JP5819358B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、カント路などにおけるこのような運転スタイルにも適切に対応可能な車両用操舵装置を提供することを目的とする。
ちなみに、後記する実施形態では、第1操舵トルク所定値はチョイ切りであるので20Nm以上であり、第2操舵トルク所定値は片流れしている状態であるので10Nm未満である。また、第1車両挙動量所定値は1deg/秒である。
以下の説明において、「第1の車両状態(スタンバイ状態)」は、操舵トルクの絶対値<10Nm(第2操舵トルク所定値)、かつ、ヨーレートの絶対値<1deg/秒(第1車両挙動量所定値)である。つまり、運転者による操舵がほぼされていないとも思われるような操舵状態である。
また、以下の実施形態では、「第1操舵トルク所定値」は、操舵トルクの絶対値が20Nm以上であり、「第1所定時間」は1秒であり、「第2所定時間」は500m秒である。また、「所定の条件」は、ヨーレートが2(第2車両挙動量所定値)〜10(第3車両挙動量所定値)deg/秒である。なお、これらの値は一例である。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態における車両用操舵装置Sを搭載した車両Cの全体構成を模式的に示す図である。この図1に示すように、車両Cは、車輪Wを4つ備える四輪車である(符号WFは転舵輪を示す)。そして、この車両Cは、車両用操舵装置Sの要部として、EPS_ECU1や転舵用のモータ3をはじめとした、電動パワーステアリング装置の構成を備えている。この電動パワーステアリング装置は、ステアリングハンドル(ハンドル)Hから入力される運転者の操舵力を、モータ3を作動させることで軽減する周知の装置である。このため、電動パワーステアリング装置の詳細な説明は省略する。また、車両Cは、FI_ECU2を備えるが、これも周知のものであるので、その詳細な説明を省略する。
なお、EPSは、Electric Power Steering(電動パワーステアリング)の略である。また、FIは、Fuel Injectionの略である。また、ECUは、Electronic Control Unitの略である。
なお、符号41の舵角センサ〜符号44の車輪速センサまでの各センサを総称するときは、センサ4と記載する。
ちなみに、このクルコンスイッチSWは、運転者によりOFFされる以外に、ブレーキペダルが踏み込まれるなど、所定の条件のときに自動的に解除(OFF)される。
図2に示されるように、EPS_ECU1は、EPS制御部11、片流れ対応制御部(片流れ対応制御手段)12、ゼロ電流値出力部13、切替器14、リミッタ15、加算器16、モータ駆動手段17を備え、EPS用のモータ3の駆動を制御する駆動制御手段である。ちなみに、EPS_ECU1のうち、保舵支制御部12、ゼロ電流値出力部13、切替器14、リミッタ15、及び、加算器16が、本実施形態の特徴部分である。つまり、EPS制御部11やモータ駆動手段17は公知のものであり、このため、これらの具体的な説明は省略する。
なお、目標電流値(片流れ対応)は、「補正電流値」に相当する。また、この目標電流値(片流れは)、電動モータ3に供給される実電流のうちの補正電流分に相当する。
図2に示す、FI_ECU2は、エンジンECUとも言われ、点火時期や燃料噴射量などの制御を司るECUである。本実施形態の車両CのFI_ECU2は、クルコン制御部21を備えている。クルコン制御部21はハンドルHに設置されているクルコンスイッチSWがONのときに切替器14に信号(CC制御中フラグ)を出力して、片流れ対応制御部12が出力する目標電流値(片流れ対応)を後段のリミッタ15に出力させるようにする。
次に、片流れ対応制御部12の詳細を、その内部構成を示すブロック図である図3を主に参照して説明する。
ちなみに、この実施形態での片流れ対応制御部12は、カント路や横風などのように車両Cに片流れ(片流れ)を生じさせる力に対抗して、モータ3自身の動きを抑制するような目標電流値(片流れ対応)を出力する機能を有する機能部である。
ちなみに、本実施形態では、片流れ対応舵角値の初期値は0deg、若しくはその時のハンドルHの操舵角に設定される。片流れ対応制御のときには、片流れ対応舵角値を初期値(片流れ対応制御開始時の実操舵角、若しくは0deg)から片流れに対応するように可変し、これを中点移動制御部120の出力として、減算部121に出力する。
補足すると、カント路などにおける車両Cを片流れさせようとする力に対抗して、モータ3の動きを抑制するような電流をモータ3に供給するように、対応関係の情報は設定されている。ちなみに、モータ3の動きが抑制されれば、自ずとハンドルHの動きも抑制され、結果、ハンドルHを保舵する運転者の負担が軽減される。
ちなみに、図3の電流値設定部122の枠内のグラフは、グラフの中央から右への舵角を(+)、左への舵角を(−)で示しており、例えば、右側への舵角の場合は、電流値は(−)の値に設定される。
ちなみに、説明を省略しているが、EPS制御部11にもベース電流値やダンパ電流値が存在する。しかし、この片流れ対応制御部12におけるベース電流値と後記するダンパ電流値は、片流れ対応制御(保舵支援)のためのものであり、基本的に、EPS制御部11におけるものとは別物である。
なお、このダンパ電流値設定部126は、EPS制御部11における周知のダンパ制御のものとは異なる。EPS制御部11におけるダンパ制御は、車両Cの高速走行中において、ハンドルHがふらつくことを防止してどっしりとした安定感のある操舵フィールを運転者に与えるものであるが、このダンパ電流値設定部126におけるダンパ電流値は、片流れに対抗するものである。
ちなみに、前記の電流値設定部122と同様、枠内のグラフは、グラフの中央から右へのモータ回転速度を(+)、左へのモータ回転速度を(−)で示しており、例えば、右側への回転の場合は、ダンパ電流値は(−)の値に設定される。
以上では、車両Cの全体構成から、各部の具体的な構成を説明したが、次は、その動作を具体的に説明する。
図4の左側の図に示すように、直進(直線)の平坦路では、車両Cの車体は水平であり、ハンドルHもほぼ中央であり、操舵トルクもゼロを中心にして左右ほぼ均等に周期的に振動している状況となる(微小舵)。この状況では、運転者の腕の筋肉(上腕二頭筋や上腕三頭筋など)は微小舵を繰り返す際に多少伸縮される程度である。
なお、ここでの平坦路とは、路肩方向に目立った傾斜がないこと(つまりカント路ではないこと)を意味し、道路の進行方向に存在する上下のうねり(高低差)は問わない。
図4の中央の図に示すように、道路の路肩方向に傾斜がついたカント路では、重力により車体流れ(車両Cに片流れ)が生じる。この図4の中央の図のように左側の路肩に向かって下る傾斜がついたカント路では、左側に向けて片流れ(車体流れ)が生じる。このため、運転者はハンドルHを右方向に傾けて保舵を行う。
図4の右側の図に示すように、同じカント路でも、一定の舵角で保舵するのとは異なる運転スタイルとして、前記のチョイ切りの運転スタイルがある。この運転スタイルは、車両Cが路肩方向に流されてくると、少しハンドルHを切って(チョイ切り)車両Cが進行する向きを変えて直ぐに手離しし(ハンドルHを握る力を緩め)、再度片流れして路肩方向に流されると、再度チョイ切りするものである。この運転スタイルでは、パルス状の操舵(パルス状の操舵トルクや舵角)が、同じ方向に、かつ、所定の間隔で複数回検出される。パルス状の操舵(操トルクや舵角)が検出される所定の間隔は、車速が早くなれば短くなる傾向にある。また、この所定の間隔は、車体流れ(片流れ)の力が大きくなるほど(つまりカント路の勾配が大きくなるほど)、短くなる傾向がある。また、チョイ切りは、その名の通りごく短い操舵であるので、チョイ切りによる操舵(操舵トルクや舵角)のパルスの幅に比べて、所定の間隔はかなり長い時間であるといえる。
この詳細は後記するが、この片流れ対応制御により、片流れ(車体流れ)が生じる状況においても、運転者が操舵する負担が大幅に軽減され、平坦路レベルの操舵負担を実現可能である。
次に、同じ図4を参照して、本実施形態の車両Cが、平坦路からカント路に侵入して片流れ対応制御が開始されるまでを時系列で説明する(適宜図2や図3など参照)。
図4の左側の図に示す平坦路において、運転者がハンドルHに設置されているクルコンスイッチSWをONしたとする。すると、FI_ECU2の制御のもと、DBW弁5を制御して、定速走行を行う。これにより、運転者は、定速走行のためにアクセルペダルを操作する労力が省かれる。さらに、クルコンスイッチSWがONされたことにより、FI_ECU2では、クルコン制御部21が切替器14にクルコンスイッチSWがONされた旨の信号を出力する。この信号をトリガにして、切替器14が切り替わり、片流れ対応制御部12から出力されている目標電流値を後段のリミッタ15へと通過させる。一方、切替器14は、ゼロ電流値出力部13が出力する0の電流値を遮断する。
なお、図3、図4により理解されるように、本実施形態の車両Cでは、常に片流れ対応制御部12の各機能は作動していて、目標電流値(片流れ対応)を出力している。この点について、クルコンスイッチSWがONにされたことをトリガに、休止などしていた片流れ対応制御部12の各機能が動作するようにしてもよい。
次に、車両Cが平坦路から図4の右側の図に示すカント路に侵入したとする。クルコンスイッチSWは、既に平坦路でONされているものとする。
運転者は、片流れに対応するため、チョイ切りの運転スタイルを行う。
まず、ステップS1では、操舵トルクセンサ42で検出される操舵トルクの絶対値が10Nm(第2操舵トルク所定値)以下、かつ、ヨーレートセンサ43で検出されるヨーレートの絶対値が1deg/秒(第1車両挙動量所定値)以下、という条件を満たすか否かを判定する。すなわち、車両Cが第1の車両状態(スタンバイ状態)にあるか否かを判定する。このスタンバイ状態は、運転者が、ほぼ操舵していない状態といえる。
ステップS2では、検出される操舵トルクの絶対値が20Nm(第1操舵トルク所定値)を超えたか否か(第1操舵トルク所定値を満たしたか否か)を判定する。ちなみに、第1操舵トルク所定値は、チョイ切りされたか否かを判定するための閾値である。この第1操舵トルク所定値は、車種、路面ミュー、車速、タイヤの種類、カント路の傾斜などにより値が異なることがあり、数値は一例である。ちなみに、チョイ切りのときに検出される操舵トルクは、旋回、急なレーンチェンジ、回避行動によるものよりも、一般的には小さい値といえる。
一方、2deg/秒(第2車両挙動量所定値)以下のヨーレートであれば(S4→No)、それは、直進していて片流れしていないと判定できる。また、10deg/秒(第3車両挙動量所定値)以上のヨーレートを検出すれば、それは、旋回と判定できる。
このように、このフローチャートでは、ステップS1〜S5を繰り返さなくとも、一巡で片流れを判定できる。ちなみに、ここでの所定値の他、前記の各所定値は、実験やシミュレーションなどにより適宜設定される。初期値も同様である。
なお、片流れ対応舵角値により中点が移動されていることから、この例では、運転者は、ハンドルHのセンタ感が中央よりも若干右側に移動したと感じる。
なお、片流れ対応制御中に、運転者が、旋回や車線変更などによりハンドルHを操舵したときなどについて、例えば、中点移動制御部120が、(1)ヨーレートが所定の閾値を超えたかや、(2)モータ回転速度(舵角速度)が所定の閾値を超えたかを監視して、いずれかが超えた場合は、片流れ対応制御のキャンセル条件が成立したとして、片流れ対応舵角値を初期値(例えば0deg)にする。つまり、舵角中点を元に戻す。よって、クルコンスイッチSWがONされてEPS制御部11の目標電流値に片流れ対応制御部12の目標電流値(片流れ対応)が加算されても、セルフアライメントトルクによるハンドルHの戻りを大きく阻害することはない。
図6は、本実施形態でのクルーズコントロールと片流れ対応制御との連携を示す概略的なフローチャートである。
ちなみに、本実施形態では、CC制御中フラグが出力されていなくても、図2、図3に示されるように、片流れ対応制御部12の各部は機能している。このため、ステップS13は、片流れ対応制御の「システムON」かつ「システム・インアクティブ(INACTIVE)」の表示をインパネ(インストルメント・パネル)などに行い、一方、ステップS12では片流れ対応制御の「システムON」かつ「システム・アクティブ(ACTIVE)」などの表示をインパネなどに行うようにしてもよい。
以上説明した第1実施形態によれば、クルコン(クルーズコントロール)と連携して、従来のEPSでは適切に支援されなかったカント路や横風など、車両Cに片流れを生じさせる外力が生じている状況でも、チョイ切りという運転スタイルに適合した適切な運転支援が行われ、運転者の負担を大幅に軽減できる。
しかし、この片流れ対応制御を使用する場面とクルーズコントロールを使用する場面は、似通っており、そのため、本第1実施形態では、片流れ対応制御を有効にするスイッチを独立して設けず、クルコンスイッチSWと兼用することとした。これにより、部品点数が削減されるとともに、運転者の操作が簡略化される。
しかし、切替器14を廃止したり、ステップS5がYesであることで、切替器14が片流れ対応制御部12の側に切り替わるような構成としてもよい。
また、チョイ切りの運転スタイルの判定は、図5のフローチャートに限定されるものではなく、操舵トルクセンサ42の検出値及び/又は舵角センサ41の検出値から、パルス状の操舵が、同じ方向に、かつ、所定の間隔で複数回検出されるか否かを判定することによって、チョイ切りの運転スタイルか否かを判定してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図7は、第2実施形態における連携を示す図である。
また、ナビゲーションシステムは周知であるので、NAVI_ECU6の説明も省略する。
前記した第2実施形態は、運転者のハンドルHの把持力が弱まることに対応して、片流れ対応制御の制御量を増大する実施形態を説明したが、この第3実施形態では、逆に、片流れ対応制御の制御量(目標電流値(片流れ対応)=補正電流値)を減少させたり、片流れ対応制御を停止させたりする実施形態を説明する。
図8は、第3実施形態の一例として、図3の電流値設定部122における舵角と電流値との対応関係の情報を調整することで片流れ対応制御の制御量を減少する例を示す図である。
極低車速時や停車時では、カント路の影響を比較的受けにくい。したがって、車輪速センサ44に基づく車速が例えば10Km/h以下の極低車速や、車速0の停車時は、片流れ対応制御の制御量(目標電流値(片流れ対応))を減少又は片流れ対応制御を停止するようにする。
その減少の仕方としては、(1) 図8に示すように、電流値設定部122(図3参照)における舵角と電流値(ベース電流値)との対応関係の情報(マップ)についての舵角に対応する電流値(絶対値)を、実線のものから破線のもののように引下げることが考えられる。また、(2) 別の減少の仕方として、片流れ対応制御部12(図3参照)で、片流れ対応舵角値を移動させていたが、この移動量を低減させることなど、種々の仕方で片流れ対応制御の制御量の低減を実現できる。
また、片流れ対応制御の停止は、例えば、切替器14をゼロ電流値出力部13の側に切り替えることで実現できる。
また、夜間は、視界が悪くなるため(認識可能な前方の距離が減少するため)、運転者の目視による直進判定が甘くなる。このため、昼間であれば、運転者はカント路に対応した舵角にすぐにハンドルHを合わせられるが、夜間ではその精度が悪化する。すると、夜間は、多少蛇行気味の運転になる。片流れ対応制御により舵角の中点の移動が行われ、かつ蛇行運転すると、蛇行の一方では、運転者の操舵の方向と逆になってしまい、運転者の操舵を阻害する場合がある。このため、夜間は、前記と同様の手法で、片流れ対応制御量を減少又は片流れ対応制御を停止するようにする。これにより、この違和感を抑制することができる。
なお、この減少・停止の制御は、ヘッドライトのスイッチと連動させたり車両が備える時計と連動させたりすることで実現できる。
また、ウインカが操作されたときには、ウインカと連携して、片流れ対応制御の制御量を減少又は片流れ対応制御を停止する構成とする。
また、ABS(Anti Brake Lock System)やVSA(Vehicle Stability Assist、登録商標)が作動するときや、障害物回避支援装置(追突防止装置)が作動するときは、これらと連携して、片流れ対応制御の制御量を減少又は片流れ対応制御を停止する構成とする。なお、障害物回避装置などは、衝突余裕時間(Time To Collision;TTC)に応じて片流れ対応制御の制御量を可変させることができる。例えば、TTCが5秒のときよりも、TTCが2秒のときの方が、制御量(目標電流値(片流れ対応))が小さくなるようにする。
以上、第1〜第3実施形態で説明した本発明は、以上の実施形態に限定されることなく実施することができる。例えば、ナビゲーションシステムによって、車両Cが曲線路上や市街路上などを走行していることが分かれば、切替器14をゼロ電流値出力部13の側に切り替えるようにしてもよい。
また、切替器14やゼロ電流値出力部13は必須の構成ではなく、省略することも可能である。
なお、本発明は、カント路(横風)かつ曲線路などにも対応可能である。
また、ステア・バイ・ワイヤ(Stair By Wire)にも適用できる。
11 EPS制御部
12 片流れ対応制御部(片流れ対応制御手段)
120 中点移動制御部
121 減算部
122 電流値設定部
13 ゼロ電流値出力部
14 切替器
15 リミッタ
16 加算器
17 モータ駆動手段
2 FI_ECU
21 クルコン制御部
3 モータ(電動モータ)
4 センサ
41 舵角センサ(操舵角検出手段)
42 操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段)
43 ヨーレートセンサ(車両挙動検出手段)
44 車輪速センサ
5 DBW
6 NAVI_ECU(ナビゲーション手段)
C 車両
S 車両用操舵装置
H ハンドル(ステアリングハンドル)
SW クルコンスイッチ、手離し検出手段
Claims (4)
- 操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
車両挙動を検出する車両挙動検出手段と、を有し、
前記操舵トルクに基づき、電動モータに与える電流値を制御して操舵系にアシストトルクを付与する車両用操舵装置であって、
車両に生じる片流れを検出し、当該片流れを抑制するように前記電流値を補正する補正電流値を算出する片流れ対応制御手段を備え、
前記検出された操舵トルクと車両挙動とに基づき、車両が第1の車両状態にあるか否かを判定し、
前記第1の車両状態にて、前記操舵トルクの絶対値が第1操舵トルク所定値以上となる操舵が行われたときから第1所定時間の間に、
前記車両挙動が所定の条件を満たしたときに、
前記第1操舵トルク所定値を満たしたときの前記操舵トルクの方向と同方向に前記補正電流値を算出する
ことを特徴とする車両用操舵装置。 - 前記第1の車両状態は、
前記操舵トルクの絶対値が前記第1操舵トルク所定値よりも小さい第2操舵トルク所定値以下で、
かつ、前記車両挙動の絶対値が第1車両挙動量所定値以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵装置。 - 前記車両挙動における前記所定の条件は、前記車両挙動の絶対値が第2車両挙動量所定値から第3車両挙動量所定値までの範囲をとる時間が第2所定時間以上である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置。 - 操舵トルクセンサの検出値及び/又は舵角センサの検出値から、パルス状の操舵が、同じ方向に、かつ、所定の間隔で複数回検出されるか否かを判定し、
検出される際には、検出されるパルス状の操舵と同じ方向に操舵用の電動モータを駆動する補正電流を生成させる
ことを特徴とする車両用操舵装置。
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