部断面図である。 実施例5の構成、作用を説明する断面図であり、(a)は主引出しと内引出しが引出しキャビネット内に収まって閉じている状態を示し、(b)は内引出しの当接板が主引出しに当接した状態を示す。
本発明に係る引出しキャビネットを実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(実施例1)
全体構成:
図1〜10は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例1を説明する図である。この実施例1の引出しキャビネット1は、図1(a)、(c)に示すように、主引出し3と、主引出し3の上方に設けられた内引出し4を備えており、主引出し3及び内引出し4は、それぞれキャビネット本体2に対して前後方向にスライド移動可能に設けられている。
主引出し3は、図1(a)、図2(a)に示すように、前面扉6と、物品を収納するための主引出し本体10とを有する。主引出し3の前面扉6には、図1(b)、図2(a)、(c)に示すように、主引出し3を単独で引出すための平面視で凹型で前方に突出したハンドル状の主取手5と、前面扉6における主取手5の内部位置(前面扉6を正面から見て、前面扉6における主取手5に対応する後方位置)に形成された開口部7が設けられている。
内引出し4は、図1(a)に示すように、物品を収納するために主引出し本体10の上方に配置される内引出し本体15を有し、内引出し本体15の前端に設けられた前面壁13には、図1(a)、(b)、図2(b)に示すように、内引出し4を引出すための平面視で凹型で前方に突出したハンドル状の取手17が設けられている。
内引出し4の取手17は、図1(a)、(b)、図2(c)に示すように、主引出し3の前面扉6の開口部7を挿通し前面扉6の表面よりも前方に突出するように設けられている。使用者は、内引出し4の取手17における前面扉6の表面よりも前方に突出した部分に手を掛けて、内引出し4を前方にスライド移動し、引出すことができる。
キャビネット本体2の左右の側壁14の内側面には、それぞれ図1(c)に示すように、主引出し3用の第1レール8と内引出し4用の第2レール9が設けられている。第1レール8は、主引出し3をキャビネット本体2にスライド移動可能な状態で固定する。
第2レール9は、内引出し4をキャビネット本体2にスライド移動可能な状態で固定する。後記するが、主引出し3及び内引出し4は、それぞれ第1レール8及び第2レール9でキャビネット本体2内の方向に押込んでスライド移動する行程において、その途中の第2所定位置及び第1所定位置まで達すると、閉止方向に引込み力が作用する。
主引出し3の左右の外側面には、それぞれ図1(a)、(c)に示すように、キャビネット本体2の第1レール8をスライド移動する第1インナーレール11が設けられている。また、内引出し4の左右の外側面には、それぞれ図1(a)、(c)に示すように、キャビネット本体2の第2レール9をスライド移動する第2インナーレール12が設けられている。
内引出し4は、キャビネット本体2内に完全に引込まれて閉じている状態では、図1(a)、(b)に示すように、内引出し4の前面壁13の前面は、主引出し3の前面扉6の内面(前面扉の前面に対する後側の面)から距離S1だけキャビネット本体2の奥側(内方)に位置するような構成となっている。
従って、使用者が内引出し4の取手17に手を掛けて前方に引くと、内引出し4は、キャビネット本体2内で距離S1だけ単独で前方にスライド移動し、内引出し4の前面壁13が主引出し3の前面扉6の内面に当接する。この当接した状態から、さらに使用者が内引出し4の取手17に手を掛けて前方に引くと、図3(b)、図1(b)に示すように、主引出し3と内引出し4が連結状態となって、共に前方にスライド移動する。実施例1では、前面壁13が当接部に相当する。
主引出し3のみ引出す場合は、図4(a)、(b)に示すように、使用者が主引出し3の主取手5に手を掛けて前方に引くことで、主引出し3のみを単独で前方にスライド移動させて引出すことができる。
ところで、本発明の引出しキャビネット1は、主引出し3及び内引出し4について、それぞれソフトクローズ機構によって、引出しを閉める際に、引出しがキャビネット本体2に閉まる前に、引込み力が作用し、しかも減速されて、使用者が最後まで手で押込まなくても、引出しは、ゆっくりと後方に移動して閉まるように構成されている。
ソフトクローズ機構は、引出しをキャビネット本体2内に引込む引込み力を生じる「引込み機構」と、使用者が引出しを後方に押込む押込み力及び引込み力によって引出しがキャビネット本体2に衝撃を与えないように緩衝する「ダンパー」とを有する。
本発明の引出しキャビネット1は、主引出し3及び内引出し4を開く際に、それぞれのソフトクローズ機構で生じる引込み力の和に対して引出すための力を軽減する構成を特徴とするものであり、従って、ソフトクローズ機構を備えていることを前提としている。ソフトクローズ機構自体は、本出願前に公知であるが、本発明は、ソフトクローズ機構によって生じる引込み力の和に対して引出すための力を軽減する構成を特徴とし、ソフトクローズ機構と密接に関連するために、ソフトクローズ機構の一例を説明する。
本発明の引出しキャビネット1の前提であるソフトクローズ機構は、主引出し3については、第1レール8及び第1インナーレール11とともにソフトクローズ機構付きレール装置の構成しており、内引出し4については第2レール9及び第2インナーレール12とともにソフトクローズ機構付きレール装置の構成している。
主引出し3におけるソフトクローズ機構付きレール装置と、内引出し4におけるソフトクローズ機構付きレール装置は、同じ構成であるので、ここでは、内引出し4のソフトクローズ機構付きレール装置について説明する。
ソフトクローズ機構付きレール装置の全体構成:
内引出し4用の第2レール9は、図6に示すように、長尺状の底部26と、底部26の外縁から上方垂直に起立した外側壁27と、底部26の内縁から上方垂直に起立しさらに外側に水平に曲げて形成された支持レール部28とを備えている。外側壁27がキャビネット本体2の側壁14の内面にねじ等で固定されることで、第2レール9は、キャビネット本体2に取付けられる。
第2インナーレール12は、図7に示すように、長尺状の頂壁32と、頂壁32の外縁から下方垂直に曲げられた外側壁33と、外側壁33の下縁から内側に水平に曲げて形成された底部34と、頂壁32の内縁から下方垂直に曲げられた内側壁35とを備えている。底部34の下面には、後記するロック部材と係合する係合突起36が下方に向けて突設されている。
図7に示すように、外側壁33の外面に、取付け壁31が上方に伸びるよう固定されており、取付け壁31が内引出し4の側板20の外面に固定されることで、第2インナーレール12が内引出し4に取付けられる。
第2インナーレール12が、図7(f)に示すように、第2レール9の支持レール部28上に転動輪38を介して又は直接載置され、前後方向に移動することで、内引出し4は、引出しキャビネット本体2に対して前後方向にスライド移動可能となる。
ソフトクローズ機構の構成:
次に、ソフトクローズ機構21について、まずその引込み機構22について説明する。第2レール9の底部26の長手方向中央部に、図6(a)に示すように、長手方向に伸びるロック案内部材40が設けられている。
ロック案内部材40は、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)に示すように、頂壁41と、頂壁41の外縁から下方に第2レール9の底部26まで垂下した外側壁42と、頂壁41の内縁から下方に垂下した内側壁43と、前端及び側部に設けられた取付け部44とから構成されている(側部については図示せず)。内側壁43と第2レール9の底部26との間には、図8(b)、図9(a)に示すように、長手方向に沿って隙間46が形成されている。
ロック案内部材40の内側壁43の後端部では、図8(b)に示すように、内側壁43は第2レール9の底部26まで垂下して形成されている。ロック案内部材40の前端部に近い部分は、図8(a)、(b)、図9(b)に示すように、内側壁43は形成されておらず、頂壁40と第2レール9の底部26との間には、隙間46より上下方向に広い開口部45が形成されている。
ロック案内部材40で案内するロック部材50は、図8(c)、(d)に示すように、略台形状の平板部51を有する。平板部51上に、前方内側には第1案内隆起部52が形成されており、後方方外側には第2案内隆起部53が形成されている。
第1案内隆起部52及び第2案内隆起部53の間に、図8(a)、図9(a)、(c)、(d)に示すように、ロック案内部材40の内側壁43が嵌合し、ロック部材50は、ロック案内部材40で案内されて第2レール9の底部26上を前後方向に移動可能である。
平板部51の内側部上において、前方には第1係合隆起部54が形成されており、後方には第2係合隆起部55が形成されている。第1係合隆起部54と第2係合隆起部55は、図8(c)に示すように、平面視で二股状に形成されている。
平板部51の外側部上には、バネ59の先端を装着する装着部57が設けられている。バネ59の基端部は、図6(a)、(c)、(e)に示すように、第2レール9の底部26の後端のバネ装着部61に装着されている。バネ59は、引っ張りバネを使用し、その弾力(付勢力)によって、ロック部材50及び係合突起36を介して第2レール9に対して第2インナーレール12を後方へ引込む力(本明細書では「引込み力」という)を生じる。
内引出し4がキャビネット本体2内に完全に引込まれた閉止状態から開くために、内引出し4を引込み力に抗して前方に引出すと、作用の項でも詳記するが、図10(b)に示す位置でロック部材50及び係合突起36の係合は解除され、バネ59による引込み力の作用は解除される。このように、内引出し4を前方に引出す移動行程において、バネ59による引込み力の作用が解除される内引出し4の位置を、本明細書では「第1所定位置」と称す。
本発明の引出しキャビネット1では、バネ59による引込み力の作用を解除するタイミングとなる第1所定位置は、内引出し4がキャビネット本体2内で単独で前方にスライド移動して、その前面壁13が前面扉6に当接するまでの間の位置又は該当接する位置になるように構成した。この点が、本発明の引出しキャビネット1のきわめて特徴的な構成である。
これを数式的に表現すると、内引出し4が、キャビネット本体2内に完全に引込まれた閉止状態(図1(a)参照)の前面壁13の前面の位置から前面扉6までの距離S1とし、同じく閉止状態の前面壁13の前面の位置から第1所定位置における前面壁13の前面の位置までの距離R1とすると、距離S1≧距離R1である。
即ち、内引出し4の前面壁13が主引出し3の前面扉6の内面に当接する前又は当接する際に、バネ59による引込み力の作用を解除する構成とした。これにより、内引出し4の前面壁13が主引出し3の前面扉6の内面に当接してから主引出し3と内引出し4が連結状態となって共に前方にスライド移動する間は、少なくとも内引出し4についはバネ59による引込み力を作用させないようにした。
S1>R1のときは、主引出し3の前面扉6の内面と内引出し4の前面壁13とが当接する際の衝撃を吸収するために、前面扉6の内面あるいは前面壁13のいずれかに、パッキン等の衝撃吸収のための部材を貼付けてもよい。
以上がソフトクローズ機構21の特に引込み機構22の構成であるが、引込み機構22を設けると、内引出し4を閉じる際に、バネ59による引込み力で、内引出し4がキャビネット本体2に対して衝突するので、ソフトクローズ機構21においては、ダンパーを設ける必要がある。
この実施例1のソフトクローズ機構21は、図6(a)〜(c)に示すように、第2レール9にダンパー62が内蔵(併設)されている。このダンパー62は、油圧シリンダー緩衝器(空圧緩衝器でもよい)が使用されており、その可動ピストン軸63から側方に突出した受け部64に第2インナーレール12の後端が衝接するように構成されている。
作用の項で詳記するが、内引出し4を閉じるために後方に押込むと、係合突起36が第2係合隆起部55に係合し、ロック部材50が案内部材に沿うようになり、しかもバネ59の弾力(付勢力)によって、第2レール9に対して第2インナーレール12を後方へ引込み力を生じる。
このように、バネ59の弾力がロック部材50に作用するタイミングと同時に、第2インナーレール12の後端がダンパー62の受け部64に衝接するように構成されており、これにより、バネ59による弾力で第2インナーレール12に引込み力を作用させ、かつ緩衝させながら、第2インナーレール12を後方へ引込むように作用させる。
ソフトクローズ機構の動作:
内引出し4が閉じた状態(図1(a)参照)から前方に引出すと、図10(a)に示すように、第2インナーレール12の係合突起36がロック部材50の第1係合隆起部54と係合し、ロック部材50が、その第1案内隆起部52と第2案内隆起部53がロック案内部材40の内側壁43に沿うようにして、前方に移動する。ロック部材50が前方に移動する際に、バネ59をその弾力に抗して伸ばし付勢力を蓄える。
内引出し4がさらに前方に引出され第1所定位置(図3(a)参照)まで移動し、ロック部材50が前方に移動して、第1案内隆起部52が内側壁43の開口部45に達すると、図10(b)に示すように、第1案内隆起部52が案内部材の内側壁43から外れて開口部45に入り込み、ロック部材50は、バネ59の弾力によってその外側面56を中心にして反時計方向に回転して、開口部45からロック案内部材40内に一部入り込み、そこで停止する。
同時に、第2インナーレール12の係合突起36は、第1係合隆起部54との係合から脱してさらに前方に移動する。従って、それ以降は、内引出し4の前方への移動によって、バネ59を付勢することもなく、また、内引出し4はバネ59の引込み力を受けることがない。
内引出し4を閉じる場合は、内引出し4を後方に押込む。そして、内引出し4が第1所定位置(図3(a))まで移動すると、図10(c)に示すように、第2インナーレール12の係合突起36は第2係合隆起部55に係合し、ロック部材50を時計方向に回転させる。これにより、ロック部材50は、その第1案内隆起部52と第2案内隆起部53が、ロック案内部材40の内側壁43に沿うようになって、前方に移動可能となる。また、同時に、第2インナーレール12の外側壁33の後端がダンパー62の受け部64に衝接する。
この状態では、バネ59により、内引出し4に後方に戻る引込み力が作用するが、第2インナーレール12の外側壁33後端がダンパー62の受け部64に衝接して緩衝されるので、内引出し4はゆっくりした速度で後方に戻る。これにより、内引出し4は、後方への引込み力が作用し自動的、後方に戻って閉じるが、衝突音が発生したり、キャビネット本体2の破損等が生じることがない。
以上が内引出し4についてのソフトクローズ機構付きレール装置の構成及び動作であるが、主引出し3についても同じ構成のソフトクローズ機構付きレール装置が採用される。主引出し3についてバネによる引込み力の作用が解除するタイミングは、主引出し3がキャビネット本体2内に完全に収まっている状態から前方に引出されてスライド移動し、図3(b)に示すように、前面扉6が前方に距離R2だけ移動し、主引出し3が第2所定位置に達した時である。
(作用)
内引出し4を使用する場合は、図1(a)の閉止状態から使用者が内引出し4の取手17に手をかけて前方に引くと、内引出し4は、キャビネット本体2内で単独で前方にスライド移動し、図3(a)に示すように、前面壁13が前方に距離R1だけ移動し、内引出し4が第1所定位置まで引出される。この第1所定位置において、ソフトクローズ機構21により生じるバネによる引込み力の作用を解除する。
この状態でさらに前方に引き続けると、前面壁13が距離S1(距離S1は図1(a)参照)まで前方に移動して主引出し3の前面扉6の内面に当接し、主引出し3と内引出し4が連結状態となって共に前方にスライド移動し始める。
なお、距離R1(内引出し4の閉止状態からバネによる引込み力の作用が解除する位置までの前面壁13の移動距離)を、距離S1(主引出し3及び内引出し4の閉止状態における前面壁13の前面から前面扉6の内面までの距離)と同じ長さに設定してもよいが、その場合は、内引出し4のソフトクローズ機構21により生じるバネ59による引込み力の作用の解除と、内引出し4の前面壁13が主引出し3の前面扉6の内面への当接が、略同時に生じる。
主引出し3と内引出し4が連結状態となって共に前方にスライド移動し始める行程では、内引出し4についてはバネによる引込み力はすでに解除されているので受けないが、主引出し3についてはそのソフトクローズ機構により生じるバネによる引込み力が作用する。
そして、主引出し3の閉止状態から、図3(b)に示すように、前面扉6が前方に距離R2だけ移動して、主引出し3が第2所定位置まで引出された時に、主引出し3のソフトクローズ機構により生じるバネによる引込み力の作用が解除する。
さらに主引出し3と内引出し4が連結状態で共に前方にスライド移動する際には、主引出し3及び内引出し4は、いずれについても、ソフトクローズ機構により生じるバネによる引込み力はすでに解除されているので、引込み力を受けることなく、図1(c)に示すように、前方に引出すことができる。
図1(c)の状態において、内引出し4のみをキャビネット本体2内に押込んで閉じる場合は、内引出し4の取手17に手を掛けて内引出し4後方に押込み移動させる。この移動の際、第1所定位置(図3(a)参照)まで内引出し4を押込むと、内引出し4のソフトクローズ機構21が動作して、内引出し4は、バネにより引込み力が作用されるとともに、ダンパーにより緩衝されて、キャビネット本体2内に引込まれる。
その後、主引出し3をキャビネット本体2内に押込んで閉じる場合も、主取手5に手を掛けて後方に押込み移動させると、第2所定位置(図3(b)参照)において、内引出し4と同様にソフトクローズ機構21が動作してキャビネット本体2内に引込まれる。
主引出し3を単独で使用する場合は、図1(a)に示す状態から、使用者が主引出し3の主取手5に手を掛けて前方に引くことで、主引出し3のみを単独で引出すことができる。この場合は、主引出し3が、図4(a)に示すように、前面扉6が前方に距離R2だけ移動し、第2所定位置に達した時に、主引出し3のソフトクローズ機構により生じるバネによる引込み力の作用が解除される。そして、さらに主引出し3の主取手5に手を掛けて前方に引くことで、図4(b)に示すように開くことができる。
(実施例1の変形例)
図5は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例1の変形例を説明する図である。実施例1の引出しキャビネット1では、前面扉6に内引出し4の取手17が挿通する開口部7が形成されているので、この開口部7からゴミやほこり等の異物がキャビネット本体2内に入り込む可能性がある。
この問題を解決するために、実施例1の変形例では、前面扉6の内面において、図5(a)、(b)に示すように、開口部7の上縁部及び下縁部に、それぞれ開口部7の横幅方向(左右方向)に長尺状で弾性を有するパッキン71を、タッカー止め又は接着剤で貼着して取付けて成る構成とした。
上下のパッキン71は、互いの対向縁の間が極力隙間のないように取付けられており、内引出し4の取手17は、この対向縁の間を通し、上下のパッキン71に摺接するようにして開口部7に挿通されている。このような構成とすることで、異物はキャビネット本体2内に入り込みにくくなる。
また、実施例1の別の変形例では、内引出し4の取手を、図5(c)に示すような構成とした。即ち、この内引出し4の取手72は、キャビネット本体2内に完全に引込まれた閉止状態において、開口部7に対応する位置に、左右方向に延びる橋絡部73が形成されている構成とした。
このような構成の内引出し4の取手72を開口部7に挿通することで、橋絡部73が開口部7を略閉止し、異物はキャビネット本体2内に入り込みにくくなる。なお、この変形例のような取手は、開口部7を略閉止できればよいので、図5(d)に示すように、開口部7の前方に手掛け孔74を形成して成る板状の取手75としてもよい。
(実施例2)
図11〜15は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例2を説明する図である。この実施例2の引出しキャビネット81は、実施例1の引出しキャビネット1とソフトクローズ付きレール装置も含めて略同じ構成であるので、同じ構成については説明を省略し、実施例1の引出しキャビネット1と相違する構成を中心に、以下、説明する。なお、実施例2について実施例1と同じ構成は同じ符号を使用する。
実施例2の引出しキャビネット81は、実施例1の引出しキャビネット1と比較して、取手の構成において異なる。実施例2の引出しキャビネット81においては、前面扉82の上端面が、主引出し83を単独で引出すための手掛かり部84となるように形成されている。
この手掛かり部84である前面扉82の上端面は、図11(b)、図12(a)に示すように、前面扉82の前面側から後面側(キャビネット本体側)に向けて下方に傾斜した傾斜面として形成されている。この傾斜面として形成された手掛かり部84が、主引出し83の取手としての機能を果たし、傾斜面に手を掛けて主引出し83を前方に引出すことができる。
実施例2では、内引出し87は、図11(b)、(c)、図12(b)に示すように、前面壁13の前面上端にアルミや合成樹脂で形成された小物収納部材88が取付けられている。この小物収納部材88は、後端に前面壁13の後面上端にビス止めによって取付ける取付部89と、この取付部89から前方に向けて延びるように形成された小物収納部90を有し、前端に内引出し87の取手91が形成されている。
小物収納部90は、スプーン、フォーク等の小物を収納する部分であり、この実施例2では、左右方向に延び断面がハーフパイプ状(略凹状)の2つの小物収納面92を有する。内引出し87の取手91は、図11(b)に示すように、主引出し83の手掛かり部84の上方において前方に突出して設けられている。内引出し87の取手91は、その断面がコの字を下方に向けた形状をしており、使用者は下方から指を掛けて前方に引くことで、内引出し87を前方に引出すことができる。
(作用)
上記構成から成る実施例2の引出しキャビネット81の作用は次のとおりである。使用者が、図11(a)、(b)に示す状態から内引出し87の取手91に手を掛けて前方に引くと、内引出し87は単独でキャビネット本体2内で前方にスライド移動する。
そして、図13(a)に示すように、前面壁13が距離R1だけ前方に移動し、内引出し87が第1所定位置まで移動すると、実施例1と同様に、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除される。そして、さらに距離S1(距離S1については図11(a)、(b)参照)まで移動すると、内引出し87の前面壁13が主引出し83の前面扉82の内面に当接する。実施例2では、実施例1と同様に、前面壁13が当接部に相当する。
なお、実施例1と同様に、距離R1(内引出し87の閉止状態からバネによる引込み力の作用が解除する位置までの前面壁13の移動距離)を、距離S1(主引出し83及び内引出し87の閉止状態における前面壁13の前面から前面扉82の内面までの距離)と同じ長さに設定してもよいが、その場合は、内引出し87のソフトクローズ機構21により生じるバネによる引込み力の作用の解除と、内引出し87の前面壁13が主引出し83の前面扉82の内面への当接が、略同時に生じる。
内引出し87への引込み力の作用が解除されてから、さらに使用者が内引出し87の取手91に手を掛けて前方に引くと、主引出し83と内引出し87が連結状態となって共に前方にスライド移動する。この移動行程では、主引出し83についてソフトクローズ機構による引込み力は作用するが、図13(b)に示すように、主引出し83の前面扉82が距離R2だけ前方に移動し、主引出し83が第2所定位置にくると、主引出し83についてもソフトクローズ機構による引込み力の作用が解除される。
さらに内引出し87の取手91に手を掛けて前方に引いて、主引出し83と内引出し87が連結状態で共に前方にスライド移動する行程では、主引出し83及び内引出し87のいずれについても、ソフトクローズ機構により生じるバネによる引込み力の作用はすでに解除されているので、引込み力を受けることなく、図11(c)に示す状態まで前方に引出すことができる。
図11(c)に示す状態において、内引出し87の取手91を後方に押して内引出し87を後方にスライド移動すれば、主引出し83を開くことができる。そして、内引出し87をさらに後方に押し、第1所定位置(図13(a)参照)まで押込むと、内引出し87は、ソフトクローズ機構21のバネ59により生じるに引込み力によってキャビネット本体2に引込まれる点は、実施例1と同じである。
図14は、主引出し83のみを単独で引出す作用を説明する図である。主引出し83の手掛かり部84に手を掛けて前方に引くことにより、図14(a)に示すように、主引出し83の前面扉82が距離R2だけ前方に移動し、主引出し83が第2所定位置にくると、ソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される。その後は、図14(b)に示す状態まで、主引出し83のみを引込み力の作用を受けることなく、単独で引出して開くことができる。
(実施例2の変形例)
図15は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例2の変形例を説明する図である。実施例2の引出しキャビネット81では、前面扉82の上端面に、手掛かり部84として傾斜面が形成されているので、手掛かり部84と内引出し87の取手91の間の隙間からキャビネット本体2内にゴミ等の異物が入り込む可能性がある。
この問題を解決するために、実施例2の変形例では、図15(a)に示すように、前面扉82の上端部の内面にパッキン95を上方に延びるように取付け、手掛かり部84と内引出し87の取手91の間の隙間を、手掛かり部84の傾斜面の後面側において略閉じるような構成とした。
このような構成とすることにより、異物がキャビネット本体2内に入りにくくした。パッキン95は、合成樹脂、ゴム等の材料で形成されたものであり、前面扉82の内面に、タッカー留め又は接着剤で貼着して取付ける。
また、実施例2の別の変形例では、前面扉82の手掛かり部84は、図15(b)に示すように、前面扉82の上端面に左右方向に延びる指を掛けることのできる凹溝96が形成されて成る構成とした。そして、手掛かり部84の後端下縁を、内引出し87の小物収納部材88の下面に近接して設けることによって、前面扉82の手掛かり部84と取手91の間の隙間を極力小さくする構成とした。
このような構成とすることにより、異物がキャビネット本体2内に入りにくくした。使用者は、凹溝96に指を掛けて前方に引くことで、主引出し83を前方に引出すことが可能である。
(実施例3)
図16〜19は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例3を説明する図である。この実施例3の引出しキャビネット101は、実施例1の引出しキャビネット1と略同じ構成であるので、同じ構成については説明を省略し、実施例1の引出しキャビネット1と相違する構成を中心に、以下、説明する。なお、実施例3について実施例1と同じ構成は同じ符号を使用する。
実施例3の引出しキャビネット101は、実施例1の引出しキャビネット1と比較して、取手の構成において異なる。実施例3の引出しキャビネット101においては、図16(a)〜(c)、図17(a)〜(c)に示すように、主引出し102の前面扉6の上端面のうち横幅方向における一部分には、主引出し102を単独で引出すための主取手103が取付けられており、横幅方向における残りの部分には、内引出し106の取手107が、主引出し102の前面扉6の上端面よりも上方の位置に主取手103と横幅方向に並んで配置されている。
主取手103は、アルミ、合成樹脂等の材料で形成され、図17(b)に示すように、後方垂直部108、指掛け部109及び載置部110を有する。後方垂直部108は、前面扉6の上端部の内面にビス留めして固定され上方に延びる。指掛け部109は、後方垂直部108の上端から前方に延び、使用者が指を掛けることのできるように断面┌ 型形状である。載置部110は、後方垂直部108の下部から前方に水平に延び前面扉6の上端面に載置される。
内引出し106の取手107は、アルミ、合成樹脂等の材料で形成され、図17(c)に示すように、¬ 型の水平基部115と、水平基部115の前部から上方に延びる垂直部116と、垂直部116の上端から前方に延び使用者が指を掛けることのできる┌ 型の指掛け部117とを有する。 水平基部115は、内引出し106の前面壁13の上端面に載置され前面壁13の上部内面にビス留めして固定され、前方かつ前面扉6の上方に水平に延びる。
(作用)
使用者が、図16(a)に示す閉止状態から内引出し106の取手107に手を掛けて前方に引くと、内引出し106は、単独でキャビネット本体2内で前方にスライド移動する。そして、図18(a)に示すように、内引出し106が距離R1だけスライド移動し第1所定位置まで引出されると、実施例1と同様に、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除される。さらに、内引出し106は、距離S1までスライド移動すると、内引出し106の前面壁13が主引出し102の前面扉6の内面に当接する。実施例3では、実施例1と同様に、前面壁13が当接部に相当する。
この状態で、さらに使用者が内引出し106の取手107に手を掛けて前方に引くと、主引出し102と内引出し106が連結状態となり、共に前方にスライド移動する。この移動行程では、内引出し106については、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力は作用しないが、主引出し102については、ソフトクローズ機構のバネによる引込み力が作用する。
そして、図18(b)に示すように、主引出し102の前面扉6が距離R2だけ前方に移動し主引出し102が第2所定位置まで引出されると、主引出し102についてもソフトクローズ機構のバネによる引込み力の作用が解除される。
さらに内引出し106の取手107に手を掛けて前方に引いて、主引出し102と内引出し106が連結状態で共に前方にスライド移動する行程では、主引出し102及び内引出し106のいずれについても、ソフトクローズ機構のバネによる引込み力はすでに解除されているので、いずれの引込み力を受けることなく、図18(c)の状態まで前方に引出して開くことができる。
図18(c)の状態において、内引出し106の取手107を後方に押して引出しを後方にスライド移動すれば、主引出し102を開くことができ、さらに後方に押し、第1所定位置(図18(a)参照)でソフトクローズ機構によりキャビネット本体に内に引込まれる点は、実施例1と同じである。
主引出し102のみを引出す際には、主取手103に手を掛けて前方に引けばよい。そして、主引出し102が図19(a)に示す第2所定位置までスライド移動すると、主引出し102のソフトクローズ機構のバネによる引込み力は解除され、図19(b)に示す状態まで引込み力を受けることなく開くことができる。
(実施例3の変形例)
図20(a)〜(d)は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例3の変形例を説明する図である。前記実施例3の引出しキャビネット101については、内引出し106の内引出し本体118は、主引出し102の主引出し本体119と同じ横幅(左右方向の幅)を有し、内引出し106の取手107は内引出し本体118の横幅の一部の幅とする構成とした。
これに対して、この変形例の引出しキャビネット120については、内引出し121の内引出し本体122と取手107の横幅を、共に主引出し本体119の横幅の一部の幅(例えば半分の幅)とする構成とした。内引出し本体122は、図20(b)、(d)に示すように、キャビネット本体2の左右の側壁のうちの一方の側壁14に、第2レール9及び第2インナーレール12によって、片持支持されてスライド移動するように構成されている。
なお、主引出し102は、図20(d)に示すように、キャビネット本体2の左右の側壁14に、第1レール8及び第1インナーレール11によって、両側から支持されてスライド移動するように構成されており、この点は、実施例1〜3と同じである。また、この変形例の引出しキャビネット120の作用は、実施例3と同じである。
(実施例4)
本発明に係る引出しキャビネットの実施例4を、図21〜24において説明する。この実施例4の引出しキャビネット131は、実施例1の引出しキャビネット1と、ソフトクローズ付きレール装置も含めて、略同じ構成であるので、同じ構成については説明を省略し、実施例1の引出しキャビネット1と相違する構成を中心に、以下説明する。なお、実施例4について実施例1と同じ構成は同じ符号を使用する。
前述のように、実施例1の引出しキャビネット1では、内引出し4を前方に引出して主引出し3の前面扉6に当接して内引出し4とともに主引出し3も前方に引出す構成としており、内引出し4を前方に引出す際に、前面扉6に当接する内引出し4の当接部は、その前面壁13である。
これに対して、実施例4の引出しキャビネット131では、内引出し132を前方に引出す際に、主引出しの前面扉に当接する内引出し132の当接部は、その前面壁133ではなく、図22(a)に示すように、内引出し132の底部136から下方に突設した当接板134である。
当接板134は、図22(a)に示すように、内引出し132及び主引出し138が引出しキャビネット本体2内に完全に収納されて閉じられている状態において、主引出し138の前面扉139の後面より後方に所定距離S1の間隔をおいて設けられている。
そして、主引出し138の前面扉139には、図21(a)、(b)に示すように、内引出し132の前面壁133と正面視において同じ形状であり、引出し132の前面壁133が通過可能でぴったりと嵌合可能な開口部140が形成されている。なお、前面扉139の上端には後方に下方に傾斜した手掛かり部141が形成されている。
実施例4の引出しキャビネット131を正面から見て、主引出し138の前面扉139の開口部140は、その縦横寸法が、内引出し132の前面壁133の縦横寸法より、内引出し132が開口部140にあまり隙間ができることなく嵌合する程度、若干、大きくなるように形成されている。
内引出し132と主引出し138は、実施例1の引出しキャビネット1と同様に、それぞれ独立して開閉自在であるが、共に閉じている状態では、図21(b)、図22(a)に示すように、内引出し132の前面壁133が、その前面が主引出し138の前面扉139の前面と面一となって開口部140に嵌合する。
内引出し132の前面壁133には取手135が設けられており、図21(b)に示すように、内引出し132の取手135は主引出し138の前面扉139の開口部140から前方に突出可能である。
ところで、実施例4の内引出し132及び主引出し138は、それぞれ実施例1と同様に、ソフトクローズ機構21(図7(d)、(f)、図9(c)、(d)等参照)が設けられており、内引出し132及び主引出し138は、それぞれキャビネット本体2内に押し込んでいくと、その途中でソフトクローズ機構21のバネによる引込み力が作用するように構成されている。
内引出し132は、引出しの際に、その前面壁133が距離R1だけ前方に移動し、内引出し132が第1所定位置まで移動すると、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除され、解除と同時又は解除後に当接板134が主引出しの前面扉139に当接するように構成とされている。即ち、主引出しの前面扉139の後面より当接板134までの距離S1≧距離R1になるように構成されている。
また、実施例4の主引出し138についても実施例1と同様であり、その前面扉139が距離R2だけ前方に移動し、主引出し138が第2所定位置まで移動すると、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除される構成とされている。
(作用)
以上の構成から成る実施例4の引出しキャビネット131の作用は次のとおりである。図22(a)は、内引出し132と主引出し138が、共にキャビネット本体2に引込まれて閉じている状態である。この状態から、使用者が、内引出し132の取手135に手を掛けて前方に引くと、内引出し132は単独でキャビネット本体2内で前方にスライド移動する。
そして、図22(b)に示すように、内引出し132の前面壁133が距離R1だけ前方に移動し、内引出し132が第1所定位置まで移動すると、実施例1と同様に、内引出し132についてのソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除される。この時は、当接板134は、想像線の元の位置から距離R1だけ前方に移動するが、未だ主引出し138の前面扉139の後面に当接しない。
そして、さらに内引出し132が前方に移動して、内引出し132の前面壁133が、図22(a)に示す位置から、図23(a)に示すように、前方に距離S1だけ移動すると、内引出し132の当接板134が、想像線に示す位置から主引出し138の前面扉139の後面まで移動して当接する。
なお、実施例1と同様に、距離R1(内引出し132の閉止状態からバネによる引込み力の作用が解除する第1所定位置までの前面壁133の移動距離)を、距離S1(内引出し132の閉止状態における主引出し138の後面から当接板134の前面までの距離)と同じ長さに設定してもよい。
そのように設定した場合は、内引出し132のソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用の解除と、内引出し132の当接板134が主引出し138の前面扉139の内面へ当接することが、略同時に生じる。
上記のとおり、内引出し132への引込み力の作用が解除されてから、さらに使用者が内引出し132の取手135に手を掛けて前方に引くと、内引出し132の当接板134が、主引出し138の前面扉139の後面へ当接し、主引出し138と内引出し132が連結状態となって共に前方にスライド移動する。
この移動行程では、主引出し138についてソフトクローズ機構21による引込み力は作用するが、図23(b)に示すように、主引出し138の前面扉139が、想像線に示す位置から距離R2だけ前方に移動し、主引出し138が第2所定位置まで移動すると、主引出し138についてもソフトクローズ機構21による引込み力の作用が解除される。
さらに、内引出し132の取手135に手を掛けて前方に引いて、内引出し132と主引出し138が連結状態で共に前方にスライド移動する行程では、内引出し132及び主引出し138のいずれについても、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用はすでに解除されているので、なんら引込み力を受けることなく、図24(a)に示す状態まで前方に引出すことができる。
図24(a)に示す状態において、内引出し132の取手135を後方に押して内引出し132を後方にスライド移動すれば、主引出し138を開くことができる。そして、内引出し132をさらに後方に押し、第1所定位置(図22(b)参照)まで押込むと、内引出し132は、ソフトクローズ機構21のバネ59により生じるに引込み力によってキャビネット本体2に、図24(b)に示す状態まで引込まれる点は、実施例1と同じである。
内引出し132及び主引出し138は、それぞれ独立しており、単独で動作させることも可能である。例えば、図22(a)の状態から主引出し138のみを単独で前方に引くと、図23(b)に示すように、主引出し138の前面扉139が距離R2だけ前方に移動し、主引出し138が第2所定位置にくると、ソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除される。
その後は、主引出し138のみを引込み力の作用を受けることなく、図24(b)の状態まで引出すことが可能となる。なお、主引出し138を単独で引出せるようにするために、実施例4では手掛かり部141が形成されているが、他の実施の態様として、主引出し138の前面扉の前面に主取手又はくぼんだ凹部から成る手掛かり部を設けてもよい。このような主取手を設ける構成を、変形例1及び変形例2として、次に説明する。
(実施例4の変形例1)
図25(a)、(b)は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例4の変形例1を説明する図である。この変形例1の引出しキャビネット145は、実施例4の引出しキャビネット131において、主引出し138の前面扉139の前面に、平面視で凹型で前方に突出したハンドル状の主取手146を設けた構成を特徴とする。
この変形例1の引出しキャビネット145では、主取手146は、前面扉139において開口部140の上方に取り付けているが、開口部140の下方に取り付けてもよい。また前記のとおり、主取手146ではなく、前面扉139にくぼんだ凹部から成る手掛かり部を設ける構成としてよい。
(実施例4の変形例2)
図26(a)〜(c)は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例4の変形例2を説明する図である。この変形例2の引出しキャビネット150は、実施例4の引出しキャビネット131において、上記変形例1と同様に、主引出し138の前面扉139の前面に平面視で凹型で前方に突出したハンドル状の主取手146を設ける。
そして、内引出し132には、平面視で凹型で前方に突出した取手135ではなく、内引出し132の前面壁133の前面に、くぼんだ凹部から成る手掛かり部151(図26(c)参照)を設けた構成を特徴とする。
(実施例5)
図27は、本発明に係る引出しキャビネットの実施例5を説明する図である。この実施例5の引出しキャビネット161は、実施例4の引出しキャビネット131とソフトクローズ付きレール装置も含めて略同じ構成、作用であるので、実施例4と同じ構成、作用については説明を省略し、実施例4の引出しキャビネット131と相違する構成を中心に、以下、説明する。なお、実施例5について実施例4と同じ構成は同じ符号を使用する。
実施例5の引出しキャビネット161においては、内引出し162を前方の収納スペース163と後方の収納スペース164に区画する区画板165を設ける。この区画板165の下端側の部分を、下方に突出するようにし、主引出し138の前面扉139の後面に当接可能として、区画板165を当接板として機能させる構成を特徴とする。要するに、区画板165は、収納スペースの区画と当接板を兼用している。
ここで、主引出し138の前面扉139の後面から当接板(区画板)165の前面までの距離をS1とし、内引出し162を前方に引出す際にソフトクローズ機構21のバネによる引込み力の作用が解除されるまで内引出し162の前面壁169が移動する距離R1(R1については図示せず)とすると、実施例4と同様に、距離S1≧距離R1になるように構成した。
主引出し138の前面扉139の後面から当接板165の前面までの距離S1は、内引出し162の前面壁169の後面と当接板165の前面までの距離と実質的に同じであり、当接板165で区画された前方の収納スペース163は後方の収納スペース164に比べて奥行き寸法が小さい。
従って、後方の収納スペース164は、内引出し162の主とするスペースに適しており、前方の収納スペース163は、補助的なスペースに適している。前方の収納スペース163の側板170を後方の収納スペース164の側板171より上下方向の幅を大きくすれば、背の高めの小物、調味料等を収納するためのスペースとして適している。
以上のとおり、実施例5の引出しキャビネット161では、前方の収納スペース163と後方の収納スペース164に区画する区画板165が、当接板として機能する以外は、作用は実施例4の引出しキャビネット131と同じである。
以上、本発明に係る引出しキャビネットを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る引出しキャビネットは上記のような構成であるから、主引出しと内引出しを備えた引出しキャビネットであれば、キッチン用、事務用、家具様等、いろいろな分野の引出しキャビネットに適用可能である。
1 引出しキャビネット
2 キャビネット本体
3 主引出し
4 内引出し
5 主取手
6 前面扉
7 前面扉の開口部
8 主引出し用の第1レール
9 内引出し用の第2レール
10 主引出し本体
11 主引出し用第1インナーレール
12 内引出し用第2インナーレール
13 内引出しの前面壁
14 キャビネット本体の左右の側壁
15 内引出し本体
17 内引出しの取手
20 内引出しの左右の側板
21 ソフトクローズ機構
22 引込み機構
26 内引出し用の第2レールの底部
27 内引出し用の第2レールの外側壁
28 内引出し用の第2レールの支持レール部
31 内引出し用の第2インナーレールの取付け壁
32 インナーレールの頂壁
33 インナーレールの外側壁
34 インナーレールの底部
35 インナーレールの内側壁
36 インナーレールの係合突起
38 インナーレールの転動輪
40 ロック案内部材
41 ロック案内部材の頂壁
42 ロック案内部材の外側壁
43 ロック案内部材の内側壁
44 ロック案内部材の取付け部
45 ロック案内部材の内側壁の開口部
46 ロック案内部材の内側壁の隙間
50 ロック部材
51 ロック部材の平板部
52 ロック部材の第1案内隆起部
53 ロック部材の第2案内隆起部
54 ロック部材の第1係合隆起部
55 ロック部材の第2係合隆起部
56 ロック部材の外側面
57 ロック部材のバネの装着部
59 バネ(引っ張りコイルバネ)
61 第2レールの底部後端のバネ装着部
62 内蔵されたダンパー
63 ダンパーの可動ピストン軸
64 可動ピストン軸から側方に突出した受け部
71 パッキン
72 内引出しの取手
73 取手の橋絡部
74 手掛け孔
75 内引出しの取手
81 引出しキャビネット
82 前面扉
83 主引出し
84 手掛かり部
87 内引出し
88 小物収納部材
89 取付部
90 小物収納部
91 内引出しの取手
92 小物収納面
95 パッキン
96 凹溝
101 引出しキャビネット
102 主引出し
103 主取手
106 内引出し
107 内引出しの取手
108 後方垂直部
109 指掛け部
110 載置部
115 内引出しの取手の水平基部
116 内引出しの取手の垂直部
117 内引出しの取手の指掛け部
118 内引出し本体
119 主引出し本体
120 引出しキャビネット
121 内引出し
122 内引出し本体
131 引出しキャビネット
132 内引出し
133 内引出しの前面壁
134 当接板
135 内引出しの取手
136 内引出しの底部
138 主引出し
139 主引出しの前面扉
140 開口部
141 主引出しの手掛かり部
145 引出しキャビネット
146 主取手
150 引出しキャビネット
151 内引出しの手掛かり部
161 引出しキャビネット
162 内引出し
163 前方の収納スペース
164 後方の収納スペース
165 当接板(区画板)
169 内引出しの前面壁
170 前方の収納スペースの側板
171 後方の収納スペースの側板

Claims (7)

  1. 前面扉と物品を収納するための主引出し本体とを有する主引出しと、物品を収納するために主引出し本体の上方に配置される内引出し本体と内引出し本体の前面壁に取付けられた取手とを有する内引出しと、主引出しと内引出しとを収容するキャビネット本体と、主引出しをキャビネット本体にスライド移動可能な状態で固定するとともに主引出しの閉止方向に引込み力が作用する第1レールと、内引出しをキャビネット本体にスライド移動可能な状態で固定するとともに内引出しの閉止方向に引込み力が作用する第2レールと、を備えた引出しキャビネットであって、
    内引出しの取手を引くことにより内引出しが引出し方向である前方へと移動し、内引出しが第1所定位置まで引出されたときには、第2レールの内引出しに対する引込み力の作用が解除され、内引出しがさらに引出されることにより内引出しの当接部が主引出しの前面扉に当接して主引出しと内引出しとが連結状態で引出すことが可能となることを特徴とする引出しキャビネット。
  2. 請求項1に記載の引出しキャビネットであって、連結状態の引出しが第2所定位置まで引出されたときには、第1レールの主引出しに対する引込み力の作用が解除されることを特徴とする引出しキャビネット。
  3. 請求項1または2に記載の引出しキャビネットであって、内引出しの前面壁が当接部として機能することを特徴とする引出しキャビネット。
  4. 請求項3に記載の引出しキャビネットであって、主引出しの前面扉には、主引出しを単独で引出すためのハンドル状の主取手と、前面扉における主取手の内部位置に形成された開口部と、が設けられており、内引出しの取手は、開口部を挿通して前面扉の表面よりも前方に突出していることを特徴とする引出しキャビネット。
  5. 請求項3に記載の引出しキャビネットであって、主引出しの前面扉の上端面が、主引出しを単独で引出すための手掛かり部とされており、内引出しの取手が、主引出しの手掛かり部の上方において前方に突出していることを特徴とする引出しキャビネット。
  6. 請求項3に記載の引出しキャビネットであって、主引出しの前面扉の上端面のうち幅方向における一部分には、主引出しを単独で引出すための主取手が形成され、幅方向における残りの部分には、内引出しの取手が、主引出しの前面扉の上端面よりも上方の位置に主取手と並んで配置されていることを特徴とする引出しキャビネット。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の引出しキャビネットであって、第lレールと第2レールには、主引出しと内引出しが閉止する際の衝撃を吸収するためのダンパーがそれぞれ取付けられていることを特徴とする引出しキャビネット。
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JP2016152877A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 クリナップ株式会社 収納庫
CN112984937A (zh) * 2019-12-17 2021-06-18 青岛海高设计制造有限公司 置物盒及冰箱

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