JP2013100261A - 環状化合物及びその組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記式(A)で表される環状化合物。(式中、Rはカルボン酸誘導体基置換フェニル等、R1は水酸基、アルコキシ基、又はORL(RLは光反応性基を含む基)等、R2は水素原子等を表す。)
【選択図】なし
Description
上記のように、EUVリソグラフィーによる超微細加工技術において、さらなる低ラフネスの材料が求められている。
本発明の目的は、EUVリソグラフィーにおいて、ラフネスの低減を実現できる材料を提供することである。
本発明によれば、以下の環状化合物等が提供される。
1.下記式(A)で表される環状化合物。
R1はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリーロキシル基、アルコキシアルキロキシ基、シロキシ基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレンオキシ基、置換もしくは無置換のアリーレンオキシ基、置換もしくは無置換のシリレンオキシ基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)とを組み合わせた基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数4〜20のラクトン環、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、酸解離性溶解抑止基、下記式(1)〜(3)で表される基のいずれか、又はORL(RLは光反応性基を含む基)である。
複数のR1のうち少なくとも1つはORLである。
R2はそれぞれR1で表される基である。
R3はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、又は酸解離性溶解抑止基である。
R4、R5はそれぞれ水素、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数6〜12の芳香族基、又はこれら基のうち2種以上を組み合わせた基である。
A1はアルキレン基、エーテル結合及びアルキレン基から選択される2つ以上を組み合わせた基、又はアルキレン基1つ以上とエーテル結合1つ以上を組み合わせた基である。
xは1〜5、yは0〜3、zは0〜4の整数を表す。)
複数のR1、R2、R3、R4、R5、Ar、A1は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。]
2.前記光反応性基が下記構造(X)を有する1に記載の環状化合物。
R10は、それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。mは0〜4の整数であり、nはそれぞれ0〜5の整数である。Y−はアニオンである。)
3.RLが下記式(X−1)で表される1又は2に記載の環状化合物。
R10は、それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。mは0〜4の整数であり、nはそれぞれ0〜5の整数である。Y−はアニオンである。*は酸素原子との結合位置である。)
4.Y−がBF4 −、AsF6 −、SbF6 −、PF6 −、ハロゲンイオン、又は下記式(i)〜(iii)のいずれかの構造からなる2又は3に記載の環状化合物。
5.前記光反応性基が下記式(XI)の構造を有する1に記載の環状化合物。
X+はカチオンである。)
6.RLが下記式(XI−1)で表される1に記載の環状化合物。
7.X+が下記式(x)又は(xi)の構造を有する5又は6に記載の環状化合物。
nはそれぞれ0〜5の整数である。)
8.Rが式(1)〜(3)で表される基のいずれかであり、かつR1が水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状アルコキシ基、又はORL(RLは光反応性基を含む基)であって、複数のR1の1以上がORLである1〜7のいずれかに記載の環状化合物。
9.Rが前記式(1)〜(3)で表される基のいずれかであり、かつ同一の芳香環上に存在する2つのR1のうち、一方は水酸基又はORL(RLは光反応性基を含む基)であり、他方がOR''で表される基であり、R''は置換もしくは無置換の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状脂肪族炭化水素基である1〜8のいずれかに記載の環状化合物。
10.R3が、下記式(I)〜(IV)で表されるいずれかである1〜9のいずれかに記載の環状化合物。
αは、置換もしくは無置換の炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基である。
βは、三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基又は置換もしくは無置換の複環状脂肪族基が酸素と結合してなる基、又は三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基及び置換もしくは無置換の複環状脂肪族基から選択される基と炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基を組み合わせた基が、酸素と結合してなる基である。
γは、三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基又は置換もしくは無置換の複環状脂肪族基が、酸素と結合してなる基、又は三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基及び置換もしくは無置換の複環状脂肪族基から選択される基と炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基を組み合わせた基が、酸素と結合してなる基である。
δは、置換もしくは無置換の炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数4〜20のラクトン環、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基である。)
11.R3が、下記式(6)〜(44)から選択される基である1〜9のいずれかに記載の環状化合物。
12.1〜11のいずれかに記載の環状化合物を含有するフォトレジスト基材。
13.12に記載のフォトレジスト基材及び溶剤を含有するフォトレジスト組成物。
14.さらに光酸発生剤を含有する13に記載のフォトレジスト組成物。
15.さらに塩基性有機化合物をクエンチャーとして含有する13又は14に記載のフォトレジスト組成物。
16.13〜15のいずれかに記載のフォトレジスト組成物を用いた微細加工方法。
17.16に記載の微細加工方法により作製した半導体装置。
18.17に記載の半導体装置を備えた装置。
光反応性基のカチオン部及びアニオン部は、通常フォトレジスト分野で用いられている光酸発生剤の構造を含有する基をそのまま用いることができる。
この中でも、ヨードニウム塩やスルホニウム塩等のオニウム塩系酸発生剤の構造を包含する光反応性基が好ましく、有機スルホン酸を発生する基がより好ましい。
R10は、それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。例えば、隣り合うベンゼン環のR10どうしが結合して、ジベンゾチオフェン骨格を形成してもよい。mは0〜4の整数であり、nはそれぞれ0〜5の整数である。Y−はアニオンである。
X+は、好ましくは下記式(x)又は(xi)の構造を有する。
R3はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、又は酸解離性溶解抑止基である。
R4、R5はそれぞれ水素、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数6〜12の芳香族基、又はこれら基のうち2種以上を組み合わせた基である。
A1はアルキレン基、エーテル結合及びアルキレン基から選択される2つ以上を組み合わせた基、又はアルキレン基1つ以上とエーテル結合1つ以上を組み合わせた基である。
xは1〜5、yは0〜3、zは0〜4の整数を表す。)
「2種以上を組み合わせた基」とは、2種以上が単結合した基、又は2種以上が縮合して環を形成した基を意味する。例えば下記の基は、無置換の炭素数1の直鎖状脂肪族炭化水素基と、無置換の炭素数4の分岐を有する脂肪族炭化水素基と、無置換の炭素数6の環状脂肪族炭化水素基と、無置換の炭素数10の芳香族基とを組み合わせた基である。
複数のR1のうち少なくとも1つ、好ましくは1つがORLである。
後述の通り、酸解離性溶解抑止基を有する環状化合物をフォトレジスト基材として用いる場合、KrFエキシマレーザー、極端紫外線、電子線又はX線等の放射線により、レジスト膜を所望のパターンに露光することにより、酸解離性溶解抑止基が脱離ないし構造が変化することにより、アルカリ現像液に溶解するようになる。
好ましくは、式(I)に含まれる8つのR1のうち少なくとも2つは水酸基であり、少なくとも1つはORLである。
R3はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、又は酸解離性溶解抑止基である。
R4、R5はそれぞれ水素、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数6〜12の芳香族基、又はこれら基のうち2種以上を組み合わせた基である。
A1はアルキレン基、エーテル結合及びアルキレン基から選択される2つ以上を組み合わせた基、又はアルキレン基1つ以上とエーテル結合1つ以上を組み合わせた基である。
xは1〜5、yは0〜3、zは0〜4の整数を表す。)
好ましくは、Arは置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリーレン基であり、より好ましくはフェニレン基である。
複数のR1、R2、R3、R4、R5、Ar、A1は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。
αは、好ましくは置換もしくは無置換の炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基であり、より好ましくはメチレンである。
βが、三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基であるとき、好ましくは、これら基に含まれる三級炭素が酸素原子と結合する。βが、ベンゼン環を含む基であるとき、好ましくは、ベンジル位の炭素が酸素原子と結合する。
γは、好ましくは三級脂肪族構造、単環状脂肪族構造もしくは複環状脂肪族構造が酸素に結合して成る基である。
置換基のアルキル、アルキレン、アルコキシの炭素数は好ましくは1〜4である。
また、R3で好ましい構造は上記の(8),(10),(19),(20),(28),(43)である。
本発明のフォトレジスト組成物は、フォトレジスト基材及び溶剤を含む。
光酸発生剤としては、上記の記載のものを用いることができる。
この様な酸拡散制御剤を使用することにより、組成物の貯蔵安定性が向上する。また解像度が向上するとともに、電子線照射前の引き置き時間、電子線照射後の引き置き時間の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性に極めて優れたものとなる。
本発明においては、さらに所望により混和性のある添加剤、例えばレジスト膜の性能を改良するための付加的樹脂、塗布性を向上させるための界面活性剤、溶解制御剤、増感剤、可塑剤、安定剤、着色剤、ハレーション防止剤、染料、顔料等を適宜、添加含有させることができる。
下記の工程により、M−1を合成した。
室温で10時間撹拌した後、イオン交換水300ミリリットル及び酢酸エチル300ミリリットルを加えて有機層を抽出した。得られた有機層を濃縮して得た溶液に、イオン交換水と少量の塩を加えた後、沈殿物をろ別して環状化合物(M−1)を得た(収率93%)。
尚、環状化合物(M−1)の構造は液体クロマトグラフィー測定及び1H−NMR測定により確認した。
下記の工程により、PA−1を合成した。
下記の工程により、M−1−PA−1を合成した。
下記の工程により、M−1−PA−3−2を合成した。
下記の工程により、M−1−PA−3−1を合成した。
下記の工程により、M−1−PA−4を合成した。
下記の工程により、M−1−PA−5を合成した。
実施例1〜5及び製造例1で得られた基材、PAG(光酸発生剤)、クエンチャー、溶剤からなるフォトレジスト溶液を作製し、電子線を使用してシリコンウェハにパターンを形成した。
基材として、具体的に、実施例1〜5の環状化合物M−1−PA−1、M−1−PA−3−2、M−1−PA−3−1、M−1−PA−4、M−1−PA−5、及び製造例1で得たM−1を用いた。
また、PAGとして、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネート、クエンチャーとして、トリオクチルアミンをそれぞれ表1の重量比で使用した。これらの固体成分の濃度が2重量%となるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶解させ、フォトレジスト溶液とした。
次いで、この薄膜を有する基板に対して電子線描画装置(加速電圧50kV)を用いて描画し、表2の温度で露光後ベーク(PEB)した後、濃度が2.38重量%のテトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間現像処理し、純水にて60秒洗浄、その後、窒素気流により乾燥した。
光酸発生剤の構造を含有する基(光反応性基)をM−1に結合することによる効果を検証するため、製膜後の膜の深さ(厚さ)方向のフッ素原子の分布測定(元素分析)を行った。
評価例5(基材:M−1−PA−5)と同じ組成のレジスト液を用い、評価例1〜6と同様にシリコンウェハ上に100nmの膜を形成し、測定サンプルとした(評価例7)。また、評価例6(基材:M−1)と同じ組成のレジスト液を用い、評価例1〜6と同様にシリコンウェハ上に100nmの膜を形成し、比較サンプルとした(評価例8)。
装置:アルバック・ファイ社製 光電子分光分析装置「VersaProbe2」
測定条件:
X線源:Al モノクロ 24.8W 100μ 45°
PassEnergy:46.95eV
StepSize:0.200eV
スパッタリング源:Ar(GCIB)
スパッタリング加速電圧:15kV
図6,7に示すように、光反応性基をM−1に結合させることにより、膜内の光酸発生剤の分布は均一となり、反応性の均質が向上するため、ラフネス(LWR)の改善に効果的である。
Claims (18)
- 下記式(A)で表される環状化合物。
R1はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10のアリーロキシル基、アルコキシアルキロキシ基、シロキシ基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレンオキシ基、置換もしくは無置換のアリーレンオキシ基、置換もしくは無置換のシリレンオキシ基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)とを組み合わせた基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数4〜20のラクトン環、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、酸解離性溶解抑止基、下記式(1)〜(3)で表される基のいずれか、又はORL(RLは光反応性基を含む基)である。
複数のR1のうち少なくとも1つはORLである。
R2はそれぞれR1で表される基である。
R3はそれぞれ水素、水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族基、置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状アルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有するアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシ基、シリル基、これらの基と2価の基(ここで、2価の基は、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基、置換もしくは無置換のシリレン基、エステル結合基、炭酸エステル結合基、エーテル結合基、又はこれらの基が2以上結合してなる基である)が結合した基、又は酸解離性溶解抑止基である。
R4、R5はそれぞれ水素、置換もしくは無置換の炭素数1〜20の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜12の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数6〜12の芳香族基、又はこれら基のうち2種以上を組み合わせた基である。
A1はアルキレン基、エーテル結合及びアルキレン基から選択される2つ以上を組み合わせた基、又はアルキレン基1つ以上とエーテル結合1つ以上を組み合わせた基である。
xは1〜5、yは0〜3、zは0〜4の整数を表す。)
複数のR1、R2、R3、R4、R5、Ar、A1は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。] - 前記光反応性基が下記構造(X)を有する請求項1に記載の環状化合物。
R10は、それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。mは0〜4の整数であり、nはそれぞれ0〜5の整数である。Y−はアニオンである。) - RLが下記式(X−1)で表される請求項1又は2に記載の環状化合物。
R10は、それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基であり、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環状構造を形成してもよい。mは0〜4の整数であり、nはそれぞれ0〜5の整数である。Y−はアニオンである。*は酸素原子との結合位置である。) - Y−がBF4 −、AsF6 −、SbF6 −、PF6 −、ハロゲンイオン、又は下記式(i)〜(iii)のいずれかの構造からなる請求項2又は3に記載の環状化合物。
- 前記光反応性基が下記式(XI)の構造を有する請求項1に記載の環状化合物。
X+はカチオンである。) - RLが下記式(XI−1)で表される請求項1に記載の環状化合物。
- X+が下記式(x)又は(xi)の構造を有する請求項5又は6に記載の環状化合物。
nはそれぞれ0〜5の整数である。) - Rが式(1)〜(3)で表される基のいずれかであり、かつR1が水酸基、置換もしくは無置換の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状アルコキシ基、又はORL(RLは光反応性基を含む基)であって、複数のR1の1以上がORLである請求項1〜7のいずれかに記載の環状化合物。
- Rが前記式(1)〜(3)で表される基のいずれかであり、かつ同一の芳香環上に存在する2つのR1のうち、一方は水酸基又はORL(RLは光反応性基を含む基)であり、他方がOR''で表される基であり、R''は置換もしくは無置換の炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状脂肪族炭化水素基である請求項1〜8のいずれかに記載の環状化合物。
- R3が、下記式(I)〜(IV)で表されるいずれかである請求項1〜9のいずれかに記載の環状化合物。
αは、置換もしくは無置換の炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基である。
βは、三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基又は置換もしくは無置換の複環状脂肪族基が酸素と結合してなる基、又は三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基及び置換もしくは無置換の複環状脂肪族基から選択される基と炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基を組み合わせた基が、酸素と結合してなる基である。
γは、三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基又は置換もしくは無置換の複環状脂肪族基が、酸素と結合してなる基、又は三級脂肪族基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の単環状脂肪族基及び置換もしくは無置換の複環状脂肪族基から選択される基と炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基を組み合わせた基が、酸素と結合してなる基である。
δは、置換もしくは無置換の炭素数1〜10の直鎖状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜10の分岐を有する脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数3〜20の環状脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の炭素数4〜20のラクトン環、又は置換もしくは無置換の炭素数6〜10の芳香族基である。) - R3が、下記式(6)〜(44)から選択される基である請求項1〜9のいずれかに記載の環状化合物。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の環状化合物を含有するフォトレジスト基材。
- 請求項12に記載のフォトレジスト基材及び溶剤を含有するフォトレジスト組成物。
- さらに光酸発生剤を含有する請求項13に記載のフォトレジスト組成物。
- さらに塩基性有機化合物をクエンチャーとして含有する請求項13又は14に記載のフォトレジスト組成物。
- 請求項13〜15のいずれかに記載のフォトレジスト組成物を用いた微細加工方法。
- 請求項16に記載の微細加工方法により作製した半導体装置。
- 請求項17に記載の半導体装置を備えた装置。
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