JP2019157530A - ユニット建物及びユニット建物の構築方法 - Google Patents

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隆也 灰山
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隆也 灰山
康朗 石村
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Abstract

【課題】上層階の建物ユニットから付帯ユニットとバルコニーが張り出されるとともに、最外縁側面を面一にせずに意匠性を高めることができるユニット建物を提供する。【解決手段】複数の建物ユニット2,2A,2Bを組み合わせて2層階以上に形成されたユニット建物1である。そして、上層階の第1建物ユニット2Aから張り出される直方体状の付帯ユニット3と、第1建物ユニットに隣接する第2建物ユニット2B及び付帯ユニット3に略直交する2側面が接続されるキャンチバルコニーユニット4とを備えている。ここで、キャンチバルコニーユニットの手摺部40よりも付帯ユニットの方が張り出した構成となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の建物ユニットを組み合わせて2層階以上に形成されたユニット建物及びユニット建物の構築方法に関するものである。
特許文献1には、複数の建物ユニットを組み合わせることによって構築されたユニット建物であって、バルコニーとそれに隣接して張り出された居室空間とを備えた構成が開示されている。
ここで、バルコニーは、第1変形建物ユニットによって構成されており、それに隣接する居室空間は第2変形建物ユニットによって構成されている。そして、第1変形建物ユニットの手摺部が設けられた最外縁側面と、第2変形建物ユニットの最外縁側面とは、面一で揃った構成となっている。
一方、特許文献2には、建物から張り出されるバルコニーを付帯構造物によって意匠性の高い構成にするための支持構造が開示されている。この支持構造によれば、付帯構造物の側面を建物ユニットの側面よりも外方に突出させることができるようになる。この文献では、バルコニーの突出させた側面とは反対側の側面は、地上階から連続して延伸された外壁に対して接続されている。
特開2006−257778号公報 特開2015−52220号公報
上層階において張り出される直方体状の付帯ユニットに隣接してバルコニーを設ける際に、特許文献1に開示されているように最外縁側面を面一にする場合は、第2変形建物ユニットの隅角部に手摺部の端部が接続されることになる。他方において、特許文献2に開示されているようにバルコニーと隣接する外壁とを面一にせずに出入りを設ける場合に、バルコニーに隣接するユニットが張り出された状態となったユニット建物が開示された文献は存在しない。
そこで、本発明は、上層階の建物ユニットから付帯ユニットとバルコニーが張り出されるとともに、最外縁側面を面一にせずに意匠性を高めることができるユニット建物及びユニット建物の構築方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のユニット建物は、複数の建物ユニットを組み合わせて2層階以上に形成されたユニット建物であって、上層階の第1建物ユニットから張り出される直方体状の付帯ユニットと、前記第1建物ユニットに隣接する第2建物ユニット及び前記付帯ユニットに略直交する2側面が接続されるキャンチバルコニーユニットとを備え、前記キャンチバルコニーユニットの手摺部よりも前記付帯ユニットの方が張り出していることを特徴とする。
ここで、前記付帯ユニットの前記キャンチバルコニーユニット側の外壁には切欠き部が設けられており、前記手摺部の端部が前記切欠き部に嵌め込まれる構成とすることができる。特に、前記切欠き部は、鉛直方向に延伸され、前記手摺部の端部は鉛直方向に延伸された支柱である構成とすることができる。
さらに、前記付帯ユニットの床梁と前記キャンチバルコニーユニットの床梁とは、床梁間に介在された連結金具によって結合されている構成とすることができる。
また、ユニット建物の構築方法の発明は、上記いずれかのユニット建物の構築方法であって、前記第2建物ユニットに前記キャンチバルコニーユニットを取り付ける工程と、前記第1建物ユニットと前記キャンチバルコニーユニットとの隅角部に、上から前記付帯ユニットを鉛直方向に移動させて吊り下ろす工程と、前記第1建物ユニット及び前記キャンチバルコニーユニットと前記付帯ユニットとを接続させる工程とを備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明のユニット建物は、上層階の第1建物ユニットから付帯ユニットを張り出させるとともに、隣接する位置にキャンチバルコニーユニットを張り出させる。そして、キャンチバルコニーユニットの手摺部よりも付帯ユニットの方が張り出した外観が形成される。すなわち、上層階の建物ユニットから付帯ユニットとバルコニーが張り出されるとともに、付帯ユニットとバルコニーの最外縁側面が面一にならない意匠性の高い外観を創出することができる。
また、付帯ユニットのキャンチバルコニーユニット側の外壁に切欠き部が設けられて、手摺部の端部が嵌め込めるような構成になっていれば、付帯ユニットとキャンチバルコニーユニットとの接続部を簡単に連続した状態に仕上げることができる。
さらに、鉛直方向に延伸された切欠き部に対して手摺部の支柱を嵌め込む構成であれば、隣接して張り出される2つのユニットの相対的な位置合せを容易に行うことができる。また、付帯ユニットとキャンチバルコニーユニットの床梁間を連結金具によって結合することで、2つのユニットの底面間に段差が生じるのを防ぐことができる。
そして、ユニット建物の構築方法の発明では、キャンチバルコニーユニットを設置した後で、付帯ユニットを鉛直方向に移動させて吊り下ろすことでキャンチバルコニーユニットと付帯ユニットとを接続させる。特に、付帯ユニットの外壁の切欠き部に手摺部を嵌め込みながら吊り下ろす場合は、付帯ユニットの位置決めと吊り下ろし作業と接続作業を短時間で行うことができる。
本実施の形態のユニット建物の概略構成を説明する斜視図である。 付帯ユニットを設置する工程を模式的に示した説明図である。 第1建物ユニットに隣接して付帯ユニットを据え付ける際に使用される受け金具を説明する図であって、(a)は受け金具を床梁に取り付ける工程を示した斜視図、(b)は受け金具に対して付帯ユニットを吊り下ろす工程を示した斜視図である。 第1建物ユニットに隣接して付帯ユニットを据え付ける際に使用される引掛け金具を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視方向で見た断面図である。 付帯ユニットの外壁の切欠き部に対して手摺部の支柱を嵌め合わせる工程を説明する斜視図である。 切欠き部と支柱との位置合せに使用された調整金具を撤去する工程を説明する斜視図である。 キャンチバルコニーユニットの床梁に接合させるアーム材及び連結金具の構成を説明する斜視図である。 付帯ユニットの床梁とキャンチバルコニーユニットの床梁との連結箇所周辺の構成を説明する平面図である。 図8のB−B矢視方向で見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のユニット建物1の概略構成を説明する斜視図である。
まず、ユニット建物1の構成から説明すると、このようなユニット建物1は、工場で製作される複数の建物ユニット2,・・・並びに第1建物ユニット2A及び第2建物ユニット2Bなどを建築現場に搬送し、基礎(図示省略)の上に横方向に並べて1階を構築する。さらに、それらの(下階)建物ユニット2,・・・の上に別の(上階)建物ユニット2,2(2A,2B)を積み上げることで上層階を構築する。
一方、ユニット建物1を構成する建物ユニット2(2A,2B)は、梁材と柱材とによって骨組みが形成される。ここで、第1建物ユニット2A及び第2建物ユニット2Bは、設置場所を特定した建物ユニット2であり、構成は同じである。建物ユニット2は、隅角部に配置される柱22と、柱22の上端間に架け渡される天井梁と、柱22の下端間に差し渡される床梁21とによって直方体状(ボックス形)の骨組構造体に形成される。
ここで、柱22は角形鋼管、床梁21は断面視略コ字形の溝形鋼材によって形成されている。また、柱22と床梁21は、接合枠材(図示省略)を介して溶接接合される。要するに建物ユニット2は、すべての隅角部が溶接接合されたラーメン構造体となっている。
そして、図1に示すように、複数の建物ユニット2(2A,2B)が左右及び上下に連結されることによってユニット建物1が構築される。建物ユニット2の外部に向いた側面には、外壁が設けられる。
さらに、本実施の形態のユニット建物1には、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4とが設けられる。付帯ユニット3は、上層階となる2階の第1建物ユニット2Aから張り出される。付帯ユニット3は、建物ユニット2と同様に直方体状に形成されるが、平面視略長方形の短辺方向の長さ(幅)が半分程度に設定されている。
一方、キャンチバルコニーユニット4は、第1建物ユニット2Aに隣接する第2建物ユニット2Bから張り出される。また、キャンチバルコニーユニット4は、付帯ユニット3に隣接して配置される。すなわちキャンチバルコニーユニット4は、第2建物ユニット2B及び付帯ユニット3に対して、略直交する2側面が接続される。すなわち、第2建物ユニット2Bと付帯ユニット3との隅角部に、キャンチバルコニーユニット4が配置される。
そして、キャンチバルコニーユニット4の手摺部40よりも付帯ユニット3の方が張り出した配置となる。すなわち、付帯ユニット3の張り出し側の最外縁側面は、手摺部40の側面となるキャンチバルコニーユニット4の最外縁側面より出っ張った位置に配置され、面一にはなっていない。
図2は、付帯ユニット3の最外縁側面がキャンチバルコニーユニット4の最外縁側面より出っ張った状態になることが分かり易くなるように、デフォルメして図示した模式図である。そして、付帯ユニット3のキャンチバルコニーユニット4側の外壁34には、鉛直方向に延伸された切欠き部341が設けられる。この切欠き部341は、手摺部40の端部となる支柱41の位置に合わせて設けられる。
また、付帯ユニット3のキャンチバルコニーユニット4側の外壁34には、切欠き部341の下端から水平方向に第1建物ユニット2A側に延伸される床用開放部342が設けられる。
図3は、第1建物ユニット2Aに隣接して付帯ユニット3を据え付ける際に使用される受け金具5を説明する図である。受け金具5は、壁状の接合面5aと棚状の受け面5bとが略直交する断面視略L字状の金具である。
受け金具5の接合面5aには、ドリルねじ511をねじ込むためのねじ穴51が穿孔されている。そこで、床梁21のウエブに接合面5aを接触させて、ウエブに穿孔されたねじ穴211に接合面5a側からねじ込まれたドリルねじ511をねじ込むことで、受け金具5を床梁21に固定する。
また、受け金具5には、受け面5bに複数の接続穴52が穿孔されている。この接続穴52には、ガイドピン53や接合用のボルトが通される。ガイドピン53は、先に据え付けられた第1建物ユニット2Aに対して、付帯ユニット3を位置合せしながら吊り下ろす際のガイドとして使用される。具体的にはガイドピン53は、付帯ユニット3の床梁31のフランジの接続穴311に挿入される。
図4は、付帯ユニット3を据え付ける際に上端側に取り付けられる引掛け金具6を説明する図である。引掛け金具6は,底面部6aとその両側縁の側壁部6b,6bとを有する断面視略U字状の金具である。この引掛け金具6は、付帯ユニット3側に固定され、第1建物ユニット2Aに向けて張り出される。
詳細には、引掛け金具6は、ビス63によって付帯ユニット3の柱32の上端蓋321に固定される。上端蓋321の下面には、吊りボルトを取り付けるための吊りナット621が固着されており、引掛け金具6の底面部6aには、吊りナット621に連通させる吊り穴62が穿孔される。さらに、引掛け金具6の張り出された底面部6aには、延伸方向に長い長穴61が穿孔される。
図5,6は、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4とを接続させる際に使用される調整金具7を示している。この調整金具7は、キャンチバルコニーユニット4の手摺部40の端部に設けられる支柱41と、付帯ユニット3の外壁34の切欠き部341との位置合わせをするために、一時的に取り付けられる。
調整金具7には、付帯ユニット3の外壁34背面側のスタッド35に固定するための仮固定片72と、キャンチバルコニーユニット4側に張り出される平板部71とを備えている。この平板部71には、挿込み穴711が穿孔され、支柱41の上蓋411の穴411aと併せてシノSを使った位置調整に利用される。
図7は、キャンチバルコニーユニット4の床梁42を固定するアーム材81の構成を示す斜視図である。アーム材81の軒元側の端部には連結板83が固着されており、その連結板83のボルト穴831にはボルト832が挿し込まれる。図8に示すように、ボルト832は第2建物ユニット2Bの柱22下端に内蔵された当て板833に先端がねじ込まれる。
アーム材81と連結板83との隅角部は、上下に間隔を置いて取り付けられる平面視直角三角形のコーナー材82,82によって補強される。また、アーム材81の側面には、延伸方向に間隔を置いて複数のボルト穴81a,・・・が穿孔される。
そして、アーム材81の軒先側には、平面視コ字状の連結金具8が固着される。この連結金具8には、付帯ユニット3側の側面にボルト穴8aが穿孔される。このボルト穴8aには、付帯ユニット3の床梁31Aとの接合に使用される連結ボルト84が挿入される。また、連結金具8と床梁31Aとの間の隙間には、スペーサ85を介在させる。
キャンチバルコニーユニット4の床は、軒元側から軒先側に向けて延伸される床梁42と、その床梁42に直交して軒先側に配置される軒先梁43と、その軒先梁43と略平行に軒元側に配置される軒元梁44と、によって主に構成される。軒先梁43と軒元梁44との間には、床梁42と略平行となるように複数の床小梁45,・・・が間隔を置いて架け渡される。
図9は、図8のB−B矢視方向で見た断面図である。この図は、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4との境界付近の床周辺の構成を示している。付帯ユニット3の床梁31Aとキャンチバルコニーユニット4の床梁42とは、アーム材81、連結金具8及びスペーサ85を介して強固に連結される。
隣接する床梁31A,42間が強固に連結されて一体化されれば段差等が生じないため、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4とに跨って連続した軒天材9を配置することができる。軒天材9,9Aは、受木桟91によって床梁31A,42の下面側に配置されて軒天井となる。
キャンチバルコニーユニット4の床には、箱樋46が埋設され、その箱樋46には縦樋461が接続される。また、箱樋46の上面は受格子471で覆われるとともに、キャンチバルコニーユニット4の床上面には、床仕上材47が敷設される。
次に、本実施の形態のユニット建物1の構築方法について説明する。
まず、図1に示すように、工場で組み立てられて建築現場まで搬送されてきた建物ユニット2をクレーンで吊り上げ、1階となるように並べる。さらに、2階となる建物ユニット2,2並びに第1建物ユニット2A及び第2建物ユニット2Bを、順次、クレーンで吊り上げ、2階となる部分を構築する。
続いて、第2建物ユニット2Bに対してキャンチバルコニーユニット4を取り付ける。キャンチバルコニーユニット4の取り付けに際しては、図7に示すように、クレーン吊り具Fのフックをアーム材81のボルト穴81a,81aに引っ掛け、第2建物ユニット2Bの隅角部の下端に連結板83が接触するように配置する。
連結板83のボルト穴831,831にはボルト832,832を挿し込み、図8に示すように柱22の内部に固着された当て板833に対して、ボルト832,832の先端をねじ込んでアーム材81を固定する。
そして、このアーム材81に隣接する位置に、クレーンでキャンチバルコニーユニット4を吊り下ろし、床梁42とアーム材81とが並行となるように位置調整をする。床梁42とアーム材81とは、連結ボルト84,84によって接合して一体化させる。
続いて第1建物ユニット2Aの床梁21に対して、図3(a)に示すようにドリルねじ511をねじ穴51,211にねじ込むことで、受け金具5を取り付ける。受け金具5は、床梁21の長手方向に間隔を置いて複数が取り付けられる。また、図3(b)に示すように、受け金具5の受け面5bの接続穴52の一箇所には、上方が先細る向きにしてガイドピン53を挿し込んでおく。
一方、付帯ユニット3の上面においては、図4に示すように、天井梁33,33が接続される柱32の上端蓋321に対して、引掛け金具6をビス63,63で固定する。そして、吊り穴62から吊りナット621に吊りボルト(図示省略)をねじ込む。一方、第1建物ユニット2Aの上端面には、図2に示すようなジョイントピン611を立設させておく。
そして、クレーン吊り具Fを玉掛けして吊り上げられた付帯ユニット3を、第1建物ユニット2Aに沿って鉛直に吊り下ろす。この段階では、既にキャンチバルコニーユニット4の第2建物ユニット2Bに対する取り付けは完了している。
一方において、キャンチバルコニーユニット4の手摺部40の支柱41は、平面視で付帯ユニット3の外壁34と一部重なって干渉する位置に配置されている。そこで、付帯ユニット3の外壁34の切欠き部341の位置を支柱41の位置に合わせて、付帯ユニット3を鉛直に吊り下ろすことで干渉が起きないようにする。
また、切欠き部341を先に配置された支柱41の位置に合わせることで、相対的な位置合せを迅速に行うことができる。具体的には図5に示すように、吊り下ろされる付帯ユニット3の切欠き部341の上端に取り付けられた調整金具7の挿込み穴711にシノSを挿し込み、先端を下方の支柱41の上蓋411の穴411aに挿入する。
続いて、てこの原理でシノSを操作すると、図6に示すように、外壁34の切欠き部341に支柱41が嵌め込まれた位置関係になる。位置調整後は、調整金具7は外壁34の切欠き部341から撤去する。
引き続き付帯ユニット3を鉛直下方に移動させると、図3(b)に示すように、受け金具5のガイドピン53が床梁31の接続穴311に挿入されて、床梁31,21間の位置合せと、受け金具5による仮受けが行われる。この受け金具5と床梁31とは、接続穴311,52に通したボルト(図示省略)によって連結が行われる。
また、付帯ユニット3の上端においては、図2に示すように、第1建物ユニット2Aの上端面に取り付けられたジョイントピン611を、引掛け金具6の長穴61に通すことによって位置合わせと仮止めを行う。この引掛け金具6は、付帯ユニット3を第1建物ユニット2Aに本固定した後に撤去される。
そして、安定した状態となるように仮固定された付帯ユニット3に対して、第1建物ユニット2A及びキャンチバルコニーユニット4との連結作業を行う。付帯ユニット3の床梁31Aとキャンチバルコニーユニット4の床梁42との連結は、図8,9に示すように、連結金具8と床梁31Aとの隙間にスペーサ85を挿入して、連結ボルト84によって床梁31Aを連結金具8に接合させることによって行われる。
ここで、連結金具8は、上下が開放された平面視コ字状の金具であるため、上下のいずれの方向からでも連結ボルト84を使用したボルト締結作業を容易に行うことができる。また、連結金具8と床梁31Aとの隙間の広さに応じてスペーサ85の枚数や厚さを調整することで、容易に強固な結合にすることができる。
また、連結金具8によってキャンチバルコニーユニット4の床梁42と付帯ユニット3の床梁31Aとを接合した後に、キャンチバルコニーユニット4と付帯ユニット3との境界の底面を、1枚の連続した軒天材9によって覆う。
次に、本実施の形態のユニット建物1及びユニット建物1の構築方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態のユニット建物1は、上層階の第1建物ユニット2Aから付帯ユニット3を張り出させるとともに、隣接する位置にキャンチバルコニーユニット4を張り出させる。そして、キャンチバルコニーユニット4の手摺部40よりも付帯ユニット3の方が張り出した外観を創出させる。すなわち、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4の最外縁側面を面一にせずに意匠性を高めることができる。
また、付帯ユニット3のキャンチバルコニーユニット4側の外壁34に切欠き部341が設けられて、手摺部40の端部となる支柱41が嵌め込めるような構成になっているので、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4との接続部を簡単に連続した状態に仕上げることができる。
特に、外壁34の鉛直方向に延伸された切欠き部341に対して手摺部40の支柱41を嵌め込む構成であれば、隣接して張り出される2つのユニット(3,4)の相対的な位置合せを容易に行うことができる。
一般的に建物から張り出した状態で取り付けられるユニットの位置出しは施工が難しく作業時間がかかる傾向にあるが、付帯ユニット3の外壁34の切欠き部341に支柱41を嵌め込みながら吊り下ろすのであれば、付帯ユニット3の位置決めと吊り下ろし作業と接続作業とを短時間で行うことができる。
また、付帯ユニット3とキャンチバルコニーユニット4の床梁31A,42間を連結金具8によって結合することで、剛性の異なる2つのユニットの底面間に段差が生じるのを防ぐことができる。すなわち、剛性の異なる張り出された床は、垂れ下がる量(鉛直変位)の差が軒先側になるほど大きくなるが、連結金具8によってキャンチバルコニーユニット4の軒先梁43付近を付帯ユニット3の床梁31Aに連結しておくことで、一体に挙動するようにできる。さらに、地震時にも境界における段差の発生を抑えることができるので、軒天材9の破損等を防ぐことができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、2階建てのユニット建物1を例に説明したが、これに限定されるものではなく、3階建て以上のユニット建物にも本発明を適用することができる。またこの際には、複数階において付帯ユニットとキャンチバルコニーユニットとを水平方向に連続させて張り出させることができる。
1 :ユニット建物
2 :建物ユニット
2A :第1建物ユニット
2B :第2建物ユニット
3 :付帯ユニット
31A :床梁
34 :外壁
341 :切欠き部
4 :キャンチバルコニーユニット
40 :手摺部
41 :支柱
42 :床梁
8 :連結金具

Claims (6)

  1. 複数の建物ユニットを組み合わせて2層階以上に形成されたユニット建物であって、
    上層階の第1建物ユニットから張り出される直方体状の付帯ユニットと、
    前記第1建物ユニットに隣接する第2建物ユニット及び前記付帯ユニットに略直交する2側面が接続されるキャンチバルコニーユニットとを備え、
    前記キャンチバルコニーユニットの手摺部よりも前記付帯ユニットの方が張り出していることを特徴とするユニット建物。
  2. 前記付帯ユニットの前記キャンチバルコニーユニット側の外壁には切欠き部が設けられており、前記手摺部の端部が前記切欠き部に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記切欠き部は、鉛直方向に延伸され、前記手摺部の端部は鉛直方向に延伸された支柱であることを特徴とする請求項2に記載のユニット建物。
  4. 前記付帯ユニットの床梁と前記キャンチバルコニーユニットの床梁とは、床梁間に介在された連結金具によって結合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のユニット建物。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のユニット建物の構築方法であって、
    前記第2建物ユニットに前記キャンチバルコニーユニットを取り付ける工程と、
    前記第1建物ユニットと前記キャンチバルコニーユニットとの隅角部に、上から前記付帯ユニットを鉛直方向に移動させて吊り下ろす工程と、
    前記第1建物ユニット及び前記キャンチバルコニーユニットと前記付帯ユニットとを接続させる工程とを備えたことを特徴とするユニット建物の構築方法。
  6. 請求項2又は3に記載のユニット建物の構築方法であって、
    前記第2建物ユニットに前記キャンチバルコニーユニットを取り付ける工程と、
    前記手摺部の端部を前記付帯ユニットの外壁の前記切欠き部に嵌め込みながら前記付帯ユニットを鉛直方向に移動させて吊り下ろす工程と、
    前記第1建物ユニット及び前記キャンチバルコニーユニットと前記付帯ユニットとを接続させる工程とを備えたことを特徴とするユニット建物の構築方法。
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