JP5812914B2 - レジスト組成物 - Google Patents

レジスト組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5812914B2
JP5812914B2 JP2012072252A JP2012072252A JP5812914B2 JP 5812914 B2 JP5812914 B2 JP 5812914B2 JP 2012072252 A JP2012072252 A JP 2012072252A JP 2012072252 A JP2012072252 A JP 2012072252A JP 5812914 B2 JP5812914 B2 JP 5812914B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
compound
resist composition
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012072252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013205508A (ja
Inventor
西久保 忠臣
忠臣 西久保
工藤 宏人
宏人 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Kanagawa University
Original Assignee
JSR Corp
Kanagawa University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp, Kanagawa University filed Critical JSR Corp
Priority to JP2012072252A priority Critical patent/JP5812914B2/ja
Publication of JP2013205508A publication Critical patent/JP2013205508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812914B2 publication Critical patent/JP5812914B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Description

本発明は、化学増幅型レジストとして好適に用いられる、レジスト組成物に関する。
集積回路素子等を製造する微細加工の分野において、より高い集積度を得るためにKrFエキシマレーザー(波長248nm)やArFエキシマレーザー(波長193nm)等に代表される短波長放射線の照射(露光)を使用したリソグラフィー技術の開発が行われられ、通常、酸解離性基を有する成分と放射線の照射により酸を発生する酸発生剤とを含有した化学増幅型のフォトレジスト組成物が用いられている。また、さらなるデバイスの微細化が進んでいる近年にあっては、エキシマレーザーよりさらに短波長であるX線、電子線(EB)、極紫外線(EUV)等を利用する技術についても検討されている。
特に露光源の短波長化が進むにつれ、従来の高分子を用いたレジストよりリソグラフィー特性に優れた微細構造が得られる、分子レジストの検討が進んでいる。
従来のフォトレジスト組成物を用いて、より微細なレジストパターンを形成した場合、レジスト膜中における酸の拡散距離(以下、「拡散長」ともいう)が長く、パターン幅のばらつき(LWR: Line Width Roughness)や解像性等のリソグラフィー特性を十分に満足することができないのが現状である。
この問題点を解決する手法として、光酸発生基を有する酸解離性基含有成分を用いるフォトレジスト組成物が挙げられる。レジストのベースとなる化合物に光酸発生基を組み込むことで、光酸発生剤と酸解離性基含有成分が相分離せずに、酸を均一に拡散させることができ、LWRを低減させることができる(非特許文献1、2)。
しかしながら、従来のイオン型の光酸発生基では、レジストの溶解性が低下するという問題がある。また、その問題の解決のために非イオン型の光酸発生基を導入するという検討もなされているが、それらの非イオン型光酸発生基は、いずれも合成経路が複雑で低収率という難点があった。
Proc. SPIE, 6923, 69230K (2008) Chem. Mater., 12, 414 (2000)
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、LWRが小さく解像性に優れたリソグラフィー特性を有するレジスト組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、酸解離性基及び酸発生基を有するカリックスアレーン化合物が優れた特性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明により、以下のレジスト組成物が提供される。
[1] 一分子中に、酸解離性基及び酸発生基を有するカリックスアレーン化合物と、溶剤とを含有するレジスト組成物。
[2] カリックスアレーン化合物における酸解離性基が、下記式(i)で示される基(以下、「酸解離性基(i)」ともいう)である、[1]に記載のレジスト組成物。
(上記式(i)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基を示す。*は結合部位である。)
[3] カリックスアレーン化合物における酸発生基が、下記式(ii)で示される基(以下、「酸発生基(ii)」ともいう)である、[1]又は[2]に記載のレジスト組成物。
*−O−SO−R (ii)
(上記式(ii)中、Rは炭素数1〜5のフッ素化アルキル基であり、*は結合部位である。)
[4] カリックスアレーン化合物が、下記式(1)で示される部分構造(以下、「部分構造(1)」ともいう)を有する、[1]に記載のレジスト組成物。
(上記式(1)中、Qは、芳香環又はヘテロ芳香環を示す。Rは、水酸基、1価の酸解離性基、又は酸発生基を示し、複数のRは同一でも異なっていてもよい。Yは炭素数1〜10の炭化水素基を示す。pは1〜2の整数を示し、qは0〜4の整数を示す。*は結合部位である。)
[5] カリックスアレーン化合物が、下記式(4)で表される化合物(以下、「化合物(4)」ともいう)、下記式(5)で表される化合物(以下、「化合物(5)」ともいう)、及び下記式(6)で表される化合物(以下、「化合物(6)」ともいう)から選ばれる少なくとも一種である、[4]に記載のレジスト組成物。
(上記式(4)〜(6)中、R、Y及びqの定義は、請求項4に記載の式(1)の定義と同じ。nは2又は3であり、mは4〜8の整数である。)
以上説明したように、本発明のレジスト組成物によれば、LWRが小さく解像性に優れたリソグラフィー特性を有するパターンを形成することができる。
以下、本発明のレジスト組成物について、詳説する。
本発明のレジスト組成物は、一分子中に、酸解離性基及び酸発生基を有するカリックスアレーン化合物と、溶剤とを含有することを特徴とする。
<カリックスアレーン化合物>
本発明のレジスト組成物に用いられるカリックスアレーン化合物は、酸解離性基及び酸発生基を有することを特徴とする。
カリックスアレーン化合物における酸解離性基としては、t−ブチルエステル構造、2−アルキル−2−アダマンチルエステル構造、1−アルキル−1−シクロアルキルエステル構造等の、エステル結合に四級炭素が結合された構造を有する酸解離性基等を用いても良く、特に好ましいものとしては、上記式(i)で示される酸解離性基(i)のような、アセタール構造を有する基が挙げられる。
アセタール構造を有する酸解離性基は、他の酸解離性基に比べてより低い露光後ベーク(PEB)温度で脱保護可能なため、LWRの低減に効果がある。
上記式(i)中、Rで示される炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基等が挙げられる。これらのうち、メチル基が特に好ましい。
で示される炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基としては、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基、シクロドデシル基等の単環の脂環式飽和炭化水素基;
シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、シクロオクテニル基、シクロデカニル基等の単環の脂環式不飽和炭化水素基;
ビシクロ[1.1.0]ブタニル基、ビシクロ[2.1.0]ペンタニル基、ビシクロ[2.2.0]ヘキサニル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル基(ノルボルニル基)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル基、トリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル基(アダマンチル基)等の多環の脂環式飽和炭化水素基;
ビシクロ[2.1.0]ペンテニル基、ビシクロ[1.1.0]ヘキセニル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル基(ノルボルネニル基)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタジエニル基、ビシクロ[2.2.2]オクテニル基、ビシクロ[2.2.2]オクジエニル基、ビシクロ[2.2.2]オクタトリエニル基等の多環の脂環式不飽和炭化水素基等が挙げられる。
これらのうち、単環及び多環の脂環式飽和炭化水素基が好ましく用いられ、シクロペンチル基、シクロヘキシル基及びトリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル基(アダマンチル基)が特に好ましく用いられる。
カリックスアレーン化合物における酸発生基としては、イオン型、非イオン型を問わず特に限定されないが、上記式(ii)で示される酸発生基(ii)のような、スルホン酸エステル構造を有する基が好ましいものとして挙げられる。この基は、レジスト組成物の溶解性を損なわないという利点を有し、さらに、カリックスアレーン化合物中のフェノール性水酸基と、スルホン酸無水物との1段階反応で形成可能であり、かつ高収率で合成可能である。
上記式中Rで示される炭素数1〜5のフッ素化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が好適なものとして挙げられる。
本発明で用いられるカリックスアレーン化合物としては、上記式(1)で示される部分構造(1)を有するものが好ましい。
上記式(1)中、Qは、芳香環又はヘテロ芳香環を示す。Rは、水酸基、1価の酸解離性基、又は酸発生基を示し、複数のRは同一でも異なっていてもよい。Yは炭素数1〜10の炭化水素基を示す。pは1〜2の整数を示し、qは0〜4の整数を示す。
上記Qで示される芳香環としては、例えば、ベンゼン環が挙げられる。また、上記Qで表されるヘテロ芳香環としては、例えば、フラン環、ピロール環、チオフェン環、ホスホール環、ピラゾール環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環等が挙げられる。
上記式(1)で表される部分構造における芳香環及びヘテロ芳香環は、この部分構造以外の他の部分構造と共有結合を形成していてもよいし、他の部分構造中のベンゼン環又はヘテロ芳香環等と縮環していてもよい。
Rで示される酸解離性基及び酸発生基としては、前述した酸解離性基及び酸発生基が好適に用いられる。本発明で用いられるカリックスアレーン化合物における、全部分構造(1)において、全Rのうちの、酸解離性基及び酸発生基の導入率は、それぞれ、酸解離性基が5〜50モル%であることが好ましく、酸発生基が、1〜70モル%であることが好ましい。
<カリックスアレーン化合物の合成>
部分構造(1)を有する化合物としては、例えば、下記式(2)で表される化合物と、下記式(3)で表される化合物とを縮合反応させてカリックスアレーン化合物を得て、得られたカリックスアレーン化合物が有するフェノール性水酸基の水素原子の少なくとも一部を酸解離性基と酸発生基とに置換することで得られる化合物を挙げることができる。

(上記式(2)中、Yは炭素数1〜10の炭化水素基を示し、qは0〜4の整数を示す。)

(上記式(3)中、Xは炭素数1〜8の2価の炭化水素基を示す。)
上記式(2)で表される化合物と、上記式(3)で表される化合物との縮合反応の条件(方法)は特に限定されず、従来公知の方法を採用することができる。具体的には、酸触媒等の触媒の存在下、60〜90℃で6〜72時間脱水縮合させる方法等を挙げることができる。
縮合反応させる、前記式(2)で表される化合物と前記式(3)で表される化合物の割合は特に制限はないが、収率を向上させる観点から、前記式(3)で表される化合物1molに対して、前記式(2)で表される化合物が1〜8molであることが好ましく、2〜6molであることが更に好ましく、3〜5molであることが特に好ましい。上記割合の範囲外であると、目的とするフェノール性化合物の収率が低下する場合がある。
縮合反応は、通常、前記式(2)で表される化合物と前記式(3)で表される化合物を適当な反応溶媒に溶解した反応溶液中で行う。反応溶媒としては有機溶剤が好ましく、アルコール系溶媒が更に好ましい。アルコール系溶媒の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−ブタノール、イソプロピルアルコール等を挙げることができる。なかでも、収率向上の観点からは、メチルアルコール、エチルアルコールが好ましい。
縮合反応の工程(縮合反応工程)における、反応溶液中の基質濃度(前記式(2)で表される化合物と前記式(3)で表される化合物との合計の濃度)は、特に限定されないが、収率向上の観点からは、2mol/L以上であることが好ましく、4mol/L以上であることが更に好ましく、4〜10mol/Lであることが特に好ましい。基質濃度が2mol/L未満であると、目的とするフェノール性化合物の収率が低下する場合がある。
縮合反応は、通常、触媒の存在下で行う。触媒としては酸触媒が好ましい。酸触媒の具体例としては、塩酸、塩化水素、パラトルエンスルホン酸、蓚酸、硫酸等を挙げることができる。なかでも、収率向上の観点からは塩酸が好ましい。
縮合反応が終了すると、フェノール性化合物を縮合物(沈殿物)として得ることができる。得られた縮合物(沈殿物)を、(1)水、(2)有機溶媒、又は(3)水と有機溶媒との混合溶媒、で洗浄して精製することが好ましい。有機溶媒の具体例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルi−ブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、3−メチルシクロペンタノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン等のケトン類;メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、1,4−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジメチロール等のアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸i−アミル等のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;フェノール、アセトニルアセトン、ジメチルホルムアミド等を挙げることができる。なかでも、メチルアルコール、エチルアルコール、ジエチルエーテルが好ましい。また、水及びエーテル系溶媒を含有する有機溶媒の少なくともいずれかで洗浄して精製することが好ましい。なお、これらの有機溶媒は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。また、得られた縮合物(沈殿物)を有機溶媒に溶解させ、溶解させた有機溶媒を水で洗浄することにより、残存する原料や副生成物を除去することも好ましい。
得られたカリックスアレーン化合物が有するフェノール性水酸基の水素原子の少なくとも一部を酸解離性基と酸発生基とに置換する方法としては、公知の方法が挙げられるが、例えば、酸解離性基(i)と酸発生基(ii)とを導入する方法としては、下記のような方法が挙げられる。
まず、カリックスアレーン化合物と、R1’=CH−O−Rで示されるビニルエーテルとを触媒下で反応させて、フェノール性水酸基の水素原子の一部を酸解離性基(i)に置換する。触媒としては、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩等の酸触媒が好適に用いられる。
次に、得られた化合物と、酸発生基(ii)の構造に対応するパーフルオロアルカンスルホン酸無水物とを反応させて、未反応のフェノール性水酸基の水素原子の一部を酸発生基(ii)に置換する。
酸解離性基(i)と酸発生基(ii)との導入は逆の順序であってもよく、まずフェノール性水酸基の水素原子の一部を酸発生基(ii)に置換した後に、未反応のフェノール性水酸基の水素原子の一部を酸解離性基(i)に置換しても良い。
反応に用いるビニルエーテルとパーフルオロアルカンスルホン酸無水物の量によって、酸解離性基(i)と酸発生基(ii)との導入率を調整することができる。
また、部分構造(1)を有する化合物としては、具体的には、化合物(4)、化合物(5)及び化合物(6)から選ばれる少なくとも一種を挙げることができる。
<溶媒>
本発明のレジスト組成物は、カリックスアレーン化合物を溶解する溶媒を含む液状の組成物である。
溶媒としては、上記化合物を溶解しうるものであれば特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン等が好ましい。
なお、この溶媒は、1種単独で用いてもよいし2種以上を組み合わせて用いてもよい。 溶媒の使用量としては、得られる組成物の固形分濃度が、通常1〜80質量%となる範囲であり、好ましくは3〜40質量%、さらに好ましくは5〜30質量%となる範囲である。
<その他の成分>
本発明のレジスト組成物は、感放射線性酸発生剤、酸核酸制御剤、界面活性剤、フッ素含有重合体、その他の重合体等の他の成分を含んでいてもよい。
<パターン形成方法>
本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成する方法としては、例えば、フォトリソグラフィを用いる方法等が挙げられる。
フォトリソグラフィを用いる方法は、例えば、(a)基板上に、レジスト組成物を塗布してレジスト被膜を形成する工程、(b)得られたレジスト被膜に、選択的に放射線を照射して、このレジスト被膜を露光する工程、(c)露光された上記レジスト被膜を現像して、レジストパターンを形成する工程とを有する。
上記工程(a)では、レジスト組成物を用いて、基板上にレジスト被膜を形成する。該基板には、公知のレジスト下層膜、反射防止膜等が設けられていてもよい。具体的には、得られるレジスト被膜が所定の膜厚となるようにレジスト組成物を塗布した後、プレベークすることによって塗膜中の溶媒を揮発させ、レジスト被膜が形成される。
レジスト組成物の塗布方法は特に限定されず、例えば、スピンコート法等により実施することができる。
また、プレベークの温度は、使用されるレジスト組成物の種類等に応じて適宜調整されるが、通常、30〜200℃程度、好ましくは50〜150℃である。
上記工程(b)では、得られたレジスト被膜の所定領域に放射線が照射され、選択的に露光が行われる。
露光に用いられる放射線としては、レジスト組成物に使用される光酸発生剤の種類に応じて、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、電子線、γ線、分子線、イオンビーム等から適切に選択されるが、遠紫外線であることが好ましく、特にKrFエキシマレーザー(248nm)、ArFエキシマレーザー(193nm)、Fエキシマレーザー(波長157nm)、Krエキシマレーザー(波長147nm)、ArKrエキシマレーザー(波長134nm)、極紫外線(波長13nm等)等が好ましい。
上記工程(c)では、露光後のレジスト被膜を現像液で現像することで、レジストパターンが形成される。
この工程で用いられる現像液は、レジスト組成物の種類と目的とするパターンの種類に応じて適宜選択される。具体的には、公知のアルカリ性水溶液や、有機溶剤が挙げられる。 また、これらのアルカリ性水溶液には、水溶性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類や、界面活性剤を適量添加することもできる。
アルカリ性水溶液を現像液に用いると、酸解離性基が解離して極性基を形成した露光部を溶解し、ポジ型のパターンを得ることができる。また、有機溶剤を現像液に用いると、酸解離性基が解離せずに残っている未露光部を溶解し、ネガ型のパターンを得ることができる。
また、上記現像液での現像後、洗浄し、乾燥することによって、所定のレジストパターンが形成される。
なお、この工程では、解像度、パターンプロファイル、現像性等を向上させるため、現像前の上記露光後に、ポストベークを行うことができる。このポストベークの温度は、使用されるレジスト組成物の種類等に応じて適宜調整されるが、通常、50〜200℃程度、好ましくは70〜150℃である。
上記レジストパターンをマスクとして、被加工基板をドライエッチングし、被加工基板にパターンを形成する。なお、レジスト下層膜等を形成した場合は、該膜もエッチングする。
上記ドライエッチングは、公知のドライエッチング装置を用いて行うことができる。また、ドライエッチング時のソースガスとしては、被エッチング物の元素組成にもよるが、O、CO、CO等の酸素原子を含むガス、He、N、Ar等の不活性ガス、Cl、BCl等の塩素系ガス、CHF、CF等のフッ素系ガス、H、NHのガス等を使用することができる。なお、これらのガスは混合して用いることもできる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」は、特に断らない限り質量基準である。また、実施例、比較例中の各種の測定は、下記の方法により行った。
(合成例1)
カリックスアレーン化合物の合成:
レゾルシノール2.20g(20mmol)をエタノール4.5mLに溶解させ塩酸1.5mL加えた。この溶液を撹拌しながら5℃まで氷冷し、グルタルアルデヒドの50%水溶液0.40g(2mmol)をゆっくりと滴下した。その後、80℃で48時間加熱し、濁った黄色の溶液が得られた。この懸濁液をメタノール中に注ぎ、沈殿物をろ過により取得後、メタノールで3回洗浄した。得られた固体は室温で24時間減圧乾燥した。その結果、粉末状の淡黄色固体(S)が得られた(収量:0.43g(収率:79%))。得られた淡黄色固体(S)の構造確認は、MALDI−TOF−MS(型番SHIMAZU/KRATOSマトリックス支援レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置 KOMPACT MALDI IV tDE、島津製作所社製)、IR(型番FT−IR 420型、日本分光社製)及びH−NMR(型番JNM−ECA−500型、日本電子社製)で行った。これらの結果を以下に示す。
MALDI−TOF−MS:分子量1705.86の化合物のみが得られたことが示された。
IR(film法):(cm−1
3406(νOH);2931(νC−H);1621、1505、1436(νC=C(aromatic)
H−NMR(500MHz、溶媒CDCl、内部標準TMS):δ(ppm)=0.86〜2.35(b,12.0H)、3.98〜4.22(m,4.0H)、6.09〜7.42(m,8.0H)、8.65〜9.56(m,8.0H)
500mLナスフラスコに、回転子と、得られた上記淡黄色固体(S)34.1g(20mmol、水酸基等量:480mmol)を入れ、脱水テトラヒドロフラン150mLに懸濁させた。続いて、シクロヘキシルビニルエーテル68mL(480mmol)、酸触媒としてp−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩3.62g(8.8mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温中で12時間撹拌した。反応終了後、トリエチルアミンを1.4mL (10mmol)加えた後、クロロホルムで希釈し、不溶部をろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し、残渣をn−ヘキサンにて沈殿させた。沈殿物をろ取し、室温で減圧乾燥を行い、褐色の粉末固体を得た。得られた化合物を、「化合物(i)」とする。
化合物(i)の構造確認をIRおよびH−NMRで行った結果を下記に示す。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による分子量(Mn)は2220、分子量分布(Mw/Mn)は1.21であった。また、H−NMRで測定した酸解離性基の導入率は、23%であった。
IR (film,cm−1):3386(ν O−H),2985,2932,and2856(ν C−H),1613and1585(ν C=C aromatic),1093,1050,and982(ν C−O−C)
H−NMR (600MHz,CDCl,TMS):(ppm)
0.26−3.34(br,447H,cyclohexyl,methyl,and methylene),3.99−6.01(br,13H,metine),6.01− 8.43(br,24H,aromatic)
300mLナスフラスコに、回転子と化合物(i)3.40g(1mmol)を入れ、ピリジン10mLに溶解した。溶液を氷冷し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を0.56mL(2mmol)滴下し、室温に戻して48時間撹拌した。反応溶液を蒸留水に落とし沈殿を回収した。回収した沈殿をTHFに溶解し、n−ヘキサンに沈殿させた。沈殿を回収し、酢酸エチルに溶解させ、蒸留水で2回洗浄を行い、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。乾燥材をろ別し、溶媒を減圧留去し、n−ヘキサンに沈殿させた。得られた濃いベージュ色の粉末固体1.53gを回収した。得られた化合物を、「化合物(I)」とする。
化合物(I)の構造確認を、H−NMR、19F−NMRおよびIRより行った結果を下記に記す。分子量分布(Mw/Mn)は1.09であった。また、 シクロヘキシルアセタール残基の導入率は56%、トリフルオロメタンスルホン酸エステル残基の導入率は21%であった。
IR (Film, cm−1):3390 (ν O−H), 2981, 2933, and 2857 (ν C−H), 1638 and 1616 (ν C=C), 1419 (ν C−F3), 1139 (ν SO2), 996 (ν O−C−O−C)
H NMR (600 MHz, DMSO−d6, TMS)
0.26 − 2.27 (br, 438H, cyclohexyl, methyl, methylene), 3.97 − 4.79 (br, 11H, methine (Noria)), 4.91 − 6.10 (br, 10H, methine (acetal)), 6.11 − 8.40 (br, 24H, aromatic), 8.48 − 9.72 (br, 13H, OH)
19F NMR (470 MHz, DMSO−d6, C6F6) −77.32 (CF3SO2−, s)
実施例1
合成例1で得られた化合物50mgをサンプル瓶に量り取り、脱水テトラヒドロフラン1mLに溶解した。溶液をKBr板に塗布し、250W超高圧水銀灯を用いてUV照射を行い、その間のアセタール残基の光脱保護反応の進行をRT−IRを用いて追跡したところ、980nm−1付近のIRピークの変化、すなわち光脱保護反応の進行が認められた。


Claims (4)

  1. 一分子中に、酸解離性基及び酸発生基を有するカリックスアレーン化合物と、溶剤とを含有し、
    前記カリックスアレーン化合物における酸発生基が、下記式(ii)で示される基である、レジスト組成物。
    *−O−SO −R (ii)
    (上記式(ii)中、R は炭素数1〜5のフッ素化アルキル基であり、*は結合部位である。)
  2. カリックスアレーン化合物における酸解離性基が、下記式(i)で示される基である、請求項1に記載のレジスト組成物。

    (上記式(i)中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数4〜20の1価の脂環式炭化水素基を示す。*は結合部位である。)
  3. カリックスアレーン化合物が、下記式(1)で示される部分構造を有する、請求項1に記載のレジスト組成物。

    (上記式(1)中、Qは、芳香環又はヘテロ芳香環を示す。Rは、水酸基、1価の酸解離性基、又は酸発生基を示し、複数のRは同一でも異なっていてもよい。Yは炭素数1〜10の炭化水素基を示す。pは1〜2の整数を示し、qは0〜4の整数を示す。*は結合部位である。)
  4. カリックスアレーン化合物が、下記式(4)で表される化合物及び下記式(5)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種である、請求項に記載のレジスト組成物。

    (上記式(4)及び(5)中、Xは炭素数1〜8の2価の炭化水素基である。R、Y及びqの定義は、請求項に記載の式(1)の定義と同じ。nは2又は3であり、mは4〜8の整数である。)
JP2012072252A 2012-03-27 2012-03-27 レジスト組成物 Active JP5812914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072252A JP5812914B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 レジスト組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072252A JP5812914B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 レジスト組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013205508A JP2013205508A (ja) 2013-10-07
JP5812914B2 true JP5812914B2 (ja) 2015-11-17

Family

ID=49524682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012072252A Active JP5812914B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 レジスト組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5812914B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6792769B2 (ja) * 2014-09-02 2020-12-02 学校法人 関西大学 ハイパーブランチポリマー及びその製造方法、並びに組成物
JP7297255B2 (ja) * 2017-03-31 2023-06-26 学校法人 関西大学 レジスト組成物及びそれを用いるパターン形成方法、並びに、化合物及び樹脂

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070122734A1 (en) * 2005-11-14 2007-05-31 Roberts Jeanette M Molecular photoresist
JP5116312B2 (ja) * 2007-02-05 2013-01-09 東洋合成工業株式会社 スルホニウム塩
JP4854023B2 (ja) * 2007-02-05 2012-01-11 兵庫県 感光性組成物
JP2009019022A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 感放射線性化合物及びフォトレジスト組成物
JP2013100261A (ja) * 2011-10-14 2013-05-23 Idemitsu Kosan Co Ltd 環状化合物及びその組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013205508A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI637938B (zh) 新穎鋶化合物及其製造方法、光阻組成物及圖案形成方法
TWI637940B (zh) 鋶鹽、光阻組成物及圖案形成方法
CN107533291B (zh) 化合物、抗蚀剂组合物及使用其的抗蚀图案形成方法
JP2019094323A (ja) ヨウ素含有光酸発生剤及びそれを含む組成物
KR101431295B1 (ko) 화합물 및 감방사선성 조성물
TWI553001B (zh) 酸產生劑及含該酸產生劑之光阻劑
JP6697498B2 (ja) 酸開裂性モノマー及びこれを含むポリマー
TW201303490A (zh) 光阻組成物,光阻圖型之形成方法,高分子化合物
JP5205485B2 (ja) レジスト膜、該レジスト膜を用いたレジスト塗布マスクブランクス及びレジストパターン形成方法、並びに、化学増幅型レジスト組成物
JP2013122569A (ja) 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、感活性光線性又は感放射線性膜、マスクブランクス及びパターン形成方法
TWI429665B (zh) 感光性樹脂及感光性組成物
Wang et al. Molecular glass resists based on tetraphenylsilane derivatives: Effect of protecting ratios on advanced lithography
JPWO2009119784A1 (ja) 環状化合物、環状化合物の製造方法、環状化合物からなるフォトレジスト基材、フォトレジスト組成物、微細加工方法、半導体装置及び装置
JP5812914B2 (ja) レジスト組成物
JP2012255845A (ja) 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、並びにそれを用いた感活性光線性又は感放射線性膜及びパターン形成方法
JP2009155304A (ja) スルホン酸誘導体及び光酸発生剤
KR20100039408A (ko) 화합물 및 감방사선성 조성물
JP2009046395A (ja) レゾルシノール誘導体の製造方法
De Silva et al. Molecular glass resists for next generation lithography
TW202206410A (zh) 非離子系光酸產生劑、及光微影用樹脂組成物
JP5874331B2 (ja) 化学増幅型フォトレジスト組成物
JP5365424B2 (ja) ネガ型感放射線性樹脂組成物
JP5547059B2 (ja) フォトレジスト組成物
TWI617587B (zh) 光阻材料及圖案形成方法
WO2012133040A1 (ja) カリックスアレーン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140903

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20140917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250