JP5826018B2 - 誘導加熱調理器及びそのプログラム - Google Patents
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Description
そのような誘導加熱調理器は、設置形態によって流し台等の上面に置かれて使用される据置型と、流し台などの厨房家具の中にある設置空間にセットされるビルトイン(組込)型とに大別されるが、何れのタイプにおいても、上面のほぼ全体が耐熱ガラス板等から形成されたトッププレート(天板ともいう)で覆われ、その下方には、一つ又は複数個の誘導加熱源が配置されている。その誘導加熱源としては、同心上かつ略同一平面上に配置した径の異なる複数個の加熱コイルと、加熱コイル夫々に高周波電力を供給する高周波発生電力回路(インバーター回路ともいう)が使用されている(例えば特許文献1参照)。このような構成によれば、径の異なる複数の加熱コイルに対する高周波電力の出力制御を各々個別に行うことができるので、種々の加熱パターンを形成することができる。
また同様に被調理物に対流を発生させる目的で、トッププレートの下方に略同一平面に配置され、異なる円心を有する複数の円環状の加熱コイルを備えたものにおいて、その複数の加熱コイルのうち、半数以上、全部未満の前記加熱コイルに誘導加熱電力を供給する量を、残りの加熱コイルの誘導加熱電力よりも多く制御するようにしたものもある(例えば特許文献5参照)。
環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段を備え、
前記通電制御回路は、前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態で前記煮込みモードを実行する場合、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示される構成である。
環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
前記煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記主加熱コイルと、この主加熱コイルを挟んで互いに反対側にある合計2つ以上の副加熱コイルの上方を同時に覆うような被加熱物が置かれた場合に、前記煮込みモードを実行可能にし、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルのみを駆動する第1の期間TB1と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第2の期間TB2とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第3の期間TB3と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第4の期間TB4とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示される構成である。
環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部と、
前記被加熱物載置判断部からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合に、前記煮込みモードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記操作部から前記煮込みモードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間T1、T2、T3を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記第1火力キーと第2火力キーは前記煮込みモードの実行中、操作が可能であり、当該煮込みモードの工程の途中の段階において、前記第1の火力から前記第2の火力に、及び前記第2の火力から前記第1の火力に、それぞれ任意に変更可能とした構成である。
環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部と、
被加熱物の温度を検出する温度検出回路と、
前記被加熱物載置判断部からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動するとともに、前記温度検出回路からの温度検出情報を受けて前記主加熱コイルと副加熱コイルに対する前記主・副インバーター回路の出力を制御する通電制御回路と、
前記煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知され、かつ前記温度検出回路が被加熱物の温度から煮込み可能温度であると検出した場合に、前記煮込みモードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記通電制御回路から煮込みモードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間T1、T2、T3を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合でも、前記温度検出回路が煮込み可能温度に至っていないと判断した場合には、主加熱コイルと全ての副加熱コイルを同時に駆動して被加熱物を加熱し、その後煮込み可能温度に至ったと判断した場合には、自動的に煮込みモードに移行させる構成である。
図1〜図26は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示すものであって、ビルトイン(組込)型の誘導加熱調理器の例を示している。なお、各図において同じ部分又は相当する部分には同じ符号を付している。
加熱手段Dの「動作条件」とは、加熱するための電気的、物理的な条件を言い、通電時間、通電量(火力)、加熱温度、通電パターン(連続通電、断続通電等)等を総称したものである。つまり加熱手段Dの通電条件をいうものである。
100は、前記表示手段Gの表示画面であって、例えば液晶表示画面であり、左右中心線CL1を跨ぐように本体部Aの左右中心部に配置されている。
本体部Aは図2に示すように、外形形状が流し台等の厨房家具(図示せず)に形成した設置口を覆う大きさ、スペースに合わせて、略正方形に形成されている。
本体部Aの外郭を形成する金属製薄板から形成された本体ケース2の上部は、内側寸法で横幅W3が540mm(又は550mm)、奥行DP2が402mmの箱形に設計されている。この本体ケースの内部に前記第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R及び中央電気加熱部7がそれぞれ設置されている。第1、第2の誘導加熱部6L、6Rは、円板状に巻かれた誘導加熱コイル6LC、6RCをそれぞれ備えている。
前記トッププレート21の上に磁性を有する、例えば金属から成る鍋等の被加熱物N(以下、単に「鍋」と称する場合有る)が置かれて、その下方に設置された第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6Rによって誘導加熱される構成になっている。
また、この主加熱コイルは、渦巻状に0.1mm〜0.3mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、中心点X1を基点として外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。主加熱コイルMCの直径(最大外径寸法)は約180mm〜200mm程度であり、半径R1は90〜100mmである。この主加熱コイルは、この実施の形態1では例えば、最大火力が1500Wの能力を備えている。
4つの副加熱コイルSC1〜SC4は、それぞれの集合線が長円形に湾曲しながら伸びて電気的に一本の閉回路を構成している。また主加熱コイルMCの垂直方向寸法(高さ寸法、厚さともいう)と各副加熱コイルSC1〜SC4の垂直方向寸法は同じであり、しかもそれら上面と前記トッププレートの下面との対向間隔は同一寸法になるように水平に設置、固定されている。
本発明の電源装置では、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4に流れる、それぞれの電流量を検出するための電流検出部(検出手段)280を有する。この電流検出部は、後述する被加熱物載置判断部400の一種である。
この実施の形態において、前記表示画面100は、全ての加熱源に共通で用いられるものであるため、統合表示手段とも呼ばれる。全ての加熱源とは、第1、第2の誘導加熱部6L、6Rと、輻射式中央電気加熱部7、更にはグリル庫を備えるものでは、当該電気加熱手段も含むものである。この実施の形態1の統合表示手段で使用されている表示画面100は、周知のドットマトリックス型液晶表示画面である。また高精細(320×240ピクセルの解像度を備えているQVGAや640×480ドット、16色の表示が可能なVGA相当)の画面を実現でき、文字を表示する場合でも多数の文字を表示することができる。液晶表示画面は1層だけではなく、表示情報を増やすために上下2層以上で表示するものを使用しても良い。また、単純マトリクス駆動方式を用いたSTN(Super Twisted Nematic)液晶によって構成しても良い。なお、この表示画面を通じて使用者が加熱動作の指令も行えるが、この点については後で説明する。
前記表示画面は、図示していないが、表示駆動回路で駆動される。その表示部駆動回路は前記通電制御回路200に接続されている。
50は、第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R、中央加熱部7の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ(図示せず)の操作キーであり、使用者が押し下げると電源が入り、再度押すと電源が切れるという構造になっている。
被加熱物Nに加える火力を手動で設定できる。
主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、150W〜3000Wまでの範囲で次の16段階(第1段〜第16段)の中から使用者が1段階選定する。
150W(第1段)、200W(第2段)、300W(第3段)、400W(第4段)、500W(第5段)、625W(第6段)、750W(第7段)、875W(第8段)、1000W(第9段)、1250W(第10段)、1500W(第11段)、1750W(第12段)、2000W(第13段)、2250W(第14段)、2500W(第15段)、3000W(第16段)。なお、3000Wを定格最大火力、150Wを定格最小火力と呼ぶ場合がある。これは以下の各種動作モードに拘わりなく、共通である。
揚げ物油を入れた被加熱物N(天ぷら鍋等)を所定の温度まで加熱し(第1工程)、その後被加熱物Nの温度を所定範囲に維持するように、通電制御回路200が火力を自動的に調節(第2工程)する。
第1工程:所定の温度(例えば180℃)まで急速に加熱する。
主加熱コイル火力は2500W
第2工程:ここで揚げ物が実施され、天ぷらの具材等が投入される。最大30分間運転。この工程では、火力設定部による(任意の)火力設定は禁止される。30分経過後に自動的に加熱動作終了(延長指令も可能)。
主副火力比は、第1工程、第2工程とも所定範囲内になるように自動的に決定され、使用者が主加熱コイルと副加熱コイルの火力比を任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで自動的に変化する。
火力設定や変更を禁止して、予め決められた火力で被加熱物Nを加熱する第1予熱工程を行い、第1予熱工程終了後は(温度センサーからの検出温度信号を利用して)被加熱物Nを所定温度範囲に維持する保温工程を行う。
予熱工程:
主加熱コイル1000W(固定)
副加熱コイル1500W(固定)
保温工程:最大5分間。この間に(任意の)火力設定が行われない場合、5分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル300W〜100W(使用者には設定不可能)
副加熱コイル300W〜100W(使用者には設定不可能)
任意の火力設定を保温工程期間中した場合、高速加熱と同じになる。
任意の火力設定は、主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力が、150W〜3000Wまでの範囲で次の16段階の中から使用者が1段階を選定できる。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
この場合、主副火力比は、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)1:3〜(小火力時)1:1まで。なお、この主副火力比は、被加熱物Nの材質やその大きさによってその都度前記主副火力比から変化する場合がある。
なお、保温工程では、使用者の指令に基づいて「煮込み制御」が開始される。この「煮込み制御」については後述する。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から通電制御回路200が沸騰状態と判定)した際に、表示手段Gによって使用者にその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持する。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が150W〜3000W(火力1〜火力9まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。なお、この主副火力比は、被加熱物Nの材質やその大きさによってその都度前記主副火力比から変化する場合がある。
保温工程:最大2分間。2分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定不可能)
この期間中に、使用者が任意の火力を設定した場合、高速加熱と同じになる。火力も150W〜3000Wの範囲にある16段階の中から任意に一つ選択可能。
使用者が米飯と水を適当量入れた被加熱物Nとなる容器をセットし、その容器を所定の炊飯プログラム(吸水工程・加熱工程・沸騰工程・蒸らし工程などの一連のプログラム)に従って加熱し、自動で炊飯を行う。
吸水工程及び炊飯工程
主加熱コイル600W以下(使用者には設定不可能。工程の進行に応じて自動的に変化)
副加熱コイル700W以下(使用者には設定不可能。工程の進行に応じて自動的に変化)
蒸らし工程:5分間
主コイル 加熱ゼロ(火力 0W)
保温工程:最大5分間。
主加熱コイル200W以下(使用者には設定不可能)
副加熱コイル200W以下(使用者には設定不可能)
加熱工程(沸騰まで):
被加熱物Nに加える火力を手動で設定できる。
主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、150W〜3000Wまでの範囲で次の16段階の中から使用者が1段階選定する。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
デフォルト値は2000W(使用者が火力を選択しない場合、2KWで加熱開始)。
主副火力比は、所定の火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。なお、この主副火力比は、被加熱物Nの材質やその大きさによってその都度前記主副火力比から変化する場合がある。
ここで、加熱工程は、使用者が手動で、火力を選択し、水が沸騰した時点で、選択部E1を押し、以下のような「ほぐし工程」を開始させるようにしてもよい。
ほぐし工程:
水が沸騰(温度検出回路31の温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者にその旨を知らせる。水が沸騰した段階で、ほぐし工程へ移行する。この工程は、沸騰した水に被加熱物Nを入れたときに、水の温度が低下するため火力を上げることと、麺などの被加熱物Nが、くっつかないように麺をほぐすことを目的とする。主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の火力は、あらかじめ設定された火力で加熱を行う。例えば、主加熱コイルMC:副加熱コイルSC1〜SC4=1000W:600Wとし、主加熱コイルMCの割合を大きくし、麺などの被加熱物Nが対流してくっつかないような火力に設定している。一定時間または、温度検出回路31の温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化を検知するまで、加熱を続ける。
茹で工程:
ほぐし工程が終わった後、茹で工程へ自動的に移行する。以下は、茹で工程の通電パターンである。水が沸騰してから所定の時間(例えば10秒、又は20秒)内に「ほぐし工程」を指定しない場合、「茹で工程」が自動的に開始される。
以下の第1の区間〜第4の区間の加熱動作を2回以上繰り返す通電パターンをいう。
第1の区間:主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4を駆動する。
第2の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルともに駆動しない)。
第3の区間:主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4を駆動する。
第4の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルともに駆動しない)
吹き零れを抑制するために、第1区間と第3区間の間に必ず休止区間を設けている。
被加熱物N内の水を、使用者が任意の火力で加熱開始し、水が沸騰(温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者には表示部Gよってその旨を知らせる。その後火力は自動的に設定され、そのまま2分間だけ沸騰状態維持する。
湯沸し工程:
主加熱コイルと副加熱コイル合計の火力が150W〜3000W(火力1〜火力9まで16段階の中から任意設定。デフォルト設定値は火力13=2000W)。
主副火力比は、使用者が選定した上記合計火力を超えない限度で、所定火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。なお、この主副火力比は、被加熱物Nの材質やその大きさによってその都度前記主副火力比から変化する場合がある。
保温工程:最大10分間。10分経過後に自動的に加熱動作終了。
主加熱コイル1000W以下(使用者には設定不可能)
副加熱コイル1500W以下(使用者には設定不可能)
加熱工程(沸騰まで):
被加熱物Nに加える火力を手動で設定できる)。
任意に火力設定する場合、主加熱コイルMCと副加熱コイルの合計火力は、150W〜3000Wまでの範囲で次の16段階の中から使用者が1段階選定する。
150W、200W、300W、400W、500W、625W、750W、875W、1000W、1250W、1500W、1750W、2000W、2250W、2500W、3000W。
デフォルト値は2000W(使用者が火力を選択しない場合、2000Wで加熱開始)。
主副火力比は、所定の火力比の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)2:3〜(小火力時)1:1まで。なお、この「煮込みモード」における主副火力比は、被加熱物Nの材質やその大きさによってその都度前記主副火力比から変化する場合がある。またこの「煮込みモード」でいう主副火力比は、沸騰状態になった以後の通電においては、主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4を同時に駆動した場合の、両者の火力の比ではない。後述するように「煮込みモード」の沸騰以後においては、基本的に主加熱コイルMCの通電期間と、各副加熱コイルSC1〜SC4の通電期間とは別であり、加熱コイルMCと、各副加熱コイルSC1〜SC4とを同時に加熱駆動する通電パターンを採用していないからである。
沸騰以後:
水や調理液が沸騰(温度検出回路31の温度センサーにより、被加熱物Nの温度や温度上昇度変化等の情報から制御部は沸騰状態と推定)した際に、使用者にその旨を知らせる。
その後最長で連続30分間(短縮も延長も1分刻みで任意に設定可能)、次のような2種類の通電パターン(「通電パターン1」、「通電パターン2」)で主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4を駆動する。なお、4つの副加熱コイルの上方に鍋がない場合には、この通電パターン1と通電パターン2の何れかによる「煮込みモード」は適用しない。後で述べる別の通電パターンで「煮込みモード」が行える。
以下は、通電パターン1である。
「通電パターン1」とは、以下の第1の区間〜第6の区間の加熱動作を2回以上繰り返す通電パターンをいう。
第1の区間:主加熱コイルMCを駆動する。
第2の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルともに駆動しない)。
第3の区間:一部(2個)の副加熱コイルSCを駆動する(他の副加熱コイルは駆動しない)。
第4の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルともに駆動しない)。
第5の区間:残りの2個の副加熱コイルSCを駆動する(他の副加熱コイルは駆動しない)。
第6の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルともに駆動しない)。
以下は、通電パターン2である。
「通電パターン2」とは、以下の第1の区間〜第4の区間の加熱動作を2回以上繰り返す通電パターンをいう。
第1の区間:主加熱コイルMCを駆動する。
第2の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルSCともに駆動しない)。
第3の区間:副加熱コイルSCを駆動する。
第4の区間:加熱休止期間を設ける(主加熱コイルMC、副加熱コイルSCともに駆動しない)。
またこの「煮込みモード」では、沸騰時点になったら通電制御回路200は主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4の両者の火力とその通電期間を、自動的に「所定の値」となるように設定する。主副火力比は、後述する所定の煮込み火力の範囲内になるように自動的に通電制御回路200で決定され、使用者が任意に設定することはできない。例えば主副火力比は(大火力時)1:1.2〜(小火力時)1:4まで。ここでいう「所定の値」とは、後述する「第1の火力値」と、これよりも大きな「第2の火力値」が含まれている。または、後述する「煮込み火力値」をいうものである。前記「第1の火力値」や「第2の火力値」、「煮込み火力値」は、前記主加熱コイルMCと副加熱コイルSC1〜SC4を実際に駆動して、多くの調理実験を重ねて決定している。
表示手段Gの表示画面100に表示される動作モードとしては、上記した「高速加熱モード」、「揚げ物モード」、「湯沸しモード」、「予熱モード」、「炊飯モード」、「茹でモード」、「湯沸し+保温モード」、「煮込みモード」の8つである。以下の説明ではモードという記述を省略し、例えば「高速加熱モード」は「高速加熱」と記載する場合がある。
次に、「煮込みモード」の制御について説明する。「煮込みモード」の通電パターンには、前記したように、「通電パターン1」と「通電パターン2」の2種類があるため、以下詳しく説明する。
通電パターン1・「焦げ付き抑制制御」について説明する。なお、沸騰以降又は沸騰直前、例えば98℃まで被加熱物Nの温度が上昇したことを温度センサーが検知した場合、または調理開始からの経過時間から沸騰状態に近いと通電制御回路200が判定した場合等においては、それ以降において使用者の任意に指令した時期、例えば操作直後に、焦げ付き抑制制御が開始されるようにしておくことが望ましいが、特定の調理メニューの場合、沸騰状態になったら使用者が禁止したり、途中で加熱停止したりしない限り、自動的に「焦げ付き抑制制御」に移行するようにしても良い。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC2、SC3の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC2、SC3の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC2、SC3の火力の総和は、100〜300W程度の小さな火力とする。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC1、SC4の真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された被調理物、例えばカレー、シチュー等は副加熱コイルSC1、SC4の真上の部分で加熱される。また、副加熱コイルSC1、SC4の火力の総和は、100〜300W程度の小さな火力とする。
また、火力の弱い、煮豆などの調理をする場合は、主加熱コイルMC、副加熱コイルSC1〜4で同時に加熱すると煮汁の温度が上昇しすぎて、うまく煮ることができない。
前記の通り、主加熱コイルMC→第一の組の副加熱コイルSC2、SC3→第二の組の副加熱コイルSC1、SC4の順に加熱をすることにより、加熱箇所が対角線上で移動することで、具材が冷める期間が設けられ、なべ底の温度を局部的に上昇せずに、焦げ付きを防止することができる。また、弱い火力で長時間煮込むのに適した火力を持続することができる。
まず、通常の温度変化(実線)の温度グラフについて説明する。第1の区間T1〜第2の区間T2では、温度t0からt0+5℃まで上昇する。第3の区間T3〜第6の区間T6では、温度t0+5℃からt0まで下降する。
次に、なべ底にじゃがいもなどの具が張り付いているときの温度変化(破線)の温度グラフについて説明する。第1の区間T1〜第2の区間T2では、温度t0からt0+10℃まで上昇する。第3の区間T3〜第6の区間T6では、温度t0+10℃からt0まで下降する。具が張り付いている部分のほうが、温度が上昇しやすくなる。
上記のように、図5のように加熱コイルの加熱部位を、中心部〜対称的な周辺部〜別の対称的な周辺部、へと時間的に移動させることにより、鍋底の温度を平均的に制御することができ、被調理物の温度を局部的に上げることなく、焦げ付きを抑制することができる。
前記「火力1」は第1の区間T1〜第4の区間T4の90秒間で見ると約222Wになる。つまり、最初40秒間(区間T1)は主加熱コイルMCが100Wの火力で駆動され、次に5秒間(区間T2)は加熱動作なく、次の40秒間(区間T3)は、2つの副加熱コイルSC2、SC3が400Wの火力になるように駆動される。さらに次の第4の区間T4では加熱駆動は行われないので、これら90秒間の平均火力を計算すると約222Wになる。被加熱物Nに対して実際に効力のある火力という意味で「実効火力1」ともいう。
次に、通電パターン2・「対流促進制御」について説明する。なお、沸騰以降又は沸騰直前、例えば98℃まで被加熱物Nの温度が上昇したことを温度センサーが検知した場合、または調理開始からの経過時間から沸騰状態に近いと通電制御回路200が判定した場合等においては、それ以降において使用者の任意に指令した時期、例えば操作直後に、「対流促進制御」が開始されるようにしておくことが望ましいが、特定の調理メニューの場合、沸騰状態になったら使用者が禁止したり、途中で加熱停止したりしない限り、自動的に「対流促進制御」に移行するようにしても良い。
この場合、被加熱物Nの発熱部は主加熱コイルMCの真上の部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された、例えば煮物などの煮汁は主加熱コイルMCの真上の部分で加熱され、上昇気流が発生する。従って、この状態を継続すると、図3(B)に矢印YCに示したように、外側に向かって対流を発生させることができる。このことにより具材に煮汁がかかる。また、主加熱コイルMCの火力は、750W〜1000W程度の中〜強火力とする。
この場合、被加熱物Nの発熱部は副加熱コイルSC1〜4の真上とそれぞれの副加熱コイル間に亘る部分になる。従ってその発熱部を基準として被加熱物Nの内部に収容された、例えば煮物などの煮汁は副加熱コイルSC1〜4の真上とそれぞれの副加熱コイル間に亘る部分で加熱され、上昇する流れが発生する。従って、この状態を継続すると、図3(A)に矢印YCに示したように、内側に向かって対流を発生させることができる。このことにより具材に煮汁がかかる。また、副加熱コイルSC1〜4の火力の総和は、750W〜1500W程度の中〜強火力とする。
第1の区間T1〜第2の区間T2では、温度t0からt0+5℃まで上昇する。第2の区間T2〜第3の区間T3では、t0+5℃を保っている。第4の区間T4では、温度t0+5℃からt0まで下降する。
上記のように、図3のように主加熱コイルMCから副加熱コイルSC1〜4に交互に火力を入れ、間に休止期間を入れることにより、なべに対流を起こし、一度調理物が冷め、味のしみ込みを促進することできる。
この図9(A)で示す区間T1の長さ(第1の区間時間)は40秒。第2の区間T2の長さ(第2の区間時間)は5秒。第3の区間時間は40秒。第4の区間時間は5秒となる。なお、この図9で示した「通電パターン2・対流促進制御」の第1の区間時間〜第4の区間時間は、図7で示した「通電パターン1・焦げ付き抑制制御」の第1の区間時間〜第4の区間時間と全く同じであるが、このように同一にする必要はない。
図9(B)の「火力2」の場合は、第1の区間T1は、主加熱コイルが500W。第3の区間T3は、第一の組の副加熱コイルSC2、SC3が600W(2つの副加熱コイルの合計値)、第二の組の副加熱コイルSC1、SC4が600W(同じく、2つの副加熱コイルの合計値)となる。
前記「火力2」は第1の区間T1〜第4の区間T4の90秒間で見ると約756Wになる。つまり、最初40秒間(区間T1)は主加熱コイルMCが500Wの火力で駆動され、次に5秒間(区間T2)は加熱動作なく、次の40秒間(区間T3)は、4つの副加熱コイルSC1〜SC4が600W+600Wの火力になるように駆動される。さらに次の第4の区間T4(5秒間)では加熱駆動は行われないので、これらトータル90秒間の平均火力を計算すると約756Wになる。被加熱物Nに対して実際に効力のある火力という意味で「実効火力2」ともいう。
前記「火力3」は第1の区間T1〜第4の区間T4の90秒間で見ると約978Wになる。つまり、最初40秒間(区間T1)は主加熱コイルMCが700Wの火力で駆動され、次に5秒間(区間T2)は加熱動作なく、次の40秒間(区間T3)は、4つの副加熱コイルSC1〜SC4が750W+750Wの火力になるように駆動される。さらに次の第4の区間T4では加熱駆動は行われないので、これら90秒間の平均火力を計算すると約978Wになる。被加熱物Nに対して実際に効力のある火力という意味で「実効火力3」ともいう。
この図9(A)で示す第1の区間T1〜第4の区間T4の各区間時間は、それぞれ1〜60秒程度でよい。なお、1〜60秒程度という意味は、第1の区間T1〜第4の区間T4を全て10秒間隔にし、次にまた第1の区間T1〜第4の区間T4の制御をする場合は、10秒と同じ時間にする場合、及び異なる時間にする場合、の2つのケースを意味する。後者のケースでは、例えば第1の区間T1〜第4の区間T4を全て15秒間隔にすることが考えられる。なお、第1の区間T1と第2の区間T2、また第3の区間T3と第4の区間T4の、各区間時間時間が異なっても良い。例えば第1の区間T1の第1の区間時間は10秒間、第2の区間時間は15秒間、第3の区間時間は10秒間、第4の区間時間は15秒間に設定することである。
次に誘導加熱調理時の統合表示手段Gの表示画面100について説明する。
図10において、表示画面100は、前記第1の誘導加熱部6L、第2の誘導加熱部6R、中央電気加熱部7及び加熱室12を使用した調理の少なくとも何れか1つを行う場合に起動される。 図10は第1の誘導加熱部6Lにおいて調理メニューを選択する直前の状態を示す。
すなわち、前記各種入力キーE1A、E2A、E3A等の部分(区域)を構成する前記トッププレート21表面には、キーの入力機能を示す文字や図形などが印刷や刻印等で何ら表示されていないが、これらキーの下方の表示画面100には、それら入力キーの操作場面毎に、キーの入力機能を示す文字や図形を表示する構成になっている。
25は火力の大きさを棒グラフ状の図形で表示する火力表示図形(「火力表示バー」ともいう)であり、16段階の火力に合せて16本あるように表示される。26A、26Bは一対の火力調節キーであり、プラス記号のあるキー26Aは火力を増加させ、マイナス記号のあるキー26Bは火力を減らすためのものである。これらキー26A、26Bに1回触れると、その度に火力は1段階変更される。ここで、火力調節は、火力ダイヤルでも可能である。
図19において、28は加熱時間を1分単位で表示する時間表示部、27A、27Bはその加熱時間の調節キーであり、プラス記号のあるキー27Aは時間を増加させ、マイナス記号のあるキー27Bは時間を減らすためのものである。これらキー27A、27Bに1回触れると、その度に時間は1分ずつ変更される。なお、調理メニューによっては調理時間が表示されない場合もある。また自動的に標準的な時間が表示された場合、前記調節キー27A、27Bで調節すれば良い。調節できない(調整しない)調理メニューの場合は、調節キー27A、27B、26A、26Bが表示されない。
次に「煮込みモード」の微調整モードについて説明する。前記、「通電パターン1(焦げ付き抑制制御)」、「通電パターン2(対流促進制御)」において、調理に適した制御を設定しているが、調理によっては、火加減が合わない場合がある。この「微調整モード」の制御は、「煮込みモード」火力を微調整できるキーを具備し、「煮込みモード」火力を微調整できるものである。
例えば最初は、火力を示す長方形状の表示バー25の図形は緑色であるが、火力が選択されると、その選択された火力を示す長方形状の表示バー25部分は赤い色に変わる。ここで、火力ダイヤルを使用しても火力を選択できる。次に、時間設定キー27A、27Bで、好みの時間を選択すると表示28が変化する。ここで、メニューキー24を選択すれば、図10の画面に戻る。好みの時間を選択したら、加熱開始キー32Aを選択し、煮込み調理が始まる。
火力調節キー26A、26Bまたは火力ダイヤルで火力を微調整することができる。中間火力を設定した場合は中間火力の火力表示バー25Aが規定の火力の火力表示バー25と違う色で表示される。通常煮込みモードの選択キー35Bを押すと通常煮込みモードの図15の画面に戻る。このとき、微調整火力で動作中に通常煮込みモードに移行した場合は、微調火力の一段階下の煮込み火力で調理が始まる。
次に「煮込みモード」から別の動作モードへの移行動作について説明する。前記、「通電パターン1(焦げ付き抑制制御)」、「通電パターン2(対流促進制御)」において、調理に適した制御を設定しているが、調理によっては、火加減が合わない場合がある。この移行動作は、「煮込みモード」で調理中に、別の動作モードへ移行できるキーを具備し、火力を調整することができる。また、別モードへ移行した後も、「煮込みモード」へ移行できるキーを具備し、「煮込みモード」へ再度戻ることができるものである。
次に、「煮込み火力」の火力変更が行われたか判断する(ST30)。ここで火力変更と判断された場合は、火力変更して加熱が継続される(ST31)。次に、別モード(ここではIH通常加熱)が選択されたか判断する(ST32)。ここで別モードが選択されたと判断すると「煮込みモード」を解除する(ST33)。次に、別モード(ここではIH通常加熱。代表として前記した「高速加熱モード」)に移行する(ST34)。前記ステップST30で、火力変更がなかった場合、及びステップST33で、別モードが選択されなかった場合の、いずれの場合でも、設定時間に達したか判断する(ST35)。次に、設定時間に到達した場合は、「煮込みモード」終了・報知を行う(ST36)。
火力の微調整についての変形例として、図17の画面に表示が切り替わって煮込みモードが実行されている状態で、使用者が火力調節キー26Bで、第1の煮込み火力(実効火力:220W)の状態よりも更に小さな火力、具体的には定格最小火力の150Wに下げる操作を行った場合、及び、逆に火力調節キー26Aで、第3の煮込み火力(実効火力:980W)の状態よりも更に大きな火力、具体的には16段階の火力の内、1000W(第9段)又はこれ以上に上げる操作を行った場合、何れも図19の画面が表示され、「煮込みモード」以外の、通常のIH加熱に移行できるようにしても良い。以下変形例について図20を参照しながら説明する。
次に、加熱コイルの駆動情報表示について説明する。図15において、煮込みモード・動作情報キー37を押すと、表示画面100は、図21に示した画面になる。前記調理メニューの表示部29に「煮込みモード・動作情報」と表示される。表示部38には、現在の「煮込みモード」の火力と現在誘導加熱コイルが加熱駆動されている状態かどうかが、文字、数字によって表示される。図21の例では「煮込み火力1」と表示されているが、これは前記した「実効火力1」と同じ火力を意味している。実効火力1は約220Wである。加熱が停止しているときは、表示部38には、「休止中」と表示される。表示部39には、前記煮込みモードの通電火力と通電時間が表示される。
また、図15において、煮込みモード・動作情報キー37を押して、図22に示す画面を表示させてもよい。図22(A)を例にして説明する。表示部29に「煮込みモード・動作情報」と表示される。表示部38には、現在の「煮込みモード」の火力と現在誘導加熱コイルが加熱駆動状態かどうかが表示される。表示部401には、現在通電している誘導加熱コイルを模式的な図で表示させている。この図22(A)では、主加熱コイルMCを示す中央の円部分がハッチングで表示されているので、その主加熱コイルMCが通電されていることが分かる。
左側誘導加熱コイル6Lの通電パターンが変わるごとに図22(A)(B)、図23(A)(B)のように順次画面表示の形態は変化していく。図22で表示部41の戻るキーを押すと図15の画面に戻る。
次に、使用者の操作の習熟度により、前記加熱コイルの駆動情報表示を表示するか、表示しないか選択できる「習熟モード」「非習熟モード」について説明する。
図13において、習熟モード表示部45、非習熟モード表示部46が表示されていて、習熟モード表示部45が黒色で反転している。言い換えると、白抜き文字で表示されている。この状態は、習熟モードが選択されていて、加熱開始32Aを押すと、図21、22、23のような「煮込みモード・動作情報」は、表示されない。図13において、習熟モード表示45、非習熟モード表示部46が表示されていて、非習熟モード表示部46を押すと、非習熟モードの選択が通電制御回路200に対して行われ、図14に示すように非習熟モード表示46部が黒で反転する。この状態は、非習熟モードが選択されていて、加熱開始キー32Aを押すと、調理メニューの表示部29には、図21、22、23のような「煮込みモード・動作情報」が、表示される。
上記のように使用者の操作習熟度により、使用者が加熱コイルの駆動情報表示を表示するか、表示しないか選択することができる。
次に、前記習熟用モード、非習熟用モードを自動判定する場合の判断方法について、図24を参照しながら説明する。ST60は、図11のST1〜ST6と同様のため、説明を省略する。
次に、図11のST1から20秒以上経過したか判断する(ST61)。
20秒以上経過していない場合は、習熟モードと判断する(ST67)。
ST61で、20秒以上経過したと判断した場合、「煮込み」を選択し(ST62)、図11・ST5から「煮込み」を選択するまでに、20秒以上経過したか判断する(ST63)。
20秒以上経過していない場合は、習熟モードと判断する(ST67)。
ST63で、20秒以上経過したと判断した場合、「火力」を選択し(ST64)、「煮込み」選択から「火力」を選択するまでに、20秒以上経過したか判断する(ST65)。20秒以上経過していない場合は、習熟モードと判断する(ST67)。ST65で、20秒以上経過したと判断した場合、非習熟モードと判断する(ST66)。
上記のように使用者の操作に要する時間によって、使用者の習熟度を判断し、習熟モード、非習熟モードか自動的に動作させることができる。
また、習熟度の自動判断が、使用者に合わない場合は、図13で、使用者が設定変更できるようにしてよい。つまり図13に示した習熟モード表示部45をタッチ操作すれば、習熟モードが設定され、非習熟モード表示部46にタッチすれば、その時点で非習熟モードに切り替えができる。
図25(A)において、NHは前記被加熱物Nの対向する両側辺に設けた金属製の取っ手である。この取っ手は被加熱物Nの両端部にあるが、誘導加熱によって加熱されないようにトッププレート21の上面から数センチメートル以上離れた位置にある。
図26(B)に示している通り、第1の区間TB1は、主加熱コイルMCが420W。第3の区間TB3は、第一の組の副加熱コイルSC2、SC3が各280Wで、総和火力値は560Wである。なお、この図26の「火力2」は、前記した16段階の火力でいう第2段火力(200W)とは異なる。ここでいう「火力2」は、「第2の火力」に相当するが、この図26(B)の場合は、この「火力2」の火力値は第1の区間TB1〜第4の区間TB4の66秒間で見ると平均で約445Wになる。図7に示した「第2の火力」の火力値(489W)に近似している。
図27は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を示すものであって、ビルトイン(組込)型の誘導加熱調理器の表示画面の例を示している。なお、図27において、実施の形態1の構成と同じ部分又は相当する部分には同じ符号を付している。
この実施の形態2によれば、煮込み調理の進行に伴って、使用者が第1火力キー38A、第2火力キー38Bを所望の時点でタッチすれば、前記第1の火力から前記第2の火力に、及び前記第2の火力から前記第1の火力に、それぞれ任意に変更できるので、使い勝手を向上させることができる。また吹き零れが発生するような状況のときに、使用者が素早く火力を下げて吹き零れを回避することができる。
図28は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を示すものであって、ビルトイン(組込)型の誘導加熱調理器の表示画面の例を示している。なお、図28において、実施の形態1、2の構成と同じ部分又は相当する部分には同じ符号を付している。
なお、被加熱物載置判断部400が、非円形の被加熱物Nではあるが、その被加熱物が、主加熱コイルMCの上方を覆うような大きさ(直径)であり、その周囲にある副加熱コイルSC1〜SC4の何れも同時に覆うような大きさではない、と判断した場合は、前記した模式図404は、円形に変更され、主加熱コイルの模式図(表示部)401Mより僅か外側位置を囲むように表示される。
「通電パターン3」では、所定の時間間隔で構成される第1の区間TB1〜第4の区間TB4において、第1の区間TB1は、主加熱コイルMCのみがON。第2の区間TB2は、全コイルOFF。第3の区間TB3は、第一の組の副加熱コイルSC2、SC3のみがON。第4の区間TB4は、全コイルOFFとなる。このONの場合が「加熱」であり、「OFF」の場合が「休止」に相当する。図28では、表示部408の白抜き表示によって強調されているので、現在加熱駆動されていることが分かる。409は、表示406、407,408に示すような加熱、休止、加熱、休止、という動作が繰り返し行われることを示す図形マークであり、適宜光って表示される。
(ア)温度検出回路31が、一方の副加熱コイルSC1を所定火力で駆動した場合、その副加熱コイルSC1の上方にある鍋の部分的な温度が何度であるかどうかを検知するようにする(このとき、同時に主加熱コイルMCも駆動していて良い)。
(イ)主加熱コイルMCや副加熱コイルSC1等を駆動した場合の温度上昇傾向、例えば1000W投入した場合に、75℃から85℃に至る間の所要時間又は温度上昇率を、予め1000Wで水を加熱した場合のデータ(基準値1)と比較する(通電制御回路200がこのようは比較判定処理を行う)。
(ウ)基準値1よりも時間を要した場合、又は温度上昇率が小さい場合、被調理液体(例えばカレーなど)の粘性が高いと通電制御回路200は判定する。
(エ)当該判定以後、主加熱コイルMCと副加熱コイルに対する通電状態を変化させる(例えば総和火力を1段階落として主・副加熱コイル全体で875W又は2段階落として750W以下になるようにするか、あるいは主・副加熱コイルの通電継続時間を短くし、単位時間あたりの加熱量を低下させる)。
(オ)上記(エ)の処理により例えば750W投入してさらに加熱継続した場合に、85℃から95℃に至る間の所要時間又は温度上昇率を、予め750Wで水を加熱した場合のデータ(基準値2)と比較する(通電制御回路200でこれを行う)。
(カ)基準値2よりも時間が短い場合、又は温度上昇率が大きい場合、被調理液体(例えばカレーなど)の粘性は低い状態にあると通電制御回路200は判定する(例えばカレーは温度上昇に伴って途中から粘性が低くなる)。
(キ)前記(カ)の処理で粘性が低いと判定された場合は、前記したような対流促進制御を行う。しかし、依然として粘性が高いと判定された場合は、単一の期間(区間)毎の火力を減らしたり、あるいは各期間の時間幅を短くしたりする制御を採用する等、被加熱物Nに対する単位時間(例えば10秒)あたりの加熱量を減少させる処理をする。
以上によって、不用意に大きな火力を投入して加熱継続することを防止でき、焦げ付きの発生を更に抑制することができるという効果が期待できる。
なお、主加熱コイルMCを挟んでその両側にある1対の副加熱コイル、例えば図2においてSC1とSC4の組、またはSC2とSC3の組で加熱される領域の温度を個別に検知できるように、温度センサーを(主加熱コイルMCを挟んで)離れた2箇所以上に設けると、鍋全体の温度変化をより正確に把握することができるので望ましい。
なお、冷たいままの被調理物が入った被加熱物Nを最初から煮込みモードで加熱するのではなく、加熱開始から所定時間、例えば火力値1000W以下の場合では2分、火力値1000W超では、1分経過した時点から煮込みモードの通電パターン1,2等を開始するようにしても良い。ある程度加熱すると冷えたままのカレーやシチューなどは流動性が高まるので、被加熱物Nの温度を検知させ、最初は弱い火力で加熱開始して、その後例えば70℃を超えた段階で、煮込みモードの通電パターンに自動的に移行するようにしても良い。
以上の説明から明らかなように、本発明の特徴は実施の形態1、2及び3に即して説明すれば、以下の通りである。
第1の発明は、
環状の主加熱コイルMCと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルSC1〜SC4と、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路MIVと、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路SIVと、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルMCのみの駆動と、主加熱コイルMCの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路200と、
「煮込み」モードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路200に指令できる操作部40と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段を備え、
前記通電制御回路200は、前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態で前記「煮込み」モードを実行する場合、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルMCを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルSC1〜SC4の内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルMCのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルSC1〜SC4を同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示される誘導加熱調理器である。
この構成によれば、第2の期間T2と第3の期間T3における総和火力が同等であるため、副加熱コイルによる2つの期間T2、T3の加熱量をバランスさせることができ、被加熱物の底全体を均等に加熱することが期待できる。
前記副インバーター回路は、前記主加熱コイルを挟んで対称的位置にある副加熱コイルの2つの組にそれぞれ1つずつ接続され、前記通電制御回路は、前記各副インバーター回路で、1つの組の副加熱コイルを駆動することを可能にしている。
この構成であるから、煮込み調理時の主加熱コイルMCの火力値や火力の大小関係を使用者が表示手段Gによって簡単に知ることができるので、煮込み調理の様子を使用者が観察している際に、火加減の確認や参考に利用することができ、調理を安心して行うことができる。
この構成であるから、煮込み調理時の副加熱コイルSC1〜SC4の火力値や火力の大小関係を使用者が表示手段Gによって簡単に知ることができるので、煮込み調理の様子を使用者が観察している際に、火加減の確認や参考に利用することができ、調理を安心して行うことができる。
この構成であるから、煮込み調理時の主加熱コイルと副加熱コイルの動作順序を使用者が表示手段によって簡単に知ることができるので、煮込み調理の途中で被調理液の対流が一時的に止まったり再開したりする動作を繰り返しても、加熱コイルの駆動パターンのイメージを理解することができ、使用者の無用な不安感や混乱を招くことがない。
この構成であるから、煮込み調理時の副加熱コイルの駆動情報が文字や図形によって使用者が伝達されるので、煮込み調理において被調理液の対流が一時的に止まったり再開したりする動作を繰り返しても、副加熱コイルの駆動状況を視覚的手段で容易に理解することができ、使用者の無用な不安感や混乱を招くことがない。
この構成であるから、煮込み調理時の主加熱コイルの火力と副加熱コイルの火力を合わせた総和火力情報を使用者が表示手段によって簡単に知ることができるので、煮込み調理の様子を使用者が観察している際に、火加減の確認や参考に利用することができ、調理を安心して行うことができる。
前記操作部40を構成する複数の入力キーと前記動作モード選択キーは、表示画面100の表面側に触れることによって前記通電制御回路200に対する入力を行えるタッチ式のキーである。
前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、それら各コイルの模式図(表示部401)において、駆動される場合と駆動されない場合が特定できるように、色又は輝度を異ならせて表示されるものである。
環状の主加熱コイルMCと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルSC1〜SC4と、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路MIVと、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路SIVと、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルMCのみの駆動と、主加熱コイルMCの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路200と、
「煮込み」モードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路200に指令できる操作部40と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路200は、前記主加熱コイルと、この主加熱コイルを挟んで互いに反対側にある合計2つ以上の副加熱コイルの上方を同時に覆うような被加熱物が置かれた場合に、前記「煮込み」モードを実行すると、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルMCのみを駆動する第1の期間TB1と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第2の期間TB2とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルMCのみを駆動する第3の期間TB3と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第4の期間TB4とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示されることを特徴とする誘導加熱調理器である。
前記副インバーター回路は、前記主加熱コイルを挟んで対称的位置にある副加熱コイルの2つの組にそれぞれ1つずつ接続され、前記通電制御回路は、前記各副インバーター回路で、1つの組の副加熱コイルを同じタイミングで駆動することを可能にしている。
環状の主加熱コイルMCと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルSC1〜SC4と、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路MIVと、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路SIVと、
前記主加熱コイルMCと前記副加熱コイルSC1〜SC4の上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部400と、
前記被加熱物載置判断部400からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルMCのみの駆動と、主加熱コイルMCの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路200と、
「煮込み」モードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路200に指令できる操作部40と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路200は、前記被加熱物載置判断部400によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合に、「煮込み」モードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記操作部40から「煮込み」モードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルMCを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルSC1〜SC4の内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルMCのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルSC1〜SC4を同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、「煮込み」モードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キー26、38Aと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キー26B、38Bとを備え、
前記表示手段Gには、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記第1火力キー26、38Aと第2火力キー26B、38Bは「煮込み」モードの実行中、操作が可能であり、「煮込み」モードの工程の途中の段階において、前記第1の火力から前記第2の火力に、及び前記第2の火力から前記第1の火力に、それぞれ任意に変更可能とした誘導加熱調理器である。
さらに煮込み調理の進行に伴って、使用者が前記第1の火力から前記第2の火力に、及び前記第2の火力から前記第1の火力に、それぞれ任意に変更できるので、使い勝手を向上させることができる。また使用者が火力を落として吹き零れを回避することも期待できる。
環状の主加熱コイルMCと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルSC1〜SC4と、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路MIVと、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路SIVと、
前記主加熱コイルMCと前記副加熱コイルSC1〜SC4の上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部と、
被加熱物の温度を検出する温度検出回路と、
前記被加熱物載置判断部からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルMCのみの駆動と、主加熱コイルMCの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動するとともに、前記温度検出回路からの温度検出情報を受けて前記主加熱コイルと副加熱コイルに対する前記主・副インバーター回路MIV、SIVの出力を制御する通電制御回路200と、
「煮込み」モードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路200に指令できる操作部40と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路200は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知され、かつ前記温度検出回路が被加熱物の温度から煮込み可能温度であると検出した場合に、「煮込み」モードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記通電制御回路200から「煮込み」モードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルMCを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルSC1〜SC4の内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルMCのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルSC1〜SC4を同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、「煮込み」モードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記通電制御回路200は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合でも、前記温度検出回路が煮込み可能温度に至っていないと判断した場合には、主加熱コイルと全ての副加熱コイルを同時に駆動して被加熱物を加熱し、その後煮込み可能温度に至ったと判断した場合には、自動的に「煮込み」モードに移行させる誘導加熱調理器である。
また第1、第2火力キー26A,38A、26B,38Bも表示画面100に表示され、それらキーをタッチすることで所望の火力の設定が行える。さらに、「煮込み」モードに移行する以前において使用者が前記動作モード選択キーによって「煮込み」モードを選択した場合、前記表示画面100に、前記第1火力キー26A、38Aと第2火力キー26B、38Bが、それぞれ表示されるので、「煮込み」モードの工程が開始される前、あるいは被調理役が沸騰状態を迎える前の段階で、煮込み調理の火力を予約することができ、使い勝手を向上させることができる。
また前記第1の期間T1、第2の期間T2、第3の期間T3、第4の期間などの間には、それら各期間に比較して短い休止期間(「OFF期間」という場合がある)を設けており、前述した実施の形態1では、前記休止期間では前記主加熱コイル及び副加熱コイルは完全に駆動されないものであった。しかし、この休止期間は短時間であるので、この休止期間中も主加熱コイルや副加熱コイルをインバーター回路から電気的に完全に遮断しなくとも良い。つまり、被加熱物を実質的に加熱しない程度であれば僅かな高周波電力を供給していても、実質的に休止しているのと同じであるから、このような通電制御動作に変更しても良い。
Claims (33)
- 環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段を備え、
前記通電制御回路は、前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態で前記煮込みモードを実行する場合、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示されることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記第2の期間T2に駆動される副加熱コイルの数と前記第3の期間T3に駆動される副加熱コイルの総数は同じであり、かつ第2の期間T2に駆動される複数の副加熱コイルの総和火力値と個々の火力値は、前記第3の期間T3に駆動される複数の副加熱コイルの総和火力値と個々の火力値と、それぞれ同等に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの外径よりも小さな横幅寸法を有し、かつ前記主加熱コイルの外周縁に沿って全体が当該主加熱コイル側に湾曲した形状であることを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記第1〜第5の期間T1、T2、T3、T4、T5の間には、それら各期間に比較して短い休止期間を設け、当該休止期間では前記主加熱コイル及び副加熱コイルは駆動されないことを特徴とする請求項2又は3に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの周囲に互いに等しい間隔を置いて配置され、
前記副加熱コイルを、前記主加熱コイルを挟んで対称的な位置にある2つの組に分け、
前記各組を構成する前記副加熱コイルの数は同じとし、
前記副インバーター回路は、前記主加熱コイルを挟んで対称的位置にある副加熱コイルの2つの組にそれぞれ1つずつ接続され、
前記通電制御回路は、前記各副インバーター回路で、1つの組の副加熱コイルを駆動することを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーと、前記第1の火力レベルと第2の火力レベルの中間火力値を少なくとも1つ選択できる微調整キーと、をそれぞれ具備していることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記主加熱コイルの駆動情報は、主加熱コイルの駆動時の火力情報であることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルの駆動情報は、副加熱コイルの駆動時の火力情報であることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、主加熱コイルと副加熱コイルの駆動順序を示す情報であることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルの駆動情報は、駆動される副加熱コイルを文字又は図形によって視覚的に特定可能にする情報であることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、それら各コイル単独駆動時の火力情報と、主加熱コイルと副加熱コイルを同時に駆動した時の総和火力情報であることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、前記第1〜第3の期間T1、T2、T3における、主加熱コイル駆動時の駆動時間の長さと、その駆動時の火力値、及び副加熱コイルの駆動時間の長さとその駆動時の総和火力値が、その3つの各期間T1、T2、T3毎に、一括して表示されることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。
- 前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報を表示する表示画面を有し、この表示画面には、前記操作部を構成する複数の入力キーと、前記煮込みモードを含む複数の動作モードを入力する動作モード選択キーが、それぞれ表示され、
前記操作部を構成する複数の入力キーと前記動作モード選択キーは、前記表示画面の表面側に触れることによって前記通電制御回路に対する入力を行えるタッチ式のキーであることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報を表示する表示画面を有し、当該表示画面には前記主加熱コイルと副加熱コイルの模式図が表示され、
前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、それら各コイルの模式図において、駆動される場合と駆動されない場合が特定できるように、色又は輝度を異ならせて表示されるものであることを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段の表示画面に表示される複数の入力キーには、前記第1火力キーと第2火力キーを含んでいることを特徴とする請求項13に記載の誘導加熱調理器。 - 前記操作部には、習熟者用の動作モードと非習熟者用の動作モードの何れかを設定できる操作モードキーをさらに備え、
前記通電制御回路は、前記非習熟者用の動作モードが設定された場合において煮込みモードを実行する場合、前記表示手段には、前記第1、第2火力レベルを示す情報と、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報と、をそれぞれ表示し、
前記習熟者用の動作モードが設定された場合において煮込みモードを実行する場合、前記表示手段に、前記第1、第2火力レベルを示す情報を表示し、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報の表示は簡略化又は禁止することを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。 - 前記操作部の操作状態から、習熟者用の動作モードと非習熟者用の動作モードの何れかを設定する判定手段をさらに備え、
前記通電制御回路は、前記判定手段によって非習熟者用の動作モードが設定され、前記煮込みモードを実行している場合、前記表示手段には、前記第1、第2火力レベルを示す情報と、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報と、をそれぞれ表示し、
前記判定手段によって習熟者用の動作モードが設定され、前記煮込みモードを実行している場合、前記表示手段に、前記第1、第2火力レベルを示す情報を表示し、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報の表示は簡略化又は禁止することを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導加熱調理器。 - 環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主・副インバーター回路をそれぞれ制御し、被加熱物の大きさに応じて前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記主加熱コイルと、この主加熱コイルを挟んで互いに反対側にある合計2つ以上の副加熱コイルの上方を同時に覆うような被加熱物が置かれた場合に、前記煮込みモードを実行可能にし、
前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルのみを駆動する第1の期間TB1と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第2の期間TB2とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第3の期間TB3と、前記2つ以上の対称的位置にある副加熱コイルのみを駆動する第4の期間TB4とを設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示されることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記副加熱コイルの総数は4であり、
前記第2の期間TB2に駆動される副加熱コイルの火力値と、前記第3の期間TB3に駆動される副加熱コイルの火力値とは、それぞれ同等に設定されていることを特徴とする請求項18に記載の誘導加熱調理器。 - 前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの外径よりも小さな横幅寸法を有し、かつ前記主加熱コイルの外周縁に沿って全体が当該主加熱コイル側に湾曲した形状であることを特徴とする請求項18に記載の誘導加熱調理器。
- 前記第1〜第4の期間TB1、TB2、TB3、TB4の間には、それら各期間に比較して短い休止期間を設け、当該休止期間では前記主加熱コイル及び副加熱コイルは駆動されないことを特徴とする請求項18に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの周囲に互いに等しい間隔を置いて配置され、
前記副加熱コイルを、前記主加熱コイルを挟んで対称的な位置にある2つの組に分け、
前記各組を構成する前記副加熱コイルの数は同じとし、
前記副インバーター回路は、前記主加熱コイルを挟んで対称的位置にある副加熱コイルの2つの組にそれぞれ1つずつ接続され、
前記通電制御回路は、前記各副インバーター回路で、1つの組の副加熱コイルを同じタイミングで駆動することを特徴とする請求項18に記載の誘導加熱調理器。 - 前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報を表示する表示画面を有し、
前記表示画面には、前記操作部を構成する複数の入力キーと、前記煮込みモードを含む複数の動作モードを入力する動作モード選択キーが、それぞれ表示されることを特徴とする請求項18に記載の誘導加熱調理器。 - 前記表示画面に表示される前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、前記第1〜第4の期間TB1、TB2、TB3、TB4における、主加熱コイル駆動時の駆動時間の長さと、その駆動時の火力値、及び副加熱コイルの駆動時間の長さとその駆動時の総和火力値が、それら各期間TB1、TB2、TB3、TB4毎に、一括して表示されることを特徴とする請求項23に記載の誘導加熱調理器。
- 環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部と、
前記被加熱物載置判断部からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合に、前記煮込みモードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記操作部から前記煮込みモードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間T1、T2、T3を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記第1火力キーと第2火力キーは前記煮込みモードの実行中、選択操作が可能であり、当該煮込みモードの工程の途中の段階において、前記第1の火力から前記第2の火力に、及び前記第2の火力から前記第1の火力に、それぞれ任意に変更可能としたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記第2の期間T2に駆動される副加熱コイルの数と前記第3の期間T3に駆動される副加熱コイルの総数は同じであり、かつ第2の期間T2に駆動される複数の副加熱コイルの総和火力値と個々の火力値は、前記第3の期間T3に駆動される複数の副加熱コイルの総和火力値と個々の火力値と、それぞれ同等に設定されていることを特徴とする請求項25に記載の誘導加熱調理器。
- 前記副加熱コイルは、前記主加熱コイルの外径よりも小さな横幅寸法を有し、かつ前記主加熱コイルの外周縁に沿って全体が当該主加熱コイル側に湾曲した形状であることを特徴とする請求項25に記載の誘導加熱調理器。
- 前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報は、主加熱コイルと副加熱コイルの駆動有無、駆動時間、駆動順序、火力値の中の少なくとも2つを示す情報であることを特徴とする請求項25に記載の誘導加熱調理器。
- 前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報を表示する表示画面を有し、
前記表示画面には、前記操作部を構成する複数の入力キーと、前記煮込みモードを含む複数の動作モードを入力する動作モード選択キーと、前記第1、第2火力キーとが、それぞれ表示され、
前記操作部を構成する複数の入力キーと前記動作モード選択キー及び前記第1、第2火力キーは、前記表示画面の表面側に触れることによって前記通電制御回路に対する入力を行えるタッチ式のキーであることを特徴とする請求項25に記載の誘導加熱調理器。 - 前記通電制御回路は、前記煮込みモードを開始した最初の段階では、前記第1の火力又はこれよりも小さい火力に所定時間固定し、この時間経過以後は、前記第1火力及び第2火力の何れも選択可能としたことを特徴とする請求項25に記載の誘導加熱調理器。
- 環状の主加熱コイルと、
この主加熱コイルの周囲にある4個以上の副加熱コイルと、
前記主加熱コイルに高周波電力を供給する主インバーター回路と、
前記副加熱コイルを駆動する副インバーター回路と、
前記主加熱コイルと前記副加熱コイルの上方に被加熱物が置かれたことを検出する被加熱物載置判断部と、
被加熱物の温度を検出する温度検出回路と、
前記被加熱物載置判断部からの被加熱物載置情報を受けて、前記主加熱コイルのみの駆動と、主加熱コイルの駆動に加えて前記副加熱コイルの全部又は一部を選択的に駆動するとともに、前記温度検出回路からの温度検出情報を受けて前記主加熱コイルと副加熱コイルに対する前記主・副インバーター回路の出力を制御する通電制御回路と、
煮込みモードを含む複数の動作モードの何れか一つを選択して前記通電制御回路に指令できる操作部と、
前記操作部からの入力結果と加熱動作中の火力情報を表示する表示手段と、
を備え、
前記操作部には、前記火力情報に関係する第1の火力レベルと、この第1の火力レベルより大きな第2の火力レベルとをそれぞれ選択的に指定できる火力設定手段とを備え、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知され、かつ前記温度検出回路が被加熱物の温度から煮込み可能温度であると検出した場合に、前記煮込みモードの実行を許可して前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルを駆動し、
前記通電制御回路から煮込みモードの開始が指令され、前記第1の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルを駆動する第1の期間T1と、前記副加熱コイルの内、その半数以上全数以下のものを駆動する第2の期間T2と、残りの副加熱コイルを駆動する第3の期間T3とを設け、これら3つの期間T1、T2、T3を順次繰り返す動作を行わせ、
前記第2の火力レベルが設定された場合には、前記主加熱コイルのみを駆動する第4の期間T4と、全ての副加熱コイルを同時に駆動する第5の期間T5を設け、これら2つの期間を順次繰り返す動作を行わせ、
前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報がそれぞれ表示され、
前記通電制御回路は、前記被加熱物載置判断部によって前記主加熱コイルと全ての副加熱コイルの上方を同時に覆うような大径の被加熱物が置かれている状態が検知された場合でも、前記温度検出回路が煮込み可能温度に至っていないと判断した場合には、主加熱コイルと全ての副加熱コイルを同時に駆動して被加熱物を加熱し、その後煮込み可能温度に至ったと判断した場合には、自動的に煮込みモードに移行させることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記火力設定手段は、前記煮込みモードにおける前記第1の火力レベルを選択する第1火力キーと、前記第2の火力レベルを選択する第2火力キーとを備え、
前記表示手段には、前記主加熱コイルと副加熱コイルの駆動情報を表示する表示画面を有し、
前記表示画面には、前記操作部を構成する複数の入力キーと、前記煮込みモードを含む複数の動作モードを入力する動作モード選択キーと、前記第1、第2火力キーとが、それぞれ表示され、
前記操作部を構成する複数の入力キーと前記動作モード選択キー及び前記第1、第2火力キーは、前記表示画面の表面側に触れることによって前記通電制御回路に対する入力を行えるタッチ式のキーであり、
前記煮込みモードに移行する以前において使用者が前記動作モード選択キーによって煮込みモードを選択した場合、前記表示画面には、前記第1火力キーと第2火力キーが、それぞれ表示され、前記煮込みモードの工程における火力が予約できることを特徴とする請求項31に記載の誘導加熱調理器。 - 前記請求項1〜32の何れか1つに記載の誘導加熱調理器の前記通電制御回路の制御動作をコンピュータによって実現させるためのプログラム。
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