JP5807501B2 - 厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法及び搬送装置 - Google Patents
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Description
厚板を製造する製鉄所の厚板工場では、所定の厚さに圧延された鋼板の形状を矩形とすべく、幅方向両端部をローリングカット式サイドシャーで剪断後、長手方向両端部をダウンカット式クロップシャーで切り落としているが、鋼材の高強度化にともない、剪断作業への負荷は増大する傾向にあり、剪断能力の向上が要望されている。
シャーラインにおける剪断荷重は、一般的には下記(1)式より求めることができる。
一般的に相対レーキ角θを増大させると上下ナイフのラップ代が増大する。図7は、ダウンカット式クロップシャーによる剪断において、相対レーキ角の大小による上下ナイフラップ代の違いを模式的に示したものである。図の左側が通常の相対レーキ角で剪断する場合、右側が高い相対レーキ角で剪断する場合をそれぞれ示している。相対レーキ角を増大させることにより上下ナイフのラップ代が増大すると、被剪断材は上ナイフによって押し下げられる変形を伴うため、例えば、ダウンカット式クロップシャーにおいては、スクラップに反りが発生しやすくなる。一般的に、切り代を大きくすると、スクラップの反り変形は小さくなることが知られているが、切り代を大きくすることは製品歩留りの低下に繋がるため、スクラップの反り変形を許容する必要が生ずる。
[2]厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送方法であって、搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、所定の高さを超える上反りを生じたスクラップが搬送ローラテーブル上を搬送されてきた際に、前記押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえ、搬送ローラテーブルのローラとの間で拘束しつつ、スクラップをテストシャーの上下ナイフ間に進入させるようにし、スクラップ搬送方向において、押さえロールの配置部とテストシャーの上ナイフ位置間の距離を最大スクラップ長さの25〜35%とすることを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの搬送方法において、押さえロールを、搬送ローラテーブルを構成する隣接するローラ間の上方に配置することを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。
[7]上記[5]又は[6]の搬送装置において、押さえロールを、搬送ローラテーブルを構成する隣接するローラ間の上方に配置することを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送装置。
図において、1は上ナイフ10と下ナイフ11を備えたテストシャー、2はその上流側に配置された搬送ローラテーブルであり、この搬送ローラテーブル2は、クロップシャー等による厚鋼板の剪断により生じたスクラップを細断用のテストシャーに搬送するものである。また、テストシャー1の入側(直前)には、剪断時にスクラップを拘束するスクラップ押さえ用のホールドダウン3が付設されている。
また、押さえロール4を搬送ローラテーブル2の長手方向で間隔をおいて複数箇所に設置し、スクラップ長さに応じた場所に設置された押さえロール4を使用するようにしてもよい。
したがって、スクラップ搬送方向において、押さえロール4の配置部とテストシャーの上ナイフ位置間の距離(水平方向距離)は、最大スクラップ長さの25〜35%とすることが好ましい。
押さえロール4は、図3(a)に示すように搬送ローラテーブル2のローラ20の直上に配置してもよいが、ローラ20との間でスクラップSをより確実に拘束するには、図4(a)に示すように搬送ローラテーブル2の隣接するローラ20間の上方に配置することが好ましい。
m1g・L1−m2g・L2−Fβ・δ=0
Fα=Fβ+m1g+m2g
上反り検知手段7としては、スクラップSの上反り量を測定できるものであればどのような方式のものでもよいが、一般には、レーザー距離センサが用いられる。このレーザー距離センサでスクラップ〜センサ間の距離を測定し、スクラップ先端が支持フレーム5の下方を通過する際の同センサの出力から、スクラップSの上反り量を算出することができる。
本発明の搬送方法では、図1(a)に示すように所定の高さを超える上反りを生じたスクラップSが搬送ローラテーブル2上を搬送されてきた際に、図1(b)に示すように押さえロール4を下降させてスクラップSの上反り部を押さえ、搬送ローラテーブル2のローラ20との間で拘束しつつ、スクラップSをテストシャー1の上下ナイフ10,11間に進入させる。その際、レーザー距離センサなどの上反り検知手段7により、搬送ローラテーブル2上を搬送されてくるスクラップSの上反り部の高さを検出し、所定高さを超える上反りを検知した際に、スクラップSに対して押さえロール4を下降させる。具体的には、例えば、テストシャー1の上下ナイフのクリアランスに対して、[クリアランス−50]mm〜[クリアランス−70]mm程度の基準高さを設定し、この基準高さを超える上反りを検知した際に、押さえロール4を下降させ、スクラップSの上反り部を押さえるようにする。
これは、図6(a)に示すように、押さえロール4でスクラップSの上反り部を押さえた状態でホールドダウン3を下降させた場合、図6(b)に示されるように、押さえロール4よりも上流側のスクラップ部分s2の急激な跳ね上がりによって、押さえロール4やこれを支持するアクチュエータ6が破損する恐れがあるためである。このため、例えば、ホールドダウン3の下降と同時に押さえロール4を上昇させ、一方、スクラップ剪断後には、ホールドダウン4の上昇と同時に押さえロール4を下降させる、というような動作をさせることが望ましい。
2 搬送ローラテーブル
3 ホールドダウン
4 押さえロール
5 支持フレーム
6 アクチュエータ
7 上反り検知手段
10 上ナイフ
11 下ナイフ
20 ローラ
S スクラップ
s1,s2 スクラップ部分
Claims (7)
- 厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送方法であって、
搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、所定の高さを超える上反りを生じたスクラップが搬送ローラテーブル上を搬送されてきた際に、前記押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえ、搬送ローラテーブルのローラとの間で拘束しつつ、スクラップをテストシャーの上下ナイフ間に進入させるようにし、
搬送ローラテーブル上を搬送されるスクラップについて、上反り検知手段により所定高さを超える上反りを検知した際に、押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえることを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。 - 厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送方法であって、
搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、所定の高さを超える上反りを生じたスクラップが搬送ローラテーブル上を搬送されてきた際に、前記押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえ、搬送ローラテーブルのローラとの間で拘束しつつ、スクラップをテストシャーの上下ナイフ間に進入させるようにし、
スクラップ搬送方向において、押さえロールの配置部とテストシャーの上ナイフ位置間の距離を最大スクラップ長さの25〜35%とすることを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。 - 厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送方法であって、
搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、所定の高さを超える上反りを生じたスクラップが搬送ローラテーブル上を搬送されてきた際に、前記押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえ、搬送ローラテーブルのローラとの間で拘束しつつ、スクラップをテストシャーの上下ナイフ間に進入させるようにし、
1本のスクラップをテストシャーにおいて剪断と材料送りを繰り返して細断する際に、押さえロールを下降させてスクラップの上反り部を押さえるに当たり、テストシャーに付設されたスクラップ押さえ用ホールドダウンを下降させる際には押さえロールを上昇させておくことを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。 - 押さえロールを、搬送ローラテーブルを構成する隣接するローラ間の上方に配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送方法。
- 厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送装置であって、
搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、
搬送ローラテーブル上を搬送されるスクラップについて、所定高さ超える上反りを検知できる上反り検知手段を備えることを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送装置。 - 厚鋼板の剪断により生じたスクラップを、搬送ローラテーブルでスクラップ細断用のテストシャーに搬送するための搬送装置であって、
搬送ローラテーブルのテストシャー入側寄りの領域の上方に、搬送ローラテーブル幅方向でスクラップ上面を押さえることができる押さえロールを昇降可能に配置し、
スクラップ搬送方向において、押さえロールの配置部とテストシャーの上ナイフ位置間の距離を最大スクラップ長さの25〜35%とすることを特徴とする厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送装置。 - 押さえロールを、搬送ローラテーブルを構成する隣接するローラ間の上方に配置することを特徴とする請求項5又は6に記載の厚鋼板剪断により生じたスクラップの搬送装置。
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