JP5818266B2 - ジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの阻害剤である抗マラリア剤 - Google Patents

ジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの阻害剤である抗マラリア剤 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、2009年9月29日に出願された米国仮出願第61/246,863号に基づく優先権を主張し、この仮出願は本明細書の開示の一部とされる。
政府の権利
本発明は、NIH R01 AI053680およびNIH UO1 AI075594によって資金提供されている。米国政府は、本発明に対し、特定の権利を有する。
本発明は、新規抗マラリア剤およびジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼ阻害剤に関する。
マラリアは、多くの発展途上国で蔓延している疾患である。世界の全人口のほぼ40%に、この疾患にかかるリスクがあり、歴史上、主な死亡要因とされている。米国では、この疾病が流行している地域への旅行者は、この疾患にかかるリスクにさらされている。多くの熱帯諸国で、薬物耐性が広範囲にわたって見られるのは、多くの現行の化学療法が原因であり、新しい化学療法によるアプローチの必要性が依然として存在する。
マラリアは、感染した雌のハマダラ蚊に噛まれることによって移った寄生生物から生じる疾患である。感染性スポロゾイト寄生生物が血流に入り込むと、肝臓と赤血球細胞の両方にすみやかに感染し、メロゾイトへと分化する。赤血球内でメロゾイトが無性生殖して破裂し、その後、他の赤血球細胞に再び感染する。この周期的なプロセスによって、頭痛、発汗、嘔吐、倦怠感、錯乱状態、急性発熱といった臨床症状を呈し、治療しない場合には死に至ることもある。ヒトのマラリアは、プラスモディウム属に属する4種類の寄生原虫によって引き起こされる。中でも、熱帯熱マラリア原虫(P.falciparum)は最も犠牲者が多く、海外旅行者にとって最大の脅威であり、一方、四日熱マラリア原虫(P.malariae)、三日熱マラリア原虫(P.vivax)および卵形マラリア原虫(P.ovale)は、健康な成人ならば死に至ることはそれほど多くないが、流行している地域では死亡することがある。
マラリアを治療するために、現時点で種々の医薬が用いられている。しかし、これらの医薬は多くが高価であり、中には、かなり毒性が強く、ヒトに望ましくない副作用を与えるものもある。マラリアを治療する最も一般的な薬物は、クロロキンである。他の薬物としては、キニーネ、メフロキン、アトバクオン/プログアニル、ドキシサイクリン、アーテスネート、ヒドロキシクロロキン、ハロファントリン、ピリメタミン−スルファドキシン、プリマキンが挙げられる。薬物の選択は、上の4種類のマラリア原虫のいずれであるかによって決まることが多い。
マラリア原虫は、ピリミジンのデノボ生合成によって、DNAおよびRNAを合成する前駆体、つまり増殖のための前駆体を作る。マラリア原虫は、ピリミジンヌクレオシド経路または塩基サルベージ経路をもたないため、原虫が生存するには、上のデノボ経路に酵素が必須である。対照的に、哺乳動物の細胞は、サルベージ経路をもち、これらの必須代謝物の代わりになる経路がある。
ジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)は、ピリミジンサルベージ経路に必須の酵素であり、多くの証拠から、マラリアに対する新規化学療法の開発のための重要なターゲットであることが示唆されている。DHODHは、フラビン依存性のミトコンドリア酵素であり、サルベージ経路の4番目の反応を触媒し、酸化剤として補酵素Qが利用される。この酵素は、マラリア原虫に対する新規薬物ターゲットとして特に強力な候補物質となる多くの性質をもっている。ヒトDHODH阻害剤は、関節リウマチの治療に有効であることが明らかにされており、標的とする経路をin vivoで有効に遮断することができることが示されている。DHODHのX線構造から、この酵素の阻害剤結合ポケットは、種によって大きく変動し得ることがわかっており、このことが、種に特異的な阻害剤を設計する構造的基本をなしている。
マラリアを治療する方法が必要とされている。また、既存の療法に伴う現行の薬物耐性の問題を克服する抗マラリア剤も必要とされている。さらに、抗マラリア剤は、マラリアDHODHを選択的に阻害するが、哺乳動物(特にヒト)DHODHに対し、実質的な毒性を示さないことが必要である。
したがって、本発明は、強力な新規抗マラリア剤、およびこの強力な新規抗マラリア剤を用いてマラリアを治療する手法を提供する。また、本発明は、熱帯熱マラリア原虫のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼに選択的な阻害剤であり、かつ、クロロキン感受性および耐性をもつマラリア株に対して活性がある、強力な抗マラリア剤を提供する。
本発明は、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの活性を阻害する新規化合物に関する。この化合物は、ヒトジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼではなく、熱帯熱マラリア原虫のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼに対する選択的な阻害性を示す。
また、本発明は、熱帯熱マラリア原虫のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの作用に関連する疾患、例えばマラリア、を予防または治療する方法に関する。
本発明の一つの態様は、以下の表から選択される化合物を提供する。
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また、本発明は、これら化合物の医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、互変異性体、およびプロドラッグも包含する。
別の態様によれば、本発明は、以下の表から選択される化合物、これらの化合物の立体異性体、互変異性体、溶媒和物、医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
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本発明の一つの態様によれば、式IXで表される化合物が提供される。
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式IXにおいて、R34は、フェニル、アリール、6〜14員環のヘテロシクロアルキル、6〜14員環のアリールシクロアルキレン、6〜14員環のシクロアルキルアリーレン、3〜8員環のシクロアルキル、および6〜14員環のヘテロアリールからなる群から選択される。
34が、フェニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基、アリールシクロアルキレン基、シクロアルキルアリーレン基、またはヘテロアリール基である場合、R34は、F、I、Br、Cl、CN、NO、−NR、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)アルコキシ、オキサアリール、(C〜C)アルキル、(C〜C)−アルキルアリーレン、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)アリール(C〜C)アルキレン、およびアリールからなる群から選択される1つ以上の要素で置換されていてもよい。
置換基R35は、水素、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、フェニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、(C〜C)アリール(C〜C)アルキレン、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキレンからなる群から選択される。さらに、シクロアルキル環は、整数値「n」に依存して、5員環、6員環、7員環のいずれかであってもよい。一つの実施態様において、nは、0〜2の整数である。
置換基RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、および(C〜C)ヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
−COH置換基をもつ式IXで表される本発明の化合物について、−COH基を、以下に示すような生物学的等価性をもつ代替基と置き換えることができる。
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例えば、THE PRACTICE OF MEDICINAL CHEMISTRY(Academic Press:New York、1996)、203ページを参照。
別の態様によれば、本発明は、本明細書に定義した化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、互変異性体、またはプロドラッグが、医薬的に許容される担体に含まれる医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様は、原虫内でジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼ(dihydroororate dehydrogenase)を阻害する方法である。この方法は、本明細書に定義した化合物、またはその医薬的に許容される塩、溶媒和物、立体異性体、互変異性体、またはプロドラッグを、原虫と接触させることを含んでなる。
定義
用語「アルキル」は、直鎖または分枝鎖の鎖であり、指定された数の炭素原子を含む飽和炭化水素を指す。例えば、(C〜C)アルキルは、これらに限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシルなどを含むことを意味する。アルキル基は、置換されていなくてもよく、または本明細書で以下に示すような1つまたはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
用語「アルコキシ」は、指定された数の炭素原子を含む−O−アルキル基を指す。例えば、(C〜C)アルコキシ基としては、−O−メチル、−O−エチル、−O−プロピル、−O−イソプロピル、−O−ブチル、−O−sec−ブチル、−O−tert−ブチル、−O−ペンチル、−O−イソペンチル、−O−ネオペンチル、−O−ヘキシル、−O−イソヘキシル、および−O−ネオヘキシルが挙げられる。
用語「アリール」は、6〜18員環の二環、三環、または多環の芳香族炭化水素環系を指す。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ピレニル、アントラシルが挙げられる。アリール基は、置換されていなくてもよく、または本明細書で以下に示すような1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよい。
用語「ハロゲン」および「ハロ」は、−F、−Cl、−Brまたは−Iを指す。
用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)を含むことを意味する。
用語「シクロアルキル」は、3〜14員環の単環、二環、三環、または多環の環系を指し、飽和部分、不飽和部分、芳香族部分のいずれかである。ヘテロ環は、任意のヘテロ原子または炭素原子を介してシクロアルキルに接続していてもよい。シクロアルキルは、アリールおよびヘテロアリールを含む。シクロアルキルの代表例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、フェニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラシル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニルが挙げられる。シクロアルキル基は、置換されていなくてもよく、または本明細書で以下に示すような1つまたはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
用語「ニトリルまたはシアノ」は、相互に置き換え可能に用いることができ、(C〜C)アルキル基、ヘテロアリール環、アリール環、シクロアルキル環、またはヘテロシクロアルキル環の炭素原子に結合した−CN基を指す。
用語「ハロアルコキシ」は、C〜Cアルキル基の1つまたはそれ以上の水素原子がハロゲン原子と置き換わっており、ハロゲン原子が同じであっても異なっていてもよい、−O−(C〜C)アルキル基を指す。ハロアルキル基の例としては、これらに限定されないが、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、4−クロロブトキシ、3−ブロモプロピルオキシ、ペンタクロロエトキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−ブロモ−2−クロロエトキシが挙げられる。
用語「アルキルアリーレン」は、C〜Cアルキル鎖の1つ以上の水素原子がアリール原子と置き換わっており、本明細書で以下に示す1つまたはそれ以上の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル基を指す。アルキルアリーレン基の例としては、これらに限定されないが、メチルフェニレン基、エチルナフチレン基、プロピルフェニレン基、およびブチルフェニレン基が挙げられる。
用語「ニトロ」は、(C〜C)アルキル基、ヘテロアリール環、アリール環、シクロアルキル環、またはヘテロシクロアルキル環の炭素原子に結合した−NO基を指す。
用語「アリールアルキレン」は、アリール基の1つ以上の炭素原子が、直鎖または分岐であってもよい(C〜C)アルキル基の炭素に結合した、指定された数の炭素原子を含むアリール基を指す。アリールアルキレン基の例としては、これらに限定されないが、フェニルメチレン基またはベンジル基、フェニルエチレン基、ナフチルプロピレン基、およびナフチルイソプロピレン基が挙げられる。
用語「アリールアルコキシレン」は、アリール基の1つ以上の炭素原子が、−O−(C〜C)アルキル基の炭素に結合した、指定された数の炭素原子を含むアリール基を指す。
用語「アリールシクロアルキレン」は、アリール基の1つまたはそれ以上の炭素原子が、(C〜C14)シクロアルキル基の炭素に結合した、指定された数の炭素原子を含むアリール基を指す。または、アリール環の隣接する原子の上にある2個の置換基が、式−A−(CH−B−を有する置換基と置き換わっていてもよく、ここで、AおよびBは、それぞれ独立して、−CH−または単結合であり、rは、1〜5の整数である。このようにして生成した新しい環の単結合のひとつが、二重結合と置き換わっていてもよい。アリールシクロアルキレン基の例としては、これらに限定されないが、フェニルシクロプロピレン基、ナフチルシクロプロピレン基、ジヒドロインデン基、およびテトラヒドロナフチレン基が挙げられる。
用語「シクロアルキルアルキレン」は、シクロアルキル基の1つ以上の炭素原子が(C〜C)アルキル基の炭素に結合した、指定された数の炭素原子を含むシクロアルキル基を指す。シクロアルキルアリーレン基の例としては、限定されないが、シクロプロピルエチレン基、シクロプロピルメチレン基、およびシクロブチルプロピレン基が挙げられる。
用語「シクロアルキルアリーレン」は、シクロアルキル基の1つまたはそれ以上の炭素原子が、(C〜C14)アリール基の炭素に結合した、指定された数の炭素原子を含むシクロアルキル基を指す。または、シクロアルキル環の隣接する原子の上にある2個の置換基が、式−A=CH−CH=B−を有する置換基と置き換わっていてもよく、ここで、AおよびBは、それぞれ独立して−CH基である。シクロアルキルアリーレン基の例としては、これらに限定されないが、シクロプロピルフェニレン基、シクロプロピルナフチレン基、ジヒドロインデン基、およびテトラヒドロナフチレン基が挙げられる。
用語「ハロアルキル」は、C〜Cアルキル基の1つまたはそれ以上の水素原子がハロゲン原子と置き換わっており、ハロゲン原子が同じであっても異なっていてもよい、C〜Cアルキル基を指す。ハロアルキル基の例としては、これらに限定されないが、−CHCl、−CHF、−CHCHCl、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル、ペンタクロロエチル、1,1,1−トリフルオロ−2−ブロモ−2−クロロエチル、トリフルオロメチル(−CF)、および−1,1,1−トリフルオロエチル(CHCF)が挙げられる。
用語「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、少なくとも1個の炭素原子を含有し、二環、単環の環系を含む、5〜14員環の単環または多環の芳香族ヘテロ環系を指す。ヘテロアリールの例としては、これらに限定されないが、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、インドリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、インドール、オキサゾール、イミダゾール、チアゾール、ピリミジニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、ピリミジル、クロメノニル、およびキノキサリニルが挙げられる。ヘテロアリール基は、置換されていなくてもよく、または、本明細書で以下に示すような1つまたはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
用語「ヘテロアリールアルキレン」は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、少なくとも1個の炭素原子を含有し、二環、単環の環系を含む、5〜14員環の単環または多環の芳香族ヘテロ環系を示す。ヘテロアリール基は、任意のヘテロ原子または炭素原子を介し、C〜Cアルキル基に接続していてもよい。ヘテロアリールアルキレンの例としては、これらに限定されないが、メチレンチアゾール基、エチレンチアゾール基、メチレンイミダゾール基、およびメチレンチオフェン基が挙げられる。
式IXの化合物の場合、アルキル、ヘテロアリール、アリール、シクロアルキル、アルケニル、およびアルキニル基の置換基は、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロ、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’”C(O)NR’R”、−NR’”SONR’R”、−NR”COR’、−NHC(NH)=NH、−NR’C(NH)=NH、−NHC(NH)=NR’、−S(O)R’、−SOR’、−SONR’R”、−NR”SOR’、−CN、および−NOから0〜3個の範囲で選択されてもよく、0個、1個または2個の置換基を含む上の基が典型例である。R’、R”、R”’は、それぞれ独立して、水素、非置換(C〜C)アルキル、非置換ヘテロ(C〜C)アルキル、および非置換アリールを指すか、−ハロ、非置換アルキル、非置換アルコキシ、非置換チオアルコキシ、および非置換アリール(C〜C)アルキルから選択される1〜3個の置換基で置換されるアリールを指す。R’およびR”が同じ窒素原子に結合している場合、R’およびR”は、窒素原子とともに、5員環、6員環または7員環の環を形成してもよい。例えば、−NR’R”は、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むことを意味する。アルキル基、アリール基またはヘテロアリール基は、置換基を0〜3個有することができる。一つの実施態様よれば、アルキル基またはヘテロアルキル基は、非置換であるか、またはモノ置換である。アルキル基またはヘテロアルキル基は、置換されていなくともよい。
本発明による化合物は不斉中心を持つことがあるため、その場合には、特定的に示される場合を除き、エナンチオマー、ジアステレオマーの混合物として、または、個々のジアステレオマーおよびエナンチオマーとして存在していてもよく、本発明には全異性体形態が想定される。また、本発明は、ラセミ混合物も包含する。本発明による化合物は、例えば、cis配座およびtrans配座のような全配座異性体を包含する。ジアステレオ異性体またはエナンチオマーの分離は、既知の分析方法によって(例えば、キラルクロマトグラフィー、結晶化、または光学活性な分割剤を用いることによって)行うことができる。
特に断らない限り、「立体異性体」は、ある化合物の1種類の立体異性体が、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まないことを意味する。したがって、キラル中心を1個もつ、立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の対のエナンチオマーを実質的に含まない。キラル中心を2個もつ、立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の他のジアステレオマーを実質的に含まない。典型的な立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物のある立体異性体を約80重量%よりも多く含み、その化合物の他の立体異性体は約20重量%未満であり、例えば、その化合物のある立体異性体を約90重量%よりも多く含み、その化合物の他の立体異性体は約10重量%未満であるか、または、その化合物のある立体異性体を約95重量%よりも多く含み、その化合物の他の立体異性体は約5重量%未満であるか、または、その化合物のある立体異性体を約97重量%よりも多く含み、その化合物の他の立体異性体は約3重量%未満である。
描かれた構造と、名前で与えられている構造とが一致しない場合、描かれている構造が優先する。さらに、ある構造または構造の一部の立体化学が、例えば、太線または点線で示されていない場合、その構造または構造の一部は、全立体異性体を包含すると解釈されるべきである。
本明細書において用いられる場合、用語「医薬的に許容される塩」は、本発明の化合物の医薬的に許容される有機酸または無機酸、または有機塩基または無機塩基の塩である。代表的な医薬的に許容される塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、水溶性塩、水不溶性塩、例えば、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酸性酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム塩、エデト酸カルシウム塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フィウナレート(fiunarate)、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコーリルアルサニレート、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、エンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、および吉草酸塩が挙げられる。医薬的に許容される塩は、構造内に帯電した原子を2個以上もっていてもよい。この場合、医薬的に許容される塩は、複数の対イオンをもつ場合がある。したがって、医薬的に許容される塩は、1つまたはそれ以上の帯電した原子および/または1つまたはそれ以上の対イオンをもっていてもよい。
用語「プロドラッグ」は、生物学的条件下、in vitroまたはin vivoで加水分解するか、酸化するか、または他の方法で反応して、活性な化合物(特に、本発明の化合物)を与えることが可能な化合物の誘導体を示す。プロドラッグの例としては、限定されないが、生分解可能な基、例えば、生分解可能なアミド、生分解可能なエステル、生分解可能なカルバメート、生分解可能なカーボネート、生分解可能なウレイド、生分解可能なホスフェート類似体(例えば、モノホスフェート、ジホスフェートまたはトリホスフェート)を含む本発明の化合物の誘導体および代謝物が挙げられる。例えば、カルボキシル官能基を含む化合物のプロドラッグは、カルボン酸の低級アルキルエステルである。カルボン酸エステルは、通常は、分子に存在する任意のカルボン酸部分をエステル化することによって作られる。プロドラッグは、典型的には、十分に知られている方法、例えば、BURGER’S MEDICINAL CHEMISTRY AND DRUG DISCOVERY 第6版(Wiley、2001)およびDESIGN AND APPLICATION OF PRODRUGS(Harwood Academic Publishers Gmbh、1985)に記載されている方法を用いて調製することができる。
用語「治療する」、「治療すること」、「治療」は、疾患または疾患に関連する症状を改善するか、または根絶することを指す。特定の実施態様において、この用語は、1つまたはそれ以上の予防薬または治療薬を、疾患を患う患者に投与することによって生じる、その疾患の広がりまたは悪化を最小化することを指す。
用語「予防する」、「予防すること」、「予防」は、予防薬または治療薬を投与することによって生じる、患者の疾患の発症、再発または広がりを予防することを指す。
用語「有効な量」は、ある疾患の治療または予防に対して治療利益または予防利益を与えるのに十分な、または、疾患に関連する症状が出るのを遅らせるか、または最小限にするのに十分な、本発明による化合物または他の活性成分の量を指す。さらに、本発明による化合物に関し、治療に有効な量とは、ある疾患の治療または予防に対して治療利益を与える治療薬剤単独の量、または他の治療と組み合わせたときの量を意味する。本発明による化合物と組み合わせて用いるとき、この用語は、全体的な治療を向上させるか、または疾患の症状または原因を減らすか、または抑えるか、または他の治療薬剤の治療効力を高めるか、または別の治療薬剤との相乗効果を高める量も包含していてもよい。
用語「調節する」、「調節」などは、ある化合物が、例えば、DHODHの機能または活性を高めるか、または下げる能力を指す。「調節」は、種々の形態で、DHODHに関連する活性の阻害、拮抗作用、部分的な拮抗作用、活性化、受容体活性化作用および/または部分的な受容体活性化作用を包含することを意図している。DHODH阻害剤は、例えば、結合し、部分的または完全に刺激を遮断するか、活性を減らすか、抑制するか、遅らせるか、不活性化するか、脱感作するか、またはシグナル伝達を下方修正する化合物である。DHODH活性化剤は、例えば、結合し、刺激するか、増加させるか、開くか、活性化するか、促進するか、活性を高めるか、感作するか、または信号伝達を上方修正する化合物である。ある化合物がDHODHを調節する能力は、酵素アッセイまたは細胞由来のアッセイで示すことができる。
「患者」としては、動物(例えば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ、またはモルモット)が挙げられ、一つの態様において、哺乳動物、例えば、非霊長類および霊長類(例えば、サルおよびヒト)、別の態様においてはヒトが挙げられる。一つの態様において、患者はヒトである。特定の実施形態では、患者は、ヒト乳児、子供、青年または成人である。
化合物
本発明は、ピリミジンサルベージ酵素DHODの強力な阻害剤である低分子治療薬を提供する。本発明の化合物は以下の表1に示されるとおりである。
表1
Figure 0005818266
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別の実施態様によれば、DHOD阻害剤は、イミダゾ[1,2a]ピリミジン−5−イル骨格を基礎とする。この実施態様の具体例となる化合物は以下の表2に示されるとおりである。
表2
Figure 0005818266
他の実施態様において、本発明による化合物は、式IXで表されるトリアゾロピリミジン化合物である。
Figure 0005818266
一つの実施態様において、式IXにおけるR34は、フェニル、アリール、6〜14員環のヘテロシクロアルキル、6〜14員環のアリールシクロアルキレン、6〜14員環のシクロアルキルアリーレン、3〜8員環のシクロアルキル、および6〜14員環のヘテロアリールからなる群から選択される。さらに、これらの環は、それぞれ置換されていてもよい。例えば、R34が、フェニル基、アリール基、ヘテロシクロアルキル基、アリールシクロアルキレン基、シクロアルキルアリーレン基、またはヘテロアリール基である場合、R34は、F、I、Br、Cl、CN、NO、−NR、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)アルコキシ、オキサアリール、(C〜C)アルキル、(C〜C)−アルキルアリーレン、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)アリール(C〜C)アルキレン、およびアリールからなる群から選択される1つまたはそれ以上の要素で置換されていてもよい。−NR基をもつ化合物の場合、RおよびRは、それぞれ独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、(C〜C)シクロアルキル、および(C〜C)ヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
いくつかの実施態様において、R34は、ハロまたはアルキルで置換されたフェニル環およびシクロアルキルアリーレン環である。例えば、R34は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルのような(C〜C)アルキル基を有するフェニルであるか、または同じであっても異なっていてもよい1つまたはそれ以上のハロゲンで置換されたフェニル基である。
置換基R35は、水素、ハロゲン、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、フェニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、(C〜C)アリール(C〜C)アルキレン、および(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキレンからなる群から選択される。
式IXの具体的な化合物は以下の表3に示されるとおりである。
表3
Figure 0005818266
医薬処方物
本発明による化合物は、マラリア原虫内のピリミジンデノボ合成にとって重要な役割をはたすと考えられる酵素DHODの強力な阻害剤である。したがって、この化合物およびこの化合物の組成物は、マラリアを治療する治療薬として有効である。したがって、一つの実施態様によれば、本発明は、表4から選択される化合物、またはその塩、溶媒和物、立体異性体、互変異性体またはプロドラッグと、医薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
表4
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本発明によれば、上述の化合物またはその医薬的に許容される塩の医薬的に許容される組成物は、そのほかに医薬的に許容される担体材料を含む。任意の従来からある担体材料を利用してもよい。例えば、担体材料は、有機または無機の不活性担体材料であってもよく、例えば、経口投与に適した担体材料であってもよい。適切な担体としては、水、ゼラチン、アラビアゴム、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレン−グリコール、ワセリンなどが挙げられる。さらに、医薬製剤は、他の薬学的に活性な薬剤を含有していてもよい。許容されている医薬品混合の実務にしたがって、さらなる添加剤(例えば、調味剤、防腐剤、安定化剤、乳化剤、バッファなど)を加えてもよい。
医薬製剤は、経口投与用固体形態(例えば、錠剤、カプセル、丸薬、散剤、顆粒など)を含む、任意の従来からある形態になるように作られてもよい。医薬製剤を滅菌してもよく、および/または、防腐剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧を変えるための塩、および/またはバッファのようなアジュバントを含んでいてもよい。
局所経路(経皮、口腔または舌下を含む)、または非経口経路(腹腔内、皮下、静脈内、皮内、または筋肉内注射)によって、本発明にしたがって本発明の化合物を患者に投与してもよい。一つの実施態様において、化合物は経口投与される。経口投薬形態は、錠剤、硬質または軟質のゼラチンメチルセルロースのカプセル、または、消化管内で簡単に溶解する別の適切な材料のカプセルを含む。本発明で想定されている経口投薬量は、処方箋を書く医師によって決定されるように、個々の患者の必要性に応じて変わる。例えば、患者の体重1kgあたり、約1mg〜約50mg、例えば、患者の体重1kgあたり、約5mg〜約25mgの1日投薬量を利用してもよい。
本明細書に列挙されている治療に活性な物質を、経口投薬形態で、腸内投与に望ましい任意の量で含むことは、本発明の範囲内である。腸内投与または経口投与に特に適しているのは、タルクおよび/または炭水化物の担体バインダーなどを含む錠剤、糖衣錠またはカプセルであり、担体は、ラクトースおよび/またはコーンスターチおよび/またはジャガイモデンプンであってもよい。加糖媒剤を使用する場合、シロップ、エリキシル剤などを用いてもよい。また、例えば、マイクロカプセル化、多重コーティングなどによって活性成分を異なる生分解性コーティングで保護したものを含む徐放性組成物を配合してもよい。
非経口用途の場合、特に適切なのは、溶液(典型的には、油系溶液または水系溶液)および懸濁物、エマルションまたはインプラント(坐剤を含む)である。治療化合物を、複数回分の投薬形態または1回分の投薬形態で、液体の担体(例えば、通常は注射可能な物質ととともに使用する、滅菌生理食塩水または5%食塩デキストロース溶液)に分散させたような滅菌形態で配合する。
局所用途の場合、本発明の化合物を、薬理学的に不活性な局所用担体(例えば、ゲル、軟膏、ローションまたはクリーム)と適切に混合してもよい。このような局所用担体としては、水、グリセロール、アルコール、プロピレングリコール、脂肪族アルコール、トリグリセリド、脂肪酸エステル、または鉱物油が挙げられる。他の可能な局所用担体は、液体のペトロラタム、パルミチン酸イソプロピル、ポリエチレングリコール、95%エタノール、ポリオキシエチレンモノラウレート(polyoxyethylene monolauriate)5%水、ラウリル硫酸ナトリウム5%水などである。それに加えて、所望な場合、酸化防止剤、希釈剤、粘度安定化剤などの物質を加えてもよい。
本明細書に記載の化合物にDHODを阻害する能力を有することから、これらの化合物は医薬として有用である。したがって、一つの実施態様によれば、本発明は、治療に有効な量の本発明による化合物を被検体に投与することによる、この被検体においてプラスモディウム属のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの阻害に関連する状態または障害を治療または予防する方法を提供する。したがって、本発明による化合物およびこの化合物の医薬的に許容される組成物は、ヒトの原虫感染、例えば、マラリア疾患を引き起こす熱帯熱マラリア原虫感染を治療するための治療候補物質である。
一つの実施態様によれば、本発明は、原虫と本発明の化合物とを接触させることを含んでなる、原虫内でジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼ(dihydroororate dehydrogenase)を阻害する方法を提供する。ある種の実施態様において、原虫は、プラスモディウム属のひとつである。別の実施態様において、原虫は熱帯熱マラリア原虫である。
本発明は、本明細書に開示した特定の実施形態の範囲には制限されず、それは本発明のいくつかの実施形態の例である。むしろ、機能的に等価な実施形態は、本発明の範囲内である。実際に、本発明の種々の改変は、本明細書に示し、記載したものに加え、当業者にとって明らかになり、添付の特許請求の範囲内に入ることが意図されている。この目的のために、1つ以上の水素原子またはメチル基が、このような有機化合物について許容されている省略表記法に一致するように、描かれている構造から省略されていてもよく、有機化学分野の当業者は、水素原子またはメチル基の存在を容易に理解するだろうことを注記しておく。
化合物の合成および特性決定
1.中間体の合成
実施例1:2,3−ジアミノ−6−メチル−4(3H)−ピリミジノン(中間体1)の合成
ナトリウム(FLUKA、9.19g、400mmol)およびエタノール(350mL)から調製したNaOEt溶液を撹拌し、これに塩酸アミノグアニジン(ALDRICH、44.2g、400mmol)を加えた。反応混合物を50℃で30分間加熱した。次いで、この混合物を濾過してNaClを除去し、この濾液に3−オキソブタン酸エチル(ALDRICH、25.3mL、200mmol)を加えた。反応混合物を環流状態で5時間加熱し、次いで、室温で一晩撹拌した。得られた沈殿を濾過し、減圧下で乾燥させ、中間体1を淡桃色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:7.02(bs,2H),5.51(s,1H),5.29(s,2H),1.98(s,3H);[ES+MS]m/z 141(MH)
実施例2:2−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(中間体2)の合成
ナトリウム(FLUKA、3.28g、143mmol)およびエタノール(150ml)から調製したNaOEt溶液を撹拌し、これに中間体1を加え、混合物を80℃で30分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、2,2−ジフルオロプロパン酸エチル(FLUOROCHEM、11.83g、86mmol)を加えた。混合物を室温で30分間加熱した後、1.5時間かけて80℃まで加熱した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、水(200mL)を加えた。反応混合物のpHを、2N HCl溶液を加えることによって4に調整すると、固体が析出した。この固体を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて中間体2を得た。母液をDCMで抽出し(35mL×5回)、有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、白色固体として中間体2をさらに得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:13.39(bs,1H),5.91(s,1H),2.33(s,3H),2.06(t,3H);[ES+MS]m/z 215(MH)
実施例3:7−クロロ−2−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体3)の合成
中間体2をオキシ塩化リン(ALDRICH、21.98ml、236mmol)に懸濁させ、この混合物を環流状態で2時間加熱し、この間に出発物質が溶解することによって、この中間体を合成した。一定量の反応物をNaCO 10%水溶液(1mL)とDCM(1mL)とに分配し、有機相をTLC(ヘキサン/AcOEt 6/4)によって調べ、反応が終了していることが示された。この反応混合物を、水と氷の混合物にゆっくりと加えた。この溶液をNaCO 10%水溶液(約800mL)を用いて中和し、生成物をDCM(250mL)で抽出した。水層をDCMでさらに抽出し(150mL×2回)、有機層を合わせ、水(200mL)で洗浄し、次いで、塩水(200mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した。未精製の生成物を精製し(シリカゲルカラム、ヘキサン/AcOEt混合物100:0から50:50%で溶出)、白色固体として中間体3を得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm:7.17(s,1H),2.75(s,3H),2.18(t,3H);[ES+MS]m/z 233(MH)
実施例4:2−エチル−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(中間体4)の合成
1,4−ジオキサン(8mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)の混合物中、環流条件下で中間体1(0.4g、2.85mmol)を塩化プロピオニル(ALDRICH、0.372mL、4.28mmol)とともに一晩かけて反応させた。減圧下で反応物を濃縮し、残渣を精製し(シリカゲルカラム、DCM:MeOH混合物 100:0から90:10%で溶出)、7−ヒドロキシ−2−エチル−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体4)を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm:5.89(s,1H),2.87(q,2H),2.50(s,3H),1.41(t,3H);[ES+MS]m/z 179(MH)
実施例5:7−クロロ−2−エチル−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体5)の合成
中間体4(0.3g、1.684mmol)のオキシ塩化リン(ALDRICH、1.88mL、20.2mmol)懸濁物を2時間環流させ、次いで、この反応混合物を水と氷の混合物にゆっくりと加えることによって、表題の化合物(中間体5)を得た。この溶液を固体のNaCOで中和し、DCM(25mL)で抽出した。水層をDCMでさらに抽出し(5mL×2回)、有機層を合わせ、水(20mL)で洗浄し、次いで塩水(20mL)で洗浄し、次いで、MgSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去し、未精製の生成物を精製し(シリカゲルカラム、ヘキサン/EtOAc混合物 100:0から40:60%で溶出)、中間体5を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm:7.01(s,1H),2.98(q,2H),2.68(s,3H),1.43(t,3H);[ES+MS]m/z 197(MH)
実施例6:2−(1,1−ジフルオロプロピル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(中間体6)の合成
ナトリウム(FLUKA、0.152g、6.62mmol)およびエタノール(25mL)から調製したNaEtO溶液に中間体1(0.773g、5.52mmol)を加え、混合物を80℃で30分間加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、2,2−ジフルオロブタン酸エチル(FLUOROCHEM、1007mg、6.62mmol)を加え、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。HCl(1.655mL、6.62mmol)のジオキサン溶液を加え、白色固体が生成した。残渣を精製し(シリカゲルカラム、DCM:MeOH混合物 100:0から90:10%で溶出)、中間体6を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:13.36(bs,1H),5.90(s,1H),2.40−2.32(m,2H),2.32(s,3H),0.99(t,3H);[ES+MS]m/z 229(MH)
実施例7:7−クロロ−2−(1,1−ジフルオロプロピル)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体7)の合成
中間体6(0.660g、2.89mmol)のオキシ塩化リン(ALDRICH、0.404mL、43.4mmol)懸濁物を環流条件で2時間加熱し、このプロセスの間に出発物質が溶解した。この混合物を、水および氷の混合物にゆっくりと加えた。得られた溶液を固体のNaCOで中和し、DCM(25mL)で抽出した。水層をDCMでさらに抽出し(5mL×2回)、有機層を合わせ、水(20mL)で洗浄し、次いで塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去し、未精製の生成物を精製し(シリカゲルカラム、ヘキサン/EtOAc混合物 100:0から40:60%で抽出)、中間体7を淡黄色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,CDCl) δ ppm:7.17(s,1H),2.75(s,3H),2.53−2.41(m,2H),1.13(t,3H);[ES+MS]m/z 247(MH)
実施例8:7−クロロ−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体8)の合成
このように、7−ヒドロキシ−5−メチル−2−メチルチオ−S−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(TCI、2g、10.19mmol)のオキシ塩化リン(ALDRICH、5ml、53.6mmol)懸濁物を10時間環流させると、出発物質が溶解し、反応混合物の色が明るい橙色に変化した。TLC分析(ヘキサン/EtOAC 1:1)から、非常に汚い反応であり、反応終了には達していないことが示されたが、生成物がさらに分解してしまうのを防ぐため、反応を止めることに決めた。したがって、反応混合物を、氷を加えた水に滴下した。この溶液を1N NaCO水溶液で中和し、生成物をDCMで抽出した。水層をDCMでさらに抽出し、有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去し、赤色がかった固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)によって精製した。適切な画分を冷却したら、表題化合物が白色固体として得られた。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:6.99(s,1H),2.74(s,3H),2.68(s,3H);[ES+MS] m/z 215(MH)
実施例9:5−メチル−2−(メチルチオ)−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体9)の合成
7−クロロ−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体8、(0.2g、0.932mmol))のエタノール(10mL)懸濁物に、4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、0.204g、0.932mmol)を加え、終了するまで混合物を室温で撹拌した。次いで、この混合物に無水アンモニア(0.133mL、0.932mmol)を加え、減圧状態で溶媒を除去した。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)。適切な画分を冷却したら、表題の化合物が淡黄色固体として得られた。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.39(s,1H),7.98−7.96(m,2H),7.67−7.65(m,2H),6.70(s,1H),2.68(s,3H),2.44(s,3H);[ES+MS]m/z 398(MH)
実施例10:5−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体10)の合成
5−メチル−2−(メチルチオ)−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.279g、0.702mmol)および酢酸(5mL)の混合物に、タングステン酸ナトリウム二水和物(ALDRICH、7.87mg、0.024mmol)を室温で加えた。反応混合物をはげしく撹拌し、過酸化水素(0.13mL、1.40mmol)を40℃でゆっくりと加えた。次いで、得られた混合物を、終了するまで50℃で加熱した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加えることによって過剰量の過酸化水素を分解し、生成物をDCMで数回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。溶媒を減圧状態で除去すると、白色固体が得られ、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5%から0:100%で溶出)。適切な画分を集めたら、表題の化合物が白色固体として得られた。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.23−8.10(br s,1H),7.93−7.91(m,2H),7.50−7.48(m,2H),6.66(s,1H),3.43(s,3H),2.65(s,3H);[ES+MS]m/z 430(MH)
実施例11:N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体11)の合成
7−クロロ−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体8(0.286g、1.332mmol))のエタノール(5mL)懸濁物に、4−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾ酸フッ化物(FLUOROCHEM、0.263g、1.332mmol)を加え、終了するまで混合物を室温で撹拌した。無水アンモニア(0.190mL、1.332mmol)を加え、溶媒を減圧状態で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)。適切な画分を冷却したら、表題の化合物が白色固体として得られた。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.01−7.85(br,1H),7.04−7.02(m,2H),6.59(s,1H),2.73(s,3H),2.63(s,3H);[ES+MS]m/z 376(MH)
実施例12:N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルスルホニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体12)の合成
N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.4g、1.066mmol))の酢酸(5mL)懸濁物に、タングステン酸ナトリウム二水和物(ALDRICH、0.012g、0.036mmol)を室温で加えた。反応混合物をはげしく撹拌し、過酸化水素(0.198mL、2.132mmol)を40℃でゆっくりと加えた。次いで、得られた混合物を50℃で5時間加熱し、次いで、室温で一晩加熱した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加えることによって過剰量の過酸化水素を分解し、生成物をDCMで数回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Si、ヘキサン/EtOAC混合物 95:5から0:100%で溶出)。表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.66−8.40(br s,1H),7.15−7.13(m,2H),6.78(s,1H),3.42(s,3H),2.69(s,3H);[ES+MS]m/z 408(MH)
実施例13:N−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体13)の合成
7−クロロ−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体8(0.3g、1.397mmol))のエタノール(5mL)懸濁物に、4−アミノ−2−フルオロベンゾ三フッ化物(ALFAAESAR、0.25g、1.397mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。無水アンモニア(0.2mL、1.397mmol)を加え、減圧下で溶媒を除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.05−7.83(br,1H),7.75−7.71(m,1H),7.27−7.21(m,2H),6.53(s,1H),2.73(s,3H),2.60(s,3H);[ES+MS]m/z 358(MH)
実施例14:N−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルスルホニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体14)の合成
N−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.35g、0.979mmol)の酢酸(5mL)懸濁物に、タングステン酸ナトリウム二水和物(10.99mg、0.033mmol)を室温で加えた。反応混合物をはげしく撹拌し、過酸化水素(0.182mL、1.959mmol)を40℃でゆっくりと加えた。次いで、得られた混合物を50℃で5時間加熱し、次いで、室温で一晩加熱した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加えることによって過剰量の過酸化水素を分解し、生成物をDCMで数回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から0:100%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.37−8.18(br s,1H),7.80−7.75(m,1H),7.32−7.27(m,2H),6.72(s,1H),3.44(s,3H),2.67(s,3H);[ES+MS]m/z 390(MH)
実施例15:5−メチル−2−(メチルチオ)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体15)の合成
7−クロロ−5−メチル−2−(メチルチオ)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体8(0.2g、0.932mmol)のエタノール(5mL)懸濁物に、4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALDRICH、0.117mL、0.932mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。無水アンモニア(0.133mL、0.932mmol)を加え、減圧状態で溶媒を除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.33(s,1H),7.81(d,2H),7.67(d,2H),6.62(s,1H),2.68(s,3H),2.42(s,3H);[ES+MS]m/z 340(MH)
実施例16:5−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(中間体16)の合成
5−メチル−2−(メチルチオ)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.226g、0.666mmol)の酢酸(5mL)懸濁物に、タングステン酸ナトリウム二水和物(ALDRICH、7.47mg、0.023mmol)を室温で加えた。反応混合物をはげしく撹拌し、過酸化水素(0.124mL、1.332mmol)を40℃でゆっくりと加えた。次いで、得られた混合物を50℃で2時間加熱した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加えることによって過剰量の過酸化水素を分解し、生成物をDCMで数回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAC混合物 95:5から0:100%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.18(br s,1H),7.81−7.79(m,2H),7.54−7.52(m,2H),6.63(s,1H),3.44(s,3H),2.64(s,3H);[ES+MS]m/z 372(MH)
実施例17:5−メチル−2−(1−メチルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(中間体17)の合成
中間体1(0.35g、2.497mmol)および塩化 iso−ブチリル(FLUKA、0.262mL、2.497mmol)を1,4−ジオキサン(4mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合物に溶かし、この溶液を環流状態で一晩加熱した。次いで、反応物を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、DCM:MeOH混合物、100:0%から90:10%の勾配を用いて溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:13.21−12.82(br,1H),5.76(s,1H),3.01(hept,1H),2.28(s,3H),1.28(d,6H);[ES+MS]m/z 193(MH)
実施例18:7−クロロ−5−メチル−2−(1−メチルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体18)の合成
中間体17(0.225g、1.171mmol)のオキシ塩化リン(ALDRICH、0.327ml、3.51mmol)懸濁物を環流状態で1時間加熱した。反応混合物を、氷を入れた水に滴下し、固体のNaCOで中和し、生成物をDCMで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去し、褐色油状物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン:EtOAc混合物 100:0から40:60%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:7.01(s,1H),3.35−3.25(m,1H),2.68(s,3H),1.45(d,6H);[ES+MS]m/z 211(MH)
実施例19:2−シクロプロピル−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(中間体19)の合成
中間体1(0.5g、3.57mmol)を1,4−ジオキサン(4mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合物に溶かし、この溶液にシクロプロパンカルボニルクロリド(ALDRICH、0.49mL、5.35mmol)を加え、得られた混合物を環流状態で一晩加熱した。次いで、反応物を減圧下で濃縮し、淡黄色固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、DCM:MeOH混合物、100:0%から90:10%の勾配を用いて溶出)、ベージュ色の固体を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで再び精製した(Si、DCM:MeOH混合物 100:0から85:15%で溶出)。表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:13.17−12.81(br,1H),5.75(s,1H),2.27(s,3H),2.07−2.00(m,1H),1.02−0.97(m,2H),0.90−0.86(m,2H);[ES+MS]m/z 191(MH)
実施例20:7−クロロ−2−シクロプロピル−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(中間体20)の合成
中間体19(0.15g、0.789mmol)のオキシ塩化リン(ALDRICH、1ml、10.73mmol)懸濁物を環流状態で1時間加熱した。反応混合物を、氷を入れた水に滴下し、固体のNaCOで中和し、生成物をDCMで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン:EtOAc混合物 100:0から40:60%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:6.97(s,1H),2.66(s,3H),2.28−2.22(m,1H),1.26−1.22(m,2H),1.15−1.10(m,2H);[ES+MS]m/z 209(MH)
2.トリアゾロピリミジン類似体
スキームIは、トリアゾロピリミジン群に属する化合物、特に、5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アミンを合成するための代表的な方法を示す。
スキームI
Figure 0005818266
5において、X=Y=N、R=適宜置換されたアミン(例えば、p−トリフルオロメチルフェニルアミン)
試薬および条件:(i)AcOH 3.5〜20時間、還流、58〜80%、(ii)POCl3、30〜90分、還流、42〜70%、(iii)RNH2、EtOH、3〜15時間、rt、76〜82%
トリアゾロピリミジン骨格をもつ本発明の化合物を、一般的に上のスキームIにしたがって合成した。したがって、例えば、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(2)(20mmol)およびアセト酢酸エチル(1)(20mmol)の混合物を酢酸(10mL)中、5〜20時間環流させた。7−ヒドロキシ基をクロロ基に変換した後、アミン(例えば、4−トリフルオロメチルフェニルアミン)を加え、望ましい生成物を得た。得られた未精製の生成物を室温まで冷却し、濾過し、エタノール/水で洗浄し、減圧下で乾燥させて白色固体を得た。収率58〜80%。
トリアゾール環のC−3位にトリフルオロメチル置換基をもつ化合物の合成を同様の様式で進める。スキーム2は、これらの化合物の合成を図で示したものである。
スキーム2
Figure 0005818266
実施例21:5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オールの合成
工程(A) 5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2,4−トリアゾール−3−アミン(1g、6.58mmol)の氷酢酸15〜20mL溶液を十分に撹拌し、アセト酢酸エチル(2.57gまたは2.5mL、19.77mmol)を加え、反応混合物を6〜6.5時間環流させた。反応の進行をTLCによって監視した。終了した後、反応混合物を室温にし、過剰量の氷酢酸を減圧下で蒸発させた。このようにして淡く桃色がかった白色固体が得られ、これを濾別し、ジクロロメタンで洗浄し、乾燥させ、表題化合物を0.750g(52.3%)得た。
工程(B) 7−クロロ−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成
5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール0.750g(3.44mmol)およびオキシ塩化リン1.35mL(14.46mmol)の混合物を環流状態で60分間加熱し、この間に、桃色がかった固体は、塩化水素ガスを発生しながら徐々に溶解した。得られた暗赤色溶液を減圧下で蒸留し、過剰量のオキシ塩化リンを除去し、残渣を氷水で磨砕した。得られた水溶液を塩化メチレンで抽出し、このようにして得られた有機層を乾燥させ、溶媒を除去して望ましい生成物を得た。未精製残渣を塩化メチレンでさらに洗浄し、7−クロロ−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン0.547gを得た。収率67.4%。洗浄した未精製物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程(C) N−(4−クロロフェニル)−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
7−クロロ−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.547g、2.32mmol、15〜20mL)の無水エタノール溶液を十分に撹拌し、これに4−クロロアニリン(0.355g、2.78mmol)を加えた。室温で6〜8時間撹拌した後、望ましい生成物を結晶化させ、次いで、濾過した。その後、カラムクロマトグラフィーを用いて精製し、最終生成物を収率66%で得た。
上の合成手順を、本発明の以下のトリアゾロピリミジン化合物を合成するように合わせた。
実施例22:5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−N−(4−(ペンタフルオロ硫黄)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 7.70(m,5H),2.70(s,3H)。MS m/z 420.0。
実施例23:N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 192℃。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.25(s,1H),7.30−7.24(m,4H),6.14(brs,NH,交換可能),6.13(s,1H),4.38(m,1H),3.56−3.47(m,2H),3.14−3.07(m,2H),2.62(s,3H)。MS m/z 266.1[M+H]
実施例24:5−メチル−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 57℃。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.28(s,1H),7.24−7.08(m,4H),6.17(brs,NH,交換可能),6.12(s,1H),4.04(m,1H),3.39−3.25(m,1H),3.08−2.87(m,3H),2.62(s,3H),2.38−2.24(m,1H),2.10−1.92(m,1H)。MS m/z 280.2[M+H]
実施例25:5−メチル−N−(4−(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 204℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.24(brs,NH,交換可能),8.51(s,1H),7.50−7.43(m,4H),6.44(s,1H),3.76−3.64(m,1H),2.43(s,3H)。MS m/z 308.2[M+H]
実施例26:N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 285℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.38(brs,NH,交換可能),8.52(s,1H),7.70−7.65(m,1H),7.58−7.55(m,1H),7.38−7.35(m,1H),6.62(s,1H),2.45(s,3H)。MS m/z 278.2[M+H]
実施例27:5−メチル−N−(4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 236℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 10.45(brs,NH,交換可能),8.52(s,1H),7.85−7.79(m,2H),7.65−7.57(m,2H),6.64(s,1H),2.48(s,3H)。MS m/z 326.2[M+H]
実施例28:N−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 216℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.40(brs,NH,交換可能),8.38(s,1H),7.25−7.20(m,1H),7.12−7.05(m,1H),7.04−6.97(m,1H),6.52(s,1H),4.62−4.55(m,1H),3.34−3.32(m,2H),3.12−3.05(m,2H),2.46(s,3H)。MS m/z 284.2[M+H]
実施例29:N−(5,6−ジメトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 191℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 8.38(s,1H),8.36(brs,NH,交換可能),6.88−6.85(m,2H),6.52(s,1H),4.62−4.52(m,1H),3.72(s,6H),3.30−3.20(m,2H),3.12−3.02(m,2H),2.45(s,3H)。MS m/z 326.3[M+H]
実施例30:N−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp 164℃。H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.25(s,1H),7.43(m,1H),7.39−7.36(m,1H),7.17−7.14(m,1H),6.28(brs,NH,交換可能),6.12(s,1H),4.59−4.49(m,1H),3.54−3.42(m,2H),3.22−3.01(m,2H),2.62(s,3H)。MS m/z 346[M+2]
実施例31:2−エチル−5−メチル−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体5(80mg、0.407mmol)および4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、89mg、0.407mmol)のエタノール(5mL)懸濁物を50℃で1時間加熱し、このプロセスの間に出発物質が溶解した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)に再び溶解し、NaCO水溶液で洗浄した(15mL×2回)。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:10.44(bs,1H),7.95(d,2H),7.66(d,2H),6.68(s,1H),2.83(q,2H),2.43(s,3H),1.32(t,3H);[ES+MS]m/z 380(MH)
実施例32:2−(エチルオキシ)−5−メチル−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
エタノール(3mL)中、ナトリウムエトキシド(ALDRICH、0.071g、1.048mmol)に中間体10(0.15g、0.349mmol)を加えた。混合物にマイクロ波を照射し、120℃で30分間加熱した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製した(Si、DCM:MeOH混合物 100:0から90:10%で溶出)。表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:7.91−7−85(m,2H),7.82−7.76(br,1H),7.43(d,2H),6.51(s,1H),4.56(q,2H),2.56(s,3H),1.49(t,3H);[ES+MS]m/z 396(MH)
実施例33:N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
エタノール(5mL)中、ナトリウムエトキシド(ALDRICH、0.145g、2.136mmol)に中間体12(0.29g、0.712mmol)を加えた。混合物にマイクロ波を照射し、120℃で30分間加熱した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 90:10から0:100%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.08−7−76(br,1H),7.02−7.00(m,2H),6.60(s,1H),4.55(q,2H),2.61(s,3H),1.49(t,3H);[ES+MS]m/z 374(MH)
実施例34:2−(エチルオキシ)−N−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
エタノール(4mL)中、ナトリウムエトキシド(ALDRICH、0.1g、1.464mmol)に中間体14(0.19g、0.488mmol)を加えた。混合物にマイクロ波を照射し、120℃で30分間加熱し、減圧下で溶媒を除去し、黄色がかった残渣を得た。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 90:10から0:100%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.01−7−75(br,1H),7.75−7.69(m,1H),7.25−7.18(m,2H),6.54(s,1H),4.55(q,2H),2.58(s,3H),1.48(t,3H);[ES+MS]m/z 356(MH)
実施例35:2−(エチルオキシ)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
エタノール(3mL)中、ナトリウムエトキシド(ALDRICH、0.077g、1.131 mmol)に中間体16(0.14g、0.377mmol)を加えた。混合物にマイクロ波を照射し、120℃で30分間加熱した。減圧下で溶媒を除去し、黄色がかった残渣を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、90:10% DCM:MeOH混合物で溶出)、表題化合物をベージュ色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:7.79−7.71(br,3H),7.46(d,2H),6.47(s,1H),4.56(q,2H),2.55(s,3H),1.49(t,3H);[ES+MS]m/z 338(MH)
実施例36:5−メチル−2−(1−メチルエチル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体18(0.042g、0.199mmol)のエタノール(5mL)懸濁物に、4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALDRICH、0.025mL、0.199mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 75:25から25:75%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.00−7.86(br,1H),7.77(d,2H),7.50(d,2H),6.47(s,1H),3.32−3.22(m,1H),2.58(s,3H),1.46(d,6H);[ES+MS]m/z 336(MH)
実施例37:5−メチル−2−(1−メチルエチル)−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体18(0.042g、0.199mmol)のエタノール(5mL)懸濁物に、4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、0.044g、0.199mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 75:25から25:75%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:7.96−7.83(br,3H),7.47(d,2H),6.50(s,1H),3.25(hept,1H),2.58(s,3H),1.45(d,6H);[ES+MS]m/z 394(MH)
実施例38:2−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体20(0.04g、0.192mmol)のエタノール(2.5mL)懸濁物に、4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALDRICH、0.031g、0.192mmol)を加え、混合物を環流状態で2時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物を分取HPLC(SunFire 19×150mm、HO 0.1% TFA−ACN 0.1% TFA 勾配が10から100%)で精製し、ベージュ色の固体を得て、これを分取HPLC(SunFire 19×150mm、HO 0.1% TFA−ACN 0.1% TFA 勾配が30から100%)でさらに精製し、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.79−10.36(br,1H),7.82(d,2H),7.67(d,2H),6.62(s,1H),2.42(s,3H),2.21−2.14(m,1H),1.11−1.01(m,4H);[ES+MS]m/z 334(MH)
実施例39:実施例15:2−シクロプロピル−5−メチル−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体20(0.04g、0.192mmol)のエタノール(2.5mL)懸濁物に、4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、0.042g、0.192mmol)を加え、混合物を環流状態で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、未精製の混合物を分取HPLC(SunFire 19×150mm、HO 0.1% TFA−ACN 0.1% TFA 勾配が10から100%)で精製し、表題化合物をベージュ色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.89−10.35(br,1H),8.01−7.95(m,2H),7.69−7.63(m,2H),6.69(s,1H),2.43(s,3H),2.20−2.14(m,1H),1.10−1.01(m,4H);[ES+MS]m/z 392(MH)
実施例40:2−(トリフルオロメチル)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp:124〜126℃;H NMR(300MHz,CDCl):δ 7.93(brs,NH,交換可能),7.82(d,J=8.1Hz,2H),7.54(d,J=8.7Hz,2H),6.61(s,1H),2.65(s,3H)。MS m/z 362.3[M+H]
実施例41:2−(トリフルオロメチル)−N−(4−(硫黄ペンタフルオロ)フェニル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp:178〜180℃。H NMR(300MHz,CDCl):δ 10.79(brs,NH,交換可能),8.01(d,J=8.9Hz,2H),7.70(d,J=9.2Hz,2H),6.90(s,1H),2.51(s,3H)。MS m/z 420.3[M+H]
実施例42:N−(3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(トリフルオロメチル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
Figure 0005818266
Mp:86〜88℃;H NMR(300MHz,CDCl):δ 8.29(brs,NH,交換可能),7.14(d,J=9.7Hz,2H),6.77(s,1H),2.70(s,3H)。MS m/z 398.2[M+H]
実施例43:7−アミノ置換された2−(ジフルオロエチル)−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物の合成をスキーム3に示されるように調製した。
スキーム3
Figure 0005818266
この方法論を用い、C−3位にジフルオロエチル基をもつ本発明の化合物を合成した。
実施例44:2−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体3(5.84g、25.09mmol)および4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、5.5g、25.09mmol)のエタノール(150mL)懸濁物を50℃で1時間加熱した。加熱すると、固体が析出した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(300mL)に再び溶解し、NaCO水溶液で洗浄した(350mL×2回)。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。次いで、シリカゲル8gを加え、混合物を減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣を精製し(シリカゲルカラム、ヘキサン/EtOAc混合物 100:0から50:50%で溶出)、表題化合物を白色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:10.60(bs,1H),7.97(d,2H),7.67(d,2H),6.79(s,1H),2.47(s,3H),2.13(t,3H);[ES+MS]m/z 416(MH)
実施例45:2−(1,1−ジフルオロエチル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体3(10g、43mmol)のエタノール(150mL)懸濁物に、4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALDRICH、6.93g、43mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。7M アンモニアMeOH溶液(6.14mL、43mmol)を加え、この塩酸塩を中和し、溶媒を減圧下で除去した。未精製の混合物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 95:5から40:60%で溶出)、表題化合物を黄色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.58(s,1H),7.83(d,2H),7.70(d,2H),6.73(s,1H),2.47(s,3H),2.14(t,3H);[ES+MS]m/z 358(MH)
実施例46:2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体3(0.1g、0.43mmol)および3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALFAAESAR、0.077g、0.43mmol)のエタノール(5mL)懸濁物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)に再び溶解し、NaCO水溶液で洗浄した(15mL×2回)。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して白色固体を得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:10.69(bs,1H),7.84(m,1H),7.63−7.45(m,2H),6.91(s,1H),2.50−2.48(pr,3H),2.13(t,J=19.2Hz,3H);[ES+MS]m/z 376(MH)
実施例47:2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体3(0.1g、0.43mmol)および4−アミノ−2,6−ジフルオロベンゾ三フッ化物(FLUOROCHEM、0.085g、0.43mmol)のエタノール(7mL)溶液を室温で一晩撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をDCMに取った。得られた溶液を1N NaCOで洗浄し、次いで塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥して黄色油状物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィーで精製し(Si、ヘキサン/EtOAc混合物 100:0から50:50%で溶出)、表題化合物を淡黄色固体として得た。
Figure 0005818266
H NMR(300MHz,DMSO−d) δ ppm:10.91−10.74(br,1H),7.54−7.38(br,2H),7.16−7.00(br,1H),2.55−2.49(br,3H),2.13(t,3H);H NMR(300MHz,CDCl) δ ppm:8.33−8.04(br,1H),7.08(d,2H),6.71(s,1H),2.68(s,3H),2.17(t,3H);[ES+MS]m/z 394(MH)
実施例48:2−(1,1−ジフルオロプロピル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体7(0.1g、0.405mmol)および4−(トリフルオロメチル)アニリン(ALDRICH、0.051mL、0.405mmol)のエタノール(5mL)懸濁物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)に再び溶解し、NaCO水溶液で洗浄した(15mL×2回)。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して白色固体を得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:10.58(br s,1H),7.82(d,2H),7.67(d,2H),6.69(s,1H),2.45(s,3H),2.43−2.37(m,2H),1.02(t,3H);[ES+MS]m/z 372(MH)
実施例49:2−(1,1−ジフルオロプロピル)−5−メチル−N−[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成
中間体7(0.1g、0.405mmol)および4−アミノフェニル五フッ化硫黄(MANCHESTER、0.089g、0.405mmol)のエタノール(5mL)懸濁物を50℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)に再び溶解し、NaCO水溶液で洗浄した(15mL×2回)。有機層を無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して白色固体を得た。
Figure 0005818266
H NMR(400MHz,DMSO−d) δ ppm:10.63(br s,1H),7.97(d,2H),7.67(d,2H),6.78(s,1H),2.47(s,3H),2.45−2.37(m,2H),1.02(t,3H);[ES+MS]m/z 430(MH)
3.イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−イル化合物
以下のスキーム4は、本発明のイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−化合物を合成するプロトコルを示す。
スキーム4
Figure 0005818266
イミダゾピリミジン化合物の合成は、適切に置換された2−アミノイミダゾールと、アセト酢酸エチルとを反応させた後、塩素化し、得られた5−クロロ化合物と適切なアミンとを反応させることによって行われた。7−メチル−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンについて、以下に例示的な合成を与える。
実施例50:7−メチル−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンの合成
工程(A) 7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−オールの合成
2−アミノイミダゾールヘミ硫酸塩1g(7.58mmol)、アセト酢酸エチル1.19g(9.15mmol)、氷酢酸15mLの溶液を20〜22時間環流させた。反応が終了したら、混合物を冷却し、溶媒を減圧下で除去し、褐色がかった固体を得る。褐色残渣を濾過し、塩化メチレンで洗浄し、減圧下で乾燥させ、表題生成物を得た。収率79%(0.893g)。
工程(B)5−クロロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジンの合成
7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−オール0.893g(5.99mmol)、オキシ塩化リン17mL(182.1mmol)の混合物を2時間環流させた。環流終了時に、透明の赤色溶液が得られ、これをロータリーエバポレーターにかけ、過剰量のオキシ塩化リンを除去する。このようにして得られた残渣を塩化メチレンで磨砕した後、スラリーを濾過し、望ましい化合物を固体として単離した。塩化メチレンでさらに洗浄した後、固体を減圧下で乾燥させ、塩素化生成物を得た。収量522mg(収率52%)。
工程(C) 7−メチル−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンの合成
5−クロロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン(522mg、3.12mmol)を過剰量の無水エタノールに溶かし、この溶液を撹拌し、4−(トリフルオロメチル)アニリン(602mg、3.74mmol)を加えた。反応混合物の均質性(透明性)を維持するために、反応混合物を断続的に加熱した。室温で一晩撹拌した後、過剰量のエタノールを減圧下で除去し、得られた未精製物質をカラムクロマトグラフィーで精製した。収量0.593mg(収率65%)。
上のスキーム4に示した手順と類似の手順にしたがって、以下の化合物を合成した。
実施例51:N−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンの合成
Mp:302〜304℃。H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 7.84(s,1H),7.73(m,1H),7.51(s,1H),7.22(m,2H),6.28(s,1H),2.43(s,3H)。MS m/z 311.2(M+H)。
実施例52:7−メチル−N−(4−(ペンタフルオロ硫黄)フェニル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミン:
Mp 260〜261℃。H NMR(300MHz,DMSO−d):δ 7.85(m,2H),7.75(s,1H),7.39(s,1H),7.25(m,2H),2.09(s,3H)。MS m/z 351.0(M+H)。
実施例53:7−メチル−N−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンの合成
Mp 264〜266℃。H NMR(300MHz,MeOD−d):δ 7.85(s,1H),7.55(s,1H),7.14(m,3H),6.96(s,1H),2.82(s,4H),2.41(s,3H),1.86(s,4H)。MS m/z 279.0。
実施例54:N−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−5−アミンの合成
Mp 255〜257℃。H NMR(300MHz,dmso−d):δ 9.32(brs,NH),7.97(s,1H),7.53(s,1H),7.24(m,3H),6.00(s,1H),2.90(m,4H),2.31(s,3H),2.01(m,2H)。MS m/z 265.0。
生物学的評価
上述したように、DHODは、マラリアに重要な役割を果たす。以下は、本発明の化合物によるDHOD阻害を試験するのに有用なアッセイ系である。
I.酵素阻害の測定
プラスモディウムまたはヒトのDHODH酵素の阻害を調べるために、通常用いられる2種類のアッセイは、例えば、Baldwinら(2002)J Biol Chem.、277、41827−41834およびBaldwinら(2005)J.Biol.Chem.、280、21847−21853に記載されている。
簡潔に述べれば、この比色アッセイは、DHOD阻害を測定するために、600nm(e=18.8mM−1cm−1)での2,6−ジクロロインドフェノール(DCIP)の減少を監視する。このアッセイは、100mM HEPES(pH8.0)、150mM NaCl、10%グリセロール、0.1% Triton X−100、20マイクロモル濃度のCoQ(補酵素Q)、200マイクロモル濃度のL−ジヒドロオロット酸塩、120マイクロモル濃度のDCIPを含む溶液を用いて行った。循環水浴の温度を25℃に維持しつつ、酵素を最終濃度が約5nM〜約50nMになるように加えることによって反応を開始させた。
または、強力な化合物の場合、296nm(ε=4.3mM−1cm−1)でオロット酸の産生を直接測定することによって、活性を決定した。上述のように、但し、DCIPが存在しないアッセイ溶液を調製し、この溶液は、酸化酵素/還元酵素系(例えば、0.1mg/mlのグルコースオキシダーゼ、0.02mg/mlのカタラーゼと、50mMのグルコース)を含むことによって、酸素が除去されている。得られたデータを式1に合わせ、代表的な化合物のIC50値を決定した。
Figure 0005818266
表5は、熱帯熱マラリア原虫に対する代表的な化合物群のIC50値およびEC50値を示す。
表5
Figure 0005818266
Figure 0005818266
Figure 0005818266
Figure 0005818266
表5に示されるように、本発明による化合物は、熱帯熱マラリア原虫のDHOD酵素の強力な阻害剤であり、IC50値はマイクロモル濃度の範囲まで低い。
II.ヒトマラリア原虫である熱帯熱マラリア原虫に対する化合物の効力のin vitro評価
細胞増殖の阻害を調べるために、Desjardinsら(1979)Antimicrobial Agents and Chemotherapy 16,710−718、ZhangおよびRathod(2002)Science 296,545−547の方法論に関し、熱帯熱マラリア原虫に感染した赤血球を薬物で治療し、培地中で成長させ、H−ヒポキサンチンの取り込みを測定する。
III.化合物の効力のin vivo評価
(A)感染に関して標準的なP.bergheiマウスモデルを利用し、本発明にしたがって、in vivoで原虫に対する候補化合物の効力を評価する。Fidockら(2004)、Nature Rev.Drug Discovery 3,509−20の総説を参照。化合物を経口投与または腹腔内投与し、実際の計画(例えば、投薬頻度、投薬時の薬物濃度)は、個々の類似体の薬物動態プロフィールに基づいて決定した。原虫の成長阻害を、試験動物から得た血液の薄い染みをWright−Giemsa染色を用いて染色することによって、顕微鏡によって決定する。薬物を1日に2回投与すると、1回投与するよりも原虫の成長阻害が大きいことが観察される。これらの結果は、本発明の化合物が、PfDHODH酵素の強力な阻害剤であり、マラリア治療の候補治療薬であることを示す。
(B)上のマウスモデルが、所与の候補化合物について陽性の徴候を与えない場合、Morosanら(2006)J.Infect.Dis.193,996−1004にしたがい、ヒト化マラリアマウスモデルを試験に使用する。これらの結果は、本発明の化合物が、上市されている抗マラリア薬(例えば、クロロキン)と同様の効力をもつことを示している。

Claims (17)

  1. 以下の表の化合物、並びにそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩から選択される化合物。
    Figure 0005818266
  2. 以下の表の化合物、並びにそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩から選択される請求項1に記載の化合物。
    Figure 0005818266
  3. 以下の式の化合物、並びにそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩から選択される請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 0005818266
    (式中、RはCl、CFおよびSFから選択される。)
  4. 前記化合物が下記式で表わされるものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
    Figure 0005818266
  5. 前記医薬的に許容される塩が、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酸性酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム塩、エデト酸カルシウム塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フィウナレート、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコーリルアルサニレート、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、エンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、および吉草酸塩から選択されるものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 下記の表の化合物、並びにそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩から選択される化合物と、医薬的に許容される担体とを含んでなる医薬組成物。
    Figure 0005818266
  7. 前記化合物が、以下の式、並びにそれらの立体異性体、互変異性体、溶媒和物および医薬的に許容される塩から選択されるものである、請求項6に記載の医薬組成物。
    Figure 0005818266
    (式中、RはCl、CF およびSF から選択される。)
  8. 前記化合物が下記式で表わされるものである、請求項6に記載の医薬組成物。
    Figure 0005818266
  9. 前記医薬的に許容される塩が、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酸性酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、カルシウム塩、エデト酸カルシウム塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシレート、フィウナレート、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコーリルアルサニレート、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、エンボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、および吉草酸塩から選択されるものである、請求項6〜8のいずれか一項に記載の医薬組成物
  10. 経口製剤である、請求項に記載の医薬組成物。
  11. 医薬として用いられる、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物。
  12. プラスモディウム属のジヒドロオロット酸デヒドロゲナーゼの阻害に関連する状態または障害を治療または予防するのに用いられる、請求項1〜のいずれか一項に記載の化合物、または請求項6〜10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  13. ヒトの原虫感染の予防または治療に用いられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、または請求項6〜10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. 前記原虫がマラリア原虫である、請求項13に記載の化合物または医薬組成物
  15. 前記原虫が熱帯熱マラリア原虫である、請求項13に記載の化合物または医薬組成物
  16. 前記化合物が、体重1kgあたり1mg〜50mgの1日投薬量で投与されるものである、請求項12〜15のいずれか一項に記載の化合物または医薬組成物
  17. 前記化合物が、体重1kgあたり5mg〜25mgの1日投薬量で投与されるものである、請求項16に記載の化合物または医薬組成物
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