JP5821078B2 - スプライスユニット - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題を解決し、単一の余長トレイで、光ケーブルと光ファイバの一方又は両方を巻いた状態で収納することができるスプライスユニットを提供する。
これにより、巻かれた光ケーブルが第1ガイドから外れてしまったとしても、光ケーブルが配線押さえ片により押さえられ、光ケーブルの余長トレイからはみ出しが防止される。
また、巻かれた光ファイバが第2ガイドから外れてしまったとしても、光ファイバが配線押さえにより押さえられ、光ファイバの余長トレイからのはみ出しが防止される。
また、第1ガイドは複数の円弧状片又は円筒で構成されているので、光ケーブルの折損が防止される。
また、第1ガイドには、ケーブル押さえ片が略水平方向に形成されているので、第1ガイドにより巻かれた状態でガイドされた光ケーブルがケーブル押さえ片で押さえられ、前記光ケーブルの余長トレイからのはみ出しが防止される。
また、第2ガイドには、その内側に向けてファイバ押さえ片が形成されているので、第2ガイドにより巻かれた状態でガイドされた光ファイバがファイバ押さえ片で押さえられ、前記光ファイバの余長トレイからのはみ出しが防止される。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。本発明のスプライスユニットは、ラックに段積みされて収納されるものであり、図1に示されるように、ラックのアングル等に固定される固定部200と、この固定部200にスライド可能に取り付けられたスライド部100とから構成されている。固定部200の底部には、ケーブルガイド201が配設されている。このケーブルガイド201は、スライド部100にまで連設されている。ケーブルガイド201は、外部から引き込まれた光ケーブル等を保護するものであり、フレキシブルチューブ等で構成されている。なお、本実施形態においては固定部200の上方は開放されているが、実際には蓋やカバーなどが形成されているものである。
前面パネル50は、支持部材60により、筐体10の前方に離間して取り付けられている。支持部材60には、出線穴60aが形成されている。この出線穴60aから、各アダプタ接続部40に接続された各光ファイバが出線されて、ラックに収納された各機器、またはラック外に形成された各機器に配線される。
余長トレイ20は、融着トレイ30に接続される光ケーブルや光ファイバの余長分や、外部から入力または外部に出力するアダプタ接続部40に接続される光ケーブルや光ファイバの余長分などが巻かれた状態で収納するものである。本発明の余長トレイ20は、図3〜図5に示されるように、底面21から垂直方向に、第1ガイド22、第2ガイド23が同一方向に立設されている。図4に示されるように、第1ガイド22は、上面視した場合に、円弧中心を同一とする複数の円弧状片から構成されている。本実施形態では、第1ガイド22は、互いに対向する一対の円弧状片から構成されている。なお、第1ガイド22は、円筒形状であっても差し支え無い。第1ガイド22の上端には、外側に向けて、板状のケーブル押さえ片22aが水平方向に形成されている。なお、外側とは、円弧や円の外側を指し、特に光ケーブルや光ファイバの巻き付けを行い、巻付部となる第1ガイド22や第2ガイド23の中心より外側を指す。
図6に示されるように、光ケーブル及び光ファイバの太さが異なるために、第2ガイド23のほうが第1ガイド22よりも低くなっている。
図6を用いて、余長トレイ20への光ケーブル等の収納方法について説明する。図6の(B)や(C)に示されるように、光ケーブル901の線径は、光ファイバ902の線径よりも太い。光ケーブル901の線径は、光ファイバ902の数により変化し、光ファイバ902の線径は、直径125ミクロン(0.125mm)程度の細線で透明度の高いガラスで形成されている。
第1ガイド22の上端には、ケーブル押さえ片22aが形成されているので、巻かれた光ケーブル901がケーブル押さえ片22aで押さえられ、巻かれた光ケーブル901の余長トレイ20からのはみ出しが防止される。なお、巻かれた光ケーブル901が第1ガイド22から外れてしまったとしても、光ケーブル901が配線押さえ片24bや配線押さえ片25aにより押さえられ、光ケーブル901の余長トレイ20からのはみ出しが防止される。
図7を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第1の別例の余長トレイを説明する。第1の別例の余長トレイは、第2ガイド23の外側に、第1ガイド22を形成し、第1ガイド22及び第2ガイド23の各々に形成されたケーブル押さえ片22a及びファイバ押さえ片23aが互いに反対方向を向くように形成した実施形態である。
図8を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第2の別例の余長トレイを説明する。第2の別例の余長トレイは、ケーブル押さえ片22bが、第1ガイド22の上端から内側向かって形成されている、つまり、第1ガイド22及び第2ガイド23の各々に形成されたケーブル押さえ片22b及びファイバ押さえ片23bが同じ方向を向くように形成した実施形態である。光ケーブルは、巻かれた状態で第1ガイド22の内側に配設され、第1ガイド22でガイドされる。また上記以外には、光ケーブルの一端を第1ガイド22の外側に引っ掛け、光ケーブルの他端を余長トレイ20の壁部に形成された配線押さえ片24bでガイドされる方法もある。第1ガイド22の上端には、ケーブル押さえ片22bが形成されているので、巻かれた光ケーブルが、ケーブル押さえ片22bで押さえられ、光ケーブルの余長トレイ20からのはみ出しが防止される。
図9を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第3の別例の余長トレイを説明する。第3の別例の余長トレイは、ケーブル押さえ片22dが、その先端を第1ガイド22の内側と外側のいずれか一方に向けて、第1ガイド22の上端に取り付けることができるように構成された実施形態である。図に示される実施形態では、第1ガイド22の先端には係合凹部22cが形成され、ケーブル押さえ片22dの下端には、係合凹部22cに係合する係合突起22eが形成され、ケーブル押さえ片22dが第1ガイド22の上端に着脱自在に取り付けられるように構成されている。この実施形態では、光ケーブルを、第1ガイド22の外側に巻き付けることもできれば、第1ガイド22の内側に巻かれた状態で配設させることもでき、ケーブル押さえ片22dの向きを変更させることにより、巻かれた状態の光ケーブルを押さえることができる。
図10を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第4の別例の余長トレイを説明する。第4の別例の余長トレイは、ケーブル押さえ片22fが、その先端側が低くなるように形成された実施形態である。この実施形態では、第1ガイド22に巻かれた光ケーブルのケーブル押さえ片22dからの脱落がより確実に防止される。
図11を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第5の別例の余長トレイを説明する。第5の別例の余長トレイは、一対の第1ガイド22が中仕切り片25を挟むように形成され、前記一対の第1ガイド22の外側に、もう一対の第1ガイド22が形成された実施形態である。本実施形態では、いずれの第1ガイド22の円弧中心も、中仕切り片25側を向いている。本実施形態では、光ケーブル余長に応じて、第1ガイド22を選択して巻き付けることができる。このため、光ケーブルの余長が長い場合であっても、光ケーブルを余長トレイ内に収納させることができる。
図12及び図13を用いて、前記説明した余長トレイ20と異なる点について、第6の別例の余長トレイを説明する。第6の別例の余長トレイは、第1ガイド22の円弧中心が、余長トレイの端部を向いた実施形態である。本実施形態では、図13に示されるように、巻いた状態の光ケーブル901の一端を第1ガイド22に引っ掛け、前記光ケーブル901の他端を余長トレイ20端部に形成された配線押さえ片24bの下の底面21に載置させて、光ケーブル901の余長分を余長トレイ内で収納させる。本実施形態では、光ケーブル901の余長や余長トレイ20への光ケーブル901の引き込み方法に応じて、余長トレイの端部から近い位置に形成された第1ガイド22と、余長トレイの端部から遠い位置に形成された第1ガイド22を選択することにより、光ケーブル901を確実に余長トレイ内で収納させることができる。
図14を用いて、配線押さえ片24b等を異なる高さから複数形成した実施形態の余長トレイについて説明する。図14に示される実施形態では、ケーブル押さえ片22aや、ファイバ押さえ片23a、配線押さえ片24bが、異なる高さ位置から同一方向に複数形成されている。また、図14(A)に示すように、配線押さえ片24bの位置を上下方向からずらした位置に形成するものであっても良い。図14(B)においては図14(A)に示す配線押さえ片24bのみを水平方向にずらしたものであるが、同様にケーブル押さえ片22aやファイバ押さえ片23aを水平方向にずらして設置するものであっても良い。このため、光ケーブル等の余長に応じて、最適なケーブル押さえ片22aやファイバ押さえ片23a、或いは、配線押さえ片24bを選択することにより、より確実に光ケーブル等の浮き上がりを防止させることができる。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うスプライスユニットもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
20 余長トレイ
21 底面
22 第1ガイド
22a ケーブル押さえ片
23 第2ガイド
23a ファイバ押さえ片
24 壁部
24a 開口部
24b 配線押さえ
25 中仕切り片
25a 配線押さえ片
30 融着トレイ
40 アダプタ接続部
50 前面パネル
60 支持部材
100 スライド部
200 固定部
901 光ケーブル
902 光ファイバ
Claims (2)
- 複数の光ファイバを束ねられた光ケーブル又は光ファイバの余長分が収納される余長トレイを有するスプライスユニットであって、
前記余長トレイの底面には、巻かれた光ケーブルをガイドする第1ガイドを余長トレイの底面に対して垂直方向に立設するとともに、その外側位置には、巻かれた光ファイバを外側からガイドする、前記第1ガイドよりも低い第2ガイドを、前記第1ガイドと同一方向となるように余長トレイの底面に対して垂直方向に立設し、
前記第1ガイドは、複数の円弧状片又は円筒で構成され、
前記第1ガイドには、ケーブル押さえ片が外側に向けて略水平方向に形成され、
前記第2ガイドには、その内側に向けてファイバ押さえ片が形成されていることを特徴とするスプライスユニット。 - 前記余長トレイの前記底面の外縁から、壁部が立設され、
前記壁部から配線押さえ片が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプライスユニット。
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