JP5822827B2 - 特にクランクcvt伝動装置に用いられるフリーホイール - Google Patents

特にクランクcvt伝動装置に用いられるフリーホイール Download PDF

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Description

本発明は、特にクランクCVT伝動装置に用いられるフリーホイールであって、該フリーホイールが、インナレースと、該インナレースを半径方向で取り囲んで配置された、該インナレースに対して相対的に少なくとも一方の回動方向に回動可能なアウタレースと、インナレースとアウタレースとの間に配置された複数の締付け体と、該締付け体をばねのばね力で押圧するための少なくとも1つの締付け体押付け部とを備えているフリーホイールに関する。
CVTは、斑なく変速する伝動装置である。この伝動装置では、入力する軸の回転数と出力する軸の回転数との比、つまり、変速比が、規定された範囲内で無限に多くの値(段)をとることができる。これには、軸の停止または回転方向逆転が含まれていてもよい。運動の伝達は、てこの原理に従って伝動作用を規定するジオメトリを有する構成部材の変更可能なカップリングを介して行われる。構成部材ジオメトリの変更によって、変速比変化が達成される。しかし、この変速比変化は、同時に構成部材カップリングの箇所におけるジオメトリの変更なしに行うことはできない。
このために、クランクCVT伝動装置に用いられる多くのフリーホイール装置は締付け体を有している。この締付け体は、被駆動軸の範囲によって形成されたインナレースと、アウタレースとの間に配置されている。このアウタレースの面とインナレースの面とは、締付け体がインナレースとアウタレースとの間の一方の相対回動方向で回動をロックすることができ、これによって、アウタレースとインナレースとが一緒に回動させられるように互いに調整されている。アウタレースとインナレースとの間の他方の相対回動方向では、締付け体によるロック作用は生じない。個々の締付け体はロック方向に押圧される。このことは、少なくとも1つのばねエレメントによって行うことができる。さらに、伝動装置、特に自動車のクランクCVT伝動装置に用いられるフリーホイール装置が公知である。この公知のフリーホイール装置は、アウタレースとインナレースとの間でケージ内に保持された締付け体を有している。それぞれ1つの締付け体はインナレースに向かってエネルギ蓄え器によって比較的大きな圧着力で押圧可能である。所定の機構によって、締付け体は空回り方向または締付け方向に起立可能となる。エネルギ蓄え器は、圧着力が比較的大きい場合に、締付け体を起立させるために比較的小さな起立力を発生させるように寸法設定されている。たとえば欧州特許出願公開第1650071号明細書に基づき、クランクCVT伝動装置が公知である。この公知の伝動装置に関して入力する軸を成す、原動機によって駆動可能な入力軸には、偏心構成部材を備えた調節可能な偏心駆動アッセンブリが設けられている。この偏心駆動アッセンブリは、コネクティングロッドに類似の結合エレメントを介して、伝動装置に関して出力軸または被駆動軸を成す伝動される軸に結合されている。結合エレメントのストロークをフリーホイール装置によって伝動装置の伝動される軸ひいては被駆動軸に伝達することによって、この伝動される軸が回転駆動される。フリーホイール装置は、コネクティングロッド状の結合エレメントと、伝動される軸との間に設けられている。個々のフリーホイールユニットは締付け体を有している。この締付け体はころによって形成されている。したがって、「ころ型フリーホイール」として、締付け作用が、締付け体としてのころに相俟って、異形成形された内側転動路(多角異形体)によって得られる。択一的には、締付け体型フリーホイールが設けられてよい。この締付け体型フリーホイールは滑らかな内側転動路と外側転動路とを有しているものの、異形成形された締付け体を有している。この締付け体は、軸の多角異形体によって形成されるインナレースと、アウタレースとの間に配置されている。このアウタレースの内面とインナレースの外面とは、締付け体が少なくともインナレースとアウタレースとの間の一方の相対回動方向で回動をロックすることができ、これによって、両レースが一緒に回動させられるように互いに調整されている。両レースの間の他方の相対回動方向では、締付け体によるロック作用は生じないかまたは、いわゆる「切換可能なフリーホイール」が設けられる。この切換可能なフリーホイールは、インナレースとアウタレースとの相対回動を許容するニュートラル位置のほかに、2つのロック位置を有している。両ロック位置では、両レースが第1の相対回動方向もしくは第2の相対回動方向にロックされ、ひいては、第1の回動方向および第2の回動方向に一緒に回動させられる。切換可能なフリーホイールによって、伝動装置において軸の回転方向を変化させることができ、たとえば後退ギヤ段を実現することができる。ころは、圧着エレメントとしてのばねによって、内側多角体とアウタレースとの間のギャップ内に押圧される。これによって、締付けエレメントとしてのころが、アウタレースと内側多角体とに接触保持される。ころに対して、ケージが設けられている。ばねはねじりコイルばねとして形成されていてよい。切換は、ばねもしくはねじりコイルばねが旋回運動を実施することによって達成される。これによって、ころが、このころに割り当てられた右側の側面から左側の側面に押圧される。
さらに、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10243533号明細書に基づき、フリーホイールのロック機能を切り換えるために働く切換装置が公知である。この公知の切換装置は、それぞれ互いに隣り合った回転対称的な締付け体の間に配置された複数の切換ユニットを有している。これらの切換ユニットは同期的に操作可能であり、切換手段を有している。この切換手段は、それぞれ1つの回動可能なディスク状の範囲と、有利には異形成形されたバーから成る異形成形された範囲とを有している。この異形成形された範囲には、ねじりコイルばねが設けられている。このねじりコイルばねは、異形成形された範囲と1つの締付け体との間に緊締可能である。このためには、ねじりコイルばねが、1つの締付け体を相応のロック方向に押圧することができる脚部を有している。ねじりコイルばねと、異形成形された範囲とは、ディスク状の範囲の回転軸線に対して偏心的に配置されており、これによって、ディスク状の範囲の回転時に、周方向でのねじりコイルばねと異形成形された範囲との変位が生じる。約180゜だけディスク状の範囲を回動させることによって、ねじりコイルばねの緊締方向もしくは力方向が変化させられる。こうして、自動車のアクセルオン運転もしくは自動車の後退走行に対応した相対位置を得ることができる。
公知のフリーホイール装置の締付け体は、コンスタントな押付け量および減衰量を伴って押圧される。これによって、より高い回転数に対して、より高い押付け力および減衰力が加えられなければならない。これらの力は、低い回転数の場合にも不変に作用する。これによって、効率損失が見込まれる。さらに、この解決手段では、減衰のために付加的な部材が必要となる。これによって、構造上の煩雑が増大させられる。
本発明の課題は、フリーホイール、特にクランクCVT伝動装置に用いられるフリーホイールを改良して、押付け量および減衰量が動特性(回転数)に関連して可変となるようにすることである。
この課題を解決するために本発明に係るフリーホイールによれば、締付け体が、アウタレースに対して転動時に、主として、トルク伝達のために対数螺線に対応した接触ゾーンにおいてガイドされるようになっている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、アウタレースが、締付け体との前記接触ゾーンに、ほぼサイクロイドのように形成された形状を有している。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、締付け体が、アウタレースによって周方向で交互に加速させられるようになっている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、締付け体が、アウタレースの方向に、前記周方向で互いに離れる方向に向けられた2つの突出部/アームを有しており、両突出部/アームが、一方の加速時に半径方向で前記接触ゾーンに所定の接触力で押圧可能である。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、前記接触力が、アウタレースの角加速度にほぼ比例している。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、前記接触力が、締付け体の質量慣性による締付け体の重心を中心としたトルクを発生させるように、アームの半径方向の位置が配置されている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、各締付け体が、前記突出部/アームを有する範囲でアウタレースの凹部内に配置されており、該凹部内にアウタレースの前記接触ゾーンが形成されている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、凹部が、インナレースに向かって先細りにされている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、アウタレースの正の加速時に締付け体に正のトルクが作用するようになっていて、締付け体が、ばねの前記ばね力に抗してインナレースおよびアウタレースに対する接触ギャップからねじり出されるようになっており、アウタレースの負の加速時に締付け体に負のトルクが作用するようになっていて、締付け体が、再びインナレースに押圧されるようになっている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、ばねの前記ばね力が、締付け体の、前記正の回動方向で最初に配置された突出部/アームに作用するようになっている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、締付け体の、インナレースに向けられた第1の接触面と、締付け体の、アウタレースに向けられた第2の接触面とが、少なくとも部分的に凸状に湾曲させられている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、締付け体の、アウタレースに向けられた第2の接触面が、第1の突出部(アーム)の範囲で凸状に湾曲させられていて、第2の突出部(アーム)の範囲でほぼ平らに形成されている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、締付け体が、横断面図で見て、前記突出部(アーム)の背後で締付け体の重心に向かって先細りにされていて、次いで、インナレースに向かって再び拡幅されている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、ばねが、ねじりコイルばねであり、該ねじりコイルばねの脚部が、締付け体の第1の突出部に作用するようになっており、前記ねじりコイルばねが、アウタレースに取り付けられている。
本発明に係るフリーホイールの有利な態様によれば、前記接触ゾーンを有する凹部が、前記アウタレースに結合されたケージに配置されている。
特にクランクCVT伝動装置に用いられる、インナレースを備えたフリーホイールは、インナレースを半径方向で取り囲んで配置された、このインナレースに対して相対的に少なくとも一方の回動方向に回動可能なアウタレースと、インナレースとアウタレースとの間に配置された複数の締付け体とを有していて、これらの締付け体をばねのばね力で押圧するための少なくとも1つの締付け体押付け部を有している。本発明によれば、締付け体が、アウタレースに対して転動時に、主として、トルク伝達のために対数螺線に対応した接触ゾーンにおいてガイドされる。これによって、締付け体が転動時に対数螺線の面においてスリップなし(トルク伝達)にガイドされる。これによって、押付け量が動特性に比例している。
このためには、アウタレースが、締付け体との接触ゾーンに、ほぼサイクロイドのように形成された形状を有している。これによって、1つもしくはそれ以上の締付け体が、アウタレースによって周方向で各方向に加速させられる。このためには、有利には、締付け体が、アウタレースの方向に、回動方向で互いに離れる方向に向けられた2つの突出部/アームを有しており、両突出部/アームが、一方の加速時に半径方向で接触ゾーンに所定の接触力で押圧可能である。この接触力はアウタレースの角加速度にほぼ比例している。
有利には、アウタレースに対する接触力が、締付け体の質量慣性による締付け体の重心を中心としたトルクを発生させるように、突出部(アーム)の半径方向の位置が配置されている。
有利には、各締付け体が、突出部/アームを有する範囲でアウタレースの凹部内に配置されており、この凹部内にアウタレースの接触ゾーンが形成されており、凹部が、インナレースに向かって先細りにされている。
アウタレースに正の加速が作用すると、締付け体に正のトルクが伝達され、締付け体はばねのばね力に抗してインナレースおよびアウタレースに対する接触ギャップからねじり出される。アウタレースが負に加速させられると、締付け体に負のトルクが作用し、締付け体が再びインナレースに押圧される。これによって、インナレースとアウタレースとの間でトルクが伝達される。
ばねのばね力は、特に締付け体の、正の回動方向で最初に配置された突出部/アームに作用する。
締付け体の、インナレースに向けられた第1の接触面と、締付け体の、アウタレースの接触ゾーンに向けられた第2の接触面とは、少なくとも部分的に凸状に湾曲させられており、これによって、良好な転動運動が実現される。
特に締付け体の、アウタレースに向けられた第2の接触面は、第1の突出部の範囲で凸状に湾曲させられている。なぜならば、この範囲でアウタレースに対する転動運動が行われるからである。第2の突出部(アーム)の範囲では、接触面がほぼ平らに形成されている。なぜならば、正の方向への締付け体の最大の旋回運動時に、第2の突出部の範囲が、接触ゾーンのほぼ平らな範囲に接触するからである。
有利には、締付け体が、横断面図で見て、突出部(アーム)の背後で締付け体の重心に向かって先細りにされていて、次いで、インナレースに向かって再び拡幅されている。
締付け体の第1の突出部に作用するばねは、特にねじりコイルばねである。このねじりコイルばねの脚部はアウタレースに取り付けられている。
アウタレースの比較的複雑な形状は、ケージの使用によって簡略化することができる。このケージには、接触ゾーンを有する凹部が配置されている。
締付け体の固有の質量によって、アームにアウタレースに対する接触力が発生させられる。この力は、アウタレースの角加速度に常時比例していて、これによって、動特性に関連している。アームの半径方向の位置は、特に接触力が、締付け体の質量慣性による締付け体の重心を中心としたトルクを発生させるように選択される。
アウタレースが緊締動作後にばねに抗して正の方向に加速させられると、締付け体が、この締付け体をインナレースおよびアウタレースに対する接触ギャップからねじり出すトルクを受ける。これによって、締付け体がインナレースおよびアウタレースから持ち上げられる(良好な効率)。その後、アウタレースが負の方向に加速させられる。これによって、締付け体が負のトルクを獲得し、ひいては、インナレースにかつアウタレースの接触ゾーンに再び押圧される。したがって、インナレースとアウタレースとの間でトルクが伝達可能となる。これによって、グリップ動作が能動的にアシストされる。なぜならば、締付け体の負のトルクが、底部押付けのほかに、締付け体とインナレースとの間の潤滑膜を押し退けることも助成するからである。押付け量は動特性に比例している。重心に対する接触力のてこ腕は、正の加速時に摩擦損失が過度に高くならないように、過度に大きく選択されないことが望ましい。
アウタレースの接触ゾーンの範囲での締付け体の運動は、この締付け体の振動運動を減衰する摩擦力も発生させる。この摩擦は、動特性が高い場合に著しく大きくなり得る。これによって、締付け体の極めて良好な減衰を見込むことができる。側方の締付け体アームの位置は、摩擦が、形成されたトルクによって常に上回られるように選択されなければならない。
インナレースとアウタレースとの間に配置された締付け体によるフリーホイールの横断面の一部を示す図である。 締付け体の立体図である。 アウタレースの斜視図である。 正の加速時に締付け体に加えられる加速力を示す図である。 負の加速時に締付け体に加えられる加速力を示す図である。 それぞれ異なる運転位置におけるフリーホイールを示す図である。
本発明を以下に1つの実施の形態および対応する図面につき詳しく説明する。
図1には、インナレース1とアウタレース2との間に配置された締付け体3によるフリーホイールの横断面の一部が基準位置で示してある。締付け体3は、アウタレース2の方向に、回動方向に延びる2つの突出部(アーム)3.1,3.2を有している。締付けエレメント3はその重心Sに向かって先細りにされていて、インナレース1に向かって再び拡幅されている。このインナレース1には、締付け体3が第1の接触面3aで作用し、アウタレース2には、締付け体3が第2の接触面3bで作用する。締付け体3はそのアーム3.1,3.2でアウタレース2の凹部2.1内に嵌められている。この凹部2.1内には、接触面3bが作用する接触ゾーン2aが形成されている。
第1のアーム3.1には、ねじりコイルばねの形で形成されたばね4が作用している。このばね4の脚部4.1は、第1のアーム3.1の、インナレース1に向けられた下面にプリロード下で接触している。ねじりコイルばね4は、アウタレース2にピン4.2によって取り付けられている。
凹部2.1は、底面2aと、第1のアーム3.1の側における第1の側面2bと、第2のアーム3.2の側における第2の側面2cとを有している。両側面2b,2cはインナレース1に向かって互いに近づく方向に延びている。凹部2.1の底面2aと両側面2b,2cとは凸状に湾曲させられている。これによって、締付け体3の第2の接触面3bがアウタレース2の接触ゾーン2a(凹部2.1)において転動して、サイクロイド運動進行が生じ、締付け体3が、アウタレース2に対して転動時に、主として、トルク伝達のために対数螺線に対応した接触ゾーン2aにおいてガイドされるようになっている。アーム3.1,3.2は、図1に示した位置では、外方に向けられた丸み付けられた外面3.1’,3.2’で凹部2.1の側面2b,2cに接触している。
図2には、締付け体3の立体図が示してある。この締付け体3は、第1のアーム3.1と、第2のアーム3.2と、図2においてアーム側で上方に向けられた第2の接触面3bとを有している。各アーム3.1,3.2は、外方に向けられた丸み付けられた外面3.1’,3.2’を有している。第2の接触面3bと反対の側には、湾曲させられた第1の接触面3aが形成されている。締付けエレメント3はその中間に、重心Sに向かって、符号を付していないくびれを有している。
図3には、アウタレース2の斜視図が示してある。このアウタレース2はその内側輪郭に、全周にわたって分配された多数の凹部2.1を有している。これらの凹部2.1内には、締付けエレメント(図示せず)が収容される。各凹部2.1の両側には、ばね4が取り付けられる互いに軸方向においてずらされた2つの取付け部5が設けられている。
図4には、正の加速時に締付け体3に加えられる加速力が概略的に示してあり、図5には、負の加速時に締付け体3に加えられる加速力が概略的に示してある。図4によれば、アウタレース2が、符号+を備えた矢印の方向に運動させられ、ひいては、締付け体3がその重心Sを中心として時計回り方向に運動させられる。第1のアーム3.1がばね4の脚部4.2に抗して作用し、締付け体3がその接触面3a,3bでアウタレース2およびインナレース1から緩められる。これによって、アウタレース2とインナレース1との間にクリアランスが保証されるものの、減衰部が形成される。図5に示した負の加速時には、アウタレース2が、符号−を備えた矢印により、正の加速に対して逆方向に運動させられる。これによって、締付け体3がその重心Sを中心として反時計回り方向に旋回させられ、接触面3a,3bでアウタレース2およびインナレース1に押圧される。これによって、アウタレース2とインナレース1との間でトルクが伝達可能となる。締付け体3の旋回運動時には、丸み付けられた第1の外面3.1’が、凹部2.1の第1の側面2bに沿って滑動し、丸み付けられた第2の外面3.2’が、凹部2.1の第2の側面2cに沿って滑動し、締付け体3の第2の接触面3bが、凹部2.1の底面2aで転動する。
さらに、締付け体3の第1の接触面3aがインナレース1の外径面で転動する。
図6の個別図a)〜d)には、それぞれ異なる運転位置におけるフリーホイールが示してある。a)には、すでに図1において説明した締付け体3の基準の位置が示してある。b)には、締付け体3が旋回させられて、第2のアーム3.2がアウタレース2の凹部2.1の底面2aに接触していて、アーム3.1がばね4のばね力に抗してインナレース1に向かって旋回させられた減衰位置が示してある。c)には、平均的なトルクを伝達するための締付け体3の位置が示してある。d)には、最大のトルクを伝達するための位置が示してある。d)では、締付け体3の第1のアーム3.1がアウタレース2の凹部2.1の底面2aに接触していて、第2のアーム3.2がインナレース1に向かって傾けられている。
本発明に係る解決手段によって、動特性に関連した押付け量および減衰量が得られ、グリップ動作が能動的にアシストされる(図4および図5参照)。なぜならば、この(負の)トルクが、底部押付けのほかに、締付け体とインナレースとの間の潤滑膜を押し退けることも助成するからである。押付け量は動特性に比例している。重心に対する接触力のてこ腕は、正の加速時の摩擦損失が過度に高くならないように、過度に大きく選択されないことが望ましい。
1 インナレース
2 アウタレース
2.1 凹部
2a 底面
2b 第1の側面
2c 第2の側面
3 締付け体
3.1 第1のアーム(突出部)
3.1’ 第1のアームの外面
3.2 第2のアーム(突出部)
3.2’ 第2のアームの外面
3a 第1の接触面
3b 第2の接触面
4 ばね
4.1 ばねの脚部
4.2 ピン
5 ばねの取付け部
S 重心

Claims (11)

  1. クランクCVT伝動装置に用いられるフリーホイールであって、
    インナレース(1)と、
    前記インナレース(1)を半径方向で取り囲んで配置された、前記インナレース(1)に対して相対的に少なくとも一方の回動方向に回動可能なアウタレース(2)と、
    前記インナレース(1)と前記アウタレース(2)との間に配置された複数の締付け体(3)と、
    前記複数の締付け体(3)における各締付け体(3)を、前記アウタレース(2)のロック方向にばね力で押圧するための少なくとも1つのばね(4)と、を備えているフリーホイールにおいて、
    前記締付け体(3)が、前記アウタレース(2)に対して転動し、前記アウタレース(2)の接触ゾーンに接触されるようになっており、
    前記締付け体(3)が、前記アウタレース(2)の側に、周方向で互いに離れる方向に向けられた第1のアーム(3.1)及び第2のアーム(3.2)を有しており、
    前記各締付け体(3)が、前記第1のアーム(3.1)及び前記第2のアーム(3.2)を有する範囲で前記アウタレース(2)の内側輪郭の全周にわたって分配される凹部(2.1)各々の内に配置されており、前記凹部内の、半径方向外側に位置する底面(2a)に、前記アウタレース(2)の前記接触ゾーンが形成されており、
    前記凹部(2.1)が、前記底面(2a)から前記インナレース(1)に向かって互いに先細りにされるように、第1の側面(2b)及び第2の側面(2c)が形成されており、
    締付け体(3)の転動時、前記第1のアーム(3.1)が前記第1の側面(2b)に沿って滑動するとともに、前記第2のアーム(3.2)が前第2の側面(2c)に沿って滑動することを特徴とする、フリーホイール。
  2. 前記締付け体(3)が、前記アウタレース(2)によって周方向で一方の方向且つ他方の方向に交互に転動させられるようになっている、請求項1記載のフリーホイール。
  3. 前記第1のアーム(3.1)及び前記第2のアーム(3.2)が、前記締付け体(3)の転動時に前記接触ゾーンに所定の接触力で押圧可能である、請求項1又は2記載のフリーホイール。
  4. 前記接触力が、前記締付け体(3)の重心(S)を中心とした前記締付け体(3)の転動方向でのトルクを発生させるように、前記第1のアーム(3.1)及び前記第2のアーム(3.2)が配置されている、請求項3記載のフリーホイール。
  5. 前記ばね(4)が、ねじりコイルばねであり、前記ねじりコイルばねが、前記締付け体(3)の前記第1のアーム(3.1)に作用するようになっており、前記ねじりコイルばねが、前記第1の側面(2b)及び前記第2の側面(2c)が形成される前記アウタレース(2)の取り付け部(5)に取り付けられている、請求項1から4までのいずれか1項記載のフリーホイール。
  6. 前記凹部(2.1)が、前記アウタレース(2)に結合されたケージに配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のフリーホイール
  7. 前記締付け体(3)の、前記アウタレース(2)に向けられた接触面(3b)が、凸状に湾曲させられた部分と、平らに形成された部分とを有しており、
    前記凸状に湾曲させられた部分は、前記アウタレース(2)のロック方向への回動時に前記底面(2a)に接触し、前記平らに形成された部分は、前記アウタレース(2)の空転方向への回動時に前記底面(2a)に接触する、請求項1から6までのいずれか1項記載のフリーホイール。
  8. 前記ばね(4)のばね力が、前記締付け体(3)の前記第1のアーム(3.1)に加えられるようになっている、請求項1から7までのいずれか1項記載のフリーホイール。
  9. 前記アウタレース(2)の空転方向への回動時に前記締付け体(3)にトルクが作用するようになっていて、前記締付け体(3)が、前記ばね(4)のばね力に抗して前記インナレース(1)および前記アウタレース(2)から緩められるようになっており、
    前記アウタレース(2)のロック方向への回動時に前記締付け体(3)にトルクが作用するようになっていて、前記締付け体(3)が、前記インナレース(1)に押圧されるようになっている、請求項1から8までのいずれか1項記載のフリーホイール。
  10. 前記締付け体(3)の、前記インナレース(1)に向けられた接触面(3a)と、前記締付け体(3)の、前記アウタレース(2)に向けられた接触面(3b)とが、凸状に湾曲させられている、請求項1から9までのいずれか1項記載のフリーホイール。
  11. 前記締付け体(3)が、断面図で見て、くびれを形成するように、前記第1のアーム(3.1)及び前記第2のアーム(3.2)の、前記インナレース(1)側である背後から前記締付け体(3)の重心(S)に向かって先細りにされていて、次いで、前記重心(S)から前記インナレース(1)に向かって拡幅されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のフリーホイール。
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