JP5824378B2 - 建物の横架材補強構造及び横架材補強方法 - Google Patents

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本発明は、建物の横架材補強構造及び横架材補強方法に関するものである。
住宅等の建物において、床梁等の横架材が溝形鋼により形成されている場合、横架材に対して補強材が取り付けられていることがある。例えば、横架材が溝部を側方に向けて設置されている構成において、補強材が横架材の溝部内に設けられており、横架材における一対のフランジの間に補強材が挟まった状態となることで、横架材の溝部が上下に潰れにくくなっている構成がある。また、例えば特許文献1には、補強材としての補強金物が全体として箱状に形成されているという構成が記載されている。
特開平9−317027号公報
しかしながら、補強材が全体として箱状とされている構成では、補強材の高さ寸法よりも補強材の各側面の対角線の長さ寸法が大きいことに起因して、横架材の溝部内において補強材を回転させることができない。つまり、補強材を寝かせた状態で溝部内に入れ込んだ場合に、その補強材を立たせる向きに回転させることができない。これは、補強材の角部が横架材の各フランジの内側面に接触してしまうためである。したがって、例えば、横架材がリップ溝形鋼により形成されている場合など、横架材の溝開口の高さ寸法が溝部の有効高さ寸法よりも小さい場合、補強材を横倒しにすることで溝開口から溝部内に入れ込むことができたとしても溝部内で立たせることができない。こうした不都合は、補強材として短尺状の溝形鋼を用いる場合にも同様に生じる。したがって、横架材の溝部内に補強材が取り付けられている構成に関して改善の余地がある。
本発明は、補強材により横架材を適正に補強し、しかも、その補強材の取り付け作業を容易化することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
第1の発明の建物の横架材補強構造は、ウェブと該ウェブを挟んで対向する一対のフランジとを有する溝形鋼が横架材として設けられる建物に適用され、前記横架材が上下に潰れないように補強材により補強されている建物の横架材補強構造であって、前記補強材は、ウェブと該ウェブの両端から互いに逆方向に延びる一対のフランジとを有する短尺状のZ形鋼よりなり、前記補強材のウェブが上下方向に延び、且つ前記補強材の一対のフランジの各外側面が前記横架材の一対のフランジの各内側面に当接した状態で、前記横架材の溝部内において一若しくは横並びに複数設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、横架材の溝部内に一又は複数の補強材が設けられているため、横架材を対象として補強することができる。この場合、横架材において一対のフランジが互いに近付く方向にウェブが座屈すること、すなわち、横架材が上下に潰れることを抑制できる。
しかも、Z形鋼材は、一対のフランジが互いに逆方向に延びるものであるため、Z形鋼材よりなる補強材が横架材に対して固定されていない状態では、C形鋼材やリップ付きC形鋼材といった溝形鋼材とは異なり、横架材の溝内部において補強材を寝かせた状態(ウェブが横向きになった状態)から立たせる状態に回転できる。つまり、Z形鋼材の場合、フランジ基端側(ウェブ側)を先頭として回転させれば、フランジ先端側に邪魔されることなく、補強材(Z形鋼材)を寝かせた状態から立たせる状態に回転させることができる。
ここで、横架材の溝開口の高さ寸法が溝部内の有効高さ寸法よりも小さい場合は、補強材を横架材の溝開口を通過させるために寝かせた状態とすることが強いられるため、その補強材を溝部内で回転させて立てることができるのは、溝部内に補強材を設置する際に好適である。
以上により、補強材により横架材を適正に補強することができるとともに、その補強材の取り付け作業を容易化することができる。
第2の発明では、前記補強材は、前記横架材の溝開口を通じて前記溝部から外側に向けて突出している突起部を有している。
横架材の溝部内において、Z形鋼からなる補強材を起立させることができるということは、補強材をビス等で横架材に対して固定する際に、横架材の溝部内に指や棒などを挿し入れて補強材を支えていないと補強材が倒れてしまうということになる。つまり、Z形鋼からなる補強材は、自立した状態を保つことができない。これに対して、第2の発明によれば、補強材の突起部が溝開口を通じて溝部の外側に突出しているため、横架材の溝部内に指や棒などを挿し入れなくても、補強材が倒れないように容易に支えることができる。
第3の発明では、前記横架材は、互いに離間して配置された構造材同士に架け渡されるように設けられた梁材であり、前記梁材は、前記構造材同士の間に入り込んだ状態で、長手方向の両端が各構造材にそれぞれ連結されている。
第3の発明では、横架材としての梁材の両端が開放端とされていても、その開放端が構造材によりそれぞれ塞がれた状態となっているため、梁材に対して補強材を開放端から溝部内に入れ込むことができない。このため、寝かせた状態の補強材を溝開口から溝部内に入れ込み、溝部内において起立させることができることは、両端が塞がれた梁材の溝部内に補強材を取り付ける際に有効である。
第4の発明では、前記梁材に取り付けられた前記補強材は、前記梁材と交差する方向に延びる別の梁材を支持する支持ブラケットとされている。
第4の発明によれば、補強材を別の梁材を支持する支持ブラケットとして兼用することができるため、梁材に対して補強材と支持ブラケットとが別々に取り付けられた構成に比べて、コスト低減を図ることができる。
なお、第4の発明を第2の発明に適用し、前記突起部に別の梁材が固定され、それによって該別の梁材が前記補強材により支持されていることが好ましい。この場合、補強材を倒れないように支えるための突起部を利用して、梁材同士を連結することができる。
第5の発明の横架材補強方法は、第1乃至4の発明のいずれかに記載の建物の横架材補強構造に適用され、前記横架材に対する前記補強材の取り付け位置を位置決め治具を用いて定める横架材補強方法であって、前記位置決め治具は、所定間隔で互いに平行に延びる複数の縦材と、それら縦材を連結する連結部と、前記横架材に引っ掛けられる引っ掛け部とを有する治具であり、前記縦材が前記横架材の溝部の溝開口側に位置するように前記引っ掛け部を前記横架材に引っ掛けることで、前記位置決め治具を前記横架材に装着する第1工程と、前記溝部内に入れ込まれた前記補強材を起立させたまま前記縦材に対して位置決めすることで、前記横架材の長手方向における前記補強材の位置決めを行う第2工程と、前記補強材を前記横架材に対して固定する第3工程と、前記位置決め治具を前記横架材から取り外す第4工程と、を備えていることを特徴とする。
第5の発明によれば、位置決め治具において縦材が所定間隔で配置されているため、位置決め治具を横架材に装着するという作業を行うことで、複数の補強材を所定間隔に配置する作業を容易化できる。
第6の発明では、前記第2工程では、前記横架材の溝部の外側において、前記補強材のウェブから突出して設けられた突起部を前記縦材に当接させることで、前記縦材に対する前記補強材の位置決めを行う。
第6の発明によれば、補強材の突起部を横架材の溝開口から溝部の外側に突出させるとともに、その突出部分を位置決め治具の縦材に当接させるという容易な作業により、複数の補強材を所定間隔で配置することができる。
床小梁の構成を示す図。 補強材の構成を示す図。 床小梁及び位置決め治具の構成を示す斜視図。 床小梁及び位置決め治具の構成を示す正面図。 建物ユニットにおける支持ブラケット周辺の構成を示す斜視図。 支持ブラケットの斜視図。 床大梁及び位置決め治具の構成を示す斜視図。 建物ユニットを示す斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本発明を適用する建物が、複数の建物ユニットが連結されることで構築されたユニット式建物とされており、まず、建物ユニットについて図8を参照しつつ説明する。図8は建物ユニット20を示す斜視図である。
図8に示すように、建物ユニット20は、四隅に配置された柱21と、柱21の上端部(上仕口)に連結された天井大梁22と、柱21の下端部(下仕口)に連結された床大梁23とを有しており、これら柱21、天井大梁22、床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、溝部開放側を互いに向き合わせるようにユニット内側に向けて配置されている。
建物ユニット20において長辺部(桁面)に沿って延び且つ相対する一対の天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁25が架け渡されている。同じく長辺部に沿って延び且つ相対する一対の床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁26が架け渡されている。天井小梁25及び床小梁26は、それぞれ同一の間隔で且つ短辺側(妻側)の天井大梁22及び床大梁23と平行に延びている。天井小梁25及び床小梁26はそれぞれリップ溝形鋼よりなる。天井小梁25によって天井面材28が支持され、床小梁26によって床面材29が支持されている。
なお、床大梁23及び天井大梁22が梁材に相当し、柱21及び床大梁23が構造材に相当する。
床小梁26は、水平方向に延びる横架材とされており、溝部を側方に向けて設置されている。この場合、床に設置された家具などにより床小梁26に対して上から荷重が加えられると、床小梁26が上下に潰れることが懸念される。これに対して、本実施形態では、床小梁26に対して上下の潰れを抑制するための補強が施されている。
ここでは、床小梁26の補強構造について図1、図2を参照しつつ説明する。図1は床小梁26の構成を示す図、図2は補強材40の構成を示す図である。図1においては、(a)に床小梁26の斜視図を示し、(b)に床小梁26を溝開口36側から見た正面図を示す。また、図2においては、(a),(b)のいずれにも補強材40の斜視図を示す。
図1(a),(b)に示すように、床小梁26を形成するリップ溝形鋼は、ウェブ、フランジ、リップを有しており、断面略C字状に形成されている。この場合、床小梁26においては、ウェブ26aの板面が鉛直方向に延びており、ウェブ26aを挟んで対向する一対のフランジ26bが、ウェブ26aの上端及び下端から同じ側の側方に向けて延びている。各フランジ26bにおけるウェブ26aとは反対側の端部に設けられた一対のリップ26cは、互いに近付く側に向けて延びており、床小梁26の溝部35においては、溝開口36が一対のリップ26cの離間部分となっている。
床小梁26の溝部35内には、床小梁26を補強する補強材40が取り付けられている。補強材40は、ウェブ及びフランジを有する短尺状のZ形鋼により断面略Z字状に形成されており、床小梁26の長手方向に沿って所定の間隔で複数並べられている。この場合、各補強材40の間隔は等間隔とされている。補強材40においては、ウェブ40aが床小梁26のウェブ26aに沿って上下方向に延びており、ウェブ40aを挟んで配置された一対のフランジ40bが、床小梁26の長手方向において互いに逆方向に向けて延びている。
補強材40は、溝部35内において床小梁26の一対のフランジ26bの間に入り込んだ状態となっており、補強材40においては、各フランジ40bの外側面が床小梁26の各フランジ26bの内側面にそれぞれ当接している。補強材40のウェブ40aは、溝部35の高さ方向(床小梁26のフランジ26bの並び方向)に延びており、補強材40の高さ寸法(ウェブ40aの高さ寸法)が溝部35の高さ寸法と同じ又は僅かに小さくされている。この場合、床小梁26の一対のフランジ26bの間に補強材40が挟まった状態となることで、床小梁26においてフランジ26b同士が近付く方向にウェブ26aが座屈すること、すなわち床小梁26の溝部35が上下に潰れることが規制されている。
また、この場合、補強材40のウェブ40aが床小梁26のウェブ26aの厚み方向に延びており、床小梁26のウェブ26aの曲り方向が補強材40のウェブ40aのせん断方向となっているため、補強材40が取り付けられていることで床小梁26の溝部35がより一層つぶれにくくなっている。
補強材40のフランジ40bは、溝部35において床小梁26のウェブ26aとリップ26cとの間に入り込んでおり、フランジ40bの幅寸法はウェブ26aとリップ26cとの離間距離より小さくされている。床小梁26のフランジ26bにビス孔46が形成されているとともに、補強材40のフランジ40bにビス孔47が形成され、それらビス孔46,47に対してビス45がねじ入れられている。これにより、互いに対向するフランジ26b,フランジ40b同士がビス45により固定されており、ひいては、補強材40が床小梁26に対して固定されている。
ちなみに、床小梁26及び補強材40の上側のフランジ26b,フランジ40b同士について、ビス孔46,47が同一線上に並べられており、ビス45は、床小梁26側のビス孔46を通じて補強材40側のビス孔47にねじ入れられている。これは、下側のフランジ26b,フランジ40b同士についても同様である。ただし、下側のフランジ26b,フランジ40bのビス孔46,47は、上側のフランジ26b,フランジ40bのビス孔46,47とは補強材40のウェブ40aを挟んで反対側に存在している。
ここで、補強材40は、ウェブ40aが上下方向に延び且つ上側のフランジ40bが下側のフランジ40bと逆方向に延出しているため、ビス45等により床小梁26に対して固定されていないと、自立できずに上側のフランジ40bの延出側に倒れてしまう(図1(b)の仮想線参照)。
そこで、本実施形態では、床小梁26の溝部35から溝開口36を通じて外側に突出する突起部51を補強材40に設け、その突起部51を位置保持することで補強材40の倒れを阻止し、その状態で補強材40の固定作業を行うことで、固定作業の容易化を図っている。
図2(a)に示すように、補強材40において突起部51は、金属材料により棒状に形成されており、その突起部51の一端は、ウェブ40aの幅方向においてそのウェブ40aから側方に突出している。突起部51は、一対のフランジ40bの間において上側のフランジ40b寄りに配置されており、ウェブ40aにおける上側のフランジ40bの突出側とは反対側の面に対して溶接等により取り付けられている。ちなみに、ビス孔47は、各フランジ40bのそれぞれにあらかじめ形成されている。
なお、補強材40は、Z形鋼により形成されていればよく、Z形鋼自体が補強されたものでもよい。例えば、図2(b)に示すように、補強材40を、ウェブ40a及びフランジ40bに対して一対の補強板部52が取り付けられた構成とする。一対の補強板部52は、一対のフランジ40bに対応して設けられており、ウェブ40aから互いに逆方向に向けて突出している。一対の補強板部52のうち一方の補強板部52においては、その上端が上側のフランジ40bに接続されており、突出側端部が上側のフランジ40bの先端とウェブ40aの下端とを繋ぐように直線状に延びている。他方の補強板部52においては、その下端が下側のフランジ40bに接続されており、突出側端部が下側のフランジ40bの先端とウェブ40aの上端とを繋ぐように直線状に延びている。なお、各補強板部52の突出側端部は、中間部分が突出するように湾曲していてもよく、中間部分が凹むように湾曲していてもよい。
補強材40においては、補強板部52が設けられていることにより、補強材40に外力が加えられた場合に、フランジ40bとウェブ40aとを直交位置に保つ効力が大きくされている。したがって、補強板部52付きの補強材40が床小梁26の溝部35内に取り付けられていれば、床小梁26が上下に潰れることをより確実に抑制できる。
次に、補強材40を床小梁26に取り付ける際の作業手順について、図3、図4を参照しつつ説明する。図3は、床小梁26及び位置決め治具60の構成を示す斜視図、図4は、床小梁26及び位置決め治具60の構成を示す正面図である。
まず、図3(a)に示すように、床小梁26に対する補強材40の取り付け位置を決める位置決め治具60を装着する。位置決め治具60は、互いに平行に配置された複数の位置決め部61と、位置決め部61同士を連結する連結部62と、床小梁26に引っ掛けられる引っ掛け部63とを有しており、アルミニウム等の金属材料により形成されている。
連結部62は長尺状に形成されており、各位置決め部61は、連結部62に沿って所定間隔で横並びに配置されている。引っ掛け部63は、連結部62の長手方向とは交差する方向において、その連結部62から側方に延びており、先端部分が位置決め部61と平行に延びるように曲げられた鉤形状とされている。
位置決め治具60の装着に際しては、位置決め部61が床小梁26の溝開口36側に位置する向きで、位置決め治具60を床小梁26の上方位置から下方に降ろし、引っ掛け部63を床小梁26の上端面に引っ掛ける。なお、位置決め治具60を床小梁26に装着する工程が第1工程に含まれている。
図3(b)に示すように、位置決め治具60を床小梁26に装着した状態では、引っ掛け部63が床小梁26の上側のフランジ26bに対して引っ掛けられており、位置決め部61が床小梁26の溝開口36側(リップ26c側)に配置されている。この場合、連結部62は溝開口36よりも上方に配置されており、位置決め治具60のうち位置決め部61だけが溝開口36の外側に存在している。各位置決め部61は、連結部62から床小梁26の上側のリップ26cに沿って下方に向けて延びており、上側のリップ26cよりも下方に突出している。なお、位置決め部61が縦材に相当する。
その後、図4(a)に示すように、隣り合う位置決め部61の間において、補強材40を、横倒しにした状態(ウェブ40aが斜め又は水平方向に延びる状態)で床小梁26の溝開口36から溝部35内に入れ込み、溝部35内において突起部51が上側となるように起立させる。そして、補強材40を起立させたまま、突起部51の周面における上側のフランジ40bの延出側を位置決め部61に当接させ、補強材40の固定位置を決める。同様に、他の位置決め部61に対しても補強材40の突起部51を当接させ、各補強材40の位置決めを行う。なお、補強材40の突起部51を位置決め部61に当接させる工程が第2工程に含まれている。
ここで、床小梁26は一対の床大梁23に挟まれているため、床小梁26の両端部は開放端とされていても、各床大梁23により塞がれた状態となっており、補強材40を床小梁26の開放端から溝部35内に入れ込むことができない。一方、床小梁26の溝開口36の高さ寸法(リップ26c同士の離間距離)H1は、溝部35の有効高さ寸法(フランジ26b同士の離間距離)H2よりも小さくなっており、補強材40を起立状態のままでは床小梁26の溝開口36からも溝部35内に入れ込むことができない。
これに対して、補強材40を横倒しにする(寝かせる)ことで、その補強材40を床小梁26の溝開口36から溝部35内に入れ込むことが可能になっている。具体的には、補強材40においては、その補強材40を横倒しにした状態(寝かせた状態)での上下方向の寸法が床小梁26の溝開口36の高さ寸法H1よりも小さくされているとともに、同状態での左右方向の寸法が位置決め治具60の位置決め部61同士の離間距離よりも小さくされている。なお、補強材40を横倒しにした状態には、ウェブ40aが水平方向に延びるように補強材40が傾斜した状態に加えて、一対のフランジ40bの各先端部を結んだ直線が水平方向に延びるように補強材40が傾斜した状態も含まれている。
また、補強材40の高さ寸法(ウェブ40aの高さ寸法)は、溝部35の有効高さ寸法H2とほぼ同じにされているが、補強材40を上下の各フランジ40bがいずれも延出していない側に回転させると、すなわち、フランジ40bの基端側(ウェブ40a側)を先頭として回転させると、上下の各フランジ40bが床小梁26の上下の各フランジ26bに接触せず、補強材40を溝部35内において傾倒状態から起立状態に移行させることができる。これに対して、例えば溝形鋼により形成された補強材を溝部35に入れ込んだ場合、補強材を上下の各フランジのいずれかの延出側に回転させることになるため、いずれかのフランジが床小梁26の上下の各フランジ26bに接触して、補強材を起立状態にすることができない。
図4(b)に示すように、各補強材40が位置決め部61により位置決めされた状態では、各補強材40のそれぞれについて、突起部51における補強材40の上端が倒れる側に位置決め部61が存在している。この場合、突起部51が位置決め部61に引っ掛かった状態となっており、突起部51が水平方向に変位することが位置決め部61により阻止され、それによって、補強材40が上側のフランジ40bの延出側に倒れることが阻止されている。しかも、この場合、補強材40のウェブ40aと位置決め部61とが床小梁26の溝開放方向において重なっており、さらに、補強材40のウェブ40aにおける突起部51側の板面が、位置決め部61における突起部51との当接面と同一平面上にある。このため、補強材40のウェブ40aが位置決め部61に対して傾斜していない状態とすることにより、補強材40を床小梁26のフランジ26bに対して直角に延びる状態にすることができる。
そして、位置決め治具60により補強材40が位置決めされ且つ起立状態に保持されている状態で、各補強材40のフランジ40bのビス孔47に合わせて、床小梁26の各フランジ26bにビス孔46を形成する。なお、補強材40を床小梁26に対して固定する作業が第3工程に含まれている。
続いて、図3(b)に仮想線で示すように、ビス孔46,47に対してビス45をねじ入れ、それによって、各補強材40を床小梁26に対して固定する。その後、位置決め治具60を上方に移動させることで床小梁26から取り外す。なお、位置決め治具60を床小梁26から取り外す工程が第4工程に含まれている。
本実施形態では、床小梁26が支持ブラケット70を介して床大梁23に固定されている。ここでは、床小梁26と床大梁23との連結構成について、図5〜図7を参照しつつ説明する。図5は建物ユニット20における支持ブラケット70周辺の構成を示す斜視図、図6は支持ブラケット70の斜視図、図7は床大梁23及び位置決め治具80の構成を示す斜視図である。なお、図5においては、床大梁23や床小梁26、支持ブラケット70などの厚みを省略して図示している。
図5に示すように、床大梁23を形成する溝形鋼は、ウェブ及びフランジを有している。この場合、床大梁23においては、ウェブ23aの板面が鉛直方向に延びており、ウェブ23aを挟んで対向する一対のフランジ23bが、ウェブ26aの上端及び下端から同じ側の側方に向けて延びている。
支持ブラケット70は、床小梁26を支持するものであるとともに、床大梁23が上下に潰れないようにするために床大梁23を補強するものとなっている。つまり、支持ブラケット70は、補強材40と同様に横架材(溝形鋼)にとっての補強材となっている。この場合、床大梁23の溝部75においては、溝開口76が一対のフランジ23bの離間部分となっている。
支持ブラケット70は、床大梁23の溝部75内に取り付けられており、その状態で床小梁26を支持している。支持ブラケット70は、補強材40と同様に、ウェブ及びフランジを有する短尺状のZ形鋼により断面略Z字状に形成されており、床大梁23の長手方向に沿って所定間隔で複数並べられている。支持ブラケット70においては、ウェブ70aが床大梁23のウェブ23aに沿って上下方向に延びており、ウェブ70aを挟んで配置された一対のフランジ70bが、床大梁23の長手方向において互いに逆方向に向けて延びている。
支持ブラケット70は、溝部75内において床大梁23の一対のフランジ23bの間に入り込んだ状態となっており、支持ブラケット70においては、各フランジ70bの外側面が床大梁23の各フランジ23bの内側面にそれぞれ対向している。この場合、支持ブラケット70のウェブ70aが溝部75の高さ方向(床大梁23のフランジ23bの並び方向)に延びており、支持ブラケット70の高さ寸法(ウェブ70aの高さ寸法)が溝部75の高さ寸法と同じ又は僅かに小さくされているため、床大梁23の溝部75が上下に潰れることが支持ブラケット70のウェブ70aにより規制されている。
また、この場合、支持ブラケット70が床大梁23のウェブ23aの厚み方向に延びており、床大梁23のウェブ23aの曲り方向が支持ブラケット70のウェブ70aのせん断方向となっているため、支持ブラケット70が取り付けられていることで床大梁23の溝部75がより一層つぶれにくくなっている。
ちなみに、支持ブラケット70は、溝部75内において床大梁23に対して溶接等により固定されている。
支持ブラケット70は、床小梁26を支持する支持部71を有している。図6に示すように、支持部71は、ウェブ70aの幅方向においてそのウェブ70aの側端部から側方に突出しており、一対のフランジ70bの間において上下方向に延びる板部とされている。この場合、ウェブ70aと支持部71とは一の板部により一体的に形成されている。なお、支持部71が固定部に相当する。
図5の説明に戻り、支持ブラケット70が溝部75内にて床大梁23に取り付けられた状態では、支持部71が、床大梁23の溝部75から溝開口76を通じて外側に突出しており、その突出部分に対して床小梁26が溶接等により固定されている。この場合、支持部71の板面が、床小梁26の端部においてウェブ26aの外側面に当接している。
床大梁23に床小梁26を連結する際、まず、床大梁23に支持ブラケット70を取り付け、その支持ブラケット70に対して床小梁26を取り付ける。ここで、床大梁23に支持ブラケット70を取り付ける際、床小梁26について位置決め治具60を用いて補強材40の位置決めを行ったのと同様に、位置決め治具80を用いて支持ブラケット70の位置決めを行う。ここでは、支持ブラケット70を床大梁23に取り付ける際の作業手順について、図7を参照しつつ簡単に説明する。図7は、床大梁23及び位置決め治具80の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、位置決め治具80は、位置決め治具60と同様に、位置決め部、連結部、引っ掛け部を有しており、位置決め治具80においては、それら位置決め部、連結部、引っ掛け部の部材番号をそれぞれ81、82、83とする。まず、位置決め治具60を床小梁26に装着したのと同様に、位置決め治具80を床大梁23に装着する。そして、支持ブラケット70を床大梁23の溝開口76から溝部75内に入れ込み、支持ブラケット70を起立させた状態で、支持部71の周面における上側のフランジ70bの延出側を位置決め部81に当接させ、支持ブラケット70の固定位置を決める。
ちなみに、床大梁23は、隣り合う柱21に挟まれているため、床大梁23の両端部は開放端とされていても、各柱21により塞がれた状態となっており、支持ブラケット70を床大梁23の開放端から溝部75内に入れ込むことができない。ここで、床小梁26とは異なり、床大梁23はリップを有していないため、床大梁23の溝開口76の高さ寸法は溝部75の有効高さ寸法と同じになっており、支持ブラケット70を起立状態のままで溝開口76から溝部75内に入れ込むことができる。
その後、位置決め治具80により支持ブラケット70の傾倒を阻止した状態で、支持ブラケット70を床大梁23に対して溶接等により固定する。さらにその後、支持ブラケット70の支持部71に対して床小梁26を溶接等により固定する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
床小梁26の溝部35内においては、補強材40が床小梁26の長手方向に沿って複数並べられているため、床小梁26の広範囲を対象として補強することができる。この場合、床小梁26において一対のフランジ26bが互いに近付く方向にウェブ26aが座屈すること、すなわち、床小梁26が上下に潰れることを抑制できる。しかも、補強材40においては、一対のフランジ40bが互いに逆向きに延びているため、フランジ40bが延出していない側(フランジ基端側)を先頭として回線させれば、各フランジ40bの先端が床小梁26の各フランジ26bに接触して邪魔されるということがなく、補強材40を寝かせた状態から立たせる向きに回転させることができる。
床大梁23の溝部75内においても同様に、支持ブラケット70が床大梁23の長手方向に沿って複数並べられているため、床大梁23の広範囲を対象として補強することができ、ひいては、床大梁23が上下に潰れることを抑制できる。支持ブラケット70においても補強材40と同様に、一対のフランジ70bが互いに逆向きに延びているため、床大梁23の溝部75内において、支持ブラケット70を寝かせた状態から立たせる向きに回転させることができる。
また、床小梁26のように、溝開口36の高さ寸法H1が、溝部35内の有効高さ寸法H2よりも小さい場合は、補強材40を溝開口36を通過させるために寝かせた状態とすることが強いられるため、その補強材40を溝部35内で立たせることができるのは、溝部35内に補強材40を設置する際に好適である。
以上により、補強材40及び支持ブラケット70により床小梁26及び床大梁23を適正に補強することができるとともに、それら補強材40及び支持ブラケット70の取り付け作業を容易化することができる。
補強材40は、一対のフランジ40bが互いに逆向きに延びていることに起因して、自立した状態を保つことが困難であるが、補強材40が床小梁26の溝部35内に入れ込まれた状態において、突起部51が溝開口36を通じて溝部35の外側に突出している。このため、床小梁26の溝部35内に指や棒などを挿し入れなくても、補強材40が倒れないように容易に支えることができる。また、補強材40のウェブ40aにおいて、上側のフランジ40bの延出側とは反対側の面に突起部51が取り付けられているため、フランジ延出側の面に突起部51が取り付けられている構成に比べて、補強材40がフランジ延出側に倒れにくい構成となっている。
補強材40と同様に、支持ブラケット70も自立した状態を保つことが困難であるが、支持ブラケット70が床大梁23の溝部75内に入れ込まれた状態において、支持部71が溝開口76を通じて溝部75の外側に突出している。このため、支持ブラケット70が倒れないように容易に支えることができる。
床小梁26の両端部について、開放端はそれぞれ床大梁23により塞がれた状態となっているため、その開放端から補強材40を溝部35内に入れ込むことはできない。また、床大梁23の両端部について、開放端はそれぞれ柱21により塞がれた状態となっているため、その開放端から支持ブラケット70を溝部75内に入れ込むことはできない。したがって、寝かせた状態の補強材40や支持ブラケット70を、溝開口36,76から溝部35,75内に入れ込み、溝部35,75内において起立させることができるのは、両端が塞がれた床小梁26や床大梁23の溝部35,75内に補強材40や支持ブラケット70を取り付ける際に有効である。
支持ブラケット70は、床大梁23の補強材であるとともに、床大梁23に対して床小梁26を支持する支持材であるため、補強材と支持材とが別々に取り付けられた構成に比べて、コスト低減を図ることができる。しかも、支持ブラケット70において、床小梁26が固定されている支持部71は、床大梁23の溝開口76を通じて溝部75に突出しているため、その支持部71を位置保持することで支持ブラケット70の傾倒を規制できる。つまり、支持ブラケット70の支持部71を、床小梁26を固定するもの、及び支持ブラケット70の傾倒を阻止するものとして兼用することができる。
床小梁26に補強材40を取り付ける際に、床小梁26に位置決め治具60を装着することにより、補強材40の突起部51を位置決め部61に対して位置合わせすることが可能となる。これにより、位置決め治具60を装着しない場合に比べて、複数の補強材40を所定間隔に配置する作業を容易化できる。しかも、補強材40の突起部51を位置決め部61に当接させるという容易な作業により、位置決め部61に対する補強材40の位置決めを行うことができるとともに、補強材40が溝部35内にて倒れることを規制できる。
床大梁23に支持ブラケット70を取り付ける際にも同様に、床大梁23に位置決め治具80を装着することにより、支持ブラケット70の支持部71を位置決め部81に対して位置合わせすることが可能となる。これにより、位置決め治具80を装着しない場合に比べて、複数の支持ブラケット70を所定間隔に配置する作業を容易化できる。しかも、支持ブラケット70の支持部71を位置決め部81に当接させるという容易な作業により、位置決め部81に対する支持ブラケット70の位置決めを行うことができるとともに、支持ブラケット70が溝部75内にて倒れることを規制できる。
補強材40及び支持ブラケット70は、いずれも短尺状のZ形鋼により形成されているため、市販されている長尺状のZ形鋼材を短尺状に切断することで容易に作成することができる。したがって、床小梁26及び床大梁23の構造強度を補強材40及び支持ブラケット70により補強する際のコスト低減を実現できる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)補強材40において突起部51は、棒状ではなく、板状とされていてもよい。また、複数の突起部51が、例えばウェブ40aに沿って上下に並べて設けられていてもよい。さらに、突起部51は、ウェブ40aにおける上側のフランジ40bの延出側の面ではなく、上側のフランジ40bの延出側とは反対側の面に取り付けられていてもよい。要は、補強材40や支持ブラケット70等の補強材において、突起部51や支持部71等の突起部は、床小梁26や床大梁23等の横架材の溝部内に補強材が取り付けられた状態で、溝開口を通じて溝部の外側に突出していればよい。
(2)上記実施形態では、突起部51は、補強材40のウェブ40aの上端寄りに配置されていたが、ウェブ40aの下端寄り位置や中央位置に配置されていてもよい。ただし、突起部51がウェブ40aの下端部に配置されている構成では、突起部51が水平方向に変位することを位置決め治具60の位置決め部61により阻止しても、その突起部51を中心に補強材40が回転することで倒れることになる。したがって、突起部51は、その突起部51が位置保持されることで補強材40が阻止される高さ位置に配置されていることが好ましい。
(3)補強材40には突起部51が取り付けられていなくてもよい。この場合、床小梁26の溝開口36を通じて溝部35内に突出する治具側突起部が、位置決め治具60の位置決め部61に設けられていることが好ましい。この構成によれば、位置決め治具60を床小梁26に装着した後、補強材40を起立状態で位置決め部61の治具側突起部に当接させることにより、補強材40の位置決めを行うことができる。
また、補強材40及び位置決め治具60の両方に突起部が設けられていなくても、例えば補強材40のウェブ40aと位置決め治具60の位置決め部61とが重なる状態とするなど、位置決め部61に対する補強材40の相対的な位置を定めることで、位置決め治具60に対する補強材40の位置決め、すなわち、床小梁26に対する補強材40の位置決めを行うことができる。
(4)上記実施形態において、補強材40及び支持ブラケット70は、フランジ40b,70bが床小梁26及び床大梁23のフランジ26b,23bと交差する方向に延びるように取り付けられていたが、フランジ26b,23bと平行に延びるように取り付けられていてもよい。この場合、補強材40及び支持ブラケット70のウェブ40a,70aは、床小梁26及び床大梁23の長手方向に沿って延びる状態となるため、それらウェブ40a,70aと交差する方向に突起部51及び支持部71が延びていることが好ましい。
(5)補強材40や支持ブラケット70等の補強材は、天井大梁22や天井小梁25、屋根裏において束材を支持する束梁などに設けられていてもよい。要は、補強材は、溝形鋼により形成された横架材に対して取り付けられていればよい。
(6)上記実施形態では、床小梁26の溝部35内に補強材40が横並びに複数設けられていたが、補強材は1つの横架材の溝部内に1つだけ設けられていてもよい。この場合でも、横架材が上下に潰れることを補強材により抑制できる。
(7)上記実施形態では、床小梁26等の横架材の溝部内に補強材を入れ込む作業を、位置決め治具を横架材に装着する第1工程と、位置決め治具の縦材に対して補強材を位置決めする第2工程との間のタイミングで行うとしたが、第1工程よりも前のタイミングで行ってもよい。つまり、位置決め治具を横架材に装着するよりも前に、横架材の溝部内に補強材を入れ込んでおいてもよい。
(8)上記実施形態では、補強材40等の補強材について、その突起部を位置決め治具の縦材に当接させることで位置決めを行っていたが、磁力により位置決めを行ってもよい。例えば、位置決め治具において、所定間隔で複数設けられた磁石が連結部により連結されている構成とする。この構成では、位置決め治具を梁材に装着した場合に、磁石が梁材の上側のフランジの上面に取り付けられる。この場合、梁材の溝部内に補強材が入れ込まれた状態において、磁石に対して補強材の上端が引き寄せられることで、磁石に対する補強材の位置決めを行うことができるとともに、補強材を起立状態で保持することができる。したがって、この構成においても、複数の補強材を所定間隔に配置する作業を容易化できる。
21…構造材としての柱、23…横架材、梁材及び構造材としての床大梁、23a…ウェブ、23b…フランジ、26…横架材及び梁材としての床小梁、26a…ウェブ、26b…フランジ、35…床小梁の溝部、40…補強材、40a…ウェブ、40b…フランジ、51…突起部、60…位置決め治具、61…縦材としての位置決め部、62…連結部、63…引っ掛け部、70…補強材としての支持ブラケット、70a…ウェブ、70b…フランジ、71…固定部としての支持部、75…床大梁の溝部、80…位置決め治具、81…位置決め部、82…連結部、83…引っ掛け部。

Claims (6)

  1. ウェブと該ウェブを挟んで対向する一対のフランジとを有する溝形鋼が横架材として設けられる建物に適用され、前記横架材が上下に潰れないように補強材により補強されている建物の横架材補強構造であって、
    前記補強材は、ウェブと該ウェブの両端から互いに逆方向に延びる一対のフランジとを有する短尺状のZ形鋼よりなり、前記補強材のウェブが上下方向に延び、且つ前記補強材の一対のフランジの各外側面が前記横架材の一対のフランジの各内側面に当接した状態で、前記横架材の溝部内において一若しくは横並びに複数設けられていることを特徴とする建物の横架材補強構造。
  2. 前記補強材は、前記横架材の溝開口を通じて前記溝部から外側に向けて突出している突起部を有している請求項1に記載の建物の横架材補強構造。
  3. 前記横架材は、互いに離間して配置された構造材同士に架け渡されるように設けられた梁材であり、
    前記梁材は、前記構造材同士の間に入り込んだ状態で、長手方向の両端が各構造材にそれぞれ連結されている請求項1又は2に記載の建物の横架材補強構造。
  4. 前記梁材に取り付けられた前記補強材は、前記梁材と交差する方向に延びる別の梁材を支持する支持ブラケットとされている請求項3に記載の建物の横架材補強構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の横架材補強構造に適用され、前記横架材に対する前記補強材の取り付け位置を位置決め治具を用いて定める横架材補強方法であって、
    前記位置決め治具は、所定間隔で互いに平行に延びる複数の縦材と、それら縦材を連結する連結部と、前記横架材に引っ掛けられる引っ掛け部とを有する治具であり、
    前記縦材が前記横架材の溝部の溝開口側に位置するように前記引っ掛け部を前記横架材に引っ掛けることで、前記位置決め治具を前記横架材に装着する第1工程と、
    前記溝部内に入れ込まれた前記補強材を起立させたまま前記縦材に対して位置決めすることで、前記横架材の長手方向における前記補強材の位置決めを行う第2工程と、
    前記補強材を前記横架材に対して固定する第3工程と、
    前記位置決め治具を前記横架材から取り外す第4工程と、
    を備えていることを特徴とする横架材補強方法。
  6. 前記第2工程では、前記横架材の溝部の外側において、前記補強材のウェブから突出して設けられた突起部を前記縦材に当接させることで、前記縦材に対する前記補強材の位置決めを行う請求項5に記載の横架材補強方法。
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