JP5809383B1 - キャスター及び車椅子 - Google Patents

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Abstract

キャスター(120)は、車輪(121)と、該車輪(121)を旋回自在に軸支するヨーク部(122a)と、フレーム(111)の貫通孔(111b)内に回動可能に保持される円柱状のステム部(122b)と、ステム部(122b)の上端に設けられた縮径部(122c)と、該縮径部(122c)の上端で径方向外方に張り出した鍔部(122d)と、縮径部に嵌着可能な内径及びステム部の径よりも大きい外径を有し、縮径部を環内に導入するための開口が設けられたリング体(123a)と、を備える。ステム部(122b)が貫通孔(111b)を下方から貫通した状態で、貫通孔(111b)の上方に縮径部(122c)が配置され、縮径部(122c)にリング体(123a)が弾性変形して嵌着されるとともにリング体(123a)が貫通孔(111b)の上部で係止されることにより、キャスター(120)がフレーム(111)に回動可能に支持される。

Description

本発明は、キャスター及び該キャスターが着設される車椅子に関する。
一般的に、車椅子には、方向転換自在とするように主車輪に加えて、旋回可能なキャスターが取り付けられる。
例えば、特許文献1は、車椅子のキャスター取付け構造を開示する。車椅子本体に固定されているキャスター取付筒体(16)内に1個または2個以上のダンパー(21,22)を圧入し、該ダンパー(21,22)の内側に少なくとも上端部にねじ溝(19A)を設けたキャスター軸棒(19)を挿入する。該キャスター軸棒(19)上端からダンパー固定ナット(26)を螺入して該ダンパー(21,22)上端を該ナット(26)で締付けることによって該ダンパー(21,22)を該キャスター取付筒体(16)内に固定する。該キャスター軸棒(19)下端にはキャスター車輪(38)を支持するフォーク(17)を左右回動自在に支持した。そして、該ダンパー(21,22)は内筒(21A,22A)と、外筒(21B,22B)と、該内筒(21A,22A)と該外筒(21B,22B)との間に介在しているゴムスリーブ(23,24)とからなる。
特開2008− 6190号公報
特許文献1のキャスター取付け構造では、車椅子本体の筒体の内部に固定されたダンパーをキャスター軸棒が貫通し、該キャスター軸棒の上端にナットを螺着することによって、キャスターが筒体に脱落防止に保持される。しかしながら、特許文献1のキャスター取付け構造では、ナットの締結によってキャスターを固定するものであるため、キャスターの脱着に工具が必要となり、キャスターの取付や交換等に手間がかかる。また、キャスターの走行による振動でナットが緩むことにより、キャスターにがたつきが生じき、走行における快適性が低下することも問題点として挙げられる。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、その目的は、簡単に脱着可能であり、且つ、より快適な走行を提供するキャスター及び該キャスターを着設した車椅子を提供することにある。
本発明の一形態のキャスターは、
フレームに設けられた筒状部に取り付けられるキャスターであって、
車輪と、
該車輪を旋回自在に軸支するヨーク部と、
該ヨーク部に一体的に連結され、筒状部に上下方向に穿設された貫通孔内に回動可能に保持される円柱状のステム部と、
ステム部の上端に設けられ、ステム部の径から縮径した縮径部と、
縮径部の上端で径方向外方に張り出した鍔部と、
縮径部に嵌着可能な内径及びステム部の径よりも大きい外径を有し、縮径部を環内に導入するための開口が設けられたリング体と、
を備え、
ステム部がフレームの貫通孔を下方から貫通した状態で、貫通孔の上方に縮径部が配置され、縮径部にリング体が弾性変形して嵌着されるとともにリング体が貫通孔の上部で係止されることにより、フレームに回動可能に支持されることを特徴とする。
本発明では、リング体が縮径部に嵌着され、該リング体の下面が貫通孔の上部で係止されることにより、キャスターがフレームに回動可能に支持される。すなわち、本発明では、リング体とステム部との嵌着関係が安定的に維持されるため、キャスターに後発的ながたつきが生じることを抑えることができる。さらに、リング体を弾性変形させてステム部の縮径部に嵌め込むことにより、工具を使わずに簡単に、キャスターをフレームに取り付けることが可能である。
本発明の別形態のキャスターは、ステム部と貫通孔の内周壁との間にベアリングが配置されていることをさらに特徴とする。
上記特徴によれば、ステム部と貫通孔の内周壁との間にベアリングが配置されていることにより、ステム部が貫通孔内で滑らかに回転することが可能である。
本発明の別形態のキャスターは、ベアリングと貫通孔の内周壁との間に環状のゴムダンパーが配置され、ゴムダンパーの外周壁がベアリングの外周面全体を覆い、ゴムダンパーの上壁がベアリングの上面を少なくとも部分的に覆い、ゴムダンパーの下壁がベアリングの下面を少なくとも部分的に覆うことをさらに特徴とする。
上記特徴によれば、ゴムダンパーがベアリングを水平方向及び垂直方向の両方から覆っていることにより、キャスターの振動を効果的に吸収するとともに、ベアリングを外部からの衝撃から保護することができる。
本発明の別形態のキャスターは、ステム部には、上下2組のベアリング及びゴムダンパーが配置され、
上方の組では、ベアリングがステム部上端に配置されるとともにベアリング上面がリング体下面に当接し、且つ、リング体の外周面にゴムダンパーの上壁の内周縁が密着し、
下方の組では、ベアリングがステム部下端に配置されるとともにベアリング下面がステム部下端で拡径した拡径部上面に当接し、且つ、拡径部の外周面にゴムダンパーの下壁の内周縁が密着していることをさらに特徴とする。
上記特徴によれば、ゴムダンパーによって、各部材間に振動が発生することが抑えられ、且つ、雨水や埃等がキャスター内やベアリング内に侵入することが抑えられる。
本発明の別形態のキャスターは、車輪は、軸体と、該軸体の先端に嵌着される止め具によってヨーク部に軸支されており、
軸体は、その基端に設けられた鍔状の張り出し部と、該張り出し部から延びる軸部と、該軸部の先端から離隔した位置で縮径した溝部とを有し、
止め具は、溝部に嵌着可能な内径及びヨーク部の孔径よりも大きい外径を有し、且つ、溝部を環内に導入するための開口を有しており、
車輪がヨーク部の間に配置された状態で、張り出し部がヨーク部の外側面に当接するとともに軸体がヨーク部及び車輪を貫通し、ヨーク部の他方の外側面から突出した溝部に止め具が弾性変形して嵌着することにより、車輪が軸体によって回転自在に軸支されていることをさらに特徴とする。
上記特徴によれば、止め具と軸体との嵌着関係が安定的に維持されるため、キャスターに後発的ながたつきが生じることを抑えることができる。さらに、止め具を弾性変形させて軸体の溝部に嵌め込むことにより、工具を使わずに簡単に、車輪をヨーク部に取り付けることが可能である。
本発明の別形態のキャスターは、キャスターを構成する各部材が非金属材料からなることをさらに特徴とする。
上記特徴によれば、非金属製のキャスターを用いることにより、例えば空港や駅などに設置された金属探知式のセキュリティゲートを通過可能であり、または、手動による金属探知機による検査を受けることが可能である。
本発明の一実施形態の車椅子の(a)前方から見た斜視図、(b)後方から見た斜視図。 図1の車椅子の側面図。 図1の車椅子の車椅子本体及び主車輪ユニットの前方から見た分解斜視図。 図1の車椅子の車椅子本体及び主車輪ユニットの後方から見た分解斜視図。 図1の車椅子の車椅子本体の(a)前方から見た斜視図、(b)後方から見た斜視図。 図5の車椅子本体の側面図。 図5の車椅子本体のキャスターの分解斜視図。 図6の(a)A−A断面図、(b)B−B断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
図1(a),(b)は、一実施形態の車椅子100の前方及び後方から見た斜視図である。図2は、該車椅子100の側面図である。図3及び図4は、該車椅子100の前方及び後方から見た分解斜視図である。
図1及び図2に示すとおり、一実施形態の車椅子100は、車椅子本体110と、該車椅子110と着脱自在に連結された主車輪ユニット130とを備える。
特には、該車椅子100は、主に空港や航空機内(もしくは、駅や列車)における使用を目的とするものである。例えば、空港の広い空間を走行する場合には、主車輪ユニット130を車椅子本体110に装着した自走可能な状態で車椅子利用者(又は介助者)が車椅子100を操作することができる。他方、空港のゲートや航空機内の狭い通路を走行する必要がある場合には、車椅子本体110と主車輪ユニット130とを分離する。そして、介助者が幅小となった車椅子100(車椅子本体110)を背後から操作して、このような狭い通路を難なく通行可能となる。
さらに、本実施形態の車椅子100は、金属探知式のセキュリティゲートを通過可能であるように金属材料を全く含まない。より具体的には、車椅子100の主要なフレーム(骨格)に硬質の合成樹脂を採用し、また、キャスターや主車輪の駆動部分には、セラミック性ベアリングやゴム製のダンパーを採用した。これにより、障がいのある車椅子利用者がセキュリティゲートを通過する際、車椅子100に座乗したままで、当該セキュリティゲートを通過することが可能となる。あるいは、空港の職員が手動の金属探知機を用いて検査する際にも、利用者が車椅子100に座乗したままで検査を受けることができる。したがって、本実施形態の車椅子100は、空港や航空機での使用において、バリアフリーに配慮したものである。しかしながら、本発明の車椅子は、当該用途に限定されず、種々の用途に使用可能であり、且つ、その用途に応じて、種々の材質を選択可能である。
本発明の一実施形態のキャスター120は、車椅子本体110に前部キャスターとして着設されたものである。以下、図5乃至図8を参照して、本実施形態の車椅子100を構成する車椅子本体110、主車輪ユニット130、及び、キャスター120について詳細に説明する。
図5(a),(b)は、一実施形態の車椅子本体110の前方及び後方から見た斜視図である。図6は、該車椅子本体110の側面図である。図5及び図6に示すとおり、車椅子本体110は、車椅子利用者が座乗するための座席ユニット112、該座席ユニット112を保持する一対のフレーム111、該一対のフレーム111の前後にそれぞれ取着されたキャスター120及び後部キャスター129、並びに、フレーム111の下方前端に設けられたフットレスト118を備える。そして、主車輪ユニット130の連結軸132を車椅子本体110に脱着自在に連結するための連結機構150が該車椅子本体110のフレーム111に設けられている。なお、本実施形態の車椅子本体110には、アームレストが設けられていない。このため、車椅子100から分離した状態の車椅子本体110の横幅が十分に小さく、狭小な通路を簡単に通行可能となる。
一対のフレーム111は、複数本の梁部材によって連結されている。そして、該一対のフレーム111が車椅子本体110の横幅を定める。該一対のフレーム111間に座部ユニット112が支持又は固定されており、座部113及び背もたれ部114を有する。該座部ユニット112において、座部113と背もたれ部114は分離しており、各々が一対のフレーム111に固着されている。
そして、一対のフレーム111のフットレスト118近傍において、円筒状に形成された筒状部111aがそれぞれ設けられている。各筒状部111aを上下方向に貫通した貫通孔111bを介して、一対のフレーム111に左右一対のキャスター120が旋回自在に支持されている。他方、一対のフレーム111の下方後端には、左右一対の後部キャスター129が旋回不能(固定式)に支持されている。さらに、一対のフレーム111の上方後端には、該一対のフレーム111に架設された手押しハンドル119が設けられている。本車椅子本体110において、介助者が手押しハンドル119を操作することにより、車椅子本体110が走行可能となる。
また、図1乃至4に示すとおり、主車輪ユニット130は、合成樹脂及び/又はゴムからなる一対の主車輪131と、該一対の主車輪131を回転可能に連結する合成樹脂製の連結軸132と、を備える。該連結軸132の両端には、一対の主車輪131の内側で各部材を支持する一対の支持アーム133が固定されている。該一対の支持アーム133は、連結軸132からその前方斜め上方に延びており、側面視において主車輪131の外方に突出している。該一対の支持アーム133の上端には、一対のアームレスト134がそれぞれ一体的に形成されている。すなわち、一対のアームレスト134は、支持アーム133を介して該連結軸132に固定されるとともに主車輪131の前方斜め上方に延び出ている。また、アームレスト134の下方で、支持アーム133の内面に扇板状のサイドガード135が樹脂製のビスで固着されている。また、主車輪ユニット130は、連結軸132から下方側に延在する1つの脚部136をさらに備える。
次に、図7及び図8を参照して、本発明の一実施形態のキャスター120の構造について説明する。図7は、該キャスター120の分解斜視図である。図8(a)は、図6のA−A部分断面図であり、キャスター120の旋回軸の構造を表す。そして、図8(b)は、図6のB−B断面図であり、キャスター120の車輪部分の構造を表す。なお、後部キャスター129の構造は、図8(b)のキャスター120の車輪部分の構造に類似するため、ここでは、その説明を省略する。
図7に示すとおり、キャスター120は、小径の車輪121と、該車輪121を軸支するとともにフレーム111に旋回自在に取着されるキャスター本体122と、該キャスター本体122をフレーム111に対して回動(旋回)自在に支持するための旋回部材123と、該キャスター122で車輪121を軸支するための車輪支持部材125と、を備えてなる。
キャスター本体122は、フレーム111前方で筒状部111aの貫通孔111bを介して旋回自在に取着される。そして、該キャスター本体122は、車輪121を挟み込んで軸支するヨーク部122aと、該ヨーク部122aに一体的に連結され、貫通孔111b内に回動可能に貫通配置される円柱状のステム部122bと、該ステム部122bの上端に設けられ、該ステム部122bの径から縮径した縮径部122cと、該縮径部122cの上端で径方向外方に張り出した鍔部122dと、ステム部122b下端とヨーク部122aとの間で拡径した拡径部122eと、を備える。なお、本実施形態におけるキャスター本体122は、合成樹脂で一体成形されたものである。しかしながら、各部品を別体として組み合わせてもよい。
旋回部材123は、複数の部材を組み合わせてなるアセンブリであり、合成樹脂製のC字形状のリング体123aと、セラミック製のベアリング123bと、ゴムダンパー123cと、合成樹脂製のキャップ123dとを備えてなる。本実施形態では、上下2組のベアリング123b、ゴムダンパー123cが用いられている。上方の組では、ベアリング123bがステム部122b上端に配置され、ベアリング123b上面がリング体123a下面に当接している。下方の組では、ベアリング123bがステム部122b下端に配置され、ベアリング123b下面が拡径部122e上面に当接している。また、リング体123は、その一部が切り欠かれた環体である。このリング体123aは、該縮径部122cに嵌着可能な内径及び該ステム部122bの径よりも大きい外径を有し、且つ、該縮径部122cを環内に導入するための開口を有している。該リング体123aは、導入時に開口を拡張するために弾性変形可能である。図7及び図8(a)に示すとおり、ステム部122bがフレーム111の貫通孔111bを下方から貫通した状態で、貫通孔111bの上方に縮径部122cが突出する配置され、縮径部122cにリング体123aが嵌着される。このとき、リング体123aは、縮径部122cに対して回転可能に保持される。そして、該リング体123aの下面が貫通孔111bの上部で係止されることにより、キャスター本体122がフレーム111に脱落しないように支持される。具体的には、貫通孔111b内に固定されたベアリング123b上面にリング体123a下面が当接する。しかしながら、リング体123aが、貫通孔111b周縁やゴムダンパー123cによって係止されてもよい。
図8(a)に示すように、ステム部122bの外周には、セラミック製のベアリング123bが嵌着されている。また、該ベアリング123b上面とリング体122cの下面とが当接している。さらに、該ベアリング123bと貫通孔111b内周壁との間に環状のゴムダンパー123cが配置されている。該ゴムダンパー123cは、所定厚の外周壁123c1と、外周壁の上端から内方に張り出した上壁123c2と、外周壁123c1の下端から内方に張り出した下壁123c3と、を備える。そして、その中心が開口している。該ゴムダンパー123cの外周壁123c1がベアリング123bの外周面全体を覆い、ゴムダンパー123cの上壁123c2がベアリング123bの上面を少なくとも部分的に覆い、そして、ゴムダンパー123cの下壁123c3がベアリング123bの下面を少なくとも部分的に覆っている。
また、本実施形態では、貫通孔111bの内周壁に段差が設けられ、その上下に設けられた(拡径した)凹部内に2組のベアリング123b及びゴムダンパー123cがそれぞれ固定されている。すなわち、該ベアリング123bによって、ステム部122bが回転可能に貫通孔111b内に支持される。これにより、フレーム111とキャスター120との間で衝撃や振動を吸収することができる。そして、フレーム111の貫通孔111bの周縁から突出するキャスター本体122の一部(縮径部122c、鍔部122d)及びリング体123aを覆うように、キャップ123dが筒状部111aの上端に取着される。
そして、上側のベアリング123b及びゴムダンパー123cの組では、リング体123aの下面がベアリング123bの上面と当接するとともに、リング体123aの外周面にゴムダンパー123cの上壁123c2の内周縁が密着している。さらに、キャップ123dの下面とゴムダンパー123cの上壁123c2とが密着している。つまり、ゴムダンパー123cが、筒状部111a、キャップ123d、リング体123a、ベアリング123bの隙間に充填されている。すなわち、筒状部111bの上端は、ゴムダンパー123cによって隙間無く密閉されている。また、ゴムダンパー123cの下壁123c3の内周縁と、ステム部122bg外周面との間には、ギャップが設けられている。このギャップにより、ゴムダンパー123cとステム部122bとの間に摩擦が生じて、キャスター120の旋回が妨げられることが防止されている。
他方、下側のベアリング123b及びゴムダンパー123cの組では、ベアリング123b下面をゴムダンパー123cの下壁123c3で覆うとともに、拡径部122eの外周面にゴムダンパー123cの下壁123c3の内周縁が密着している。すなわち、筒状部111bの下端は、ゴムダンパー123cによって隙間無く密閉されている。また、ゴムダンパー123cの上壁123c2の内周縁と、ステム部122b外周面との間には、ギャップが設けられている。このギャップにより、ゴムダンパー123cとステム部122bとの間に摩擦が生じて、キャスター120の旋回が妨げられることが防止されている。
また、図7及び図8(b)に示すとおり、車輪支持部材125は、複数の部材を組み合わせてなるアセンブリであり、合成樹脂製の軸体125aと、セラミック製のベアリング125bと、ゴムダンパー125cと、合成樹脂製のC字形状の止め具125dと、合成樹脂製のカラー123eとを備えてなる。本実施形態では、2組のベアリング125b、ゴムダンパー125c、カラー125eが用いられている。該軸体125aは、車輪121の中心を貫通する車軸として機能する。
車輪支持部材125の軸体125aは、その基端に設けられた鍔状の張り出し部125a1と、該張り出し部125aから延びる軸部125a2と、該軸部125a2の先端から僅かに離隔した位置で縮径した溝部125a3とを有する。また、止め具125dは、その一部が切り欠かれた環体である。該止め具125aは、該溝部125a1に嵌着可能な内径及びヨーク部122aの(軸部125a2が貫通する)孔径よりも大きい外径を有し、且つ、該溝部125a3を環内に導入するための開口を有している。
本キャスター120において、車輪121をヨーク部122aの間に配置した状態で、ヨーク部122aの外方から軸体125aを貫通させることにより、車輪121がキャスター本体122に回転可能に支持される。より詳細には、軸体125aの張り出し部125a1がヨーク部122aの(軸体125a基端側の)外側面に当接し、軸部125a2がヨーク部122a及び車輪121を貫通し、軸部125a2先端の溝部125a3がヨーク部122aの(軸体125a先端側の)外側面から突出する。そして、溝部125a3に止め具125dが嵌着する。該止め具125dの内面がヨーク部122a外側面に係止されることにより、軸体125aが車輪121を軸支した状態でキャスター本体122のヨーク部122aに支持される。
さらに、図8(b)に示すとおり、軸部125a2の外周には、2つのカラー125eが外挿され、各カラー125eの外周にセラミック製のベアリング125bが嵌着されている。該2つのベアリング125bは、車輪121の車軸貫通孔の両端で内壁に固定されたものである。さらに、該ベアリング125bと車輪121の車軸貫通孔内周壁との間に環状のゴムダンパー125cが配置されている。該ゴムダンパー125cは、ベアリング125bの外周全体及び内面を少なくとも部分的に被覆している。本実施形態では、車軸貫通孔の内周壁に段差が設けられ、その両端側に設けられた(拡径した)凹部内にベアリング125b及びゴムダンパー125cが固定されている。すなわち、該ベアリング125bを介して、軸体125aが回転可能に車輪121の車軸貫通孔内に支持される。該ゴムダンパー123cが、車輪121の衝撃や振動を吸収し、車椅子100(キャスター120)のより滑らかな走行を可能とする。
以下、本実施形態のキャスター120の作用効果について説明する。
本実施形態の車椅子100によれば、リング体123aが縮径部122cに嵌着され、該リング体123aの下面が貫通孔111bの上部で係止されることにより、キャスター120がフレーム111に回動可能に支持される。すなわち、本実施形態では、リング体123aが縮径部122cに収容されて、リング体123aとステム部122bとの嵌着関係が安定的に維持される。これにより、ナットを用いたキャスターと比べて、キャスター120に後発的ながたつきが生じることを抑えることができる。さらに、リング体123aを弾性変形させてステム部122bの縮径部122cに嵌め込むことにより、工具を使わずに簡単に、キャスター120をフレーム111に取り付けることが可能である。
また、ステム部122bと貫通孔111bの内周壁との間にベアリング123bが配置されていることにより、ステム部122bが貫通孔111b内で滑らかに回転することが可能である。さらに、ゴムダンパー123cがベアリング123bを水平方向及び垂直方向の両方から覆っていることにより、キャスター120の振動を効果的に吸収するとともに、ベアリング123bを外部からの衝撃から保護することができる。
さらに、ステム部122bには、上下2組のベアリング123b及びゴムダンパー123cが配置されている。上方の組では、ベアリング123bがステム部122b上端に配置されるとともにベアリング123b上面がリング体123a下面に当接し、且つ、リング体123aの外周面にゴムダンパー123cの上壁123c2の内周縁が密着している。下方の組では、ベアリング123cがステム部122b下端に配置されるとともにベアリング123c下面が拡径部122e上面に当接し、且つ、拡径部122eの外周面にゴムダンパー123cの下壁123c3の内周縁が密着している。すなわち、本実施形態のキャスター120では、ゴムダンパー123cによって、各部材間に振動が発生することが抑えられ、且つ、雨水や埃等がキャスター120内やベアリング123b内に侵入することが抑えられる。
そして、旋回部材123及び車輪支持部材125は、いずれも工具を用いることなく、分解及び/又は組み立て可能である。すなわち、本実施形態のキャスター120は、メンテナンス性に優れている。
(変形例)
なお、本実施形態の車椅子は、車椅子本体と主車輪ユニットとを脱着可能な非金属製の車椅子であるが、本発明の車椅子はこれに限定されない。すなわち、本発明のキャスターを一般的な車椅子全般に採用してもよい。また、本実施形態では、キャスターが車椅子のフレームに取着されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、キャスターは、ストレッチャーや運搬車などの車椅子以外のフレームに取着されてもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
100 車椅子
110 車椅子本体
111 フレーム
111a 筒状部
111b 貫通孔
112 座席ユニット
113 座部
114 背もたれ部
116 操作レバー
118 フットレスト
119 手押しハンドル
120 キャスター
121 車輪
122 キャスター本体
122a ヨーク部
122b ステム部
122c 縮径部
122d 鍔部
122e 拡径部
123 旋回部材
123a リング体
123b ベアリング
123c ゴムダンパー
123c1 外周壁
123c2 上壁
123c3 下壁
123d キャップ
125 車輪支持部材
125a 軸体
125a1 張り出し部
125a2 軸部
125a3 溝部
125b ベアリング
125c ゴムダンパー
125d 止め具
125e カラー
129 後部キャスター
130 主車輪ユニット
150 連結機構

Claims (7)

  1. フレームに設けられた筒状部に取り付けられるキャスターであって、
    車輪と、
    該車輪を旋回自在に軸支するヨーク部と、
    該ヨーク部に一体的に連結され、前記筒状部に上下方向に穿設された貫通孔内に回動可能に保持される円柱状のステム部と、
    前記ステム部の上端に設けられ、前記ステム部の径から縮径した縮径部と、
    前記縮径部の上端で径方向外方に張り出した鍔部と、
    前記縮径部に嵌着可能な内径及び前記ステム部の径よりも大きい外径を有し、前記縮径部を環内に導入するための開口が設けられたリング体と、
    を備え、
    前記ステム部が前記フレームの前記貫通孔を下方から貫通した状態で、前記貫通孔の上方に前記縮径部が配置され、前記縮径部に前記リング体が弾性変形して嵌着されるとともに前記リング体が前記貫通孔の上部で係止されることにより、前記フレームに回動可能に支持されることを特徴とするキャスター。
  2. 前記ステム部と前記貫通孔の内周壁との間にベアリングが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  3. 前記ベアリングと前記貫通孔の内周壁との間に環状のゴムダンパーが配置され、前記ゴムダンパーの外周壁が前記ベアリングの外周面全体を覆い、前記ゴムダンパーの上壁が前記ベアリングの上面を少なくとも部分的に覆い、前記ゴムダンパーの下壁が前記ベアリングの下面を少なくとも部分的に覆うことを特徴とする特徴とする請求項2に記載のキャスター。
  4. 前記ステム部には、上下2組のベアリング及びゴムダンパーが配置されており、
    上方の組では、前記ベアリングが前記ステム部上端に配置されるとともに前記ベアリング上面が前記リング体下面に当接し、且つ、前記リング体の外周面に前記ゴムダンパーの上壁の内周縁が密着し、
    下方の組では、前記ベアリングがステム部下端に配置されるとともに前記ベアリング下面が前記ステム部下端で拡径した拡径部上面に当接し、且つ、前記拡径部の外周面に前記ゴムダンパーの下壁の内周縁が密着していることを特徴とする請求項3に記載のキャスター。
  5. 前記車輪は、軸体と、該軸体の先端に嵌着される止め具によって前記ヨーク部に軸支されており、
    前記軸体は、その基端に設けられた鍔状の張り出し部と、該張り出し部から延びる軸部と、該軸部の先端から離隔した位置で縮径した溝部とを有し、
    前記止め具は、前記溝部に嵌着可能な内径及び前記ヨーク部の孔径よりも大きい外径を有し、且つ、前記溝部を環内に導入するための開口を有しており、
    前記車輪が前記ヨーク部の間に配置された状態で、前記張り出し部が前記ヨーク部の外側面に当接するとともに前記軸体が前記ヨーク部及び前記車輪を貫通し、前記ヨーク部の他方の外側面から突出した前記溝部に止め具が弾性変形して嵌着することにより、車輪が軸体によって回転自在に軸支されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のキャスター。
  6. 前記キャスターを構成する各部材が非金属材料からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のキャスター。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のキャスターを備える車椅子。
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