JP5821116B2 - プレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠 - Google Patents

プレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠 Download PDF

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Description

本発明は、一般住宅等の建築物の基礎施工に用いるプレキャストコンクリート基礎梁部材に関して、工場等での生産性を向上できる型枠に関する。
従来、縦断面形状が縦長のコンクリート製の基礎梁部材と縦断面形状が逆U字状のコンクリート製の基礎梁部接合用部材を予め工場等で大量生産し、これらを施工現場に搬送し、施工現場において一体的に連結することでコンクリートのべた基礎を短期間で構築する施工方法が知られている(特許文献1及び2参照)。
本明細書においては、上記基礎梁部材を「プレキャストコンクリート基礎梁部材」あるいは単に「基礎梁部材」と表記し、上記基礎梁部接合用部材を「プレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材」あるいは単に「接合用部材」と表記する。
上記施工方法について詳しく説明すると、まず施工現場において2つのプレキャストコンクリート基礎梁部材を、その長手方向に所定の間隔を空けて配置する。
基礎梁部材には、主筋(構造鉄筋)と剪断補強筋を略格子状に連結して埋設しており、各基礎梁部材の端面から横方向に露出している主筋を跨ぐように逆U字状のプレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材を配置する。そして、接合用部材の上面に設けた開口部等からコンクリートを打設することで、基礎梁部材及び接合用部材からなる立ち上がり部と底版とを一体的に連結し、コンクリート製の強固なべた基礎の施工が完了する。
基礎梁部材と接合用部材を用いることで、従来のように施工現場で鉄筋を組み上げ、これら鉄筋を挟む位置に型枠を固定してコンクリートを打設する施工法とは異なり、施工作業の簡略化、工期短縮、美観向上という効果を得られる。
特開2008−175036号公報 特開2011−064047号公報
上記先行技術文献として挙げた特許出願に係る発明は本願発明者のひとりによって成されたものであるが、工場等での基礎梁部材及び接合用部材の生産性向上という観点からはなお改善の余地があった。
すなわち、生産性を向上するためには型枠の組み立て及び脱型作業を可能な限り素早く行う必要がある。
しかし、例えば接合用部材に関していえば、逆U字状に成形したコンクリートブロックを型枠から取り外す作業が難しく、時間がかかるという問題があった。
また、型枠の側板の所定箇所に複数の開口を設けておき、この開口に鉄筋を通すことで鉄筋を位置決めしながらキャビティ部にコンクリートを打設するのが一般的であるが、脱型時に外部に露出している鉄筋が曲がったり絡まり合うために、側板の開口から鉄筋を抜き取る作業が難しく、時間がかかるという問題があった。
また、基礎梁部材及び接合用部材に埋設する鉄筋の本数、位置及び径の太さは様々である。したがって、工場において基礎梁部材及び接合用部材の種類に応じて開口の数、位置及び径を変更した側板を用意する必要があり、生産性の悪化や型枠製造コストの増大を招くという問題があった。
また、基礎梁部材及び接合用部材にはインサートを埋設しておくのが一般的である。通常はインサートの雌ねじ部に対して、ボルト等の雄ねじをねじ込み、ナットで締結することでインサートを型枠に仮止めした状態でコンクリートを打設する。そして、養生後、脱型することになるが、型枠から仮止め用のボルト、ナット等を取り外す作業に時間がかかる他、雌ねじ部内にコンクリート水溶液が侵入してボルトが固着してしまうという問題があった。
また、例えば型枠の下方や複雑に入り組んだ場所には作業者の手が届きにくいため、ボルト、ナット等を手や工具で回す作業が難しく、時間がかかってしまうという問題があった。
また、施工現場において基礎梁部材をその長手方向に配置し、位置決めを行った上でコンクリートを打設することになるが、重量物である基礎梁部材の位置決めは容易ではなく、施工現場での作業性の悪化を招くという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑み、工場等におけるプレキャストコンクリート基礎梁部材の生産性を向上できる型枠を提供することを目的とする。
本発明のプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠は、底板と、当該底板の周縁部から鉛直方向に立ち上がる複数の側板とによって上部が開口した箱型に形成されるキャビティ部を備え、前記複数の側板のうち少なくとも一つの側板が、鉄筋の位置決め用開口を形成するためのアタッチメントと、当該アタッチメントを磁着保持することで当該アタッチメントの前記鉛直方向への移動を制限するベースとを備えることを特徴とする。
また、前記アタッチメントが、前記開口を分割するように2以上の小片に区割りされていることを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠によれば、アタッチメントの開口に鉄筋を通すことで鉄筋を正確に位置決めすることができる。
また、アタッチメントはベースによって鉛直方向への移動が制限されている。したがって、アタッチメントに対して上下方向及び外向きに作用する外力はベースを介して型枠を載置しているテーブル等に伝達されることになる。つまりコンクリート打設時にアタッチメントがベースから脱落するおそれはない。
また、開口の数、位置及び径の太さを変えた複数種類のアタッチメントを用意しておけば、埋設する鉄筋の本数、位置及び径を変更する場合でも、ベースは変更せずに、アタッチメントのみを適当なものに変更すればよいので、基礎梁部材の型枠の製造コスト低減や生産性の向上を図ることができる。
なお、ベースにも鉄筋を通すための開口を設ける必要があるが、この開口のサイズを可能な限り大きくしておくことが、埋設する鉄筋の本数及び位置の変更の自由度を向上させる点から好ましい。
また、アタッチメントはベースに対して磁力で固定されているだけなので、脱型時にアタッチメントをベースから引き離すだけで容易に取り外すことができる。
特に、アタッチメントが開口を分割するように2以上の小片に区割りされている場合には、各小片同士は接合されていないので、脱型時に各小片を分割して容易に取り出すことができる。これにより、鉄筋が側板に固着するような事態を防止し、脱型作業を簡略化できるので生産性が向上する。また、脱型後の側板の清掃作業も容易になる。
プレキャストコンクリート基礎梁部材及びプレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材の外観及び施工現場での配置を示す概略図である。 基礎梁部材の製造用型枠を示す平面図(a)及び左側面図(b)である。 ベースを示す右側面図(a)及び縦断面図(b)、アタッチメントを示す右側面図(c)、アタッチメントの第1及び第2の小片を示す正面図(d)、アタッチメントをベースに取り付けた状態を示す右側面図(e)である。 ベース及びアタッチメントの他の構成例を示す斜視図である。 第2の実施の形態における基礎梁部材の製造用型枠を示す正面図である。 アタッチメントを示す正面図(a)、ベースを示す正面図(b)及び平面図(c)、アタッチメントをベースに取り付けた状態を示す正面図(d)である。 アタッチメントとベースを示す斜視図である。 他の構成例のアタッチメントをベースに取り付ける状態を示す正面図(a)及び縦断面図(b)である。 接合用部材の製造用型枠を示す縦断面図である。 インサートキットを示す側面図である。 インサートキットの縦断面図である。 インサートキットを側板に取り付けた状態を示す縦断面図である。 プレキャストコンクリート基礎梁部材用位置決め金具を示す斜視図である。 プレキャストコンクリート基礎梁部材用位置決め金具を示す斜視図である。 図14のA-A線矢視図である。 プレキャストコンクリート基礎梁部材用位置決め金具の右側面図である。 位置決め方法を示す斜視図である。
[第一の実施の形態]
本発明のプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠の第一の実施の形態について説明する。
図1はプレキャストコンクリート基礎梁部材1及びプレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材2の外観及び施工現場での配置を示す概略図である。詳しい説明は後述するが、基礎梁部材1の上面にはインサートキット60のキャップ62が露出しており、脚部3の下面にはプレキャストコンクリート基礎梁部材用位置決め金具70が取り付けられており、左右の側面から鉄筋(主筋)4が露出している。
図2に示すように、基礎梁部材の製造用型枠10は底板11と、底板11の周縁部から鉛直方向(上下方向)に立ち上がる4枚の側板12を備えており、コンクリートを打設するキャビティ部はこれら底板11及び側板12によって上部が開口したほぼ箱型形状になる。
なお、実際には基礎梁部材1の下側に脚部3を一体成形する必要があるため、図2(a)に示す平面視の状態で前側の側板12は脚部3を成形するための凸部13が設けられている。
左右両側の側板12は小口面を形成するための側板にあたる。そして、これら左右の側板12はそれぞれ図3に示すアタッチメント20とベース30とを備える。
なお、図3(a)〜(e)にはそれぞれ矢印で前後左右上下方向を示してあるが、この方向は図2に示したアタッチメント20及びベース30を型枠10に取り付けた状態を基準にしている。図4以降の各図も特に指示しない限り同様に図2の状態を基準にした方向を示すものとする。
アタッチメント20は、基礎梁部材1に埋設する鉄筋(主筋)4を適切な位置に固定するためのいわゆる位置決め用部材であり、鉄等の磁着性を有する金属で成形されている。
具体的には、立設した状態のプレキャストコンクリート基礎梁部材1の上部に2本、下部に3本の鉄筋4を埋設する場合、アタッチメント20には上部2本の鉄筋4を通すための2つの開口21と、下部3本の鉄筋4を通すための3つの開口21が設けられており、さらに、これら5つの開口21を分割するように3つの小片(第1〜第3の小片20a〜20c)に区割りされている。
各開口21の径は、埋設する鉄筋4の径に応じた寸法となるように設定されており、例えば鉄筋4として異形棒鋼を使用する場合には公称直径よりもわずかに大き目の径にするのが好ましい。
また、開口21の径が異なる複数種類のアタッチメントを用意しておくことで、径が異なる複数種類の鉄筋4に対応した型枠を迅速に用意することが可能となる。
ベース30は、3つの小片20a〜20cからなるアタッチメント20を保持するための金属製の部材である。具体的には、アタッチメント20を格納するためにアタッチメント20の外形とほぼ同一形状の凹部31が設けられている。左側の側板12の場合、凹部31は図3(b)に示す縦断面視の状態で左側が底となるように窪んだ形状となる。
また、ベース30には各小片20a〜20cに対応する位置に磁石32が取り付けられており、更に各鉄筋4を通すための開口33が設けられている。
したがって、図3(e)に示すように各小片20a〜20cをベース30の凹部31に埋め込み、アタッチメント20の開口21に鉄筋4を通すことで、アタッチメント20をベース30に磁着保持した状態で鉄筋4を位置決めすることができる。
この状態で型枠10にコンクリートを打設すると、コンクリートからアタッチメント20に対して主に上下方向(鉛直方向)及び型枠の内側から外側に向かう外力が作用することになるが、アタッチメント20はその側面がベース30の凹部31の内側面に接触した状態で保持されている。つまり、アタッチメント20はベース30によって上下方向及び外側への移動が制限されているため、これら上下方向及び外側に向かう外力がアタッチメント20を介してベース30に伝達され、更に型枠10を載置しているテーブル14等に伝達されることになるため、各小片20a〜20cがベース30から脱落することはない。
また、アタッチメント20の開口21の径は鉄筋4の径よりもわずかに大きい程度であるため、コンクリートがアタッチメント20の開口21を通って外部に漏出する量をほぼゼロあるいはごく僅かに抑えることができる。
なお、プレキャストコンクリート基礎梁部材1の小口面に上下2つのシアコッタ5(図1参照)を形成するためにアタッチメント20及びベース30の対応箇所にはシアコッタ形成用の台形状の凸部22(図3(d)参照)及び34を設けている。
なお、磁石32を各小片20a〜20c側に取り付けるものとしてもよく、また、図4(a)及び(b)に示すように、中央に位置決め用の開口23aを設けた磁石をアタッチメント23とし、ベース35にこのアタッチメント23が収まる程度の凹部35a及び位置決め用開口23aよりも大径の開口35bを設ける構成であってもよい。この場合、開口23aの径を変えた複数のアタッチメント23を用意しておき、適宜ベース35に付け替えるだけでよいので工場での生産性を向上できる。
[第二の実施の形態]
次に、本発明のプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠の第二の実施の形態について説明するが、上記第一の実施の形態と同一の構成となる箇所についてはその説明を省略する。本実施の形態の型枠はL字状に屈曲した鉄筋に特に適している。
図5に示すように、本実施の形態では型枠40を構成する側板41のうち前方の側板41、すなわち立設した状態のプレキャストコンクリート基礎梁部材1の下面を形成するための側板41に、鉄筋(剪断補強筋)4の位置決め用のアタッチメント42とベース43を設けている。
図6(a)に示すように、アタッチメント42は、上下にのびるほぼ長方形状の薄板で構成されており、その上端部に鉄筋4を通すための半円状の開口42aを備えている。また、そのほぼ中央部には左側に突出する突起42bが設けられている。
図6(b)に示すように、ベース43は、左右方向にのびる鉄等の磁着性を有する金属の薄板で構成されており、アタッチメント42を格納するためにアタッチメント42の外形とほぼ同一形状の凹部43aを備えている。凹部43aは図6(c)に示す平面視の状態で後側が底となるように窪んだ形状となる。
また、アタッチメント42の突起42bに対応する凹部43aの位置には磁石43bが取り付けられている。
また、ベース43は、アタッチメント42を凹部43aに格納した状態で、アタッチメント42の半円状の開口42aに対向する位置に半円状の開口43cを備えている。そして、これらアタッチメント42の開口42aとベース43の開口43cとで形成されるほぼ円形の開口を鉄筋4の位置決め用開口として利用することになる。
つまり、図7(a)及び(b)に示すように、アタッチメント42をベース43の凹部43aに埋め込み、円形の開口にL字状の鉄筋4を通すことで、アタッチメント42をベース43に磁着保持した状態で鉄筋4を位置決めすることができる。
脱型時に、図7(b)に示すように、側板41を軸L1を中心に矢印で示す方向に回転させると、アタッチメント42は鉄筋4によって上方に押されることで磁着が解除されて、凹部43aから自然と脱落するので、脱型作業を速やかに完了させることができる。なお、アタッチメント42を作業者が手作業で取り外してもよい。
また、図8(a)及び(b)に示すように、アタッチメント44の下端部に半円状の開口44aを設け、ベース45には上下方向にのびて下端部が半円形となる開口45aを設ける構成であってもよい。この場合も同様に、ベース45の凹部45bにアタッチメント44を嵌め込み、アタッチメント44の半円状の開口44aとベース45の半円状の開口45aとで形成されるほぼ円形の開口を鉄筋4の位置決め用開口として利用することができる。
次に、プレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材の製造用型枠の実施の形態について説明する。
図9(a)に示すように、プレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材の製造用型枠50は外型51と中型52を備えている。
外型51は、底板51aと、底板51aの周縁部から鉛直方向に立ち上がる4枚の側板51bとによって上部が開口した箱型に形成されている。
中型52は、底板51aに対して鉛直面内で回転可能となるように4枚の側板51bのうち一つの側板51b(本実施の形態においては後方の側板)に支持されている。
そして、これら外型51と中型52とによりキャビティ部53がほぼU字状に形成されており、キャビティ部53にコンクリートを流し込むことでコンクリートブロック54を逆U字状に成形できる。
脱型時には図9(b)に示すように中形52を上方に回転移動させた状態で、インサートに締結した吊り具等を利用してコンクリートブロック54を上方(図の矢印方向)に引き抜くことになる。ここで、中型52は側板51bを介して型枠50を支持するテーブル55と一体的に連結する構造となっており、型枠50及びテーブル55の自重によってコンクリートブロック54を下方に引っ張る外力が作用することになるので、コンクリートブロック54を中型から容易に引き剥がすことができ、これによりプレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材2を容易に製造することができる。
次に、インサートキットの実施の形態について説明する。
図10に示すように、インサートキット60は本体部61、キャップ62及び治具63から構成される。
図11に示すように、本体部61は内周面に雌ねじ穴61aを有する筒状の金属部材である。なお、本実施の形態においては本体部61の側面から後方に向かって延長部材64として2本の異形棒鋼が接合されている。
キャップ62は先端に向かって外径がテーパー状に縮径する円筒型の合成樹脂製である。また、また、キャップ62の後端には係止部62aが設けられており、本体部先端の突起61bと係合することで本体部61の先端外周を水密状態に覆っている。
治具63は中央に鍔部63a及び段差部63bを有する棒状部材であり、コンクリートブロック成形時にはその前方の端部が型枠の側板に取り付けられ、段差部63bがキャップ62の開口62bの内周面62cに嵌り込み、さらに後方の端部が本体部61の雌ねじ穴61aの内周面に保持されることになる。
次にインサートキットの使用方法について説明する。
図12に示すように、作業者は型枠の側板65の所定位置(例えば、基礎梁部材1の上面や脚部3の底を形成する位置)に設けてある開口を介して、側板65の内面側(キャビティの内面となる側)から治具63を挿入し、治具63の前方の端部をナット66で側板65に固定することで、治具63の後方の端部を側板65の内面側に突出した状態にしておく。
次に、治具63の後方の端部をキャップ62の開口62bから本体部61内に挿入する。ここで、治具63の後方の端部は、本体部61の雌ねじ穴61aの内周面を摺動可能となるような寸法に成形されている。また、キャップ62の先端面は当該キャップ62の開口62bの中心軸L2に対して直交するように成形されているため、キャップ62、本体部61及び延長部材64は治具63を介して側板65に直交した状態で仮止めされる。
この状態で型枠のキャビティ部内にコンクリートを流し込むと、コンクリートからキャップ62、本体部61及び延長部材64に対して下方に向かう外力が作用し、この外力に起因した剪断応力及びモーメントが発生するが、治具63の後方の端部が本体部の中間位置にまで及ぶ程度の長さを有しているため、これら剪断応力及びモーメントに対して十分対抗し得る程度の強度を有することになる。
そして、脱型時に側板65を展開すると、側板65に固定されている治具63はその後方の端部が本体部61内部を前方に摺動していきキャップ62から抜け出る。したがって、脱型作業の効率性が向上する。
次に、プレキャストコンクリート基礎梁部材用位置決め金具の実施の形態について説明する。
図13及び図14に示すように、本位置決め金具70は、平面視略矩形状の板状の本体部71と、本体部の左右の周縁部から下方にのびる2本の下垂部72を備えており、図15に示すように縦断面形状がコ字状に形成されている。
また、位置決め金具70は基礎梁部材1と連結するための前後2本の連結用ボルト73と、基礎梁部材1の上下方向の高さと傾斜度を調節するための前後2本の位置決め用ボルト74と、本体部71の四隅に形成され、基礎梁部材1の水平方向の位置を調節するための切り欠き部75を備えている。
図16に示すように、位置決め金具70は連結用ボルト73を基礎梁部材1の脚部3に埋設されているインサート3aに挿入することで基礎梁部材1に取り付けられる。なお、図16は位置決め金具70の右側面図であり、実際には点線で示したインサート3a及び連結用ボルト73は目視できない。
位置決め金具70には基礎梁部材1から大きな荷重及びモーメントが作用するため、図15に示すように、下垂部72と平行であって切り欠き部75の近傍にまでのびる補強部としてのリブ76が形成されている。
また、本体部71は薄板で形成されているために、位置決め用ボルト74を挿通するための雌ねじ部77を本体部の下面から下方に延長して設けている。
基礎梁部材1の上下方向の位置及び傾斜度を微調整する際には、前後2本の位置決め用ボルト74の先端が鉄板78に接触している状態で位置決め用ボルト74を回し、本体部71の下面側への位置決め用ボルト74の露出長さを調節することで行う。
また、基礎梁部材1の水平方向(前後左右方向)の位置を微調整する際には、図17に示すように、切り欠き部75に工具79を押し込み、矢印方向に移動させることで行う。図17は左右方向の位置決めについて示しているが、前後方向の位置決めも同様である。
なお、上記実施の形態で示した構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、基礎梁部材1に埋設する鉄筋(主筋)4の本数を上部2本、下部3本としたが1本以上であればよく、補強用鉄筋4の本数及び配置に応じてアタッチメント20及びベース30の構造を適宜変更すればよい。
工場等におけるプレキャストコンクリート基礎梁部材の生産性を向上できる型枠であり、産業上の利用可能性を有する。
1 プレキャストコンクリート基礎梁部材
2 プレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材
3 脚部
4 鉄筋
10 基礎梁部材の製造用型枠
11 底板
12 側板
13 凸部
20 アタッチメント
20a 第1の小片
20b 第2の小片
20c 第3の小片
21 開口
22 凸部
23 アタッチメント
23a 開口
30 ベース
31 凹部
32 磁石
33 開口
34 凸部
35 ベース
35a 凹部
35b 開口
40 型枠
41 側板
42 アタッチメント
42a 開口
42b 突起
43 ベース
43a 凹部
43b 磁石
43c 開口
44 アタッチメント
44a 開口
45 ベース
45a 開口
45b 凹部
50 プレキャストコンクリート基礎梁部接合用部材の製造用型枠
51 外型
51a 底板
51b 側板
52 中型
53 キャビティ部
54 コンクリートブロック
55 テーブル
60 インサートキット
61 本体部
61a 雌ねじ穴
61b 突起
62 キャップ
62a 係止部
62b 開口
62c 内周面
63 治具
63a 鍔部
64 延長部材
65 側板
70 位置決め金具
71 本体部
72 下垂部
73 連結用ボルト
74 位置決め用ボルト
75 切り欠き部
76 リブ
77 雌ねじ部

Claims (2)

  1. 底板と、当該底板の周縁部から鉛直方向に立ち上がる複数の側板とによって上部が開口した箱型に形成されるキャビティ部を備え、
    前記複数の側板のうち少なくとも一つの側板が、鉄筋の位置決め用開口を形成するためのアタッチメントと、当該アタッチメントを磁着保持することで当該アタッチメントの前記鉛直方向への移動を制限するベースとを備えることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠。
  2. 前記アタッチメントが、前記開口を分割するように2以上の小片に区割りされていることを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート基礎梁部材の製造用型枠。
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