JP5821290B2 - モジュールおよび電子機器 - Google Patents
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Description
しかしながら、このような姿勢角度検出装置では、軟質で可撓性を有するフレキシブル基板に各振動子を配置するため、(1)振動子の実装が困難であること、(2)振動子を所望の姿勢とするのが困難であること、具体的には、振動子の検出軸が互いに直交した状態とし、さらにはその状態を維持するのが困難であること等の問題が発生する。
本発明のモジュールは、アナログ回路および前記アナログ回路と電気的に接続されている第1のセンサー素子を有する第1の基板と、
デジタル回路を有する第2の基板と、
第2のセンサー素子を有する第3の基板と、
前記アナログ回路と前記デジタル回路とを電気的に接続するように前記第1の基板と前記第2の基板とを連結する第1の連結部と、
前記アナログ回路と前記第2のセンサー素子とを電気的に接続するように前記第1の基板と前記第3の基板とを連結する第2の連結部と、を有し、
前記第1の基板と前記第2の基板とは、平面視で互いに重なる位置に配置され、
前記アナログ回路は、前記第1の基板の前記第2の基板側の面に配置され、
前記デジタル回路は、前記第2の基板の前記第1の基板側の面に配置され、
前記第1のセンサー素子は、前記第1の基板の前記第2の基板と反対側の面に配置されていることを特徴とする。
これにより、センサー素子の実装が簡単で、かつセンサー素子を所望の姿勢とすることができるモジュールが得られる。具体的には、第2の連結部を曲げ変形させることで、第1の基板に対するセンサー素子の姿勢を簡単に変化させることができ、簡単にセンサー素子の姿勢を一定に保つことができる。
前記アナログ回路と前記第3のセンサー素子とを電気的に接続するように、前記第1の基板と前記第4の基板、または、前記第3の基板と前記第4の基板を連結する第3の連結部と、を有することが好ましい。
これにより、第1のセンサー素子、第2のセンサー素子および第3のセンサー素子の姿勢をそれぞれ独立して変化させることができる。
これにより、第1のセンサー素子、第2のセンサー素子および第3のセンサー素子を互いに直交した姿勢とすることができる。
これにより、角速度または加速度を検出することができる。
本発明のモジュールでは、前記第1のセンサー素子、前記第2のセンサー素子および前記第3のセンサー素子の検出軸は、互いに直交していることが好ましい。
これにより、互いに直交する3軸の各軸まわりの角速度を検出することができる。
前記デジタル回路と前記コネクターとを電気的に接続するように、前記第2の基板と前記第5の基板とを連結する第4の連結部と、を有していることが好ましい。
これにより、信号の入力、出力が容易となる。
本発明のモジュールでは、前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方は、切欠部を有し、
前記切欠部から前記連結部が延出していることが好ましい。
これにより、各連結部を曲げ変形させ易くなる。
前記デジタル回路は、マイクロコントローラーを含むことが好ましい。
これにより、センサー素子で検出された信号を簡単かつ正確に出力することができる。
本発明のモジュールでは、固定面を複数備えた支持部材を有し、
前記第1の基板、前記第2の基板および前記第3の基板の各々は、前記固定面に沿って配置されることが好ましい。
これにより、簡単に、センサー素子の姿勢を維持することができる。
本発明の電子機器は、本発明のモジュールを有することを特徴とする。
これにより、信頼性に優れる電子機器が得られる。
1.モジュール
≪第1実施形態≫
まず、本発明のモジュールの第1実施形態について説明する。
<実装基板2>
実装基板2は、硬質で変形し難いリジッド基板と、軟質で変形し易いフレキシブル基板とを組み合わせたリジッドフレキシブル基板である。このような実装基板2としては、例えば、フレキシブル基板の両側にガラスエポキシ基板等の硬質層を貼り付け、この部分をリジッド基板として用いるもの等、公知のリジッドフレキシブル基板を用いることができる。
図2(a)、(b)に示すように、実装基板2には複数の電子部品4が実装されている。
実装基板2には、電子部品4として、1軸検出型の3つの角速度センサー411〜413と、3軸検出型の加速度センサー42と、各種電子部品を駆動するための第1の電源回路431および第2の電源回路432と、センサー類(411〜413、42)からの出力信号を増幅する増幅回路44と、増幅回路44で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路45と、所望の制御を行うマイクロコントローラー46と、EEPROM等の不揮発性メモリー47と、方位を検出する方位センサー(磁気センサー)48と、インターフェース用のコネクター49とが実装されている。なお、加速度センサー42は、ここでは1素子で3軸検出する構造のものを用いているが、角速度センサーと同様に1軸検出の加速度センサーを3つ用いても良い。
(第1のリジッド基板21)
第1のリジッド基板21の表側実装面211には、第1の電源回路431、増幅回路44およびアナログ/デジタル変換回路45が実装されており、裏側実装面212には、Z軸まわりの角速度を検出する角速度センサー(第1のセンサー素子)411および加速度センサー42が実装されている。なお、角速度センサー411、加速度センサー42を表側実装面211に実装し、第1の電源回路431、増幅回路44、およびアナログ/デジタル変換回路45を裏側実装面212に実装しても良い。
第2のリジッド基板22の表側実装面221には、マイクロコントローラー46が実装され、裏側実装面222には、マイクロコントローラー46を起動する第2の電源回路432、データを保存する不揮発性メモリー47および方位センサー48が実装されている。
第3のリジッド基板23の表側実装面231には、x軸まわりの角速度を検出する角速度センサー(第2のセンサー素子)412が実装されている。
(第4のリジッド基板24)
第4のリジッド基板24の表側実装面241には、y軸まわりの角速度を角速度センサー(第3のセンサー素子)413が実装されている。
第5のリジッド基板25の裏側実装面252には、インターフェース用のコネクター49が実装されている。これにより、信号の出力や、温度補正係数等の信号の入力を簡単に行うことができる。
以上、電子部品4の配置について詳細に説明した。
角速度センサー411〜413としては、角速度を検出することができれば、特に限定されず、公知の1軸検出型の角速度センサーを用いることができる。このような角速度センサー411〜413としては、例えば、図4に示すような振動片5を有するセンサーを用いることができる。
図5および図6に示すように、支持部材3は、略直方体状をなしており、対向配置された上面31および下面32と、これらを接続する4つの側面33、34、35、36とを有している。このような支持部材3では、少なくとも、隣り合う2つの側面と、上面31または下面32とが、互いに直交するように精度よく形成されている。なお、本実施形態では、隣り合う面の全てが互いに直交するように精度よく形成されている。
側面33は、第3のリジッド基板23を固定する固定面を構成する。第3のリジッド基板23は、その表側実装面231を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面33に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面33の両端部から突出する2つの突起332、333を有し、この突起332、333に第3のリジッド基板23に形成された孔部23a、23bが係合している。これにより、図7に示すように、第3のリジッド基板23が側面33に固定されている。
第3のリジッド基板23の側面33への固定は、さらに、接着剤による接着を併用することが好ましい。これにより、第3のリジッド基板23を側面33により強固に固定することができる。このことは、後述する他のリジッド基板21、22、24、25についても同様である。
また、角速度センサー412の天頂面(第1のリジッド基板21に実装された面とは反対側の面)と支持部材の凹部331の表面とを接着剤等により接合しても良い。このような構成とすることで、センサー素子と支持部材との接合を強固なものとすることができる。
側面34は、第4のリジッド基板24を固定する固定面を構成する。第4のリジッド基板24は、その表側実装面241を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面34に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面34の両端部から突出する2つの突起342、343を有し、この突起342、343に第4のリジッド基板24に形成された孔部24a、24bが係合している。これにより、図7に示すように、第4のリジッド基板24が側面34に固定されている。
また、角速度センサー413の天頂面(第2のリジッド基板22に実装された面とは反対側の面)と支持部材の凹部341の表面とを接着剤等により接合しても良い。このような構成とすることで、センサー素子と支持部材との接合を強固なものとすることができる。
側面35は、第5のリジッド基板25を固定する固定面を構成する。第5のリジッド基板25は、その表側実装面251を支持部材3側(内側)に向けた状態で側面35に固定されている。すなわち、第5のリジッド基板25は、コネクター49をモジュール1の外側に露出させた状態で側面35に固定されている。具体的には、支持部材3は、側面35の両端部から突出する2つの突起352、353を有し、この突起352、353に第5のリジッド基板25に形成された孔部25a、25bが係合している。これにより、図7に示すように、第5のリジッド基板25が側面35に固定されている。
下面32は、第1のリジッド基板21を固定する固定面を構成する。第1のリジッド基板21は、その表側実装面211を支持部材3側(内側)に向けた状態で下面32に固定されている。具体的には、支持部材3は、下面32の対角関係にある2つの角部に形成された2つのネジ穴32a、32bを有している。このネジ穴32a、32bに、第1のリジッド基板21に形成された孔部21a、21bを合わせ、ネジ81、82によりネジ止めすることにより、図7に示すように、第1のリジッド基板21が下面32に固定されている。なお、ネジ穴32a、32bの代りに突起部を設け、この突起部と孔部21a、21bとを係合することにより固定してもよい。
上面31は、第2のリジッド基板22を固定する固定面を構成する。第2のリジッド基板22は、その表側実装面221を支持部材3側(内側)に向けた状態で上面31に固定されている。具体的には、支持部材3は、上面31の対角関係にある2つの角部に形成された2つのネジ穴31a、31bを有している。これらネジ穴31a、31bは、下面32に形成されたネジ穴32a、32bと対向して形成されている。このネジ穴31a、31bに、第2のリジッド基板22に形成された孔部22a、22bを合わせ、ネジ83、84によりネジ止めすることにより、図7に示すように、第2のリジッド基板22が上面31に固定されている。
このような材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、銅、アルミニウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物等が挙げられる。このうち、合金としては、例えば、ステンレス鋼、インコネル、その他例えばジュラルミン等の各種アルミニウム系合金が挙げられる。
このような支持部材3は、互いに直交する3つの面、すなわち下面32、側面33および側面34を有しているため、下面32に角速度センサー411が実装された第1のリジッド基板21を固定し、側面33に角速度センサー412が実装された第3のリジッド基板23を固定し、側面34に角速度センサー413が実装された第4のリジッド基板24を固定するだけで、簡単かつ確実に、3つの角速度センサー411〜413を互いに直交して配置することができる。すなわち、角速度センサー411の検出軸A1と、角速度センサー412の検出軸A2と、角速度センサー413の検出軸A3とが互いに直交するように配置することができる。そのため、簡単に、モジュール1の角速度の検出精度を向上させることができる。
図1に示すように、ケーシング(保持部材)6は、支持部材3を固定する台座7と、台座7に固定された支持部材3を覆う蓋部材(キャップ)8とを有している。以下、台座7および蓋部材10について順次説明する。
図8に示すように、台座7は、板状をなし、略矩形の平面視形状を有している。このように、台座7を略矩形の平面視形状とすることにより、モジュール1の外部からx軸、y軸、z軸(角速度センサー411〜413の検出軸A1〜A3)の各軸を確認し易く、モジュール1を図示しない対象物(例えば、電子機器側の回路基板)等に搭載する際に、その搭載(位置決め)がし易くなる。
このようなアライメント部741〜744のうち、対角関係にある2つのアライメント部742、744は、ネジ穴761、762を有している。ネジ穴761、762は、台座7(載置面741a〜744a)に載置された支持部材3を台座7に固定するためのネジ穴である。すなわち、ネジ穴761、762は、支持部材3を台座7に固定するための固定部を構成する。
なお、台座7への支持部材3の固定は、ネジ止めとともに接着剤による接合を併用してもよい。これにより、台座7と支持部材3との間に接着剤層が介在するため、支持部材3の不要な振動が抑制される。その結果、角速度センサー411〜413等の検出精度が向上する。
台座7の構成材料としては、特に限定されないが、制振特性を有する材料であるのが好ましい。これにより、支持部材3の不要な振動が抑えられ、角速度センサー411〜413等の検出精度が向上する。このような材料としては、例えば、マグネシウム合金、鉄系合金、銅合金、マンガン合金、Ni−Ti系合金などの各種制振合金が挙げられる。
このような台座7によれば、支持部材3を簡単に固定することができるとともに、台座7に対する支持部材3のx軸、y軸、z軸の各軸まわりの位置決めを簡単かつ高精度に行うことができる。そのため、優れた検出精度を発揮することができるモジュール1が得られる。
蓋部材10は、支持部材3を覆うように台座7に固定される。これにより、電子部品4を保護することができる。また、蓋部材10の側面には、開口101が形成されており、蓋部材10が台座7に固定された状態にて、この開口101からコネクター49が外部に露出している。これにより、外部機器とコネクター49との電気接続を容易に行うことができる。台座7と蓋部材10の固定方法は、特に限定されず、嵌合、螺合、接着剤による接合を用いることができる。
また、蓋部材10は、xy平面視にて、台座7に形成された長孔711、712と重ならないように、2つの角部が切欠している。これにより、モジュール1の対象物(対象物)への固定を容易に行うことができる。
以上、ケーシング6について説明した。
次いで、本発明のモジュールの第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態にかかるモジュールが有する実装基板の平面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10に示すように、実装基板2Aは、互いに離間して配置された第1のリジッド基板21、第2のリジッド基板22、第3のリジッド基板23、第4のリジッド基板24および第5のリジッド基板25と、これらを連結するフレキシブル基板26Aとで構成されている。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上のようなモジュール1は、各種電子機器に組み込むことができる。以下、モジュール1を搭載した本発明の電子機器について説明する。図11は、モジュール1を搭載した電子機器500の構成の一例を示す図である。電子機器500としては、特に限定されず、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カーナビゲーションシステム、携帯電話、モバイルPC、ロボット、ゲーム機、ゲームコントローラーなどが挙げられる。
また、前述した実施形態では、実装基板に3つの角速度センサーが実装された構成について説明したが、角速度センサーの数は、これに限定されず、1つでもよいし、2つでもよい。また、角速度センサーの数に応じて、リジッド基板の数も変更してもよい。
また、前述した実施形態では、実装基板としてリジッドフレキシブル基板を用いた構成について説明したが、実装基板としてフレキシブル基板を用いてもよい。
Claims (10)
- アナログ回路および前記アナログ回路と電気的に接続されている第1のセンサー素子を有する第1の基板と、
デジタル回路を有する第2の基板と、
第2のセンサー素子を有する第3の基板と、
前記アナログ回路と前記デジタル回路とを電気的に接続するように前記第1の基板と前記第2の基板とを連結する第1の連結部と、
前記アナログ回路と前記第2のセンサー素子とを電気的に接続するように前記第1の基板と前記第3の基板とを連結する第2の連結部と、を有し、
前記第1の基板と前記第2の基板とは、平面視で互いに重なる位置に配置され、
前記アナログ回路は、前記第1の基板の前記第2の基板側の面に配置され、
前記デジタル回路は、前記第2の基板の前記第1の基板側の面に配置され、
前記第1のセンサー素子は、前記第1の基板の前記第2の基板と反対側の面に配置されていることを特徴とするモジュール。 - 第3のセンサー素子を有する第4の基板と、
前記アナログ回路と前記第3のセンサー素子とを電気的に接続するように、前記第1の基板と前記第4の基板、または、前記第3の基板と前記第4の基板を連結する第3の連結部と、を有する、請求項1に記載のモジュール。 - 前記第1の基板、前記第3の基板および前記第4の基板が互いに垂直に配置されている請求項2に記載のモジュール。
- 前記第1のセンサー素子、前記第2のセンサー素子および前記第3のセンサー素子の各々は、加速度センサーまたは角速度センサーである請求項2または3に記載のモジュール。
- 前記第1のセンサー素子、前記第2のセンサー素子および前記第3のセンサー素子の検出軸は、互いに直交している請求項4に記載のモジュール。
- インターフェース用のコネクターを備えた第5の基板と、
前記デジタル回路と前記コネクターとを電気的に接続するように、前記第2の基板と前記第5の基板とを連結する第4の連結部と、を有している請求項1ないし5のいずれか一項に記載のモジュール。 - 前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方は、切欠部を有し、
前記切欠部から前記連結部が延出している請求項1ないし6のいずれか一項に記載のモジュール。 - 前記アナログ回路は、電源回路、増幅回路、およびアナログ/デジタル変換回路の少なくとも1つを含み、
前記デジタル回路は、マイクロコントローラーを含む、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のモジュール。 - 固定面を複数備えた支持部材を有し、
前記第1の基板、前記第2の基板および前記第3の基板の各々は、前記固定面に沿って配置される請求項1ないし8のいずれか一項に記載のモジュール。 - 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のモジュールを有することを特徴とする電子機器。
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