JP5212173B2 - 車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法 - Google Patents

車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法 Download PDF

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本発明は、車両の片流れを抑制する片流れ抑制制御を行う車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法の技術分野に属する。
従来の車両用操舵制御装置は、直進状態を維持しているときの操舵角の平均値を算出し、これに基づいて直進状態を維持するのに必要な中立点を検出しつつ、操舵補助力を制御する(例えば、特許文献1参照)。これにより、路面カントなどの外乱によって車両が片流れ(偏向)してしまうような状況でも、これを補償することができる。
特開2006−103390号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用操舵制御装置にあっては、センサ等で検出した操舵角を用いて片流れ抑制制御の制御量を決定している。そのため、操舵角検出値と真値(実際の操舵角)との間にずれが生じていると、片流れを抑制するための制御量にもずれが生じる。その結果、片流れ抑制制御を実施しているにもかかわらず車両が片流れしてしまうという現象が生じる。
そこで、本発明は、片流れ抑制制御に用いる入力値の異常を検知して、片流れの抑制を適正に行うことができる車両用操舵制御装置及び車両用操舵制御方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用操舵制御装置は、操舵状態検出値及びヨーレート検出値に基づいて、直進走行時の運転者の操舵力を零とする操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態であるときの車両の偏向量を零とする操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御する片流れ抑制制御を実施する。また、前記操舵状態検出値、前記ヨーレート検出値、及び前記片流れ抑制制御による操舵アクチュエータの駆動制御量に基づいて、前記操舵状態検出値及び前記ヨーレート検出値の少なくとも一方に誤差が含まれているか否かを判定する。そして、誤差が含まれていると判定したとき、前記操舵状態検出値及び前記ヨーレート検出値を補正する。
本発明によれば、片流れ抑制制御に用いる操舵状態検出値及びヨーレート検出値に誤差が含まれている場合には、それを補正処理して適切に車両の片流れを抑制することができる。その結果、運転者がハンドルに手を添えている状態(片流れ抑制制御に頼って走行している状態)では、車両が直進走行し、運転者がハンドルをしっかり持っている状態では、操舵反力が0になる。このように、運転者が直進走行したいときに車両が直進するという理想的な関係を維持することができる。
本実施形態における車両用操舵制御装置の構成を示す図である。 コントローラの構成を示す制御ブロック図である。 片流れ抑制制御部の具体的な構成を示す制御ブロック図である。 入力値異常検知・補正部の具体的な構成を示す制御ブロック図である。 オフセット補正値出力部で実行する異常検知及び補正値出力処理手順の前半部を示すフローチャートである。 オフセット補正値出力部で実行する異常検知及び補正値出力処理手順の後半部を示すフローチャートである。 ヨーレートYに異常が生じている状態を説明する図である。 操舵トルクTに異常が生じているときの電流指令値Ibの状態を示す図である。 運転者の修正操舵による操舵トルクTの変化を示す図である。 ヨーレートYに異常が生じているときの動作を説明する図である。 操舵トルクTに異常が生じているときの動作を説明する図である。 操舵トルクTに異常が生じているときの別の動作を説明する図である。 本発明における車両用操舵制御装置の別の例を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《第1の実施の形態》
《構成》
図1は、本実施形態における車両用操舵制御装置の構成を示す図である。
前輪2FL・2FRは、タイロッド3、ラック&ピニオン4、ステアリングシャフト5を順に介してステアリングホイール(以下、ハンドルと称す)6に連結する。ハンドル6の回転運動は、ラック&ピニオン4によってタイロッド3の左右の直線運動に変換する。これにより、前輪2FL・2FRを、キングピン軸を中心に転舵する。
電動パワーステアリングとして、ステアリングシャフト5には、例えばウォームギア等の減速機7を介して電動モータ8を接続する。この電動モータ8はコントローラ9で駆動制御する。これにより、運転者のステアリング操作に対して最適なアシストトルク(操舵補助力)を発生する。
トルクセンサ11は、操舵状態として操舵トルクTを検出する。車速センサ14は、車速Vを検出する。ヨーレートセンサ15は、車両のヨーレートYを検出する。これらの検出信号は、コントローラ9に入力する。
なお、ここではヨーレートセンサ15によってヨーレートγを検出しているが、左右輪の車輪速差からヨーレートYを推定したり、車両モデルにより車速と舵角からヨーレートYを推定したりすることもできる。
コントローラ9は、操舵トルクT、ヨーレートYおよび車速Vを入力する。
そして、コントローラ9は、運転者の操舵力を補助するアシストトルクTaを生成する。さらに、当該アシストトルクTaに応じた電動モータ8の電流指令値Iaを算出する。このとき、低速走行では路面反力つまりハンドル6を操作するときの抵抗が大きいので、アシストトルクTaを強く設定する。また、高速走行ではふらつきを防ぐためにアシストトルクTaを弱く設定する。
さらに、運転席近傍には、運転者が片流れ抑制制御のON/OFFを指示するためのスイッチ(不図示)を設ける。そして、コントローラ9は、当該スイッチがONのとき、車両の片流れを抑制するための片流れ抑制制御を実施する。
具体的には、コントローラ9は、運転者がハンドル6を把持している状態で車両が直進走行しているときに、運転者の操舵力(操舵トルク)が零となるように、上記電流指令値Iaを補正する(以下、「操舵トルク→0制御」と称す)。さらに、コントローラ9は、運転者がハンドル6に手を添えている状態で車両が直進走行していないときに、車両の偏向量(ヨーレート)が零となるように、上記電流指令値Iaを補正する(以下、「ヨーレート→0制御」と称す)。
補正後の電流指令値Iは電動モータ8に出力する。このようにして、通常の操舵補助制御を実施すると共に、車両の片流れ抑制制御を実施する。
また本実施形態では、コントローラ9で、トルクセンサ11で検出した操舵トルクT及びヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYの異常を検知する。ここで、異常が発生している状態とは、センサ検出値と真値とにずれが生じている状態のことをいう。そして、センサ検出値の異常を検知した場合には、これを解消するための補正処理を行う。
(コントローラの構成)
図2は、コントローラ9の構成を示す制御ブロック図である。
コントローラ9は、センサ検出値の異常検知および補正処理を行う入力値異常検知・補正部21と、通常の操舵補助制御を行う操舵補助制御部22と、車両の片流れ抑制制御を行う片流れ抑制制御部23と、電流指令値補正部24と、を備える。
入力値異常検知・補正部21は、操舵トルクT、ヨーレートY、車速V及び片流れ抑制制御部23で出力する電流指令値Ibを入力する。そして、操舵トルクT、ヨーレートY及び電流指令値Ibの推移に基づいて、片流れ抑制制御の入力値である操舵トルクT及びヨーレートYの異常を検知する。異常を検知した場合には、これを解消するための補正処理を行う。この異常検知処理及び補正処理については後述する。
入力値異常検知・補正部21は、操舵トルクT及びヨーレートYに対して上記処理を施し、その結果として操舵トルクTc及びヨーレートYcを出力する。
操舵補助制御部22は、操舵トルクTcおよび車速Vに基づいて、電流指令値Iaを算出する。算出した電流指令値Iaは、電流指令値補正部24に出力する。
片流れ抑制制御部23は、操舵トルクTc、ヨーレートYcおよび電流指令値Iに基づいて、電流指令値Iaを補正するための電流指令値Ibを算出する。算出した電流指令値Ibは、電流指令値補正部24に出力する。
図3は、片流れ抑制制御部23の具体的な構成を示す制御ブロック図である。
片流れ抑制制御部23は、制御切り替え部231と、第1の片流れ抑制制御部232と、第2の片流れ抑制制御部233と、第3の片流れ抑制制御部234と、電流指令値出力部235と、を備える。
制御切り替え部231は、入力値異常検知・補正部21で出力した操舵トルクTcおよびヨーレートYcを入力し、切り替えフラグSを出力する。
この制御切り替え部231は、操舵トルクTcが所定の操舵トルク閾値以上で且つヨーレートYcが所定のヨーレート閾値未満であるとき、S=2を出力する。また、制御切り替え部231は、操舵トルクTcが上記操舵トルク閾値未満で且つヨーレートYcが上記ヨーレート閾値以上であるとき、S=3を出力する。さらに、これらの条件に当てはまらない場合には、S=1を出力する。
第1の片流れ抑制制御部232は、操舵トルクTc、電流指令値I、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、操舵トルク→0制御を行うための電流指令値Ib1を出力する。ここでは、S=2であるとき、下記(1)式をもとに算出した電流指令値Ib1を出力する。
Ib1=−a・Ib+KA(b・Tp+c・Tp前回値) ………(1)
ここで、Tpはピニオントルク(ピニオン軸回りトルク)であり、操舵トルクTcと電流指令値Iとに基づいて算出する。
Tp=T+KM×I ………(2)
ここで、KMは電流指令値Iを操舵補助トルクに換算するための係数である。
また、上記(1)式において、a,b,cは時定数に応じた定数、KAはゲインである。
そして、第1の片流れ抑制制御部232は、S≠2であるときには、電流指令値Ib1=0を出力する。
これにより、車両が直進走行しているとき、車両が直進するのに必要な操舵トルクは結果的に“0”となり、運転者の操舵負担が軽減する。
第2の片流れ抑制制御部233は、ヨーレートYc、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、ヨーレート→0制御を行うための電流指令値Ib2を出力する。ここでは、S=3であるとき、下記(3)式をもとに算出した電流指令値Ib2を出力する。
Ib2=I前回値−KAP・Y−KAI・Y積算値 ………(3)
ここで、KAPは比例動作のゲイン、KAIは積分動作のゲインである。
そして、第2の片流れ抑制制御部233は、S≠3であるときには、電流指令値Ib2=0を出力する。
これにより、運転者が片流れ抑制制御に任せてハンドル手放し状態であるとき、車両は直進走行し、運転者の操舵負担が軽減する。
第3の片流れ抑制制御部234は、電流指令値Ib及び切り替えフラグSを入力し、制御量(電流指令値Ib)を更新しない制御を行うための電流指令値Ib3を出力する。ここでは、S=1であるとき、下記(4)式をもとに算出した電流指令値Ib3を出力する。
Ib3=Ib ………(4)
そして、第3の片流れ抑制制御部234は、S≠1であるときには、電流指令値Ib3=0を出力する。
これにより、片流れ抑制制御が十分働き、電流指令値Ibをこれ以上変化させる必要がない場合や、片流れ抑制制御の対象としているシーンでなく、電流指令値Ibを変化させると違和感につながる場合に、直前の制御状態を維持することができる。
また、電流指令値出力部235は、第1〜第3の片流れ抑制制御部232〜234で出力した電流指令値Ib1〜Ib3を入力する。そして、これら電流指令値Ib1〜Ib3を加算し、片流れ抑制制御の電流指令値Ibとして図2の電流指令値補正部24に出力する。
電流指令値補正部24は、操舵補助制御部22で算出した電流指令値Iaと、片流れ抑制制御部23で算出した電流指令値Ibとを加算し、最終的な電流指令値Iを算出する。算出した電流指令値Iは電動モータ8へ出力する。
まとめると、切り替えフラグSと車両状態との関係は以下のようになる。
S=1のときは、運転者がハンドル6に手を添えている又は手放ししており、且つ車両が直進走行している状態(車両は片流れしていない状態)であるか、運転者がハンドル6を把持しており、且つ車両が直進走行していない状態(運転者の意思で車両が旋回走行している状態)である。この場合、制御量(電流指令値Ib)を更新しない制御を行う。
また、S=2のときは、運転者がハンドル6を把持しており、且つ車両が直進走行している状態である。すなわち、直進走行するために、運転者がハンドル6をしっかりと持っていなければならない状態である。この場合、操舵トルクTを“0”に近づける制御(操舵トルク→0制御)を行う。
さらに、S=3のときは、運転者がハンドル6に手を添えている又は手放ししており、且つ車両が直進走行していない状態である。すなわち、直進走行したいのに車両が直進しない状態である。この場合、ヨーレートYを“0”に近づける制御(ヨーレート→0制御)を行う。
(入力値異常検知・補正部の構成)
次に、入力値異常検知・補正部21の具体的構成について説明する。
図4は、入力値異常検知・補正部21の具体的構成を示す制御ブロック図である。
入力値異常検知・補正部21は、オフセット補正値出力部211と、操舵トルク補正部212と、ヨーレート補正部213と、を備える。
オフセット補正値出力部211は、操舵トルクT及びヨーレートYの異常検知を行う。本実施形態では、この異常を解消するための補正処理として、操舵トルクT及びヨーレートYを補正するオフセット補正を採用する。このオフセット補正値出力部211は、上記オフセット補正を行うためのオフセット補正値として、操舵トルク補正値ΔT及びヨーレート補正値ΔYを出力する。
図5及び図6は、オフセット補正値出力部211で実行する異常検知及び補正値出力処理手順を示すフローチャートである。
先ずステップS1で、オフセット補正値出力部211は、操舵トルクT、ヨーレートY、電流指令値Ib及び車速Vを取得し、ステップS2に移行する。
ステップS2では、オフセット補正値出力部211は、前記ステップS1で取得した操舵トルクTを時間微分し、操舵トルクの微分値dTを算出する。また、オフセット補正値出力部211は、算出した操舵トルクの微分値dTをメモリに記憶する。メモリには、過去Nステップ(N制御周期)の微分値dTを記憶するものとする。
次にステップS3で、オフセット補正値出力部211は、前記ステップS1で取得したヨーレートYの向きと、操舵トルクTの向きとが一致しているか否かを判定する。ここでは、両者の符号が一致しているか否かを判定する。そして、ヨーレートYの向き≠操舵トルクTの向きであるときにはステップS4に移行し、ヨーレートYの向き=操舵トルクTの向きであるときには後述するステップS7に移行する。
ステップS4では、オフセット補正値出力部211は、ヨーレートYの向きと操舵トルクTの向きとが不一致である状態の継続時間を計測するカウント値time1をインクリメントする。
次にステップS5で、オフセット補正値出力部211は、カウント値time1が設定値time1th以上であるか否かを判定する。そして、time1≧time1thであるときにはステップS6に移行する。ここで、設定値time1thは、定常的にヨーレートYの方向と操舵トルクTの方向とが不一致であると判断できる時間に相当する値に設定する。
ステップS6では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP1を“1”にセットして図6のステップS21に移行する。パターンフラグP1は、ヨーレートYに異常が生じている状態であるときに“1”となり、正常時には“0”となるフラグである。すなわち、パターンフラグP1は、ヨーレートYのオフセット補正が必要であるときに“1”となる。
一方、前記ステップS5でtime1<time1thであると判定したときには、そのまま図6のステップS21に移行する。
図7は、ヨーレートYに異常が生じている状態を説明する図である。ここで、図7(a)は正常な状態、図7(b)は異常が生じている状態(ヨーレートオフセットの状態)を示している。また、図中実線は実ヨーレート、破線はヨーレート検出値(ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートY)を示している。
実ヨーレートとヨーレート検出値とに誤差(ずれ)が生じている場合、実ヨーレートとヨーレート検出値との方向が逆向きになるタイミングが存在する。本実施形態では、操舵トルクTとヨーレートYとの向きを監視することで、ヨーレートYの異常を検知する。
また、ステップS7では、オフセット補正値出力部211は、カウント値time1をクリアしてステップS8に移行する。
ステップS8では、オフセット補正値出力部211は、前記ステップS1で取得した片流れ抑制制御の電流指令値Ibの絶対値|Ib|が、所定の制御量閾値T2th以上であるか否かを判定する。上記制御量閾値T2thは、例えば、電流指令値Ibの上限値(リミッタ)に設定する。そして、|Ib|≧T2thであるときにはステップS9に移行する。
ステップS9では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP2を“1”にセットして図6のステップS21に移行する。パターンフラグP2は、操舵トルクTに異常が生じている状態であるときに“1”となり、正常時には“0”となるフラグである。すなわち、パターンフラグP2は、操舵トルクTのオフセット補正が必要であるときに“1”となる。
一方、前記ステップS8で|Ib|<T2thであると判定すると、ステップS10に移行する。
図8は、操舵トルクTに異常が生じているときの電流指令値Ibの状態を示す図である。
上述した図3に示すように、本実施形態における片流れ抑制制御は、自身の出力をフィードバックする構成である。したがって、実操舵トルクと操舵トルク検出値(トルクセンサ11で検出した操舵トルクT)とに誤差(ずれ)が生じていると、この測定誤差を積算してしまう。
そのため、図8に示すように電流指令値Ibが増大し続け、制御量閾値T2th以上となり得る。そこで、本実施形態では、電流指令値Ibが制御量閾値T2th以上となるのを監視することで、操舵トルクTの異常を検知する。
ステップS10では、オフセット補正値出力部211は、前記ステップS1で取得した操舵トルクTの絶対値|T|が所定の操舵トルク閾値T3th以上で、且つカウント値time3が設定値time3th未満であるか否かを判定する。
ここで、操舵トルク閾値T3thは、運転者が意図的に操舵操作(修正操舵)を行ったと判断できる程度の値に設定する。また、カウント値time3は、前回の修正操舵からの経過時間を計測するためのものである。
このステップS10で、|T|≧T3th且つtiem3<time3thであると判定すると、ステップS11に移行する。ステップS11では、オフセット補正値出力部211は、操舵トルクTの前回値が操舵トルク閾値T3th未満であるか否かを判定する。このステップS11では、操舵トルク|T|が連続的に操舵トルク閾値T3th以上となっている状態であるか否かを判定している。
そして、前記ステップS11で、操舵トルク前回値<T3thであると判定した場合にはステップS12に移行し、操舵トルク前回値≧T3thであると判定した場合には、後述するステップS18に移行する。
ステップS12では、オフセット補正値出力部211は、運転者が修正操舵した回数を示すカウント値N3をインクリメントすると共に、カウント値time3をクリアしてステップS13に移行する。
ステップS13では、オフセット補正値出力部211は、カウント値N3が設定値N3th以上であるか否かを判定する。つまり、このステップS13では、運転者が所定時間time3th未満の間隔で所定回数N3th以上修正操舵したか否かを判定している。そして、N3≧N3thであると判定した場合にはステップS14に移行し、N3<N3thであると判定した場合には後述するステップS18に移行する。
ステップS14では、パターンフラグP3Yが“0”で、且つパターンフラグP3Tが“1”であるか否かを判定する。そして、P3Y≠0又はP3T≠1であると判定すると、ステップS15に移行し、P3Y=1,P3T=1として後述するステップS17に移行する。一方、前記ステップS14で、P3Y=0且つP3T=1であると判定すると、ステップS16に移行し、P3T=2としてステップS17に移行する。
ステップS17では、オフセット補正値出力部211は、カウント値N3及びカウント値time3をクリアして図6のステップS21に移行する。
ここで、パターンフラグP3Yは、ヨーレートYのオフセット補正が必要であるときに“1”となり、正常時には“0”となるフラグである。また、パターンフラグP3Tは、操舵トルクTのオフセット補正が必要であるときに“2”となり、操舵トルクTのオフセット補正が必要である可能性があるときに“1”となり、正常時には“0”となるフラグである。
また、ステップS18では、オフセット補正値出力部211は、カウント値time3をインクリメントしてステップS19に移行する。
ステップS19では、オフセット補正値出力部211は、カウント値time3が設定値time3th以上であるか否かを判定する。そして、time3≧time3thであると判定するとステップS20に移行し、カウント値N3及びカウント値time3をクリアして図6のステップS21に移行する。一方、前記ステップS19でtime3<time3thであると判定すると、そのまま図6のステップS21に移行する。
すなわち、前記ステップS19では、前回の修正操舵から所定時間time3thが経過したか否かを判定している。そして、前回の修正操舵から所定時間time3thが経過しているときには、頻繁な修正操舵でないと判断し、カウント値N3及びカウント値time3を初期化する。
図9は、運転者の修正操舵による操舵トルクTの変化を示す図である。
運転者がハンドル6に手を添えて直進走行したいときに(片流れ抑制制御に任せて直進走行したいときに)車両が片流れすると、これを回避するために運転者は頻繁に修正操舵を行う。すなわち、頻繁に修正操舵とハンドル手放しとを繰り返す。したがって、所定時間time3th未満の間隔で操舵トルク|T|が所定値T3th以上となる状態が所定回数N3th以上発生する。そこで、本実施形態では、これを監視することで、操舵トルクT及び/又はヨーレートYの異常を検知する。
図6のステップS21では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP1が“1”にセットしてあるか否かを判定する。そして、P1=1であると判定するとステップS22に移行し、P1≠1であると判定すると後述するステップS25に移行する。
ステップS22では、オフセット補正値出力部211は、車両が停止状態であるか否かを判定する。ここでは、車速V=0である状態が所定時間継続していること、及び運転者がブレーキペダルを所定以上の力で踏んでいることから車両停止状態を判定する。これにより、車両が確実に停止している状態であるか否かを判定することができる。
そして、このステップS22で、車両が停止状態にあると判定するとステップS23に移行し、車両が走行状態にあると判定すると後述するステップS25に移行する。
ステップS23では、オフセット補正値出力部211は、この時点で、ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYをヨーレート補正値ΔYとして設定し、これをヨーレート補正部213に出力する。
次にステップS24で、オフセット補正値出力部211は、ヨーレートYの補正処理が終了したものとしてパターンフラグP1及びP3Yをクリアし、ステップS25に移行する。
ステップS25では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP2が“1”にセットしてあるか否かを判定する。そして、P2=1であると判定するとステップS26に移行し、P2≠1であると判定すると後述するステップS30に移行する。
ステップS26では、オフセット補正値出力部211は、車両が停止状態であるか否かを判定する。そして、車両が停止状態にあると判定するとステップS27に移行し、車両が走行状態にあると判定すると後述するステップS30に移行する。
ステップS27では、オフセット補正値出力部211は、メモリに記憶した過去Nステップの操舵トルクの微分値dTが全て“0”であるか否かを判定する。そして、全てdT=0であると判定するとステップS28に移行し、少なくとも1つがdT≠0であると判定すると後述するステップS30に移行する。
このステップS27では、運転者が所定時間ハンドル6を操作していない状態であるか否かを判定している。
ステップS28では、オフセット補正値出力部211は、この時点で、トルクセンサ11で検出した操舵トルクTを操舵トルク補正値ΔTとして設定し、これを操舵トルク補正部212に出力する。
次にステップS29で、オフセット補正値出力部211は、操舵トルクTの補正処理が終了したものとしてパターンフラグP2及びP3Tをクリアし、ステップS30に移行する。
ステップS30では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP3Yが“1”にセットしてあるか否かを判定する。そして、P3Y=1であると判定するとステップS31に移行し、P3Y≠1であると判定すると後述するステップS34に移行する。
ステップS31では、オフセット補正値出力部211は、車両が停止状態であるか否かを判定する。そして、車両が停止状態にあると判定するとステップS32に移行し、車両が走行状態にあると判定すると後述するステップS39に移行する。
ステップS32では、オフセット補正値出力部211は、この時点で、ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYをヨーレート補正値ΔYとして設定し、これをヨーレート補正部213に出力する。
次にステップS33で、オフセット補正値出力部211は、ヨーレートYの補正処理が終了したものとしてパターンフラグP3Yをクリアし、ステップS39に移行する。
ステップS34では、オフセット補正値出力部211は、パターンフラグP3Tが“2”にセットしてあるか否かを判定する。そして、P3T=2であると判定するとステップS35に移行し、P3T≠2であると判定すると後述するステップS39に移行する。
ステップS35では、オフセット補正値出力部211は、車両が停止状態であるか否かを判定する。そして、車両が停止状態にあると判定するとステップS36に移行し、車両が走行状態にあると判定すると後述するステップS39に移行する。
ステップS36では、オフセット補正値出力部211は、メモリに記憶した過去Nステップの操舵トルクの微分値dTが全て“0”であるか否かを判定する。そして、全てdT=0であると判定するとステップS37に移行し、少なくとも1つがdT≠0であると判定すると後述するステップS39に移行する。
ステップS37では、オフセット補正値出力部211は、この時点で、トルクセンサ11で検出した操舵トルクTを操舵トルク補正値ΔTとして設定し、これを操舵トルク補正部212に出力する。
次にステップS38で、オフセット補正値出力部211は、操舵トルクTの補正処理が終了したものとしてパターンフラグP3Tをクリアし、ステップS39に移行する。
ステップS39では、オフセット補正値出力部211は、トルクセンサ11で検出した操舵トルクTを操舵トルク前回値としてメモリに記憶し、異常検知及び補正値出力処理を終了する。
このように、運転者の修正操舵を監視することにより、操舵トルクT及び/又はヨーレートYに異常が生じていると判断すると、先ずヨーレートYのオフセット補正を行う。そして、その後も修正操舵を繰り返す場合には、操舵トルクTのオフセット補正を行う。
図4に戻って、操舵トルク補正部212は、トルクセンサ11で検出した操舵トルクTからオフセット補正値出力部211で出力した操舵トルク補正値ΔTを差し引き、その結果をオフセット補正後の操舵トルクTcとする。算出した操舵トルクTcは、操舵補助制御部22及び片流れ抑制制御部23に出力する。
また、ヨーレート補正部213は、ヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYからオフセット補正値出力部211で出力したヨーレート補正値ΔYを差し引き、その結果をオフセット補正後のヨーレートYcとする。算出したヨーレートYcは、片流れ抑制制御部23に出力する。
《動作》
次に、本実施形態の動作について、図10を参照しながら説明する。
図10は、ヨーレートYに異常(測定誤差)が発生している場合の動作を説明する図である。
今、運転者が操舵操作をしており、トルクセンサ11が、図10(b)に示すような操舵トルクTを検出しているものとする。このとき、運転者の操舵操作に応じて車両のヨーレートが発生する。そして、ヨーレートセンサ15は、図10(a)の実線で示すようなヨーレートYを検出する。このヨーレート検出値Yは、破線で示す実ヨーレートに対して測定誤差分だけオフセットしたものとなる。
トルクセンサ11で検出した操舵トルクT及びヨーレートセンサ15で検出したヨーレートYは、入力値異常検知・補正部21に入力する。そして、入力値異常検知・補正部21のオフセット補正値出力部211は、図5及び図6の異常検知及び補正量出力処理を実行する。
ヨーレートYに異常が発生している場合、ヨーレートYの向きと操舵トルクTの向きとが不一致となる期間が存在する。ここでは、時刻t1から時刻t2までの間、ヨーレートYの向きと操舵トルクTの向きとが不一致となる。
したがって、時刻t1では、ステップS3でYesと判定し、ヨーレートYの向きと操舵トルクTの向きとが不一致である状態の継続時間の計測を開始する。そして、その継続時間に相当するカウント値time1が設定値time1th以上となると、ステップS5でYesと判定してステップS6に移行し、パターンフラグP1=1とする。
その後、片流れ抑制制御に頼って直進走行するために、運転者が操舵操作を終了したものとする。すると、時刻t3で、制御切り替え部231は、運転者がハンドル6に手を添えている状態で車両が直進走行していない状態であると判断し、切り替えフラグS=3を出力する。
したがって、第2の片流れ抑制制御部233が出力したヨーレート→0制御を行うための電流指令値Ib2が片流れ抑制制御の電流指令値Ibとなり、電動モータ8を駆動制御する。これにより、ヨーレート検出値Yが徐々に“0”に近づくことなる。
しかしながら、ヨーレート検出値Yと実ヨーレートとには誤差が生じていることから、ヨーレート検出値Yを“0”に近づけると実ヨーレートは“0”にならない。その結果、車両は片流れしてしまう。
この状態から、時刻t4で車両が停止すると、オフセット補正値出力部211は、図6のステップ22でYesと判定する。そのため、この時刻t4でのヨーレート検出値Yをヨーレート補正値ΔYとして設定する。そして、ヨーレート補正部213は、ヨーレート検出値Yをヨーレート補正値ΔYでオフセット補正する。
これにより、その後は補正後のヨーレートYc(=実ヨーレート)を用いて片流れ抑制制御を行うことになる。したがって、その後のヨーレート→0制御では、補正後のヨーレートYcを“0”に近づける制御を行うことができる。つまり、ヨーレート→0制御により実ヨーレートを“0”に近づける制御を行うことができ、適正に車両の片流れを抑制することができる。
このように、ヨーレートYの向きと操舵トルクTの向きとが定常的に不一致であるか否かを監視するので、ヨーレートYの異常を適正に検知することができる。
また、本実施形態では、車両が停止状態にあれば実ヨーレートは必ず0になることを用い、車両が停止状態にあると判断したときのヨーレート検出値をヨーレート補正値ΔYとして設定する。そして、このヨーレート補正値ΔYでヨーレート検出値をオフセット補正する。これにより、その後の片流れ抑制制御では、実ヨーレートが目標値である0に収束することになる。したがって、運転者が片流れ抑制制御に任せて走行しているときに車両が適正に直進走行するという関係を成立することができる。
次に、操舵トルクTに異常が生じているときの動作を、図11を参照しながら説明する。
今、運転者が操舵操作を行っていない状態で車両が直進走行している(片流れしていない)ものとする。このとき、トルクセンサ11は、図11(a)の実線で示すような操舵トルクTを検出する。この操舵トルク検出値Tは、破線で示す実操舵トルクに対して測定誤差分だけオフセットしたものとなる。
この場合には、トルクセンサ11で一定の操舵トルクTを検出しており、且つ車両が直進走行している状態である。そのため、制御切り替え部231は、運転者がハンドル6を把持した状態で車両が直進走行している状態であると判断し、切り替えフラグS=2を出力する。
すると、第1の片流れ抑制制御部232が出力した操舵トルク→0制御を行うための電流指令値Ib1が、片流れ抑制制御の電流指令値Ibとなって電動モータ8を駆動制御する。
ここで、第1の片流れ抑制制御部232では、操舵トルクTと操舵補助トルク(KM×I)とを足し合わせてピニオントルクTpを算出している。そして、これを平滑化して電流指令値Ib1を決める構成を採用している。そのため、操舵トルクTに測定誤差があると、それを積算してしまい、電流指令値Ibは徐々に増大することになる。なお、図10では、制御量閾値T2thと電流指令値Ibのリミッタが同じ場合を示している。
時刻11で電流指令値Ibが制御量閾値T2th以上となると、図5のステップS8でYesと判定し、ステップS9でパターンフラグP2=1とする。
その後、時刻t12で、車両が完全に停止したものとする。このとき、運転者は所定時間ハンドル6を操作していない状態であり、過去NステップのdT=0であるため、図6のステップS26でYes、ステップS27でYesと判定する。そのため、この時刻t12での操舵トルク検出値Tを操舵トルク補正値ΔTとして設定する。そして、操舵トルク補正部212は、操舵トルク検出値Tを操舵トルク補正値ΔTでオフセット補正する。
これにより、その後は補正後の操舵トルクTc(=実操舵トルク)を用いて片流れ抑制制御を行うことになる。したがって、その後は適正に車両の片流れを抑制することができる。
このように、片流れ抑制制御の電流指令値Ibが所定の制御量閾値T2th以上であるか否かを監視するので、適正に操舵トルクの異常を検知することができる。
また、本実施形態では、車両が停止状態にあり且つ運転者が所定時間ハンドル6に触れていない状態にあると判断したときの操舵トルク検出値を操舵トルク補正値ΔTとして設定する。そして、この操舵トルク補正値ΔTで操舵トルク検出値をオフセット補正する。これにより、その後の片流れ抑制制御では、車両の片流れを適切に抑制することができ、運転者の操舵負担を軽減することができる。
次に、操舵トルクTに異常が生じているときの別の動作を、図12を参照しながら説明する。
今、運転者が片流れ抑制制御に頼って直進走行したいために、ハンドル6に手を添えている状態であるものとする。このとき、操舵トルクTに異常が発生していることにより車両が片流れすると、その度に運転者は片流れを回避するための修正操舵を行う。すなわち、所定時間time3th未満の間隔で操舵トルクTが所定値T3th以上となる状態が所定回数N3th以上発生する。
そのため、図5のステップS13でYesと判定してステップS14に移行する。パターンフラグP3Y及びP3Tは共に初期値の“0”であるため、ステップS14でNoと判定してステップS15でパターンフラグP3Y及びP3Tを共に“1”とする。
その後、時刻t21で、車両が停止状態となると、図6のステップS30でYes、ステップS31でYesと判定する。そのため、この時刻t21でのヨーレート検出値Y=0をヨーレート補正値ΔYとして設定する。つまり、ヨーレート補正部213で補正した補正後のヨーレートYcは、ヨーレート検出値Yと等しくなる。そして、ステップS33で、パターンフラグP3Y=0とする。
片流れの原因は操舵トルクTの異常によるものであるため、ヨーレートYの補正処理を行った後も片流れは抑制されない。したがって、時刻t21以降も、片流れを回避するための運転者の頻繁な修正操舵が継続する。そのため、図5のステップS13でYesと判定してステップS14に移行する。このとき、P3Y=0且つP3T=1であるため、ステップS14でYesと判定してステップS16でパターンフラグP3T=2とする。
その後、時刻t22で、車両が停止状態となると、図6のステップS30でNo、ステップS34でYesと判定し、さらにステップS35でYesと判定する。そのため、この時刻t22での操舵トルク検出値Tを操舵トルク補正値ΔTとして設定する。そして、操舵トルク補正部212は、操舵トルク検出値Tを操舵トルク補正値ΔTでオフセット補正する。
これにより、その後は適正に車両の片流れを抑制することができる。
このように、片流れ抑制制御を実施しているときに、運転者が頻繁に修正操舵を行っているか否かを監視するので、操舵トルクT及び/又はヨーレートYの異常を適正に検知することができる。
また、操舵トルクT及び/又はヨーレートYの異常を検知したときは、先にヨーレートYの補正処理を行い、その後も運転者が頻繁な修正操舵を行っている場合に操舵トルクTの補正処理を行う。
上述したように、操舵トルクTを補正するには、車両が停止状態であることと運転者がハンドル6を操作していないことが条件となる。一方、ヨーレートYを補正するには、車両が停止状態であることのみが条件となる。このように、操舵トルクTの補正処理の方がヨーレートYの補正処理に比べて判断条件が多く、不確実性が増すことになる。そのため、先にヨーレートYの補正処理を行うことで、誤って操舵トルク検出値を補正してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、トルクセンサ11とヨーレートセンサ15の測定値に真値とのずれが発生しているか否かを判断し、確実にずれが発生していると判断してから補正処理を行う。これにより、車両停止の都度、補正処理を行うのを防止する。
現在主流の車速Vの計測方法は、停止状態と極低速走行状態との区別がつきにくい特性がある。そのため、極低速走行状態であるにもかかわらず停止状態であると誤判断する場合がある。この場合、実際はヨーレートが発生している可能性があるにもかかわらず、その時点のヨーレートを0と補正してしまうことになり、逆にヨーレート検出値を狂わせてしまう。
また、極低速走行状態では、路面反力等の影響を受けて操舵トルクが発生している場合がある。さらに、車両が真に停止している状態であっても、運転者がハンドルを把持している場合があり、その場合には操舵トルクが発生している。よって、これらの現象が生じているときの操舵トルクを0として補正してしまうと、逆に操舵トルク検出値を狂わせてしまう。
したがって、車両停止の都度、補正処理を行うのを防止することで、誤って操舵トルク検出値やヨーレート検出値を補正してしまうのを抑制することができる。
なお、図1において、電動モータ8が操舵アクチュエータを構成し、トルクセンサ11が操舵状態検出手段を構成し、ヨーレートセンサ15がヨーレート検出手段を構成している。また、図2の片流れ抑制制御部22が片流れ抑制制御手段を構成している。
さらに、図4において、操舵トルク補正部212が操舵量誤差補正手段を構成し、ヨーレート補正部213がヨーレート誤差補正手段を構成している。
また、図5において、ステップS3〜S20が誤差判定手段を構成している。さらに、図6において、ステップS21〜S38が誤差補正手段を構成し、ステップS22、S26、S31及びS35が停止状態検出手段を構成し、ステップS23及びS32がヨーレート補正値設定手段を構成し、ステップS28及びS37が操舵量補正値設定手段を構成している。またステップS2、S27及びS36が操舵状態変化検出手段を構成している。
《効果》
(1)操舵状態検出手段は、運転者の操舵状態を検出する。ヨーレート検出手段は、車両のヨーレートを検出する。片流れ抑制制御手段は、操舵状態検出手段で検出した操舵状態及びヨーレート検出手段で検出したヨーレートに基づいて、直進走行時の運転者の操舵力が零となる操舵補助力を発生するべく操舵アクチュエータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を発生するべく操舵アクチュエータを駆動制御する。
また、誤差判定手段は、操舵状態検出手段で検出した操舵状態、ヨーレート検出手段で検出したヨーレート、及び片流れ抑制制御手段による操舵アクチュエータの駆動制御量に基づいて、操舵状態検出手段及びヨーレート検出手段で夫々検出した検出値に誤差が含まれているか否かを判定する。そして、誤差補正手段は、誤差判定手段で検出値に誤差が含まれていると判定したとき、操舵状態検出手段及びヨーレート検出手段で夫々検出した検出値を補正する。
これにより、片流れ抑制制御に用いる操舵状態検出値及びヨーレート検出値に誤差が含まれている場合であっても、それを補正処理して適切に車両の片流れを抑制することができる。その結果、運転者がハンドルに手を添えている状態(片流れ抑制制御に頼って走行している状態)では、車両が直進走行し、運転者がハンドルをしっかり持っている状態では、操舵反力が0になる。このように、運転者が直進走行したいときに車両が直進するという理想的な関係を維持することができ、運転者の操舵負担を軽減することができる。
(2)操舵状態検出手段は、操舵状態として操舵トルクを検出する。したがって、片流れ抑制制御として、直進走行時における操舵トルクを零にする、所謂操舵トルク→0制御を実施することができる。
(3)誤差判定手段は、操舵状態検出手段で検出した操舵方向とヨーレート検出手段で検出したヨーレートの方向とが所定の判断時間以上不一致であるとき、ヨーレート検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定する。
したがって、片流れ抑制制御で用いるヨーレート検出値の異常を適正に検知することができる。また、ヨーレート検出値を補正するので、運転者が片流れ抑制制御に頼ってハンドル手放し状態であるとき、適切に車両の片流れを抑制し直進性を向上することができる。
(4)誤差判定手段は、片流れ抑制制御手段による操舵アクチュエータの駆動制御量が所定の制御量閾値以上となったとき、操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定する。
したがって、片流れ抑制制御で用いる操舵状態検出値の異常を適正に検知することができる。また、操舵状態検出値を補正するので、運転者が直進走行するためにハンドルを把持しているときの操舵反力を零とすることができる。
(5)誤差判定手段は、操舵状態検出手段で検出した操舵量が所定の操舵量閾値以上となる局所的変化を、所定時間未満の間隔で所定回数検出したとき、操舵状態検出手段及びヨーレート検出手段の少なくとも一方の検出値に誤差が含まれていると判定する。
したがって、片流れ抑制制御で用いる操舵状態検出値及び/又はヨーレート検出値の異常を適正に検知することができる。また、操舵状態検出値及びヨーレート検出値を補正するので、適切に車両の片流れ抑制制御を実施することができる。
(6)停止状態検出手段は、車両の停止状態を検出する。ヨーレート補正値設定手段は、誤差判定手段でヨーレート検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出したとき、ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをヨーレート検出手段の検出値のオフセット補正値として設定する。ヨーレート誤差補正手段は、ヨーレート補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正する。
このように、実ヨーレートが零となる状態を検出し、その時点でのヨーレート検出値をオフセット補正値として設定する。これにより、適正にヨーレート検出値を補正することができる。
(7)停止状態検出手段は、車両の停止状態を検出する。操舵状態変化検出手段は、操舵状態検出手段で検出した操舵状態の変化を検出する。操舵量補正値設定手段は、誤差判定手段で操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出し、且つ操舵状態変化検出手段で操舵状態に変化がないことを検出したとき、操舵状態検出手段で検出した操舵量を操舵状態検出手段の検出値のオフセット補正値として設定する。操舵量誤差補正手段は、操舵量補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、操舵状態検出手段で検出した操舵量をオフセット補正する。
このように、実操舵状態が零となる状態を検出し、その時点での操舵状態検出値をオフセット補正値として設定する。これにより、適正にヨーレート検出値を補正することができる。
(8)停止状態検出手段は、車両の停止状態を検出する。ヨーレート補正値設定手段は、誤差判定手段で、操舵状態検出手段及びヨーレート検出手段の少なくとも一方の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出したとき、ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをヨーレート検出手段の検出値のオフセット補正値として設定する。ヨーレート誤差補正手段は、ヨーレート補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正する。
このように、操舵状態検出値及び/又はヨーレート検出値の異常を検知した場合には、ヨーレート検出値の補正を行う。これにより、操舵状態検出値の補正処理より判断条件の少ないヨーレート検出値の補正処理を先に行うことができ、検出値異常の補正処理の確実性を増すことができる。
(9)誤差判定手段は、ヨーレート誤差補正手段で、ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正した後に、操舵状態検出手段で検出した操舵量の局所的変化を所定時間未満の間隔で所定回数検出したとき、操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定する。
このように、ヨーレート検出値の補正処理を行った後に操舵状態検出値の補正処理を行うので、検出値異常の補正処理を適正に行うことができる。
(10)操舵状態検出値及びヨーレート検出値に基づいて、直進走行時の運転者の操舵力を零とする操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態であるときの車両の偏向量を零とする操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御する片流れ抑制制御を実施する。また、操舵状態検出値、ヨーレート検出値、及び片流れ抑制制御による操舵アクチュエータの駆動制御量の推移に基づいて、操舵状態検出値及びヨーレート検出値に誤差が含まれているか否かを判定する。そして、誤差が含まれていると判定したとき、操舵状態検出値及びヨーレート検出値を補正する。
これにより、片流れ抑制制御に用いる操舵状態検出値及びヨーレート検出値に誤差が含まれている場合であっても、それを補正処理して適切に車両の片流れを抑制することができる。その結果、運転者の望む車両挙動を実現することができる。
《変形例》
(1)上記実施形態においては、操舵状態として操舵トルクを検出する場合について説明したが、これに代えて操舵角を検出することもできる。この場合、車両用操舵制御装置の構成は、図13に示すようになる。図13に示すように、操舵状態検出手段としてのエンコーダ12で操舵角θを検出する。
そして、操舵角θの方向(符号)とヨーレートYの方向(符号)とが不一致であるとき、ヨーレートYに異常が発生していると判断する。また、電流指令値Ibの推移に基づいて操舵トルクTに異常が発生していると判断したときには、車両が停止状態で且つ操舵角θに変動がないときに、操舵トルクTのオフセット補正を行う。さらに、操舵角θの局所的変化を監視することで運転者の頻繁な修正操舵を検出し、ヨーレートY及び/又は操舵トルクTの異常を検知する。
この場合にも、片流れ抑制制御に用いる入力値と真値とのずれが生じている状態を検知することができると共に、それを補正処理して適切に車両の片流れを抑制することができる。
(2)上記実施形態においては、第1の片流れ抑制制御部232で、操舵トルクTを零に近づける制御(操舵トルク→0制御)を実施する場合について説明したが、直進走行時の運転者の操舵力が零になればよく、例えば、直進走行時のハンドル操舵角を“0”に近づける制御を実施することもできる。
(3)上記実施形態においては、第1の片流れ抑制制御部232で、PI制御で電流指令値Ib1を算出することもできる。この場合、第2の片流れ抑制制御部233における電流指令値Ib2の算出と同様の方法を用いる。すなわち、操舵トルク→0制御に切り替わる直前の片流れ抑制制御の電流指令値Ib(I前回値)を取得する。また、操舵トルク→0制御に切り替わってからの操舵トルクTの積算値(T積算値)を算出する。そして、次式をもとに電流指令値Ib1を算出する。
Ib1=I前回値−KAP・T−KAI・T積算値 ………(5)
この場合にも、上述した各実施形態と同様に、操舵トルクTを“0”に近づける制御を行うことができる。
(4)前記各実施形態においては、操舵補助制御部21で算出した電流指令値Iaを、片流れ抑制制御部23で算出した電流指令値Ibで補正する場合について説明したが、操舵補助制御部21を削除した構成とすることもできる。すなわち、片流れ抑制制御部23で算出した、片流れを抑制するための電流指令値Ibで直接電動モータ8を駆動制御してもよい。この場合、通常の操舵補助力制御による運転者の操舵負担を軽減する制御は行われないものの、片流れを抑制した車両とすることができる。
2FL,2FR 前輪
3 タイロッド
4 ラック&ピニオン
5 ステアリングシャフト
6 ステアリングホイール(ハンドル)
7 減速機
8 電動モータ
9 コントローラ
11 トルクセンサ
12 エンコーダ
14 車速センサ
15 ヨーレートセンサ

Claims (10)

  1. 操舵系に操舵補助力を付与する操舵アクチュエータと、
    運転者の操舵状態を検出する操舵状態検出手段と、
    車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
    前記操舵状態検出手段で検出した操舵状態及び前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートに基づいて、直進走行時の運転者の操舵力が零となる操舵補助力を発生するべく前記操舵アクチュエータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を発生するべく前記操舵アクチュエータを駆動制御する片流れ抑制制御手段と、
    前記操舵状態検出手段で検出した操舵状態、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレート、及び前記片流れ抑制制御手段による前記操舵アクチュエータの駆動制御量に基づいて、前記操舵状態検出手段及び前記ヨーレート検出手段で夫々検出した検出値に誤差が含まれているかを判定する誤差判定手段と、
    前記誤差判定手段で前記検出値に誤差が含まれていると判定したとき、前記操舵状態検出手段及び前記ヨーレート検出手段で夫々検出した検出値を補正する誤差補正手段と、を備えることを特徴とする車両用操舵制御装置。
  2. 前記操舵状態検出手段は、前記操舵状態として、操舵トルク及び操舵角の少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵制御装置。
  3. 前記操舵状態検出手段は、前記操舵状態として少なくとも操舵方向を検出し、
    前記誤差判定手段は、前記操舵状態検出手段で検出した操舵方向と前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートの発生方向とが所定の判断時間以上不一致であるとき、前記ヨーレート検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用操舵制御装置。
  4. 前記誤差判定手段は、前記片流れ抑制制御手段による前記操舵アクチュエータの駆動制御量が所定の制御量閾値以上となったとき、前記操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  5. 前記操舵状態検出手段は、前記操舵状態として少なくとも操舵量を検出し、
    前記誤差判定手段は、前記操舵状態検出手段で検出した操舵量が所定の操舵量閾値以上となる局所的変化を、所定時間未満の間隔で所定回数検出したとき、前記操舵状態検出手段及び前記ヨーレート検出手段の少なくとも一方の検出値に誤差が含まれていると判定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  6. 車両の停止状態を検出する停止状態検出手段を備え、
    前記誤差補正手段は、
    前記誤差判定手段で前記ヨーレート検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、前記停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出したとき、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートを当該ヨーレート検出手段の検出値のオフセット補正値として設定するヨーレート補正値設定手段と、
    前記ヨーレート補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正するヨーレート誤差補正手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  7. 車両の停止状態を検出する停止状態検出手段と、前記操舵状態検出手段で検出した操舵状態の変化を検出する操舵状態変化検出手段と、を備え、
    前記誤差補正手段は、
    前記誤差判定手段で前記操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、前記停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出し、且つ前記操舵状態変化検出手段で前記操舵状態に変化がないことを検出したとき、前記操舵状態検出手段で検出した操舵量を当該操舵状態検出手段の検出値のオフセット補正値として設定する操舵量補正値設定手段と、
    前記操舵量補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、前記操舵状態検出手段で検出した操舵量をオフセット補正する操舵量誤差補正手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  8. 車両の停止状態を検出する停止状態検出手段を備え、
    前記誤差補正手段は、
    前記誤差判定手段で、前記操舵状態検出手段及び前記ヨーレート検出手段の少なくとも一方の検出値に誤差が含まれていると判定した後に、前記停止状態検出手段で車両が停止状態にあることを検出したとき、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートを当該ヨーレート検出手段の検出値のオフセット補正値として設定するヨーレート補正値設定手段と、
    前記ヨーレート補正値設定手段で設定したオフセット補正値に基づいて、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正するヨーレート誤差補正手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の車両用操舵制御装置。
  9. 前記誤差判定手段は、前記ヨーレート誤差補正手段で、前記ヨーレート検出手段で検出したヨーレートをオフセット補正した後に、前記操舵状態検出手段で検出した操舵量が所定の操舵量閾値以上となる局所的変化を、所定時間未満の間隔で所定回数検出したとき、前記操舵状態検出手段の検出値に誤差が含まれていると判定することを特徴とする請求項8に記載の車両用操舵制御装置。
  10. 操舵状態検出値及びヨーレート検出値に基づいて、直進走行時の運転者の操舵力が零となる操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御すると共に、運転者がステアリングホイールに手を添えた状態であるときの車両の偏向量が零となる操舵補助力を発生するように操舵アクチュエータを駆動制御する片流れ抑制制御を実施し、前記操舵状態検出値、前記ヨーレート検出値、及び前記片流れ抑制制御による操舵アクチュエータの駆動制御量に基づいて、前記操舵状態検出値及び前記ヨーレート検出値の少なくとも一方に誤差が含まれているか否かを判定し、誤差が含まれていると判定したとき、前記操舵状態検出値及び前記ヨーレート検出値を補正することを特徴とする車両用操舵制御方法。
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