JP5827450B2 - 不揮発性メモリにおけるビットライン電圧の調整 - Google Patents

不揮発性メモリにおけるビットライン電圧の調整 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は、全体として、不揮発性メモリに関し、より詳細には、書込み動作中に、ターゲットメモリセルのビットラインに印加される電圧と、当該メモリセルまたは隣接メモリセルの近傍ビットラインに印加される電圧とを調整することで、不揮発性メモリにおける書込みディスターブ作用を最小限に抑えることに関する。
[0002] とりわけ、半導体製造プロセス、デジタルシステムアーキテクチャおよび無線インフラの進歩により、膨大な範囲の電子製品、特に消費者製品が生まれ、それらが不揮発性メモリにより一層の高性能および高密度を求める推進力となっている。半導体産業の多くの側面と同様に、より高いデバイス実装密度を達成し、単一のダイ、ウェーハまたは半導体デバイス上のメモリセル数を増やすことが引き続き求められ、かつ、そのような努力が続けられている。同時に、デバイス速度およびデバイス性能の向上も求められている。
[0003] 一般的な不揮発性メモリデバイスは、各々が1ビット以上のデータを格納することができる多数の個々のメモリセルからなる仮想接地メモリアレイを含む。典型的な不揮発性メモリアーキテクチャには、通常、浮遊ゲート型トランジスタまたは電荷トラップ層トランジスタの個々の電荷蓄積トランジスタセルで構成されるメモリアレイが含まれる。一般的なアレイアーキテクチャでは、メモリセルは、通常、行および列からなる格子状に配置される。従来から、各トランジスタメモリセルは、ゲート、ソースおよびドレインノードを含む。いくつかの不揮発性メモリでは、ある一行の各メモリセルが、各セルのゲートに接続された共通のワードラインを共有する。アレイには、ワードラインに対して通常直交して設けられる多数のビットラインも含まれる。各ビットラインは、アレイ内のある一列の各メモリセルのソース/ドレインノードに接続され、近傍セル同士はビットラインを共有する。
[0004] 多くの不揮発性メモリデバイスにおいて、メモリアレイは、個別にアドレス指定可能なユニット、グループまたはセクタで構成され、読取り、書込みおよび消去動作のためにこれらのユニット、グループまたはセクタがアドレス復号回路を通じてアクセスされる。通常、不揮発性メモリデバイスは、本分野において周知のとおり、適切な復号およびグループ選択回路と、操作中のセルのワードラインおよびビットラインに適切な電圧を供給するための駆動回路とを含んでいる。
[0005] フラッシュメモリ等のいくつかの不揮発性メモリは、一般に、ホットエレクトロン注入によりプログラムされ、ファウラーノルドハイムトンネルにより消去される。これらの原理は、ターゲットとされるメモリセルのゲート、ソースおよびドレインノードに適切な電圧を印加することによって通常実行される。消去または書込み動作中は、ターゲットとされるトランジスタセルの浮遊ゲートまたは電荷トラップ層から電荷が除去される、あるいはそこに電荷が蓄積されるように、トランジスタのノードに適切な電圧が印加される。読取り動作中は、ターゲットとされるセルに電流が流れるようにトランジスタのノードに適切な電圧が印加され、かかる電流の量が当該セルに格納されたデータの値を表す。メモリデバイスには、セルに格納されたデータを判定するために、結果として生じるセル電流を検知するための適切な回路が含まれ、このデータは、その後、当該メモリデバイスが使用されるシステム内の他のデバイスがアクセスできるようにデバイスのデータバス端子に提供される。
[0006] ターゲットとされるメモリセルの場所は、メモリアレイにおけるこのセル位置の行および列に従って識別される。周辺回路はアドレス指定情報を受け取り、また、ターゲットセルに関連付けられた適切なワードラインおよびビットラインを選択するために復号回路が用いられる。
[0007] ターゲットセルで書込み動作を開始するため、ターゲットとされるトランジスタメモリセルのゲートに結合された適切なワードラインにプログラミング電圧が印加される。一般的に、選択されたターゲットセルのドレインノードに対応するビットラインのみがドレインバイアスプログラム電圧を受け取り、ターゲットセルのソースノードに対応する他方のビットラインは、接地電位または接地電位に近い電位のソースバイアス電圧を受け取る。書込み動作中、ターゲットとされない近傍セルの他の全てのビットラインは、これらのビットラインが「浮遊」状態であると言えるように、公知の回路によって電圧源から電気的に切り離される。近傍ビットラインが浮遊状態であるため、同一行の近傍メモリセルは、理想的には、電流を通さず、ターゲットセルでの書込み動作の影響を受けない。しかしながら、同一行の近傍セルは、ターゲットセルと同じワードラインに接続されているために各セルのゲートに印加される電圧により抵抗状態となる。さらに、金属ビットライン間の容量結合のため、近傍のセルのドレインノードとソースノードとの間に逆電位差が生じ、近傍の非ターゲットセルに望ましくない書込みディスターブがもたらされる可能性がある。書込みディスターブとは、ターゲットメモリセルの状態を変化させるためにビットラインに印加される高電圧によってもたらされる残念な副産物である。
[0008] いくつかのメモリアレイでは、ターゲットビットラインおよび近傍浮遊ビットラインの間の容量結合と、これら2つの間のビットライン間リーク電流が、書込み動作中に、近傍「浮遊」ビットラインに生じる電圧電位を、ターゲットセルのビットラインに印加されたドレインバイアス電圧に厳密に追従するように効果的に「引き上げ」る。したがって、非ターゲットセルのソースノードとドレインノードとの間の電位差が生じるとしても、値が小さいため、非ターゲットセルを通るわずかな電流は、通常、非ターゲットセルに深刻な書込みディスターブ状態をもたらすものではない。さらに、いくつかの不揮発性メモリデバイスでは、浮遊ビットラインの電圧電位をより効果的に「引き上げる」ことができるようにターゲットビットラインの傾斜率を制御することにより、ターゲットセルビットラインと近傍浮遊ビットラインとの間の電位差を減少させている。しかしながら、この技術は、市場が求めている高密度メモリアレイにおいてはあまり効果的でない。
[0009] いくつかの不揮発性メモリデバイスは、各トランジスタメモリセルの物理的寸法を縮小し、より多くの行のセルをアレイに追加することによって、より高密度の仮想接地メモリアレイを達成している。そのため、メモリセルのソース/ドレインノードに結合されるビットライン同士は物理的により接近して配置され、各ビットラインは増加した負荷と長さのために上昇した抵抗値を有する。したがって、より高密度のアレイにおけるビットラインは、RC時定数の上昇を呈し、これが浮遊近傍ビットラインの充電に遅れを引き起こす。この遅れのため、浮遊ビットライン電圧の充電速度はより遅いものとなり、書込み動作中にターゲットビットライン電圧に厳密に追従しないこととなる。したがって、近傍メモリセルのソースノードとドレインノードとの間に生じる電位差が上昇し、これが、場合によっては、非ターゲット近傍セルを書込み状態にし、深刻かつ望ましくない書込みディスターブ作用をもたらす可能性がある。さらに、より小さい物理的寸法のトランジスタは感受性がより高いため、近傍のセルにおいて以前は許容されていた書込み状態が、時間の経過とともに、近傍のセルの電荷に深刻な外乱をもたらし、したがって、近傍のセルのデータにも深刻な外乱をもたらす可能性がある。そのため、不揮発性メモリデバイスにおいてより高い密度とより小さいダイサイズの構造が実現されるのに伴い、書込みディスターブの問題はより深刻なものとなり、対処することがより困難になっている。
[0010] 高密度メモリアレイの書込み動作を望ましい性能速度で実現しつつ、近傍セルの現状を維持することができる装置および方法が必要とされている。
[0011] 本発明のいくつかの実施形態を、添付の図面を参照して説明する。これらの図面において、同様の参照番号は同一の要素または機能的に類似の要素を示す。また、参照番号の左端の数字はかかる参照番号が最初に登場する図面を表す。
[0012] 図1は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリアレイに使用されるn−チャネル型浮遊ゲート電界効果トランジスタの断面図である。 [0013] 図2は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリアレイに使用されるn−チャネル型電荷トラップ層電界効果トランジスタの断面図である。 [0014] 図3は、代表的な不揮発性仮想接地メモリアレイにおける部分的な一行のトランジスタメモリセルの概略図である。 [0015] 図4は、本発明の代表的な実施形態の全般的システム構造を表す概略的ブロック図である。 [0016] 図5Aは、書込みパルスを説明する電圧波形を示す。 [0016] 図5Bは、ドレインバイアス信号を説明する電圧波形を示す。 [0016] 図5Cは、ソースバイアス信号を説明する電圧波形を示す。 [0017] 図6は、本発明の代表的な実施形態における、ターゲットビットライン電圧および近傍ビットライン電圧を制御するためのビットライン駆動回路を表す概略図である。 [0018] 図7は、さまざまなデジタル制御信号と、関心のあるビットライン上の対応する電圧波形とを説明するタイミング図である。 [0019] 図8は、本発明の代表的な実施形態における、ターゲットビットライン電圧および近傍ビットライン電圧を制御するための別のビットライン駆動回路を表す概略的ブロック図である。 [0020] 図9は、本発明の代表的な実施形態における、同時書込み動作中の部分的な一行のトランジスタメモリセルを表す概略図である。 [0021] 図10は、本発明の代表的な実施形態における、ターゲットメモリセルのソースバイアス電圧を制御するためのビットライン駆動回路を表す概略図である。 [0022] 図11は、さまざまなデジタル制御信号と、関心のあるビットライン上の対応する電圧波形とを説明するタイミング図である。 [0023] 図12は、本発明に係る方法を説明するフロー図である。 [0023] 図13は、本発明に係る方法を説明するフロー図である。
[0024] これらの図面に示されるさまざまな半導体構造の断面図は必ずしも原寸に比例しておらず、本分野における慣例であるように、説明されている構造、プロセス工程および動作の明確な理解を促すように描かれていることに留意する。
[0025] 以下の「発明を実施するための形態」欄では、本発明と整合するいくつかの代表的な実施形態を説明する添付の図面に言及している。「発明を実施するための形態」欄における「代表的な一実施形態」、「ある例示的実施形態」、「ある代表的な実施形態」等への言及は、説明される代表的な実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、必ずしもすべての代表的な実施形態がその特定の特徴、構造、または特性を含んでいなくてもよい。また、かかる表現は、必ずしも同じ代表的な実施形態を指すものではない。また、特定の特徴、構造、または特性がある代表的な実施形態に関連して説明される場合、かかる特徴、構造、または特性を他の代表的な実施形態との関連においてもたらすことは、それが明示的に説明されているか否かにかかわらず、当業者の知識内のことである。
[0026] 本明細書中で説明される代表的な実施形態は、例示を目的とするものであって、限定を目的とするものではない。他の代表的な実施形態が可能であり、本発明の趣旨およびその範囲内で代表的な実施形態を変形することも可能である。したがって、「発明を実施するための形態」欄は本発明を限定することを意図していない。むしろ、本発明の範囲は、以下の請求の範囲およびその均等物に従ってのみ画定される。
[0027] 代表的な実施形態に関する以下の「発明を実施するための形態」欄において、本発明の全般的性質が十分に明らかにされるため、他の者は、当業者の有する知識を適用することにより、過度の実験を行うことなく、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなく、そのような代表的な実施形態をさまざまな用途のために容易に変形および/または適合させることができる。したがって、そのような適合および変形は、本明細書に提示される教示および手引きに基づき、代表的な実施形態の意味の範囲であり、かつ代表的な実施形態の複数の均等物の範囲であることが意図される。本明細書中の表現および用語は説明を目的とするものであって、限定を目的とするものではなく、本明細書の用語および表現は、当業者が本明細書中の教示に照らして解釈すべきであることを理解されたい。
用語
[0028] チップ、ダイ、集積回路、半導体デバイスおよびマイクロ電子デバイスとの用語は、エレクトロニクスの分野においてしばしば同義に用いられる。これらの用語が本分野において広く理解されるように、本発明は上記の全てに適用可能である。
[0029] チップに関し、一般的に、チップと他の回路要素との間には、物理的導電性接続を介して電源、接地およびさまざまな信号が結合され得る。そのような接続点は、入力、出力、入/出力(I/O)、端子、線、ピン、パッド、ポート、インタフェース、または類似の変形および組み合わせと呼ばれることがある。チップ同士の接続およびチップ間の接続は、一般的に導電体によってなされるが、代替的に、光学的、機械的、磁気的、静電的、および電磁的インタフェースによってチップと他の回路要素とが結合されてもよいことが当業者には理解されるだろう。
[0030] 多結晶シリコンとは、ランダムに配向された結晶子または磁区からなる非多孔質形態のシリコンである。多結晶シリコンは、シリコンソースガスを使用した化学蒸着法やその他の方法で形成されることが多く、大角粒界、双晶境界、またはこの両者を含む構造を有している。多結晶シリコンは、本分野においてしばしばポリシリコンと呼ばれ、より簡略してポリと呼ばれることもある。
[0031] FETとは、本明細書中で使用されるように、金属−酸化物−半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を意味する。本明細書においては、n−チャネル型FETをNFETと呼び、p−チャネル型FETをPFETと呼ぶ。
[0032] 浮遊ゲートトランジスタとは、チャネル領域上にスタックが配置されたFETであって、FETのチャネル領域上に配置された第1誘電体層と、第1誘電体層上に配置された第1導電性材料と、この導電性材料上に配置された第2誘電体層と、第2誘電体層上に配置された第2導電性材料とがスタックに含まれるFETを意味する。第1誘電体層は、本明細書において浮遊ゲート誘電体層と呼ばれる。伝統的に、かつ正確性を欠いた呼び方として、この第1誘電体層はトンネル酸化物と呼ばれていた。第1導電性材料は浮遊ゲートと呼ばれる。第2誘電体層は、本明細書において制御ゲート誘電体層と呼ばれる。伝統的に、この第2誘電体層はインターポリ酸化物と呼ばれていたが、第2誘電体層としてhigh-k(高誘電率)誘電材料を有し、かつ金属、金属合金、あるいは、金属スタックまたは金属合金スタックからなる制御ゲートを有する(HKMG)浮遊ゲートトランジスタにとって、上記用語は誤解を生じやすい。第2導電性材料は制御ゲートと呼ばれる。この構成において、浮遊ゲートは他のいずれの電気的ノードからも電気的に絶縁されている。
[0033] ソース/ドレイン(S/D)端子とは、FETの端子を意味し、FETのゲート端子に印加された電圧から生じる電界の影響下で半導体表面に反転が起きることに続いて、電界の影響下で電気伝導がこのソース/ドレイン端子の間に起きる。一般的に、FETのソースおよびドレイン端子は幾何学的に対称となるように作られる。幾何学的に対称なソースおよびドレイン端子では、これら端子を単にソース/ドレイン端子と呼ぶことが一般的であり、この呼び方が本明細書においても用いられる。設計者は、FETが回路内で操作される際に特定のソース/ドレイン端子に印加される電圧に基づいて、かかる端子を「ソース」または「ドレイン」と指定することが多い。
[0034] high-k(高誘電率)誘電体とは、二酸化ケイ素の誘電率よりも高い誘電率を有する材料を意味する。
[0035] コンタクトおよびビアとの用語は、いずれも、異なる相互接続レベルからの導体同士を電気的に接続するための構造を意味する。これらの用語は、本分野においては、そのような接続のための構造が完成されることとなる絶縁体内の開口部と、完成された構造そのものとの両方を表すために使用されることがある。本開示においては、コンタクトおよびビアは、ともに、完成された構造を意味する。
[0036] 基板とは、本明細書中で使用されるように、さまざまなプロセス処理によって所望のマイクロ電子構成に作り変えられる基本的素材としての物理的物体を意味する。基板は、ウェーハと呼ばれることもある。ウェーハは、半導体材料、非半導体材料、または半導体材料と非半導体材料の組み合わせから作られ得る。
[0037] 垂直との用語は、本明細書中で使用されるように、基板表面に対して実質的に直交することを意味する。
概説
[0038] 一般的な不揮発性メモリの一つがフラッシュメモリである。フラッシュメモリセルは、通常、浮遊ゲートトランジスタから形成される。いくつかの実施形態において、フラッシュメモリセルは、電荷を蓄積するための浮遊ゲートの代わりに電荷トラップ層を含んでいてもよい。フラッシュメモリ製品は、一般的に、フラッシュメモリセルのアレイを含んでいる。
[0039] フラッシュメモリにおいては、一般的に、アレイ内の複数の浮遊ゲートトランジスタの一部分が、それらの制御ゲートによって共通ノードが形成されるように相互接続される。この共通ノードはワードラインと呼ばれる。ワードラインは、これらのメモリセルがアドレス指定されているかどうか、および実行すべき動作が消去、プログラム、または読取りのいずれであるかに応じた大きさの電圧を制御ゲートに対して印加し得るワードライン駆動回路によって駆動される。フラッシュメモリアレイは、通常、多数のワードラインを含む。
[0040] 同様に、フラッシュメモリにおいては、一般的に、アレイ内の複数の浮遊ゲートトランジスタの一部が、ソース/ドレイン端子によって共通ノードが形成されるように相互接続される。この共通ノードはビットライン拡散エリアと呼ばれ、該エリアは、好ましくは金属性のビットラインに電気的に接続される。ビットライン駆動回路は、ビットラインに接続されたメモリセルがアドレス指定されているかどうか、および実行すべき動作が消去、プログラムまたは読取りのいずれであるかに応じた大きさの電圧をビットラインに対して印加し得る。フラッシュメモリアレイは、通常、多数のビットラインを含む。
[0041] ターゲットメモリセルのアドレス指定または選択動作の間、所望の(1以上の)メモリセルにアクセスすることは、選択されたメモリセルと非選択メモリセルとがワードラインおよび/またはビットラインを共有する場合、かかる非選択メモリセルの浮遊ゲートまたは電荷トラップ層に意図せず電子を配置する、あるいは浮遊ゲートまたは電荷トラップ層から意図せず電子を除去する可能性があることが知られている。特定の一例において、書込み動作中、選択されたターゲットメモリセルがプログラムされ、かつ、ビットラインおよびワードラインを共有する近傍メモリセルが、偶発的かつ望ましくない書込み状態(すなわち、高いゲート電圧およびソースノードとドレインノードとの間の電位差)のため、その浮遊ゲート上に電子を受け取る場合がある。
[0042] 以下でさらに詳細に説明するように、本発明のさまざまな実施形態は、非ターゲット近傍セルでの書込みディスターブ状態を削減または最小限に抑えつつ、書込み性能を向上させるための回路および方法を提供する。さまざまな実施形態は、近傍のセルのそれまで浮遊状態であったビットラインに対して制御された電圧信号を印加して、近傍の非ターゲットメモリセルのソースノードとドレインノードとの間の電位差を減らすことにより、非ターゲットメモリセルに格納されたデータの完全性を維持するという利点を有する。近傍の非ターゲットセルのノード間の電位差が減少するだけでなく、近傍ビットラインの傾斜率がターゲットビットラインの傾斜率により素早く追従することによりターゲットビットラインのドレインバイアス電圧をより高速に上昇傾斜させることができるため、ターゲットセルにおいてより速い書込み速度を実現することができる。
[0043] 別の実施形態において、ドレインバイアス電圧が上昇傾斜する間、ターゲットセルの「ソース」ビットラインに対してもより高いソースバイアス電圧を印加することによって書込み速度をさらに上げることができる。このようにして、ターゲットセルのドレインバイアス電圧は、より素早くプログラミングに十分な電圧レベルを達成する。さらに、隣接メモリセルに対する同時進行の書込み動作がある場合、この隣接メモリセルに印加されるソースバイアス電圧が上昇することは、同一行の他のビットラインに対する引き下げ作用の改善に役立ち得る。引き下げ作用は、ソースバイアス電圧が接地電圧または接地電圧に近い電圧である場合により有害なものとなる。そのため、他のビットラインの傾斜率をより効果的に制御することで非ターゲットメモリセルのソースノードとドレインノードとの間の電位差を最小限に抑えることができる。
[0044] 図1〜3は背景情報を提供する。
[0045] 図1は、フラッシュメモリ等の代表的な不揮発性メモリアレイに使用される、例示的なn−チャネル型浮遊ゲート電界効果トランジスタ100の断面図を示す。通常はシリコンウェーハであるが、これに限定されない基板102には、一対のソース/ドレイン(S/D)端子104,106が形成される。本分野において周知のように、S/D端子104,106は、基板102に埋め込まれたビットラインに対応するか、あるいは、不揮発性メモリアレイの一部として設けられた金属ビットラインに電気的に結合されたビットライン拡散エリアに対応する。説明の便宜上、S/D端子104をソース端子と呼び、S/D端子106をドレイン端子と呼ぶが、特定の実施形態において、S/D端子104,106はともに、不揮発性メモリアレイのレイアウトまたはパターンによって決められるように、トランジスタメモリセルのソース端子またはドレイン端子のいずれかに相当するものとすることができ、代表的な実施形態においては所望の動作に従って相互に交換可能とし得る。基板102のソース104とドレイン106との間に横方向に配置された部分は、本明細書においてチャネル領域103と呼ばれる。図1から分かるように、ソース104およびドレイン106は、ゲート誘電体層108、浮遊ゲート110、誘電体層112および制御ゲート114を含むスタックと並んで配置されている。制御ゲート114は、メモリアレイ内のワードラインの一部として形成されるか、あるいはアレイ内のワードラインに電気的に結合される。浮遊ゲート110は、ゲート誘電体層108によってチャネル領域103から電気的に絶縁され、かつ誘電体層112によって制御ゲート114から電気的に絶縁されている。浮遊ゲートトランジスタ100の閾値電圧Vは、浮遊ゲート110に蓄積された電荷量を増加または減少させることで変更することができる。浮遊ゲート110に注入された電荷量は、読取り電圧がゲート114に印加された場合に一定の閾値を超える電流がデバイス100に流れるかどうかに基づき、2ビットのデータ(「0」または「1」)に対応することができる。浮遊ゲート上の電荷量は、閾値電圧またはVと呼ばれるトランジスタの動作特性を変える。データ値の正確な記憶を確保するため、動作中、特定のまたは一定のV値が維持されることが望まれる。あるいは、浮遊ゲートトランジスタ100を、ゲート114に読取り電圧が印加された場合に検知される変動する電流値に従って決定されるマルチビットのデータを格納するように構成することもできる。変動する電流値は、書込み動作中に、浮遊ゲート110に蓄積された電荷量またはVを精密に制御することによって達成することができる。このようなマルチビット構成においては、格納されたデータに関連付けられた対応する電荷を正確に測定するためにより高い精度が必要となるため、浮遊ゲートトランジスタセル100に格納されたデータは書込みディスターブ状態の影響をさらに受けやすくなる。このような実施形態では、蓄積された電荷のわずかな変化が、したがって、Vのわずかな変化が、格納データの好ましくない破壊につながることがある。
[0046] 通常、電子は、ホットエレクトロン注入によって浮遊ゲート上に配置され、ファウラーノルドハイムトンネルのようなトンネリングによって除去される。慣例により、電子の除去が消去と呼ばれ、電子の付加がプログラミングと呼ばれる。当業者には、図1が例示のみのためのものであって、図解された浮遊ゲートトランジスタの機能性を実現する他のデバイス構造が可能であることが認識されるだろう。限定ではなく例示として、制御ゲートが浮遊ゲートの垂直方向側面にまわり込み、両ゲートが誘電材料によって分離されていてもよい。さらにまた、限定ではなく例示として、誘電体層112がhigh-k(高誘電率)誘電材料から、かつ制御ゲート114が金属、金属合金、あるいは金属および/または金属合金のスタックから、それぞれ構成されてもよい。
[0047] 図1の構造を参照すると、トランジスタメモリセル100のプログラムまたは書込み動作は、チャネル領域103からの電子を浮遊ゲート110上に注入させることによって行われる。浮遊ゲートトランジスタ100をプログラムするためには、「ゲート・ソース間」電圧と「ドレイン・ソース間」電圧の両方が所定の正の値になるように、ソース端子104にソースバイアス電圧を印加し、制御ゲート114に制御ゲート電圧を印加し、ドレイン106にドレインバイアス電圧を印加する。この構成では、ドレイン・ソース間の電界の影響により、ソース104とドレイン106との間のチャネル領域103で電子が加速する。加速した電子は、ドレイン領域に近づくにつれて十分なエネルギーをもつようになるため、これら電子のいくつかは、チャネル領域103の結晶格子内の1つまたは複数の原子と衝突後、浮遊ゲート誘電体層108を通過して浮遊ゲート110にトラップされるのに十分なエネルギーをもつこととなる。浮遊ゲート110上の負電荷量が増加すると、浮遊ゲートトランジスタ100の閾値電圧Vが高くなる、すなわち、より高い制御ゲート・ソース間電圧を作動させる必要がある。
[0048] 図2は、フラッシュメモリ等の代表的な不揮発性メモリアレイに使用される、例示的なn−チャネル型電荷トラップ層電界効果トランジスタ200の断面図を示す。図1の浮遊ゲートトランジスタ100と同様に、電荷トラップ層トランジスタ200は、基板202を含み、基板中に、一対のソース/ドレイン(S/D)端子またはビットライン拡散部204,206が形成されている。基板202のS/D204とS/D206との間に横方向に配置された部分は、本明細書において、チャネル領域203と呼ばれる。図2に示されるように、S/D204およびS/D206は、ゲート誘電体層208、電荷トラップ層210、誘電体層212および制御ゲート214を含むスタックと並んで配置されている。電荷トラップ層210は、ゲート誘電体層208によってチャネル領域203から電気的に絶縁され、かつ誘電体層212によって制御ゲート214から電気的に絶縁されている。電荷トラップ層210は、2つの電荷蓄積エリア216および218で構成され、例えば、各エリアが1ビット以上のデータを格納することができる。
[0049] 電荷トラップ層トランジスタ200に対するデータのプログラミングまたは書込みは、浮遊ゲートトランジスタ100におけるのと同様である。電荷トラップ層トランジスタ200の作動ソースと作動ドレインとの間に高電界を印加することにより、電子が電荷トラップ層210に注入される。左の電荷蓄積エリア216にプログラムするためには、ドレインバイアス電圧を作動ドレイン204に印加し、ソースバイアス電圧を作動ソース206に印加する。逆に、右の蓄積エリア218にプログラムするためには、ドレインバイアス電圧を作動ドレイン206に印加し、ソースバイアス電圧を作動ソース204に印加する。電荷トラップ層210は、トラップされた電子がその注入位置であるエリア216または218に概ね局所化されてとどまる傾向になるように、低伝導性材料で構築されることが好ましい。電子が電荷トラップ層に注入される可能性は作動ドレイン端子204,206の近くで最大となるため、電荷蓄積エリア216および218は、通常、電荷トラップ層の縁部の近くに配置される。このエリアにおいて、書込み動作中に印加される電界のもとで電子は最大のエネルギーを獲得し、電荷トラップ層210に注入されることになる。このような構成により、電荷トラップ層210が各電荷蓄積エリア216および218に1ビット以上のデータを格納することが可能になる。
[0050] 図3は、本発明の代表的な実施形態に係る、浮遊ゲートトランジスタまたは電荷トラップ層トランジスタ等の不揮発性メモリセルアレイの部分的な一行300を示す。部分的一行300は、NOR仮想接地型の実装における一群のメモリセル301〜308を示す。この部分的一行300は、専用の接地ビットラインがないため、仮想接地実装である。むしろ、各ビットラインは、特定の動作に従って必要とされる場合、印加された電圧によって接地電位または接地電位に近い電位に駆動され得る。メモリセル301〜308は、共通ワードラインWL309に接続され、このワードライン309は、トランジスタメモリセル301〜308の各々の制御ゲートに電気的に接続される。図示されるように、各トランジスタメモリセルは、310〜318と符号が付けられた金属ビットラインBLのうちの一対のビットラインに電気的に結合されている。各金属ビットライン310〜318は、対応する各メモリセル301〜308の1つのS/D端子に電気的に結合されている。これらのS/D端子は、交互にビット拡散エリアと呼んでもよい。図示されるように、隣接するメモリセルの組は共通の1本のビットラインを共有する。例えば、メモリセル301は関連付けられたビットラインBL310およびBL311を有し、メモリセル302は関連付けられたビットライン311およびBL312を有する。したがって、セル301およびセル302はビットラインBL311を共有する。
[0051] 印加されたワードライン電圧およびビットライン接続に応じて、メモリセル301〜308は、浮遊ゲート110上に蓄積された電荷値、あるいは電荷トラップ層210の電荷蓄積エリア216または218内に蓄積された電荷値に対応するビットの書込み、読取りおよび消去を行うことができる。代表的な仮想接地メモリアレイでは、ターゲットメモリセル(例えば、304)に対する高速の書込み速度を達成しつつ、近傍セル301〜303および305〜308の現状を維持することによって、所望の性能を満たすことができる。加えて、アレイ設計および周辺回路を可能な限りコンパクトかつ管理可能に保つことが望ましい。
[0052] 高速の書込み速度は、書込み動作中にターゲットメモリセルに印加する電界を強めることによって達成することができる。この電界は、ターゲットメモリセルのゲート、ドレインおよびソース端子に所定の電圧値をかけることにより印加され、ターゲットメモリセルのソース端子とドレイン端子の間に増大した電位差を作り出す。ターゲットセルにおける効率的な書込み動作を可能にするためには、特定の電位差を達成する必要がある。特定のメモリセルのソースおよびドレイン端子間に必要とされる電位差は、半導体技術と、このセルのプログラミングまたは電荷状態とによって決定される。ターゲットメモリセル304への書込み動作中、典型的には、ターゲットセル304のゲートに結合されたワードラインWL309に高い電圧電位をかけ、ターゲットセル304のアクティブなドレイン端子に対応するビットライン314に高い電圧電位をかけ、かつ、ターゲットメモリセル304のソース端子に対応するビットライン313に接地レベルの電圧電位または接地レベルに近い電圧電位をかけることで、十分な電界が達成される。ビットライン314に印加された電圧電位が十分なプログラミング電位に早く到達するほど、ターゲットセル304に対する書込み動作は高速に行われる。しかしながら、ターゲットビットライン314と浮遊ビットライン315との間に電位差を作り出すことになるため、ビットライン314をあまりに素早く充電するべきではない。そのため、書込み動作の性能は、一部分において、半導体技術と、上記電位差を最小化するために浮遊ビットライン315をいかに素早く引き上げる、あるいは充電することができるかによって決まる。いくつかの実施形態において、ビットライン314に印加される高いドレインバイアス電圧電位には、ステップ状または傾斜状の波形が与えられる。このような傾斜状の電圧波形の電圧によって、アクティブなビットライン314の波形により厳密に追従するような速度で浮遊ビットライン315の上昇傾斜または充電を行うことが可能になる。
[0053] 浮遊ビットライン315の上昇傾斜挙動はいくつかの要因によって決まる。主要な因子の1つとして、浮遊ビットライン315を充電させるビットライン間のリーク電流がある。別の因子として、ビットライン314とビットライン315の間の金属間容量結合がある。これらの因子は、一般的に、非ターゲットセル305のソースおよびドレイン間の逆電位差が非ターゲットセル305に深刻な書込みディスターブ状態をもたらすことがないように、浮遊ビットライン315の電圧電位を十分に引き上げるものであった。トランジスタメモリセルがより短いゲート長およびチャネル長で構築された高密度メモリアレイでは、生じるビットラインリーク電流は、密度のより低いアレイと比較して相対的に高いものであり得る。しかし、上述のように、高密度メモリアレイでは、ビットラインにおいて長さが長くなり、過大な負荷がかかることから、各ビットラインはより高い抵抗を有する。そのため、RC時定数の上昇によって、隣接する浮遊ビットライン315は、より密度の低いアレイの場合よりもかなり遅い充電速度または上昇傾斜速度を呈する。したがって、傾斜状のドレインバイアス電圧がビットライン314に印加される実施形態であっても、金属間ビットライン容量結合およびビットライン間リークにより誘発される、隣接する浮遊ビットライン315に対する引き上げ効果は、アクティブなビットライン314におけるドレインバイアス電位に厳密に追従するように近傍ビットライン315の電位を引き上げるためには効果的でなく、結果として、非ターゲットセル305に書込みディスターブが発生する。
[0054] 例えば、この副作用は、高電圧(HV)に駆動されたビットライン「D」314の上昇または下降推移が進行中であり、かつ、名目上、ソースビットライン「S」313が接地(Gnd)電位に近い間、浮遊ビットライン「F」315と、この浮遊ビットライン「F」315のビットライン「D」314に対する容量結合の上下動がゆっくりとしたものであることとによって引き起こされる。ワードライン309には高電圧が印加されるため、高速で上昇傾斜する金属ビットライン314の隣にある浮遊ビットライン315の結合挙動が、その近傍のビットラインの時間Δtにおける電位変化(すなわち、ΔV/Δt)に応じるほど早くない場合、ビットライン314とビットライン315との間の逆電位差が近傍のセル305に望ましくない書込み刺激をもたらすこととなる。
[0055] 不揮発性メモリデバイスにおいて、電荷ポンプおよびレギュレータを備える既存の電源は、例えば、メモリデバイスを利用するアプリケーションによって要求される高速の書込み速度を満たすように設計されている。しかしながら、高密度メモリアレイにおけるターゲットセルの書込み速度は、書込みディスターブ状態を最小限に抑えるため、隣接ビットラインの上昇傾斜挙動により制限される。上述のように、アクティブなビットラインと浮遊ビットラインとの間の電位差を最小限に抑えるための1つの技術は、アクティブなビットラインに印加される電圧の傾斜率制御を実施して、浮遊ビットラインの傾斜率がアクティブなビットラインの傾斜率により厳密に追従できるようにすることである。しかし、より高い密度のメモリアレイを実現するためには、ターゲットセルの駆動されたビットラインに対する傾斜率制御を行うだけでは書込みディスターブエラーを防止するために不十分である場合がある。
[0056] 本発明の代表的な実施形態は、ターゲットビットラインだけでなく、非ターゲットメモリセルの近傍ビットラインに対しても傾斜率を動的に制御しながらターゲットとされるメモリセルへの書込みを行うことで、この問題を軽減する。別の実施形態では、書込み動作中に、メモリアレイ内のターゲットとされるセルのソース端子電圧制御を適用することで、ターゲットビットラインおよび近傍の浮遊ビットラインに対する傾斜率制御を改善する。これらの方法は、メモリアレイのデータパターンや、不揮発性メモリのその他の性能要件に応じてそれぞれ別個に採用してもよいし、組み合わせて採用してもよい。
例示的実施形態
[0057] 図4は、本発明の例示的実施形態を示す。不揮発性メモリデバイス400は、電荷ポンプ回路402と、電圧レギュレータ回路404と、第1傾斜コントローラ/ビットラインドライバ406aと、第2傾斜コントローラ/ビットラインドライバ406bとを含む。
[0058] 電荷ポンプ402は、本分野において周知のように、不揮発性メモリデバイス400に電気的に接続された電源(不図示)から調整されていない高電圧を生成する。レギュレータ回路404は、調整されたビットラインターゲット電圧信号403と、調整されたディスターブ抑止電圧信号405とを生成する。ビットラインターゲット電圧信号403は、書込み動作中にターゲットメモリセルまたはアクティブなメモリセルのビットラインに印加される高電圧信号であり、ディスターブ抑止電圧信号405は、近傍の非ターゲットセルに書込みディスターブ状態が生じるのを削減または除去するために、書込み動作中にこの非ターゲットセルの近傍ビットラインに印加される高電圧信号である。
[0059] 図4に示されるように、ビットラインターゲット電圧信号403の傾斜率およびディスターブ抑止電圧信号405の傾斜率の両方を制御し、傾斜されたビットラインターゲット電圧信号407aおよび傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bを出力するために、一対の傾斜コントローラ/ビットライン駆動回路406aおよび406bが設けられている。傾斜コントローラ/ビットラインドライバ406aおよび406bは、所定の上昇傾斜プロファイルまたは制御された上昇傾斜プロファイルを有する傾斜された電圧信号を、ビットライン復号回路408aおよび408bにそれぞれ供給し、このビットライン復号回路408aおよび408bがメモリアレイにおいて適切なビットラインの選択および起動を有効にする。ビットライン復号回路408aおよび408bは、本分野において広く理解されているように、書込み動作の実行中、正しい高電圧信号をそれぞれのビットラインに送るためのアドレス復号回路を含む。
[0060] 代表的な実施形態において、近傍ビットラインへの言及がなされる場合、非ターゲットメモリセルのビットラインを意味し、これは従来から浮遊ビットラインである。代表的な実施形態において、非ターゲットセルのこの近傍ビットラインは、非ターゲットセルの書込みディスターブエラーを軽減するために、傾斜された電圧信号によって駆動される。非ターゲットセルのこの近傍ビットラインは、ターゲットとされるセルとビットラインを共有する非ターゲットセルのビットライン、あるいは、書込みディスターブエラーによる好ましくない影響を受ける可能性があるアレイ内の別の近傍セルのビットラインを意味する場合もある。近傍ビットラインは、ターゲットとされるセルがビットラインを共有する隣接セルのビットラインのみを意味する必要はない。
[0061] 図4は、本発明の代表的な実施形態に係るメモリアレイ430の部分的な一行を示している。図示されるように、メモリアレイ430は、それぞれのゲート電極411,413,415,417において共通ワードライン409にそれぞれ接続された複数のトランジスタメモリセル410,412,414,416を含む。また、メモリアレイ430は複数のビットライン418,420,422,424,426も含む。ビットライン418およびビットライン420は、メモリセル410のS/D端子に電気的に接続される。ビットライン420およびビットライン422は、メモリセル412のS/D端子に電気的に接続される。ビットライン422およびビットライン424は、メモリセル414のS/D端子に電気的に接続され、ビットライン424およびビットライン426は、メモリセル416のS/D端子に電気的に接続される。
[0062] 代表的な実施形態において、メモリセル410は書込み動作のターゲットセルとして指定される。ターゲットメモリセル410のアドレス復号により、ターゲットメモリセル410に対応する適切なワードライン409およびアクティブビットライン420が選択され、または有効にされる。さらに、ビットライン復号回路408aおよび408bが、ターゲットメモリセル410での書込み動作中に書込みディスターブが生じるおそれのある近傍セル412の適切な近傍のビットライン422を選択し、または有効にする。ビットライン復号回路408aおよび408bは、本分野において広く理解されるように、選択または有効にされたビットラインに入力電圧信号407aおよび407bを送るように構成される。
[0063] 代表的な実施形態に係る書込み動作は、図5Aに示されるような書込みパルス500に従って有効となる。書込みパルス500の間にターゲットメモリセルに印加される電圧信号の簡略化した波形図を図5Bおよび5Cに示す。例えば、書込みパルス500全体を通してプログラミング電圧がワードライン409に印加される。図5Bに示すように、書込みパルス期間中におけるターゲットビットラインのドレインバイアス電圧は、ビットライン上昇傾斜段階502と、実パルス段階504と、ビットライン放電段階506とを含む。ターゲットビットラインが上昇傾斜または充電されて所望のプログラミング電圧バイアスに達するのがビットライン上昇傾斜段階502であり、電圧バイアスは実パルス段階504と呼ばれる期間の間、このプログラミング電圧バイアスで横ばい状態となる。図5Bに示す電圧波形は例示のみのためのものである。
[0064] 代表的な実施形態において、以下でさらに説明される図7に示されるように、ドレインバイアス信号は、特にビットライン上昇傾斜段階502の間、複数のステップまたは傾斜からなる波形を含む。ドレインバイアス電圧とソースバイアス電圧との間の電位差によって作り出された電界が、トランジスタメモリセルの浮遊ゲートまたは電荷トラップ層等に必要な数の電子を注入するのに十分な電界となるのが実パルス段階504である。実パルス段階504の期間は、トランジスタメモリセル技術と、トランジスタメモリセルに付加すべき所望の電荷量とに従って適応的に制御される。図5Cに示されるように、代表的な実施形態において、ソースバイアス電圧508も、ドレインバイアス電圧信号の実パルス段階504の間に接地レベルまたは接地レベルに近いレベルの所望のプログラミング電圧になるよう上昇傾斜する過渡的段階を有しており、それによって、実パルス段階504の間、ドレインバイアス電圧とソースバイアス電圧との電位差が実質的に一定のままとなる。
[0065] 図4に戻って、代表的な実施形態において、傾斜されたビットラインターゲット電圧信号407aが、傾斜コントローラ/ビットラインドライバ406aから、ターゲットセル410のビットライン420への選択または有効にされた出力パスを有するビットライン復号回路408aに対して出力される。ビットラインターゲット電圧信号407aは、ターゲットセル410の「アクティブドレイン」ノードのためのドレインバイアス電位に相当する。同時に、制御されたソースバイアス電圧レギュレータ(不図示)が、ターゲットセル410の「ソース」ノードに対応するビットライン418にソースバイアス電圧を供給する。この代表的な実施形態においては、傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bが、書込みパルス500全体を通して非ターゲット近傍セル412の近傍ビットライン422に印加される。傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bは、傾斜されたビットラインターゲット電圧信号407aの波形と同様の波形を含むように生成される。傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bは、傾斜されたビットラインターゲット電圧信号407aと同様に、ターゲットメモリセル410の書込みパルス全体を通して近傍のビットライン422に印加される。ビットライン422に印加される電圧によって非ターゲットメモリセル414にさらなるディスターブ状態が作り出されることがないように、ディスターブ抑止電圧信号407bはビットラインターゲット電圧信号407aよりも低い電位である。
[0066] 非ターゲットメモリセル412は、ターゲットセル410の書込み動作中、深刻な書込みディスターブ状態を被ることなく、その作動ドレイン端子およびソース端子の間に逆電位差をもつことができる。非ターゲットメモリセル412にわたって許容される電位差は、一部分において、基本的な半導体技術と、非ターゲットメモリセル412のプログラミング状態とによって決定される。メモリアレイ内の各近傍メモリセルのプログラミング状態を各書込み動作前に決定することは難しい場合があるため、一実施形態では、非ターゲットセルのプログラムされた状態に関係なく許容される最小の電位差に従って、非ターゲットメモリセルにわたって許容される電位が決定されることが好ましい。したがって、傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bは、生じる電位差が許容される電位差以下になるように生成され得る。
[0067] 図4に示されるように、本発明の代表的な実施形態では、少なくとも2つの調整された高電圧信号、すなわち、ビットラインターゲット電圧信号403およびディスターブ抑止電圧信号405が生成される。代表的な実施形態において、アクティブビットライン420に印加される傾斜されたビットラインターゲット電圧信号407aと、近傍のビットライン422に印加される傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bとが独立して制御可能となるように、アクティブビットラインドライバによる傾斜率制御とは独立して、近傍ビットラインドライバの別個の傾斜率制御を設けることには利点がある。この実施形態において、アクティブビットライン420および近傍ビットライン422に印加される電圧信号は、近傍セルの書込みディスターブに対する感受性に応じて適応的に制御される。さらに、近傍ビットライン422に印加される傾斜されたディスターブ抑止電圧信号407bの電位値は、近傍セル412に蓄積された電荷の関数として予測される近傍セルにおけるビットライン間リークの大きさ、ならびに、近傍セル(例えば、414,416)のプログラム状態によって近傍ビットライン422に見られる可能性があるその他の引き上げまたは引き下げ作用と、アレイ内の他のセルにおける同時書込み動作とに従って、適応的に制御することができる。
[0068] アクティブビットライン420および近傍のビットライン422に対して独立して傾斜率制御を行うことを可能にするいくつかの実施形態において、アクティブビットライン420と近傍のビットライン422との間の電位差は、必要に応じて、より精細な、またはより高い分解能まで調節可能とすることができる。例えば、特定のセルにおいて多くのエラーが許容される場合、あるいは公知のソフトプログラミング技術またはエラー訂正技術を用いて多くのエラーが訂正可能である場合、アクティブターゲットビットライン420と近傍ビットライン422との間の電位差は精密に制御する必要はない。しかし、蓄積された電荷のわずかな変化でも非ターゲットメモリセルの状態に変化を及ぼすことがあるマルチビットメモリセルにおいては、アクティブターゲットビットラインおよび近傍ビットライン420、422の間の電位差を、より精細な分解能までより精密に調整することが可能である。
[0069] 図6は、「アクティブ」ターゲットビットラインまたは「近傍」ビットラインのいずれかを駆動するように制御可能な例示的ビットライン駆動回路600の詳細図を示す。駆動回路600は、第1出力601において、電荷ポンプ・レギュレータ回路602からビットラインターゲット電圧信号を受け取り、第2出力603において、電荷ポンプ・レギュレータ回路602からディスターブ抑止電圧信号を受け取る。ターゲットビットライン電圧に対応する出力601は、第1PFET604に電気的に接続される一方、ディスターブ抑止電圧に対応する出力603は、第2PFET606に電気的に接続される。PFET604およびPFET606は、それぞれのゲート電極に印加された制御信号によって選択的に有効にされた場合に、電荷ポンプ・レギュレータ回路602からの調整されたビットラインターゲット電圧および調整されたディスターブ抑止電圧をそれぞれ送る、電圧制御されたスイッチとして機能する。制御ロジックブロック610は、ビットライン駆動回路600の所望の動作のためのさまざまな制御信号、例えば、アクティブ/抑止(Active_Inhibit)信号621、ステップ制御信号623,625,627、およびビットライン放電(bitline_discharge)信号629を供給する。さらに、ビットライン駆動回路600は、出力電圧信号Vout620の上昇傾斜速度を有効に制御するための複数の入力および出力を含むステップ制御/傾斜制御回路608を含む。出力電圧信号620は、その後、メモリアレイの選択されたビットラインに印加される。ステップ制御/傾斜制御回路608は、適切な傾斜された電圧信号Vout620を生成するための複数の許可信号を制御ロジックブロック610から受け取る。傾斜制御回路608は、調整されたターゲット電圧信号を入力605において受け取り、かつ入力611を介してPFET604または606から電圧信号を受け取る。これらの電圧値は、傾斜制御回路608が出力電圧信号620のステップレートまたは傾斜率を有効に制御する上で役立つ。
[0070] 図6に示されるように、アクティブ/抑止ロジック信号621は、ビットラインターゲット電圧またはディスターブ抑止電圧のいずれが電荷ポンプ・レギュレータ回路602から送られるべきかの選択を有効にするため、傾斜制御回路608に供給される。アクティブ/抑止ロジック信号621がアサートされる間、端子607から出力される制御信号がPFET604をオンするように出力される。そのような動作において、ビットライン駆動回路600は、Voutとして傾斜されたターゲットビットライン電圧信号を供給するように構成される。アクティブ/抑止ロジック信号621がディアサートされる間は、PFET606をオンするように制御信号が端子609から出力される。この動作において、ビットライン駆動回路600は、Voutとして傾斜されたディスターブ抑止電圧信号を供給するように構成される。傾斜されたディスターブ抑止電圧は、ターゲットセルでの書込み動作中、非ターゲットセルの近傍ビットラインに対して印加される。代表的な実施形態においては、PFET604および606の一方のみが書込み動作中にオンされることとなる。
[0071] 電荷ポンプ・レギュレータ回路602によって生成される電圧信号は、デバイスの特定の動作にとって望ましい電圧レベルに厳密に調整される。ターゲットビットライン電圧信号およびディスターブ抑止電圧信号は所定の電圧差でオフセットされるため、電荷ポンプ・レギュレータ回路602は、第1および第2出力601,603に印加される少なくとも2つの別個の電圧信号を生成する。この実施形態において、ビットライン駆動回路600は、所望の動作に従ってターゲットビットライン電圧または近傍のビットライン電圧のいずれかを制御するように動作されるという利点を有する。図4に示されるように、書込み動作中にアクティブビットライン電圧と近傍のビットライン電圧とを同時に制御する複数の駆動回路406a、406bを設けると有利である。
[0072] 傾斜制御回路608は、ビットライン駆動回路600から出力される電圧信号620の波形がいくつかの傾斜またはステップからなるように制御するよう構成される。単なる例示として、ビットライン駆動回路600は、最大3つのステップまたは傾斜からなるビットライン駆動電圧信号を出力するように構成される。ビットライン駆動回路600は任意の数の所望のステップまたは傾斜からなる出力信号を生成するように変更可能であることを当業者は理解すべきである。また、出力される傾斜された信号の信号波形、特に各ステップは、均一である必要はなく、最適な性能を達成するべく必要に応じてあらゆる態様で構成することができる。
[0073] 傾斜制御回路608は、制御ロジック610から複数の入力を受け取るように構成され、これらの入力が、必要に応じて、出力613、615および617における特定のステップまたは傾斜に対応した出力上昇傾斜信号の選択を有効にする。例えば、制御ロジック610は、傾斜制御回路が第1ステップ制御、第2ステップ制御および第3ステップ制御を実施することができるように、出力623、625または627のそれぞれにロジック信号を印加し得る。
[0074] 図7は、ともに代表的な実施形態に係るロジック制御信号およびサンプル出力電圧信号のタイミング図である。電圧信号710はターゲットビットライン電圧に対応し、信号712は近傍ビットライン電圧に対応し、信号714はソースビットライン電圧に対応する。
[0075] 図に示されるように、書込み動作中のプログラムパルス700は、印加されたビットライン電圧710,712が所望のプログラミング電圧まで上昇傾斜する制御された傾斜段階(controlled_ramp stage)702と、印加されたビットライン電圧710,712が該プログラミング電圧に達する実プログラムパルス段階(actual_program_pulse stage)704と、書込みまたはプログラミング動作の完了に続いて、印加されたビットライン電圧710,712がターゲットとされたビットラインおよび近傍ビットラインから放電されるビットライン放電段階(bitline_discharge stage)706と、を含む。図6および7を参照すると、制御された傾斜段階702のうちの所定期間、ステップ1のための制御信号623が有効になる。この期間中、傾斜制御回路608からは出力613において第1ステップ制御信号が出力される。この所定期間の後、制御信号623が無効化されると、ステップ2のための制御信号625が印加される。制御信号625が有効とされる間、制御回路608からは出力615において第2ステップ制御信号が出力される。この例では、制御された傾斜段階702の間に制御信号623および625が出力され、それぞれの制御信号がステップ1(723)およびステップ2(725)に対応する。再び、ステップ2に対応する所定期間が経過すると、制御信号625はディアサートされ、制御信号627が有効にされる。制御信号627が有効とされる間、傾斜制御回路608からは出力617において第3ステップ制御信号が出力される。参照番号725として示されるステップ3の間、出力電圧信号620は書込み動作のためのターゲット電圧値に達しており、したがって、図7のタイミング図に示されるように、出力電圧信号620は実質的に実プログラムパルス段階704に一致する。書込み動作を有効に完了するために必要な所定期間が終わると、図示されるように制御信号627はディアサートされる一方、ビットライン放電制御信号629に従ってプログラムパルス700のビットライン放電段階704が完了する。ビットライン放電の間、制御信号629は、傾斜制御回路608に対し、放電トランジスタ618に電圧信号619を供給して出力電圧信号620の放電速度を制御するように指示する。
[0076] 図6に示されるように、第1ステップ制御信号step1_hvに対応する傾斜制御回路の出力613は、チップ上の電源または外部電源(不図示)に接続されたトランジスタ612のゲートに接続される。書込み動作のプログラムパルスの間、「ステップ1」に対応する制御ロジック信号623を受け取ると、傾斜制御回路608は出力613において電圧制御信号を供給する。傾斜制御回路608は、所望の出力電圧信号620がメモリアレイの選択されたビットラインに供給されるようにするため、出力613において特定の電圧制御信号を供給してトランジスタ612の伝導率を制御する。
[0077] 所定期間の後、制御ロジック610は「ステップ2」に対応するロジック信号625を生成かつ出力し、出力電圧信号620に第2傾斜または第2ステップが形成されるようにする。ロジック信号625を受け取ると、傾斜制御回路608は、トランジスタ614のゲート端子に接続された出力615において電圧制御信号を供給する。トランジスタ614は、上述した、アクティブ/抑止制御信号621によって制御されるトランジスタ604および606の動作により、ターゲットビットライン電圧信号またはディスターブ抑止電圧信号のいずれかに接続される。ターゲットセルのビットライン電圧を制御する動作において、トランジスタ614は、電荷ポンプ・レギュレータ回路602の出力601からビットラインターゲット電圧を受け取る。電圧制御信号615は、所望の出力電圧信号620がメモリアレイのターゲットセルの選択されたビットラインに供給されるようにするため、トランジスタ614の伝導率を制御するように傾斜制御回路608によって生成される。
[0078] 図7に関して説明したように、「ステップ2」725に対応する期間が経過すると、制御ロジック610は、「ステップ3」727および書込み動作プログラムパルス700の実プログラムパルス段階704に対応する出力ロジック信号627を生成かつ出力する。図6に示されるように、傾斜制御回路608は、トランジスタ616のゲート端子に印加される制御信号617を生成する。トランジスタ616は、そのゲートに制御信号617が印加されると、電荷ポンプ・レギュレータ回路602により生成され、かつ出力601から出力される調整されたターゲット電圧を送るように機能するPFETであることが好ましい。トランジスタ612,614,616は、一度に1つのみがオンされるように制御される。トランジスタ604および606は、電荷ポンプ・レギュレータ回路602から出力される調整された電圧信号を出力電圧信号620として送るように機能するので、ターゲット電圧信号は、電荷ポンプ・レギュレータ回路602によって、代表的なメモリデバイスの技術面および動作面での要求を満たすように精密に調整される。書込み動作が完了すると、そのゲート端子に制御信号619が印加されることにより起動される、または導通するトランジスタ618を介して出力電圧信号620は放電される。
[0079] 上記では、例えば、図4に示されるビットライン420のようなアクティブターゲットビットラインに対して出力電圧620を供給する場合について、ビットライン駆動回路600を説明している。しかし、上述のように、制御ロジックのアクティブ/抑止信号621によって、例えば、図4に示されるビットライン422のような非ターゲットセルの近傍ビットラインに対して出力電圧620を供給するようにビットラインドライバ600を構成することも容易にできる。したがって、近傍ビットラインに関するビットライン駆動回路600の動作は、アクティブターゲットビットラインに関して上述したものと実質的に同じである。代表的な実施形態においては、書込み動作中、少なくとも2つのビットライン駆動回路600が同時に使用され、ターゲットビットラインに印加される電圧(例えば、710)を制御するために一方の駆動回路が使用され、近傍ビットラインに印加される電圧(例えば、712)を制御するために他方の駆動回路が使用される。上述したように、第1ビットライン駆動回路からの第1出力電圧710と、第2ビットライン駆動回路からの第2出力電圧712とは、近傍の非ターゲットセルにおいて深刻な書込みディスターブ状態が生じる可能性が最小となるような、メモリアレイの基本的半導体技術によって許容される値である電位差ΔVを有する。
[0080] 図6は、傾斜されたアクティブターゲットビットライン電圧710または傾斜された近傍ビットライン電圧712のいずれかを出力するように構成されたビットライン駆動回路600を示しているが、別々の駆動回路が、ターゲットビットライン電圧または近傍ビットライン電圧のどちらか一方のみを駆動するように構成されてもよいことが当業者には理解されるだろう。
[0081] 図8は、本発明の別の代表的な実施形態の傾斜コントローラ/ビットライン駆動ブロック406aおよび406bに用いられる別のビットライン駆動回路800を示す。ビットライン駆動回路800の構造および動作の多くは、図6に示されるビットライン駆動回路600と実質的に同じであるため、以下では実質的に相違する部分のみを説明する。ビットライン駆動回路600と実質的に同じ機能性を有するビットライン駆動回路800の特徴部分は、同じ参照番号で識別されている。
[0082] 図8に示されるように、本発明の代表的な実施形態のビットライン駆動回路800は、調整された電圧をトランジスタ804および806の端子に供給する単一の出力803を有する電荷ポンプ・レギュレータ回路802を含む。トランジスタ804は、例えば、図4に示されるビットライン420のようなアクティブターゲットビットラインに印加される電圧信号のための電圧制御されたスイッチとして機能する。トランジスタ806は、例えば、図4に示されるビットライン422のような近傍の非ターゲットビットラインに印加される電圧信号のための電圧制御されたスイッチとして機能する。ビットライン駆動回路800とビットライン駆動回路600との相違点の1つは、トランジスタ804および806がNFETとして構成されることが好ましいことであり、そのため、端子807および809から出力され、それぞれのゲートに印加される電圧が出力信号620の電位値を決定することになる。そのため、傾斜制御回路808によって生成され、端子807および809から出力される電圧信号は、選択ビットラインに印加される出力電圧信号620に影響を及ぼすようにより精密に制御される。傾斜制御回路808は、制御ロジック610から出力されるアクティブ/抑止制御信号621に従って電圧信号を生成し、これを端子807または809から出力する。傾斜制御回路808は、トランジスタ804または806のいずれかの制御により生成された電圧に対応する電圧信号を端子811において受け取る。
[0083] 図8に示されるように、ビットライン駆動回路800は、所望のアクティブターゲットビットライン電圧制御信号812およびディスターブ抑止電圧制御信号814を傾斜制御回路808に供給する電圧ポンプ・レギュレータ回路810を含む。ターゲットビットライン電圧制御信号812およびディスターブ抑止電圧制御信号814は、傾斜制御回路808がデバイスの所望の動作に従って端子807および809からそれぞれ電圧制御信号を出力することができるように、傾斜制御回路808に基準信号を提供するものである。上述のように、ビットライン駆動回路800は、制御ロジック回路610から出力される制御信号に応答して、ビットライン駆動回路600と実質的に同様に機能する。
[0084] この代表的な実施形態において、メモリアレイの各ターゲットビットラインに印加されるアクティブターゲットビットライン電圧に対して第1傾斜率を使用し得る。また、各々の近傍の非ターゲットビットラインに印加される近傍ビットライン電圧に対して、同じ傾斜率または第2傾斜率を適用し得る。これらの傾斜率は、印加された電圧におけるそれぞれのビットラインおよびメモリセルの挙動をモデル化し、かつシミュレーションすることで決定し得る。所望のビットラインおよびメモリセル挙動が達成されるような書込み動作中の各ステップまたは各傾斜の理想的な時間を決定するため、ドライバまたはトランジスタ(例えば、図6および8における612,614,616)の挙動もモデル化される。これにより、ステップ時間を制御して、非ターゲット近傍メモリセルにおける電位差が書込み動作を達成するために求められる電位差より確実に小さくなるようにすることができる。
[0085] 再び図4を参照すると、近傍のビットライン422とアクティブターゲットビットライン420との間の電位差を制御した結果、仮想接地メモリアレイの耐用年限にわたって、個々のメモリセルのより良好なV分布を達成することが可能になる。代表的な実施形態は、書込み動作および書込みサイクルを通じて非ターゲット近傍セルのV分布に深刻な変更をもたらすことなく、より高い密度のメモリアレイとコンパクトなデバイスとを実現することを可能にする。代表的な実施形態による非ターゲット近傍ビットラインの電圧制御は、追加のシステムの複雑性が最小限に抑えられ、既存の設計の再利用率が高く、これまで浮遊状態であったビットラインの上昇傾斜速度を完全に制御可能なものとする点で利点をもつ。したがって、技術的な要求事項に基づき、非ターゲット近傍ビットラインに対する傾斜率またはステップサイズの調整を選択することで、メモリを慎重に特性化して非ターゲットセルにおける最適なV分布を達成することができる。
[0086] 上述の実施形態は、書込み動作中のターゲットビットラインと近傍ビットラインとの間の電位差(図7におけるΔV)を縮小するうえで有効であり、特に、メモリアレイ中の同一行にある他のどの近傍のメモリセルも書込み動作の対象となっていない場合に有効である。しかしながら、1本のワードラインに対して1以上のセルの同時書込み動作ができないようにすることは多くの不揮発性メモリデバイスにおいて望ましいことではない。1本のワードラインを共有する1以上のメモリセルが一度に書込み動作の対象となる場合、上述の代表的な実施形態が所望の書込み速度および非ターゲットセルにおける安定したV分布を達成することを阻害する可能性のある構成がある。復号アーキテクチャに応じて、書込み動作中にいくつかのビットライン構成がメモリアレイに生じ得る。例えば、ターゲットとされる第1のセルのドレインビットラインが、同時に書き込まれる別のターゲットセルのアクティブなソースビットラインから、任意の数の浮遊ビットラインの分だけ隔てられる場合がある。この構成をドレイン・ソース対面型構成と呼ぶ。別の例では、ターゲットとされる第1のセルのドレインビットラインが、同時に書き込まれる別のターゲットセルのアクティブなドレインビットラインから、任意の数の浮遊ビットラインの分だけ隔てられる。この構成をドレイン・ドレイン対面型構成と呼ぶ。ある時点で同一行の1以上のセルがターゲットとなっている場合、各ターゲットセルに印加されるビットライン電圧は、ターゲットビットラインまたは浮遊ビットラインの傾斜率に影響を及ぼし、所望の性能に悪影響をもたらす可能性がある。
[0087] 本発明の代表的な実施形態においては、書込み動作中にソースビットラインに対する追加の電圧制御を設けることで、同時に行われる書込み動作によってもたらされる所望の性能に対する悪影響が最小限に抑えられる。通常、共通のソースバイアス電圧がターゲットとされる各セルのソース端子に対応する選択されたビットラインに印加される。書込み動作中のこのソースバイアス電圧は、通常、書込み動作のほぼ全体を通して接地電位か、または接地電位に近い電位にある。代表的な実施形態によるソースビットラインに対する追加の電圧制御がない場合、ソースビットラインの電圧波形は図5Cの508および図7の714に示される波形に類似し得る。しかし、本発明の代表的な実施形態では、図11に示されるように、ソースバイアス電圧1102が制御された傾斜段階702においてターゲットより高い電圧まで上昇傾斜され、その後、実プログラムパルス段階704において接地電位または接地電位に近い電位であるターゲットソースバイアス電圧まで下げられる。ターゲットより高い電圧は、書込み動作につながり得る電位差ΔV未満となるように制御される。したがって、ソースバイアス電圧1102は、そのターゲットより高い電圧が非ターゲット近傍セルに追加の書込みディスターブ状態を導入することのないように制御される。
[0088] 印加されるソースバイアス電圧の制御が代表的なデバイスにおいて性能をどの程度向上させ得るかを決定する場合、非ターゲットセルに対する深刻なディスターブ状態につながる可能性のある構成のうちもっとも悪いものを考慮することが有用である。同時書込み動作を伴うメモリアレイのもっとも望ましくない構成は、ドレイン・ソース対面型構成であり、これは例えば図9に示される。図示されるように、部分的メモリアレイ900は、複数の個々のメモリセル902,904,906,908,910,912を含む。一例として、同時書込み動作中、メモリセル902および910が書き込むべきまたはプログラムすべきターゲットセルとして指定される。代表的な実施形態に係るソースバイアス制御を採用しない状況の一例においては、接地電位または接地電位に近い電位のソースバイアス電圧が、ターゲットメモリセル902および910のそれぞれのソース端子に対応するビットラインS1・920およびビットラインS2・930に印加される。書込み動作中、ターゲットメモリセル902のドレイン端子に対応するビットラインD1・922は、印加される電圧信号に従って高電圧まで上昇傾斜する。このとき、浮遊または近傍のビットラインF1・924はビットライン922に電気的に結合され、上述のようにビットライン922の上昇傾斜によりある電位値まで引き上げられる。しかし、「ソース」ビットライン930がビットライン924に対面し、かつ接地電位または接地電位に近い電池に接続されているため、「ソース」ビットライン930がビットライン924の結合電位を引き下げることにより、制御された傾斜段階および実プログラムパルス段階の間、ビットライン922と924との間により大きい電位差が生じる結果となる傾向にある。このような引き下げ作用は、ビットライン間のリーク経路およびビットライン間の結合作用に起因する。
[0089] 例えば、ビットライン922が上昇傾斜する間、上述の通り、望ましくない書込みディスターブ状態が非ターゲットセル904に発生しないように、近傍ビットライン924は一定の速度で上昇傾斜して、これら2つの金属ビットライン間に大きな電位差が起こらないようにする必要がある。ビットライン922が上昇傾斜する間、ビットライン924は上昇するように結合することとなり、このような上昇方向の結合挙動はビットライン924からビットライン926、さらにビットラインFn928へと伝搬するように振る舞う。書込み動作中、ビットライン926および928、ならびにこれら2つの間の他の全てのビットライン(不図示)は「浮遊」状態であると言える。同時に、ビットライン930は接地電位または接地電位に近い電位であるため、その近傍の金属ビットライン928もまた、接地電位に近い電位まで下降するように結合される傾向にある。この下降方向の結合挙動は、メモリアレイにわたってビットラインFn928からビットライン924へと伝搬する傾向にあり、近傍金属ビットライン924の傾斜率に望ましくない引き下げ作用を引き起こす。このシナリオにおいて、ビットライン924の傾斜挙動は、ターゲットセル902と910との間にあるメモリセルの数、セル902と910との間のメモリセルの状態(プログラム/消去)、金属ビットライン924,926,928の負荷(RC)、およびそれらの間のビットライン間結合容量によって決まる。また、近傍ビットライン924の傾斜挙動は、「ドレイン」ビットライン922および対面する「ソース」ビットライン930に印加される電圧に基づいて決定することができるため、ビットライン930に印加されるソースバイアス電圧の電圧制御を用いることで近傍ビットライン924に対する負の作用を改善することができる。
[0090] (ビットライン930におけるソースバイアス電圧から誘発される)ビットライン924への引き下げ作用の点で、ターゲットセル902およびターゲットセル910の間のセル状態の組み合わせとして最悪のものは、それらすべてが「消去」されるというものである。そのようなメモリアレイパターンは、例えば、非ターゲットセル906,908の伝導率を上げ、それにより近傍ビットライン924を下降するように結合する引き下げ作用を強くし、結果として、ビットライン922に印加された高電圧に合わせてビットライン924が上昇するように結合することを試みる際、ビットライン924の傾斜率を低下させることとなる。そのため、ビットライン922と924との間により大きい電位差が生じる結果となり、メモリセル904におけるディスターブ現象に寄与することとなる。
[0091] 通常、書込みパルスの期間中「ソース」として作用するいずれかの金属ビットライン(例えば、920および930)には調整された供給電圧が接続される。従来から、この調整されたソース供給電圧は、図7に示されるような書込みまたはプログラムパルス700の制御された傾斜部分702を含む書込みパルスまたはプログラムパルスの全体を通じて接続される。例えば、「ソース」ビットラインのソースバイアス電圧への接続は、プログラムパルス700の3つの全ての段階(制御された傾斜段階702、実プログラムパルス段階704およびビットライン放電段階706)において有効とされる。しかし、ターゲットセルの書込み動作は、ソースバイアス電位とドレインバイアス電位との間の差がターゲットメモリセルのVを変更するのに十分な電界をもたらすこととなる、実プログラムパルス段階704の間に行われるのみである。したがって、プログラムパルス700の制御された傾斜段階702の間にソースバイアス電圧を接地電位または接地電位に近い電位に設定する必要はなく、そのような設定は、ターゲットとされるメモリセル902のアクティブなドレインビットライン922およびその近傍のビットライン924の傾斜率を下げる可能性がある。上述のように、例えば、アクティブな「ドレイン」ビットライン922の傾斜率は、ターゲットメモリセル902の高速書込み性能を実現するために可能な限り高い方がよいが、その一方で、上昇傾斜があまりに速すぎて、アクティブなドレインビットライン922とその近傍ビットライン924との間に大きな電位差を作り出すことのないようにすべきである。
[0092] 代表的な実施形態において、同時書込み動作中、ビットライン920および930における接地に近いソースバイアス電圧が、アクティブなターゲットビットライン922の傾斜率だけでなく、近傍ビットライン924の傾斜率にも望ましくない影響を与えることを改善するため、ソースビットライン920および930に印加される「ソース」供給電圧(図11における1102)は、ビットライン922および924においてより効率的な上昇傾斜が発生することを可能にするように、ビットラインの制御された傾斜段階702の間、設計限界値またはそれに近い値に設定されるべきである。この代表的な実施形態において、ソースバイアス電圧1102は、その後、書込み動作を有効とするように、実プログラムパルス段階704の間、接地に近い所望の目標レベルまで下げられる。このように、書込み動作中に「ソース」ビットラインに対する追加のソースバイアス電圧制御を設けることで、書込みディスターブを最小限に抑えることができる。上述のように、設計限界値は、書込み動作につながり得る電位差ΔVに相当する。そのため、ソースバイアス電圧1102は、そのターゲットより高い電圧によって非ターゲット近傍セルに追加の書込みディスターブ状態が導入されることのないように制御される。
[0093] 図10に示されるように、本発明の代表的な実施形態は、例えば、図6および図8に示されるアクティブビットラインドライバの傾斜制御とは独立して、ソースバイアス電圧Vsource1034を調整可能に制御するソース電圧制御回路1000を含む。ソース電圧制御回路1000は、基準電圧生成回路ブロック1002を含み、該ブロック1002は基準電圧信号1016の出力をもたらすための複数の入力を含む。基準電圧生成回路ブロック1002は、書込みパルスの段階に従って特定の基準電圧信号を生成することを可能にする複数の制御ロジック入力を受け取る。例えば、制御された傾斜段階702に対応する入力ロジック信号1010がアサートされ、この信号が基準電圧生成回路1002に受け取られると、回路1002はターゲット電圧より高いレベルの基準電圧信号を出力する。
[0094] アクティブビットライン電圧が上昇傾斜している、書込みパルスの制御された傾斜段階702の間、ソースバイアス電圧1034,1102を設計限界値またはそれに近い値に駆動することには利点がある。また、基準電圧生成回路1002が、実プログラムパルス段階704に対応するアサートされたロジック信号1012を受け取ると、実プログラムパルス段階704の期間、Vsource1034がターゲット電圧値まで下降してターゲットメモリセルでの書込み動作を可能とするように、出力電圧基準信号1016はターゲットソースバイアス電圧値またはそれに近い値を有するように構成される。書込み動作が終了すると、ビットライン放電段階706に対応する入力ロジック信号1014がアサートされ、基準電圧生成回路1002に対し、出力電圧Vsource1034を放電するように指示する。
[0095] 代表的な実施形態において、制御された傾斜段階702の間に印加されるターゲット値より高いソースバイアス電圧信号は、書込み状態をもたらすことのない「ドレイン」端子と「ソース」端子との間の許容電圧差に従って決定される。例えば、図9を参照すると、書込みパルスの間に「ソース」ビットライン920または930に印加されるソースバイアス電圧は、ビットライン928とビットライン930との間の大きな電位差により非ターゲットセル908に書込み状態がもたらされるほど高い電圧であってはならない。したがって、一実施形態では、ソースバイアス電圧信号は、図6および8に関して上述したように、アクティブなターゲットビットラインと近傍ビットラインとの間の許容される電位差ΔVに対応する電圧値まで上昇傾斜される。それにより、ソースバイアス電圧値は、さらなるディスターブ状態をもたらすことなく、望ましくない引き下げ作用を削減するよう可能な限り大きな値となる。
[0096] また、図10に示されるように、基準電圧生成回路1002は、出力基準電圧信号1016の傾斜率および電圧レベルの適応的制御をもたらすように、複数の入力信号1004、1006および1008を受け取る。例えば、基準電圧生成回路1002は、ソース電力信号1004、バンドギャップ基準電圧信号1006およびトリム制御(trim_control)基準信号1008を受け取る。制御された傾斜段階702の間、基準電圧生成回路1002内部でトリム制御信号1008に従ってトリム制御を操作することにより、1034におけるソースバイアス電圧がターゲット値より高い電圧レベルとなるように制御される。実プログラムパルス段階704が開始される前に、ソースバイアス電圧1034は、より低いレベルまで降下し、そこでターゲットメモリセルでの書込み動作を可能とするための目標レベルに安定するように制御される。
[0097] ソース電圧制御回路1000は、さらに、上述のようにソースバイアス電圧信号1034をターゲット値より高い電圧に駆動し、かつソースバイアス電圧信号1034をターゲットレベルに安定させるように構成された、引き上げ回路1018およびシンク・調整回路1026を含む。引き上げ回路1018は、基準電圧信号1016に結合された反転入力と、トランジスタ1022および1030の間の共通ノードに結合された非反転入力とを有する増幅回路1020を含む。シンク・調整回路1026は、基準電圧信号1016に結合された反転入力と、トランジスタ1024および1032の間の共通ノードに結合された非反転入力とを有する増幅回路1028を含む。図示されるように、増幅回路1020の出力は、トランジスタ1022および1024の各ゲート端子に結合され、増幅器1028の出力はトランジスタ1032のゲート端子に結合される。
[0098] 書込みパルスの制御された傾斜段階においてソースバイアス電圧レベルを制御した結果として、ターゲットビットラインの傾斜率が上昇することが示され、かつ浮遊ビットラインの傾斜率がワードラインを共有する別のメモリセルにおいて同時に起こる書込み動作から受ける影響が少なくなることが示された。この方法は、仮想接地メモリアレイの耐用年限にわたって起こり得るディスターブ作用を削減することで、書込み速度を改良し、より良好なV分布を達成する上で、直接的な影響を及ぼす。このアプローチによれば、特に同時書込み動作中、傾斜率に関連した問題によって生じる、非ターゲット近傍セルに対するV変化または書込みディスターブ作用を最小限に抑えながら、より高速の製品を設計することが可能になる。
[0099] 一実施形態において、ソースバイアス電圧制御は、各書込み動作中、図6および8に関して説明された、同時に行われる近傍ビットラインの傾斜制御とは独立して実施される。別の実施形態において、ソースバイアス電圧制御は、メモリアレイの特定の構成がかかるソースバイアス電圧制御を必要とする場合、または、メモリアレイ中のある行で同時に書込み動作が行われる場合に実施されることが好ましい。別の代表的な実施形態においては、書込み動作中のソースバイアス電圧制御は、図6および8に関して説明された、代表的な近傍ビットラインの傾斜率制御と組み合わせて行われてもよい。
プロセス
[0100] 上記の回路構成を参照し、本発明の代表的ないくつかの実施形態は、不揮発性メモリデバイスのメモリアレイにおける書込みディスターブ状態を最小限に抑えるための方法を提供する。図12を参照すると、書込み動作中にターゲットメモリセルに対応するビットラインおよび近傍の非ターゲットメモリセルに対応するビットラインを駆動する方法が提供される。ステップ1202において、不揮発性メモリアレイ内のメモリセルが書込み動作のターゲットメモリセルとして提供される。ステップ1204において、ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインが第1電圧に駆動される。ステップ1206において、ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインが第2電圧に駆動される。第1ビットラインはターゲットメモリセルの「ソース」ビットラインに相当し、第2ビットラインはターゲットメモリセルの「ドレイン」端子に相当する。ステップ1208において、近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインが第3電圧に駆動される。ステップ1202、1204、1206および1208の各ステップは、ターゲットメモリセルの書込み動作中に生じるものである。この実施形態において、第3電圧は、近傍の非ターゲットメモリセルの第1および第2ソース/ドレイン端子間の電界を減少させる。
[0101] 図13を参照すると、不揮発性メモリアレイ内のターゲットメモリセルに対する書込み動作を行うための別の方法が提供される。ステップ1302において、あるメモリセルが書込み動作のターゲットメモリセルとして提供される。ステップ1304において、ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインが第1電位のソースバイアス電圧に駆動される。ステップ1306において、ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインがドレインバイアス電圧まで上昇傾斜される。ステップ1308において、近傍の非ターゲットセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインがディスターブ抑止電圧まで上昇傾斜される。ステップ1310において、ドレインバイアス電圧が、書込み動作に相当する所定期間ほぼ一定に制御される。ステップ1312において、ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインが、上記所定期間の間、第1電位より低い第2電位に駆動される。
結論
[0102] 「要約書」部分ではなく「発明を実施するための形態」部分を用いて請求の範囲が解釈されることが意図されていることが理解されるべきである。「要約書」部分は本発明の1つ以上の代表的な実施形態を記載し得るが、それがすべてではなく、したがって、「要約書」部分は、いかなる意味においても本発明および以下の請求の範囲を限定することを意図していない。
[0103] 当業者には、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなくさまざまな形態上の変更および詳細部分の変更を行うことが可能であることが明らかであろう。したがって、本発明は、上述の代表的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の請求の範囲およびその均等物に従ってのみ画定されるべきである。

Claims (14)

  1. 不揮発性メモリアレイにおいて書込み動作のターゲットメモリセルを提供することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電圧に駆動することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインを第2電圧に駆動することと、
    前記ターゲットメモリセルの前記書込み動作中、前記不揮発性メモリアレイ内の近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインを第3電圧に駆動することと、を含む方法であって、
    前記第2電圧は第1の所定波形を含み、前記第3電圧は第2の所定波形を含み、前記第1および第2の所定波形は、所定の電圧差により、互いにオフセットされ、
    前記所定の電圧差は、前記近傍の非ターゲットメモリセルにおいて書込み動作を可能とする最小電圧差よりも小さ
    前記第1電圧は、上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第3の所定波形を含み、
    前記第1部分は、前記第1の所定波形の電圧が上昇する傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第1の所定波形の電圧が一定である安定部分と一致する、方法。
  2. 前記第3電圧は、前記非ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子と前記近傍の非ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子との間の電界を減少させ、
    前記近傍の非ターゲットメモリセルの前記第2ソース/ドレイン端子は、前記ターゲットメモリセルの前記第2ソース/ドレイン端子に相当する、請求項1に記載の方法。
  3. 不揮発性メモリアレイにおいて書込み動作のターゲットメモリセルを提供することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電圧に駆動することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインを第2電圧に駆動することと、
    前記ターゲットメモリセルの前記書込み動作中、前記不揮発性メモリアレイ内の近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインを第3電圧に駆動することと、を含む方法であって、
    前記第2電圧は第1の所定波形を含み、前記第3電圧は第2の所定波形を含み、前記第1および第2の所定波形は、所定の電圧差により、互いにオフセットされ、
    前記第1の所定波形は、電圧が上昇する傾斜部分と、所定の期間、電圧が一定である安定部分とを含
    前記第1電圧は、上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第3の所定波形を含み、
    前記第1部分は、前記第1の所定波形の前記傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第1の所定波形の前記安定部分と一致する、方法。
  4. 不揮発性メモリアレイにおいて書込み動作のターゲットメモリセルを提供することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電圧に駆動することと、
    前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインを第2電圧に駆動することと、
    前記ターゲットメモリセルの前記書込み動作中、前記不揮発性メモリアレイ内の近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインを第3電圧に駆動することと、を含む方法であって、
    前記第2電圧は第1の所定波形を含み、前記第3電圧は第2の所定波形を含み、前記第1および第2の所定波形は、所定の電圧差により、互いにオフセットされ、
    前記第2の所定波形は、電圧が上昇する傾斜部分と、所定の期間、電圧が一定である安定部分とを含
    前記第1電圧は、上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第3の所定波形を含み、
    前記第1部分は、前記第1の所定波形の電圧が上昇する傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第1の所定波形の電圧が一定である安定部分と一致する、方法。
  5. ターゲットメモリセルにおける書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電圧に駆動する第1ビットラインドライバと、
    前記書込み動作中、近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインを第2電圧に駆動する第2ビットラインドライバであって、前記第2電圧が、前記近傍の非ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子と第2ソース/ドレイン端子との間の電界を減少させる、第2ビットラインドライバと、
    前記ターゲットメモリセルにおける前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインを第3電圧に駆動する第3ビットラインドライバと、を備え、
    前記第1ビットラインドライバおよび前記第2ビットラインドライバは、前記近傍の非ターゲットメモリセルにおいて書込み動作を可能とする最小電圧差より小さい所定の電圧差により、前記第1および第2電圧が互いにオフセットされるように構成され、
    前記第1ビットラインドライバは、前記第1電圧が上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第1の所定波形を含むように、前記第1ビットラインを駆動し、前記第3ビットラインドライバは、前記第3電圧が第2の所定波形を含むように、前記第3ビットラインを駆動し、
    前記第1部分は、前記第2の所定波形の電圧が上昇する傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第2の所定波形の電圧が一定である安定部分と一致する、不揮発性メモリデバイス。
  6. 前記ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子は、前記近傍の非ターゲットメモリセルの前記第2ソース/ドレイン端子に相当する、請求項に記載の不揮発性メモリデバイス。
  7. 記第2ビットラインドライバは、前記第2電圧が第の所定の傾斜波形を含むように、前記第2ビットラインを駆動
    前記第1ビットラインドライバは、前記第1の所定の傾斜波形が、電圧が上昇する傾斜部分と、所定の期間、電圧が一定である安定部分とを含むように構成される、請求項に記載の不揮発性メモリデバイス。
  8. 前記第3ビットラインドライバが、前記ターゲットメモリセルにおける前記書込み動作中、前記第3ビットラインを第1当初電圧に駆動し、その後、減少された電圧に駆動する、請求項に記載の不揮発性メモリデバイス。
  9. ターゲットメモリセルにおける書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電圧に駆動する第1ビットラインドライバと、
    前記書込み動作中、近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインを第2電圧に駆動する第2ビットラインドライバであって、前記第2電圧が、前記近傍の非ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子と第2ソース/ドレイン端子との間の電界を減少させる、第2ビットラインドライバと、
    前記ターゲットメモリセルにおける前記書込み動作中、前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインを第3電圧に駆動する第3ビットラインドライバと、を備え、
    前記第1ビットラインドライバは、前記第1電圧が上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第1の所定の傾斜波形を含むように、前記第1ビットラインを駆動前記第3ビットラインドライバは、前記第3電圧が第3の所定波形を含むように、前記第3ビットラインを駆動し、
    前記第1部分は、前記第3の所定波形の電圧が上昇する傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第3の所定波形の電圧が一定である安定部分と一致する、不揮発性メモリデバイス。
  10. 第3ビットラインドライバが、前記ターゲットメモリセルにおける前記書込み動作中、第3ビットラインを第1当初電圧に駆動し、その後、減少された電圧に駆動する、請求項に記載の不揮発性メモリデバイス。
  11. 不揮発性メモリアレイ内のターゲットメモリセルに対して書込み動作を実行する方法であって、
    前記ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第1ビットラインを第1電位のソースバイアス電圧に駆動することと、
    前記ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子に結合された第2ビットラインをドレインバイアス電圧まで上昇傾斜させることであって、前記ドレインバイアス電圧は所定の期間、一定に制御される、上昇傾斜させることと、
    前記ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子に結合された前記第1ビットラインを、前記所定の期間の間、前記第1電位より低い第2電位に駆動することと、
    を含み、
    前記ドレインバイアス電圧は、第1の所定波形を含み、前記ソースバイアス電圧は、上昇した電圧の第1部分と低下した電圧の第2部分とを含む第2の所定波形を含み、
    前記第1部分は、前記第1の所定波形の電圧が上昇する傾斜部分と一致し、前記第2部分は、前記第1の所定波形の電圧が一定である安定部分と一致する、方法。
  12. 近傍の非ターゲットメモリセルの第1ソース/ドレイン端子に結合された第3ビットラインをディスターブ抑止電圧まで上昇傾斜させることをさらに含み、前記ディスターブ抑止電圧は、前記近傍の非ターゲットメモリセルの前記第1ソース/ドレイン端子と前記近傍の非ターゲットメモリセルの第2ソース/ドレイン端子との間の電界を減少させる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ディスターブ抑止電圧は、所定の電圧差により、前記ドレインバイアス電圧からオフセットされる、請求項12に記載の方法。
  14. 前記所定の電圧差は、前記近傍の非ターゲットメモリセルにおいて書込み動作を可能とする最小電圧差より小さい、請求項13に記載の方法。
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